JP2908359B2 - バスロケーションシステム - Google Patents

バスロケーションシステム

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JP2908359B2 JP29984696A JP29984696A JP2908359B2 JP 2908359 B2 JP2908359 B2 JP 2908359B2 JP 29984696 A JP29984696 A JP 29984696A JP 29984696 A JP29984696 A JP 29984696A JP 2908359 B2 JP2908359 B2 JP 2908359B2
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浩治 安田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバスロケーションシ
ステム、さらに詳しくは停留所でバスを待っている利用
者に対しバスの接近を知らせる簡易な構成のバスロケー
ションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】路線バスの運行時間は交通事情等により
大きく左右されるので、停留所に予め表示してあるバス
運行ダイヤは一応の目安に過ぎない。バス停留所でバス
を待っている利用者はバスの到着が遅れた場合、バスが
何時くるのか不安になる。このような場合の利用者への
便宜をはかるために、バスの接近を知らせるバスロケー
ションシステムが開発されている。
【0003】このようなバスロケーションシステムに関
する先行技術は各種存在するが、バスロケーションシス
テムは、例えばバスが前の停留所を出発したとき等、あ
る停留所に所定距離接近した場合にこの停留所の表示装
置に設けられた接近表示灯を点灯し、さらにバスが停留
所から見える位置まで来たとき接近表示灯を消灯する動
作を行う必要があるが、この場合、点灯もしくは消灯動
作の一方の動作は、バスから1チャネルの無線信号を停
留所で受信して自動的に行わせることは可能であるが、
他方の動作を運転手の手動操作に委ねることが酷なた
め、通常、バス運行管理も兼ねた中央制御局を備え、高
出力無線回線をもう1チャネル使用して自動的に行わせ
る構成となっている。
【0004】図3,図4は、例えば特開昭62−269
299号公報で開示された、この種のバスロケーション
システムの一例を示す図である。図3において、1はバ
ス、2−1,2−2,2−3はそれぞれ停留所、10は
中央制御局、3−1はバスからの高出力無線信号、3−
2は中央制御局10からのポーリング信号、3−3は停
留所からの小出力無線信号(停留所ID信号)、3−4
はバスからの小出力無線信号(接近信号)である。
【0005】また図4において、100はバスに搭載さ
れるバス側装置であり、15は全体を制御する制御部、
16は中央制御装置と交信を行う高出力無線部、17は
近くのバス停と交信を行う小出力の近距離用無線部であ
る。また200は各停留所に設置される停留所側装置で
あり、25は中央制御装置と交信を行う高出力無線部、
26は全体を制御する制御部、27は接近したバスと交
信を行う小出力の近距離用無線部、28は接近表示灯等
が設けられた表示装置である。
【0006】バス1がバス停留所2−1から見える位置
まで接近すると、近距離用無線部17より停留所2−1
へ接近信号3−4を送信する。停留所2−1では近距離
用無線部27でこの接近信号3−4を受信し、制御部2
6で受信確認を行った後、点灯させていた表示装置28
の接近表示灯を消灯する。この時、停留所2−1側から
はバス1に向けて停留所番号等の情報が付加された停留
所ID信号3−3を送信し、バス1がこの停留所ID信
号3−3を近距離用無線部17で受信し、制御部15で
バスの路線,車番等と共に、中央制御局10からのポー
リングによって無線部16を介し、中央制御局10およ
び複数の停留所へバスからの高出力無線信号3−1を送
信する。
【0007】この送信信号は、高出力無線を使用してい
るため、各停留所で受信され、無線送信信号から読み出
されたバス車番,路線,停留所番号等の情報をもとに、
自停留所との関係を判断し(例えばどのバスがどの停留
所まで来ている等)、次の停留所で2−2では表示装置
28の接近表示灯を点灯する。そしてバス1が停留所2
−2に見える位置まで接近したときは、再び近距離用無
線部17から停留所2−2に対し接近信号3−4を送信
し、停留所2−2では点灯している表示装置28の接近
表示灯を消灯する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のこ
の種のバスロケーションシステムでは、バス接近表示灯
の点灯および消灯の両方の動作を自動で行わせるため
に、無線回線を2チャンネル以上用いて行っており、ま
た中央制御局との交信も行うため高出力無線を使用して
おり、郵政省への届け出等が必要になると共に、システ
ムを安価に構築できない等の問題点があった。
【0009】本発明はかかる問題点を解決するものであ
り、バスと停留所とに1チャネルの特定小電力無線装置
を持たせるだけで適切な接近表示が行えるバスロケーシ
ョンシステムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるバスロケ
ーションシステムは、バス側に、乗客に対し次の停留所
を音声等で案内する所謂アナウンス装置に連動して、こ
のアナウンス装置で案内される停留所を特定する停留所
IDと当該バスを特定するバスIDのデータを特定小電
力無線信号で逐次送出する手段と、停留所側に、前記特
定小電力無線信号を受信する手段,受信電界レベルを検
出する手段および表示手段と、停留所で自停留所IDを
示す前記特定小電力無線信号を受信した場合、前記バス
IDで特定されるバスの接近表示を自動的に行う手段
と、前記特定小電力無線信号の受信電界レベルが所定レ
ベル以上に高くなった場合、前記バスの接近表示を自動
的に消去する手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】また、前記停留所で自停留所IDを示す前
記特定小電力無線信号が受信できなくなった場合に前記
バスの接近表示を自動的に消去する手段を併せ備えたこ
とを特徴とする。
【0012】本発明のバスロケーションシステムは上述
のような構成とすることで、特定小電力無線1チャネル
のみで適切なバス接近表示が行えるようになる。また、
何らかの理由でバスが到着しても受信電界レベルが所定
レベル以上に高くならなかった場合でも接近表示を確実
に消去できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明のバスロケーションシス
テムの運用例を説明するための図、図2は必要な装置構
成の一実施形態を示すブロック図である。図において、
1はバス、2−1,2−2はそれぞれ停留所、3はバス
1からの特定小電力(特小)無線信号である。
【0014】100はバス1に搭載されるバス側装置で
あり、バスアナウンス・スイッチ11,バスアナウンス
用レコーダ12,通信制御部13,特小無線機14から
成る。200は各停留所に設置される停留所側装置であ
り、無線受信部21,レベル検出部22,制御部23,
表示部24から成る。
【0015】図2に示すようにバス側装置100は、バ
ス乗客へのアナウンス、すなわちアナウンス用レコーダ
を動作させて「次はOO停留所ですお降りの方は降車ボ
タンを押して下さい」等のアナウンスを行うバスアナウ
ンスSW11、上述の次の停留所の案内を行うための音
声信号と、当該停留所IDがデータで記憶されているバ
スアナウンス用レコーダ、このバスアナウンス用レコー
ダ12で読み出された次停留所の停留所IDデータにバ
スID等の情報を付加して特小無線機14へ出力する通
信制御部13、この通信制御部13からの出力を特小無
線信号でバス停まで送信する特小無線機14により構成
されている。
【0016】また停留所側装置200は、バス側の特小
無線機14より送信された特小無線信号を受信するため
の無線受信部21、受信した信号の受信電界レベルを検
出するレベル検出部22、受信した信号の停留所IDを
識別すると共に装置全体を制御する制御部23、バスの
接近を利用者に知らせる表示部24により構成されてい
る。
【0017】次に動作について説明する。バス1が現停
留所を出発したときに、運転手は次停留所2−1のアナ
ウンスを行うためバスアナウンスSW11を押下する
(この操作は通常のワンマンバスで行われる操作であ
る)。この操作によりバスアナウンス用レコーダ12か
らは、音声案内信号が読み出されて音声で乗客にアナウ
ンスが行われるが、本実施形態ではこれに連動して次停
留所2−1の停留所IDデータが通信制御部13に送ら
れ、各路線毎に区別されたバスIDデータが付加されて
記憶される。そして記憶されたデータが定期的に繰り返
して(連続して)特小無線機14へ送られ、特小無線機
14でこのデータが無線信号に変調されて逐次特小無線
信号で送出される。
【0018】特小無線信号はその受信範囲が限られてい
るが、一般的に路線バスの各停留所間距離程度は交信が
可能であり、また交信できない場合でもバス1からは逐
次特小無線信号が送出されているので、バス1がある程
度停留所2−1に近づくと、停留所2−1が特小無線機
14からの無線信号の受信範囲内に入るため、無線受信
部21で無線信号が受信される。そして、受信されたデ
ータから制御部23で停留所IDの照合が行われ、この
停留所IDが自停留所IDであれば、さらにバスIDが
検索され、バスIDで特定されるバスがこの停留所に近
づいている旨を表示部24に表示し、利用者にこのバス
1の接近を知らせる。
【0019】そして、バス1が停留所2−1に接近する
に従い、無線受信部21で受信する特小無線信号の受信
電界レベルが上がっていくので、レベル検出部22でこ
れを検出し、あるレベル以上になったときに制御部23
を動作させて表示部24の接近表示を消去する。すなわ
ちバス1が停留所2−1から見える位置まで来たとき
に、接近表示は必要なくなるので、自動的に消去する。
そして、バス1がこの停留所2−1を出発し、乗客へ次
の停留所2−2のアナウンスを行うことで、特小無線機
14からは次の停留所2−2のIDおよびバスIDが特
小無線信号で送出され、上述の動作が繰り返される。
【0020】なお、レベル検出部22で受信電界レベル
を検出し、あるレベル以上になった場合、接近表示を消
去する構成としているが、何らかの理由でレベル検出が
失敗した場合でも、次の停留所2−2に対する特小無線
信号が出力された段階で、停留所2−1のIDを持つデ
ータの送信が停止されるので、これによっても接近表示
の消去を行う構成としている。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明のバスロケー
ションシステムは、特定小電力無線1チャネルのみでバ
スの接近表示を適切に行うことができ、高出力無線を使
用していないので、郵政省等への届け出の必要がなく、
システムの構築,変更等の運用が手軽に行える。また中
央制御局等を配備する必要もなく、システムの構築や装
置構成を大幅に簡略化でき、簡易かつ経済的なシステム
が得られる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバスロケーションシステムの運用例を
説明するための図である。
【図2】本発明のシステムで必要な装置構成の一実施形
態を示すブロック図である。
【図3】従来のこの種のバスロケーションシステムの運
用例を説明するための図である。
【図4】従来のこの種のバスロケーションシステムの装
置構成例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 バス 2−1,2−2,2−3 それぞれ停留所 3 バスからの特定小電力(特小)無線信号 3−1 バスからの高出力無線信号 3−2 中央制御局からのポーリング信号 3−3 停留所からの小出力無線信号(停留所ID信
号) 3−4 バスからの小出力無線信号(接近信号) 10 中央制御局 11 バスアナウンス・スイッチ 12 バスアナウンス用レコーダ 13 通信制御部 14 特小無線機 21 無線受信部 22 レベル検出部 23 制御部 24 表示部 100 バス側装置 200 停留所側装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/127 G08B 5/00 G08B 5/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停留所でバスを待っている利用者にバス
    の接近を知らせるバスロケーションシステムにおいて、 バス側に、 乗客に対し次の停留所を音声等で案内する所謂アナウン
    ス装置に連動して、このアナウンス装置で案内される停
    留所を特定する停留所IDと当該バスを特定するバスI
    Dのデータを特定小電力無線信号で逐次送出する手段
    と、 停留所側に、 前記特定小電力無線信号を受信する手段,その受信電界
    レベルを検出する手段および表示手段と、 停留所で自停留所IDを示す前記特定小電力無線信号を
    受信した場合、前記バスIDで特定されるバスの接近表
    示を自動的に行う手段と、 前記特定小電力無線信号の受信電界レベルが所定レベル
    以上に高くなった場合または前記特定小電力無線信号が
    受信できなくなった場合、前記バスの接近表示を自動的
    に消去する手段とを備えたことを特徴とするバスロケー
    ションシステム。
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