JPH0295348A - 核磁気共鳴装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 この発明は、核磁気共鳴イメージングや核磁気共鳴スペ
クトロスコピーなどの核磁気共鳴装置に係り、特に、ノ
イズによって被検体に不要な高周波電磁界などが照射さ
れるという誤動作を防止するための技術に関する。

Ｂ、従来技術 核磁気共鳴装置には、被検体の断層像を得るために、数
百〜数万Ｇの静磁場中におかれた被検体中の対象核種（
人体における水素、燐など）を励起するためのパルス状
の高周波電磁界を発生する装置が備えられている。

第４図は、このような従来装置の構成を示した概略ブロ
ック図、第５図はその動作波形図である。

波形発生手段としての波形発生器１１の前段に設けられ
たタイミング発生器１０’から所定のタイミングで波形
発生に必要な起動信号（トリガ信号）Ｔが、波形発生器
１１に与えられる。波形発生器１１には、静磁場中にお
かれた被検体中の対象核種を励起するためのパルス状の
高周波電磁界の包絡波形信号（以下、単に波形信号とい
う）が、予め格納されており、前記起動信号を受けると
、コイル励起手段であるパワーアンプ１３に向けてパル
ス状の波形信号Ｓ１を出力する（第５図（ａ）参照）。

これと同時に波形信号Ｓ１が出力中であることを示すパ
ルス状の「波形発生中ｊ信号Ｓ２をパワーアンプ１３に
向けて出力する（第５図（ｂ）参照）。

この「波形発生中」信号Ｓ２は、パルス立ち上がり時間
、およびパルス立ち下がり時間が前記波形信号Ｓ１とほ
ぼ同一になっている。パワーアンプ１３は、この信号Ｓ
２が入力されている期間中、動作状態になって、波形信
号Ｓｌに高周波信号を重畳し、これを増幅した励起信号
Ｓ３を高周波コイル１４に出力する。これにより、高周
波コイル１４は、静磁界中の被検体に向けて高周波電磁
界を放射する。

Ｃ０発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述した従来装置には、次のような問題
点がある。

すなわち、従来の装置は、波形発生器１１から出力され
た「波形発生中」信号Ｓ２をパワーアンプ１３の駆動制
御信号として用いることによって、パワーアンプ１３の
誤動作を防止しているのであるが、外部からの電磁波ノ
イズＮが波形発生器１１に混入して、ｒ波形発生中」信
号Ｓ２にノイズＮが加わると、このノイズＮによってパ
ワーアンプ１３が動作状態に陥る。その結果、パワーア
ンプ１３は、同様に波形信号Ｓ１に加わったノイズＮを
変調・増幅して高周波コイル１４に出力するため、被検
体に不要の高周波電磁界が照射されるという不都合を生
じる。

この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、外部からの電磁波ノイズによって波形発生手段が
誤動作して、「波形発生中」信号にノイズが加わっても
、コイル励起手段が誤動作しないようにした核磁気共鳴
装置を提供することを目的とする。

０５課題を解決するための手段 この発明は、上記目的を達成するために、次のような構
成をとる。

すなわち、この発明は、所要の波形信号と前記波形信号
が出力されていることを示す「波形発生中」信号とを出
力する波形発生手段と、前記波形信号に応じたコイル励
起信号を出力するコイル励起手段と、前記コイル励起信
号を与えられるコイルとを備えた核磁気共鳴装置におい
て、前記波形発生手段に起動信号を与えるとともに、前
記「波形発生中」信号が出力されている期間を含む期間
にわたってパルス信号を出力する起動信号発生手段と、
前記「波形発生中」信号と前記パルス信号とを与えられ
、その論理積出力を前記コイル励起手段に駆動制御信号
として与えるＡＮＤゲートとを備えたことを特徴として
いる。

８１作用 この発明によれば、波形発生手段から出力された「波形
発生中」信号がＡＮＤゲートの一方の入力端子に与えら
れ、この波形発生手段とは個別に設けられた起動信号発
生手段から出力されたパルス信号がＡＮＤゲートの他方
の入力端子に与えられる。ＡＮＤゲートは、上記二つの
信号を論理積して、これを駆動制御信号としてコイル励
起手段に出力する。したがって、前記両信号に同時にノ
イズが加わらない限り、コイル励起手段には、ノイズを
含まない駆動制御信号が与えられる。換言すれば、波形
信号が出力されていない期間中、コイル励起手段は必ず
非動作状態になるので、前記期間中に発生したノイズに
よってコイルが励起されるという不測の事態が防止され
る。

Ｆ、実施例 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、この発明の第１実施例の構成を示した概略ブ
ロック図である。

図中、第４図に示した符号と同一符号で示した部分は、
従来例と同一構成部分であるから、ここでの説明は省略
する。

本実施例に使用される起動信号発生手段としてのタイミ
ング発生器ＩＯは、波形発生器１１を起動させるトリガ
信号Ｔを出力するとともに、「波形発生中」信号Ｓ２が
出力されている期間を含む期間にわたってパルス信号Ｓ
４を出力する。そして、このパルス信号Ｓ４と、前記波
形発生器１１から送られている「波形発生中」信号Ｓ２
とがＡＮＤゲート１２に与えられ、その論理積出力が駆
動制御信号Ｓ５としてパワーアンプ１３に与えられる。

次に本実施例の動作を第３図に示した動作波形図を参照
して説明する。

タイミング発生器１０から波形発生器１１に向けて所定
のタイミングでトリガ信号Ｔが出力されると、波形発生
器１１に予め格納されているパルス状の波形信号ＳＬ（
第３図（ａ）参照）がパワーアンプ１３に与えられると
ともに、「波形発生中」信号Ｓ２がＡＮＤゲート１２に
一方入力として与えられる。

さらに、タイミング発生器１０は、トリガ信号Ｔの出力
に同期してパルス信号Ｓ４を出力しく第３図（Ｃ）参照
）、この信号Ｓ４がＡＮＤゲート１２に他方人力として
与えられる。

パルス信号Ｓ４は、「波形発生中」信号Ｓ２よりも、若
干広いパルス幅になるように設定されているので、「波
形発生中」信号Ｓに加わったノイズＮはＡＮＤゲート１
２において遮断され、結局、「波形発生中」信号Ｓ２の
みが駆動制御信号Ｓ５としてパワーアンプ１３に向けて
出力されることになる。したがって、パワーアンプ１３
は、「波形発生中」信号Ｓ２が入力されていない期間中
は必ず非動作状態になるので、波形信号Ｓ１にノイズＮ
が加わっても、このノイズＮを変調・増幅することがな
く、被検体へ不要な高周波電磁界が照射されることがな
い。

なお、この発明は、上述のような高周波コイル１４を励
起するパワーアンプ１３の誤動作防止に適用されるばか
りでなく、例えば第２図に示すように、被検体に傾斜磁
場を作用させるための傾斜コイル２４を励起するための
傾斜磁場電源２３の誤動作防止に適用することも可能で
ある。

Ｇ０発明の効果 以上の説明から明らかなように、この発明によれば、波
形信号とともに波形発生手段から出力される「波形発生
中」信号と、この「波形発生中」信号が出力されている
期間を含む期間にわたって起動信号発生手段から出力さ
れるパルス信号との論理積を、駆動制御信号としてコイ
ル励起手段に与えているので、外部からの電磁波ノイズ
が「波形発生中」信号に混入しても、前記コイル励起手
段には、ノイズレス状態の駆動制御信号が入力すること
になるため、コイル励起手段の後段に設けられているコ
イルから被検体に対して不要な高周波電磁界や傾斜磁場
が照射されることがなく、また、誤ったタイミングでの
照射による装置の故障などを防止することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例の構成を示した概略ブロ
ック図、第２図は第２実施例の構成を示した概略ブロッ
ク図、第３図は第１実施例に係る装置の動作波形図であ
る。 第４図は従来例の構成を示した概略ブロック図、第５図
は従来例の動作波形図である。 １０２０・・・タイミング発生器（起動信号発生手段）
１１、２１・・・波形発生器（波形発生手段）１２、２
２・・・ＡＮＤゲート １３・・・パワーアンプ（コイル励起手段）１４・・・
高周波コイル ２３・・・傾斜磁場電源（コイル励起手段）２４・・・
（頃斜コイル Ｓｌ・・・波形信号 Ｓ２・・・「波形発生中」信号 Ｓ３・・・励起信号 Ｓ４・・・パルス信号 Ｓ５・・・駆動制御信号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）所要の波形信号と前記波形信号が出力されている
   ことを示す「波形発生中」信号とを出力する波形発生手
   段と、前記波形信号に応じたコイル励起信号を出力する
   コイル励起手段と、前記コイル励起信号を与えられるコ
   イルとを備えた核磁気共鳴装置において、前記波形発生
   手段に起動信号を与えるとともに、前記「波形発生中」
   信号が出力されている期間を含む期間にわたってパルス
   信号を出力する起動信号発生手段と、前記「波形発生中
   」信号と前記パルス信号とを与えられ、その論理積出力
   を前記コイル励起手段に駆動制御信号として与えるＡＮ
   Ｄゲートとを備えたことを特徴とする核磁気共鳴装置。