JPH0276528A - 魚類の雌雄選別装置及びその選別方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （概要］ 魚類の雌雄選別装置、特に雌の魚卵及び雄の白子の放射
エネルギー（光エネルギー）に対する透過度が異なる原
理を利用して、魚類の雌雄を迅速に、かつ高速に選別す
る装置に関し、 被選別対象魚の人手による供給や、点情報による雌ｌｉ
ｔの判別方法に換えて、該対象魚の供給を自動化して、
雌雄判別処理の自動化をし、かつ、高精度に雌ｔＡｆｆ
ｉの選別をすることを目的とし、被選別対象魚を分副供
給する自動供給装置と、前記被選別対象魚を載置するバ
ケットと、前記バケットを移動するハケソトコンベアと
、前記被選別対象魚の生殖線領域の背腹方向の透過光を
検出する投受光検出手段と、前記被選別対象魚の雌雄を
判別する判別制御手段と、前記被選別対象魚の同性魚を
排出する排出手段と、前記同性魚を運搬する第１，２の
コンベアとを具備し、前記被選別対象魚を自動供給して
、雌ｈｊＬを選別することを含め構成する。

〔産業上の利用分野］ 本発明は、魚類の雌雄選別装置及びその選別方法に関す
るものであり、更に詳しく言えば、雌の魚卵及び雄の白
子の放射エネルギー（光エネルギー）に対する透過度が
異なる原理を利用して、魚類の雌雄を迅速に、かつ高度
に選別する装置及び判別方法に関するものである。

近年、例えば日本ではニシンの卵はカズノコとして珍重
されるが、オスの方は利用価値が低く、カズノコ採卵の
ためにはあらかじめオス・メスを選別し、メスのみに対
して採卵作業を行えば、労力および処理時間の効率化を
生むことができる。

またヨーロッパではオスを酢づけにしたものを食す習惜
があるので、オス・メスを選別し、オスのみを処理対象
とすれば作業の効率化が計れる。

そこで、魚類の雌雄を迅速かつ高精度に判別する雌雄選
別装置の完全自動化の要求がある。

〔従来の技術〕

第１１〜１３図は、従来例に係る説明図である。

第１１図は、従来例に係る魚類の雌雄選別装置を説明す
る図である。なお、同図は特開昭５１−１．００４９５
ｒ魚類の非破壊雌が１判別方法及びその装置」に係る図
を示している。

図において、雌が１選別装置は、制御部１ａ、受光部等
の検出装置１ｂ、ＩＣ１発光部等の光源Ｉｄ、ｌｅから
なる雌雄判別装置ｌと、被選別対象魚６を投入するホッ
パ２と、該対象魚６を洗う洗滌装置３と、該対象魚６を
雌雄判別装置１に導くダクト４と、雌雄を仕分けする仕
分装置５とにより構成されている。

なお、魚類の雌雄判別方法は、雌の魚卵と、雄の白子の
放射エネルギーに対する透過度の差を利用するものであ
る。

第１２図は、従来例の雌雄判別方法に係る説明図である
。

図において、６はニシンやタラ等の被選別対象魚、６ａ
は雌の判別対象となる生殖線領域、１ｆは光ｔＡ１　ｅ
や１ｄから発生された光スボントを示している。

なお、前記特開昭５１−１００４９５の該方法及び装置
や、米国特許Ｕ　Ｓ　Ｐ３，８５９，５２２　ｒＭｅｔ
ｈｏｄ　ｆｏｒ　Ｎｏｎｄｅｓｔｒａｃｔｉｖｅ　Ｔｅ
ｓｔｉｎｇ　ｏｆ　Ｆｉｓｈ　ｆｏｒ　Ｓｅｘ　Ｊにお
いては、放射エネルギーを被選別対象魚６の生殖線領域
６ａ内に照射し、透過エネルギーが大の場合を雌と判定
する。すなわち第１２図に示す通り光スポット１ｒを生
殖線領域６ａ内の中心部に照射させ、その透過光量を計
測して雌雄の判別を行う。

しかしながら、光スポット１ｒが生殖線領域６ａの中心
部から外れると、魚卵あるいは白子の厚みが薄くなるた
め、光透過量が変動し、安定な判別を得る事ができなく
なる。特に生殖線領域６ａは背腹方向へに狭いので、光
スボント１ｒが背腹方向へにズレると安定性が大きく損
なわれる。

したがって安定な判別結果を得るためには、魚類の生殖
線領域６ａの中心を正確に光スポツト位置に設定しなけ
ればならないという問題がある。

第１３図（ａ）、（ｂ）は、従来例に係る手動供給型の
雌雄選別装置の説明図であり、同図（ａ）はバケット上
に被選別対象魚を載置した状態を示している。

図において、８は被選別対象魚６を雌雄判別装置に導く
へケンＩ・コンベアであり、７は該対象魚６を載置する
ハケ・ント、７ａは光スボント１ｆの透過光を受光部に
導く光透過穴である。

なお、この方式は、バケット７上に人力（手動）により
被選別対象魚６を頭尾、背腹を揃え、かつ光透過穴に生
殖線領域６ａの中心を合わせて雌雄判別装置１に該対象
魚６を供給するものである。

同図（ｂ）は雌雄選別装置１に導入されるバケツトコン
ベア８」二に被選別対象魚６の状態を示す断面図である
。

図において、被選別対象魚６は雌雄判別装置１の受光部
１ｂと投光部１ｄとの間、かつバケットコンベア８上の
バケット７の光透過穴７ａとが一致したとき、投光部１
ｄから発射されたスポット光１「が被選別対象魚６の生
殖線領域６ａを通過して、受光部１ｂに至り、雌雄の判
別がされる。

なお、その判別情報は、光透過穴７ａの面積に依存され
る点情報である。

また、人力（手動）作業の省力化を実現するためにバケ
ツト７上に人手で魚を供給する代わりに、自動的に魚を
一尾づつ分離し、頭尾および背腹方向Ａ、Ｂを揃える機
械の導入も考えられるが、１００％頭尾および背腹を確
実に揃える事は困テ１Ｆであり、省力化に引きかえ判別
率の低下を招くことがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って、特開昭５１−１００４９５や米国特許ＵＳＰ３
゜８５９．５２２の雌雄判別方法及び装置によれば、光
スポツト位置と生殖線領域６ａの中心とを合わせるため
に、第１３図（ｂ）に示すへケントコンベア８のバケッ
ト７上に人手で被選別対象魚６の頭尾方向Ｂおよび背腹
方向Ａを揃え、かつハケ・ノド７の光透過穴７ａに魚の
生殖線領域６ａの中心位置を合わせて、該対象魚６を供
給しなくてはならない。

このため、該装置では、例えば３００尾／分の魚供給量
を確保するためには、５名もの人手を要するため、省力
化が妨げられるという第１の問題がある。また光透過穴
と什殖線領域の位置合わせも人間が行うため不完全で、
そのため判別結果の低下を招くという第２の問題も存在
する。

さらに従来の雌ＩＡｔの判別方法では点情報である光ス
ボント１ｆを生殖線領域６ａの中心に照射する必要があ
り、位置決めの正確さが要求される。

なお、位置決めの正確さは人手で被選別対象魚６をバケ
ット７の所定位置に置くことである程度満足されるが、
雌雄選別の省力化が計れないという第３の問題があり、
一方省力化のために被選択対象魚６を一定位置に揃える
ための自動供給装置の導入も可能であるが、１００％安
定に揃える事は困難のため、人手で揃える場合に比べて
雌雄判別率の低下を招くという第４の問題が生しる。

本発明は、かかる従来例の課題に鑑み創作されたもので
あり、被選別対象魚の人手による供給や点情報による雌
雄の判別方法に換えて、該対象魚の供給を自動化して、
雌ｊｊｆ判別処理の省略化をし、かつ、■ＩＪ精度に１
ｌｌｆ１雄の選別することを可能とする魚類の雌雄選別
処理及びその選別方法の提供を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明の魚類の雌雄選別装置及びその選別方法は、その
原理構成図を第１図に、その一実施例を第２〜１０図に
示すように、その原理構成を被選別対象魚１９を分離供
給する自動供給装置１１と、前記被選別対象魚１９を載
置するバケット１２と、前記バケット１２を移動するバ
ケットコンベア１３と、前記被選別対象魚１９の生殖線
領域の背腹方向の透過光を検出する投受光検出手段１４
と、前記被選別対象魚１９の雌雄を判別する判別制御手
段１５と、前記被選別対象魚１９の同性魚を排出する排
出手段１６と、前記同性魚をｉ！ｌ搬する第１，２のコ
ンベア１７．１８とを具備し、前記被選別対象魚１９を
自動供給して、雌ｔＩｊｔを選別することを特徴とし、 前記自動供給装置１１が、少なくとも前記被選別対象魚
１９の頭尾方向を揃える頭尾方向整列部１１３と、該対
象魚１９を交互に供給する分離供給部１１５とを具備し
、前記被選別対象魚１９がへヶ・ノｔ−１２上に一尾づ
つ分離されて自動供給されることを特徴とし、 前記判別制御手段１５が、少なくとも波形メモリ１５２
と、特徴抽出判定部１５４と、排出機構駆動部１５４と
を具備し１、前記被選別対象魚】９の生殖線領域の背腹
方向に光を走査した光透過信号Ｓ、を入ツノして、雌雄
判別をし、同性魚を排出する駆動制御信号Ｓ２を出力す
ることを特徴とし、前記バケット１２がバケットコンベ
ア１３の移動方向に長く延在する光透過溝１２１を具備
し、前記選別対象魚１９の背腹方向に連続して、光を透
過することを特徴とし、 その選別方法を、被選別対象魚１９を自動供給し、該被
選別対象魚１９の生殖線領域１９ａの背腹方向に光を透
過し、その透過光データから光透過量の大きい該対象魚
１９を雌と判別し、その判別データに基づいて同性魚を
排出することを特徴とし、 前記被選別対象魚１９が自動供給装置１１を介して、頭
部又は圧部の一方向に揃えてへヶ・ノド１２に供給され
ることを特徴とし、 前記透過光データは、被選別対象魚（１９）の背側、又
は腹側のいずれを透過して得られたものか、背腹判定部
（２０）によって予め判定されているものであることを
特徴とし、上記目的を達成する。

〔作用〕

本発明の雌雄選別装置によれば、被選別対象魚１９がバ
ケットコンベア１３のバケット１２上に自動供給装置１
１を介して、頭部方向又は圧部方向に載置され、該被選
別対象魚１９の背腹方向への生殖線領域に投受光検出手
段１４を介し、光が照射され、該被選別対象魚１９の透
過光データから雌雄を判別し、該判別データから、例え
ば被選別対象魚１９から雄の同性魚を排出することによ
って雌雄を選別することができる。

このため、従来のような手動による被選別対象魚１９の
供給や点情報による雌雄判別方法に比べて、該対象魚の
自動供給ができることから選別処理の完全自動化及び雌
雄選別処理の合理化を図ることが可能となる。

また本発明に係る自動供給装置１１によれば、被選別対
象魚１９が頭尾方向整列部１１３によって頭部方向又は
圧部方向に揃えられ、該対象魚１９が、例えばバケット
コンベア１３の移動速度に同期して、分離供給部１１５
によりバケット１２上に】尾づつ自動供給することが可
能となる。

このため、人力を介在することが無くなり、自動化を図
ることが可能となる。

さらに、本発明に係る判別制御手段Ｉ５によれば、被選
別対象魚１９に投受光手段１４を介して得られた透過光
信号Ｓ、が波形メモリ１５を介して、被選別対象魚１９
の背腹方向Ａに対する光透過量１が格納され、特徴抽出
判定部１５４を介して、それらの面積解析をすることに
より光透過量■が大きい場合を雌と判定し、該光透過量
■が小さい場合を雄と判定し、それらの判定に基づいて
排出手段１６を制御する駆動制御信号Ｓ２を出力するこ
とができる。

このため、従来のスポント光による点情報を基準とした
判別方法に比べて、光透過信号Ｓ１の線情報から得られ
る光透過＠Ｉを基準とする判別ができるので、高精度に
雌雄の選別をすることが可能となる。

なお、本発明に係るバケット１２によれば、被選別対象
魚１９を載置することによって、投受光検出手段１４の
投光部１４１から照射した光１４ａを、バケットコンベ
ア１３の移動中もバケット１２に長く延在した光透過溝
１２１を介して、被選別対象魚１９を通過し、受光部１
４２に到達させることができる。

このため、被選別対象魚１９を投受光検出手段１４に対
して自動的に位置合わせができ、透過光信号Ｓ１を光透
過溝１２１の幅に依存する線情報とすることができる。

また、本発明の第１の雌雄選別方法によれば、被選別対
象魚１９となる成熟色では、生殖線領域１９ａが頭部値
ｉＹＺ　１９　ｂのうしろ（胸ヒレ）から後部の肛門位
置１９ｃにかりて広い範囲に存在し、したがって被選別
対象魚１９の頭部または尾部から一定の距離Ｘに必ず生
殖線領域＋９ａが存在し、雌の魚卵、ｈｌｔの白子では
光透過度（量）が大きく胃なり、かつ雌ｈｊ［の背側の
肉質部分も多少光が透過するが、透過度が魚卵より小さ
いので光の照射を背腹方向へに照射し、両端より例えば
１０ｍｍ〜２０ｍｍの間の光透過量■の平均値をとり２
つの値の大きい方を特徴量として抽出することにより、
被選別対象魚１９が頭・尾方向■３が不揃いかつ投受光
検出装置１４に背側から送り込まれた場合でも、腹側か
ら送り込まれた場合でも、透過光データの面積処理等を
することにより雌雄の判定をすることができ、この判定
データに基づいて、同性魚を排出することにより、高精
度に雌雄の選別をすることが可能となる。

さらに、本発明の第２の雌ｇ１を選別方法によれば、ハ
ケ、１・１２に被選別対象％　ｌ　９を頭部又は尾部の
一方向に揃えて供給される。このため、全ての被選別対
象魚１９の頭部からの一定距離Ｘにある生殖線領域１９
ａに必ず光１４ａを照射することができ、第１の雌雄判
別方法に比べて、より−層雌雄判定精度を安定かつ向上
させることが可能となる。

また、本発明の第３の雌雄判別方法によれば、被選別対
象魚１９の透過光信号Ｓｌが判定制御手段１５において
、背側又は腹側から検出されたデータであるかを、背腹
判定信号Ｓ３により認識することができる。

このため、透過光信号Ｓ１の光透過量Ｉの面積処理等を
する場合、雌の生殖線領域１９ａの光透過量Ｉ、若しく
は雌の背側の肉質部分の光透過量Ｉであるか、又は雄の
腹側の白子領域の光透過量、若しくは誰の背側の肉質部
分の光透過量であるかを正確に判断することができ、こ
れにより生殖線領域１９ａの少ない被選別対象魚であっ
ても、雌雄の誤判定を極力少なくすることが可能となる
。

（実施例］ 次に図を参照しながら本発明の実施例について説明をす
る。

第２〜１０図は、本発明の実施例に係る魚類の雌雄選別
装置及びその選別方法を説明する図であり、第２図は、
本発明の第１の実施例の魚類の雌雄選別装置に係る構成
図を示している。

なお、第３図に本発明の実施例に係る光センザ部１４、
判別制御部１５及びり１出部１６を説明する図を示して
いる。

第２図において、１１ば被選別対象魚１９をバケット１
２上に分離供給する自動供給装置である。

なお自動供給装置１１は、第３図において、被選別対象
魚１９を一括して投入するホンバ１１１と、ポソパ１１
１内の被選別対象魚１９を拾い上げて、頭尾方向整列部
１１３へ供給するチャージコンベア１１２と、被選別対
象魚１つの頭部又は尾部の方向を先頭に向けて、それを
前進させる頭尾方向整列部１１３と、被選別対象魚１９
が縦（頭尾方向）になって、１尾づつ進む魚道路１１４
と、連結供給される被選別対象魚１９を一定周期に一尾
づつ二つの出口から交互に分離して、へヶノトコンベア
１３上のバケット１２へ送り込む分離供給部１１５とに
より構成されている。

これにより、被選別対象魚１９が頭尾方向整列部１１３
によって頭部方向又は尾部方向に揃えられ、該対象魚１
９が、例えばハケントコンベア８の移動速度に同期して
、分離供給部１５によりバケット１２上に１尾づつ自動
ｍ給することが可能となる。

このため、人力を介在することが無くなり、自動化を図
ることが可能となる。

また、１２は被選別対象魚１９を載置するバケットであ
り、破線円内図に示すように、光透過溝１２１と、ガイ
ド板１２２と、タイミング検知板１２３と、受皿部１２
４から構成されている。

これにより、被選別対象魚１９を載置することにより、
投受光検出手段１４の発光部１４１から照射した光１４
ａを、バケットコンベア１３の移動中もバケット１２に
長く延在した光透過溝１２■を介して、被選別対象魚１
９を通過し、受光部１４２に到達させることができる。

このため、被選別対象魚１９を投受光検出手段■４に対
して自動的に位置合わせができ、透過光信号Ｓ、を光透
過溝１２１の幅に依存する線情報とすることができる。

１３はバケット１２を移動するハケソトコンベアであり
、分離供給部１１５の魚送り出しタイミングに同期し、
投受光検出装置（光センサ部）１４に向しりで移動する
。

１４は、被選別対象魚１９の生殖線領域の背腹方向の透
過光を検出する投受光検出手段であり、本発明の実施例
では、光センザ部１４を用いている。なお光センザ部１
４は第３図に示すように、外乱光ない半導体レーザー等
の変調光から成る投光部１４１と、半導体受光素子等か
ら成る受光部１４２と、投光タイミングを制御する光電
スイッチ１４３及び１７Ｉ４と、近接スイッチ１４５か
ら構成されている。

】５は、被選別対象魚１９の雌雄を判別する判別制御手
段であり、本発明の実施例の判別制御部１５は第３図に
示すように、投光部１４１、例えば８３０〔入〕程度の
紫外線や半導体レーザー光を駆動する投光部電源１５１
と、レベル調整された光透過信号ＳｌをΔ／Ｄ変し、透
過波形データとして格納する波形メモリ１５２と、受光
部１４２で検出された微小な光透過信号Ｓ１を波形メモ
リの入力に必要な電圧レベルに変換する増幅部Ｉ５３と
、波形メモリ１５２内の透過波形データ及び光電スイッ
チ信号Ｓ４や近接スイッチ１４５による負領域存在情報
等により雌雄判別に必要な特徴量を抽出判定する特徴抽
出判定部１５４と、特徴量大小から得た雌雄判別データ
に基づいて、駆動制御信号Ｓ２を出力する排出機構駆動
部１５５から構成されている。

これにより、被選別対象魚１９に投受光手段１４を介し
て得られた透過光信号Ｓ１が波形メモリ１５２を介して
、被選別対象魚１９の背腹方向へに対する光透過量Ｉが
格納され、特徴抽出判定部１５４を介して、それらの面
積解析をすることにより、光透過量Ｉが大きい場合を雌
と判定し、該光透過量■が小さい場合を雄と判定し、そ
れらの判定に基づいて排出手段１６を制御する駆動制御
信号Ｓ２を出力することができる。

このため、従来のスボント光による点情報を基準とした
判別方法に比べて、光透過信号Ｓ１０線情報から得られ
る光透過量■を基準とする判別ができるので、高精度の
雌雄の選別をすることが可能となる。

１６は、被選別対象魚１つの同性点、例えば雄を排出す
る排出手段であり、第３図に示すように、モーター等の
駆動装置１６１と、被選別対象魚１９を掃き出すブラシ
１Ｇ２から構成されている。

１７は、例えば舗の被選別対象魚１９を運搬するオス運
搬コンベアであり、１８はメス運搬コンベアである。な
お■はハケントコンベア１３のバケット移動方向である
。

これ等により〜本発明の実施例に係る魚類の雌雄選別装
置を構成する。

このようにして、被選別対象魚１９がバケットコンベア
１３のバケット１２上に自動供給装置１１を介して、頭
部方向又は圧部方向に載置され、該被選別対象魚１９の
背腹方向への生殖線領域１９ａに光センサ部１４を介し
、光が照４；１され、該被選別対象魚１９の波形メモリ
データＤ１から雌雄を判別し、該判別データＤ２から、
例えば被選別対象魚１９から雄の同性魚を排出すること
によって雌雄を選別することができる。

このため、従来のような手動による被選別対象魚の供給
や点情報による雌雄判別方法に比べて、該対象魚１９の
自動供給ができることから選別処理の完全自動化及び雌
雄選別処理の合理化を図ることが可能となる。

第４図は、本発明の各実施例の被選別対象魚の判別方法
に係る説明図である。

図において、１９はニシンやタラなどの雌雄が選別され
る被選別対象魚であり、雌のニシンは魚卵がカズノコと
して、雌のタラは魚卵がタラ子として採卵処理される。

また、１９ａは生殖線領域であり、成熟した体長Ｉ、の
被選別対象魚１９では、胸ヒレ位置１９ｂから肛門位置
１９ｃにかけて、魚卵幅Ｗの生殖線領域１９ａが分布す
る。従って、光スポット１４ａを頭部からの一定距離Ｘ
、例えばＬ　／　２の位置Ｐ（光照射位置）に走査する
ように、へケント１２の光透過溝１２１を開口する必要
がある。また、判定制御部１５においては、透過光量の
面積解析をする場合、腹部の肉厚、例えばＬ＝３０（、
？ｍ　）程度の被選別対象魚１９である場合、約５ｍｍ
について、波形データが不適当であるため、背腹方向へ
の両端から１０〜２０（ｍ＋ｎ）程度の間の光透過量■
の平均値をとり、２つの値の大きい方を雌の特徴量とす
ることができる。

第５図（ａ）、　　（ｂ）は、本発明の第１の実施例に
係る雌判定時の光透過波形処理を説明する図であり、同
図（ａ）は、背側から光センサ部１４に検出される雌の
被選別対象魚１９と、その光透過４３１の面積分布図を
示している。

図において、ｄはハケントコンベア１３の移動速度に相
対する光センザ部１４の投光部１４１から照射された光
１４ａの走査速度である。またｄｌは、光電スイッチを
横切る位置であり、背側か光電スイッチ１４３，１４４
により「ＯＮ」となる位置であり、同様にｄ２はｒＯＦ
ＦＪとなる位置を示している。なお、ｄｌ−１６２間に
おいて、無存在範囲が画定され、透過光信号Ｓ１が光セ
ンサ部１４より出力さる。

また、面積分布図において、縦軸は光透過１ｒであり、
横軸は時間りを示している。なお、Ｔ１は光電スイッチ
１４３，１４４の遮断時刻であり、Ｔ２は光電スイッチ
１４３，１４４の投入時刻を示している。なお、被選別
対象魚１９が光電スイッチ１４３，１４４を横切ってい
る間ＯＦＦしている。

ここで、■は雌の生殖線領域１９ａ、すなわち魚卵の存
在を示す光透過量領域であり、■は雌の背側の肉質部分
の光透過量領域を示している。従って、この面積分布の
、■に大きく差を生し、より大きい方の面積が雌の魚卵
を示す特徴量から雌雄を判別することができる。

同図（＋））ｕ″、腹側から光センザ部１４に検出され
る被選別対象魚１９と、その光透過量Ｉの面積分布図を
示している。

なお、同図（ａ）の場合と丁度正反対な面積分布が得ら
れ、これにより腹側から光センサ部１４に検出された被
選別対象魚１９の雌雄を判定することができる。

第６図（ａ）、（ｂ）は、本発明の第１の実施例に係る
随判定時の光透過波形処理を説明する図であり、同図（
ａ）は、背側から光センサ部１４に検出される雄の被選
別対象魚１９と、その光透過量Ｉの面積分布図を示して
いる。

なお、第５図と同じ符号のものは同じ機能を有している
ので説明を省略する。また、第５図の場合と異なり、同
図では頭部と圧部とが逆に光センサ部１４に検出されて
いる。

ここで◎は、腹側の肉質部、例えば第４図の体長Ｉ、＝
３０（ｃｍ）程のニシンの場合、５（ｍ＋ｕ）の間隔に
より得られる光透過量である。

従ってｊｊｌの被選別対象魚１９では、魚卵の存在を示
す光透過量領域のが無い、これにより雌雄の判定をする
ことができる。

また、同図（ｂ）は、腹側から光センザ部１４１に検出
さる被選別対象魚１９と、その光透過量１の面積分布図
を示している。

なお、同図（ａ）の場合と、丁度正反対な面積分布が得
られ、これにより腹側から光センナ部１４に検出された
被選別対象魚１９の雌雄を判定することができる。

第７図は、本発明の第１の実施例の自動イバ給装置に係
る動作タイミングを説明する図であり、ハケッ１〜１２
に被選別対象魚１９を送り出すタイミングと、その経時
変化を模式する図を示している。

図において、被選別対象魚１９は分離供給部１１５のＡ
列とＢ列から、例えば０．５　　（Ｓｅｃ　）毎の負供
給周期に従って送り出される。

ここで、送り出しに要する時間を１．ｏ　とすると、１
−−１０の場合のＡ列の被選別対象魚Ａ１はＬ＝０で、
魚周朋に同期して移動するバケット１２上に送り出され
る。なお、Ａ列とＢ列とは、ハケノ１１２の１個分の間
隔をわいて設けられている。

次にｔ　＝０．５ではＢ列の被選別対象魚Ｂ、がバケッ
ト１２上に送り出され、次いで、ｔ＝ｉ、ｏでＡ列の被
選別対象魚Ａ２が送り出される。これにより、順次へケ
ノＩ・１２に被選別対象魚１９が自動的に裁置される。

なお、ｔ＝２．０で被選別対象魚Ｂ、が光センザ部１４
で光スポット１４ａによる走査をされ、その後、該対象
魚Ｂ、が雌であることが判定され、ｔ、＝２．５で被選
別対象魚ＡＩが光センサ部１４で、光スボッｌ−１４ａ
による走査をされ、その後、該対象魚Δ１が１ｊｔであ
ることが判定され、その判定データにより、ｔ−３，５
でｌＹ山部１６を介して雄が排出され、雌はメス運搬コ
ンベアに選別される。

これにより、被選別対象魚１９を１２０尾／分の速度に
よりｌ’ｌ＃ｂｉｔ選別処理をすることができる。

第８図は、本発明の第１の実施例に係る魚類の雌ｋｊｆ
判別方法の動作タイミングチャートである。

図において、Ｓｌはへヶノ１−タイミングを示す到達信
号であり、近接スイッチ１４５とタイミング検知板１２
３とが接触することにより得られる信号である。また、
Ｓ４は魚存在範囲を示ず光電スイッチ信号であり、光電
スイッチ１４３，１４４の間にバケット１２が通過した
り、また光透過’ｔ１４１２１を介して、被選別対象魚
１つが横切ることにより発生する信号である。

Ｃは投光部電源のＯＮ、ＯＦＦタイミングであり、魚存
在範囲すなわち被選別対象魚１９の背側又は腹側の端部
が光電スイッチ１４３．１４４を横切ってから１．遅れ
て投光部１４１に通電したり、投光部１４１の電源を遮
断したりするタイミングである。

Ｓｌは、光透過信号であり、被選別対象魚１９から放射
される透過光を電気信号に変換したものである。

Ｄｌは波形メモリデータであり、魚存在範囲より１．遅
れた時刻Ｔ１と、投光部電源１５１のＯＦＦに至った時
刻Ｔ２間の光透過量面積データを示している。またＤ２
は判別データであり、バケット１２の移動に対して、１
周期遅れて特徴抽出をし、雌雄の判定をしたデータであ
る。なお、判別データＤ２は排出機構駆動部１５５を介
して駆動制御信号Ｓ２となる。

これ等の関係から本発明の実施例に係る雌雄選別方法を
説明する。

先ず、到達信号Ｓ３のへゲットタイミングで被選別対象
魚１９を自動供給し、次いで、光電スイッチ信号Ｓ４の
魚存在範囲の確認と平行して、被選別対象魚１９の生殖
線領域１９ａの背腹方向に投光部電源のＯＮして光を透
過する。

次に、光透過信号Ｓ、（透過光データ）から光透過量面
積データの大きい特徴を抽出し、該対象魚１９を雌と判
定し、さらに判別データＤ２に基づいて、例えば方１１
の同性魚を排出する。

このようにして、被選別対象魚１９となる成熟魚では生
殖線領域が、頭部位置１９ｂのうしろから後部の肛門位
置１９ｃにかけて、広い範囲に存在し、したがって被選
別対象魚１９の頭部または連部から一定の距離Ｘに必ず
生殖線領域１９ａが存在し、雌の魚卵、雄の白子では光
透過度（量）が大きく異なり、かつ雌、雄の背側の肉質
部分も多少光が透過するが透過度が、魚類卵より小さい
ので、光を背腹方向に照ル１し、両端より例えば１０ｍ
ｍ〜２０ｍｍの間の光透過量■の平均値をとり、２つの
値の大きい方を特徴量として抽出することにより、被選
別対象魚１９が頭・尾方向Ｂが不揃い、かつ光センザ部
１４に背側から送り込まれた場合でも、腹側か送り込ま
れた場合でも、波形メモリデータＤ１の面積処理等をず
ろことにより、雌雄の判定をすることができ、この判定
データＤ２に基づいて、同性魚を排出することにより、
高精度に雌雄の選別をすることが可能となる。

第９図は、本発明の第２の実施例に係る魚類の雌雄判別
方法を説明する図である。

図において、第１の実施例と異なるのは、第２の実施例
では、被選別対象魚１９を自動供給装置に、頭部方向送
り出し機構を備え、バケット１２上に頭部を揃えて載置
するものである。

なお、バケット１２に開口する光透過溝１２１は、第１
の実施例では、該対象魚１９の体長をＩ、３］ とすると、約Ｌ／２にするのに対して、第２の実施例で
は図において、頭部からの光照射位置までの距離をＸＩ
、光照射位置から尾部までの距離をｘ２とすると、ｘ、
＜ｘｚとして、被選別対象魚１９の生殖線領域１９ａの
魚卵幅Ｗが一番大きくなるような位置に設けられている
。

これにより、バケット１２に被選別対象魚１９を頭部又
は尾部の一方向に揃えて供給される。このため、全ての
被選別対象魚１９の頭部からの一定距離Ｘにある生殖線
領域１９ａに必ず光１４ａを照射することができ、第１
の雌雄判別方法に比べて、より一層雌雄判定精度を安定
かつ向上させることが可能となる。

第１０図は、本発明の第３の実施例に係る魚類の雌雄選
別方法を説明する図である。

図において、第１．２の実施例と異なるのは、第３の実
施例では、被選別対象魚１９が背側又は腹側から光セン
ザ部１４に検出される判別する背腹判別部２０を設け、
判別制御部１５が透過光信号Ｓ）と、背腹判定信号Ｓ、
とを入力して、光透過量面積データの雌ｆｊｊｔ判別を
行うものである。

なお、背腹判別部２０はＣＣＤ装置（光電子撮像装置）
２０１．投光器２０２及び２０３からなり、被選別対象
魚１９の背側か黒く、腹側か白い色別差から得られる黒
白階調により、背腹方向を判別するものである。

このようにして、被選別対象魚１９の透過光信号Ｓ１が
、判定制御部１５において、背側又は腹側から検出され
た信号であるかを、背腹判別部２０の背腹判定信号Ｓ３
により認識することができる。

このため、透過光信号Ｓ１の光透過量■の面積処理等を
する場合、雌の生殖線領域１９ａの光透過量■、若しく
は雌の背側の肉質部分の光透過量Ｉであるか、又は雄の
腹側の白子領域の光透８量Ｉ、若しくは雄の背側の肉質
部分の光透過ｆｆｌ＋であるかを正確に判断する４とが
でき、これにより、生殖線領域１９ａの少ない被選別対
象魚１９であっても、雌雄の誤判定を極力少なくするこ
とができ、雌雄判別率の向上を図ることが可能となる。

〔発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、被選別対象魚を
バケット」−に自動供給すること、及び該対象魚の生殖
線領域の透過光識別データを線情報とする雌ｔＡ１判別
を高精度かつ迅速に行うことができる。

これにより、従来のような人手により被選別対象魚の背
腹方向及び頭尾方向を揃える手作業等を介在することな
く、魚類の雌雄選別作業の完全自動化を図ることが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の魚類の雌雄選別装置の原理構成図、 第２図は、本発明の第１の実施例の魚類の雌雄選別装置
に係る構成図、 第３図は、本発明の第１の実施例に係る光センサ部、判
別制御部及び排出部を説明する図、第４図は、本発明の
各実施例の被選別対象魚の判別方法に係る説明図、 第５図（ａ）、（ｂ）は、本発明の第１の実施例に係る
随判定時の光透過波形処理を説明する図、第６図（ａ）
、（ｂ）は、本発明の第１の実施例に係る随判定時の光
透過波形処理を説明する図、第７図は、本発明の第１の
実施例の自動供給装置に係る動作タイミングを説明する
図、第８図は、本発明の第１の実施例に係る魚類の雌雄
判別方法の動作タイミングチャーｉ・、第９図は、本発
明の第２の実施例に係る魚類の雌雄判別方法を説明する
図、 第１０図は、本発明の第３の実施例に係る魚類の雌雄判
別方法を説明する図、 第１１図は、従来例に係る魚類の雌雄選別装置を説明す
る図、 第１２図は、従来例の雌雄判別方法に係る説明図、 第１３図（ａ）、（ｂ）は、従来例に係る手動供給型の
雌雄選別装置の説明図を示している。 （符号の説明） １１・・・自動供給装置、 １２．７・・・ハケン１〜． １３．８・・・ハゲソＩ−コンベア、 １４・・・投受光検出手段（光センザ部）、１５・・・
判別制御手段（判別制御部）、１Ｇ・・・排出手段（排
出部）、 １７・・・第１のコンベア（オス運搬コンベア）、］８
・・・第２のコンベア（メス運搬コンベア）、１９．６
・・・被選別対象魚、 １、Ｉ］、２・・・ホッパ、 １１２・・・チャージコンベア、 １１３・・・頭尾方向整列部、 １１４．４・・・魚通路（ダクト）、 １１５・・・分離供給部、 ］・・・雌ｊｊＬ判別装置、 １ａ・・・制御部、 ｌｂ、ｌｃ、１４２・・・検出装置又は受光部、＋（Ｊ
、］、ｃ、１４１・・・光源又は投光部、Ｉｆ、＋４ａ
、’１４ｂ・・・光スポット又は光、３・・・洗滌装置
、 ５・・・仕分装置、 ６ａ、１９ａ・・・生殖線領域、 ７ａ・・・光透過穴、 １２１・・・光透過溝、 １２２・・・ガイド仮、 １２３・・・タイミング検知板、 １２４・・・受皿部、 １４３．１４４・・・光電スイッチ（投光、受光）、１
４５・・・近接スイッチ、 １５１・・・投光部電源、 １５２・・・波形メモリ、 １５３・・・増幅部、 １５４・・・特徴抽出判定部、 １５５・・・排出機構駆動部、 １６１・・・駆動装置、 １６２・・・ブラシ、 １９ｂ・・・胸ヒレ位置、 １９ｃ・・・肛門位置、 ２０・・・背腹判別部、 ２０１・・・ＣＣＤ装置〜 ２０２．２０３・・投光器、 Ｓ、・・・光透過信号、 Ｎ２・・・駆動制御信号、 Ｓ、・・・到達信号、 Ｎ４・・・光電スイッチ信号、 Ｓ、・・・背腹判定信号、 Ｄｌ・・・波形メモリデータ、 Ｄ２・・・判別データ、 Ｉ５・・・被選別対象魚の体長、 Ｘ、ｘ、・・・頭部からの光照射位置までの距離（頭部
からの一定の距離）、 Ｗ・・・魚卵幅、 ｘ２・・・光照射位置から圧部までの距離、Δ・・・背
ＩＩ！方向、 Ｉ３・・・頭尾方向、 Ｃ・・・投光部電源のＯＮ１０　Ｆ　Ｆタイミング、■
・・光透過量、 ■・・・魚卵の存在を示す光透過量領域、■、◎・・・
背側又は腹側の肉質部分の光透過量領域、 ｄ・・・走査速度、 ｄ＋、ｄｚ・・・光電スイッチを横切る位置、Ｔ、、Ｔ
２・・・光電スイッチの投入又は遮断時刻、■・・・バ
ケット移動方向、 Ｐ・・・光照射位置。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）被選別対象魚（１９）を分離供給する自動供給装
   置（１１）と、 前記被選別対象魚（１９）を載置するバケット（１２）
   と、 前記バケット（１２）を移動するバケットコンベア（１
   ３）と、 前記被選別対象魚（１９）の生殖線領域の背腹方向の透
   過光を検出する投受光検出手段（１４）と、 前記被選別対象魚（１９）の雌雄を判別する判別制御手
   段（１５）と、 前記被選別対象魚（１９）の同性魚を排出する排出手段
   （１６）と、 前記同性魚を運搬する第１、２のコンベア（１７，１８
   ）とを具備し、 前記被選別対象魚（１９）を自動供給して、雌雄を選別
   することを特徴とする魚類の雌雄選別装置。
2. （２）前記自動供給装置（１１）が、少なくとも前記被
   選別対象魚（１９）の頭尾方向を揃える頭尾方向整列部
   （１１３）と、該対象魚（１９）を交互に供給する分離
   供給部（１１５）とを具備し、前記被選別対象魚（１９
   ）がバケット（１２）上に一尾づつ分離されて自動供給
   されることを特徴とする請求項１記載の魚類の雌雄選別
   装置。
3. （３）前記判別制御手段（１５）が、少なくとも波形メ
   モリ（１５２）と、特徴抽出判定部（１５４）と、排出
   機構駆動部（１５４）とを具備し、 前記被選別対象魚（１９）の生殖線領域の背腹方向に光
   を走査した光透過信号（Ｓ＿１）を入力して、雌雄判別
   をし、同性魚を排出する駆動制御信号（Ｓ＿２）を出力
   することを特徴とする請求項１記載の魚類の雌雄選別装
   置。
4. （４）前記バケット（１２）がバケットコンベア（１３
   ）の移動方向に長く延在する光透過溝（１２１）を具備
   し、 前記被選別対象魚（１９）の背腹方向に連続して、光を
   透過することを特徴とする請求項１記載の魚類の雌雄選
   別装置。
5. （５）被選別対象魚（１９）を自動供給し、該被選別対
   象魚（１９）の生殖線領域（１９ａ）の背腹方向に光を
   透過し、その透過光データから光透過量の大きい該対象
   魚（１９）を雌と判別し、その判別データに基づいて同
   性魚を排出することを特徴とする魚類の雌雄選別方法。
6. （６）前記被選別対象魚（１９）が自動供給装置（１１
   ）を介して、頭部又は尾部の一方向に揃えてバケット（
   １２）に供給されることを特徴とする請求項５記載の魚
   類の雌雄選別方法。
7. （７）前記透過光データは、被選別対象魚（１９）の背
   側、又は腹側のいずれを透過して得られたものか、背腹
   判定部（２０）によって予め判定されているものである
   ことを特徴とする請求項５記載の魚類の雌雄選別方法。