JPH029444Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 本考案の目的 （産業上の利用分野） 自動車の照明装置の一種であるフオグランプに
使用するレンズに関するものである。

（従来の公知技術） 従来この種のレンズは内側に断面Ｖ状の縦長方
向の溝を多数刻設してプリズムを形成しているも
のである。従つて光源から平行に進む光はプリズ
ム面で左右方向へ拡散する。フオグランプはもと
もと前照灯の補助手段として霧や雪または降雨時
にその効果を期待されるものであるが、深い霧や
吹雪の時光がさえぎられ対向車の確認は非常に困
難である。それは分散する光線のみで集中する光
線を欠ぐためである。

（本考案で解決せんとする問題点） 本考案では、レンズ主体の両面を扁平な截頭角
錐状のプリズムに形成して集中的光線を投射可能
とし、併せて従来の拡散した光線も得られるよう
することにより照明効果を高めて上記欠点を除去
するものである。

(ロ) 本考案の構成 （問題点を解決するための手段） 透明資材で両面を扁平な截頭角錐状のプリズム
２としたレンズ主体１を形成し、該主体の一側中
央平面部３に断面Ｖ状の縦長方向の溝４を複数刻
設してプリズム５を形成するものである。尚フオ
グランプ用のレンズであるから波長を長い光色を
出すため黄色または橙色に着色した透明資材でレ
ンズ主体を形成し、また光源の電球（図示省略）
のガラスに上記着色が施こされている場合は着色
を必要としない。

（作用） 本考案は上記構成から成るので光源から平行に
進む光の内、レンズ主体の中心平面部３に投射さ
れた光線はそのまま進行して中心線となる光線Ａ
と、プリズム５によつて左右方向へ拡散する光線
Ｂとより成り、レンズ主体の傾斜面６に投射され
た光線A′はプリズム２により屈折し中心線Ａ上
に集中する。このように中心線上に集中する光線
と左右へ拡散する光線とが照明効果に相乗的に作
用する。

（実施例） 図面について実施例を述べると、着色または無
着色の透明資材で両面を扁平な截頭角錐状のプリ
ズム２としたレンズ主体１を形成し、該主体の一
側の中央平面部３に断面Ｖ状の溝４を複数縦長方
向へ刻設してプリズム５を形成したものである。

本考案の実施図ではプリズム５面を外側にして
いるため該面に付着したごみなど光の進行の妨げ
となるものを簡単に拭き取ることができる。該プ
リズム面を従来通り内側とすること勿論可能であ
る。

第３図に示すものは別の実施例で、レンズ主体
１′の両側面を扁平な截頭横長四角錐とするもの
で、その一側平面部３′に断面Ｖ状の溝４′を縦長
方向に複数刻設したもので、作用効果は上記実施
例と同一である。尚図面中６はレンズ主体の傾斜
面を示す。

(ハ) 効果 本考案は上記構成で示す通り、中央平面部３で
溝４の刻設部を除いた平面を通る光線は直線状に
進行して中心線となり、レンズ主体の傾斜面６を
通る光はプリズム２で屈折して上記中心線上に集
中し、プリズム５を通る光は左右へ拡散する。従
つて集中と拡散の両作用が相乗効果をならわして
霧や吹雪の時も勝れた照明効果を期待できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

本考案の実施例図で、第１図は本案品の正面
図、第２図は第１図のAA線断面図、第３図Ａは
別の実施例の正面図で、Ｂは中央横断面図であ
る。 １……レンズ主体、４……溝、２……プリズ
ム、５……プリズム、３……平面図、６……斜
面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 透明資材で両面を扁平な截頭角錐状のプリズ
   ムとしたレンズ主体を形成し、該主体の一側中
   央平面部に断面Ｖ状の縦長方向の溝を複数刻設
   して成ることを特徴とする自動車用フオグラン
   プに於けるレンズ。 (2) 上記レンズ主体の両側面を扁平な截頭横長四
   角錐とした実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の自動車用フオグランプに於けるレンズ。