JP3017130B2 - 路線バス運行案内システム - Google Patents

路線バス運行案内システム

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JP3017130B2
JP3017130B2 JP9166353A JP16635397A JP3017130B2 JP 3017130 B2 JP3017130 B2 JP 3017130B2 JP 9166353 A JP9166353 A JP 9166353A JP 16635397 A JP16635397 A JP 16635397A JP 3017130 B2 JP3017130 B2 JP 3017130B2
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堅次 設楽
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日本電気移動通信株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、停車場に路線バス
が到着する旨を乗客に報知する機能を有する路線バス運
行案内システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の路線バス運行案内システムにおい
ては、路線バスが、あるバス停留所(以下、基準バス停
留所)を出発したときバス停案内器が操作されることに
より、乗客に対して次のバス停留所について案内放送さ
れる。このとき、路線バスに設置されている無線装置か
らは、基地局から送信されたポーリング信号に応答し
て、次のバス停留所に割り当てられた識別番号データが
送信される。
【0003】そして、上記識別番号データは、基地局に
設置されている無線装置により受信される。これによ
り、上記無線装置からは、上記識別データにより特定さ
れる次のバス停留所または該バス停留所より数カ所前方
に存在するバス停留所(以下、前方バス停留所と称す
る)に対して、点灯指令信号が送信される。これによ
り、前方バス停留所に設置されている表示器の表示灯が
点灯し、乗客に対して路線バスがもうじき到着する旨が
報知される。
【0004】また、基地局に設置されている無線装置か
らは、路線バスが、識別データにより特定される基準バ
ス停留所より後方に位置するバス停留所(以下、後方バ
ス停留所と称する)を通過したことを示す消灯指令信号
が送信される。これにより、後方バス停留所に設置され
ている表示器の表示灯が点灯状態から消灯状態とされ、
乗客に対して路線バスがすでに通過した旨が報知され
る。なお、上述した従来の路線バス運行案内システムの
詳細については、特開平1−044600号公報を参照
されたい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の路線
バス運行案内システムにおいては、バス停案内器が操作
されてから、後方バス停留所に設置されている表示器の
表示灯が消灯されるので、バス停案内器の操作が遅れる
と、路線バスがすでに通過しているにもかかわらず、し
ばらくの間、表示器の表示灯が点灯したままの状態とさ
れる。従って、従来の路線バス運行案内システムにおい
ては、路線バスがすでに通過しているにもかかわらず、
点灯状態の表示灯を見た乗客が、路線バスが間もなく到
着するものと誤認してしまうという欠点があった。本発
明はこのような背景の下になされたもので、バス停留所
における乗客の誤認を防止することができる路線バス運
行案内システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、路線バスの運行状況を乗客に対して報知するバス停
留所と、前記バス停留所に対して運行状況の報知を指示
する基地局を備えた路線バス運行案内システムであっ
て、前記基地局は、前記路線バスの運行時刻データに基
づいて、前記バス停留所に対して運行状況の報知の実施
を指示する点灯指令信号を送信するとともに、このバス
停留所から送信された応答信号を受信する第1のデータ
送受信手段を備え、前記路線バスは、前記バス停留所か
ら送信された識別データを受信し、該識別データが次に
停車すべきバス停留所に対応しているとき、このバス停
留所に対して運行状況の報知の停止を指示する消灯指令
信号を送信する第1の送受信手段を備え、前記バス停留
所は、前記路線バスの運行状況を乗客に対して報知する
報知手段と、前記基地局から送信された前記点灯指令信
号を受信して、前記応答信号を前記基地局に対して送信
する第2のデータ送受信手段と、前記バス停留所に割り
当てられた識別データを小電力で送信する一方、前記路
線バスの接近にともないこの路線バスが発する消灯指令
信号を電波を介して受信する第2の送受信手段と、前記
点灯指令信号を受信したとき、前記路線バスが前記バス
停留所に接近している旨を前記報知手段に報知させ、
記消灯指令信号を受信したとき、前記報知手段において
報知されている運行状況の報知を停止させる制御手段と
を具備すること特徴とする。 請求項2に記載の発明は、
請求項に記載の路線バス運行案内システムにおいて、
前記報知手段は、ランプから構成され、該ランプの点灯
状態または消灯状態により前記路線バスの運行状況を乗
客に対して報知することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる路線バス運行案内システムの構成を示すブロック図
である。この図において、1は、予め決められた路線上
を走行する路線バスである。この路線バス1には、バス
停案内器2、制御装置3、送受信機4およびアンテナ5
が各々設けられている。また、上記路線上のn箇所に
は、所定間隔をおいてn個のバス停留所6が各々設けら
れている。
【0008】また、上記n個のバス停留所6には、当該
バス停留所6固有の識別番号(以下、バス停IDと称す
る)が各々割り当てられている。例えば、バス停IDと
して、1番目のバス停留所6には、「1」が、2番目の
バス停留所6には、「2」が、以下同様にしてn番目の
バス停留所6には、「n」が各々割り当てられている。
【0009】バス停案内器2は、バス停留所6(基準バ
ス停留所)を出発または通過した直後に運転者に操作さ
れることにより、乗客に対して次に停車するバス停留所
6(後方バス停留所)を音声により案内放送する。ま
た、バス停案内器2は、運転者により操作されたときに
基準バス停留所たるバス停留所6に割り当てられている
バス停IDの信号(以下、ID信号と称する)を出力す
る。
【0010】3は、装置各部を制御する制御装置であ
り、図示しないメモリを有している。この制御装置3
は、バス停案内器2より入力されるID信号より得られ
るバス停IDをメモリに書き込み、新たなバス停IDが
入力される毎に該新たなバス停IDをメモリに上書きす
る。また、制御装置3は、後述する消灯指令信号Ssを
出力する。なお、制御装置3の動作の詳細については後
述する。
【0011】4は、出力が10mW以下という特定小電
力指定された送受信機であり、アンテナ5を有してい
る。この送受信機4は、制御装置3より入力される消灯
指令信号Ssをアンテナ5を介して送信する一方、後述
するID信号Siをアンテナ5を介して受信し、これを
制御装置3へ出力する。また、送受信機4の伝送方式
は、同期が調歩同期、データレートが1200bps、
データ長が8ビット、スタートビットおよびストップビ
ットが各々1ビットとされている。
【0012】7は、バス停留所6における装置各部を制
御する制御装置であり、この制御装置7の動作の詳細に
ついては後述する。8は、ランプおよび該ランプを駆動
するランプ駆動回路を有する表示器であり、バス停留所
6で路線バス1を待っている乗客に対して、制御装置7
の制御により路線バス1の運行状況を報知する。すなわ
ち、表示器8は、路線バス1がバス停留所6に近づきつ
つある場合、点灯表示される一方、路線バス1がバス停
留所6に接近した場合、消灯表示される。
【0013】9は、送受信機4と同様にして特定小電力
型の送受信機であり、アンテナ10を介して、送受信機
4との間で通信を行う。すなわち、送受信機9は、制御
装置7の制御によりバス停留所6に割り当てられている
バス停IDに対応するID信号Siをアンテナ10を介
して送信する一方、送受信機4より送信される消灯指令
信号Ssをアンテナ10を介して受信してこれを制御装
置7へ出力する。
【0014】また、上記アンテナ10から送信される電
波の最大到達距離は、例えば50mとされている。この
最大到達距離50mを確保するために、アンテナ10の
向き、送受信機9の受信感度等が調整されている。すな
わち、アンテナ10を中心とした半径50mの範囲に路
線バス1(アンテナ5)が存在しているときに、送受信
機9と送受信機4との間で通信が可能となる。
【0015】11は、後述するデータ送受信機15との
間で電波を介して通信を行うデータ送受信機であり、制
御装置7の制御により応答信号Srをアンテナ12を介
して送信する一方、データ送受信機15より送信される
ポーリング点灯指令信号Spを受信してこれを制御装置
7へ出力する。ここで、上記応答信号Srは、バス停留
所6に割り当てられているバス停IDを示す信号であ
る。また、ポーリング点灯指令信号Spは、制御装置7
に対してポーリングをかける場合と、表示器8を点灯さ
せる場合とに用いられる。
【0016】基地局13において、14は、n個のバス
停留所6に設けられた各表示器8の点灯を各々制御する
制御装置であり、表示器8に対して点灯を指示すると
き、ポーリング点灯指令信号Spをデータ送受信機15
およびアンテナ16を介して、アンテナ12、データ送
受信機11へ送信する。
【0017】また、制御装置14は、n個のバス停留所
6において路線バス1が到着する時刻より一定時間前に
ポーリング点灯指令信号Spをデータ送受信機15およ
びアンテナ16を介して送信する。すなわち、制御装置
14には、予め路線バス1の時刻表がデータベース化さ
れており、制御装置14は、該時刻表のデータベースお
よび図示しない計時タイマの計時結果に基づいて、複数
(または単数)のバス停留所6に対してポーリング点灯
指令信号Spを送信する。
【0018】さらに、制御装置14には、応答信号Sr
より得られるバス停IDと、ポーリング点灯指令信号S
pを送信すべき、バス停留所6のバス停IDとの対応関
係が予めデータベース化されている。このデータベース
は、例えば、応答信号Srより得られるバス停IDが
「2」であるとき、ポーリング点灯指令信号Spを送信
すべき、バス停留所6のバス停IDが「2」、「3」、
「4」および「5」とされている。また、このデータベ
ースは、例えば、応答信号Srより得られるバス停ID
が「3」であるとき、ポーリング点灯指令信号Spを送
信すべき、バス停留所6のバス停IDが「4」、「5」
および「6」とされている。
【0019】次に、上述した一実施形態による路線バス
運行案内システムの動作について説明する。今、路線バ
ス1が1番目のバス停留所6を出発したとすると、運転
者は、バス停案内器2を操作する。これにより、バス停
案内器2は、次(2番目)のバス停留所6に関する情報
を路線バス1の乗客に対して案内すると同時に、上記2
番目のバス停留所6のバス停ID(「2」)に対応する
データを制御装置3へ出力する。これにより、制御装置
3は、上記バス停ID(「2」)をメモリに書き込む。
【0020】また、1番目のバス停留所6に設けられて
いる送受信機9からは、制御装置7の制御によりバス停
ID(「1」)に対応するID信号Siがアンテナ10
を介して送信されている。このID信号Si(「1」)
は、アンテナ5を介して送受信機4に受信された後、制
御装置3へ入力される。これにより、制御装置3は、今
入力されたID信号Si(「1」)より得られるバス停
ID(「1」)と、メモリに書き込まれているバス停I
D(「2」)とが一致するか否かを判断する。今の場
合、これら2つのバス停IDが一致しないので、制御装
置3は、いずれの制御も行わない。
【0021】そして、路線バス1が次(2番目)のバス
停留所6の手前まで走行すると、言い換えれば、路線バ
ス1が2番目のバス停留所6に到着する時刻より一定時
間前になると、制御装置14からは、ポーリングするた
めのポーリング点灯指令信号Spがデータ送受信機15
へ出力される。これにより、上記ポーリング点灯指令信
号Spは、データ送受信機15およびアンテナ16を介
して、2番目のバス停留所6に対して送信される。
【0022】これにより、上記ポーリング点灯指令信号
Spは、2番目のバス停留所6に設けられているアンテ
ナ12を介してデータ送受信機11に受信された後、制
御装置7へ入力される。これにより、制御装置7は、2
番目のバス停留所6のバス停ID(「2」)に対応する
応答信号Srを送受信機9へ出力する。これにより、送
受信機9からは、アンテナ10を介して応答信号Srが
送信される。
【0023】そして、上記応答信号Srは、アンテナ1
6を介してデータ送受信機15に受信された後、制御装
置14へ入力される。これにより、制御装置14は、応
答信号Srから2番目のバス停留所6に割り当てられた
バス停ID(「2」)を得る。次いで、制御装置14
は、上述したデータベースを参照して、得られたバス停
ID(「2」)に対応する複数のバス停ID(「2」、
「3」、「4」および「5」)を得る。
【0024】次に、制御装置14は、上記複数のバス停
ID(「2」、「3」、「4」および「5」)に各々対
応する2番目、3番目、4番目および5番目の各バス停
留所6に設けられている各表示器8に対して点灯を指示
するポーリング点灯指令信号Spをデータ送受信機15
へ出力する。
【0025】これにより、ポーリング点灯指令信号Sp
は、アンテナ16を介して送信された後、2番目、3番
目、4番目および5番目の各バス停留所6に設けられて
いる各アンテナ12を介して各データ送受信機11に受
信された後、各制御装置7に入力される。
【0026】この結果、2番目、3番目、4番目および
5番目の各バス停留所6に設けられている各表示器8
は、各制御装置7の制御により点灯される。これによ
り、2番目、3番目、4番目および5番目の各バス停留
所6において路線バス1を待っている各乗客に対して
は、路線バス1が向かっている旨が報知される。
【0027】そして、路線バス1がバ2番目のバス停留
所6(アンテナ10)の設置場所から半径50m以内の
エリア内に入ると、送受信機9からアンテナ10を介し
て送信されているID信号Siは、アンテナ5を介して
送受信機4に受信された後、制御装置3に入力される。
今の場合、上記ID信号Siが示すバス停IDは、
「2」である。そして、制御装置3は、上記バス停ID
(「2」)とメモリに書き込まれているバス停ID
(「2」)とが一致しているため、消灯指令信号Ssを
送受信機4へ出力する。この結果、送受信機4からは、
アンテナ5を介して消灯指令信号Ssが送信される。
【0028】そして、上記消灯指令信号Ssは、2番目
のバス停留所6に設けられているアンテナ10を介して
送受信機9に受信された後、制御装置7に入力される。
これにより、表示器8は、制御装置7の制御により点灯
状態から消灯状態とされ、2番目のバス停留所6で路線
バス1の到着を待っている乗客に対しては、路線バス1
がまもなく到着する旨が報知される。
【0029】以下、上述した動作と同様にして、路線バ
ス1が3番目のバス停留所6に近づいたときには、制御
装置14の制御により、4番目、5番目および6番目の
各バス停留所6に各々設けられている各表示器8が点灯
される。さらに、路線バス1が3番目のバス停留所6に
接近したときにには、3番目のバス停留所6に設けられ
ているバス停留所6が点灯状態から消灯状態とされる。
【0030】以上説明したように本発明の一実施形態に
よる路線バス運行案内システムによれば、特定小電力型
の送受信機4および送受信機9が設けられているので、
路線バス1が当該バス停留所6に到着する直前に、表示
器8を点灯状態から消灯状態とすることができる。従っ
て、上述した一実施形態による路線バス運行案内システ
ムによれば、バス停留所6における乗客の誤認を防止す
ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、路
線バスがバス停留所に接近した時点で、報知手段により
バスの運行状況が乗客に対して報知されるので、バス停
留所における乗客の誤認を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による路線バス運行案内
システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 路線バス 2 バス停案内器 3 制御装置 4 送受信機 5 アンテナ 6 バス停留所 7 制御装置 8 表示器 9 送受信機 10 アンテナ 11 データ送受信機 12 アンテナ 13 基地局 14 制御装置 15 データ送受信機 16 アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/123 - 1/137

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路線バスの運行状況を乗客に対して報知
    するバス停留所と、前記バス停留所に対して運行状況の
    報知を指示する基地局を備えた路線バス運行案内システ
    ムであって、 前記基地局は、前記路線バスの運行時刻データに基づい
    て、前記バス停留所に対して運行状況の報知の実施を指
    示する点灯指令信号を送信するとともに、このバス停留
    所から送信された応答信号を受信する第1のデータ送受
    信手段を備え、 前記路線バスは、前記バス停留所から送信された 識別デ
    ータを受信し、該識別データが次に停車すべきバス停留
    所に対応しているとき、このバス停留所に対して運行状
    況の報知の停止を指示する消灯指令信号を送信する第1
    の送受信手段を備え、前記バス停留所は、 前記路線バスの運行状況を乗客に対
    して報知する報知手段と、前記基地局から送信された前記点灯指令信号を受信し
    て、前記応答信号を前記基地局に対して送信する第2の
    データ送受信手段と、 前記バス停留所に割り当てられた識別データを小電力で
    送信する一方、前記路線バスの接近にともないこの路線
    バスが発する消灯指令信号を電波を介して受信する第2
    送受信手段と、前記点灯指令 信号を受信したとき、前記路線バスが前記
    バス停留所に接近している旨を前記報知手段に報知さ
    せ、前記消灯指令信号を受信したとき、前記報知手段に
    おいて報知されている運行状況の報知を停止させる制御
    手段とを具備すること特徴とする路線バス運行案内シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は、ランプから構成され、
    該ランプの点灯状態または消灯状態により前記路線バス
    の運行状況を乗客に対して報知することを特徴とする請
    求項1に記載の路線バス運行案内システム。
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