JPH028630B2 - - Google Patents

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JPH028630B2
JPH028630B2 JP56211030A JP21103081A JPH028630B2 JP H028630 B2 JPH028630 B2 JP H028630B2 JP 56211030 A JP56211030 A JP 56211030A JP 21103081 A JP21103081 A JP 21103081A JP H028630 B2 JPH028630 B2 JP H028630B2
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JP
Japan
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adhesive
porous support
support
ionizing radiation
copolymer resin
Prior art date
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JP56211030A
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English (en)
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JPS58113279A (ja
Inventor
Naotake Kobayashi
Tsuneo Hanada
Yoshio Oomori
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Dexerials Corp
Original Assignee
Sony Chemicals Corp
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Publication date
Application filed by Sony Chemicals Corp filed Critical Sony Chemicals Corp
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Publication of JPS58113279A publication Critical patent/JPS58113279A/ja
Publication of JPH028630B2 publication Critical patent/JPH028630B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、粘着テープの製造法に関するもの
であり、更に詳細には、粘着性、凝集性が高く、
また支持体への投錨性が優れた粘着テープへの製
造法に関するものである。 粘着テープ、特に両面粘着テープは、紙など支
持体の両面に、粘着剤を有機溶剤に溶解して得ら
れた粘着剤溶液を塗布、乾燥して通常製造されて
いる。しかし、省資源、省エネルギー、公害対策
などの観点から、加熱溶融し得る無溶剤型の粘着
剤をロール塗工または押出して製造する方法が試
みられている。しかしながら、このように加熱溶
融された粘着剤は粘着剤溶液に比べて支持体への
浸透性が悪いため、支持体への投錨性が劣り、転
着し易い粘着テープができてしまう。また、密度
の低い不織性支持体を使用した場合には、支持体
層間強度も低下するために、支持体が簡単に層間
破壊を起してしまう傾向がある。更に加熱溶融型
粘着剤は、当然のことながら加熱を必要とするこ
とから、架橋剤などの添加をすることができない
ため、本発明に高温時での凝集性が劣るという欠
点がある。 更に、無溶剤型粘着剤を支持体に溶融押出した
後、電離性放射線を照射する方法も試みられてい
る。しかし、支持体への投錨性が充分でなく、特
に不織性支持体を使用した両面粘着テープでは、
粘着剤と支持体との間に剥離が生じたり、または
支持体の層間で破壊が簡単に起り、粘着剤の接着
強度が低下するという欠点があつた。また、従来
の方法で得られた両面粘着テープを抜き加工した
場合、その支持体への粘着剤の含浸性が悪いため
に、支持体の一部分が切れずに残り横にはみ出す
現象、いわゆる「ヒケ」が発生するという欠点も
生じていた。 この発明は、従来の粘着テープに生じていた欠
点が改善され、特に支持体への投錨性が一段と向
上した粘着テープの製造法を提供するものであ
る。 この目的を達成するためのこの発明は、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル
酸およびメタクリル酸のうちの少くとも一種の主
成分とした電離性放射線に活性な共重合体樹脂を
溶剤に溶解させた含浸用液を、不織布などの多孔
性支持体に含浸させ、上記含浸用液を含浸させた
上記多孔性支持体を乾燥させて上記溶剤を除去す
ることにより、上記多孔性支持体に上記共重合体
樹脂を下地層として固着させ、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、アクリル酸およびメ
タクリル酸のうち少くとも一種を主成分とした電
離性放射線に活性な共重合体樹脂から成る粘着剤
または接着剤を、上記多孔性支持体の上記下地層
上に表面層として塗布および加圧し、上記下地層
および上記表面層が順次形成された上記多孔性支
持体に対して電離性放射線を照射することによ
り、上記共重合体樹脂を架橋させることを特徴と
する粘着テープの製造法に係るものである。 この発明において、含浸用液及び粘着剤又は接
着剤のために用いられる上記共重合体樹脂とし
て、側鎖または末端をアクリル変性した共重合体
を用いることができる。ここで、側鎖をアクリル
変性した共重合体としては、アクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステルの共重合体に含まれ
る反応基と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの反応
基とを重合させて得られる共重合体であつてよ
く、例えば、アクリル酸を含む共重合体と、グリ
シジルメタクリレートとの付加反応物や、アクリ
ル酸を含む共重合体と、N−メチロールアクリル
アミドとの縮合反応物を代表的なものとして挙げ
ることができる。 なお、この明細書において、「粘着剤」という
場合には、特記ないときには「接着剤」をも含む
ものと理解すべきである。 本発明における表面層は、無溶剤化した粘着剤
またはこれに粘着付与剤などを混合してなる粘着
剤を加熱スクリユー押圧機で溶融押出しして多孔
性支持体の下地層上に塗布し、ついで、二本のロ
ールで上下より加圧し、さらに、電離性放射線を
照射することにより、製造することができる。 なお、この発明に使用できる多孔性支持体とし
ては、レーヨン、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リアセテート、ビニロン、アクリル、ポリプロピ
レン、セルロース、羊毛、ガラスなど、またはこ
れらの混合物よりなる不織布、紙などが挙げられ
る。また、この支持体に予じめ含浸させる樹脂量
は、支持体1g当り約0.1gないし2gあればよ
い。 この発明において使用される電離性放射線とし
ては、電子線走査型の絶縁鉄芯変圧器型電子線加
速器、リニヤフイラメントタイプのエレクトロカ
ーテン型電子線加速器などからの電子線が好まし
いが、r線、X線、β線なども使用することがで
きる。また、その線量は約1ないし50メガラドが
好ましい。 この発明に係る方法によつて得られる粘着テー
プは、電離性放射線に活性な樹脂液を支持体に予
じめ含浸させているので、溶融した粘着剤の支持
体への浸透性が増大し、その結果通常の支持体ば
かりでなく、不織性支持体に対する投錨性も著し
く改善されると共に、電離性放射線の照射によつ
て粘着剤が部分的に架橋し、凝集性も高くなつて
いるという長所がある。また、電離性放射線の照
射によつて、樹脂のα位の水素が優先的に活性化
されると思われ、これらの活性子と、粘着剤の活
性子とが分子間で相互に反応して一次結合を形成
して投錨性が著しく向上する。更に、支持体中に
含浸された樹脂自対も、また粘着剤内部でも、電
離性放射線の照射によつて架橋が生じ、その支持
体の破壊強度および耐熱性が改善されると共に、
得られる粘着テープの接着強度が大幅に向上す
る。更にまた、この発明によつて得られる粘着テ
ープでは、支持体中に含浸された樹脂が予じめ架
橋されて凝集性が高くされているので、抜き加工
時における「ヒケ」の発生を防止することができ
る。 以下、この発明を実施例により更に説明する。
なお、下記において、部は重量部、%は重量%で
ある。 実施例 1 アクリル酸ブチル75%、アクリル酸エチル20%
およびアクリル酸5%からなる組成を有するモノ
マー200gに、重合開始剤として、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.4gを添加して撹拌後、この溶
液80gを酢酸エチル120gと共に、窒素置換した
1リツトル容重合用フラスコに入れた。この混合
物を、外温を75℃に調節しながら、1時間撹拌し
た後、残りのモノマーとアゾビスイソブチロニト
リルとの混合液を一時間掛つて滴下ロートで滴加
した。この混合液を1時間撹拌した後、アゾビス
イソブチロニトリルの0.1%酢酸エチル溶液200g
を1時間掛つて滴加し、外温を80℃に調節して更
に4時間撹拌して反応を終了させた。得られた高
分子量三元共重合体を共重合体(A)とした。 同様にして、アクリル酸エチル70%およびメタ
クリル酸メチル30%からなる共重合体(B)を合成し
た。 この共重合体(B)の固形分量60部に対し、エポキ
シアクリレート(商品名「リポキシDR−80」;
昭和高分子(株)製)20部を配合し、25℃における粘
度が500cpsになるまで酢酸エチルを添加した。こ
の溶液を不織布(商品名「シルボン」;12g/
m2;(株)興人製)に1m2当りの含浸量が10gになる
ように含浸させ、100℃で乾燥して巻き取つて放
射線感応性樹脂含浸不織布(C)を得た。 次いで、共重合体(A)を乾燥し、その100部に対
し、テルペンフエノール(商品名「YSポリスタ
ーT−115」;安原油脂(株)製)を25部配合して、ス
クリユー型押出機を用いて、不織布(C)の両面に塗
布厚がそれぞれ40μmになるように塗布し、二本
のシリコンロールで両面粘着テープの全厚みが
100μmになるように上下より加圧した。 このようにして得られた粘着テープを、最大加
速電圧175KeVのエレクトロカーテン型電子線加
速器(エナジー・サイエンシズ・インコーポレイ
テツド社製)を用いて、窒素雰囲気で7Mrad照
射して両面粘着テープを得た。 実施例 2 実施例1と同様にして、アクリル酸ブチル20
%、アクリル酸エチル50%、メタクリル酸メチル
25%およびアクリル酸5%からなる四元共重合体
(D)を合成した。 この共重合体(D)に、25℃における粘度が500cps
になるまで酢酸エチルを添加した後、これを不織
布(商品名「シルボン」;12g/m2;(株)興人製)
に1m2当りの含浸量が10gになるように含浸させ
た。 続いて、100℃で乾燥して、実施例1で用いた
同じ装置を用いて電子線を3Mrd照射して巻き取
つて放射線感応性樹脂含浸不織布(E)を得た。 次に、実施例1で得た共重合体(A)を乾燥して、
その100部に対してテルペンフエノール(商品名
「YSポリスターT−115」;安原油脂(株)製)25部を
配合してスクリユー型押出機を用いて、その不織
布(E)の両面に、塗布厚がそれぞれ40μmとなるよ
うに塗布し、二本のシリコンロールで粘着テープ
の全厚みが100μmになるように上下から加圧し
た。 このようにして得られた両面テープを、実施例
1と同様にして、電子線を7Mrad照射して、基
材入り両面粘着テープを得た。 比較例 実施例1で得た共重合体(A)を乾燥した後、その
100部に対しテルペンフエノール(商品名「YSポ
リスターT−115」;安原油脂(株)製)25部配合し、
スクリユー型押出機を用いて、不織布(商品名
「シルボン」;12g/m2;(株)興人製)の両面に塗布
厚がそれぞれ45μmになるように塗布し、二本の
シリコンロールで粘着テープの全厚みが100μm
になるように上下から加圧した。 このようにして得られた両面テープを、実施例
1と同様にして、7Mrad電子線を照射して基材
入り両面粘着テープが得られた。 実施例1および2ならびに比較例で得た両面粘
着テープをそれぞれその性能を測定し、その結果
を下表に示す。
【表】 上記の表より、放射線感応性樹脂を予じめ含浸
させた不織布に使用した実施例1および2では、
粘着剤の含浸性および投錨性が良好であつて、粘
着剤の転着が認められなかつたのに対し、比較例
では、不織布に対する粘着剤の含浸性、投錨性が
悪いため、相当量の転着が得られた。 この発明は、以上に述べたように構成されてい
るから、 支持体が不織布などの多孔性支持体であるた
め、下地層を支持体に網目状に固着させること
ができるから、その固着強度を大きくすること
ができる。 下地層は、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル、アクリル酸およびメタクリル酸の
うちの少くとも一種を主成分とする電離性放射
線に活性な共重合体樹脂を溶剤に溶解させた含
浸用液を、多孔性支持体に含浸させ、ついで、
乾燥させて溶剤を除去することにより、多孔性
支持体に固着させ、その後、電離性放射線を照
射することにより架橋させているから、下地層
を多孔性支持体に網目状にきわめて強固に固着
させることができる。 表面層は、下地層の主成分と同様な成分を主
成分とする電離性放射線に活性な共重合体樹脂
から成つているため上記下地層と密着性の良い
粘着剤または接着剤を、多孔性支持体の下地層
上に塗布および加圧することにより形成され、
ついで、電離性放射線を照射することにより架
橋させているから、下地層との密着性が良いば
かりでなく、下地層との間でも架橋反応が行わ
れ、したがつて、両者の結合強度がきわめて大
きい。 という作用効果を奏する。したがつて、多孔性支
持体、下地層および表面層が互いに一体となつて
きわめて強固に結合されるから、この発明によつ
て得られる粘着テープは、粘着性および凝集性が
高く、しかも、支持体への投錨性が優れている。 また、上記項および項に記載したように、
多孔性支持体には、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、アクリル酸およびメタクリル酸
のうちの少くとも一種を主成分とする共重合体樹
脂を架橋した状態で網目状にきわめて強固に固着
させることができるから、多孔性支持体の破壊強
度および耐熱性を著しく改善することができ、ま
た、多孔性支持体の材料が特定されることもな
い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
    ル、アクリル酸およびメタクリル酸のうちの少く
    とも一種の主成分とした電離性放射線に活性な共
    重合体樹脂を溶剤に溶解させた含浸用液を、不織
    布などの多孔性支持体に含浸させ、 上記含浸用液を含浸させた上記多孔性支持体を
    乾燥させて上記溶剤を除去することにより、上記
    多孔性支持体に上記共重合体樹脂を下地層として
    固着させ、 アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
    アクリル酸およびメタクリル酸のうちの少くとも
    一種を主成分とした電離性放射線に活性な共重合
    体樹脂から成る粘着剤または接着剤を、上記多孔
    性支持体の上記下地層上に表面層として塗布およ
    び加圧し、 上記下地層および上記表面層が順次形成された
    上記多孔性支持体に対して電離性放射線を照射す
    ることにより、上記共重合体樹脂を架橋させるこ
    とを特徴とする粘着テープの製造法。
JP21103081A 1981-12-28 1981-12-28 粘着テ−プの製造法 Granted JPS58113279A (ja)

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JPS58113279A JPS58113279A (ja) 1983-07-06
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JP21103081A Granted JPS58113279A (ja) 1981-12-28 1981-12-28 粘着テ−プの製造法

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598271A (en) * 1979-01-18 1980-07-26 Furukawa Electric Co Ltd:The Manufacture of adhesive sheet

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598271A (en) * 1979-01-18 1980-07-26 Furukawa Electric Co Ltd:The Manufacture of adhesive sheet

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JPS58113279A (ja) 1983-07-06

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