JPH0286807A - フィルタ素子の製造方法およびフィルタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は濾過装置内に不純物を含有した水や油などの
液体を供給してその不純物をケーキ状として付着せしめ
て除去するフィルタ素子の製造方法およびフィルタ装置
に関する。

（従来の技術） 従来、！！過装置は例えば濾過槽と清澄液種などから構
成され、濾過槽内には適数のフィルタ装置が設けられて
いる。そのフィルタ装置１０１は第５図、第６図に示さ
れている如く、例えば断面が枝打多角形状をしていると
共に長手方向における波打谷部分に複数の孔１０３を形
成した多角管１０５を芯体とし、その多角管１０５の外
周部分にほぼ均一なピッチで螺旋状に巻装された線材１
０７とで構成されている。

不純物を含有している水や油などの液体を濾過する場合
には、その液体を濾過槽内に供給し、フィルタ装置１０
１における線材１０７の外周部に濾過補助材の作用で不
純物を付着させ、濾過されだ液体は清澄液槽内を経て外
部へ送り出される。

（発明が解決しようとする課題） ところで、フィルタ装Ｍ１０１は前述した如く、断面が
枝打多角形状をし、かつ長手方向における波打ち谷部分
に複数の孔１０３を形成した多角管１０５を使用してい
るため、多角管１０５の加工が大変であると共に非常に
製作コストが高価である。

また、フィルタ装置１０１は多角管１０５の波打ち谷部
分に複数の孔１０３を形成し、かつその多角管１０５の
外周部に螺旋状の線材１０７を巻装していることから濾
過および逆洗の効率が悪いこと、さらに外力の衝撃によ
って線材１０７における螺旋状の一定なピッチがくずれ
てばらつくことによって濾過効率が異なってしまうため
、非常にフィルタ装置１０１の取扱いに注意する必要が
あった。

この発明の目的は、上記問題点を改善するため、取扱い
が容易で、従来より濾過および逆洗の効率が向上し、し
かも製作費のコストダウンを大巾に図ったフィルタ素子
の製造方法およびフィルタ装置を提供することにある。

［発明の構成］ 〈課題を解決するための手段） この発明は上記目的を達成するために、直径ｄからなる
弾性線材をほぼ密着した状態で螺旋状にｎ回巻きし、そ
の弾性線材の一端を固定すると共に他端を長手方向へ向
けて吏の長さだけ引っ張ったり、あるいは弾性線材の両
端を長子方向へ向けて髪の長さだけ引っ張った状態に保
持することによって、弾性線材の各螺旋ピッチＰをＰ−
０／ｎｄでほぼ一定に得るフィルタ素子の製造方法であ
る。

また、この発明は密着された状態で螺旋状に巻回された
適数の弾性線材をフィルタ素子とし、その弾性線材の両
端をそれぞれ支持部材に固定して設け、前記弾性線材の
長手方向に沿って少なくとも一方側を引っ張り弾性線材
の各螺旋ピッチをほぼ一定に調整する調整可能な調整部
材を前記各支持部材に設けてフィルタ装置を構成した。

（作用） この発明を採用することにより、まず直径ｄからなる弾
性線材をほぼ密着した状態で螺旋状にｎ回巻きする。そ
のｎ回巻きされた弾性線材の一端を固定すると共に他端
を長手方向へ向けて髪の艮ざたけ引っ張りその状態に保
持することによって弾性線材の各螺旋ピッチＰをＰ＝（
ｔ／ｎｄでほぼ一定にしたフィルタ素子が得られる。

また、ｎ回巻きされた弾性線材の両端を長手方向へ向け
て髪の長さだけ引っ張り保持することによっても弾性線
材の各螺旋ピッチＰをＰ＝ｉ／ｎｄでほぼ一定のフィル
タ素子が得られる。

さらに、密着された状態で螺旋状に巻回された適数の弾
性線材をフィルタ素子とし、その弾性線材の両端をそれ
ぞれ支持部材に固定する。その各支持部材に弾性線材の
長手方向に沿って複数の調整部材を取付ける。その調整
部材の少なくとも一方側を弾性線材の長子方向に調整す
ることによって弾性線材の各螺旋ピッチがほぼ一定に得
られる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第４図を参照するに、濾過装置１は濾過槽３と清澄液槽
５などから構成されている。濾過槽３内には濾過槽３と
清澄液槽５との仕切壁７に下方向へ向けてフィルタ装置
における適数のフィルタ素子９が設けられている。濾過
槽３の一外壁第４図において左側下部に配管１１が接続
されていて、その配管１１の途中には第１バルブ１３が
設けられている。

清澄液槽５の一外壁例えば第４図においても側壁の下部
には配管１５が接続されていて、その配管１５の途中に
は第２パルプ１７が設けられている。また、前記清澄液
槽５の一外壁例えば第４図において上部壁には配管１９
が接続されていて、その配管１９の途中には第３パルプ
２１およびエアタンク２３が設けられている。

さらに、前記濾過槽３の一外壁例えば第４図において下
部壁には配管２５が接続されていて、その配管２５の途
中には第４パルプ２７が設けられている。

上記の構成からなる濾過装置１において、第１バルブ１
３を開放し、配管１１から不純物を含有した水や油など
の液体を濾過槽３に供給する。その濾過槽３に予め供給
された濾過補助剤との作用により、適数のフィルタ素子
９の外周部にプリコートが形成され、このプリコートに
不純物が付着し、不純物を濾過した液体は各フィルタ索
子９の内部を通って、濾過槽３の上部に連設された清澄
液槽５に清澄液として送り出される。

清澄液槽５内の清澄液は第２バルブ１７を開放すること
により配管１５より外部へ送り出される。

上述した動作を連続的に繰返し操作することにより、不
純物を含有した液体が濾過されるが、長時間濾過処理を
行うことによって、フィルタ素子９の外周部には逐次不
純物が付着しケーキＣとなる。このケーキＣが大きくな
るとフィルタ素子９の外部から内部への液体の流通が悪
くなり濾過性能が落ちるため、ケーキＣをフィルタ素子
９の外周部から取除かなければならない。

ケーキＣをフィルタ素子９の外周部から取除く手段とし
ては、濾過槽３および清澄液槽５内に液体例えば水を充
満させた状態で第１バルブ１３および第２バルブ１７を
閉じる。次いで第４バルブ２７を閉じた状態から開放す
ると同時的にあるいはフィルタ素子９の部分が投入する
程度に水が残留している状態のとき、第３バルブ２１を
閉じた状態から開放し、圧空がエアタンク２３から配管
１９を経て清澄液槽５内へ供給される。

清澄液槽５内へ供給された急激的な圧空は、清澄液槽５
内に入っている清澄液としての水を濾過槽３内に設けで
あるフィルタ素子９の内部へ押圧する。而して、フィル
タ素子９の内部へ押圧された水は、濾過槽３内に入って
いる水の抵抗に打ち勝ってフィルタ素子９の内部から外
部の濾過槽３内へ噴出される。その際、フィルタ素子９
の外周部に付着している不純物からなるケーキＣがフィ
ルタ素子９から剥離されて水の中に浮遊し水と緒に配管
２５から排出されてフィルタ素子９の外周部に付着して
いた不純物などがきれいに容易かつ簡単に取除かれてフ
ィルタ素子９の洗浄がなされる。

前記フィルタ素子９の製造方法は、第１図＜Ａ＞および
第２図（△）に示したごとく、まず直径ｄからなる例え
ば均一な材質で出来たステンレスなどの弾性線材２９を
ほぼ密着した状態で螺旋状にｎ回巻きする。この弾性線
材２つとは例えば弾性線材２９の長手方向へ弾性降伏点
以内の外力を加えた後、その外力を取り去ると元の状態
に戻ることを意味している。螺旋状にｎ回巻きされた弾
性線材２９の長手方向の長さは、直径がｄで密着した状
態に巻回されているから、ｎｄとなる。

その弾性線材２９を第１図（Ｂ）に示すごとく例えば左
側を固定し右側を長さ吏だけ弾性線材２９の長手方向の
外方へ向けて引っ張り保持する。

あるいは弾性線材２９を第２図（Ｂ）に示す如く、弾性
線材２９の左側および右側の両側をトータルの長さ吏だ
け弾性線材２９の長手方向の外方へ向けて引っ張り保持
する。而して、弾性線材２９は長手方向へ均一的に伸び
たことになるから、各螺旋のピッチＰはほぼ均一となる
と共にＰ＝ｉ／ｎｄとほぼ一定となる。

すなわち、直径ｄ＝１ｍｍの弾性線材２９を直径１０ｍ
ｍで巻回数ｎ　＝５００回でほぼ密着した状態で巻くと
、弾性線材２９の長手方向における長さはｎｄ＝５００
ｍｍとなる。その弾性線材２９を長手方向に第１図の（
Ｂ）あるいは第２図の（Ｂ）に示したやり方で例えば２
５１ＨＩｌ、３５ｍｍあるいは５Ｑｎ＋ｍの長さだけ引
っ張り保持すると、各螺旋のピッチＰがｌ／ｎｄで計算
されて、５０μ、７０μあるいは１００μとほぼ一定で
均一なものが得られることになる。

同様にして、任意のピッチＰを例えば１０μ〜１００μ
位の範囲内で得ることができ、しかも精度も±１０％の
範囲内に抑えられる。ざらに、弾性線材２９を螺旋状に
巻く直径は例えばｌ□＋ｍ〜３０１１１１であれば密着
した状態で巻くことが可能であるから、種々なフィルタ
素子９を得ることができる。

こうして製造したフィルタ素子９は例えば第５図および
第６図で説明した従来のフィルタ素子１０１と比べて、
濾過および逆洗の効率は数倍に向上すると共に、フィル
タ素子９の製作コストは従来のものと比べて大巾に安価
となり、例えば約２０分の１位になってコストダウンを
図ることができる。すなわち、第５図および第６図に示
したような従来のフィルタ素子１０１を構成する波打ち
多角管１０５がなくなり、中心部は空胴となっているた
めに、濾過、逆洗の際の障害となるものが何もない。さ
らに、目詰りは全く起り得なくなる。

また、逆洗の際、弾性の特性が充分に活かされて各螺旋
のピッチＰが開き不純物を取除き終ると、元に戻ってい
るため大変効果的である。

前述した製造フィルタ素子９の適数本の弾性線材２９の
両端をほぼ密着した状態で例えば第３図の（Ａ）および
（Ｂ）に示すごとく、円板状などの支持部材３１．３３
に一体化させる。その支持部材３３を弾性線材２９の長
手方向に沿って調整部材としての例えば４本のねじ３５
の下端部にナツト３７で固定する。

支持部材３１を前記ねじ３５の上部に上方へ引っ張って
弾性線材２９の長さを調整できるように２重のナツト３
９で締めである。

上記構成により、２重のナツト３７をゆるめて支持部材
３１を上方へ移動することによって弾性線材２９の長手
方向における長さを所望の長さに調整することによつ°
て螺旋ピッチＰを所望のピッチ例えば５０μ、７５μあ
るいは１００μといったように調整することができる。

第３図＜Ａ）および（Ｂ）に示したように適数の弾性線
材２９を濾過装置の大きさや用途に応じて集合してカー
トリッジ体として提供することができる。

なお、この発明は前述した実施例に限定されることなく
、適宜に変更を行なうことによって、その他の態様で実
施し得るものである。

［発明の効果コ 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、この
発明によれば、特許請求の範囲に記載されたとおりの構
成であるから、従来のような波打ち多角管を使用してい
ないため、濾過および逆洗の効率を数倍に向上させるこ
とができると共に製作費のコストダウンを大巾に図るこ
とができる。

また、弾性線材は弾性降伏点以内の外力が付与されても
元に戻るから、外力の衝撃によっても螺旋のピッチがず
れずに一定のピッチを保持して取扱いが容易である。

また、適数の弾性線材を１本のカートリッジにして弾性
線材を長手方向へ調整できるようなフィルタ装置とする
ことにより、種々の濾過装置や用途に提供し適用するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図の（Ａ）、（Ｂ）および第２図の（Ａ）。 （Ｂ）はこの発明のフィルタ素子の製造方法を説明する
ための説明図である。第３図の（Ａ）はこのフィルタ素
子を用いたフィルタ装置の正面概略図、第３図（Ｂ）は
第３図（Ａ）における平面概略図である。 第４図はこの発明のフィルタ素子を使用した濾過装置の
正面概略図である。 第５図は従来のフィルタ装置の正面断面図、第６図は第
５図におけるｖ−■に沿った拡大断面図である。 ９・・・フィルタ素子 ２９・・・弾性線材 ３１．３３・・・支持部材 ３５・・・ねじ（調整部材） ３７．３９・・・ナツト 代理人　弁理士　三　好　　保　男 第３図（Ａ） 第３図（Ｂ） ↓ 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）直径ｄからなる弾性線材をほぼ密着した状態で螺
   旋状にｎ回巻きし、その弾性線材の一端を固定すると共
   に他端を長手方向へ向けて髪の長さだけ引っ張ったりあ
   るいは弾性線材の両端を長手方向へ向けてｌの長さだけ
   引つ張った状態に保持することによつて、弾性線材の各
   螺旋ピッチＰをＰ＝ｌ／ｎｄでほぼ一定に得ることを特
   徴とするフィルタ素子の製造方法
2. （２）密着された状態で螺旋状に巻回された適数の弾性
   線材をフィルタ素子とし、その弾性線材の両端をそれぞ
   れ支持部材に固定して設け、前記弾性線材の長手方向に
   沿って少なくとも一方側を引つ張り弾性線材の各螺旋ピ
   ッチをほぼ一定に調整する調整可能な調整部材を前記各
   支持部材に設けてなることを特徴するフィルタ装置。