JPH029657Y2 - - Google Patents

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JPH029657Y2
JPH029657Y2 JP1984143839U JP14383984U JPH029657Y2 JP H029657 Y2 JPH029657 Y2 JP H029657Y2 JP 1984143839 U JP1984143839 U JP 1984143839U JP 14383984 U JP14383984 U JP 14383984U JP H029657 Y2 JPH029657 Y2 JP H029657Y2
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JP
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net
seine
luminescent
fish
ropes
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JP1984143839U
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  • Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、引き網漁具の改良に関する。 [従来の技術] 従来この種引き網漁具において、網の存在を魚
類に知らしめるために、引き網の袖網などに自発
光する発光層を被着形成したものがある。(例え
ば、実公昭38−21269号公報) [考案が解決しようとする課題] しかしながら、上述したこの種の引き網漁具
は、網地の屈曲や、表面摩擦によつて発光層が脱
落してしまい、短期間で発光能力が消失してしま
うという不都合があり、実用に供し得なかつた。
加えて、この種のものは、発光層を網糸に被着す
るものであるため、網糸が太くなり、流水抵抗が
大きく通常の引き網漁具に比べて、曳網抵抗が大
きくなり、燃油経費が嵩むなど経済的にも不利で
あつた。 本考案の目的は、網地の屈曲や表面摩擦による
影響をなくし、半永久的に発光効果を持続させる
とともに、流水抵抗を増大することのない漁獲効
率の大きな引き網漁具を提供せんとするものであ
る。 [課題を解決するための手段] 従来技術の課題を解決する本考案の構成は、発
光性をもたせた引き網において、該引き網の魚取
部(コツド)を除いた網地の所要個所に、合成樹
脂に蓄光蛍光物質を0.1〜30%の重量比率で混合
し紡糸した合成繊維よりなるロープを付設したこ
とを特徴とするものである。 [実施例] 図面について実施例の詳細を説明する。 Aは引き網本体であつて、該引き網本体Aは、
袖網1,天井網2,身網3,コツド4などによつ
て構成されている。そして本考案は、第1図に示
すように、上記コツド4を除いて引き網本体Aの
所要個所、つまり、上記袖網1の内側、または、
外側に、この袖網1の長手方向にそつて複数条の
ロープ5aを付設したものである。 また、第2図に示すように、上記天井網2、お
よび、身網3の内側、または、外側に、引き網本
体Aの長手方向にそつて複数条のロープ5bを付
設する。 そして、上記ロープ5a,5bを、合成樹脂
(ポリエチレンなど)に蓄光蛍光物質を0.3〜30%
の重量比率で混入し紡糸した合成繊維にて形成し
たもの、または、連続成形してなる成形ロープと
したものである。 更にこの実施例では、引き網本体Aに対して、
ロープ5a,5bを〜形状に付設することにより
魚に体する視認効果が向上できるようにしたが、
直線状に付設してもよいので、図示形態に何ら特
定されることはない。 発光の形態には、生物発光,化学発光,そして
有機蛍光体や無機蛍光体などの蛍光体がある。有
機蛍光体の発光時間が短いのに対して、無機蛍光
体の発光時間は長く残光として見えるもので、こ
れが蓄光蛍光体と言われる。この蓄光蛍光体の発
光寿命にも限界があり、この点を改良した特殊な
ものとして無機蛍光体に微量の放射性同位元素を
混入した自発光体がある。これらのうち、生物発
光は低温保存をしなければならず、取り扱いが難
しく、化学発光は再利用の点で難点がある。ま
た、合成樹脂への混入という点では、生物発光も
化学発光も困難を極める。有機発光体は、蓄えた
光エネルギーの放出時間があまりにも短く、実用
には供し得ず、無機蛍光体に放射性同位元素を混
入した自発光体は、放射線による蛍光体の損傷や
人体への放射線障害の問題があつて、本考案の実
用には供し得ない。従来技術の実公昭38−21269
号公報に示すものでは、これらのものを発光体、
または、自発光体として、特に、発光物質を特定
していないが、前述のような課題に鑑み本考案で
は、合成樹脂などへの混入が可能であること、再
利用が可能であること、発光するための外部エネ
ルギーとして最も簡単で手軽な光エネルギーの利
用ができることなどの理由から、発光体として蓄
光蛍光物質を選んだのである。 次に本考案において、合成樹脂に蓄光蛍光物質
を0.1〜30%の重量比率で混合することを特定し
た理由について説明する。表1は、ポリエチレン
樹脂に蓄光蛍光物質を、混合率を変えて混合紡糸
したときの原糸強度、および、原糸表面から10mm
離れた位置での発光による明るさの時間経過によ
る変化を示すものである。 魚の視覚は、魚種によつて異なるが、もつとも
敏感な魚種で、10-5Luxの明るさまでなら物体の
視認が可能であり、引き網の曳網時間は、一般に
約2時間30分であるから、この間ずつと10-5Lux
以上の明るさを維持するためには、表1から明ら
かなように、混合率として、0.1以上が必要であ
る。また、紡糸が可能とならしめるためには、混
合率30%が限度であり、これ以上の混合率となる
と、糸切れが多発し、または、紡糸不可能であ
る。以上の理由から本考案は、合成樹脂に混入す
る蓄光蛍光体の重量比率を0.1〜30%の範囲と特
定したものである。
【表】
【表】 ただし蓄光螢光物質として、硫化亜鉛を使
用したデータである。
尚、蛍光物質としては、アルカリ土類の硫化
物,亜鉛、あるいは、カルシウムなどのケイ酸塩
とリン酸塩,その他ホウ酸塩やゲルマニウム酸塩
などの母体に銀,銅,亜鉛,蒼鉛などの重金属や
マンガン,クローム、あるいは希土類などの遷移
元素を不活剤として添加したものがある。代表的
物質名としては硫化亜鉛,ケイ酸亜鉛,硫化カル
シウム,硫化カドミウムなどがある。 [考案の効果] 上述のように本考案の構成によれば、次のよう
な効果が得られる。 (a) 昼間、太陽光の透過が少ない深海や、夜間の
操業においては、例えば、左右の袖網の間に挟
まれた魚群は、この袖網に付設された発光する
ロープの存在を視認することによつて、網に接
近しないようにするため、袖網からの網目抜け
が防止でき、一旦両袖網の間に入つた魚は、逃
げることとなく確実に入網され漁獲効率の向上
が図れる。 (b) 蓄光蛍光物質を混合した合成繊維によつて構
成されたロープを付設した網は、目合を大きく
することによりロープを魚が確認しやすくな
り、従つて駆集効果が得られる。即ち、通常の
網目より大きく形成できることから、流水抵抗
が少なく、かつ、省エネルギーなど経済的効果
が大きいばかりでなく、引き網本体の所要個所
に付設したロープが筋網の役割を果たしうるこ
とから、筋網の一部省略が図れ経済的である。 (c) 網糸を構成する合成樹脂素材に混入する蓄光
蛍光物質の混合比率を0.1〜30%の範囲とした
ので、引き網の曳網時間である約2時間30分の
間、魚の視認可能な10-5Lux以上の明るさを維
持させることができるとともに、糸切れなどの
おそれのない引き網を提供し、漁獲効率の向上
が図れる。 (d) 本考案の網を以西底引き網として使用した漁
獲データは下表の通りであつた。
【表】
ただし、蓄光蛍光物質として、硫化亜鉛を重
量比率6%でポリエチレンに混合し
て紡糸した合成繊維よりなる網を使用し、5日
間操業したときのデータである。
【図面の簡単な説明】
第1図は袖網にそつてロープを付設した引き網
本体の斜視図、第2図は天井網,身網の一部にロ
ープを付設した引き網本体の斜視図である。 A……引き網本体、1……袖網、2……天井
網、3……身網、4……コツド、5a,5b…ロ
ープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 発光性をもたせた引き網において、該引き網の
    魚取部(コツド)を除いた網地の所要個所に、合
    成樹脂に蓄光蛍光物質を0.1〜30%の重量比率で
    混合し紡糸した合成繊維よりなるロープを付設し
    たことを特徴とする引き網。
JP1984143839U 1984-09-21 1984-09-21 Expired JPH029657Y2 (ja)

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JPS59120041A (ja) * 1982-12-28 1984-07-11 ニチモウ株式会社 引き網

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