JPH03102927A - 路側放送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、例えば高速道路や一般道路において、道路情
報や交通情報を放送するために使用される路側放送シス
テムに関する。

（従来の技術） 従来、この種のシステムは例えば次のように購或されて
いる。第２図はその概略構或図である。

すなわち、放送区間（一般に２ｋｍ〜３．８ｋａ＋程度
）の路側にはその全区間にわたって空中線系１が敷設さ
れている。この空中線系１は例えば平行２線式誘導線か
らなり、その基端部には送信機２が接続され、また終端
部にはインピーダンス整合のための終端抵抗３が接続さ
れている。上記送信機２は、例えば図示しない放送室か
ら出力された放送信号ＡＳを変調信号として搬送波を変
調し、これにより得られた放送搬送波信号を上記空中線
系１に供給する。そうすると、上記放送搬送波信号に応
じた放送電波が空中線系１から放射され、これにより放
送区間を走行中の車両に対し交通情報などが放送される
。尚、４は送信機２に対する電源の供給をオンオフする
ための１Ｒ源スイッチである。

またこの種のシステムでは、ドライバに放送区間並びに
放送中であるか否かを知らせるために、一般に放送区間
の開始地点に放送案内表示板５を設置し、この表示板５
に放送室等から制御線６を介して表示信号を伝送するこ
とにより放送中であるか否かを表示するようにしている
。尚、上記表示信号はオペレータが制御スイッチ７を操
作することにより発生される。

（発明が解決しようとする課題） ところがこの様な従来のシステムは、表示信号を伝送す
るために制御線６を必要とするものであるため、第２図
に示すように放送室と放送案内表示板５とが放送区間の
基端側と終端側とに離れて設置されている場合に、放送
区間の長さに対応した長さの制御線６を敷設しなければ
ならず、このためシステムが大掛かりで高価になるとい
う問題点を有していた。

そこで本発明は上記事情に着目し、制御線を敷設しなく
ても表示信号を伝送できるようにし、これにより構成が
簡単で安価な路側放送システムを提供することを目的と
する。

（課題を解決するための手段） 本発明は、放送区間の全域にわたって空中線系を敷設し
、この空中線系の基端側から空中線系に放送搬送波信号
を供給することにより、上記放送区間に放送電波を放射
する路側放送システムにおいて、上記空中線系の終端側
に放送案内表示部およびその表示制御手段を設けるとと
もに、空中線系の基端側に表示信号送出手段を設け、こ
の表示信号送出手段により、放送に関連した所定の表示
信号を発生してこの表示信号を上記空中線系の放送搬送
波信号に重畳させることにより送出し、かつ上記表示制
御手段により、上記空中線系を経て基端側から送られた
信号中から上記表示信号を検出し、この表示信号に応じ
て上．？Ｃ！放送案内表示部に所定の情報を表示させる
ようにしたものである。

また本発明は、表示信号退出手段として、直流信号から
なる表示信号を発生し、この表示信号を空中線系の放送
搬送波信号に直流重畳させることにより送出することも
特徴とする。

さらに本発明は、表示信号退出手段により、少なくとも
放送信号の有無を検出し、放送信号が検出されている期
間に放送中であることを示す表示信号を発生して、この
信号を空中線系の放送搬送波信号に重畳させることによ
り送出し、かつ表示制御手段により、空中線系を経て基
端側から送られた信号中から上記表示信号を検出し、こ
の表示信号が検出されている期間に放送中である旨のメ
ッセージ情報を放送案内表示部に表示させることも特徴
とする。

また本発明は、表示信号送出手段により、放送に関連し
た複数種類の表示信号を選択的に発生し、この表示信号
を空中線系の放送搬送波信号に重畳させることにより送
出し、かつ表示制御手段により、空中線系を経て基端側
から送られた信号中から上記表示信号を検出するととも
にその種類を識別し、これらの種類に対応するメッセー
ジ情報を放送案内表示部に表示させることも特徴とする
。

（実施例） 第１図は、本発明の一実施例における路側放送システム
の構或を示すものである。放送区間の路側にはその全区
間にわたって空中線系１０が敷設されている。この空中
線系１０は平行２線式誘導線から構成される。この空中
線系１０の基端部には送信機２０が接続され、また終端
部には終端回路３０が接続されている。上記送信機２０
は、例えば図示しない放送室から出力された放送信号Ａ
Ｓを変調信号として搬送波を変調し、これにより得られ
た放送搬送波信号を上記空中線系１０に供給する。

また上記空中線系１０の基端部側には、表示信号送出回
路６０が設けられている。この表示信号送出口路６０は
、表示信号としての直流信号を発生する直流電源６１を
有しており、この直流電源６１の一対の出力線は各々上
記空中線系１０の平行２線に接続されている。上記直流
電源６１の出力線の一方には、第１および第２のリレー
接点６２．６３が直列に介挿されている。

また表示信号送出回路６０は、上記第１のリレー接点６
２を駆動するためのリレー６４と、上記第２のリレー接
点６３を駆動するためのリレー６５を含む放送信号検出
回路６６とを備えている。

上記リレー６４は、前記送信機２０への電源供給のオン
オフを検出するためのもので、電源スイッチ４０が投入
されている期間に動作して上記第１のリレー接点６２を
メイク状態に設定する。一方上記放送信号検出回路６６
は、増幅器６７、検波用のダイオード６８および抵抗６
９とコンデンサ７０とからなる平滑回路を有している。

そして、前記送信機２０に供給される放送信号ＡＳを分
岐して入力し、この放送信号ＡＳを増幅器６７で所定の
レベルに増幅したのちダイオード６８で検波し、さらに
平滑回路で平滑することにより、上記放送信号ＡＳの有
無を表わす直流電圧を生威している。尚、上記平滑回路
の時定数は、放送メッセージの文節間の途切れ等により
増幅器６７の出力信号が一時的に断になっても、直流電
圧が断にならないように、ある程度大きな値に設定され
ている。上記直流電圧はスイッチングトランジスタ７１
のベースに供給される。スイッチングトランジスタ７１
のコレクタにはリレー６５が直列に接続されている。こ
のリレー６５は、上記直流電圧によりスイッチングトラ
ンジスタ７１が導通状態になっている期間に、つまり上
記放送信号ＡＳが入力されている期間に動作し、これに
より上記第２のリレー接点６３をメイク状態に設定する
。

尚、図中７２．７３は直流信号からなる表示信号が送信
機２０に流入することを防止するための直流阻止コンデ
ンサ、７４．７５は送信機２０から送出された放送搬送
波信号が直流電源６１に流入することを防ぐチョークコ
イルであり、また７６はリレー６５が動作したときに発
生するスパークノイズによりスイッチングトランジスタ
７１が破損することを防止するためのダイオードである
。

一方、空中線系１０の終端側には、放送案内表示板５０
と、表示信号検出回路８０とが設けられている。放送案
内表示板５０は、例えば「放送中」なる文字が記載され
た表示板と、この表示板の裏面側に配置されたランプと
を備えたものである。

表示信号検出回路８０は、上記ランプを点灯制御するた
めのスイッチとして動作するリレー接点８１と、このリ
レー接点８１を駆動するためのリレー８２とを有してい
る。このリレー８２は、前記表示信号送出回路６０から
空中線系１０を介して送られた表示信号を終端回路３０
を介して検出するもので、表示信号が検出されている期
間に動作して上記リレー接点８１をメイク状態に設定す
る。

尚、図中８３．８４は放送搬送波信号がリレー８２に流
入することを防止するためのチョークコイルであり、ま
た終端回路３０の３１は終端抵抗、３２は表示信号を上
記表示信号検出回路８０に供給するためのコンデンサで
ある。

次に、以上のように構成されたシステムの動作を説明す
る。放送を行うために、いま仮に放送室のオペレータが
送信機２０の電源スイッチ４０を投入するとともに、テ
ープレコーダを再生して放送信号を送信機２０に供給し
たとする。そうすると送信機２０は動作状態となり、こ
の送信機２０では搬送波が上記送信信号により変調され
、これにより生成された放送搬送波信号が空中線系１０
へ送出される。このため、空中線１０からは上記放送搬
送波信号による放送電波が放射される。したがって、放
送区間を走行中に車両では、上記放送電波をカーラジオ
等で受信することにより放送内容を知ることができる。

ところで、表示信号退出回路６０では、上記送信機２０
の電源スイッチ４０が投入されると、リレー６４が動作
して第１のリレー接点６２がメイク状態となる。また放
送信号ＡＳが人力されると、スイッチングトランジスタ
７１に上記放送信号が人力されたことを表わす直流電圧
が供給され、スイッチングトランジスタ７１は導通状態
となる。

このため、リレー６５は動作状態となり、これにより第
２のリレー接点６３はメイク状態となる。

さて、そうして第１および第２のリレー接点６２．５３
がメイク状態になると、直流電源６１から発坐された直
流信号からなる表示信号が上記各リレー接点６２．６３
およびチョークコイル７４を介して空中線系１０に出力
される。そして、この表示信号は空中線系１０上で前記
送信機２０から出力された放送搬送波信号に直流重畳さ
れ、空中線系１０の終端に向けて送出される。

これに対し空中線系１０の終端側では、上記表示信号送
出回路６０から表示信号が送出されると、この表示信号
が表示信号検出回路８０のリレー８２を流れる。そうす
ると、このリレー８２は動作状態となり、これによりリ
レー接点８１がメイク状態となる。このため、放送案内
表示板５０のランプには図示しない電源から点灯電流が
供給され、この結果ランプは点灯して「放送中」なるメ
ッセージが表示される。

この様に本実施例であれば、表示信号を放送搬送波信号
に直流重畳して空中線系１０により伝送するようにした
ので、従来必要としていた表示信号伝送用の制御線を不
要にすることができ、これによりシステムの構戊を簡単
かつ安価にすることができる。また、表示信号を直流信
号により構威しているので、放送には何ら悪影響を及ぼ
すことなく表示信号を伝送することができる。

さらに本実施例では、表示信号送出回路６０において、
送ｆｓ機２０に電源が供給されかつ放送信号が人力され
たことをそれぞれ検出し、この検出結果にしたがって表
示信号を送出するようにしたので、表示信号を放送開始
と同時に自動的に送出することかできる。このため、表
示信号を送出するために、オペレータがその都度制御ス
イッチ等を操作する必要はなくなり、これにより「放送
中」の表示を確実に行なうことができ、またオペレータ
の操作状の負担を軽減することができる。

尚、本発明は上記丈施例に限定されるものではない。例
えば、上記丈施例では「放送中」を点灯表示するための
表示信号を送出するようにしたが、「放送停止中」や「
通行止め」、「走行注意」等の他のメッセージを点灯表
示させるようにしてもよく、他にも如何なるメッセージ
を点灯表示させるようにしてもよい。また、複数種類の
表示信号を用意し、これらの表示信号を選択的に送出す
ることにより、その時々で必要なメッセージを放送案内
表示板に表示させるようにしてもよい。これは、例えば
各表示信号毎に直流信号の信号レベルを異ならせ、これ
らのレベルを表示信号検出回路で識別するように構成す
ることにより実現できる。

また、表示信号は放送搬送波信号の周波数帯域外の信号
を用いて構威してもよい。さらに、放送案内表示板は例
えば電光掲示板等により構成してもよく、それに伴い表
示信号は符号化したデータ信号により構成してもよい。

また、前記実施例では空中線系として平行２線式誘導線
を用いる場合を例にとって説明したが、他にらせん漏洩
同軸ケーブルを用いてもよい。その他、表示信号の形態
や構成、表示信号退出手段および表示制御手段の構成、
放送案内表示部の種類や構戊、表示メッセージの種類等
についても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施できる。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明は、空中線系の終端側に放送
案内表示部およびその表示制御手段を設けるとともに、
空中線系の基端側に表示信号送出手段を設け、この表示
信号送出手段により、放送に関連した所定の表示信号を
発生してこの表示信号を上記空中線系の放送搬送波信号
に重畳させることにより送出し、かつ上記表示制御手段
により、上記空中線系を経て基端側から送られた信号中
から上記表示信号を検出し、この表示信号に応じて上記
放送案内表示部に所定の情報を表示させるようにしたも
のである。

したがって本発明によれば、制御線を敷設しなくても表
示信号を伝送することができ、これにより構或が簡ｉ１
ｔで安価な路側放送システムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における路側放送システムの
回路構成図、第２図は従来の路側放送システムの一例を
示す回路構戊図である。 １０・・・空中線系、２０・・・送信機、３０・・・終
端回路、３１・・・終端抵抗、４０・・・電源スイッチ
、５０・・・放送案内表示板、６０・・・表示信号送出
回路、 ６６・・・放送信号検出回路、 ８０・・・表示信号検出回路、ＡＳ・・・放送信号。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）放送区間の全域にわたって空中線系を敷設し、こ
   の空中線系の基端側から空中線系に放送搬送波信号を供
   給することにより、前記放送区間に放送電波を放射する
   路側放送システムにおいて、前記空中線系の終端側に設
   置された放送案内表示部と、 前記空中線系の基端側に設けられ、放送に関連した所定
   の表示信号を発生してこの表示信号を前記空中線系の放
   送搬送波信号に重畳させる表示信号送出手段と、 前記空中線系の終端側に設けられ、空中線系を経て基端
   側から送られた信号中から前記表示信号を検出しこの表
   示信号に応じて前記放送案内表示部に所定の情報を表示
   させる表示制御手段とを具備したことを特徴とする路側
   放送システム。
2. （２）表示信号送出手段は、直流信号からなる表示信号
   を発生し、この表示信号を空中線系の放送搬送波信号に
   直流重畳させることを特徴とする請求項（１）記載の路
   側放送システム。
3. （３）表示信号送出手段は、少なくとも放送信号の有無
   を検出し、放送信号が検出されている期間に放送中であ
   ることを示す表示信号を発生して、この信号を空中線系
   の放送搬送波信号に重畳させ、かつ表示制御手段は、空
   中線系を経て基端側から送られた信号中から前記表示信
   号を検出し、この表示信号が検出されている期間に放送
   中である旨のメッセージ情報を放送案内表示部に表示さ
   せることを特徴とする請求項（１）記載の路側放送シス
   テム。
4. （４）表示信号送出手段は、放送に関連した複数種類の
   表示信号を選択的に発生し、この表示信号を空中線系の
   放送搬送波信号に重畳させ、かつ表示制御手段は、空中
   線系を経て基端側から送られた信号中から前記表示信号
   を検出すると共にその種類を識別し、これらの種類に対
   応するメッセージ情報を放送案内表示部に表示させるこ
   とを特徴とする請求項（１）記載の路側放送システム。