JPH028236Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自由回転物を有するアクシヨン付振
り子時計に関する。

一般の振り子時計においてその振り子の動きは
単調であり、消費者からは観賞の対象にはならな
い。本考案の目的は、このような振り子に、自由
回転物を付加し、その動きに特徴を持たせること
により消費者の観賞の対象になるような振り子時
計を提供することである。

以下図面に示す実施例によつて本考案を説明す
る。

第１図は、本考案によるアクシヨン付振り子時
計の実施例の概観図である。１は時計本体であ
り、２は時刻表示部である。３は振り子で、その
下部に４の自由回転物が位置する。

第２図は、第１図の振り子３と自由回転物４を
示したものである。振り子３の下部先端に自由回
転物落下止め５があり、自由回転物４が落下しな
いように支えている。６は自由回転物４に設けら
れた振り子との接触部分であり、これを中心にし
て、自由回転物４が半転する。７は自由回転物４
の内部に設けられた慣性力を強化する為のおもり
である。８は自由回転物４が回転軌道に沿つて回
転する動作を半転で停止させる為の停止棒であ
る。

第３図は、本考案による実施例の動きを(a)，
(b)，(c)，(d)の４状態を例示的に表わしたものであ
る。まず、(a)は前記振り子３が、右方向より左方
向へ移動中の状態である。この時、前記自由回転
物４は、正面から見て前記振り子３よりも右側に
位置している。次の(b)の状態では、前記振り子３
が、左側の停止位置に来た時に、前記自由回転物
４は、その背部にあるおもり７の慣性により左方
向へ前記振り子３を中心とした円を描いて回転す
る。しかし、この回転運動は停止棒８により制御
される。(c)は、前記振り子３が左方向から右方向
へ移動中の状態である。前記自由回転物４は正面
から見て、前記振り子３よりも左側に位置してい
る。(d)は、前記振り子３が右側の停止位置で一旦
止まつた状態である。この時、前記自由回転物４
はその背部の前記おもり７の慣性により、前記振
り子３を中心に回転するが、前記停止棒８により
半転しか出来ない。さらに、前記振り子３は、左
方向へ移動し、(a)の状態へ戻り、(a)→(b)→(c)→(d)
と繰り返す。

以上のように、本考案によれば、従来の振り子
時計に簡単な構造物の付加により、消費者が見て
楽しくなるような振り子時計を造る事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す正面図。第
２図は、第１図の自由半転物部分の詳細図。第３
図は、自由半転物の具体的な動きを示す作動図。 １……時計本体、２……時刻表示部、３……振
り子、４……自由回転物、５……自由半転物落下
止め、７……おもり、８……停止棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時計本体の一部に往復揺動自在に設けた振り子
   と、該振り子に回動及び摺動自在に軸支された自
   由回転物と、該自由回転物の振り子からの落下防
   止の為に前記振り子の端部に設けられた自由回転
   物落下止めと、前記振り子の一部に設けられ、前
   記自由回転物の一部と接触して回転規制を行う停
   止棒とから成り、前記振り子の往復動作により、
   前記停止棒に回動規制されながら前記自由回転物
   が振り子上で一定の回動動作することを特徴とす
   るアクシヨン付振り子時計。