JPH028148Y2 - - Google Patents

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JPH028148Y2
JPH028148Y2 JP1984012376U JP1237684U JPH028148Y2 JP H028148 Y2 JPH028148 Y2 JP H028148Y2 JP 1984012376 U JP1984012376 U JP 1984012376U JP 1237684 U JP1237684 U JP 1237684U JP H028148 Y2 JPH028148 Y2 JP H028148Y2
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lining layer
fire hose
butanediol
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、合成繊維のたて糸とよこ糸とを筒状
に織成してなる筒状織布の内面に、合成樹脂のラ
イニングを施してなる、消防用ホースに関するも
のである。
消防用ホースは、かつては、合成繊維糸を筒状
に織成した筒状織布の内面に、柔軟なゴムのライ
ニング層を形成したものが使用されていたのであ
るが、近年消火活動を迅速に且つ円滑に行うため
に、軽量で且つコンパクトなホースが要求される
ようになり、筒状織布の内面に、薄肉の合成樹脂
のライニング層を形成した消防用ホースが、検討
されている。
消防用ホースのライニング層として使用できる
合成樹脂としては、自治省令で定められた規格を
満足するものでなくてはならず、軟質塩化ビニー
ル樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステ
ルエラストマー等の数種類の樹脂のみが、その規
格を満足し得るものである。また、消防用ホース
は使用時に、展長、通水、巻取り操作といつた、
繰返し作業がなかれるものであり、軟質塩化ビニ
ール樹脂を使用した場合には、可塑剤の溶出等に
より、扁平に折畳んだ際の折畳み部分にストレス
が集中し、クラツク等の生じる恐れがあり好まし
くない。
而して、ライニング層に使用できる合成樹脂と
しては、ポリウレタンエラストマーやポリエステ
ルエラストマーのような、弾性樹脂に限られてい
るのが現状である。
ところが、このようなポリウレタンエラストマ
ーやポリエステルエラストマーをライニング層と
して使用した消防用ホースにおいては、それまで
考えられなかつたような、特異な問題が生じてき
たのである。すなわち、消防用ホースを強く折畳
んだときに、ライニング層が薄く且つ堅いため
に、消防用ホースの折畳み部分が第1図に示すよ
うに急角度で折畳まれ、筒状織布1のたて糸2が
目ずれを起こし、該たて糸2の間からよこ糸3が
露出する現象が生じる。
これだけであればそれ程問題はないのである
が、このホース内に水が入り、丸く膨んだ状態に
なろうとするときや、「山替え」と称する作業に
よりその折畳み部分の位置を変えるときに、ライ
ニング層4の合成樹脂の弾力により筒状織布1が
周方向に縮められ、よこ糸3に弛みが生じ、その
弛み部分5が目ずれを起していたたて糸2の間に
挟まれて、第2図に示すようにたて糸2間から突
出するのである。
このような状態になると、よこ糸3は、この弛
み部分5で極めて容易に傷付き、消防用ホースの
耐圧力は大幅に低下し、消防用ホースの耐久性が
損われるのである。一旦消防用ホースに内圧を加
えると、ライニング層4は伸長してよこ糸3は緊
張し、前記弛み部分5は消失するのであるが、再
度圧力を低下させると、再びよこ糸3に弛み部分
5が生じてたて糸2間に挟まれ、同様の現象が生
じる。
本考案はかかる事情に鑑みなされたものであつ
て、前記ライニング層4の合成樹脂を極めて柔軟
なものとし、前述のような弛み部分5の形成を防
止して、消防用ホースの耐圧力の低下を防止する
ことを目的とするものである。
発明者等は、前述の合成樹脂でライニングした
消防用ホースにおける前述の問題点を解決するた
め、この問題点の現象を種々検討した結果、前記
よこ糸3の弛み部分5の形成が、ライニング層4
の低伸度時における引張り応力に起因するもので
あることを発見した。すなわち、一般に合成樹脂
はゴムに比して低伸度時の引張り応力が大きく、
消防用ホースに内圧がかからない状態において、
折畳み部分ではライニング層の弾性が筒状織布の
弾性に打勝ち、筒状織布が周方向に引伸ばされる
ことになり、たて糸2が目ずれを起こしてよこ糸
3が露出する。そしてこの折畳み部分が平らな状
態となると、引伸ばされていたよこ糸3に緩みが
生じ、目ずれを起こしていたたて糸2に挟まれる
ことになるのである。
本考案は、かかる現象に着目してなされたもの
であつて、合成繊維糸のたて糸とよこ糸とを筒状
に織成した筒状織布の内面に、ポリウレタンエラ
ストマーと、ポリエステルエラストマーのうち、
いずれか一方、又は両方よりなるライニング層を
形成してなる消防用ホースにおいて、前記ライニ
ング層のシヨアーA硬度が80度未満であつて、50
%伸長時の引張り応力が35Kg/cm2以下であり、そ
の厚みが0.2〜0.4mmであることを特徴とするもの
である。
本考案における消防用ホースのライニング層4
を形成する合成樹脂としては、ポリウレタンエラ
ストマー又はポリエステルエラストマーが使用さ
れる。これらの合成樹脂は、強靭で充分な伸びを
有するチユーブを、容易に薄く成型することがで
き、これらのチユーブをライニングすることによ
り、消防用ホースとして必要とされる基本的な諸
性能を満足させることのできる、優れた消防用ホ
ースが得られる。
ところで、一口にポリウレタンエラストマー又
はポリエステルエラストマーと言つても、その種
類は種々雑多であり、一般に使用されているポリ
ウレタンエラストマー又はポリエステルエラスト
マーは、シヨアーA硬度は80度以上であつて、50
%伸長時の引張り応力は50Kg/cm2以上のものが多
い。
本考案の消防用ホースのライニング層として使
用されるポリウレタンエラストマー又はポリエス
テルエラストマーは、シヨアーA硬度が80度未満
であつて、且つ50%伸長時の引張り応力が35Kg/
cm2以下であり、ライニング層の厚みが0.2〜0.4mm
であることが必要である。
シヨアーA硬度が80度以上であつたり、50%伸
長時の引張り応力が35Kg/cm2以上であつたり、又
はライニング層の厚みが0.4mm以上であつたりす
ると、前述の如く、折畳み部分においてライニン
グ層の弾力が筒状織布の弾力に勝り、筒状織布が
周方向に引伸ばされる結果、折畳み部分が平らに
なつたときに、筒状織布1のよこ糸3に弛み部分
5が生じ、該弛み部分5がたて糸2間に挟まれる
こととなり、第2図において説明した欠点を解消
することができない。またライニング層の厚みが
0.2mm以下のものは、成型が困難であるのみなら
ず、強力が不十分であり、ピンホールが生じ易
い。
前述のような低伸度時の引張り応力の低い合成
樹脂としては、ポリウレタンエラストマーにおい
ては、分子量1000〜3000のポリテトラメチレング
リコールと、1,4ブタンジオールと、4,4′ジ
フエニルメタンジイソシアネートとよりなる、ポ
リエーテル型のポリウレタンが適当であり、特に
R値(イソシアネート基/水酸基のモル比)が
1.02以上であつて、1,4ブタンジオール/ポリ
テトラメチレングリコールのモル比が0.1以下の
ものが好ましい。このポリエーテル型のポリウレ
タンエラストマーは、耐加水分解特性等が良好で
あり、消防用ホースとして長年月の使用に耐え得
るものである。
またポリエステルエラストマーとしては、テレ
フタル酸と1,4ブタンジオールとよりなるポリ
ブチレンテレフタレートをハードセグメントと
し、分子量約2000のポリテトラメチレングリコー
ルをソフトセグメントとするブロツク共重合体で
あつて、1,4ブタンジオール/ポリテトラメチ
レングリコールの重量比が、0.25以下のものが好
ましい。
これらの合成樹脂は、単独でライニング層とし
て使用してもよいが、これらを積層してライニン
グ層を形成することも可能である。例えば、前述
のポリエステルエラストマーを内層とし、前述の
ポリウレタンエラストマーを外層として積層した
チユーブを、筒状織布の内面に貼り付けることに
より、加工性が良く、耐熱、耐水性に優れたポリ
エステルエラストマーを、繊維との接着性に優れ
たポリウレタンエラストマーで筒状織布に接着す
ることになり、優れた消防用ホースを得ることが
できる。
以下、本考案者が、市販の前述のエラストマー
を種々使用し、実際に消防用ホースを試作した結
果を示す。
先ず、試作した消防用ホースは、その筒状織布
を、そのたて糸として、ポリエステル繊維の20番
手の紡績糸を8本撚り合せたものを2本引き揃え
て、計632本使用し、これによこ糸として、ポリ
エステル繊維の1500デニールの長繊維糸を6本撚
り合せたものを、10cm間に39本の割合で打込ん
で、内径65cmの筒状に繊成し、その内面にライニ
ング層として、下記に示す各エラストマーを、そ
れぞれ押出し成型法により、厚さ約0.30mmに形成
したものである。
そして、これらの試作ホースにおける、前述の
ようなよこ糸のたて糸の間に挟まれる現象の有無
を、比較観察した。
試作例 1 エラストランE375(日本エラストラン株式会社
製ポリエーテル型ポリウレタンエラストマー) シヨアーA硬度 75度 50%伸長時の引張り応力 35Kg/cm2 よこ糸がたて糸に挟まれる現象 無 試作例 2 エラストランE380(同上) シヨアーA硬度 80度 50%伸長時の引張り応力 50Kg/cm2 よこ糸がたて糸に挟まれる現象 有 試作例 3 ペルプレンP30B(東洋紡績株式会社製ポリエス
テルエラストマー) シヨアーA硬度 71度 50%伸長時の引張り応力 25Kg/cm2 よこ糸がたて糸に挟まれる現象 無 試作例 4 ペルプレンP35B(同上) シヨアーA硬度 78度 50%伸長時の引張り応力 30Kg/cm2 よこ糸がたて糸に挟まれる現象 無 試作例 5 ペルプレンP40H(同上) シヨアーA硬度 89度 50%伸長時の引張り応力 70Kg/cm2 よこ糸がたて糸に挟まれる現象 有 以上の結果によれば、ライニング層のシヨアー
A硬度が80度未満であつて、且つ50%伸長時の引
張り応力が35Kg/cm2以下であれば、折畳み部分に
おける、前述のようなよこ糸がたて糸の間に挟ま
れる現象が、有効に解消されることが理解でき
る。
即ち、ライニング層の硬度が低く、軟かいもの
であり、また低伸度時の引張り応力が低いもので
あれば、従来のライニング層にゴムを使用するも
ののように、折畳み部分においては、消防用ホー
スが急角度に折り曲げられても、筒状織布のたて
糸の間隔が拡げられず、またよこ糸も折畳み部分
へ寄せられることもない。そのため、この折畳み
部分を偏平な状態に戻すと、第3図に示すよう
に、たて糸とよこ糸とが、正しく組織された状態
に戻るのである。
なお、本考案における筒状織布は、比較的細い
たて糸及びよこ糸を、密に織つた織物であること
が好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、消防用ホースを折畳んだ状態におけ
る、折畳み部分の横断面図である。第2図は、従
来の消防用ホースを丸く膨らませた状態におけ
る、前記折畳み部分の横断面図である。第3図
は、本考案の消防用ホースを丸く膨らませた状態
における、前記折畳み部分の横断面図である。 1……筒状織布、2……たて糸、3……よこ
糸、4……ライニング層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 合成繊維糸のたて糸とよこ糸とを筒状に織成
    した筒状織布の内面に、ポリウレタンエラスト
    マーと、ポリエステルエラストマーのうち、い
    ずれか一方、又は両方よりなるライニング層を
    形成してなる消防用ホースにおいて、前記ライ
    ニング層のシヨアーA硬度が80度未満であつ
    て、50%伸長時の引張り応力が35Kg/cm2以下で
    あり、その厚みが0.2〜0.4mmであることを特徴
    とする、消防用ホース。 2 ライニング層に使用するポリウレタンエラス
    トマーが、分子量1000〜3000のポリテトラメチ
    レングリコールと、1,4ブタンジオールと、
    4,4′ジフエニルメタンジイソシアネートとよ
    りなる、ポリエーテル型のポリウレタンエラス
    トマーであつて、そのR値(イソシアネート
    基/水酸基のモル比)が1.02以上であつて、
    1,4ブタンジオール/ポリテトラメチレング
    リコールの重量比が0.1以下であることを特徴
    とする、実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の、消防用ホース。 3 ライニング層に使用するポリエステルエラス
    トマーが、テレフタル酸又はイソフタル酸と
    1,4ブタンジオールとよりなるポリブチレン
    テレフタレートをハードセグメントとし、分子
    量約2000のポリテトラメチレングリコールをソ
    フトセグメントとするブロツク共重合体よりな
    るものであつて、その1,4ブタンジオール/
    ポリテトラメチレングリコールの重量比が0.25
    以下であることを特徴とする、実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の、消防用ホース。
JP1237684U 1984-01-30 1984-01-30 消防用ホ−ス Granted JPS60123479U (ja)

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JPS60123479U JPS60123479U (ja) 1985-08-20
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