JPH029629A - 選択光透過性透明樹脂体 - Google Patents

選択光透過性透明樹脂体

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JPH029629A
JPH029629A JP63161989A JP16198988A JPH029629A JP H029629 A JPH029629 A JP H029629A JP 63161989 A JP63161989 A JP 63161989A JP 16198988 A JP16198988 A JP 16198988A JP H029629 A JPH029629 A JP H029629A
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JP
Japan
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film
transparent
resin
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base coat
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JP63161989A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Manabe
勝英 真部
Riichi Funahashi
舟橋 利一
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定の波長81Mtの光を透過し、他の光は
反射する性質を有する選択光透過性の透明樹脂体に関す
る。
〔従来技術〕
従来、特定波長領域の光を反射するいわゆる選択光透過
膜は、主として次の三種類のものが知られている。
即ち、 (a)金属Fi1mを透明高屈折率酸化物で挟
持した積層体(TiOg−Ag−TiOg付フィルム又
は透明樹脂体)(特公昭62−9417参照)、(b)
透明高屈折率酸化物と透明低屈折率酸化物との積層体(
Azzox及びStowの1000人程度0薄膜を5〜
7層積層にして1選択光透過膜に作製したもの)、(c
)可視光領域で透明な半導体Ml (ZnO,Snow
 、Cub。
NiO等)である。
〔解決しようとする諜R] しかしながら、前記(b)の積層体については。
十分な光選択性を出すためには5又は7層の構造が必要
で、積層体の全膜厚みは0.5層程度の大きい値に達し
9生産性に乏しい、また、透明な樹脂基材の表面に上記
積層体を形成しても樹脂基材の収縮が生じて満足できる
選択光透過膜を得ることができない、また、前記(c)
の半導体膜は。
1000〜1500nmの近赤外線透過量が多いため、
光選択性が不充分であり、更には製膜時における基板温
度が高いため、樹脂基材を用いることが困難である。
一方、(a)の積層体は膜厚も薄< (0,1μ以下)
樹脂への追従性も良く、各層の膜厚を制御することによ
り十分な可視光選択性を有するため。
自動車、建築用窓材に適用されている。
しかし、この(a)の積層体はその耐久性が乏しいため
、樹脂フィルム上に形成したものを合わせガラスの中間
に入れたり、粘着材を用いてガラスに貼り合わせて該積
層体を保護する必要がある。
そのため、この(a)の積層体を樹脂基材に直接形成す
ることは、耐久性の面で問題があった。また、該積層体
を形成したフィルムは、2次曲面への適用は可能である
が、3次曲面への適用はシワの発生を生じたり、亀裂を
生じたりして不可能であった。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、樹脂基材を
用いることができ、耐久性、耐傷付性に優れた選択光透
過性の透明樹脂体を提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本発明は、透明な樹脂基材の表面にベースコート塗膜、
!!沢光透過膜、高硬度無機化合物を順次積層、接合し
てなることを特徴とする選択光透過性透明樹脂体にある
本発明において、透明な樹脂基材としては、アクリル、
ポリカーボネートポリスチレンなどの透明性の高い有機
高分子物質の成形物を用いる。
ベースコート塗膜としては、多官能アクリル樹脂、メラ
ミン、ウレタン樹脂等を主成分とする打機系ハードコー
ト又はカーボンファンクショナルシラン、シリコンファ
ンクシランナルシラン等を主成分とするシリコン系ハー
ドコート或いはこれらの組合わせからなるものなどを用
いる。
しかして、上記のうち多官能アクリル樹脂、シリコンフ
ァンクシ5ナルシランを主成分とするものは、高硬度の
ベースコート塗膜とすることができ好ましい材料である
0次に、該ベースコート塗膜の塗布方法としては、スプ
レー、ディッピング。
フローコートいずれも適用でき、基材の形状、生産性を
考慮して選択する。また、その膜厚は塗布方法により変
化するが、5〜15μが最も適している。また、樹脂基
材の種類によっては、ブライマーを用いた方がよいこと
もある。
選択光透過膜は1例えば金属薄膜の片面又は両面に透明
高屈折率酸化物を被覆した積層体を用いる。上記金属薄
膜としては、可視光領域の吸収損失が小さい金、 iI
、 w4.パラジウム及びこれらの合金が好ましい、金
属薄膜の膜厚は2選択光透過膜としての要求を満たすも
のであれば特に限定されるものではないが、透明性を生
かそうとすれば250Å以下が望ましい、また、下限と
しては連続膜となり得る50Å以上が望ましい。
金属薄膜層を形成する方法としては、真空蒸着。
スパッタリング等の乾式めっき法が適しているが。
該金属薄膜の上に透明高屈折率酸化物を形成させる場合
にはスパッタリングが最も適している。
透明高屈折率酸化物は、可視光に対する屈折率が1. 
8以上好ましくは2.0以上を有し、可視光透過率が8
0%以上、好ましくは90%以上のものを用いる。そし
て、その膜厚は、所望の選択光透過膜が得られるもので
あればよいが2通常は100〜600人、好ましくは1
50〜400人である。しかして、これらの条件を満た
すものとしては、酸化チタン、硫化亜鉛、チタン酸バリ
ウムなどがある。この薄膜の形成法も、前記金属薄膜の
場合と同様であり、スパッタリングが好ましい。
高硬度無機化合物は、可視光域で透明な硬度の高い材料
を用い、下地である透明高屈折率酸化物との密着性に優
れるもの1例えば5iOz、5tOAJ、O,などを用
いる。該無機化合物層の厚さは、1500人ないし50
00人とすることが好ましい、1500人未満では充分
な硬度が得られず、5000人を越えてもそれ以上の硬
度向上はない。更に、耐久性、生産性を考慮すれば20
00〜3000人が好ましい。
また、ベースコート塗膜上に選択光透過膜を形成するに
先立って、ベースコート塗膜との密着性を向上させるた
めに3表面の前処理を行うことが望ましい、この方法と
しては、プラズマ処理、コロナ処理、ケミカルエツチン
グ、イオンボンバードがあり、最も効果が高いのはイオ
ンボンバードによる表面のエツチングである。
しかして前期選択光透過膜として、前期金属薄膜の片面
又は両面に透明高屈折率酸化物を被覆したものを用いる
場合には、赤外線(熱線)及び紫外線を反射し、可視光
線を選択的に透過する選択光透過性透明樹脂体を得るこ
とができる。
また、上記ベースコート塗膜1遺択光透過膜。
高硬度無機化合物はこの順序で樹脂基材の片面(第1図
)又は両面に形成する。なお、ベースコート塗膜は、樹
脂基材上にディッピング等により形成する際、樹脂基材
の両側に形成させても良い(第1図)。
また、上記ベースコート塗膜2遺択光透過膜。
高硬度無機化合物は樹脂基材の片面に形成し、他面は樹
脂基材保護等のため樹脂基材上にベースコート塗膜その
上に高硬度無機化合物を形成した構造とすることもでき
る。
(作用及び効果〕 本発明の選択光透過性透明樹脂体は9選択光透過膜がベ
ースコート塗膜と高硬度無機化合物との間に挟まれた状
態にある。そのため1選択光透過膜は硬い高硬度無機化
合物によってその表面が覆われ、傷を生ずることがなく
、損傷による劣化を防止することができる。また9選択
光透過膜はベースコート塗膜を介して樹脂基材の表面と
接することとなり9選択光透過膜を3次局面の樹脂基材
に形成した選択光透過性透明樹脂体とすることもできる
。また、ベースコート塗膜が介在しているために、比較
的硬い樹脂基材に対しても選択光透過膜を形成すること
ができる。
したがって1本発明によれば、透明な樹脂基材を用いる
ことができ、耐久性、耐傷付性に優れた選択光透過性透
明樹脂体を提供することができる。
〔実施例〕
第1実施例 第1図に示すごとく、樹脂基材1の上にベースコート塗
1112.選択光透過膜3及び高硬度無機化合物4を順
次形成した選択光透過性透明樹脂体を作製した。また、
上記選択光透過膜3は、ベースコート塗膜2上に透明高
屈折率酸化物31.金属薄膜32.透明高屈折率酸化物
31を三層形成したものである。
部ち、樹脂基材1としての可視光線透過率91%のポリ
メチルメタアクリレート押出成形W!、(厚み5■、1
00X100■)の両面に、ベースコート塗llI2と
しての多官能アクリル系UV硬化型リードコート(三菱
レーヨン株式会社製、商品名アクリライト AR)をデ
ィッピングにより塗布、硬化させ、基板を得た0次いで
、イソプロピルアルコールにより、該基板のベースコー
ト塗膜の表面を脱脂した後、アルゴン(Ar)ガス7×
10−’Torr雰囲気中で基板エツチングを行った。
この時の出力は150Wでエツチング時間は20分であ
った。
次に、上記選択光透過膜3を形成するに当たり。
まず下層の透明高屈折率酸化物31形成のため。
銅プレートにメタルボンディングしたTie、ターゲッ
ト(純度99.99%)を用い、高周波利用のRFマグ
ネトロンスパッタ装置にて、RF出力600W、Ar圧
7X10−’Torrで、350人の透明高屈折率酸化
物31としての’rtot膜を該基材上に形成した。
次いで、金属薄膜32形成のためAgターゲッ)(99
,99%)を用い、DC(直流)出力0゜5AX550
Vで150人の金属薄膜32としてのAg膜を形成した
。その後、更に上層の透明高屈折率酸化物31形成のた
め、上記下層のTiO、Sと同じ条件でAg膜上に上層
のTie、膜を350人形成した。
そして、−置火気中に取出し、180〜2600nmに
おける光線透過率を測定した後、ti4プレートにメタ
ルボンディングしたSingターゲット(99,99%
)を用い、RF出力600W。
A「圧7X10−’Torrで、厚さ2500人の高硬
度無機化合物としての5totlllを形成した。
以上により1本例にかかる選択光透過性透明樹脂体を得
た。
得られた該選択光透過性透明樹脂体について。
その光透過率を180〜2600nmの波長領域で測定
したところ、500nmで83%、2000nmで4%
と優れた可視光線選択透過性能を示した。また、この樹
脂体を50°C1相対湿度98%以上の雰囲気中で30
0時間老化試験したところ、光選択性の保持率は95%
以上保持されていた。また、カーボンアーク式促進耐候
性試験(SW、O,M)を400時間行った後における
光線透過量の保持率は、95%以上であった。また。
傷付度合いをテストするため、テーパー式摩耗試験(C
310,500g荷重、100回転)を行い、その傷付
度合を曇度(ヘイズ値)で測定したところ、ΔH−0,
9で車載用ガラスと同程度の耐傷付防止性能を存してい
た。
第2実施例 第2図に示すごとく、4M脂基材11の上にベースコー
ト塗1120としてのプライマー層21及びハードコー
ト塗膜22を形成し、他は第1実施例と同様に選択光透
過1113.高硬度無機化合物4を形成した選択光透過
性透明樹脂体を作製した。
即ち、可視光線透過率90%の樹脂基材11としてのポ
リカーボネート射出成形板(三菱ガス化学株式会社製、
商品名ニーピロンS  3000 u。
厚み3m、100X120■)の表面に、プライマー層
21としてのポリカーボネート用ブライマー(東芝シリ
コン製、商品名PH−91)をディッピングにより塗布
、硬化させた0次いで、その上にハードコート塗膜22
としてのオルガノシラン系熱硬化ハードコート(東芝シ
リコン製、商品名トスガード510)をディッピングに
より塗布。
硬化させ、基板とした。
次に、この基板上に第1実施例と同じ条件で。
選択光透過膜3としてのTi0z  Ag  TiO□
層及びその上に高硬度無機化合物4としてのSio、層
を形成し1選択光透過性透明樹脂体を得た。
この樹脂体につき、第1実施例と同様な評価をしたとこ
ろ、下表に示す結果が得られた。同表より知られるごと
く1本選択光透過性透明樹脂体は。
優れた特性を有していることがわかる。
表 32、、、金属薄膜。
409.高硬度無機化合物。
出願 豊 代理 弁 人 田合成株式会社 人 環上 高檎祥泰
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の、第2図は第2実施例の選択光透
過性透明樹脂体の説明図である。 1.11.、、樹脂基材。 2.20.、、ベースコート塗膜。 3001選択光透過膜。 31、 、 、透明高屈折率酸化物。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明な樹脂基材の表面にベースコート塗膜、選択
    光透過膜、高硬度無機化合物を順次積層、接合してなる
    ことを特徴とする選択光透過性透明樹脂体。
  2. (2)第1請求項に記載の選択光透過性透明樹脂体にお
    いて、ベースコート塗膜は、多官能アクリル樹脂、メラ
    ミン樹脂、ウレタン樹脂等を主成分とする有機系ハード
    コート、又はカーボンファンクショナルシラン、シリコ
    ンファンクションナルシラン等を主成分とするシリコン
    系ハードコート或いはこれらの組合わせからなることを
    特徴とする選択光透過性透明樹脂体。
JP63161989A 1988-06-29 1988-06-29 選択光透過性透明樹脂体 Pending JPH029629A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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