JPH0291313A - 緩傾斜堤用の消波型ブロック - Google Patents

緩傾斜堤用の消波型ブロック

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JPH0291313A
JPH0291313A JP24358688A JP24358688A JPH0291313A JP H0291313 A JPH0291313 A JP H0291313A JP 24358688 A JP24358688 A JP 24358688A JP 24358688 A JP24358688 A JP 24358688A JP H0291313 A JPH0291313 A JP H0291313A
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JP24358688A
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Kunio Sugiura
杉浦 国男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、堤防や護岸などの前面側に築造される緩傾斜
堤用の消波型ブロックに関するものである。
(従来技術) 現在、海岸で、海水と飛沫の陸地的侵入を防ぐ目的で設
置されている構造物は直立堤防・護岸に消波工・敲岸堤
を組み合せた方式が一般的である。
第12〜13図にそれを示す。
この方式は氷塊の越流防止という点からすると、一応の
成果をあげているが、海水飛沫の発生という点からみる
と、必ずしも有効であるとは云い難く、消波工の設置に
より、海水飛沫の発生が顕著となり、それが陸地内に浸
入し、植物の枯死、自動車・テレビアンテナ等の錆によ
る被害の発生等が問題となっている。
まt二最近では海水飛沫の発生防止、海辺との対話、海
岸環境の整備という観点から緩傾斜堤防・護岸が採用さ
れ始めている。これは海側表面を3〜5割の緩傾斜とし
、中詰石、栗石等の基礎の上に張ブロックを施工するも
のである。第14図〜第15図にその例を示す。第15
図に示すように緩傾斜の法面を張ブロックで被覆し、波
が張ブロックを遡上する特番ζブロック表面との摩擦及
び、表面空ゲキからの下方への浸透により、エネルギー
を消失させる。この方式は波のエネルギーがなめらかに
減殺されるために海水飛沫の発生が、はとんどないと云
う利点がある。ところが波の遍上高が非常に大きく現在
の海岸堤防設計基準の天端高では水塊が越流する危険が
ある。第15図は富山県黒部市の下新用海岸赤用地先で
建設省北陸地方建設局黒部工事事務所が、昭和61年度
に従前の護岸と消波工を取り除いて、緩傾斜護岸とした
ものであるが、これは冬期の激浪「寄り回り波」により
、氷塊が護岸天端上を乗り込え、陸地内に浸入し、防潮
林の松を枯死させている。このため離岸堤を計画してい
る。このように第14図のブロックでは表面粗度が少な
いのと、波を吸収する容量が小さいため、波の遡上高が
、大きくなり、護岸と前面に消波工を設置した第12〜
13図に比べ海水飛沫の発生防止と云う面ではすぐれて
いるものの、越波量の低減と云う面からみれば逆効果で
ある。このため改良型の張ブロックとして、表面に突起
をつけた第16図のようなブロックが出現してきている
。これは表面の突起により、波速を弱め、波の浸透を促
進させ、エネルギーの早期減殺を図ることにより、波の
遡上高を低減させようとするものである。これは波の遡
上高を1割前後、小さくすると云う点では、少しばかり
の効果があるものの、表面の突起により、海水飛沫が発
生する欠点も有している。
(発明の目的) 本発明は上記した従来の直立堤防・護岸に消波工・離岸
堤を組み合せた方式の海水飛沫の発生と、その陸地的浸
入に−よる潮風害の防止。及び緩傾斜堤防・護岸上を波
が遡上し、天端を乗り込え、氷塊が陸地内へ浸入するこ
とによる臨海部の塩水害防止という二つの問題点を同時
に解決する、緩傾斜光用の消波型ブロックを提供しよう
とするものである。
(目的を達成するための手段) 本発明の緩傾斜光用の消波型ブロックは平面視が方形状
で所定高さをもつブロック本体の側面にそれぞれ開口部
が形成されており、上面は開放または一部開放、下面は
封鎖されている。このように本発明の消波型ブロックは
、従来のブロックが面的な波のエネルギー減殺をしてい
たのに対し、立体消波という、新しい考え方に基づき、
表面開口部、高さを非常に大きくし、波を従来のブロッ
クの2〜6倍と非常に多量に吸収できることを、その特
徴としている。そして多食に吸収された波は側面開口部
から流出し、海側に戻るのである。
(作用) 本発明の消波型ブロックは底面に開口部を設けていない
ので、多量に消波吸収された波が海側に戻る時に底版上
部を流れ、下部に浸透することがない。このためブロッ
ク基礎は中詰石・砕石・砂などのフィルター層を設ける
必要がなく、砕石層を30c11程度敷設すれば法面侵
食に対して十分安全である。また形状を立方体(第1〜
第8図)とすれば同一表面積に対して、波の貯留容量が
大きくなるので経済的な消波工が築造でき、また直方体
(第9〜第11図)で容積とすれば、あらゆる波のへ射
方向に対して芋目地が形成されず、波力の分散が容易で
力学的に安定した構造となる。
(実施例) 第1〜第11図を参照して本発明の詳細な説明する。第
1〜第5図には第1実施例、第6〜第8図には第2実施
例、第9〜第11図には第3実施例の消波型ブロックが
それぞれ示されている。
第1実施例の消波型ブロックは縦長さDと横長さEを等
しくした平面視正方形状で、所定高さFを持つコンクリ
ート製のブロック本体(I)で構成されている。尚、こ
の実施例ではブロック本体(I)の高さFは、プロ、ツ
ク本体(1)の平面視正方形の一辺の長さ(DまたはE
)と同じとしている。
ブロック本体側面には開口部が2ケ所づつ形成さ。
れている。またこの開口部の面積4よ各側面の1/4程
度となっている。
ブロック本体の上面は全面開放となっており、波が5〜
15M/Sの高速で斜面上を遡上しても下方に、十分落
下するよう考慮されている。次に底面は全面封鎖として
おり、上方から流入した海水が底版コンクリート上部に
一時貯留され、それが側面の開口部より流出し、海側に
戻って行くことになる。このため法面基磯部には戻り流
れが形成されず、法面浸食の危険もない。
このため、ブロック基礎は中詰石・栗石・砂等のフィル
ター層を設ける必要がなく、砕石のみで法面浸食に対し
て十分安全で、非常に施工性、経済性にすぐれている。
以上が第1実施例の第1〜第5図に示す消波型ブロック
の構成であるが、次にこの消波型ブロックで施工した緩
傾斜の法面において、波が実際に消波される過程につい
て述べてみよう。第3図は第1図の消波型ブロックの施
工平面図、第4図は第3図の工〜工断面図、第5図はそ
の作用説明図である。第5図において海側から陸側に進
行してきた波Wは斜面上を遡上する時に、波の下部は消
波ブロックの開口部に落下し、また側壁に衝突すること
により、波のエネルギーを失なってゆく。この時には、
波の遡上水深が大きいために、波の下部が側壁に衝突し
ても、波の上部の進行が速く、海水飛沫の発生はない。
落下した氷塊は渦等によりエネルギーを完全に消失し、
側面の開口部から、重力の作用により、底版上を下方に
流出し、海側に戻ってゆくことになる。−方、波の上部
は、さらに斜面上を遡上し、上記した作用をくり返しな
がら、波のエネルギーを失なってゆ(。そして波の遡上
水深が小さくなり、波が消波ブロック側壁に衝突するよ
うになると、海水飛沫の発生が考えられるが、この特技
の遡上速度は2.0M/S前後に減少しており、これが
下方に落下しつつ、側壁に衝突するため、面的な張ブロ
ックに突起をつけた第16図のようなものに比較し、き
わめて少量の海水飛沫の発生しか見られず、また、この
現象が起る斜面上の位置が従来の面的な張ブロックに比
べて、きわめて低い位置であるため、海水飛沫の陸地的
浸入はほとんどない。
以上のように第1図の消波型ブロックを使用して、緩傾
斜堤防・護岸の海側表面を被覆すれば、波が飛沫化し、
陸地内深く浸入することもなければ氷塊が堤防・護岸天
端上を越流して陸地内に浸入することもない。また第2
実施例の第6図は海水浴場、船揚げ場等の、常時人が出
入りするのに便利なように、表面を透過性のある、グレ
ーチング、ゴム被覆した鉄筋等で覆ったものを示してい
る。
また第3実施例の第9図は直方体で、波のあらゆる入射
方向に対して力学的に安定した第11図のような組み付
けができ、表面被覆度を増し、堤防・護岸の利用度を高
める工夫をした消波型ブロックである。
(発明の効果) 本発明の消波型ブロックによれば次のような効果がある
(1)直立堤防・護岸に消波工・離岸堤を組み合せた方
式に比べて、海水飛沫の発生はほとんどない。
■)消波型ブロックの表面開口面積が40%前後と、従
来の面的な張ブロックの20%程度と比べて大きく、ま
た立体的な構造のため、貯留容量は従来型張ブロックの
2〜6倍となっており、非常に多量の波を吸収すること
ができ、きわめて消波効果が大きい。
(3)消波効果がきわめて大きいので、波の遡工高を低
減させることができ、これにより堤防・護岸の天端高も
、現在の設計基準より低くすることが可能となる。
■ 消波ブロック底面は完全に封鎖しているので、法面
の浸食は起らず、ブロック基礎はきわめて簡単な構造(
たとえば切込砕石303敷設)となる。
■ 上記により、直立堤防・護岸に消波工・離岸堤を組
み合せた方式及び緩傾斜堤防・護岸表面を面的な張ブロ
ックで被覆した方式に比べ、海水飛沫の発生・飛散、波
のb工高等が大幅に低減でき、しかも工事費が総体的に
安く、親水性の高い沿岸域が形成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例にかかる緩傾斜光用の消波
型ブロックの斜視図、第2図はその平面図、正面図、側
面図、第3図はこの消波型ブロックを使用して、築造し
た緩傾斜堤防・護岸の一部平面図、第4図は第3図のI
−I断面図、第5図はその作用説明図、第6図は本発明
、第2実施例の消波型ブロツク斜視図、第7図はその平
面図。 正面図、側面図、第8図はそれにより築造した緩傾斜堤
防・護岸の一部平面図、第9図は本発明第3実施例の消
波型ブロツク斜視図、第10図はその平面図 正面図 
側面図、第11図はそれによす り築造した緩傾斜堤防・護岸の一部平面図、第12図は
旧来の直立堤防・護岸に消波工・離岸堤を組み合せた方
式の一部平面図、第13図はその作用説明図、第14図
は従来型の緩傾斜光用の張ブロツク斜視図、第15図は
その作用説明図、第16図は表面に突起をつけた張ブロ
ツク斜視図である。 1・・・・ブロック本体 2・・・・上面 21・・・上部開口部 22・Φφグレーチング、ゴム類で被覆した鉄筋 23・・・上面封鎖梁 3・・・・側面 31・・・側面開口部 4・・・・、下面(底面) W・・・・波 H・・・・海水飛沫 D・・・・堤防 R・・・・護岸 N1 ・ に1 φ 81 ・ IB ・ ・ DB  ・ ・ DS  ・ ・ SE ・ ・ R−− ・中詰布 ・切込砕石 ・砂 ・異形ブロック ・離岸堤 ・台形断面消波工 ・海゛ ・陸地 斜視図 平面図 正面図 側面図 第1図 第2図 第3図 第4図 斜枳図 第6図 平面図 正面図 第7図 側面図 平面図 正方図 側面図 第10図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 平面視が方形状で所定高さを持つブロック本体(1)の
    側面(3)にそれぞれ開口部(31)が形成されており
    、上面(2)は開口部(21)を有し、必要に応じ、(
    21)を覆う(22)、(23)が設けられており、下
    面(4)は封鎖されていることを特徴とする緩傾斜堤用
    の消波型ブロック。
JP24358688A 1988-09-28 1988-09-28 緩傾斜堤用の消波型ブロック Pending JPH0291313A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH083965A (ja) * 1994-06-15 1996-01-09 Shiyouhachi Sumino 中空消波ブロックおよび消波構造物
ES2299394A1 (es) * 2006-11-13 2008-05-16 Universidad Politecnica De Valencia Elemento modular antirreflectante.
KR102147115B1 (ko) * 2020-01-13 2020-08-24 김동역 콤플렉스블록 및 그의 시공공법
JP2020172837A (ja) * 2019-04-15 2020-10-22 日建工学株式会社 消波構造物

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