JPH0292349A - 外科手術用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、可撓性超音波プローブの超音波振動により、
体腔内にある腫瘍組織等の望ましくない生体組織や、結
石、血栓、カルシウム塊等の異物を破砕し、体腔外に吸
引、除去する超音波外科手術装置に関するものである。

〔従来の技術〕

超音波の機械的振動を用いた外科手術装置として、超音
波振動源に超音波プローブを接続し、超音波プローブの
内腔を通して、破砕した細胞、血栓、カルシウム塊等を
吸引除去する装置は、従来より知られている（例えば、
特開昭６０−５１３９号公報、特開昭４９−２１９８９
号公報）。しかしこれらの装置では、超音波プローブは
可撓性を有しないため、血管等の生体内の湾曲した管状
器官には使用できなかった。

例えば、特開昭４９−２１９８９号公報には、超音波振
動源に超音波プローブを接続し、超音波プローブの先端
の超音波周波数の機械的振動により、体内にある結石を
破砕する方法が記載されている。しかしながらこの方法
では、超音波プローブが可撓性を有しないため操作性が
悪く、適用出来る部位も制限されていた。

祿 また、可撓性を有する単線あるいは撚糸を超音波プロー
ブとして用いた方法も知られている。しかしこの方法で
は、体腔の内壁に固定された結石や、腎部にくい込んだ
サンゴ状結石などに対しては有効であるが、固定されて
いない腎孟内の結石等に対しては、超音波振動が十分に
伝わらず、管状プローブの様に内腔を吸引管として結石
を吸引しながら超音波プローブを接触させると言うこと
が出来ないため、腎孟内ｍ織に衝撃体が接触し、腎孟内
＆ｆｌ織を傷付ける恐れがあった。

このような問題を解決すべく、本発明者らは、先に可撓
性を有する線状伝達体からなる超音波プローブを可撓性
チューブの内腔内に設置した外科手術用具の発明をなし
、特開昭６１−２７２０４５公報に開示したが、これは
超音波プローブが線状体であるため、吸引や薬液の注入
を行なうには吸引用通路と薬液注入用舎控士通路とを別
個に設ける必要がある。このため可撓性チューブの直径
が大きくなり、細い血管等へ挿入するのは困難であるし
、また、血管内壁を傷つける恐れがあった。

また、可撓性チューブの内腔を１つとし、破砕物の吸引
除去時と薬液注入時とで切替弁等によって切替えて使用
する方法があるが、同一の内腔を使用するため、汚染あ
るいは切替ミスを起こすという危険性があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、従来の外科手術用具のこのような問題点を解
決することを目的としたもので、超音波伝達具の先端部
に金属製パイプを固定し、該金属製パイプの先端部に可
撓性を有する複数本の線状伝達体を付設することにより
、金属製管状プローブの欠点である可撓性を有さないた
めに適用範囲が限定されるという問題や、線状体よりな
るプローブの欠点である薬液注入用及び吸引用の通路を
別々に設けるために形状が大きくなり、血管等の細い生
体管腔内への挿入が困難な問題点の解消を図るものであ
る。またさらには、このような目的に適した材質、特性
の管状プローブを装着した外科手術用具を提供しようと
するものである。

〔課題を解決するための手段］ 即ち本発明は、超音波振動により体腔内にある生体組織
もしくは結石、血栓、カルシウム塊等の異物を破砕し、
体腔外に吸引除去する超音波外科手術装置の用具であっ
て、超音波振動源、その超音波振動を増幅し伝達するた
めの超音波伝達具（ホーン）、および該超音波伝達具の
先端部に固定され、前記生体組織もしくは異物に超音波
振動を加え破砕するためのプローブから主として構成さ
れ、該プローブは超音波伝達具の先端部に金属性パイプ
を固定し、該金属製パイプの先端部に可撓性を有する複
数本の線状伝達体を付設したものであることを特徴とす
る外科手術用具である。

以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の一実施例となる外科手術用具を使用
する装置の構成を示す図である。高周波発振回路（＋１
よりケーブル（２）を通って超音波振動源（３）に高周
波電流が送られ、超音波振動源（３）は超音波周波数の
機械的振動を発生させる。超音波振動源としては、磁歪
型及び電歪型のいずれも使用することができ、超音波振
動源（３）で発生した超音波周波数の機械的振動は超音
波伝達具（４）に伝播され、そして更に超音波伝達具（
ホーン）（４）で拡大され、先端部分に接続されている
固定具（５）を通じて管状のプローブ（６）に伝播され
る。

管状のプローブ（６）は中空状で、固定具（５）、超音
波伝達具（４）、超音波振動源（３）を経て端部のニッ
プル（７ンに貫通穴でつながっており、ニップル（７）
に吸引チューブを付けて吸引ポンプ等で陰圧をかけるこ
とにより、管状のプローブ（６）の先端で破砕され乳状
化された、結石、血栓、細胞片、血液等を吸引除去する
。第１図の例では、吸引チューブを接続するためのニッ
プル（７）は外科手術用具の後端部に設けられているが
、超音波伝達具（４）の後方部側面にニップル等の吸引
チューブの接続手段を設ける形式であっても何ら差しつ
かえないことは勿論である。

第２図は本発明の一実施例となるプローブ（６）を示す
図である。金属製パイプ（１１）の先端面には、線状伝
達体（＋２）が埋め込み接着、又は埋め込み溶接等適宜
な方法で接続されている。プローブ（６）の内孔は金属
パイプ（ＩＩ）の先端面までであるから、線状伝達体０
２１の先端付近で破砕された異物は金属パイプ（１０の
先端部より吸引除去される。また、金属パイプ（１１）
と一体に設けられた接続部０ωは、ネジ、溶接等の方法
により超音波伝達具（４）の固定具（５）と接続される
。

金属製パイプ（１１）の長さは、使用部位によっても異
なり特に限定はされないが、５〜１００ＣＩ程度の範囲
である。また、その外径は０．２〜５躯φであるが、体
腔内への挿入のし易さの点からは０．５〜２．５ｍφの
範囲とするのが望ましい、その際の金属製パイプ（１０
の内孔側は、十分な吸引量が得られるだけの径を確保し
ていることが必要である。

一方、線状伝達体０りの長さは１〜５ｃｍ程度とするの
が良く、その太さは金属製パイプ（１０の外径や肉厚、
あるいは付設される本数等によって制約され自ずと決ま
って来るが、その本数は３〜６木程度とするのが使用上
有利である。

これらの材質としては、金属パイプ（ｌ　ｌ）、線状伝
達体０２１共に耐食性、安定性等に優れるチタン合金や
ステンレス鋼等を用いるのが望ましい。線状伝達体０２
）はこれらの金属の単線であってもよいが、使用上は可
撓性に優れているのが好ましいので、複数本の前記金属
の極細線を撚り、もしくは編組した紐状体に、合成樹脂
を含浸させるか、もしくは内外両面にコーティングして
一体化したものを用いるのが好適である。含浸もしくは
コーティングする合成樹脂としては、金属線より成る基
材の超音波振動によって発生する熱によって分解や熔融
を起こさない耐熱性と可撓性を有するものであることが
必要で、そのような合成樹脂の例としては、フッ素系樹
脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミド、ポリエー
テルイミド、ポリエーテルスルホン等を挙げることが出
来る。この他、含浸もしくはコーティングする樹脂量が
少ない場合には、エボキソ樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂等の熱硬化タイプの樹脂も使用可能であ
本発明による外科手術用具の使用方法の一例について述
べると、例えば、腎孟内に生じた結石の除去に使用する
場合、プローブ全体は内視鏡の孔内に収納された状態で
、患者の体表から経皮的に〒ＺＥ内に挿入される。先端
部が所定の位置に達したところで、線状伝達体０りを内
視鏡の孔外に押し出し、屈曲させて目標とする結石に超
音波を伝達作用させて破砕する。このようにして、体内
への挿入時には金属製パイプの剛性によって挿入がスム
ーズに行なえ、また、結石の破砕時には先端部に付設さ
れた線状伝達体の可撓性によって目標とする結石に的確
に狙いを定めることが出来る利点が得られる。この場合
の金属製パイプ（１１）の長さは通常４０〜６０１程度
の範囲であり、また、線状伝達体０りの長さは３〜４ｃ
ｍ程度とするのが適切で、必要以上に長くなると超音波
により結石を破砕する位置と吸引孔となる金属製パイプ
の先端の位置が刈れすぎるので好ましくない。

〔発明の効果］ 本発明による外科手術用具は生体内への挿入がスムーズ
に行なえると共に、先端部の線状伝達体が可撓性を有す
るので、目標部位に的確に狙いを定めることが出来、ま
た、プローブの内孔を吸弓孔として利用出来るので、使
用時に超音波振（す＋するプローブを収納するためのカ
テーテルチューフや内視鏡の太さを小さくすることが出
来る利点があり、医療産業上極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例となる外科手術用具を使用
する装置の構成を示す図である。第２図は、本発明つ実
施例となるプローブを示す図で、（ａ）はプローブの構
成を示す全体図、（ｂ）は（ａ）図の八−Ａ’断面図で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）超音波振動により体腔内にある生体組織もしくは
   結石、血栓、カルシウム塊等の異物を破砕し、体腔外に
   吸引除去する超音波外科手術装置の用具であって、超音
   波振動源、その超音波振動を増幅し伝達するための超音
   波伝達具（ホーン）、および該超音波伝達具の先端部に
   固定され、前記生体組織もしくは異物に超音波振動を加
   え破砕するためのプローブから主として構成され、該プ
   ローブは超音波伝達具の先端部に金属製パイプを固定し
   、該金属製パイプの先端部に可撓性を有する複数本の線
   状伝達体を付設したものであることを特徴とする外科手
   術用具。