JPH029014Y2 - - Google Patents

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JPH029014Y2
JPH029014Y2 JP10001283U JP10001283U JPH029014Y2 JP H029014 Y2 JPH029014 Y2 JP H029014Y2 JP 10001283 U JP10001283 U JP 10001283U JP 10001283 U JP10001283 U JP 10001283U JP H029014 Y2 JPH029014 Y2 JP H029014Y2
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fence
tombstone
wall
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charnel
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JP10001283U
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は、墓地不足に対処する為に、寺院墓地
の塀を利用して墓碑及び納骨庫を設ける様にした
納骨塀に関する。
[考案の技術的背景] 従来、寺院墓地は、周辺墓地需要者が所要とす
る数が均衡を保ち地域社会に密着し役割を果して
きたが、都市の発展と核家族の増大により近年極
度に墓地が不足し、公園墓地又は霊園墓地という
名所で墓地が遠隔地化すると同時に寺院と墓地が
断絶する状況にある。更に、開発行為の条例によ
つて墓地を新設するには膨大な用地を必要とする
結果となり、都市近郊においての墓地の新設は不
可能に近く、万一公営墓地が販売されたとしても
10倍近い競争率の中で購入しなければならない状
況にあり、またその費用も国民生活を圧迫する有
様である。
[背景技術の問題点] ところで、従来から知られている墓の形状は、
一定の容積のある納骨庫を地下に埋設し、その地
表面に基台を設けて、この基台上に柱状・板状等
の墓碑を立てるものが一般的である。この場合、
墓碑の前方には、花立、供物受け、名刺入れを配
置し、更に参拝のための通路が設けられている
が、墓碑の後方は余分なスペースとなつている。
また、墓碑は、そこに記載する碑文の量や大きさ
により一定以上の面積と高さが要求されるが、従
来の墓は、この様な大きな墓碑それ自体を地表面
の基台に直接固定するため、墓碑として底面積の
大きな奥行きのあるものが要求される。更に、通
常市街地にある墓地は、不心得な侵入者を防ぐた
め外部から塀によつて囲まれることが多いが、従
来では塀と墓とが全く別体に構成されているた
め、両者の間にも建設時やその後の清掃その他を
考慮してかなりのスペースが設けられることが多
い。
この様に、従来の墓地では、墓それ自体の構造
上また墓と塀との関係から、塀から墓前方の通路
までの距離が大きく、その分だけ一定の敷地内に
設ける墓の数が少なくなつてしまう欠点があつ
た。
[考案の目的] 本考案は、上記の如き従来技術の問題点を解消
せんとして提案されたもので、その目的は、墓並
びに塀の構造に改良を加えることで、墓地面積の
有効利用を可能とした納骨塀を提供することにあ
る。
[考案の概要] 本考案の納骨塀は、塀の内面を墓碑の装着部と
すると共に塀の基礎上部を納骨庫として、塀と墓
碑背後間の不要スペースを削減し、また墓碑を塀
の内面に装着することで、奥行のない薄手の墓碑
の使用を可能としたものである。
[考案の実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に従つて具体的
に説明する。
本実施例の納骨塀は、塀体A、納骨庫B及び墓
碑石Cとから構成される。
塀体Aは、側面L字型をした基礎材1の上部
に、化粧幅木2、下部外壁パネル3、化粧幅木4
及び外面に凹凸の化粧を施こした上部外壁パネル
5を順次積み重ねて形成されている。これらの各
部材は、一例として1.8mの長さを有するプレキ
ヤストコンクリート材によつて形成され、その両
端を左右の柱材6,6の側面に形成された嵌合溝
7内に嵌め込むことで、一体に組み合わされてい
る。柱材6の上端には粱受け8が設けられ、左右
の柱材6,6の粱受け8,8間に前後一対の粱
9,9がかけ渡されている。この粱9,9の上方
には、下面に粱の嵌合溝10,10を有する屋根
11が支持されている。なお、この屋根11の上
面は現場施工による色モルタル塗12とすること
が望ましい。また、基礎材11と化粧幅木2の外
側にも現場施工による基礎幅木13が設けられて
いる。
納骨庫Bは、一定長を有する塀体Aに対して複
数個づつ、即ち、第2図の例では左右の柱材間に
3個設けられている。この納骨庫Bは、上面手前
側の部分に開口部を有する箱形をしており、塀体
Aの内側に張り出した基礎材1の底部上方に配置
される。ここで、納骨庫Bの背面は基礎材1の内
面に密着する様に配置されるが、傾斜している基
礎材1の底部上面と納骨庫Bの底面との間にはコ
ンクリート14を充填し、納骨庫Bの傾斜を防止
する。なお、基礎材1の底部上面を水平にして、
その上に直接納骨庫Bを配置しても良い。この納
骨庫Bの上面開口部は、雨水の侵入を防止するた
め地表面より若干高い位置に設けられ、その上部
に設けられた蓋板15によつて閉塞されている。
また、隣接する納骨庫Bの蓋板15の間には、花
立兼名刺受け16が設けられている。
この納骨庫Bの蓋板15の塀側には、下部墓碑
石17が垂直に設けられ、この下部墓碑石17と
下部外壁パネル3の内面に設けられた段部18と
の上方に、碑石受け19が支持されている。この
碑石受け19の上面には受け溝20が形成され、
この受け溝20内に平板状をした墓碑石21の下
縁が嵌め込まれている。墓碑石21の上縁は、屋
根の前後の粱9,9の間に挿入され、前記受け溝
20とこの粱9,9とによつて墓碑石21の前後
方向の位置規制がなされている。一方、左右の柱
材6,6の間には、本実施例では三枚の墓碑石2
1が組み込まれるが、隣接する墓碑石21の間に
は方立22が設けられている。この方立22は断
面T字形の柱材で、左右に張り出したT字の水平
片によつて墓碑石21の左右の縁を押えている。
この方立22の下部は、前記碑石受け19の受け
溝20の両端に形成された切欠き23内に挿入さ
れ、上部は墓碑石と同様前後の粱9,9の間に挿
入されている。
本実施例の納骨塀は、上述の如き構成を有する
もので、これを現場に建設するには、複数本の柱
材6を塀体を構成する各パネルの長さ分の間隔を
保つて配置し、この柱材6の間に基礎材1、幅木
2、下部外壁パネル3、幅木4、上部外壁パネル
5、粱9,9、屋根11を順次組み込んで行き、
塀体Aを形成する。この場合、柱間に組み込む各
部材を1ユニツトとして、このユニツトを複数個
一連に設けることで、所望の長さの塀体Aを得る
ことができる。次に、各ユニツトに対し、3個づ
つの納骨庫Bを用意し、これらを基礎材1の底部
上方に設置する。このとき、基礎材1の底部上方
には、コンクリート14による底板を設け、その
上に納骨庫Bを設置しても良い。その後、納骨庫
Bの上方に下部墓碑石17、碑石受け19を設置
すると共に、各納骨庫Bの蓋板15の間に花立兼
名刺受け16をセツトした後、各納骨庫Bごとの
墓碑石21を碑石受け19上に設ける。この碑石
受け19への方立22の取り付けは、その上端を
一旦前後の粱9,9の間に深く挿入した後、下端
を碑石受け19表面の受け溝20や切欠き23内
に落し込むことにより行う。この様にして各部材
の組み立てが終了した後は、接合部の隙間(目
地)にモルタルを充填し、また屋根上面に色モル
タル塗りを施し、更に塀体Aの外面の見え掛り表
面の吹付け仕上を行い、最後に基礎幅木13を現
場仕上により形成して、仕上作業を完了する。
この様に本実施例の納骨庫によれば、塀体Aの
内面に直接墓碑石21を装着することができるの
で、塀体と墓碑石背後の余分なスペースがなくな
り、それだけ墓地面積の有効利用が可能となる。
また、墓碑石21は塀体Aに支持されるため、そ
れだけで自立する様な底面積の広い大型なもので
なくて済むから、その点でも墓の奥行の短縮化が
図れる。更に、各部材をプレキヤストコンクリー
トによつて形成し、しかも一定長ごとのユニツト
としたので、現場での養生期間も少なくて済み、
工期の短縮も可能である。また、図の如く、地中
に埋設された基礎材の底部上方に納骨庫Bを配置
しているので、塀体に加わる風圧や地震に耐える
基礎の効果が増大し転倒の恐れのない利点もあ
る。また、墓碑石は、両側の方立を外すことによ
り簡単に交換可能であるから、現在の核家族時代
の様に所有者の変更が多い場合にも適している。
[他の実施例] 図示の実施例は塀体を一定長ごとのユニツトと
したものであるが、本考案はこれに限定されるも
のではなく、次の様な他の実施例も採用可能であ
る。
外壁パネルを、塀の下部或いは基礎材から上
端まで一枚物とする。
粱と屋根とを一体化する。
一個の納骨庫ごとを柱を有するユニツトとし
て、方位を不要とする。
花立や名刺受けを碑石受けや下部墓碑石に設
ける。
墓碑石の装着手段としては、受け溝の代りに
単にモルタルによる固定も利用できる。
塀体全体をユニツト化することなく型枠を用
い現場でコンクリート充填により製作したり、
ブロツク塀としても良い。
屋根は全く設けなくても良く、また瓦その他
コンクリート以外の屋根材を用いても良い。
[考案の効果] 以上の通り本考案によれば、塀の内側を墓碑石
の装着部とするという簡単な手段で、墓地面積の
有効利用を達成できる納骨庫の提供が可能となる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の納骨塀の一実施例を正面から
見た俯かん図、第2図は同上水平断面図、第3図
は同上縦断面図、第4図は各部材の分解斜視図で
ある。 A……塀体、B……納骨庫、C……墓碑石、1
……基礎材、3,5……外壁パネル、6……柱
材、11…屋根、15……蓋板、17……下部墓
碑石、19……碑石受け、21……墓碑石、22
……方立。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前面に墓碑石が装着される塀体と、 該塀体を支持するよう地中に埋設される基礎
    材と、 前記塀体に装着された墓碑石の下方地表面付
    近に開閉自在な蓋板を有し、前記基礎材に近接
    して配設される中空の納骨庫と、 を備えたことを特徴とする納骨塀。 (2) 前記納骨庫の背面部に、前記塀体を支持する
    支持部を備えたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の納骨塀。 (3) 前記塀体が、左右側縁部に設置された柱材お
    よび該柱材間に組込まれる一定長の板状のパネ
    ルから成るユニツトから構成されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の納骨
    塀。
JP10001283U 1983-06-28 1983-06-28 納骨塀 Granted JPS608342U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10001283U JPS608342U (ja) 1983-06-28 1983-06-28 納骨塀

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10001283U JPS608342U (ja) 1983-06-28 1983-06-28 納骨塀

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS608342U JPS608342U (ja) 1985-01-21
JPH029014Y2 true JPH029014Y2 (ja) 1990-03-05

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ID=30236775

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JP10001283U Granted JPS608342U (ja) 1983-06-28 1983-06-28 納骨塀

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5927653B2 (ja) * 2013-07-31 2016-06-01 正樹 天野 Id集合墓及びその工法

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JPS608342U (ja) 1985-01-21

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