JPH0280049A - 身体内挿入医療器具のオゾン殺菌、洗浄方法 - Google Patents

身体内挿入医療器具のオゾン殺菌、洗浄方法

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Publication number
JPH0280049A
JPH0280049A JP63230950A JP23095088A JPH0280049A JP H0280049 A JPH0280049 A JP H0280049A JP 63230950 A JP63230950 A JP 63230950A JP 23095088 A JP23095088 A JP 23095088A JP H0280049 A JPH0280049 A JP H0280049A
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JP
Japan
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ozone
water
ozone water
vivo
medical instrument
Prior art date
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Pending
Application number
JP63230950A
Other languages
English (en)
Inventor
Nariko Jinriki
神力 就子
Iwao Saito
巌 斎藤
Noriya Kubota
窪田 憲也
Kozo Ishizaki
石崎 紘三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、医療用内視鏡などの身体内挿入医療器具の使
用後のものあるいは汚染された該医療器具を殺菌、洗浄
する方法に関するものである。さらに詳しくいえば、本
発明は、オゾンを用いて細菌・ウィルス等のバイオハザ
ード因子を滅菌、分解することにより、従来の殺菌法を
上回る効率を達成しうる身体内挿入医療器具の殺菌、洗
浄方法に関するものである。
従来の技術 近年、院内感染は重大な問題となってきている。
例えば、内視鏡などの身体内挿入医療器具の種類は増加
しているし、またl器具当りの使用頻度も増加している
ため、これらの医療器具の殺菌が不完全であると、該器
具が感染の媒体となる危険性をはらんでいる。さらに、
患者に投与される抗菌剤の種類の多様さとその使用量の
増大は患者ごとに投与された抗菌剤に応じて固有の耐性
菌を作り出している場合がしばしばあり、身体内挿入医
療器具の不完全殺菌による耐性菌の他の患者への伝播は
、単なる伝播より治療が厄介になるという問題もある。
このため、これらの医療器具の殺菌、洗浄には各種殺菌
剤が使用されているが、患者ごとに異なるウィルスや細
菌、あるいはそれらの耐性菌が付着している可能性があ
るので、1種類の殺菌剤でよいということにはならない
。また、内視鏡のように複雑な機構を有しているもので
は、単に器具を浸漬するだけでは不十分で、その管内を
十分循環洗浄する必要があるとともに、器具が高価なの
で手早く殺菌し、次の使用に備える必要がある。
このような事情の下、身体内挿入医療器具においてあら
ゆる細菌・ウィルス等に対して有効で速やかに殺菌、分
解する方法の開発が強く要望されていた。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような要望に応え、使用後の、あるいは
汚染された身体内挿入医療器具に付着した細菌・ウィル
ス等のバイオハザード因子を簡単に効率よく完全に殺菌
、分解、洗浄する方法を提供することを目的としてなさ
れたものである。課題を解決するための手段 本発明者らは、このような身体内挿入医療器具の完全殺
菌、分解、洗浄を有利に行う方法を開発するために種々
研究を重ねた結果、身体内挿入医療器具にオゾン水を循
環させながら接触させることにより、その目的を達成し
うろことを見出し、この知見に基いて本発明を完成する
に至った。
すなわち、本発明は、使用後の、あるいは汚染された身
体内挿入医療器具に、オゾン水を循環させながら接触さ
せることを特徴とする身体内挿入医療器具の殺菌、洗浄
方法を提供するものである。
本発明方法に用いるオゾンは、酸素又は空気に無声放電
を施すことなどにより生成される。この生成法は制御が
簡単で自動化しやすいので好ましい。オゾンは水と混合
されてオゾン水を生じ、水不溶の余剰オゾンガスはUV
245nm照射あるいは活性炭カラム等で酸素にした上
で放出することが可能なので、オゾンに対する人体の安
全性は十分保たれる。
次に、添付図面に従って本発明をさらに詳細に説明する
。酸素ガス流量計7で酸素量を制御して供給された酸素
ガス又は乾燥空気lをオゾン発生機2により一部オゾン
に変換しく濃度はコロナ放電電圧で可変である)、得ら
れたオゾンをオゾン水調製機3に導き、ユゼクターで細
かい気泡にして水供給口8から導入された水と混合する
ことによってオゾン水を生成させる。この際、オゾン水
中のオゾン濃度は主としてコロナ放電圧とオゾン水調製
機における吹き込み流速により定まる。得られたオゾン
水をオゾン水循環ポンプ5で殺菌、洗浄槽6に導き、使
用後の、あるいは汚染された身体内挿入医療器具を殺菌
、分解、洗浄し、この処理後の水はもとのオゾン水調製
機3に戻し、オゾンを再び十分に供給したのち、再び殺
菌、洗浄槽6において殺菌、洗浄に用いられ、最終的に
は電源を切ることにより、オゾン殺菌は終了する。
殺菌、洗浄後の水は無菌であるからそのまま排出するこ
とができる。一方、操作中の余剰のオゾンについては余
剰オゾン分解装置4に導き、ここで酸素に分解して放出
する。
次に、本発明におけるオゾン使用濃度と殺菌速度に関す
る基礎データを第1表及び第2表に示す。
第1表 病原菌のD値 処理条件 : 濃度0.5mg/Qのオゾンガスを流速
0.25d/minで生理食塩水100m12に懸濁し
た菌液に吹き込んだ(20℃) D  値 : 菌濃度をl/loに減少させるのに要す
る時間第2表 病原菌のD値 処理条件 : 濃度0.5mg/Qのオゾンガスを流速
1.512/minで500m(2に懸濁した菌液(初
濃度10’〜@/mQ)に吹き込んだ(p+I 5.0
.5℃) 耐熱性 :  pH7,0のリン酸緩衝液中で測定円 
 典 : 内藤茂三、フードケミカル1987−12.
33頁すなわち、第1表は濃度0.5mg/12のオゾ
ンガスを流速0.25<2/minで吹き込んだときの
オゾン水を用いて、菌の初濃度が1/10になる時間(
D値)を示している。また、第2表は第1表と同じオゾ
ン濃度のオゾンガスを流速1.5Q/minで吹き込ん
だときのオゾン水によるD値を示している。
この画表を対比すると、水中オゾン濃度は第2表の方が
第1表よりも高く、オゾン濃度を上げればD値はますま
す短縮できることが分る。さらに、第2表には比較のた
め従来の加熱滅菌によるD値も示したが、この結果から
オゾン殺菌法の効率が高いことがよく分る。
本発明のオゾン殺菌のメカニズムは完全には解明されて
いないが、発明者らにより次のようなことが明らかにさ
れている。
すなわち、オゾンの酸化・分解力はフッ素についで大き
く、またタンパク質や核酸との反応性も著しく高い。オ
ゾンはトリプトファン、メチオニン、チロシン、シスチ
ン、グアニン、チミンなどの基本骨格を破壊するため細
胞膜を形成するタンパク質や膜酵素あるいは細胞質酵素
の構造に非可逆的な変性を起こさせ、その機能を失わせ
るとともに、細胞内の各種RNAや遺伝子DNAを破壊
する。
オゾン分子は小さく、また中性分子であるため細胞膜の
通過も容易なので、これらの反応は膜及び細胞質の物質
に対して6天ぼ同時に進行すると考えられる。したがっ
て、微生物細胞の種類に多様性があっても、細胞を構成
する必須の物質のいずれか(例えば細胞膜、膜酵素、細
胞質内酵素、各種RNAやDNAなど)でオゾンによる
破壊が速やかに生ずると考えられる。このオゾンの細胞
物質に対する破壊作用が、従来の殺菌剤(その作用機序
の違いのため、特定の抗菌スペクトルに限定される)に
比べ、オゾンがあらゆる微生物、細菌の殺菌、分解をも
たらすと考えられる。また、同じ理由によりオゾンは耐
性菌にも有効である。さらに、従来の殺菌剤で不活性化
しにくいウィルスについても、ウィルスがタンパク質と
RNAやDNAで構成されていることから、オゾンが有
効であると考えられる。
発明の効果 本発明方法によれば、身体内挿入医療器具にオゾン水を
循環させながら接触させて、該医療器具に付着した細菌
・ウィルス等のバイオハザード因子を滅菌、分解するこ
とにより、従来の殺菌法を上回る効率を達成しうるとい
う顕著な効果を奏する。
また、身体内挿入医療器具の代表的なものである防水型
の内視鏡は、全体を薬液に浸漬することができる上に、
それに応じた消毒装置(例えば、2つの固定ノズルから
洗浄液を強力に噴射し、挿入部や操作部や全外表部はも
とより全チャンネル内の洗浄もできる)も市販されてい
るので、該内視鏡に対し、本発明方法が好適に用いられ
る。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明方法の70−シートを示す。 図中符号lは酸素ガス又は乾燥空気、2はオゾン発生機
、3はオゾン水調製機、4は余剰オゾン分解装置、5は
オゾン水循環ポンプ、6は殺菌、洗浄槽、7は酸素ガス
流量計、8は水供給口である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 使用後のあるいは汚染された身体内挿入医療器具に
    、オゾン水を循環させながら接触させることを特徴とす
    る身体内挿入医療器具の殺菌、洗浄方法。
JP63230950A 1988-09-14 1988-09-14 身体内挿入医療器具のオゾン殺菌、洗浄方法 Pending JPH0280049A (ja)

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JP63230950A JPH0280049A (ja) 1988-09-14 1988-09-14 身体内挿入医療器具のオゾン殺菌、洗浄方法

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JPH0280049A true JPH0280049A (ja) 1990-03-20

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ID=16915857

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5928948A (en) * 1997-03-10 1999-07-27 Steris Corporation Method for the assessment and validation of cleaning processes

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6379658A (ja) * 1986-09-25 1988-04-09 日本濾水機工業株式会社 タンク内壁の殺菌洗浄方法
JPS63135123A (ja) * 1986-11-17 1988-06-07 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 内視鏡の洗浄殺菌方法および製剤

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