JPH03103121A - 脱穀装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主として、コンバインに搭載される脱穀装置の
全体構成に関する。

〔従来の技術〕

脱穀装置の全体構成は、一般に、フィードチェーンによ
り挾持搬送されてくる殻稈を脱穀する扱胴と、この扱胴
の下側に配置される揺動選別部とを備え、この揺動選別
部から漏下するｌ番物を回収する１番物回収部、及び２
番物を回収する２番物回収部を、揺動選別部の下方に配
置した構造となっている。この場合、■番物回収部がフ
ィードチェーンの搬送上手側で、２番物回収部が下手側
に位置している。

この脱穀装置では、１番物は清粒としてそのまま脱穀装
置外に搬出して行くのに対して、２番物には十分に単粒
化していないものが多く混ざっているので、この２番物
をスロワーや搬送スクリュー等の還元装置により、扱胴
が回転している後室や揺動選別部に送り込んで再処理し
ている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述のような脱穀装置を各種コンバインに搭載する場合
、刈取条数の多いコンバインでは単位時間内に刈取る穀
程の量が多くなるので、脱穀装置内で発生する２番物の
量は多くなる。これは、１番物は脱穀装置外に連続的に
排出されて行くのに対して、２番物は還元装置により扱
室又は揺動選別部に戻されて脱穀装置内で滞留し易いか
らである。

このように、２番物が多くなってくると、還元装置にお
いて詰まり現象が生じてくる為に、この還元装置を搬送
能力のより大きなものに置き換えなければならなくなる
。つまり、刈取能力の異なる仕様の機種が多くなると、
これ応じて２番物用の還元装置を備えた脱穀装置を多種
類用意する必要が生ずる。

このように多種類の異なる脱穀装置を生産する場合には
、各脱穀装置専用の金型を多数用意しなければならなく
なり、製作コストの上昇は避け得ないものとなる。

本発明は、多種類の脱穀装置を生産する場合の製作コス
ト上昇を抑えることを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は、脱穀装置全体を次のように構或するこ
とにある。つまり、フイードチェーンにより扶持搬送さ
れてくる穀程を脱穀する扱胴と、この扱胴の下側に配置
される揺動選別部とを備えると共に、前記揺動選別部か
ら漏下する１番物を回収する１番物回収部と、揺動選別
部から漏下する２番物を回収する還元装置付きの２番物
前部回収部、及び還元装置付きの２番物後部回収部とを
この順序で上手側から配置してあることにあり、その作
用及び効果は次の通りである。

〔作　用〕

前述のように構成すると、殻稈の処理量の多い型式とす
る場合には、２番物前部回収部と２番物後部回収部はそ
のままにしておき、多量の２番物を両回収部で回収し、
この両回収部の還元装置により後室又は揺動選別部に還
元する構造とする。

そして、穀程の処理両の少ない型式とする場合には、脱
穀装置の後部に位置する２番物後部回収部を取り外して
、２番物を２番物前部回収部で回収して、この２番物前
部回収部の還元装置により還元するように構成する。こ
の場合、２番物前部回収部から１番物回収部及びその前
側酊は特に大きく変更する必要はないので、処理量の多
い型式と少ない型式とで２番物前部回収部より前側を共
通構造にすることが可能となる。

〔発明の効果〕

以上のように、２種類の脱穀装置において２番物前部回
収部より前側で金型及び部品の共通化を図ることができ
て、製作コストの上昇を抑えることができた。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は脱穀装置の全体を示しており、刈取った穀程を
紙面左方から紙面右方に挾持搬送するフィードチェーン
（１）が備られており、この穀程は扱室（２）で回転駆
動される扱胴（３）と受網（４）との間で脱穀処理され
る。そして、受網（４〉の下側にはグレンシーブ（５）
及び第１図、第２ストローラック（６ａ），　（６ｂ）
等を備えた揺動選別部（７）が配置されている・。

この揺動選別部（７）の下側には、選別用の風を送る唐
箕（８）、１番物回収部（９）、２番物前部回収部（１
０）、２番物後部回収部（１１）がフィードチェーン（
１）の搬送上手側（紙面左方）から順番に配置してある
。そして、揺動選別部（７）ではグレンシーブ（５）か
らは単粒化した穀粒の１番物が漏下してきて、１番物回
，収部（９）に回収される。この１番物回収部（９）は
搬送スクリュー（９ａ）を有しており、回収された１番
物が搬送スクリュー（９ａ）により装置外に排出されて
行く。

そして、第ｌストローラック（６ａ）の間からはワラ付
き穀粒等の２番物が漏下してきて、この２番物が２番物
前部回収部（ＩＯ）に回収される。

この２番物前部回収部（ＩＯ）においても搬送スクリュ
ー（ｌｏａ）を備えており、２番物前部回収部（１０）
で回収された２番物は搬送スクリュー（１０ａ）により
一方に送られて、撥ね飛ばし式のスロワ−（１２）　（
還元装置に相当）により、ダクト（１６）を通り揺動選
別部（７）に戻される。

そして、第２ストローラック（６ａ）の間から漏下して
きた２番物は、２番物後部回収部（１１）に回収される
。この２番物後部回収部（１１）にも搬送スクリュー（
ｌｌａ）が備えられており、回収された２番物は搬送ス
クリュー（ｌｌａ）により一方に送られて、撥ね飛ばし
式のスロワー（１３）　（還元装置に相当）により、ダ
クト（ｌ７）を通り扱室（２）内に戻される。

又、このスロワー（１３）においては第２図に示すよう
に、搬送スクリュー（ｌｌａ）の端部に扱歯（ｌ４）が
固定され、ケーシング側にも扱歯（ｌ５）が設けられて
いる。これにより、２番物が搬送スクリュー（ｌｌａ）
からスロワー（ｌ３）に搬送される途中で、ある程度脱
穀処理されるように構成している。

以上のように２組の２番物用の回収部を備えた型式は、
穀程の処理量が多い場合である。そして、殻稈の処理量
の少ない型式とするには第３図に示すように、第１図に
おける２番物後部回収部（１１）及びスロワー（Ｉ３）
、ダクト（ｌ７）を等を取り外す。

この場合、扱胴（３）及び受網（４）をやや短いものに
し、第ｌ及び第２ストローラック（６ａ），（６ｂ）か
らの両２番物が２番物前部回収部（ｌＯ）に回収される
ように、揺動選別部（７）後部の形状を変更する。そし
て、ダクト（ｌ６）を扱室（２）まで延出して、２番物
前部回収部（ｌＯ）で回収された２番物をスロワー（１
２）により扱室（２）に戻すように構成する。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る脱穀装置の実施例を示し、第１図は
殻稈の処理量が多い型式の脱穀装置の縦断正面図、第２
図は第ｌ図に示す搬送装置における２番物後部回収部の
スワロー付近の縦断側面図、第３図は穀程の処理量が少
い型式の脱穀装置の縦断正面図である。 （１）・・・・・・フィードチェーン、（３）・・・・
・・扱胴、（７）・・・・・・揺動選別部、（９）・・
・・・・１番物回収部、（ｌＯ）・・・・・・２番物前
部回収部、’ｔｌｌ）・・・・・・２番物後部回収部、
（１２），　（１３）・・・・・・還元装置。 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フィードチェーン（１）により挾持搬送されてくる殻稈
   を脱穀する扱胴（３）と、この扱胴の下側に配置される
   揺動選別部（７）とを備えると共に、前記揺動選別部（
   ７）から漏下する１番物を回収する１番物回収部（９）
   と、揺動選別部（７）から漏下する２番物を回収する還
   元装置（１２）付きの２番物前部回収部（１０）、及び
   還元装置（１３）付きの２番物後部回収部（１１）とを
   この順序で上手側から配置してある脱穀装置。