JPH03102628A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH03102628A
JPH03102628A JP23918289A JP23918289A JPH03102628A JP H03102628 A JPH03102628 A JP H03102628A JP 23918289 A JP23918289 A JP 23918289A JP 23918289 A JP23918289 A JP 23918289A JP H03102628 A JPH03102628 A JP H03102628A
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layer
magnetic
fatty acids
fatty acid
amount
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JP23918289A
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English (en)
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理英子 ▲れん▼
Rieko Tou
Noboru Koyama
昇 小山
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
口.従来技術 一般に、磁気テープ等の磁気記録媒体は、磁性粉、バイ
ンダ樹脂等からなる磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥す
ることによって製造される。従来の磁気記録媒体におい
ては、磁性層は一層のみであるため、一種類の磁性粉に
よって低域から高城までの広い周波数帯域をカバーする
必要がある。
特に、近年の高記録密度化の傾向においては、高域の記
録特性を上げ、しかも低ノイズであるものが要求される
ため、高H c、高BET値の磁性粉が用いられている
ところが、一種類の磁性粉(磁性層)で磁気記録媒体が
構成されているため、高城特性を重視するあまり、高H
 c、高BET値の磁性粉を用いざるを得ないことにな
るので、低域の特性が不十分となってしまう。
一方、ビデオ用磁気記録媒体において、磁気記録容量を
高めたり、或いは媒体の高周波域と低周波域とにおける
磁気記録特性を共に向上させ、均衡させるべく、複数の
磁性層を有する媒体が提案されている(特開昭48 −
 98803号、特開昭59ー1’l2142号、特公
昭32−2218号、特開昭51−64901号、特公
昭56−12937号、特開昭58 − 56228号
、特開昭63−146211号各公報等)。
これらの公知技術によれば、磁性層の上層に比較的微粒
子の磁性粉を用い、下層にそれより大きな磁性粉を用い
て、上層でビデオ出力をうけもち、下層でクロマ・オー
ディオ出力をうけもつように設計されていた。
従来の磁気記録媒体においては、特開昭61−1992
40号、特開昭62−219329号、特開昭62−2
12921号各公報に開示されているように、媒体の走
行性を良くする(摩擦係数を下げる)ために、磁性層(
単層)中に少なくとも1種の脂肪酸が潤滑剤として磁性
粉に対してl〜3重量部添加されていた.例えば、炭素
原子数4〜12 (低炭素数)の脂肪酸と、炭素原子数
12〜30(高炭素数〉の脂肪酸とを共に磁性層に混合
していた。
しかしながら、そうした媒体に対し、上記した如き複数
層からなる磁性層を設けた媒体では、磁性層の最上層は
非常に薄い(通常1.5 μm以下)上に周波数特性を
高城側にもたせるという特殊性から、上記した単層磁性
層に採用されている如き脂肪酸の添加状態では問題点が
ある。即ち、磁性層の最上層に添加される脂肪酸によっ
て最上層が膜として硬化し難くなり、このために最上層
の強度が不足して含有物質の剥落によるへ・ノド目詰ま
りが生じ易くなる。これを防ぐために最上層の脂肪酸量
を減らすと、表面の摩擦係数が増大し、走行性が悪くな
ってしまう。こうした問題に対しては、従来の磁気記録
媒体では効果的な対策が講しられてはいなかった。
ハ.発明の目的 本発明の目的は、複数層からなる磁性層を有する媒体に
おいて、ヘッド目詰まりを防止し、走行性を向上させ、
しかも電磁変換特性も良好に維持することにある。
二.発明の構戒及びその作用効果 即ち、本発明は、非磁性支持体上に設けられた磁性層が
最上層と少なくとも1層からなる下層とによって構或さ
れ、前記最上層に含有される磁性粉による炭素原子数l
2〜22の脂肪酸類の吸着量(以下、単に脂肪酸吸着量
と称することがある。)が磁性粉に対して1.0〜2。
5重量%であり、前記下層の少なくともINにおける磁
性粉による炭素原子数12〜22の脂肪酸類の吸着量が
磁性粉に対して1.2重量%以下であり、かつ、前記最
上層での前記脂肪酸類の吸着量が前記下層の少なくとも
1層における前記脂肪酸頚の吸着量よりも多い磁気記録
媒体に係るものである。
本発明者は、複数層からなる磁性層において、最上層の
磁性粉の上記脂肪酸吸着量が多いと膜が硬くなり、ヘッ
ドの目詰まりが少なくなり、更に、下層の磁性粉の吸着
脂肪酸を少なくすると、下層からの脂肪酸のしみ出しに
よって摩擦係数が小さくなり、走行性が向上する(但し
、最上層の脂肪酸吸着量が多過ぎると、膜が硬くなり過
ぎるため、脂肪酸のしみ出しが無くなり、摩擦係数は大
きくなる)ことを見出した。即ち、最上層の磁性粉の脂
肪酸吸着量を1.0重量%以上とすることによって、最
上層を硬くしてヘッド目詰まりをなくし、また同吸着量
を2.5重量%以下として、同層表面への脂肪酸のしみ
出しを保証して摩擦係数の低下→走行性良好を実現でき
る。下層については、上層側への脂肪酸の供給を十分に
行うために、磁性粉の脂肪酸吸着量は1.2重量%以下
とすべきである。更に、最上層の磁性粉の脂肪酸吸着量
は下層のそれよりも多くして、ヘッド目詰まり防止と摩
擦係数の低減の双方を確実に達或できる。
最上層の磁性粉の脂肪酸吸着量は1,0〜2.0重量%
が一層よい。下層の少なくとも1層の磁性粉の脂肪酸吸
着量は0.1〜1.2重量%がよく、0,1〜1.0重
量%が一層よい。また、最上層の磁性粉の脂肪酸吸着量
と下層のそれとの差は、0.1〜2.5重量%がよ<、
0.3〜2.0重量%が一層よい。
また、磁性層に添加される上記脂肪酸は炭素原子数゛1
2〜22のものとし、これに対する各層の脂肪酸吸着量
を上記のように特定範囲に設定するのがよい。そのよう
な炭素原子数の脂nカ酸は分散性がよく、カレンダー汚
れを生じにくく、かつ良好な潤滑性を示す。本発明にお
ける上記の脂肪酸類の炭素原子数はl2以上でないと上
記したカレンダー汚れの減少、高潤滑性(低摩擦化)の
効果を奏せず、また22以下でないとブルーミングが生
じ、カレンダー汚れの原因となる。この炭素原子数は1
4〜20がよく、14〜18が一層よい。
更に、上記した理由から、最上層の脂肪酸類の添加量を
少なくでき、磁性粉に対して3重量%以下にできる。こ
の範囲では、膜の硬さを保証できる。その下限は0.0
2重量%とするのがよい。また、非磁性支持体上に設け
る磁性層全体における遊離脂肪酸類は、磁性層に対して
0.2重量%以上(望ましくは1.2重景%以下)とす
るのが、脂肪酸が永続的に表面にしみ出すようになり、
より走行性を向上させることができる。
なお、上記において、脂肪酸吸着量とは、磁性粉表面に
吸着していて表面に供給されない脂肪酸量であって、ま
ず媒体内部に存在する遊離脂肪酸を抽出した後の残渣を
メチルイソブチルケトンに浸漬し、3時間煮沸し、その
後、メチルイソブチルケトンを蒸発乾燥させ、シクロヘ
キサンを加えて更に1時間煮沸し、こうして抽出した脂
肪酸をガスクロマトグラフィーで定量したものである。
この脂肪酸吸着量をコントロールするには、BET値の
高い磁性粉は脂肪酸吸着量が多く、また、pHの高い磁
性粉ほど脂肪酸吸着量は多いので、これらのBET値及
び/又はpHを選択する。また、上記の遊離脂肪酸とは
、表面脂肪酸及び内部フリー脂肪酸のことであり、夫々
次のように定量する。
表面脂肪酸・・・・・・記録媒体の表面近傍に局在する
脂肪酸。定量方法は、記録媒体をシクロヘキサンに2分
間浸漬して抽出し、ガスクロマI・グラフィーで定量。
内部フリー脂肪酸・・・・・・記録媒体内部に自由な状
態で存在しており表面に供給されてゆく脂肪酸。定量方
法は、表面脂肪酸を抽出した後の残渣をシクロヘキサン
に浸漬して、1時間煮沸して抽出し、ガスクロマトグラ
フィーで定量。
上記の炭素原子数12〜22の脂肪酸類を例示すると、
オレイン酸        (炭素原子数18)エルカ
酸          (炭素原子数22)ラウリン酸
        (炭素原子数12)ミリスチン酸  
     (炭素原子数14)ステアリン酸     
  (炭素原子数18)へヘン酸         (
炭素原子数22)トランス−2−ドデシン酸 (炭素原
子数12)2−テトラデセン酸    (炭素原子数1
4)等がある。また、こうした脂肪酸類と共に、炭素原
子数4〜14の脂肪酸類を併用すると、磁性層の耐久性
が良くなる。こうした脂肪酸類はn−酪酸、n−カブロ
ン酸等である。
上記に示した脂肪酸類は飽和、不飽和を問わず使用可能
である。また、主鎖に対して置換基(例えばハロゲン等
)の導入された脂肪酸類も使用可能である。
なお、本発明において、磁性層を構戒する複数層(最上
層と下層)は互いに隣接していることが望ましい。下層
は1層であってよいし、或いは2層以上であってもよい
が、このうち少なくとも土層には、上記した脂肪酸吸着
量1.2重量%以下の脂肪酸を含有させるべきである。
この層は最上層に隣接しているのが望ましい。但し、最
上層一下層間には明確な境界が実質的に存在する場合以
外に、一定の厚みで以て、両層の戒分が混在してなる境
界領域が存在する場合があるが、こうした境界領域を除
いた上又は下側の層を上記の各層とする。特に、本発明
の媒体は、各磁性層を湿潤同時重層塗布(wet−on
−wet)方法で塗布形或ずる時に好適である。勿論、
下層を乾燥後に上層を塗布するwet−on−dry方
法でもよい。
本発明の媒体では、磁性層を複数の層で構戊しているの
で、そのうちの上層でビデオ出力等の高域の記録、再生
特性を良好とし、かつ下層でクロマ、オーディオ出力等
の比較的低域の記録、再生特性を良好にするように、各
層を形戒することができる。このためには一般に、上層
(特に最上層)の抗磁力(Hc)は750 〜2000
0e(更にはワyo〜1!5CK)O e )とし、下
層の抗磁力( H c )は600〜18000e(更
には600 〜12oo O e )とし、上層のHc
を下層よりも大とするのがよい。上層の膜厚(又は層厚
)は薄いことが必要であり、O.l〜1.5 μm、特
に0.8μm以下とするのが望ましい。
また、この上層に隣接する下層の膜厚は1.5〜4.0
 μmとするのが望ましい。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第1図に示すように、
ポリエチレンテレフタレート等からなる非磁性支持体1
上に、下層の磁性層2、最上の磁性層4をこの順に積層
したものである。また、この積層面とは反対側の支持体
面にはバックコート層3が設けられているが、これは必
ずしも設けなくてもよい。第2の磁性層上にはオーバー
コート層を設けてもよい。第2図の例は、上層を更に層
5と6とに分けている。
第1図及び第2図の磁気記録媒体において、磁性層2の
膜厚は1.5〜4.0μmとするのが好ましく、磁性層
4の膜厚、又は磁性層5、6の合計股厚は1.5μm以
下(例えば0.75μm)とするのが好ましい。
磁性層2、4、5、6には磁性粉を含有せしめうるが、
こうした磁性粉としては、γ一Fe203、Co含有7
  F e2 03 、F e= Os 、C o含有
Fe304等の酸化鉄磁性粉;Fe,Ni,Co,Fe
−Ni−Co合金、Fe−Ni合金、FeAl合金、F
e−Af−Ni合金、Fe−Aj2Co合金、Fe−M
n−Zn合金、Fe−Ni−Zn合金、Fe−AN−N
i−Co合金、Fe−Al−Ni−Cr合金、Fe−A
ffi−Co−Cr合金、Fe−Co−Ni−Cr合金
、Fe−Co一Ni−P合金、Co−Ni合金等Fe,
Ni,Co等を主威分とするメタル磁性粉等各種の強磁
性粉が挙げられる。
これらの磁性粉の中から、上記の各磁性層2、4に好適
なものを選択できる。例えば、上層4に下N2よりも保
磁力(Hc)の高いものを使用す(シスγ余り) るとより高出力の媒体にすることができる。
各磁性層中にはまた、上述した潤滑剤と併用して他の潤
滑剤(例えばシリコーンオイル、グラファイト、二硫化
モリブデン、二硫化タングステン、炭素原子総数13〜
40個の脂肪酸エステル)を添加してもよい。その他に
、研磨剤(例えば溶融アル藁ナ)、帯電防止剤(例えば
カーボンブラック、グラファイト)、分散剤(例えば粉
レシチン)等を添加してよい。
また、磁性N2、4、5、6に使用可能な結合剤として
は、平均分子量が約10000〜200000のものが
よく、例えば塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニルー塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニルーアクリロ
ニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、ブ
タジエンーアクリ口ニトリル共重合体、ボリアミド樹脂
、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロー
スアセテートブチレート、セルロースダイアセテート、
セルローストリアセテート、セルロースプロビオネート
、ニトロセルロース等)、スチレンーブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム系、フェノール
樹脂、エボキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノ
キシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子
量ポリエステル樹脂とイソシアネートブレポリマーの混
合物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネートの
混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコー
ル/高分子量ジオール/イソシアネートの混合物、及び
これらの混合物等が例示される。
これらの結合剤は、−So3M,−COOM、−P○(
OM’)z(但しMは水素又はリチウム、カリウム、ナ
トリウム等のアルカリ金属、M′は水素、リチウム、カ
リウム、ナトリウム等のアルカリ金属又は炭化水素残基
)等の親水性極性基を含有した樹脂であるのがよい。即
ち、こうした樹脂は分子内の極性基によって、磁性粉と
のなじみが向上し、これによって磁性粉の分散性を更に
良くし、かつ磁性粉の凝集も防止して塗液安定性を一層
向上させることができ、ひいては媒体の耐久性をも向上
させ得る。
こうした結合剤、特に塩化ビニル系共重合体は塩化ビニ
ルモノマー、スルホン酸若しくはリン酸のアルカリ塩を
含有した共重合性モノマー及び必要に応じ他の共重合性
モノマーを共重合することによって得ることができる。
この共重合体はビニル合成によるものであるので合或が
容易であり、かつ共重合戒分を種々選ぶことができ、共
重合体の特性を最適に調整することができる。
上記したスルホン酸若しくはリン酸等の塩の金属はアル
カリ金属(特にナトリウム、カリウム、リチウム)であ
り、特にカリウムが溶解性、反応性、収率等の点で好ま
しい。
また、バックコート層3を設ける場合、上記した結合剤
に硫酸バリウム等の非磁性粒子を含有させ、支持体裏面
に塗布する。
また、上記の支持体1の素材としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ボリブロビレン等のプラスチック、AZ
SZn等の金属、ガラス、BN、Siカーバイド、磁器
、陶器等のセラミックなどが使用される。
次に、上記した媒体の製造装置の一例を第3図に示す。
この製造装置においては、第1図の媒体を製造するに当
たり、まず供給ロール32がら繰出されたフィルム状支
持体1は、押し出しコータ1o、11により上記した磁
性N2、4用の各塗料を塗布した後、例えば2000G
aussの前段配向磁石33により配向され、更に、例
えば2000Gaussの後段配向磁石35を配した乾
燥器34に導入され、ここで上下に配したノズルから熱
風を吹き付けて乾燥する。次に、乾燥された各塗布層付
きの支持体1はカレンダーロール38の組合せからなる
スーパーカレンダー装W37に導かれ、ここでカレンダ
ー処理された後に、巻取り口ール39に巻き取られる。
各塗料は、図示しないインラインごキサーを通して押し
出しコーター10、11へと供給してもよい。なお、図
中、矢印Dは非磁性ベースフィルムの搬送方向を示す。
押し出しコーター10、11には夫々、液溜まり部13
、14が設けられ、各コーターからの塗料をウェット・
オン・ウェット方式で重ねる。第2図の媒体を製造する
には、第3図において押し出しコーターを更に1つ追加
すればよい。
ホ.実施例 以下、本発明の実施例を説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において種々変更しうる。なお、下記
の実施例において「部Jはすべて重量部である。
まず、下記の表−1に示す各層用の組成物を夫々二一グ
ー、サンド短ルで混練、分散し、各磁性塗料を調製した
く上層用磁性塗料A〉 Co−7−Fez 03          100部
(Hcは下記表−1のもの、特に記述がなければ、Hc
=900 0e,BET=5Onf/g)スルホン酸カ
リウム含有塩ビ系樹脂   10部(MRIIO 、日
本ゼオン■製) スルホン酸ナトリウム含有ポリウレタン樹脂(URB3
00、東洋紡績■製)       5部a  AIl
t OzC研磨剤、平均粒径0.2 μm) 5部カー
ポンブラック(平均粒径40mμ)   1部脂肪酸(
下記表−1のもの) プチルステアレート           1部メチル
エチルケトン          ioo部シクロヘキ
ザノン           ioo部トルエン   
            100部コロネートL   
           5部(日本ポリウレタン工業0
勾製) 〈下層用磁性塗料B〉 Co  I  Fez03         100部
(Hcは下記表一lのもの、特に記述がなければ、Hc
=7000e, B ET=30rrf/ g )スル
ホン酸カリウム含有塩ビ系樹脂   10部(MRII
O、日本ゼオン■製) スルホン酸ナトリウム含有ポリウレタン樹脂(tJR8
300、東洋紡績■製)       5部α−Alz
 O:I(研磨剤、平均粒径0.2 am) 8部カー
ボンブラック(平均粒径40mμ)   10部脂肪酸
(下記表−1のもの) プチルステアレート           l部メチル
エチルケトン         100部シクロへキサ
ノン           100部トルエン    
          100部コロネートし     
         5部(日本ポリウレタン工業■製) 次に、厚さ14,5μmのポリエチレンテレフタレート
ベースフィルム上に、各種の下層用磁性塗料Bと上層用
磁性塗料Aを順次第3図の装置で塗布し、配向、乾燥後
、カレンダー処理を行った。この場合、上層は0.75
μm、下層は3.0 μmの乾燥膜厚とした。しかる後
、以下の組或のバックコート用塗料を磁性層の反対側の
面に乾燥厚さ0.8μmとなるよう塗布した。
カーポンブラック(平均粒径20 mμ)40部カーポ
ンブラック(平均粒径300 mμ)  5部ニトロセ
ルロース           25部(旭化成社製セ
ルノバBTH%) N−2301(日本ポリウレタン社製)25部コロネー
トL(日本ポリウレタン社製)10部シク口へキサノン
           400部メチルエチルケトン 
         250部トルエン        
       250部このようにして幅広の磁性フイ
ルムを得、これを巻き取った。このフィルムをAインチ
幅に断裁し、各ビデオテーブとした。
そして、上記の各テープについて以下の性能評価を行い
、結果を下記表−2〜5に示した。
(1)RF一出力、クロマー出力} カラービデオノイズメーター「Shibasoku92
5D/IJを用い、日本ビクター社製「HR−S700
0Jのデッキでリファレンステーブに対する値(dB)
で表した。
各信号の周波数は次の通りである。
RF一出力 :   6MHz クロマー出力:629K七 (2)動摩擦係数(μk)は、テープ走行性試験機rT
BT−300.DJ  (横浜システム研究所製)にて
クロムメッキステンレス4φビンにテープを180゜巻
きつけ、テープスピード3.3m/sec、入ロテンシ
ョン20gで測定し、次式にてμkを算出。
μk−4/πl,,x/20(x・・・・・・・・・出
ロテンション(O)(3)カレンダー汚れ(工程汚れ)
については、5万m塗布後、ヒートロールの汚れを測定
した。
評価は、 ヒートロールの全面にわたって汚れたものは×殆ど又は
全く汚れてないものは○ として評価を行った。
(4)走行性テスト(Durability)  :テ
ープを常温常温下で200回録再を繰り返し、良品の率
を調べた。
(5)  ヘッド目詰まり: 上記(4)において、 ◎:目詰まり全くなし ○:ごく少量の目詰まり △:かなり多量の目詰まり ×:出力低下を及ぼす目詰まり (6)ヤング率: テンシロンHTM−100  (東洋ボールドウイン社
製)で測定。200 mm長さのテープを1001II
ffl/l11inで引っぱり、1%ひずみを与える荷
重を求め、その値をテープの幅、厚さで規格化した。
(7)  ドロップアウト: 100%白レベル信号を記録し、その再生時のビデオへ
ッドアップ出力の減衰量が14dB、継続時間が10μ
sec以上のドロップアウトを10分間ドロップアウト
カウンタで測定し、■分間あたりの平均値として求めた
なお、脂肪酸吸着量は、媒体内部に存在するフリー脂肪
酸を抽出した後の残渣をメチルイソブチルケトンに浸漬
し、3時間煮沸し、その後、メチルイソプチルケトンを
葎発乾燥させ、シクロヘキサンを加えて更に1時間煮沸
し、こうして抽出した脂肪酸をガスクロマトグラフィー
で定量した。
この脂肪酸吸着量をコントロールするには、磁性粉のp
Hをコントロールした。また、上記の遊離脂肪酸は、次
の表面脂肪酸及び内部フリー脂肪酸の合計量とした。
表面脂肪酸・・・・・・記録媒体の表面近傍に局在する
脂肪酸。定量方法は、記録媒体をシクロヘキサンに2分
間浸漬して抽出し、ガスクロマトグラフィーで定量。
内部フリー脂肪酸・・・・・・記録媒体内部に自由な状
態で存在しており表面に供給されてゆく脂肪酸。定量方
法は、表面脂肪酸を抽出した後の残渣をシクロヘキサン
に浸漬して、1時間煮沸して抽出し、ガスクロマトグラ
フィーで定量。
(以下余白) また、下層の磁性粉の吸着量による摩擦係数の変化を第
4図に示した。
上記の結果から、上層の磁性粉の脂肪酸吸着量を1,0
重量%以上とすることによって、ヘッド目詰まりをなく
し、また同吸着量を2.5重量%以下として、摩擦係数
の低下→走行性良好を実現できる。下層については、上
層側への脂肪酸の供給を肪酸吸着量は下層のそれよりも
多くして、ヘッド目詰まり防止と摩擦係数の低減を実現
できる。また、単N磁性層の媒体の場合、本発明に比べ
て特性が全般的に悪くなっている。
また、第5図から、上層への脂肪酸添加量は3重量%以
下のときに、ヤング率が大きくなり、望ましいことが分
かる。
表 3 この結果から、高周波域(RF一出力)、低周波域(ク
ロマー出力)共に良好なのは、磁性粉のHeが上層で7
50 〜20000 e、下層で600〜18000e
の時である。
表   −   4 この結果から、摩擦係数が低く、かつ工程汚れを少なく
するためには、炭素数12〜22、特に14〜l8の脂
肪酸を使用するとよい。
表   −   5 この結果から、非磁性支持体のヤング率は600kg 
/ rm ”以上がよいことが分かる。これは、スリッ
タビリテイの向上によるドロ・ノブアウトの減少に有利
なためである. 以上の結果を総合すると、次のように纏められる。即ち
、上Fl磁性粉の脂肪酸吸着量が多レ)と、膜が硬くな
り、ヘッドの目詰まりが少なくなる。
更に、下層の磁性粉の吸着脂肪酸を少なくすると、下層
からの脂肪酸のしみ出しによって摩擦係数力く小さくな
り、走行性が向上する.しかし、上層の脂肪酸吸着量が
多過ぎると上層が硬くなり過ぎるため、脂肪酸のしみ出
しが無くなり、摩擦係数は大きくなる。走行性を良くす
るためには、摩擦係数は0.22以下が適当である。よ
って、目詰まりが少なく、摩擦係数の低いテープを作る
ためには、上層の磁性粉の脂肪酸吸着量が1.0〜2.
5 iyt%、下層の磁性粉の脂肪酸吸着量が1.2 
wt%以下とすべきである。
なお、このような重層テープを作る際、使用する磁性粉
のHcは上層で750〜20000 e、下層で600
〜18000eのものが、広域における電磁変換性の維
持には適当であり、また脂肪酸炭素数は12〜22が工
程汚れを押さえるために不可欠である。
また、上層における脂肪酸添加量を少なくすることによ
って、ヤング率の向上を計ることができ、磁性層におけ
る遊離脂肪酸量を特に0.2 ivt%以上と多くする
ことによって、脂肪酸が永続的に表面にしみ出すように
なり、より走行性を向上させることができる。ヤング率
は最低530kg/nun2以上ないと耐久性が悪くな
り、また、走行性については試験において少なくとも8
0%以上OKでなくてはならない。よって、ヤング率、
走行性共に良好な範囲は、上層における脂肪酸添加量が
3wt%以下、表面脂肪酸量と内部フリー脂肪酸量を合
計したものが0.2 wt%以上である。
更に、非磁性支持体の幅方向ヤング率を高くすることに
よって、スリツタビリテイが向上し、ドロップアウトを
低減させることができる。幅方向ヤング率は600 k
g/mm2以上が良い。
次に、第2図のように磁性層をN2、5、6と3層にし
たとき(但し、上層6は第1図の4と同様であるが、膜
厚は0.3μm、中間層は第1図の2と4との中間のH
c(8500e)で膜厚は0.3μm、それ以外は下層
2と同じ、下層2は第1図の2と同し)、上記と同様に
性能評価を行ったところ、下記表−6の結果が得られた
。これによれば、2層の場合と同様に、本発明の構或に
よって性能が十分に出ていることが分かる。
表 6
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を例示的に説明するものであって、第1図
、第2図は磁気記録媒体の二例の各断面図、 第3図は磁気記録媒体の製造装置の概略図、第4図、第
5図は磁性層の脂肪酸の吸着量、添加量を夫々変えたと
きの特性変化を示すグラフである。 なお、図面に示す符号において、 1・・・・・・・・・非磁性支持体 2・・・・・・・・・下層磁性層 3・・・・・・・・・バックコート層 4、6・・・・・・・・・上層磁性層 5・・・・・・・・・中間磁性層 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、非磁性支持体上に設けられた磁性層が最上層と少な
    くとも1層からなる下層とによって構成され、前記最上
    層に含有される磁性粉による炭素原子数12〜22の脂
    肪酸類の吸着量が磁性粉に対して1.0〜2.5重量%
    であり、前記下層の少なくとも1層における磁性粉によ
    る炭素原子数12〜22の脂肪酸類の吸着量が磁性粉に
    対して1.2重量%以下であり、かつ、前記最上層での
    前記脂肪酸類の吸着量が前記下層の少なくとも1層にお
    ける前記脂肪酸類の吸着量よりも多い磁気記録媒体。
JP23918289A 1989-09-14 1989-09-14 磁気記録媒体 Pending JPH03102628A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196731A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Aisin Chem Co Ltd 乾式摩擦材

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JP2010196731A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Aisin Chem Co Ltd 乾式摩擦材

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