JPH0274116A - ギャロッピング防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野１ 本発明は、送電線のギヤロッピングを防止するギヤロッ
ピング防止方法に関するものである。

［従来技術］ 送電線路においては、隣接する送電線間を相間スペーサ
で連結し、送電線相互間の接触即ち短絡を防止していた
。この場合、相間スペーサは整列配置された複数の碍子
等よりなる絶縁物を連結して、または絶縁物と絶縁物と
の間を長さ調整用の棒状金臭を介して構成されており、
各連結部は７ランジ等で固定された構造であった。

しかしながら、このような構造の相間スペーサを用いた
のでは、該相間スペーサが剛体なので、送電線の振動に
より絶縁物に曲げ応力が加わり、電圧の高い長い相間ス
ペーサの場合には太い強度の大きな絶縁物が必要となり
、このような絶縁物を用いた相間スペーサでは重量が増
して取付は作業が困難であるという問題点があった。

これを改善するため、絶縁物間に３６０°方向に屈曲自
在な連結部を介在させた相間スペーサを用い、この相間
スペーサで送電線間を連結し、線間短絡を防止する方法
も提案されている。このような相間スペーサを用いると
、絶縁物にかかる曲げ応力を緩和することができ、この
ため絶縁物の外径を細くでき、軽量化が図れ、取付は作
業性が容易となる利点がある。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このように３６０°方向に屈曲自在な連
結部を有する相間スペーサで送電線を連結したのでは、
両送電線を含む面と直角方向にも屈曲自在なので、送電
線に捻れ振動が生じ易くなり、このためギヤロッピング
が生じ易くなる問題点があった。

本発明の目的は、細い相間スペ〜すを使用してギヤロッ
ピングを防止できるギヤロッピング防止方法を提供する
ことにある。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するための本発明の詳細な説明すると
、本発明のギヤロッピング防止方法は、送電線間を、こ
れら送電線を含む面の方向には曲り易くそれ以外の方向
には曲り難い構造の相間スベーザで連結し、該相間スペ
ーサにより萌記送電線の捻れ振動を抑υ１してギヤロッ
ピングを防止することを特徴とする。

［作用］ このように両送電線を含む面の方向には曲り易くそれ以
外の方向には曲り難い構造の相間スペーサで両送電線間
を連結すると、該相間スペーサは両送電線を含む面と直
角方向には曲り難いため、送電線の捻れ振動を抑制でき
、ギヤロッピングを防止できる。また、該相間スペーサ
は両送電線を含む面の方向には曲り易いため、絶縁物に
送電線からかかる曲げ応力を緩和することができ、この
ため絶縁物の外径を細くでき、軽量化が図れ、取付は作
業性が容易となる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。第１図及び第２図に示すように、鉄塔１間に架設され
た送電線２間は、線路方向に所定間隔で相間スペーサ３
により連結している。各相間スペーサ３は、整列配置さ
れた複数の碍子等よりなる絶縁物４を連結部５で順次連
結し、且つその両端には別の連結部５を介して電線把持
金具６をそれぞれ連結した構造としている。特に、各連
結部５は両送電線２を含む面に平行な方向に板面を向け
た連結板材７を用い、該連結板材７を絶縁物４間及び絶
縁物４と電線把持金具６間に介在させ、該連結板材７を
連結ビン８でその両側の絶縁物４又は電線把持金具６に
連結した構造としている。このような連結部５は、連結
板材７の向きから、両送電線２を含む面の方向には曲り
易くそれ以外の方向には曲り難くなっている。従って、
相間スペーサ３としても、両送電線２を含む面の方向に
は曲り易く、それ以外の方向には曲り難い。

電線把持金具６は送電線２の外周に巻いたＭ線保護線層
９の外周から送電線２を把持している。

このように両送Ｎ線２を、これら送電線２を含む面の方
向には曲り易くそれ以外の方向には曲り難い構造の相間
スペーサ３で連結すると、送電線２が着氷又は風のいず
れか一方又は双方によって捻回しようとしても、相間ス
ペーサ３により捻回方向には動かないようになっている
ため、捻回は阻止される。ギヤロッピングのような大振
幅の振動は、送電線２の捻回運動に伴う上下の振動で生
じるため、捻回運動が阻止できれば、ギヤロッピングを
押えることができる。

なお、絶縁物４としては碍子の他に、シリコンゴム、フ
ァインセラミックス、プラスチック等からなるものを使
用できる。

また、連結部５は少なくとも１箇所が前述した所定の動
きをする構造であれば、他の連結部は動きのない固定連
結部であってもよい。

また、相間スペーサ３としては、絶縁物４の他に、長さ
調整用部材を介在させた構造のものにも、同様の連結部
５を介在させることにより、使用できる。

第３図は本発明を適用した送電線路と適用しなかった送
電線路との効果の比較をした実験設備の概略図を示した
ものである。

図示のように、鉄塔１間に着氷付き模擬送電線２を上下
に２相張り、これら送電線２間を相間スペーサ３で連結
した。

実験は、送電線２の径間中央に相間スペーサ３を取付け
、送電線２に風を送り、その時の送電線２の振動状況を
ｖＡ察すると共に張力変動値を検出することにより行っ
た。

その際に、下記２種類の相間スペーサ３を用いたときの
実験結果を示す。

（イ）　　３６０’方向に屈曲できる連結部を持つ相間
スペーサ （ロ）両送電線を含む面の方向には曲り易くそれ以外の
方向には曲り難い連結部をもつ相間スペーサ 表（実験結果） この表は、（イ）のタイプの相間スペーサ３の張力変動
値及び上下＠初値をそれぞれ１としてときの比率で結果
を表している。

以上の実験結果により、（ロ）のタイプの相間スペーサ
３は、（イ）のタイプの相間スペーサ３に比べて、送電
線２の張力変ｖＪｌｌｆｆは４０％、ト下振動は３０％
となり、ギヤロッピング＠動の抑制効果が几いことが判
明した。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明に係るギヤロッピング防止方
法は、送電線間を、これら送電線を含む面の方向には曲
り易くそれ以外の方向には曲り難い構造の相間スペーサ
で連結し、該相間スペーサにより送電線の捻れ振ＩＪＪ
を抑制するので、ギヤロッピングが発生しないようにす
ることができる。

また、相間スペーサは両送電線を含む面の方向には曲り
易いため、絶縁物に送電線からかかる曲げ応力を緩和す
ることができ、このため絶縁物の外径を細くでき、軽量
化が図れ、このため取付は作業性が容易となり、且つ送
電線にかかる荷重が少なくなって送電線の疲労を軽減す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明を適用した送ｆｆｔＪ！路の
要部拡大図及び線路側面図、第３図は実験設備の説明図
である。 １・・・鉄塔、２・・・送電線、３・・・相間スペーサ
、４・・・絶縁物、６・・・連結部、７・・・連結板材
、８・・・連結ビン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 送電線間を、これら送電線を含む面の方向には曲り易く
   それ以外の方向には曲り難い構造の相間スペーサで連結
   し、該相間スペーサにより前記送電線の捻れ振動を抑制
   してギャロッピングを防止することを特徴とするギャロ
   ツピング防止方法。