JPH0296924A - 垂直磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、垂直磁気記録媒体の製造方法に係わり、特に
非磁性基体上に磁性微粒子を含んだ塗料を塗布すること
によって記録媒体を製造する方法の改良に関するもので
ある。

従来の技術 ｔｎ気記録は、一般に記録媒体の面内方向の磁化を用い
る方式によっている。しかし、この面内方向の磁化を用
いる記録方式では、高記録密度を達成しようとすると、
記録媒体内の減磁界が増加するために一定以上の高記録
密度を得ることは困難である。

このような記録密度の限界を超えるために、近年、記録
媒体の表面と垂直な方向の磁化を用いる垂直磁気記録方
式が提案されている。この垂直磁気記録方式では、高記
録密度になればなるほど記録媒体中の減磁界が零に近ず
（特性が有り、本質的に高記録密度に適した記録方式と
言える。

垂直磁気記録方式に用いる記録媒体には、ＣｏＱｒＷ着
合金膜等の連続膜や六角板状のバリウムフェライト磁性
粉微粒子等を樹脂バインダ中で分散した塗布膜がある。

特に、最近では塗布型のコストメリットと耐久性等の実
用性の点から、塗布膜タイプの垂直磁気記録媒体が注目
されている。

塗布膜タイプの垂直磁気記録媒体の場合、板状粒子は板
面に垂直な方向に磁化容易軸があり、塗工に際して磁化
容易軸が非磁性基体面に垂直方向に向き易くなったもの
を用いる。しかしながら、配向しやすい磁性粉とは言っ
ても、単に塗布するだけでは充分な配向性を得ることは
できない。この配向性を高めるための方法として、塗布
後に一定強度の磁界中で配向する方法、あるいは塗料粘
度を調整して塗布時の剪断力で配向させてしまう方法等
が従業、あるいは実施されてきている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記したような方法を用いた場合、塗料
の粘度を高くしても、塗工時の剪断力のみでは充分な配
向を得ることができず、非常に高い記録密度を得ること
は難しい。また、磁界中で配向する方法では、高速で塗
工した後、乾燥固化するまで、均一な磁界中に保持する
必要があり、装置の構造も難しく、大がかりで高価なも
のになるだけでなく、磁界の掛けかたが難しく、不拘＝
−になると配向の乱れが生して、配向度の低下や雑音発
生の原因になるほど不安定要因が多い。

以上のように、従来の方法では、垂直配向性と安定した
生産性を高い次元で両立さセることか困難であるのが現
状である。

本発明は、上記課題に鑑み、よく配向した垂直配向膜を
安定に製造する方法を提供するものである。

課題を解決するための手段 本発明の垂直磁気記録媒体の製造方法は、上記課題を解
決するために、磁性塗料塗工後の非磁性基体の走行速度
と循環する配向磁石の循環速成との間の相対速度が零と
成るようにし、かつ配向磁石の強度が非Ｃ１ｌ性基体入
側で順次強くなった後、一定の強度となり出側では順次
弱くなるような構成にしたものである。

作用 本発明は、上記した方法によって、まず非磁性基体面に
磁気記録層を形成するための磁性塗料を高い剪断力をか
けて塗布する。この時、塗料中の板状磁性粉微粒子の磁
化容易軸の方向く板状微粒子の厚み方向）は、剪断力に
よって非磁性基体面に対しである程度配向する。この時
、塗膜が乾燥固化して、磁性粉が移動不能になってしま
う前に、非ｉｆｆ性基体面に垂直な磁界を、この磁性塗
料を塗布した非磁性基体に印加してやると、磁性塗料の
磁性粉が板面と垂直な方向に非磁性基体面上の塗布膜が
非磁性基体面と垂直な方向に磁化される。

この時、配向は石が塗布膜と相対速度が零で走行するた
め、塗料中の磁化された板状磁性粉微粒子の磁化容易軸
の方向（板状微粒子の厚み方向）が、配向磁石の発生す
る非磁性基体面に垂直な磁界によって、乾燥固化し磁性
粉自身が（多動しなくなるまでの間に非磁性基体面に垂
直な方向に揃えられるため、印加される磁界の外にでる
時のるｎ界の乱れの影宙を受けにくく、−度配向された
磁性粉微粒子の配向性が保持され、非常に垂直配向性の
良い磁気記録層が形成されることとなる。

実施例 以下、本発明の垂直磁気記録媒体の製造方法の一実施例
について説明する。

第１図は、本発明の垂直磁気記録媒体の製造に用いた配
向装置の側面断面図であり、非礎性沈体ｌ上に分散塗布
された磁性塗料２は、モーター軸４により非磁性基体の
移動速度との相対速度を雰に制御された配向磁石３によ
り磁場配向される。

ここに用いた配向磁石は、磁性粉体等と混練して作られ
た樹脂系磁石であり、非磁性基体人出側で２０ガウス、
最大強度で１５００ガウスでありフレキシブルな磁石で
ある。

実施例１ 磁性塗料として下記の組成物を調整し、サンドミルに入
れて、混線分散を行い、磁性塗料を作製した。

ｃｏ−’ｌ’ｉｉ喚バリウムフェライト磁性粉体（平均
粒子径０．０８μｍ５板状比（粒子径／粒子厚）８゜保
磁力６４００ｅ）　　　　　・・・・・・１００部塩化
ビニル系樹脂　　　　　・・・・・・　１０部ポリウレ
タン樹脂　　　　　・・・・・・　１０部α−アルミナ
　　　　　　・・・・・・　　５部カーボンブランク　
　　　　・・・・・・　　５部メチルイソブチルケトン
　　・・・・・・　９９部トルエン　　　　　　　　　
・・・・・・　６６部シクロヘキサノン　　　　　・・
・・・・　３３部ポリエステルフィルム上に、前記磁性
塗料を、アプリケーター・ギャップ３０μｍのブレード
コータ法により塗エライン速度約Ｉｏｍ／ｍｉｎの条件
で塗布した後、直ちに塗布膜を第１図に示す異穫対向磁
石間を通過させ、塗布された磁性塗料を６ｎ化させつつ
乾燥させ、硬化することにより実施例１の塗布膜を得た
。

実施例２ 実施例１で用いた磁性塗料の磁性粉体をＣｏ−Ｔｉ置換
バリウムフェライト磁性粉体（平均粒子系０．０７μｍ
、板状比（粒子径／粒子厚）５．保磁力６１００ｅ）・
・・・・・１００部として、其の他はすべて実施例１と
同様にして実施例２の塗布膜を得た。

比較例１ 実施例１で用いた磁性塗料を同様な方法で分散塗布した
後、第２図で示す異極対向の静置磁場中を通過させて比
較例１の塗布膜を得た。

第２図は、異極対向の静置配向磁石による配向装置の側
面断面図であり、磁性塗料を塗布した非磁性基体ｌは、
異極対向の静置配向磁石が作る磁場（磁界強度４０００
ガウス）によって垂直配向される。

比較例２ 実施例２で用いた磁性塗料を同様な方法で分散塗布した
後、比較例１同様に異極対向の静置磁場中を通過させて
比較例２の塗布膜を得た。

上記で得られた塗布膜の垂直配向状態を調べるため、そ
れぞれの塗布膜を振動試料型磁力計により磁気特性測定
を行ない、評価した。得られた磁気ヒステリシス曲線か
ら、反磁界補正した時の垂直方向の角型比（Ｍｒ／Ｍｓ
）および垂直方向と面内方向の残留磁束密度の比（Ｂｒ
垂直／Ｂｒ面内）を求め、これにより評価した。

それぞれのサンプルの角型比および残留磁束密度の比は
第１表に示した。

以上の結果から明らかなように、本発明のサンプルは比
較例のサンプルに比べて、非磁性基体面に垂直方向の角
型比および残留磁束密度の比（配向比）がいずれの場合
も大きくなっており、本発明の垂直磁気記録媒体の製造
方法の効果が絶大であることがわかる。

実施例において、磁気記録層にＣｏ−Ｔｉ置換バリウム
フェライトを用いたが、別のへキサゴナルフェライトに
置き換えても何ら差しつかえない。

（以　下　余　白） 第１表 ただし、表中の＊はそれぞれ媒体に対して測定磁場を垂
直方向に印加して評価したものであり、＊＊は、垂直方
向と平行方向との残留磁束密度の比である。

発明の効果 以上のように本発明によれば、磁性塗料を塗布し、配向
磁石を媒体と相対速度零で循環させ、かつ微小磁界を印
加するだけで簡単に垂直磁気記録媒体を製造できる。し
たがって、高密度記録に通した高配向性の記録媒体を簡
単に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における垂直磁気記録媒体製
造用配向装置の側面断面図、第２図は、従来の配向装置
の側面断面図である。 １・・・・・・非磁性基体、２・・・・・・磁性塗料、
３．３・・・・・・循環型配向磁石、４．４゛・・・・
・・モーター軸、５５゛・・・・・・プーリー、６，６
゛・・・・・・静置型配向磁石。 代理人の氏名　弁理士　粟野重孝　はか１名１−村樋秩
基Ｊ反 ２−住ｌ住す什 ｓＩｓ′−−−プーリー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁性微粒子を分散させた磁性塗料を非磁性基体に
   塗布するとともに、上記磁性微粒子を配向させて、塗膜
   面に垂直な方向に磁化容易軸を有する垂直磁気記録媒体
   を製造する方法において、非磁性基体をはさむように設
   けた配向磁石が非磁性基体と同一方向に循環走行し、両
   者の相対速度が零であり、かつ配向磁石の強度が非磁性
   基体入側で順次強くなった後、一定の強度となり出側で
   は順次弱くなるような構成であることを特徴とする垂直
   磁気記録媒体の製造方法。
2. （２）磁性微粒子が、板状の形状を有し、板面に垂直な
   方向に磁化容易軸を有し、かつマグネットプランバイト
   型構造のヘキサゴナルフェライトであることを特徴とす
   る請求項（１）記載の垂直磁気記録媒体の製造方法。
3. （３）配向磁石が、非磁性基体が走行する点の中点とな
   るような位置の上下に設けられ、かつ異極対向の磁石で
   あることを特徴とする請求項（１）記載の垂直磁気記録
   媒体の製造方法。