JPH0277262A - 生体硬組織代用材 - Google Patents

生体硬組織代用材

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JPH0277262A
JPH0277262A JP63229181A JP22918188A JPH0277262A JP H0277262 A JPH0277262 A JP H0277262A JP 63229181 A JP63229181 A JP 63229181A JP 22918188 A JP22918188 A JP 22918188A JP H0277262 A JPH0277262 A JP H0277262A
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JP
Japan
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chitin
deacetylated
chitins
calcium salts
substitute material
Prior art date
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Pending
Application number
JP63229181A
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English (en)
Inventor
Masaki Nakagaki
中垣 昌樹
Kazuyoshi Kita
一吉 喜多
Masahiro Matsuura
昌宏 松浦
Noriyuki Asai
浅井 敬之
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Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 髪1上恋秤肛汰」 本発明は、人体あるいは動物の硬組織の欠損、空隙部を
修復し補填する生体硬組織代用材に関する。さらに詳し
くは本発明は、生体親和性に浸れ、充填部での保形性が
高く、漏出、拡散などが極めて少ない生体硬組織代用材
に関する。
従来の技術 生体硬組織代用材は、歯槽膿漏などの歯周疾患等により
欠損した歯槽骨などの硬組織の欠損部、空隙部を補填し
骨の再生を促す材料である。
哺乳順の歯や骨など硬組織の70%は、主にヒドロキシ
アパタイト(以下、HAPという)などの無機質からな
っている。したがって、従来、骨や歯の代用材としては
、HAP、リン酸三カルシウム(以下、TCPという)
などのリン酸カルシウム系の粉末、顆粒状の材料が用い
られている。
これらは、新生骨と強固に癒着し、あるいは埋め込んだ
後、生体内に徐々に吸収され最終的には完全に骨組織に
置換されてしまう。
また、カルシウム塩類以外の硬組織代用材としてはアル
ミナ、ジルコニア、バイオガラス等のセラミック類から
なる粉末、顆粒がある。
発明が解決しようとする゛題 しかしながら、これらの人工代用材、補填材を粉末ある
いは顆粒状で骨の欠損部や空隙部に移植すると、移植部
から隣接組織に移動したり、あるいは縫合部から体外へ
排出されるなど、いわゆる漏出が生じ、現存する骨と一
体とならなかったり、欠損した骨の再生にはつながらな
いことがある。
かかる欠点を解決するため、人工材料と、これらの材料
に保形性を付与しかつ生体親和性を有するバイオマテリ
アルとの複合材料が提案されている。特に生体の結合組
織、骨の構成成分であり、体温程度(37℃)でゲル化
し粘度の上昇するコラーゲンと、リン酸カルシウム化合
物との複合材料について多くの提案がなされている(特
開昭55−53214号、特開昭56−125042号
、特開昭61−226055号公報参照)。しかし、こ
れらコラーゲンを用いたものは耐久性に乏しく、このた
めコラーゲンに架橋を行うことにより保形性を向上させ
ることも提案されている(特開昭61−246107号
)。
上記のごとく、従来の複合材料では、歯槽骨などの欠損
部に充填された代用材の保形性が充分ではなかったり、
新たな組織為害性が生じるなど硬組織の充填材、代用材
として未だ充分な性能を有するには至っていない。
本発明は、前記保形性および生体親和性に優れた硬組織
代用材を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、キチン、脱アセチル化キチン及びキチンから
誘導される水溶性化合物からなる群より選ばれた1種以
上のキチン順、並びに人工医用材料として許容されるカ
ルシウム塩類を含むことを特徴とする生体硬組織代用材
を提供するものである。
本発明代用材に用いられるキチンはカニ、エビ等甲殻類
やカビの菌糸などに存在する多糖β−1゜4ポリ−N−
アセチルグルコサミンであり、またキトサンはその脱ア
セチル体である。これらの化合物は従来創傷治癒作用、
止血作用等の生理活性が知られている。また、これらは
リゾチームによる生体内分解性を有し、さらに生体親和
性に富んだ天然高分子であり、創傷被覆材として実用に
供されているが、リン酸カルシウムなどの医用人工材料
にこれらを保形材として配合した報告はない。
本発明で用いられる脱アセチル化キチン(キトサン)の
脱アセチル化度は適宜調製してよいが通常45〜85%
であるのが好ましい。
キチンは溶解性に乏しいが、その水酸基に親水性基を導
入してキチンより誘導した水溶性化合物は、水溶性を有
しつつキチンとほぼ同様の生理活性を有する。本発明に
用いられるかかる水溶性キチン誘導体としては、例えば
カルボキシアルキル化キチン、ヒドロキシアルキル化キ
チンなどが挙げられ、特にカルボキシメチルキチン、ヒ
ドロキシエチルキチン、ヒドロキシプロピルキチンが好
ましい。なお、前記キチン類は1種または2種以上を混
合して用いてもよい。
また、本発明代用材の他の成分であるカルシウム塩類と
しては人工医用材料として許容されるものであればいず
れであってもよく、例えば、ノ1イドロキンアパタイト
(Ca1o(P 04)*(OH)t)、炭酸アパタイ
ト、リン酸三カルシウム(Cas(PO,)、)、リン
酸四カルシウム、ビロリン酸カルシウム、ポリリン酸カ
ルシウム等のリン酸カルシウムの単結晶、焼結体、ある
いは焼成骨(TBC)などの天然由来の人工カルシウム
塩が挙げられる。
これらのカルシウム塩の形態は特に限定されないが、粉
体状、顆粒状などであるのが好ましい。
前記キチン類およびカルシウム塩を用いて本発明の硬組
織代用材を製造するには、例えばキチン類を適宜の溶媒
に溶解し、これを前記カルシウム塩に含浸させ、ついで
減圧下に乾燥してカルシウム塩の表面にキチン順のコー
ティング層を形成させる方法、あるいは、適当な粒径を
有するキチン類およびカルシウム塩類を粉体/粉体混合
法により乾式コーティングする方法などが用いられる。
キチンを用いる場合、溶媒としては、塩化リチウムとジ
メチルホルムアミドとの混合物等が用いられる。また、
脱アセチル化キチンに対しては弱酸性水溶液、水溶性キ
チンに対しては水が好適に用いられる。
本発明の硬組織代用材においてキチン順の配合割合は、
代用材全量に対して1〜20重量%であるのが好ましい
本発明の硬組織代用材はカルシウム塩の粉体または顆粒
の表面にキチン順の被膜が形成されており、これを患部
に移植して欠損部の補填を行う。
また、本発明の硬組織代用材は前記キチン順のゲル中に
カルシウム塩を分散して得られたゲル組成物であってよ
く、このゲルを直接患部に移植したり注入して用いるこ
ともできる。
実施例 つぎに本発明を実施例にもとづきさらに具体的に説明す
る。
実施例1 ハイドロキシアパタイト粉末(以下、HAPと記す)1
0重量部を1%脱アセチル化キチン(脱アセチル化度7
0%)の0.5%酢酸水溶液!OO重量部に分散、浸漬
し、ついで減圧下37℃にて乾燥した。得られた粉末の
表面を水洗後、再度減圧乾燥し、脱アセチル化キチンの
付着したHAP粉末を得た。
実施例2 β−リン酸三カルシウム10重量部を1%カルボキシメ
チルキチン水溶液50重量部に加え、均一に分散、浸漬
し、減圧下37℃にて乾燥し、カルボキシメチルキチン
を表面に付着したβ−リン酸三カルシウムを得た。
実施例3 ″炭酸アパタイト10重量部を1%キチンのへキサフロ
ロ−2−プロパツール溶液100重量部に分散浸漬し、
ついで塩化メチレン、エタノール、水により順次充分に
洗浄を行い、表面にキチンの付着した炭酸アパタイトを
得た。
実施例4 リン酸四カルシウム10重量部に1%脱アセチル化キチ
ン(脱アセチル化度45%)の0.5%酢酸水溶液20
0重量部を流動層造粒器で脱アセチル化キチンの最終濃
度が5%となるように噴霧した。アンモニアガスで中和
後、常温にて減圧乾燥し脱アセチル化キチンが付着した
リン酸四カルシウムを得た。
実施例5 HA P粉末10重量部を1%脱アセチル化キチン(脱
アセチル化度70%)の0.5%酢酸水溶液20重景部
に分散させた。これにエタノール40重量部を加えゲル
化させ、HAPが分散した脱アセチル化キチンのゲルを
得た。
比較例1 塩酸(0,001N)に溶解した0、5%牛皮由来アテ
ロコラーゲン溶液100部を0.05N水酸化ナトリウ
ムで中和した。これにHAP I 0重量部を浸漬し、
ついで減圧下で脱気し、37℃で風乾してアテロコラー
ゲンの付着したHAP粉末を得た。
試験例! 実施例Hこて得られた脱アセチル化キチン処理を行った
HAP粉末を成型器によりペレット状に成型した。この
ペレットを4週令のW 1star系ラツト(1群5匹
)の腹部筋膜下に埋入した。埋入手術後、l、2.4週
間で各々周囲組織と共に試料を摘出し、10%中性ホル
マリン固定を行った。
常法に従ってパラフィン包埋、薄切後、HE染色を行い
検鏡によりペレットの分解の有無を調べた。
対照として比較例!にて得られた粉末を同様に成型して
得られたコラーゲン処理HAPのペレットを用い同様の
試験を行った。
これらの結果を第1表に示す。
第1表 第1表より明らかなごとく、従来のコラーゲン処理HA
Pベレットは埋入早期より分解を生じ2週間埋入で総て
の検体に分解が生じた。これに対し、脱アセチル化キチ
ン処理HAPペレットでは4週間埋人後においても殆ど
の検体でその形態が保持されており、優れた保形性を備
えていることが分かった。
試験例2 イヌ(成人:1群2頭)の左右下顎第1大臼歯に木綿糸
を巻き、歯周炎による歯槽骨吸収病変を生じさせた。こ
のイヌに歯肉剥離手術を行い病変部歯槽骨を露出させた
。歯根分岐部の骨吸収により生じた空隙に実施例Iにて
得られた硬組織代用材を充填した。歯肉をもとにもどし
縫合後、木綿糸を除去し、X線により定期的に経過を観
察した。
対照として、未処理のHAP粉末、および比較例1にて
得られたコラーゲン処理したHAP粉末を同様に充填し
観察した。1月後のX線像の観察結果をっぎの第2表に
示す。
第2表 第2表より明らかなごとく、充填1月後には総ての未処
理HAP粉末および殆どのコラーゲン処理HA P粉末
(比較例1)において漏出を示すX線像が認められた。
これに対し、実施例1の充填剤を用いたものは漏出が全
く認められず優れた漏出防止効果を示し、また組織為害
性は認められなかった。
試験例3 前記実施例2〜4にて得られた硬組織代用材を用い前記
試験例2と同様に試験を行った。
その結果、キチンまたはキチン誘導体により処理した実
施例2〜4の材料は充填部からの漏出が認められず、優
れた漏出防止効果を示し、また組織為害性は認められな
かった。
発明の効果 本発明の生体硬組織代用材は、硬組織の欠損部に適用し
た場合、生体親和性に優れており充填部での保形性が高
く漏出、拡散がない。
特許出願人 サンスター 株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)キチン、脱アセチル化キチン及びキチンから誘導
    される水溶性化合物からなる群より選ばれた1種または
    それ以上のキチン順、並びに人工医用材料として許容さ
    れるカルシウム塩類を含むことを特徴とする生体硬組織
    代用材。
  2. (2)カルシウム塩類に対するキチン順の割合が1〜2
    0重量%である前記請求項1記載の生体硬組織代用材。
  3. (3)キチンから誘導される水溶性化合物がカルボキシ
    アルキル化キチンまたはヒドロキシアルキル化キチンで
    ある前記請求項1記載の生体硬組織代用材。
JP63229181A 1988-09-13 1988-09-13 生体硬組織代用材 Pending JPH0277262A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01181872A (ja) * 1988-01-14 1989-07-19 Unitika Ltd 生体用移植材

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01181872A (ja) * 1988-01-14 1989-07-19 Unitika Ltd 生体用移植材

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