JPH027491A - 立体成形印刷回路基板の製造方法および、成形型用メッキ形成膜の製造方法 - Google Patents

立体成形印刷回路基板の製造方法および、成形型用メッキ形成膜の製造方法

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JPH027491A
JPH027491A JP15766788A JP15766788A JPH027491A JP H027491 A JPH027491 A JP H027491A JP 15766788 A JP15766788 A JP 15766788A JP 15766788 A JP15766788 A JP 15766788A JP H027491 A JPH027491 A JP H027491A
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conductive
mold
forming
layer
film
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JP15766788A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Kayukawa
粥川 満
Masami Takagi
高木 正巳
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/20Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern by affixing prefabricated conductor pattern

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、立体成形印刷回路基板の製造方法および、
その製造方法に用いる成形型用のメッキ形成膜の製造方
法に関し、詳しくは、立体形状を有し、その立体面に印
刷回路を有する成形基板を製造する方法および、その製
造方法において、成形基板を成形する成形型に設けられ
、印刷回路となる導体金属層をメッキ法で形成するため
のメッキ形成膜の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、電子部品の製造および実装技術において、部品の
小型化あるいは複合化等を目的として、立体形状を有す
る成形基板の立体面に印刷回路を形成することが要求さ
れるようになってきた。
従来、上記のような立体成形印刷回路基板を製造する方
法としては、例えば、合成樹脂の射出成形等によって製
造された成形基板に対して、成形基板の立体面に銅箔を
接着して導体金属層を形成した後、適宜エツチング手段
によって不用部分を除去して印刷回路を形成する方法が
ある。しかし、この製造方法は、立体面への銅箔の接着
が難しく、銅箔と基板との一体性が劣り剥がれ易いとい
う欠点がある。
成形基板と導体金属との一体性を良好にするためには、
メッキ法によって導体金属層を形成する方法があるが、
この方法の場合、成形基板が非導電性であるので、立体
面に適宜下地処理や活性化処理を施した後、無電解メッ
キを行い、その上に電解メッキで充分な厚さの導体金属
層を形成する必要があり、工程が複雑になるとともに、
各処理工程において、立体面を構成する各面によって、
品質のバラツキやムラが生じ易く、印刷回路の品質が劣
る問題もある。
上記のような従来法の欠点を解消する方法として、例え
ば、特開昭61−288489号公報に開示された方法
がある。この方法は、基板を成形する成形金型の表面に
、予め、導体金属からなる印刷回路パターンを形成して
おき、基板の成形と同時に、成形基板の表面に印刷回路
パターンを転写するというものである。この方法によれ
ば、成形樹脂の硬化と同時に、印刷回路が成形基板に接
合一体化されるので、印刷回路と成形基板の一体性に優
れている。
第18図は、上記した方法の一例を示しており、一対の
成形金型のうち、片方の成形金型1の垂直面および水平
面にわたって、印刷回路パターンに対応する空所2aを
有するマスク層2を形成し〔工程(ale、マスク層2
の空所2aにメッキ法等の手段で金属環体からなる印刷
回路3を形成し〔工程中)〕、この成形金型1と相手側
成形金型1′を用いて成形基板5を成形し〔工程(C1
)、垂直面および水平面からなる立体面に、印刷回路3
が設けられた成形基板5を製造するものである。この方
法は、マスク層2を成形金型1に固定しておき、前記(
a)から(C)の各工程を繰り返すことによって、マス
ク層2を反復使用できるので、印刷回路3の形成を能率
的に行える。
なお、成形金型1は、図示したように、全体が一体形成
されたもののほか、第20図に示すように、成形金型1
が、複数のブロックla、lbに分割形成されたものを
、一体に組み立てて形成されたものもある。このように
、成形金型1を分割形成すると、複雑な立体形状でも簡
単に製造でき、成形金型1の製造能率を高めることがで
きる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記のように、成形金型から成形基板へ印刷
回路の転写を行う方法の場合、成形金型から成形基板を
型外しする際に、微細な印刷回路パターンを破損し易い
という問題がある。第19図のように、マスク層2を残
したままで成形を行うと、垂直面では、成形金型1側に
残るマスク層2と印刷回路3とを無理やり引き剥がすこ
とになるので、印刷回路3およびマスク層2が破損し易
い。
また、第20図に示すように、成形金型1が分割形成さ
れたものの場合、メッキ法で導体金属による印刷回路3
を形成すると、各分割金型1a。
1bの分割個所では、充分にメッキを析出させることが
できないため、この部分でメッキ切れを起こす欠点があ
り、印刷回路3の導通不良や断線を生じる問題があった
そこで、この発明の課題は、上記した従来技術の問題点
を解消し、成形基板と印刷回路との一体性に優れるとと
もに、印刷回路の破損が生じず、品質性能に優れた立体
成形印刷回路基板を製造する方法および、その製造法に
用いる成形型用のメッキ形成膜の製造法を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、成形型の
立体面に形成された、導体金mNからなる印刷回路を、
成形基板の成形と同時に成形基板に転写して、立体成形
印刷回路基板を製造する方法において、平滑な表面に印
刷回路パターンに対応する導電部と絶縁部とが設けられ
ているとともに、絶縁部の裏側で導電部が電気的に導通
されているメッキ形成膜が、立体面に沿って形成されて
なる成形型を用い、メッキ形成膜の導電部に、電解メッ
キ法によって導体金属層を形成するようにしている。
請求項2の発明は、上記請求項1の発明にかかる製造法
において使用するメッキ形成膜を製造する方法であって
、以下の工程を行うようにしている。
(A)板場電体の平滑な表面に、印刷回路パターンとは
逆のパターンで絶縁層を形成する工程。
の)板場電体の平滑な表面のうち絶縁層のない部分に、
電解メッキ法によって導電層を形成する工程。
(Q 絶縁層および導電層の全体を覆って、導電性膜を
形成する工程。
■ 絶縁層および導電層から板場電体を分離することに
よって、絶縁層および導電層の平滑な表面に、絶縁部と
導電部を形成する工程。
請求項3の発明は、請求項2と同様に、メッキ形成膜を
製造する方法であって、以下の工程を行うようにしてい
る。
(A)仮基体の平滑な表面に、印刷回路パターンは逆の
パターンで絶縁層を形成する工程。
(B)仮基体のうち、絶縁層およびその間の表面離する
ことによって、絶縁層および薄膜の導電層の平滑な表面
に、絶縁部と導電部を形成する工程請求項4の発明は、
請求項2.3と同様に、メッキ形成膜を製造する方法で
あって、以下の工程を行うようにしている。
情) 可撓性を有する導電性金属箔の表面に、印刷回路
パターンとは逆のパターンで絶縁層を形成する工程。
(B)絶縁層側が、平滑な金型面に接するようにして、
導電性金属箔を成形金型内に配置し、導電性金属箔のう
ち、絶縁層の反対側の面に合成樹脂からなる保護層を成
形する工程。
〔作   用〕
請求項1の発明は、成形型の立体面に、平滑な表面に印
刷回路パターンに対応する導電部と絶縁部とを備えたメ
ッキ形成膜が設けられており、このメッキ形成膜の導電
部に、電解メッキ法によって、印刷回路となる導体金属
層を析出させるので、導体金属層は平滑なメッキ形成膜
の表面に突出した状態で形成される。このとき、導電部
が絶縁部の裏側で電気的に導通されているので、電解メ
ッキ法による導体金属の析出が良好に行え、メッキ形成
膜全体の導電部で、均一な厚みおよび品質を有する導体
金属層が形成される。
上記のような導体金属層が形成された成形型を用いて、
基板の成形を行うと同時に、導体金属層を成形基板に転
写すると、導体金属層が接合された成形基板とメッキ形
成膜の境界面が平滑であるので、成形基板、すなわちメ
ッキ形成膜から成形基板と導体金属層を剥離するのが容
易である。特に、成形基板の型外し方向と一致する面に
導体金属層が形成されていても、導体金属層がメッキ形
成膜に引っ掛かることはなく、スムーズに型外しするこ
とができ、導体金属層およびメッキ形成膜の何れをも破
損することがない。
請求項2の発明は、仮導電体の平滑な表面に絶縁膜を形
成した後、電解メッキ法によって導電層を形成するので
、導電層の形成が簡単に能率良く行える。導電層全体の
表面に導電性膜を接合することによって、導電層全体を
絶縁層の裏側で、電気的に導通させることができる。導
電層および絶縁層と仮導電体との境界面が平滑であるの
で、仮導電体を導電層および絶縁層から分離すれば、メ
ッキ形成膜の平滑な表面に導電部と絶縁部が形成される
請求項3の発明は、仮載体の平滑な表面に絶縁膜を形成
した後、絶縁層およびその間の、仮載体の表面全体に薄
膜の導電層を形成するので、導電層の形成が簡単に能率
良く行えるるとともに、導電層全体を絶縁層の裏側で、
電気的に導通させることができる。導電層および絶縁層
と仮載体との境界面が平滑であるので、仮載体を導電層
および絶縁層から分離すれば、メッキ形成膜の平滑な表
面に導電部と絶縁部が形成される。
請求項4の発明は、導電層となる可撓性を有する導電性
金属箔の表面に絶縁層を形成した後、絶縁層側が、平滑
な金型面に接するようにして、導電性金属箔を成形金型
内に配置し、導電性金属箔の裏側に合成樹脂からなる保
護層を成形することによって、この成形時の成形圧力で
、導電性金属箔を、金型面に接する絶縁層の表面まで押
し出し変形させて、導電性金属箔からなる導電層と絶縁
層との平滑な表面を形成することができる。
〔実 施 例〕
第1図〜第4図は、この発明にかかる立体成形印刷回路
基板の製造方法の一例を、製造工程毎に模式的に示して
いる。
第1図は、メッキ形成H’A20が設けられた状態の成
形型10を示している。成形型10は垂直面、水平面、
傾斜面等が組み合わせられた立体面を有している。成形
型10の材料は、通常の合成樹脂成形基板の成形用金型
材料が使用される。なお、この発明の製造方法では、成
形型10の表面が成形基板となる成形材料が直接触れな
いような構造にすることもできる。すなわち、成形型1
0の材料として、従来の成形金型では使用できなかった
金属材料を使用することもてき、さらに、金属以外の合
成樹脂材料もしくはセラミック材料等からなる成形型1
0を使用することもできる。したかって、この発明にお
ける成形型10とは、金属以外の材料からなるものも含
まれる。
メッキ形成膜20は、成形型10のうち、成形工程にお
いて成形キャビィティに面する立体面の全面に沿って形
成されている。メッキ形成膜2゜の表面は平滑に形成さ
れてあって、成形基板の表面に形成する印刷回路パター
ンに対して、丁度裏返しになるパターンで導電部22が
設けられているとともに、導電部22以外の部分には絶
縁部21が設けられている。導電部22は、絶縁部21
の裏側でつながっており、全体の導電部22が電気的に
導通されている。導電部22は、その上に、印刷回路と
なる導体金属層をメッキ形成するので、メッキ工程で侵
されないとともに、導体金属層を成形基板に転写すると
きに剥離し易い導電性の材料が好ましく、例えば、Cr
等が用いられる。
絶縁層21は、成形基板の型外しが良好に行えるように
、成形基板の材料に対する剥離性の良い材料が好ましい
。メッキ形成膜20は、成形型1゜の表面に接着剤等を
介して固定されている。なお、メッキ形成膜20の詳し
い構造や製造方法については後述する。
上記のようにメッキ形成膜20が設けられた成形型10
を用い、第2図に示すように、メッキ形成膜20の導電
部22に、電解メッキ法によって、導体金属層30を形
成する。導体金属層30は、Cu、 Ni、 Au等の
通常の回路形成用導体金属材料からなり、導電部22の
表面に、一定の厚みで突出した状態で析出形成される。
第3図に示すように、導体金属層30が形成された成形
型10を、トランスファー成形用の成形装置40に取り
付ける。成形装置40は、上記成形型lOの導体金属層
30が形成された面と、これとは別の成形型41の内面
とによって、基板の外形に相当する成形キャビィティ1
3が構成されるようになっており、成形型10の背面を
構成する背部型42と前記別の成形型41とを型締めす
る。
この状態で、成形キャビィティ13内にエポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂等の基板材料用成形樹脂を導入してト
ラスファー成形を行えば、成形キャビィティ13の形状
に対応する成形基板50が成形されるとともに、成形基
板の立体面に導体金属層30が一体化される。トランス
ファー成形の成形条件は、通常の成形基板の成形と同様
の条件で実施される。
成形基板50が硬化した後、第4図に示すように、成形
基板50を導体金属層30とともに、成形装置40およ
び成形型IOから型外しする。成形基板50には、所定
の回路パターンに対応して、導体金属層30からなる印
刷回路31が転写されており、印刷回路31は、成形基
板50に埋め込まれた状態になっていて、成形基板50
の表面は平坦になっている。成形基板50と分離された
成形型lOは、前記した第2図に示す電解メッキ工程を
繰り返す。
上記した成形立体印刷回路基板の製造方法において、成
形基板50の材質および形状は、前記した実施例以外に
も、用途に応じて、通常の立体基板と同様の各種合成樹
脂材料ある′いは形状に自由に変更することができる。
成形基板50の成形方法は、トランスファー成形、射出
成形等、通常の成形基板の製造に採用されている成形方
法で実施できる。また、成形基板50をアルミナ等のセ
ラミックスからなるもので実施することもできる。
但し、セラミック基板の場合には、前記した製造工程の
ほかに、焼成工程等、セラミック基板の製造に必要な適
宜工程が追加されるとともに、導体金属JiJ30等の
材料もセラミック基板に適当な材料に変更される。
つぎに、第5図〜第7図は、成形型10にメッキ形成膜
20を形成する方法の1例を示しているメッキ形成膜2
0は、第5図および第6図に示すように、平坦な薄い膜
または箔状に製造され、メッキ形成膜20の表面に、印
刷回路パターンに対応する導電部22と絶縁部21とが
設けられているとともに、絶縁部21の裏側で、導電部
22全体がつながって、電気的に導通されている。
このような状態で製造されたメッキ形成膜20を、第7
図に示すように、成形型10の立体面に沿うように屈曲
する。メッキ形成膜20を屈曲する方法は、成形型10
の立体形状に対応する屈曲型を用い、メッキ形成膜20
を、この屈曲型に沿って屈曲成形するほか、成形型10
に直接光てて屈曲させてもよい。
屈曲されたメッキ形成膜20は、成形型10との間に接
着剤を介して固定する。接着剤としては、メッキ形成膜
20の材料と成形型lOとを接合できれば、感圧性、感
熱性、その他、各種の接着剤が使用できる。このように
、平坦な状態で製造されたメッキ形成膜20を屈曲させ
て成形型10に固定するには、メッキ形成膜20の材料
に可撓性のある材料を用いる必要がある。
第8図は、メッキ形成膜20の製造方法の1例を、製造
工程順に示している。
第8図(a)に示すように、導電性を有するCu等の金
属箔、金属膜、金属板等からなり、表面が平滑な仮導電
体60に、前記したような印刷回路パターンと逆のパタ
ーンの絶縁N(前記説明における絶縁部に相当する)2
1を形成する。仮導電体60は、後工程で、絶縁層21
および導電層から分離する必要があるので、これらの絶
縁[21や導電層との剥離性が良いもの、あるいは仮導
電体60のみを選択的にエツチング除去できるような材
料が好ましい。また、メッキ形成膜20に仮導電体60
が設けられたままの状態で、成形型lOに固定する場合
には、仮導電体60に、屈曲可能な可撓性のある材料を
用いる必要がある。絶縁層21は、可撓性を有するとと
もに、後工程で、成形基板50に対して離型性の良い材
料が好ましく、例えば、シリコンゴム系、フッ素系の合
成樹脂等が使用される。絶縁層21は、流動状態で仮導
電体60に印刷した後、硬化もしくは半硬化処理を施し
て形成してもよい。
第8図(b)に示すように、仮導電体600表面に、電
解メッキ法によって、Cr等の導電性金属を析出させる
と、導電性金属が絶縁層21の間に埋められて、導電層
22aが形成される。その後、導電層22aおよび絶縁
層21の表面全体を、導電性金属からなる導電性ネット
等の導電性膜22bで覆うことによって、導電層22a
全体を電気的に導通させる。すなわち、この導電性膜2
2bと導電層22aとで、導電部22を構成する。導電
性膜22bは、前記したネット状もしくはメツシュ状の
ものが、可撓性に優れるとともに、メッキ形成されてい
るために凹凸のある導電部22aの表面に対して、密着
させ易く好ましいが、箔状もしくはフィルム状のもので
も実施できる。さらには、導電性金属ペーストを塗布硬
化させたものでもよい。
第8図(C)に示すように、導電性膜22bの表面に接
着剤を介して、保護層70を接合する。これは、絶縁部
21や導電部22のみでは、強度や形伏維持性に劣り、
取り扱い難いので、保護層70を接着することによって
補強するのである。保護層70は、合成樹脂フィルム、
金属箔等、可撓性を有するものが好ましい。前記した導
電性膜22bがネット状もしくはメツシュ状の場合には
、保護層70を、接着剤を介して、絶りt層21および
導電層22aの上に接着することによって、間に挟まれ
たネット状等の導電性膜22bをも一体的に接合するこ
とができる。なお、導電性膜22bと導電層22aおよ
び絶縁層22bとの間に接着剤を介在させておけば、−
m強固に接合できる。
導電性膜22bと導電層22aとの電気的および機械的
一体性を高めるためには、保護層70の上から加圧接合
する方法が有効である。
第8図(d)に示すように、絶縁層21および導電層2
2aとの境界面から仮導電体60を分離すれば、メッキ
形成膜20が完成し、メッキ形成膜20の平滑な表面(
図では下面)に、導電層22aによる導電部22と絶縁
層による絶縁部21とが設けられることになる。仮導電
体60を分離するには、仮導電体60を熔解するエツチ
ング液を用いて、エツチング除去する。
上記のような製造方法において、保護層70で補強され
た状態のメッキ形成膜20は、保管や取り扱いに便利で
あるが、導電N 22 aおよび導電性膜22bや絶縁
rii21のみからなるメッキ形成膜20でも実施可能
である。また、仮導電体60に導電Jii22a、導電
性膜22bおよび絶縁M21が形成された第8図(b)
の状態で、導電性膜22b側を成形型10に接着固定す
れば、保護層70は不用である。この場合、成形型10
の立体面に沿って屈曲できるように、仮導電体60を可
撓性に優れた材料で形成しておくことが望ましい。
つぎに、第9図は、上記に説明した実施例とは異なるメ
ッキ形成膜20の製造方法を示している、なお、前記実
施例と同じ構造部分については、同じ符号をつけるとと
もに、重複する説明は省略する。
第9図(a)に示すように、表面が平滑な数基体61に
絶縁層21を形成する。数基体61は、前記実施例にお
ける仮導電体60と同様の材料が使用できるが、この数
基体61の場合には導電性がなくてもよい。絶縁層21
の材料および形成法は、前記実施例と同じである。
数基体61の表面全体、すなわち絶縁層21および絶縁
層21の間の数基体61の露出面全体に、スパッタリン
グ法などによって、薄膜の導電層22cを形成する。薄
膜導電層22cは、絶縁層22の間に形成されるだけで
なく、絶縁層22の裏側で、薄膜導電層22Cの全体が
つながった状態に形成されることになる。すなわち、薄
膜導電層22cは、前記実施例のように、電解メッキ法
によって形成される導電H22aではないので、仮載体
61は導電性がなくてもよく、また、薄膜導電層22c
を、絶縁層21の間だけでなく絶縁層21の表面にも形
成することができる。薄膜導電層22cの材質は、前記
実施例と同様のものが使用でき、例えば亜鉛が使用され
る。薄膜導電層22cの形成法は、スパッタリング法の
ほか、真空蒸着法等、通常の回路形成等に採用されてい
る、各種の薄膜形成手段に変更することができる。
薄膜導電Fit 22 cの表面は、絶縁層21の形状
に対応する凹凸状になっているので、第9図(blに示
すように、この凹凸を均らすために、充填層23を形成
する。充填層23として、電解メッキ法による導体金泥
層を形成したり、導体ベーストを塗り込んだりすれば、
薄膜導電R22cと一体になって導電性を高めることが
できる。充填Fj23としては、接着剤や樹脂材料を用
いても良く、この場合も導電性のある材料が好ましい。
但し、薄膜導電層22cのみでも、印刷回路となる導体
金属のメッキ形成は可能であるので、充[i23が非導
電性のものであってもかまわない。充填層23も可撓性
に優れた材料が望ましい。
第9図(C1に示すように、充填Fi23の表面に保護
N10を接合し、第9図(d)に示すように、仮載体6
1を分離すれば、メッキ形成膜20が完成する。保護層
70の構造は前記実施例と同じものである。仮載体61
を分離する方法は、前記実施例において板場電体60に
ついて説明した方法で実施される。
第9図に示した製造方法と一部異なる製造方法を第1θ
図に示している。
第1O図(a)に示すように、仮載体61に絶縁層21
および薄膜導電層22Cを形成するのは、前記実施例と
同じであり、この実施例では、薄膜導電層22cの上に
、電解メッキ法によって、厚膜導電層22dを形成して
いる。このように、薄膜導電1ii 22 cに加えて
厚膜導電Fii22dを形成することによって、導電部
22における導電性が非常に向上し、印刷回路となる導
体金属層30の、電解メッキ法による形成が、能率良く
かつ品質良好に行える。また、機械的強度も高めること
ができるので、メッキ形成膜20を屈曲したときに、導
電部22が切れるのを防止できる。
厚膜導電jif22dを形成した状態でも、厚膜導電層
22dの上には、若干の凹凸が残っているので、第1O
図(b)に示すように、厚膜導電層22dの上から、ス
キージ23a等を用いて導体ペーストからなる充填層2
3を塗り込んで、表面を均らしている。その後、第10
図(C1に示すように、仮載体61を分離すれば、メッ
キ形成膜20が完成する。なお、図では、保護層70を
設けない場合を示している。
つぎに、第11図は、さらに別のメッキ形成膜の製造方
法を示している。なお、前記実施例と同じ構造部分につ
いては、同じ符号をつけるとともに、重複する説明は省
略する。
第11図(a)に示すように、可撓性を有する導電性の
金属箔22eの上に、前記実施例等と同様の絶縁層21
を形成する。金属箔22eは、耐食性を有するものが好
ましく、また、この金属箔22eが導電部22となって
、その表面に導体金属層30を形成するので、導体金W
、層30が剥離し易い材質が好ましく、例えば5tlS
304ステンレス、チタン等からなるものが好適であり
、さらに具体的には、厚さ20μの焼鈍ステンレス箔等
が使用される。絶縁層21は、前記実施例と同様に成形
基板に対して非接着性の材料が好ましく、例えばシリコ
ンやフッ素変性シリコンゴムが好適に使用される。絶縁
!21は、複数の材料が積層された構造のものでもよく
、例えば、イミド系樹脂をシルク印刷によって形成した
上に、シリコンゴムを同じくシルク印刷によって形成す
ることによって、2層構造の絶縁層21を形成すること
ができる。
第11図(b)に示すように、絶縁層21を形成した金
属箔22eを、合成樹脂成形用の成形型45.46に装
着する。このとき、絶縁rJ21側が成形型46の平滑
な金型面に接するように配置する。金属箔22eは、金
型面から絶縁層21の厚み分だけ浮き上がって隙間があ
いた状態になっている。
この状態で、成形型45.46内にPPS樹脂等の合成
樹脂を導入して、第11図(C)に示すように、金属箔
22eの裏面に保護層70を成形する。保護層70とな
る合成樹脂は、前記実施例等と同様の各種合成樹脂材料
が使用される。
成形型内に合成樹脂材料が導入されると、その成形圧力
によって、可撓性のある金属箔22eは、成形型46の
金型面に押し付けるように変形させられ、金型面に接し
ている絶縁層21と、絶縁[21の間に押し付けられた
金属箔22eが、金型面に沿って平滑な表面を構成する
このようにして、保護層70が一体成形された金属箔2
2eおよび絶縁層21を成形型45,46から取り出せ
ば、成形型46の金型面に接触していた絶縁!21と金
属箔22eとの平滑な表面に、絶縁層からなる絶縁部2
1と金属箔22eからなる導電部22が露出していると
ともに、絶縁部21の裏側で導電部22すなわち金属箔
22eが導通されたメッキ形成膜20が製造されたこと
になる。
上記の製造方法において、保護M70に接する側の金属
箔22eの表面に接着剤を塗布しておいたり、予めダル
仕上げによって粗面に形成しておくと、保護層70との
密着性が向上する。
つぎに、第12図は、前記第8図に示した実施例のメッ
キ形成膜20を、成形型10に固定する工程について示
している。
第12図(a)に示すように、メッキ形成HtA20は
、保護層70を設けず、仮導電体60に導電層22aお
よび絶縁層21が設けられ、その上に導電性膜22bが
設けられたものを用いる。
第12図(b)に示すように、メッキ形成膜20の導電
性膜22b側が、成形型10の外形に沿うように折り曲
げるとともに、導電性IJ22bと成形型10の表面と
の間に接着剤層24を介在させることによって、メッキ
形成膜20を成形型10の立体面に固定する。その後、
第12図(C)に示すように、メッキ形成膜20の表面
に露出している仮導電体60を、エツチング処理によっ
て溶解除去すれば、前記第1図に示したものと同様の、
メッキ形成膜20を有する成形型10が製造できる。
つぎに、第13図〜第15図は、メッキ形成膜20を成
形型lOに取り付ける際に用いる取付装置および、この
取付装置の使用法にかかる実施例を示している。
取付装置80は、成形型10の立体形状に対応して、凹
凸が逆になるような形状に形成されている。すなわち、
成形型lOと取付装置80とは、互いに嵌め合わせ可能
な形状になっている。取付装置80の、成形型10との
対向面には、多数の通気孔81が形成されており、通気
孔81は、取付装置80の内部に設けられた空洞83、
空洞83につながる通気口82を経て、エア制御装置(
図示せず)に接続されている。エア制御装置は、通気孔
81からのエア吸引すなわち真空吸引を行えるとともに
、逆に通気孔81から圧力エアを吹き出しこともできる
ようになっている。通気孔81は、取付装置80の壁面
を機械加工等によって穿孔して形成されたものでも、取
付装置80の壁面自体を、多孔質セラミックス等の通気
性を有する多孔質体で構成することによって形成された
ものでもよい。
第14図は、上記のような取付装置80の使用状態を示
している。メッキ形成膜20は、平坦状に製造されたも
のを、成形型10の立体面の形状に合わせて屈曲形成し
ておく。このメッキ形成膜20を取付装置80の通気孔
81形成面に当て、通気孔81から真空吸引することに
よって、メッキ形成膜20を取付装置80の壁面に真空
吸着する。このとき、取付装置80に対するメッキ形成
膜20の位置合わせを正確を行っておくことによって、
成形型10に対するメッキ形成膜20の取付精度を正確
にでき、ひいては成形基板50に対する印刷回路31の
形成位置精度を高めることができる。取付袋280に対
するメッキ形成膜20の位置合わせを正確に行うために
は、取付装置80の壁面とメッキ形成膜20の一部に、
合わせマークを形成しておく等の手段が有効である。な
お、メッキ形成膜20は、取付装置80の壁面に沿って
折り曲げながら、通気孔81で真空吸着するようにして
もよい。
こうして、メッキ形成膜20を真空吸着した取付装置8
0を、第15図に示すように、成形型10に嵌め合わし
た後、通気孔81による真空吸着を解除し、逆に通気孔
81に圧力エアを供給すると、取付袋W80の壁面に真
空吸着されていたメッキ形成膜20が、成形型lO側に
押し付けられる。予め、成形型lOとメッキ形成膜20
の対向面に接着剤24を介在させておくことによって、
メッキ形成膜20は成形型10に接着固定される上記の
ような取付装置!80を用いれば、メッキ形成膜20を
真空吸着した状態で取り扱えるので、薄いメッキ形成膜
20を変形させたり損傷させることなく、成形型lOに
取り付けることができる。また、メッキ形成膜20の全
面を、背後の通気孔81からの圧力エアで、成形型10
の全面に均等に加圧して押しつけることができる0例え
ば、メッキ形成膜20を機械的に保持して、成形型10
に押し付けるだけでは、1方向にしか加圧できないため
、加圧されていない面では、メッキ形成膜20と成形型
10の間に隙間が生じる可能性があるが、上記のように
、通気孔81からの加圧によれば、メッキ形成膜20の
全面を均等に成形型10に押しつけることができるので
、成形型10とメッキ形成膜20との間に隙間が生じた
り、メッキ形成膜20が変形したりする問題が生じない
なお、上記の取付装置80において、通気孔81に圧力
エアを供給する際に、加熱された圧力エアを供給するよ
うにすれば、接着剤24によるメッキ形成膜20と成形
型10との接着を促進して、接着時間を短縮し、接合力
を高めることができる。この場合の接着剤24は、感熱
性接着剤が好ましい。
第16図および第17図には、メッキ形成膜20を成形
型lOに取り付ける方法の、別の実施例を示している。
この方法の場合、メッキ形成膜20を固定する成形型l
Oとして、前記したようなブロック状のものを使用する
のでなく、薄鋼板等からなる板状の成形型lOを用いる
とともに、この板状成形型10を所定の立体形状にプレ
ス成形するのと同時に、メッキ形成膜20を板状成形型
10に取付固定する。
プレス成形装置90には、製造する成形基板50の外形
に対応する凹凸形状を有するダイス型91が設けられ、
このダイス型91の上に、所定の凹凸形状に屈曲形成さ
れたメッキ形成膜20を載せる。なお、メッキ形成膜2
0は、絶縁部21が配置されている側の面が、ダイス型
91側になるように配置し、メッキ形成膜20の表面に
は、適宜接着剤を塗布しておくものとする。
ダイス型91の上方に、薄鋼板などからなる金型材15
を配置し、油圧、空圧による加圧成形などによって、金
型材15をダイス型91に沿った金型形状にプレス成形
すると同時に、金型材15をメッキ形成膜20に接着す
れば、第17図に示すように、メッキ形成膜20が固定
され、所定形状に成形された金型材15が得られる。金
型材15を抵当な長さで裁断すれば、メッキ形成膜20
を備えた成形型10が製造できる。
なお、上記製造法では、金型材15のプレス成形とメッ
キ形成膜20の接着とを同時に行うので、製造能率が優
れているが、金型材15のプレス成形を行った後に、成
形された金型材15とメッキ形成膜20とを接着するよ
うにしてもよい。金型材15の成形法は、上記のような
ダイス型91を用いる加圧成形のほか、ポンチ型を用い
る方法、流体による加圧でなく機械的にポンチ型やダイ
ス型をプレスする方法、その他、通常の板材加工に採用
されている各種のプレス成形装置または方法を用いるこ
ともできる。
この発明にかかる立体成形印刷回路基板の製造法および
メッキ形成膜の製造法は、図示した実施例に限らず、前
記した各実施例を任意に組み合わせて実施することがで
きる。
つぎに、上記したこの発明にかかる立体成形印刷回路基
板の製造法およびメッキ形成膜の製造法を実際に通用し
た具体的実施例について説明する一実施例1− 第8図に示した製造法によってメッキ形成膜を製造した
。板場電膜60にはCu箔を用い、絶縁層21は、シリ
コンゴム系樹脂をスクリーン印刷で厚み約2Onに形成
した。導電層22aは、電解メッキでCrを約5μの厚
さに形成した。ステンレスネットからなる導電性膜22
bを、導電層22aの上に覆い、その上から平面状に加
圧して、導電層22aと導電性膜22bとの電気的接合
を強化するとともに、表面の平滑化を図った。こうして
、第8図(b)に示す状態になった段階で、所定の形状
に折り曲げ、金属製の成形型10に接着剤を介して接着
固定した。その後、エツチング処理によって仮導電体6
0のCr箔を熔解除去した。
このようにして製造された成形型10の表面に、電解メ
ッキ法で導体金属層30となるCuを約35pl析出さ
せたところ、全ての導電部22に、均一で品質良好な導
体金属層30を形成することができた。
つぎに、導体金属層が形成された成形型10を用いて、
成形基板50の成形を行った。成形条件は、エポキシ樹
脂を成形樹脂として、金型温度160°、成形圧力15
0kg/cd、加圧時間3分であった。
製造された成形基板50には、全ての導体金属層30が
確実に転写され、成形型10側に残る導体金属層30は
なかった。成形基Fi50に形成された印刷回路31は
、位置ズレや回路不良は全くなく、極めて品質の良好な
ものであった。
一実施例2− 第1O図に示す製造法で、メッキ形成膜20を製造した
。仮基体61は、厚さ18pmのCu箔を用い、その上
に、絶縁M21として、シリコンゴム系樹脂を厚み2O
nにスクリーン印刷した。薄膜導電層22aとして、亜
鉛をスパッタリング法によって形成した後、厚膜導電F
i122dとして、Cr電解メッキを約5μ形成した。
充填Fi23として導電ペーストを用いた。
このようにして、第10図(b)に示す状態になったと
ころで、所定形状に折り曲げ、接着剤を塗布した後、第
16図に示すような金型材15のプレス成形装置90に
セントした。金型材15としてはステンレス薄鋼板を用
いた。金型材15を所定形状にプレス成形した後、プレ
ス成形装置90から取り出した金型材15から、エツチ
ング処理によって仮基体61を除去して、板状成形型1
0を製造した。
製造された成形型10に、Cu電解メッキを行ったとこ
ろ、全ての導電部22に、良好な導体金属層30を形成
することができた。導体金JmFi30が形成された成
形型lOを用いて、成形基板50の成形を行った。成形
条件は、ポリエステル樹脂を用、い、金型温度130 
” 、成形圧力150kg/ad。
加圧時間3分であった。
製造された成形基板50は、全ての導体金属層30が転
写されており、成形金型10側に残った導体金属層30
はなかった。成形基板50に形成された印刷回路31は
、極めて精度が高く位置ズレは全くなかった。
〔発明の効果〕
請求項1の発明は、成形型のメッキ形成膜の表面が平滑
であり、その上に導体金属層を形成した状態で、成形基
板の成形を行うので、導体金属層および成形基板と成形
型のメッキ形成膜との接触面が平滑で引っ掛かりや凹凸
がな(、成形基板を導体金属層とともに成形型から型外
しする際に、導体金属層を成形型からスムーズに分離で
きる。
特に、成形基板の型外し方向の沿った面に印刷回路を形
成する場合でも、導体金属層および成形基板を成形型の
メッキ形成膜との平滑な接触面に沿ってスムーズに抜き
出すことができるので、従来法のように、成形基板の型
外しの際に印刷回路が破損するという問題が解消される
また、導体金属層と成形基板とは、成形基板の成形と同
時に一体化されているので、成形基板を製造してから、
その上に導体金属層を形成する方法に比べ、はるかに能
率的に導体金属層を形成できるとともに、導体金属層と
成形基板との一体性も極めて高いものとなる。
製造された成形基板において、導体金属層からなる印刷
回路が、成形基板の表面に埋め込まれて保護された構造
になっているので、成形基板の取り扱い中や印刷回路へ
のハンダ付作業中等に、印刷回路が破損する心配がなく
、印刷回路の性能維持を図ることができる。
メッキ形成膜の導電部が、絶縁部の裏側で電気的に導通
されているため、成形型の立体面の何れの個所において
も、電解メッキ法による導電部表面への導体金属の析出
形成が、均一かつ良好に行えることになり、導体金属層
、すなわち印刷回路の品質が、立体成形基板の何れの面
、あるいは部分においても、均一化して安定するので、
印刷回路の性能向上を果たすことができる。
メッキ形成膜の導電部の表面に導体金属層を形成し、成
形型自体は、直接は導体金属層の形成に関与しないので
、成形型が分割形成されたものでも、導体金属層の形成
に悪影響を与えることはなく、成形型の分割個所でも、
良好な導体金属層すなわち印刷回路を形成することがで
きる。
しかも、メッキ形成膜の、電気的に導通された導電部に
、電解メッキ法を用いて導体金属層を形成するので、成
形型自体は導電性のない材料で形成することが可能にな
り、成形型の材料選択の幅が拡がり、成形型の材料コス
ト、加工コストを低減できる。
請求項2〜4の発明は、上記請求項1の発明に用いる成
形型用のメッキ形成膜、すなわち、平滑な表面に導電部
と絶縁部とを備えるとともに、導電部が絶縁部の裏側で
電気的に導通されているメッキ形成膜を、簡単かつ品質
良好に製造することができる。
印刷回路パターンに対応するパターンを有する導電部の
形成を、請求項2および3の発明では、仮導電体または
仮基体の平面上で行い、請求項4の発明では、平坦な金
属箔の上に形成した絶縁層の間に金属箔を押しつけるこ
とによって行うので、精度の高いパターン形成が簡単に
行える。すなわち、成形型の立体面に直接導電部を形成
するのは、極めて困難であり、精度の高いパターン形成
は不可能であるが、この発明のように、平面上でパター
ン形成を行えば、通常の平面状回路基板に対するパター
ン形成と同様に高精度な導電部の形成加工が可能である
特に、請求項2の発明は、仮導電体に電解メッキ法で導
電層を形成した後、導電層の全体を導電性膜で覆って、
絶縁部の裏側で電気的に導通された導電部を形成するの
で、最も一般的な回路形成手段である電解メッキ法によ
って、簡単かつ能率的に充分な厚さの導電層を形成する
ことができるともに、導電層を導電性膜で覆うだけで、
簡単かつ確実に導電郡全体を電気的に導通させることが
できる。
また、請求項3の発明は、仮基板の表面に形成した絶縁
層の上から、仮基板の表面全体に薄膜導電層を形成する
だけで、絶縁層の間および絶縁層の裏側全体にわたって
、電気的に導通された導電部を形成することができ、極
めて製造能率が高くなる。
さらに、請求項4の発明は、保護層の成形と同時に金属
箔を変形させて、導電部と絶縁部とが露出した平滑な表
面を形成するので、製造が非常に簡単で能率的である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの発明の立体成形印刷回路基板の製
造法にかかる実施例の製造工程を順次示す模式的断面図
、第5図はメッキ形成膜の構造断面図、第6図は平面図
、第7図は成形型への取付方法を示す模式的断面図、第
8図はこの発明のメッキ形成膜の製造法にかかる実施例
の製造工程を順次示す模式的断面図、第9図は別の実施
例の製造工程を示す模式的断面図、第10図はさらに別
の実施例の製造工程を示す模式的断面図、第11図はさ
らに別の実施例の製造工程を示す模式的断面図、第12
図は成形型へのメッキ形成膜の形成方法の一例を工程順
に示す模式的断面図、第13図はメッキ形成膜の取付装
置を示す斜視図、第14図および第15図はメッキ形成
膜の取付方法を順次示す断面図、第16図はメッキ形成
膜の取付方法の別例を示す断面図、第17図は取付状態
の成形型を示す正面図、第18図は従来の立体成形回路
基板の製造法を工程順に示す断面図、第19図は要部拡
大断面図、第20図は別の従来例を示す工程断面図であ
る。 10・・・成形型 20・・・メッキ形成膜 21・・
・絶縁部 22・・・導電部 22a・・・導電層 2
2b・・・導電性膜 22c・・・薄膜導電Jil  
22e・・・導電性金属箔 30・・・導体金属層 3
1・・・印刷回路 40・・・成形装置 50・・・成
形基板 60・・・板場電体61・・・仮基体 代理人 弁理士  松 本 武 彦 第3 図 第4図 図 (d) (C) 第9図 (c) (d) 第11図 (a) (b) (C) ム弓 第12図 /22b (b) 第15図 第17 図 第20図 第18図 (G) 手続補正書(帥 昭和63年 昭和63年特閂肺157667号 9月14日 6、補正の対象 明細書 7、補正の内容 ■ 明細書第35頁第13行にrCrを約5μ峠とある
を、rCuを約5μl」と訂正する。 ■ 明細書第36頁第1行にrCr箔を」とあるを、r
Cu箔を」と訂正する。 4゜ 事件との関係   特許出願人 住  所    大阪府門真市大字門真1048番地名
 称(583)松下電工株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 立体面に印刷回路が形成された成形基板を製造する
    方法において、平滑な表面に印刷回路パターンに対応す
    る導電部と絶縁部とが設けられているとともに、絶縁部
    の裏側で導電部が電気的に導通されているメッキ形成膜
    が、立体面に沿って形成されてなる成形型を用い、メッ
    キ形成膜の導電部に、電解メッキ法によって導体金属層
    を形成した後、この成形型を用いて基板の成形を行い、
    成形基板に接合一体化された導体金属層とともに成形基
    板を成形型から型外しすることを特徴とする立体成形印
    刷回路基板の製造方法。 2 平滑な表面に、印刷回路パターンに対応する導電部
    と絶縁部とが設けられているとともに、絶縁部の裏側で
    前記導電部が電気的に導通されているメッキ形成膜を製
    造する方法であって、以下の工程を含むことを特徴とす
    る成形型用メッキ形成膜の製造方法。 (A)仮導電体の平滑な表面に、印刷回路パターンとは
    逆のパターンで絶縁層を形成する工程。 (B)仮導電体の平滑な表面のうち絶縁層のない部分に
    、電解メッキ法によって導電層を形成する工程。 (C)導電層の全体を覆って、導電性膜を形成する工程
    。 (D)絶縁層および導電層から仮導電体を分離すること
    によって、絶縁層および導電層の平滑な表面に、絶縁部
    と導電部を形成する工程。 3 平滑な表面に、印刷回路パターンに対応する導電部
    と絶縁部とが設けられているとともに、絶縁部の裏側で
    前記導電部が電気的に導通されているメッキ形成用の膜
    を製造する方法であって、以下の工程を含むことを特徴
    とする成形型用メッキ形成膜の製造方法。 (A)仮基体の平滑な表面に、印刷回路パターンとは逆
    のパターンで絶縁層を形成する工程。 (B)仮基体のうち、絶縁層およびその間の表面全体に
    沿って、薄膜導電層を形成する工程。 (C)絶縁層および薄膜導電層から仮基体を分離するこ
    とによって、絶縁層および薄膜導電層の平滑な表面に、
    絶縁部と導電部を形成する工程。 4 平滑な表面に、印刷回路パターンに対応する導電部
    と絶縁部とが設けられているとともに、絶縁部の裏側で
    前記導電部が電気的に導通されているメッキ形成用の膜
    を製造する方法であって、以下の工程を含むことを特徴
    とする成形型用メッキ形成膜の製造方法。 (A)可撓性を有する導電性金属箔の表面に、印刷回路
    パターンとは逆のパターンで絶縁層を形成する工程。 (B)絶縁層側が、平滑な金型面に接するようにして、
    導電性金属箔を成形金型内に配置し、導電性金属箔のう
    ち、絶縁層の反対側の面に合成樹脂からなる保護層を成
    形する工程。
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