JPH027436Y2 - - Google Patents

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JPH027436Y2
JPH027436Y2 JP3701987U JP3701987U JPH027436Y2 JP H027436 Y2 JPH027436 Y2 JP H027436Y2 JP 3701987 U JP3701987 U JP 3701987U JP 3701987 U JP3701987 U JP 3701987U JP H027436 Y2 JPH027436 Y2 JP H027436Y2
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inner cylinder
connecting portion
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【考案の詳細な説明】 (1) 産業上の利用分野 この考案はセメント製造設備にうち、粉砕され
た調合原料を焼成する前工程設備としてのサスペ
ンシヨンプレヒータのサイクロン内筒に関するも
のである。
(2) 従来の技術 サスペンシヨンプレピータのサイクロン内筒と
して、第9図,10図に示すように上端フランジ
102がサイクロン本体110の上部開口縁に載
置するようにしてサイクロン本体110の円筒部
114内に突出し、垂下状態で取付けられたもの
が知られている。この内筒101は製作或いは取
付けの便宜上から円筒方向に分割された複数の構
成部材105からなり、隣接する各構成部材10
5の側面フランジ106どうしを導着させたう
え、側面フランジ106に穿設したボルト穴10
7に結合部材としてのボルトを挿し込んだナツト
締めすることにより着脱可能に結合されるように
なつている。
前記のような内筒101をもつたサイクロンに
おいて、原料粉砕機により粉砕された調合原料
は、予熱された熱風(高温のものは850℃〜1000
℃位になる)と混合された状態で密閉構造のサイ
クロン本体110の円筒部111内に開口した供
給管115から円筒部111と内筒101の環状
隙間に高速で供給される。そして、原料は遠心力
を受けて前記隙間からの下方の漏斗部112の内
壁に沿つて旋回しながら下降し、この間に熱風に
より予熱されて漏斗部112の底部から次の設備
であるサイクロンやロータリーキルンへ誘導さ
れ、一方、熱風は原料とともに旋回しながら下降
した後、内筒101の下方から内筒101内を通
つて次のサイクロンや排熱設備へ誘導される。こ
のように、内筒101は原料と熱風の分離を確実
に、かつ熱交換率の向上を図る上で欠くことので
きないものである。
(3) 考案が解決しようとする問題点 ところで、前記の内筒101は円周方向には分
割されているものの、軸方向に分割されていな
い。そのため内筒101に高温熱風による内部応
力が発生すると、縦長となつた構成部材105の
側面フランジ106に歪や割れ等の発生が多くな
り、しかも側面フランジ106の歪変形により隣
接する構成部材105の側面フランジ106間に
隙間が生じてシール性を阻害したり、フランジ1
06間を結合しているボルトナツトの切断事故が
起るなど早期に内筒101の使用ができなくな
り、長期の連続操業に支障を出たすという問題点
がある。
そこで、この考案は内筒に発生する高温熱風に
よる内部応力を小さくできて、内筒の構成部材に
対する歪や割れ等を可及的に少くできるようにす
ることを技術的課題とする。
(4) 問題点を解決するための手段 前記技術的課題を達成するため、この考案は内
筒を構成する構成部材を内筒の軸方向に複数段に
分割し、この分割した下段部材の上端部と上段部
材の下端部に結合部を形成し、この結合部どうし
を結合することによつて下段部材を上段部材に着
脱可能に懸架するようにしたことを特徴とする。
(5) 作用 前記のような技術的手段を採用すると、内筒の
構成部材は軸方向に分割された下段部材と上段部
材とからなつて、下段部材又は上段部材の軸方向
の長さ(縦方向の長さ)が従来の構成部材のそれ
よりも短くなるので、高温熱風による内部応力が
下段部材又は上段部材に発生し難く、すなわち内
部応力が小さくなつて、内筒の構成部材としての
下段部材及び上段部材に対する内部応力による歪
や割れ等が大幅に少くなる。
(6) 実施例 第1,2図において1はサイクロン内筒であ
り、内筒1は円周方向に分割された複数の構成部
材2を具えている。構成部材2はさらに軸方向に
複数段に分割された上段部材5、中段部材6、及
び下段部材7とからなつている。
上段部材5は第3,4図にも示すように、内筒
1の取付時、サイクロン本体の上部開口縁に載置
される上端フランジ12を上端部外面に、上向き
屈曲した結合部13を下端部外面に有しており、
かつ円周方向両側の内面には下端部に結合部13
まで延びた幅広の連結部16aを有する側面フラ
ンジ16が内筒1の軸心を向くように縦向きに設
けられ、連結部16aには横長のピン遊合穴17
が穿設され、連結部16a以外のフランジ16に
はボルト穴18が縦方向に所定間隔をおいて複数
個穿設されている。
中段部材6は第3,5図にも示すように、上段
部材5の結合部13に結合可能な下向き屈曲した
結合部20を上端部内面に、上向き屈曲した結合
部21を下端部内面にそれぞれ有しており、かつ
両側内面には側面フランジ23が内筒1の軸心を
向くように縦向きに設けられている。側面フラン
ジ23の上下端部には互いに接近する方向にやや
屈曲した結合部23a,23bが形成され、中段
部材6の結合部20が上段部材5の結合部13に
結合したとき、連結部23aが上段部材5の連結
部16aの側面に接近した位置となるようになつ
ている。連結部23a,23bにはキリ穴25
a,25bが穿設され、キリ穴25aとピン遊合
穴17にピン26を遊貫挿入することにより、上
段部材5の連結部16aと中段部材6の連結部2
3aを連結することが可能となつている(第1図
参照)。連結部23a,23b以外のフランジ2
3にはボルト穴27が縦方向に所定間隔をおいて
複数個穿設されている。
下段部材7は第3,6図にも示すように、中段
部材6の結合部21に結合可能な下向き屈曲した
結合部30を上端部外面に有し、かつ両側内面に
は上端部に結合部30まで延びた幅広の連結部3
3aを有し、前記上段部材5のフランジ16と同
様な側面フランジ33が設けられ、連結部33a
には横長のピン遊合穴35が穿設され、連結部3
3a以外のフランジ33にはボルト穴36が縦方
向に所定間隔をおいて複数個穿設されている。連
結部33aは下段部材7の結合部30が中段部材
6の結合部21に結合したとき、中段部材6の連
結部23bの側面に接近した位置となるようにな
つている。そして、前記上段部材5と中段部材6
の場合と同様に中段部材6の連結部23bと下段
部材7の連結部33aは、キリ穴25bとピン遊
合穴35にピン37を遊貫挿入することにより、
前記と同様に筒間の外れを防ぐとともに、筒の径
方向への膨縮移動を可能にしている(第1図参
照)。
尚、第〜6図において28,38は据付専用の
吊り穴、19,29,39は図示しない吊り穴プ
レートを溶接する突片である。
前記のようにして上、中、下段各部材5,6,
7が結合された構成部材2の軸方向の長さLは、
従来のものの構成部材105の長さLとほぼ等し
くなつている(第1,10図参照)。
次に、構成部材2の上、中、下段各部材5,
6,7を結合し、内筒1をサイクロン本体内に取
付ける作業につき説明する。
前記各部材5,6,7を結合しない状態でサイ
クロン本体内に運び込んだ後、まず上端フランジ
12をサイクロン本体の上部開口縁に載置して、
隣接する上段部材5の側面フランジ16どうしを
密着させ、そのうえでボルト穴18に図示しない
ボルトを挿し込んでナツト締めすることにより、
結合する。このようにして順次、それぞれ隣接す
る上段部材5の側面フランジ16どうしを結合し
ていくと、上段部材5だけからなる円筒体ができ
上る。
次に、中段部材6の結合部20を上段部材5の
結合部13に結合するとともに、この結合により
接近した位置となるフランジ16,23の連結部
16a,23aに設けたキリ穴25aとピン遊合
穴17にピン26を遊貫挿入して、両連結部16
a,23aを連結する。このようにして上段部材
5に結合し、かつ連結した中段部材6の側面フラ
ンジ23に前記と同様に結合部20を上段部材5
の結合部13に結合し、かつ両連結部16a,2
3aを連結した次の中段部材6の側面フランジ2
3を密着し、ボルトナツト結合を行なう。このよ
うにして順次、それぞれ隣接する中段部材6を前
記のような手順で結合していくと、中段部材6だ
けからなる円筒体ができ上り、該円筒体の上端部
が上段部材5だけからなる円筒体の下端部に懸架
された状態となる。
さらに、下段部材7の結合部30を中段部材6
の結合部21に結合するとともに、この結合によ
る接近した位置となるフランジ3,23の連結部
33a,23bに設けたピン遊合穴35とキリ穴
25bにピン37を遊貫挿入して、両連結部33
a,23bを連結する。そして前記のようにして
中段部材3に結合し、かつ連結した次の下段部材
7の側面フランジ33に前記と同様に結合部30
を中段部材6の結合部21に結合し、両連結部3
3a,23bを連結した次の下段部材7の側面フ
ランジ33を密着し、ボルトナツト結合を行な
う、このようにして順次、それぞれ隣接する下段
部材7を前記のような手順で結合していくと、下
段部材7だけからなる円筒体ができ上り、該円筒
体の上端部が中段部材6だけからなる円筒体の下
端部に懸架された状態となる。
内筒1はこのような構成部材2の上、中、下段
部材5,6,7の結合により構成され、サイクロ
ン本体内に取付けられる。この取付状態を示すの
が第7図であり、内筒1は、サイクロン本体10
の上部開口縁10aに上段部材5の上端フランジ
12を載置し、場合によつては溶接など適宜の手
段で固定されることにより、所定の垂下状態を保
つようになつている。
前記の内筒1によれば構成部材2が上、中、上
段の各部材5,6,7に分割されており、これら
各部材の軸方向の長さL1,L2,L3(第7図参照)
が従来の構成部材105のそれよりも短くなるの
で、高温熱風による内部応力が各部材5,6,7
に発生し難くなる。すなわち、各部材5,6,7
に発生する内部応力が小さくなつて、これらに対
する内部応力による歪や割れ等は大幅に少くな
る。
この実施例では内筒1の構成部材2を、上、
中、下段の各部材5,6,7で構成したが、これ
は好ましい一例を示したにすぎず、上、下段の形
式や、上下に4段以上の形式としてもよい。ま
た、結合部の構造も図示したものに限定せず、例
えば第8図A,B,C,Dのような結合をとる設
計としてもよく、第8図の場合、中段部材の配置
を図示と逆に内側にしてもよい。
(7) 考案の効果 この考案は前記のような構成からなり、内筒の
構成部材の歪や割れ等を従来のものに比し大幅に
減少させることが可能となるのに加え、歪変形に
より従来起つていたフランジ間を結合するボルト
ナツトの切断や漏風から生じるシール性低下等も
併せて防止することができて、内筒を長期にわた
つて使用することができる。また、構成部材が構
造的には多少複雑化するも、1部材当り(例えば
下段部材、上段部材)の重量が減少するから、運
搬や内筒の取付作業が非常に容易となる。さら
に、内筒の損耗度を考慮して、損耗度の著しい部
分をこれに耐える材質や厚さの部材とすることが
できるなど、部分的な取替、補修についても便利
であり、維持費を安価に抑えることができる等の
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す内筒を第2
図の−線に沿つてみた正面図、第2図は同上
の平断面図で、円周方向のE部は第1図の矢示
E,F部は第1図の矢示F,G部は第1図の矢示
G,H部は第1図の矢示Hにそれぞれ沿うもの、
第3図は内筒の構成部材としての上、中、下段部
材の結合関係を示す一部省略の分解斜視図、第4
図は上段部材を示し、Aは平面図、Bは正面図、
Cは底面図、第5図は中段部材を示し、Aは平面
図、Bは正面図、Cは底面図、第6図は下段部材
を示し、Aは平面図、Bは正面図、Cは底面図、
第7図は内筒のサイクロン本体への取付状態を示
す断面図、第8図A,B,C,Dはほかの結合例
を示す線図的な概略図、第9図は従来の内筒をサ
イクロン本体に取付けた状態を示す断面図、第1
0図はその内筒を構成する構成部材の一部省略の
斜視図である。 1……内筒、2……構成部材、5……上段部
材、6……中段部材、7……下段部材、10……
サイクロン本体、12……上端フランジ、13,
20,21,30……結合部、16,23,33
……側面フランジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒方向に分割された複数の構成部材がその両
    側面どうしを密着させ、かつ結合部材によつて着
    脱可能に結合されているサスペンシヨンプレヒー
    タのサイクロン内筒において、構成部材が内筒の
    軸方向に複数段に分割され、この分割された下段
    部材の上端部と上段部材の下端部には結合部が形
    成され、この結合部どうしが結合されることによ
    つて下段部材が上段部材に着脱可能に懸架される
    ようになつていることを特徴とするサイクロン内
    筒。
JP3701987U 1987-03-13 1987-03-13 Expired JPH027436Y2 (ja)

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JP3701987U JPH027436Y2 (ja) 1987-03-13 1987-03-13

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JP3701987U JPH027436Y2 (ja) 1987-03-13 1987-03-13

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Publication Number Publication Date
JPS63144600U JPS63144600U (ja) 1988-09-22
JPH027436Y2 true JPH027436Y2 (ja) 1990-02-22

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014020711A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Ihi Corp サイクロン及び循環流動層ボイラ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4980593B2 (ja) * 2005-08-02 2012-07-18 大平洋特殊鋳造株式会社 サスペンションプレヒータのサイクロン内筒

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