JPH029568B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH029568B2
JPH029568B2 JP56145634A JP14563481A JPH029568B2 JP H029568 B2 JPH029568 B2 JP H029568B2 JP 56145634 A JP56145634 A JP 56145634A JP 14563481 A JP14563481 A JP 14563481A JP H029568 B2 JPH029568 B2 JP H029568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitric acid
acid
catalyst
methoxyalkanol
methoxyalkanoic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP56145634A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5793925A (en
Inventor
Deisuterudorufu Warutaa
Aisufueruto Uorufugangu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JPS5793925A publication Critical patent/JPS5793925A/ja
Publication of JPH029568B2 publication Critical patent/JPH029568B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/16Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
    • C07C51/27Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with oxides of nitrogen or nitrogen-containing mineral acids

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、対応する2―メトキシアルカノール
を硝酸を用いて酸化することによる、2〜5個の
炭素原子を有する2―メトキシアルカン酸の製法
に関する。
ドイツ特許出願公開2832949号明細書には、2
―メトキシエタノールをバナジウム触媒の存在下
に硝酸を用いて酸化することによる、メトキシ酢
酸の製法が記載されている。この公知方法では、
2―メトキシエタノール1モルに対し硝酸3〜5
モルを使用し、硝酸を2―メトキシエタノールの
一部と共に反応開始のため短時間90℃に加熱し、
その後に40〜60℃で反応を終了まで行う。メトキ
シ酢酸の単離前に、大部分の末反応硝酸を真空で
留去する。次いでホルムアルデヒド又はパラホル
ムアルデヒドを添加し、次いでなお存在する亜硝
酸又は酸化窒素を尿素の添加により還元する。
この方法は工業的実施においては危険がある。
すなわち反応の初期において、約90℃での酸化が
メトキシ酢酸の段階を超えて進行する。酸化後の
真空蒸留では、まず反応混合物の完全脱水が行わ
れ、その結果塔底液中に高濃度硝酸が増加し、そ
のため爆発性の混合物が生成する。この硝酸酸化
混合物を常圧で蒸留すると、150℃の塔底温度ま
では硝酸が危険なしに除去されるが、その際過酸
化による著しい収率の損失を甘受せねばならな
い。そのほか得られた粗製酸は約0.3%のN含量
を有する。
アルカノール中に2〜5個の炭素原子を有する
2―メトキシアルカノールを、触媒としてのバナ
ジン酸イオンの存在下に硝酸を用いて酸化し、そ
して2―メトキシアルカン酸を蒸留分離し、その
際2―メトキシアルカノール1モルに対し3モル
以下の硝酸を使用し(a)、酸化を40〜80℃の温度で
行い(b)、反応混合物に過剰のホルムアルデヒド、
パラホルムアルデヒド、トリオキサン又は蟻酸を
添加したのち、まず60〜100℃に加熱し、次いで
真空でなしに水を留去しながら100℃以上の温度
に加熱し(c)、そして残留物を、分留により2―メ
トキシアルカン酸を分離したのち本方法による2
―メトキシアルカノールの酸化用の触媒として再
使用する(d)とき、2―メトキシアルカン酸を、高
選択率でかつ工業的に安全に製造しうることを見
出した。
新規方法においては、アルカノール中に2〜5
個の炭素原子を有する2―メトキシアルカノー
ル、例えば2―メトキシエタノール又は2―メト
キシプロパノールを、メトキシアルカノール1モ
ルに対し3モル以下好ましくは2.5〜1.8モルの硝
酸を用いて酸化する。
硝酸としては好ましくは30〜80%の硝酸が用い
られ、これは非連続的操作においては、全量をま
ず装入することが好ましい。
酸化は40〜80℃の温度で行われる。酸化を遅延
なく出発させるためには、ホルムアルデヒド、パ
ラホルムアルデヒド又はトリオキサンを、先に装
入した硝酸に40〜60℃の温度で添加することによ
つて、反応開始に必要な遊離No2を生成させるこ
とが有利である。この場合遊離するNo2の量は、
水性硝酸に対し0.1〜2重量%好ましくは0.3〜0.9
重量%であるから、水性硝酸に対し0.03〜1重量
%好ましくは0.09〜0.4重量%のホルムアルデヒ
ド、パラホルムアルデヒド又はトリオキサンを、
先に装入した硝酸に添加する。
触媒としては、バナジン酸イオンを含有する触
媒が用いられる。例えばバナジン酸アンモニウ
ム、五酸化バナジン又は酸化バナジン硫酸塩を、
先に装入した硝酸に添加する。バナジン酸イオン
及び銅イオンを含有する触媒を使用するときに、
特に有利な結果が得られる。銅イオンは、例えば
酢酸銅、炭酸銅又は硝酸銅のような銅塩の形で、
又は金属銅として添加される。触媒は、例えば水
性硝酸に対し、0.003〜0.3重量%好ましくは0.03
〜0.07重量%(V及びCuとして計算)の量で用い
られる。バナジン対銅のグラム原子比は、例えば
5:1ないし1:8である。グラム原子比は特に
1:1ないし1:4が好ましい。
酸化は40〜80℃の温度範囲で常温で行われ、そ
の際85%までの変化率においては、60℃の温度を
越えないようにすべきである。後反応のために
は、次いでこの温度を80℃に高めることができ
る。
本発明においては、残留硝酸を分解するため、
過剰のホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒ
ド、トリオキサン又は蟻酸を添加することによつ
て、反応混合物を仕上げ処理する。なお存在する
硝酸の1モルに対する必要量は、ホルムアルデヒ
ド0.5〜1.5モル好ましくは0.7〜0.9モル又は対応
量のポリマー、あるいは義酸0.8〜2.4モル好まし
くは1.2〜1.6モルである。ホルムアルデヒドは好
ましくは約40%水溶液として用いられる。この処
理は、60〜100℃好ましくは85〜95℃の温度で行
われる。処理時間は30分以上、好ましくは約1〜
3時間である。この処理ののち、反応混合物の硝
酸含量は1重量%以下となる。そこで真空にしな
いで同時に水を留去しながら、100℃以上例えば
100〜110℃の温度に加熱する。その際残留物とし
て2―メトキシアルカン酸の高含量を有する濃厚
物が得られ、これは意外にも硝酸含量が0.01重量
%以下である。バナジン酸イオンを又は銅イオン
とバナジン酸イオンとを含有する触媒を使用する
と、この硝酸の大部分の分解は、青緑色から深青
色への色の変化によつて認められる(バナジン酸
がVO2+イオンに還元されることによる)。
2―メトキシアルカン酸を単離するためには、
前記の濃厚化からの液状残留物を、好ましくは真
空で分別蒸留する。塔底液には使用した全量のバ
ナジウム及び銅が残留する。それ以上の処理をし
ないでこの塔底液を硝酸中に移し、そして触媒を
添加しないで再度酸化に使用する。10回の循環後
において、2―メトキシアルカン酸の収率の低下
も、蒸留残液の重量増加も認められない。塔底液
のN含量は常に0.1%以下で、したがつて操業上
の危険がない。
本方法は非連続的にも連続的にも実施すること
ができる。この場合2―メトキシアルカノールの
供給速度は、熱除去の可能性によつて定まる。2
―メトキシアルカノール1モルに対し3モル以下
の硝酸を使用すると、2―メトキシアルカノール
の添加後に、まず使用したメチルグリコールの15
%までを2―メトキシアルキル―2―メトキシア
ルカネートの形で含有する酸化溶液が得られる。
しかしこのエステルは60〜80℃での反応条件下で
けん化され、その際遊離した2―メトキシアルカ
ノールは希望の酸に酸化される。この時点までに
酸化溶液中の硝酸濃度は、80℃まで温度上昇して
も明瞭な酸性エステル分解が起こらなくなるほど
に低下する。
本発明方法によれば、2―メトキシアルカン酸
が高収率で全く危険なしに、そして工業的に特に
簡単に得られる。そのほか分別蒸留からの塔底液
を次回の仕込みに触媒として任意に再使用できる
ことは、これによつて環境への負担を著しく軽減
できる点で、特に予期されなかつた利益を与え
る。
2―メトキシアルカン酸、特にメトキシ酢酸
は、例えば繊維工業における助剤として、あるい
は抗菌剤を製造するための中間体として利用され
る。
実施例 1 加熱及び冷却用装置、還流冷却器及びニトロー
ゼガス除去用の廃ガス排出管を備えた、耐硝酸性
材料から成る撹拌式容器に、63%硝酸3500部、
NH4VO31.75部及びCu(Ac)2・H2O3.85部を装入
する。この場合のバナジウム対銅のグラム原子比
は1対1.6である。55℃に加熱し、40%ホルムア
ルデヒド水溶液14部(これは63%硝酸に対しホル
ムアルデヒド0.16重量%に相当する)を撹拌下に
添加すると、溶液はNO2の生成により暗褐色に
着色する。4〜6時間の間に2―メトキシエタノ
ール1064部を添加し、温度を50〜55℃に保持す
る。硝酸対2―メトキシエタノールのモル比は
2.5対1である。メトキシエタノールを添加した
のち反応混合物をさらに60℃に1時間保持する。
ガスクロマトグラフイによれば2―メトキシエタ
ノールの85%が酸化されたことが認められる。
混合物を80℃に3時間保持してさらに酸化した
のち、硝酸を分解するため、40%ホルムアルデヒ
ド水溶液390部(酸化混合物中の硝酸1モルに対
しホルムアルデヒド0.7モルに相当する)を90〜
95℃で1〜2時間かけて均一に添加する。次いで
1時間還流下に撹拌したのちまず常温で塔底温度
が110℃になるまで水を留去すると、塔底液とし
て暗青色の溶液(これは硝酸0.01重量%以下、グ
リコール酸0.1重量%以下及び修酸0.1重量%以下
を含有する)が得られる。続いて100mバールで
分留すると、水含量が0.2重量%以下のメトキシ
酢酸が1115部得られる。収率は88.1モル%であ
る。
触媒を含有する塔底液(1417部)は、仕上げ処
理をしないでそのまま前記と同様に新しい仕込み
に用いられる。こうして10回の循環操作後も、同
様に良質のメトキシ酢酸が同様な収率で得られ、
そしてほぼ同様な塔底液量が得られる。
実施例 2 実施例1と同様に操作し、ただし2―メトキシ
エタノール1064部の代わりに2―メトキシプロパ
ノール1260部を使用する。水含量が0.2重量%以
下の2―メトキシプロピオン酸が1134部得られ、
収率は77.8モル%である。触媒を含有する塔底液
は、実施例1と同様に再供給できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルカノール中に2〜5個の炭素原子を有す
    る2―メトキシアルカノールを、触媒としてのバ
    ナジン酸イオンの存在下に硝酸を用いて酸化し、
    そして2―メトキシアルカン酸を蒸留分離し、そ
    の際2―メトキシアルカノール1モルに対し3モ
    ル以下の硝酸を使用し、酸化を40〜80℃の温度で
    行い、反応混合物に過剰のホルムアルデヒド、パ
    ラホルムアルデヒド、トリオキサン又は蟻酸を添
    加したのち、まず60〜100℃に加熱し、次いで真
    空でなしに水を留去しながら100℃以上の温度に
    加熱し、そして残留物を、分留により2―メトキ
    シアルカン酸を分離したのち本方法による2―メ
    トキシアルカノールの酸化用の触媒として再使用
    することを特徴とする、2―メトキシアルカン酸
    の製法。 2 2―メトキシアルカン酸1モルに対し2.5〜
    1.8モルの硝酸を使用することを特徴とする、特
    許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 硝酸及び触媒を先に装入し、そして2―メト
    キシアルカノールを添加する前に、先に装入され
    た硝酸に、水性硝酸に対し0.03〜1重量%のホル
    ムアルデヒド、パラホルムアルデヒド又はトリオ
    キサンを40〜60℃の温度で添加することを特徴と
    する、特許請求の範囲第1項に記載の方法。 4 バナジン酸イオン及び銅イオンを含有する触
    媒を使用することを特徴とする、特許請求の範囲
    第1項に記載の方法。
JP56145634A 1980-09-20 1981-09-17 Manufacture of 2-methoxyalkanoic acid Granted JPS5793925A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19803035625 DE3035625A1 (de) 1980-09-20 1980-09-20 Verfahren zur herstellung von 2-methoxyalkansaeuren

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5793925A JPS5793925A (en) 1982-06-11
JPH029568B2 true JPH029568B2 (ja) 1990-03-02

Family

ID=6112501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56145634A Granted JPS5793925A (en) 1980-09-20 1981-09-17 Manufacture of 2-methoxyalkanoic acid

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0048396B1 (ja)
JP (1) JPS5793925A (ja)
CA (1) CA1191861A (ja)
DE (2) DE3035625A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3209434A1 (de) * 1982-03-16 1983-09-22 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von polyethylenglykolcarbonsaeuren
DE3209622A1 (de) * 1982-03-17 1983-09-22 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von 2-methoxyalkansaeuren

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH636591A5 (en) * 1978-03-21 1983-06-15 Lonza Ag Process for preparing methoxyacetic acid

Also Published As

Publication number Publication date
DE3160226D1 (en) 1983-06-09
EP0048396B1 (de) 1983-05-04
DE3035625A1 (de) 1982-05-06
JPS5793925A (en) 1982-06-11
CA1191861A (en) 1985-08-13
EP0048396A1 (de) 1982-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH051776B2 (ja)
US2139120A (en) Process for the production of nitrohydroxy compounds
US4228305A (en) Process for preparing acetic acid derivatives
US2135444A (en) Process for preparing nitrohydroxy compounds of the paraffin series
JPH0235738B2 (ja) Tetorakarubonsannoseizohoho
JPH029568B2 (ja)
US2948756A (en) Terephthalaldehyde preparation
US4152530A (en) Process for preparing allylic alcohols from allylic halides
US2287537A (en) Process for the production of betaalkoxycarboxylic acids
US3754024A (en) Oxidation process
US2317455A (en) Purifying benzoic acid
JPH03184937A (ja) アセトンおよびパラホルムアルデヒドからの不飽和ケトンの製造方法
JP4450138B2 (ja) フルオロアルキルカルボン酸の製造方法
US2704298A (en) Manufacture of alkoxy-aldehydes
EP0088961B1 (de) Verfahren zur Herstellung von 2-Methoxyalkansäuren
EP0281266B1 (en) 3-amino-2,4,5-trifluorobenzoic acid and its manufacture
JP2713014B2 (ja) カプロラクタムの製法
US2370577A (en) Process for the production of trichloro acids
US3931259A (en) Process for the preparation of carboxylic acids
US2946800A (en) Process for the preparation of isonicotinic acid
EP0035635B1 (de) Verfahren zur Herstellung von Trimethylbenzochinon
US3118935A (en) Preparation of 1, 2, 4-butane tricarboxylic acid from 3-cyclohexene-1-carboxaldehyde
JP3646351B2 (ja) リン−バナジウム化合物の製造方法
JPH07165687A (ja) 5−フルオロアントラニル酸の製造方法
JPH0532380B2 (ja)