JPH027516Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は電波吸収壁体に適用される電波吸収プ
レキヤスト板に係るものである。

（従来の技術） 本考案者等は曩に特願昭60−284372号におい
て、第２図に示す如く、化粧板ａの背面に複数の
脚片ｂを突設するとともに、相隣る脚片ｂ間にフ
エライト系成形体ｃを嵌着してなる。電波吸収壁
体コンクリートに一体に層着される電波吸収用化
粧ブロツクを提案した。

図中ｄは前記両脚片ｂ，ｂ間に配設された鉄筋
メツシユである。

（考案が解決しようとする問題点） 前記従来の電波吸収用化粧ブロツクにおいて
は、相隣る脚片ｂ，ｂ間にフエライト成形体ｃが
嵌着されているため、化粧板の熱膨脹率とフエラ
イトの熱膨脹率とが異なる場合、特にフエライト
の熱膨脹率が大きい場合は前記脚片ｂに押付力Ｆ
が加わり、同脚片ｂを折損してしまう惧れがあ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために提
案されたもので、化粧板の背面に複数の脚片が突
設されたプレキヤスト板における前記脚片間に、
フエライト系成形体を嵌着するとともに、同フエ
ライト系成形体における前記脚片に対向する端面
に伸縮性緩衝材を層着してなることを特徴とする
電波吸収プレキヤスト板に係るものである。

（作用） 本考案に係る電波吸収プレキヤスト板は前記し
たように、プレキヤスト板における化粧板の背面
に突設されたフエライト系成形体の前記脚片に対
向する端面に、伸縮性緩衝材が層着されているの
で、フエライトと化粧板との各熱膨脹率差によつ
てフエライト成形体が伸長し、その端面によつて
前記脚片に押付け力が発生したとき、前記緩衝材
によつてフエライト成形体の伸びを吸収し、前記
脚片の折損を防止する。

（実施例） 以下本考案を図示の実施例について説明する。

１はタイル等のプレキヤスト板で、化粧板１ａ
の背面に一双の脚片１ｂが突設され、同脚片１ｂ
間にフエライト系成形体２が嵌着されている。

而して同フエライト系成形体２の前記脚片１ｂ
に対向する両端面、若しくは何れか一端面にブチ
ルゴムシートの如き伸縮性緩衝材３が貼着されて
いる。

図中４は前記脚片１ｂ間に配設され、化粧板１
ａ背面の壁体コンクリートに埋設され、同コンク
リートからの化粧板１ａの剥離防止と、反射体と
しての用を兼ねる鉄筋メツシユである。

図示の実施例は前記したように構成されている
ので、フエライト成形体２の熱膨脹率がプレキヤ
スト板１の熱膨脹率より大きく、フエライト成形
体２が伸長してその端面による脚片１ｂに対する
押付力が作用した場合、前記伸縮性緩衝材３によ
つてフエライト成形体２の伸びを吸収し、前記脚
片１ｂの折損を防止するものである。

（考案の効果） このように本考案においては、プレキヤスト板
における化粧板の背面より突設された脚片間に嵌
着されたフエライト成形体の同脚片に対向する端
面に、伸縮性緩衝材を層着することによつて、フ
エライト成形体とプレキヤスト板との熱膨脹率の
差に基因する、同プレキヤスト板の脚片の折損を
防止しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電波吸収プレキヤスト板
の一実施例を示す縦断面図、第２図は従来の電波
吸収プレキヤスト板の縦断面図である。 １……プレキヤスト板、１ａ……化粧板、１ｂ
……脚片、２……フエライト成形体、３……伸縮
性緩衝材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧板の背面に複数の脚片が突設されたプレキ
   ヤスト板における前記脚片間に、フエライト系成
   形体を嵌着するとともに、同フエライト系成形体
   における前記脚片に対向する端面に伸縮性緩衝材
   を層着してなることを特徴とする電波吸収プレキ
   ヤスト板。