JPH027405A - インダクター及びインダクターを含む複合部品並びにそれらの製造方法 - Google Patents

インダクター及びインダクターを含む複合部品並びにそれらの製造方法

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JPH027405A
JPH027405A JP32311688A JP32311688A JPH027405A JP H027405 A JPH027405 A JP H027405A JP 32311688 A JP32311688 A JP 32311688A JP 32311688 A JP32311688 A JP 32311688A JP H027405 A JPH027405 A JP H027405A
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layer
inductor
layers
sheet
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Naotake Okamura
尚武 岡村
Teruhisa Tsuru
輝久 鶴
Tetsuo Taniguchi
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1粟上皇肌且分… 本発明は、一般に回路基板等に設置されるものであって
、層状の誘電体の両側に電極膜がパターン形成され、こ
の外側がシールドされているインダクター及び、バンド
パスフィルタ、デュプレクサ等のインダクターを含む複
合部品、並びにそれらの製造方法に関する。
皿米至伎五 上記のうち例えばバンドパスフィルタとして、第17図
(正面図)、第18図(底面図)、第19図(背面図)
に示すように構成されたものがある。これは、焼成して
得た誘電体基板220の表面220a及び裏面220b
に夫々左右対称な2つのコの字体の導電パターン221
,222,223.224を形成し、表面220aの導
電パターン221,222にアース用端子225.22
5を、また裏面220bの導電パターン223゜224
に外部取り出し用リード端子22−6.226を半田付
けしたのち、リード端子225及びアース用端子226
の突出部分を除いてこれを絶縁用の樹脂浴中に浸漬して
樹脂膜(図示せず)を形成し、この外側を磁性体(図示
せず)で囲んでシールドを施している。
このシールドは、近くに金属等の導体が存在すると周波
数特性にずれが生じるのを防止するためである。
また、インダクターやインダクターを含む他の複合部品
においても同様にしてシールドが施されている。
V <”° しよ゛と るi しかしながら、上述のようなシールド構造にあっては、
シールド用の磁性体の透磁率μが周波数特性に依存して
変化するため、高周波領域においては透磁率μの劣化が
起こり、十分なシールド効果が得られなかった。
また、上述のようにして製造した場合には、基板の焼成
、導電パターンの形成、端子の半田付け、樹脂中への浸
漬およびシールドの形成等、種々の製造工程が必要であ
った。そこで、少ない工程で製造すべく、近年ではシー
ルド用の電極層を内部に組み込んだ一体的構造に形成し
て焼成することにより、製造することが望まれているが
、現実的には焼成の際にシールド電極層内部のバンドパ
スフィルタ本体やインダクター本体等にQの劣化が生じ
、実施できないという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、使用
環境の周波数特性に影響されずにシールドが可能である
と共にシールド内部のインダクター等にQの劣化が生じ
ることがない構成としたインダクター及びインダクター
を含む複合部品並びにそれらの製造方法を提供すること
を目的とする。
i   ゛ るための 本発明に係るインダクターは、誘電体層を挟んでその両
側に形成されているコイルパターン電極を前記誘電体層
に穿設した貫通孔を通じて電気的に接続した構成のイン
ダクター本体と、このインダクター本体を挟んで両側に
設けてある誘電体からなる一対のシート層と、インダク
ター本体及び前記一対のシート層を挟んで両側に設けて
ある一対のシールド電極層と、インダクター本体、一対
のシート層及び一対のシールド電極層を挟んで両側に設
けてある誘電体又は絶縁体からなる一対の保8INとを
備え、前記シールド電極層が回路基板等に設けたアース
と非接続状態となるように構成する。
また、インダクターを含む複合部品は、誘電体層を挟ん
で両側にコイルパターンを含む電極を形成してなる複合
部品本体を挟んでその両側に、インダクターの場合と同
様にシート層、シールド電極層、保護層とを備えた構造
とする。
このような構造とすると、好適なものとしてバンドパス
フィルタがある。
また、上述の構造のインダクターについては、誘電体層
を挟んでその両側に形成されているコイルパターン電極
を前記誘電体層に穿設した貫通孔を通じて電気的に接続
した構成のインダクター本体を形成する工程と、誘電体
又は絶縁体からなる保護層、シールド電極層、誘電体か
らなるシート層、前記インダクター本体、誘電体からな
るシート層、シールド層および、誘電体若しくは絶縁体
からなる保護層をこの順に積層してなる積層体を形成す
る工程と、前記積層体を焼成する工程とを行うと製造で
きる。
更に、インダクターを含む複合部品については、誘電体
層を挟んで両側にコイルパターンを含む電極を形成して
なる複合部品本体を作製する工程と、誘電体又は絶縁体
からなる保護層、シールド電極層、誘電体からなるシー
ト層、前記複合部品本体。
誘電体からなるシート層、シールド層および、誘電体若
しくは絶縁体からなる保護層をこの順に積層してなる積
層体を形成する工程と、前記積層体を焼成する工程とを
行うと製造できる。
作−一−−星 本発明のインダクターにあっては、インダクター本体と
シールド電極層との間に、誘電体からなるシート層が介
在しているので、このシート層を厚くすることにより焼
成にて生じるインダクター本体のQの劣化を防止できる
。また、上記誘電体からなるシート層は主として電界成
分を遮断し、一方、アースされていないシールド電極層
は主として磁界成分を遮断し、これに加えてシールド電
極層の外側に保護層を設けているため、シールド電極層
の透磁率が変化せず、使用環境の周波数に依存しない、
また、このことはインダクターを含む複合部品やバンド
パスフィルタにおいても同様である。
更に、本発明方法によりインダクター、インダクターを
含む複合部品およびバンドパスフィルタを製造する場合
にあっては、各層を積層状態に重ねたのち一体焼成を行
えば製造でき、製造が容易である。
災−胤一皿 第1図は本発明に係るインダクターを示す外観斜視図、
第2図は第1図の■−■線による断面図である。このイ
ンダクターは、図示の如く複数の層を積層して直方体形
状となっており、最下層の2と最上層の8は、誘電体又
は絶縁体からなる厚さが20〜50μmのシート状をし
た保護層である。その内側の3と7は、シールド電極層
、4と6は誘電体からなる厚さ1〜1.5mmのシート
層、中央部の5は例えばBaO−3iO□−ZrO□系
誘電体からなる厚さが20〜50μmであるシート状の
誘電体層51,52,53.54,55゜56を6枚重
ね、これらの間に電極膜がパターン形成されてなるイン
ダクター本体である。また、図中11は入力端子、12
は出力端子である。
上記インダクター本体5は、第3図に示すように、上か
ら5つの誘電体層51.・・・、55の下面に順次C形
の電極膜パターン51a、・・・ 55aが向きを逆に
して交互に形成されている。この電極膜パターン51a
等は、最上の誘電体層51に形成しである電極■タパタ
ーン51aの一端側(図中左側)に設けた入力端子片A
とは左右方向に順次位置を変えて誘電体層52.・・・
、55に貫通させて設けたパイヤホール52b、・・・
、55bに!電材(図示せず)を充填して上下の電極膜
バターン51a等の端部が接続され、前記入力端子片A
から誘電体層55に設けた出力端子片Bまでが一体的に
繋がった螺線状のコイルとなされである。
なお、57は充填した導電材と、接続すべき下側の電極
膜パターンとを確実に接続するための接合用電極である
。また、前記入力端子片Aおよび出力端子Bとは誘電体
層51等の端面に露出させてあり、インダクターの左右
端部に形成した入力端子11及び出力端子12と接続さ
れている。
次に、かかる構造のインダクターの製造方法について説
明する。先ず、6つの誘電体N51.・・・56を用意
し、これらに所定の導電パターン51a等を形成すると
共に、パイヤホール52b等。
接合用電極57.入力端子片Aおよび出力端子片Bを形
成し、バイ中水−ル52b等内に導電材を充填して6つ
の誘電体N51等を重ねる。
このようにして作製されたインダクター本体5を挟んで
両側に、第2図に示したように、シート層4.6と、シ
ールド電極層3,7と、保護層2゜8を順次積層する。
その後、インダクター側面に露出するように予め形成し
である入力端子片Aおよび出力端子片Bの存在する側面
部分に夫々入力端子11と出力端子12を形成する。こ
れにより、入力端子11は入力端子片Aと、また、出力
端子12は出力端子片Bと夫々接続される。
そして、この状態のものを所定温度に保持した焼成炉内
に装入して焼成する。すると、上記構造のインダクター
が製造される。なお、この実施例ではアース端子を設け
ていないが、仮にアース端子を設けたとしてもシールド
電極膜3.7とは非接続となしておく。また、上記シー
ルド電極層3゜7については、第4図に示すように、こ
れを挟んで上下にある保護層2等の大きさよりも若干小
さく形成すると共に、・中央部に多数個(この例では4
個)の貫通孔3b、(又は7b)を形成し、上下層の密
着性を向上させるようにしておくのが好ましい。
このようにして製造されたインダクターにおいては、各
層を積層してなる積層体を形成し、これを焼成して形成
するので、異種の製造技術の数を少なくでき、これによ
りインダクターを容易に製造することが可能となり、ま
た人・出力端子が外部に露出させて設けられているので
、回路基板等に表面実装をすることができる。また、イ
ンダクター本体5とシールド電極層3.7との間に誘電
体からなるシート層4.6が設けられているので、一体
的構造に形成したのち焼成を行ってもインダクター本体
5のQが劣化することを防止できる。
また、上記誘電体からなるシート層4.6は主として電
界成分を遮断し、一方、上述のごとくにアースされてい
ないシールド電極膜3.7は主として磁界成分を遮断し
、これに加えてシールド電極N3,7の外側に保護層2
.8が形成されているため、金属等の導体がインダクタ
ーに近づいてもシールド電極膜3.7の透磁率が変化せ
ず、周波数特性にずれが生じることがない、なお、この
実施例では電極膜パターン51a、・・・、55aをC
形に形成しているが、これに限らすコの字形に形成して
もよい。
次いで、本発明をバンドパスフィルタに適用した場合に
ついて説明する。第5図は本発明に係るバンドパスフィ
ルタを示す外観斜視図、第6図は第5図の■−■線によ
る断面図(正面図)、第7図は第6図の■−■線による
断面図(平面図)である。゛このバンドパスフィルタは
、第6図に示す如く複数の層を積層した直方体形状をな
し、最下層側から順に、誘電体又は絶縁体からなり、厚
さが20〜50μmであるシート状の保護層21、シー
ルド電極[22、誘電体からなる厚さ1〜1゜5mmの
シート層23、銅等の導電材料からなる裏電極膜24,
34、例えばBaO5iOz−ZrOz系誘電体からな
り、厚さが20〜50μmであるシート状の誘電体層2
5、銅等の導電材料からなる表電極膜26,36、誘電
体からなる厚さ1〜1.5n+mのシート層27、シー
ルド電極層28及び、誘電体又は絶縁体からなり、厚さ
が20〜50μmであるシート状の保護129が設けら
れている。
第7図の左側に位置する上記表電極膜26(実線)と裏
電極11M24(破線)とは2つのコンデンサ電極パタ
ーン61a、62a、41a、42aを1つのコイルパ
ターン63a、43aで接続したもので、平面視コの字
パターン形状をしている。
前記コンデンサ電極パターン61aと41a、及び62
aと42aは夫々誘電体層25の表裏両面において対向
しており、誘電体層25の誘電率、厚さ、コンデンサ電
極の対向面積によって決まる容量のコンデンサCI、C
2を形成している。−方、コイルパターン53a、43
aは、夫々誘電体jW25の表裏各面において2つのコ
ンデンサ電極パターン61aと62a、41aと42a
を接続する状態で形成されている。各コイルパターン6
3a、43aは高周波的にはコイルを形成するのでその
インダクタンスをLl、L2とすると、表電極膜26.
裏電極膜24及びその間の誘電体Ff25は第8図に示
すように第1のコンデンサC1の両側にコイルLL、L
2を直列接続したLC回路に第2のコンデンサC2を並
列接続した等価回路であられされる共振器Q1を構成す
る。なお、この等価回路は第17図に示す従来品の場合
も同様である。
また、前記裏電極膜24及び表電極膜26は共にバンド
パスフィルタの一側面に達する舌片24a、26aを有
し、この舌片24a、26aの露出した部分はこれより
も下の側面部分とこれに続く底面部分に夫々上字状に形
成した銀等の導電材料からなるリード用の端子電極膜3
0.31(第5図参照)と電気的に接続されている。こ
の端子電極膜30.31は夫々相互にかつ他の層に対し
ても電気的に絶縁されて形成しである。
一方、第7図の右側に位置する上記表電極膜36(実線
)と裏電極膜34(破線)とは2つのコンデンサ電極パ
ターン61b、62b、41b。
42bを1つのコイルパターン63b、43bで接続し
たもので、前記表電極膜26と裏電極膜24の場合とは
左右対称な平面視コの字パターン形状をしている。前記
コンデンサ電極パターン61bと41b、及び62bと
42bは夫々誘電体層25の表裏両面において対向して
おり、誘電体層25の誘電率、厚さ、コンデンサ電極の
対向面積によって決まる容量のコンデンサC3,C4を
形成している。一方、コイルパターン63b、43bは
、夫々誘電体層25の表裏各面において2つのコンデン
サ電極パターン61bと62b、41bと42bを接続
する状態で形成されている。各コイルパターン63b、
43bは高周波的にはコイルを形成するのでそのインダ
クタンスをL3゜L4とすると、表電極膜36.裏電極
膜34及びその間の誘電体層25は上記左側同様に第8
図に示すように第1のコンデンサC3の両側゛にコイル
L3.L4を直列接続したLC回路に第2のコンデンサ
C4を並列接続した等価回路であられされる共振器Q2
を構成する。
そして、上述の等価回路を持つ共振器Ql、Q2が、第
7図に示しているように2つのコイルパターン63a、
63bを間隔dに接近させた状態であるので、2つのコ
イルパターン63a、63bが磁気結合を生じ、第9図
に示す如き等価回路をもつバンドパスフィルタを構成す
る0図中、Mは2つのコイルパターン63a、63b間
の411気的結合度をあられす相互インダクタンス、L
30゜L31はリード用の端子電極膜30.31のもつ
インダクタンスである。尚、上記2つの共振器Q1、C
2は誘電体層25を用いている関係上、磁気的結合だけ
でなく容量的結合も行われている。
図中、C8はその結合容量を模式的に示している。
このような構造からなるバンドパスフィルタ本体の外側
に設けたシールド電極膜22.28は、前述のインダク
ターの場合と同様にアースしない状態とする。
かかる構造のバンドパスフィルタの製造方法につき次に
説明する。まず、保護層21、シート層23.27、誘
電体層25を用意し、保護層21の表面に例えば銅等の
導電材料からなるペーストをスクリーン印刷又は塗布す
ることにより、一部を保護層21の端面に露出するよう
にシールド電極層22を形成し、またシート層23の表
面に同様の方法で上記舌片24a、34aを存し、左右
対称に形成した2つのコの字パターンの裏面電極膜24
.34を形成し、また誘電体層25の表面に同様の方法
で上記舌片26a、36aを有し、左右対称に形成した
2つのコの字パターンの表面電極膜26.36を形成し
、さらにシート層27の表面に同様にして、一部をシー
ト127の端面に露出させてシールド電極層28を形成
し、これらを保護層29とともに重ね合わせたのち圧着
して積層体を形成し、この積層体における前記舌片24
 a、  34 a、 26 a、  36 aの露出
部分とこれよりも下の側面及びこれに続く底面に、例え
ば銅あるいは銀等の導電材料からなるペーストを印刷し
て端子電極膜30,31,32. 33を形成すると共
に、シールド電極層22.28の一部が露出した側面部
分に銅あるいは銀等の導電材からなるアース端子膜43
を形成したのち、これをたとえば1000℃で2時間焼
成する。
このようにして製造されたバンドパスフィルタにおいて
は、各層を積層してなる積層体を形成し、これを焼成し
て形成するので、異種の製造技術の数を少なくでき、こ
れによりバンドパスフィルタを容易に製造することが可
能となり、また人・出力端子が外部に露出させて設けら
れているので、回路基板等に表面実装をすることができ
る。また、バンドパスフィルタ本体とシールド電極ji
22゜28との間に誘電体からなるシート層23.27
が設けられているので、一体的構造に形成したのち焼成
を行フてもバンドパスフィルタ本体のQが劣化すること
を防止できる。また、バンドパスフィルタ本体の外側の
誘電体シート層23.27は主として電界成分を遮断し
、更に外側にあるシールド電極層22.28は主として
磁界成分を遮断し、これに加えてシールド電極層22.
28の外側に保護層21.29が形成されているため、
金属等の導体がバンドパスフィルタに近づいてもシール
ド電極層22.28の透磁率が変化せず、周波数特性に
ずれが生じることがない。
なお、シールド電極22.2B、裏面電極膜24.34
表面電極膜26.36の形成される位置は上述したもの
に限定されることはなく、たとえばシールド電極22を
保ff1lJ21の表面ではなく、シート層23の裏面
に形成するようにしてもよい。
このようにして製造したバンドパスフィルタにあっては
、端子電極膜30,31.32.33が外部に露出させ
て膜状に形成しであるので、これらを回路基板に合わせ
てバンドパスフィルタを置くだけで、容易に表面実装が
行えることとなる。
なお、圧着については本発明の必須要件ではない、更に
、表電極膜26.36、裏電極膜24゜34及びシール
ド電極Ji22.28を除く上記5つの各層夫々につい
ては、1枚のシート材で構成させても或いは同一材質か
らなる2枚以上のシート材を重ねて構成させてもよい。
前記バンドパスフィルタ本体の上下位置、つまり外部か
らの磁界や外部に存在する導体から影響を受けやすい方
向位置には夫々シート[2’7.23を介してシールド
電極IJ28.22が配されている。このためバンドパ
スフィルタ本体はこのシールド電極1J28.22によ
り有効にシールドされており、また、シート層27.2
3の両方又はいずれか一方の厚みを変えることにより、
つまり1枚のシート材の厚みを変えるか或いはシート層
27.23を構成する複数のシート材の枚数を増減する
ことにより、バンドパスフィルタの周波数特性を調整す
ることが可能である。例えばシート層27側の厚みを変
えて周波数特性の調整を行なう場合につき以下に説明す
る。
先ず、中心周波数が所望の値より高い場合には、シート
層27を厚くする。これによりバンドパスフィルタ本体
がシールド電極層28から離隔するので中心周波数が低
下する。これによって第11図(周波数特性曲線)に示
す如く曲線1から曲線3に周波数特性の調整を行なうこ
とができる。
逆に、中心周波数が所望の値より低い場合には、シート
層27を薄くする。これにより上記の場合とは反対に、
シールド電極層がバンドパスフィルタ本体に接近するた
め、曲線1が曲線2の状態に変わり中心周波数が高くな
る。
また、上述のシートN27及び23は夫々厚さを均一に
することが可能であり、このためシールド電極J’52
8,22と、表・裏電極膜26.86.24.34とを
平行にでき、間隔も例えば1鵬以上で一定にすることが
できる。これにより、シールドを施したバンドパスフィ
ルタの電気的特性の劣化を抑制できる。
なお、上記実施例では表電極膜26.36、裏電極膜2
4.34及びシールド電極層22.28を印刷又は塗布
により形成しているが、本発明はこれに限らず、表電極
膜26,36、裏電極膜24.34及びシールド電極層
22.28用に導電材料からなるシート材を夫々用意し
、9つのシート材を重ね合わせるようにしても、或いは
表電極膜26,36、裏電極膜24.34及びシールド
電極層22.28の1つ以上に導電材料からなるシート
材を用意し、印刷又は塗布を行なうことと併用して各シ
ート材を重ね合わせるようにしてもよい。
また、保護層21,29、シート層23.27、誘電体
層25をそれぞれ、1枚のシート材によって構成するか
、それとも複数のシート材を積層することによって構成
するかは任意であり、適宜選択することができる。
第11図は本発明に係るデュプレクサを示す外観斜視図
であり、第12図は第11図におけるXn−Xn線によ
る断面図である(第6図と同一部分には同一符号を付し
ている。)。このデュプレクサは、積層する層の数、材
質等は上述のバンドパスフィルタと同様であるが、第1
2図に示すように積層体中央部の誘電体層25を挟んで
両側に形成した表電極膜80a、裏電極膜80bの形状
が異ならせである。表電極膜80a、裏電極膜80bは
夫々、第13図の実線と破線にて示すようになっており
、第14図の等価回路で表されるデュプレクサ本体を構
成する形状となっている。即ち、低入力端子片Cから順
に説明すると、端子片Cに繋がる上側の表電極膜80a
と、誘電体N25の右側に設けた貫通孔25aに充填し
た導電材25bにて下側の裏電極膜80bとが接続され
、上下又は斜めに対向してなる部分が、コンデンサC1
lとコイルLllとが並列となった回路を構成する。そ
して、この回路より先は、表電極膜80aと裏電極膜8
0bとが対向してなるコンデンサC12を経て共通出力
端子片Eに繋がる。共通出力端子片Eの高入力端子片り
側は、上側の表電極膜80aと、誘電体F!25の中央
部に設けた貫通孔25cに充填した導電材25dにて下
側の裏電極膜80bとが接続されてなるコイルL12に
繋がっている。このL12を構成する下側の裏電極膜8
0bの先は、途中で2つに分岐しており、一方が誘電体
層25の左側に設けた貫通孔25eに充填した導電材2
5fを介して上側の表電極膜80aに接続され、高入力
端子片りに繋がっている。他方の先は、下側の裏電極膜
80bのみからなるコイルL14と、この先で上側の表
電極膜80aと対向してなるコンデンサC13を経て高
入力端子片りに繋がっている。
かかる構造のデュプレクサ本体の前記低入力端子片C9
高入力端子片り及び共通出力端子片Eは、誘電体層25
の端面に露出させてあり、低入力端子片C1高入力端子
片りについては第11図に示すデュプレクサの前面とこ
れに繋がる底面とにわたってL字状に形成した低入力端
子81.高入力端子82に接続され、共通出力端子片E
は、デュプレクサの背面とこれに繋がる底面とにわたっ
てL字状に形成した共通出力端子83に接続されている
。なお、上述のデュプレクサ本体の外側に設けたシール
ド電極層22.28については、前同様にアースしない
状態とする。
よって、このデュプレクサにおいても、同様の作用があ
る。
なお、上述したインダクターの場合、中央部に位置する
誘電体層の両側にシールド電極層を形成し、これにより
内部をシールドしているが、本発明はこれに限らず、第
15図に示すようにこのシールド電極層3.7の他に更
に、入力端子11゜出力端子12が形成されていないイ
ンダクター側面(2面)にもシールド電極膜3′ (破
線にて示す)を形成するようにしてもよい。このように
すると、よりシールドが確実なものにすることができる
利点がある。このことは、上述したバンドパスフィルタ
等のインダクターを含む複合部品について適用しても同
じ効果が得られる。
また、上述のインダクターの処で第4図を用いて説明し
たように、シールド電極層には多数の貫通孔を設けてい
るが、本発明はこれに代えて、第16図(a)、(b)
に示すように1つのシールド電極層3(7)を2分割ま
たは4分割等し、これらを離隔して上下層、例えば保護
N2等にて挟むようにしてもよい。このことは、バンド
パスフィルタ、デュプレクサ等にも適用するのが好まし
い。
発3Fと豆果 以上詳述した如く本発明による場合には、各層を積層し
てなる積層体を形成し、これを焼成して形成するので、
異種の製造技術の数を少なくでき、これによりインダク
ター、インダクターを含む複合部品を容易に製造するこ
とが可能となり、また、インダクター本体、複合部品本
体を挟んで両側に設けた誘電体からなるシート層が主と
して電界成分を遮断し、更に外側にアースせずに設けた
シールド電極層が主として磁界成分を遮断し、これに加
えてシールド電極層の外側に保護層を設けてあるため、
金属等の導体が近づいてもシールド電極層の透磁率が変
化せず、周波数特性にずれが生じることがない。更に、
インダクター本体、複合部品本体とシールド電極層との
間にシート層が設けられているので、本体部分のQの劣
化を防止でき、また、このシート層の厚さを変えること
により周波数特性の調整をすることが可能となる等、優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るインダクターを示す外観斜視図、
第2図は第1図の■−■線による断面図、第3図は本発
明に係るインダクター内部のインダクター本体部分を示
す分解斜視図、第4図は本発明に用い、るのに好適なシ
ールド電極膜を示す斜視図、第5図は本発明に係るバン
ドパスフィルタを示す外観斜視図、第6図は第5図のV
I−VI線による断面図、第7図は第6図の■−■線に
よる断面図(正面図)、第8図はそのバンドパスフィル
タの共振器部分に関する等価回路図、第9図はそのバン
ドパスフィルタ本体に関する等価回路図、第10図はそ
のバンドパスフィルタの周波数特性曲線を示すグラフ、
第11図は本発明に係るデュプレクサを示す外観斜視図
、第12図はその縦断面図、第13図はそのデュプレク
サ本体部分の回路を示す平面図、第14図はそのデュプ
レクサ本体の等価回路図、第15図は本発明を適用した
他のインダクター例を示す外観斜視図、第16図は本発
明に用いるのに好適な他のシールド電極膜を示す斜視図
、第17図は従来品を示す正面図、第18図はその底面
図、第19図はその背面図である。 第1図 2、 8. 21. 29・・・保護層、3,7,22
゜28・・・シールド電極層、4,6,23.27・・
・シト層、24,34,80b・・・裏電極膜、25゜
51.52.53,54,55.56・・・誘電体層、
51a、52a、53a、54a、55a、56a・・
・導電パターン、26,36.80a・・・表電極膜。 特許出願人 株式会社 村田製作所 A 第3図 第4 図 第8 図 第9 図 第13図 第14図 第15図 第16図 3(′υ 第18図 第19図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回路基板等に設置されるインダクターにおいて、
    誘電体層を挟んでその両側に形成されているコイルパタ
    ーン電極を前記誘電体層に穿設した貫通孔を通じて電気
    的に接続した構成のインダクター本体と、 このインダクター本体を挟んで両側に設けてある誘電体
    からなる一対のシート層と、 インダクター本体及び前記一対のシート層を挟んで両側
    に設けてある一対のシールド電極層と、インダクター本
    体,一対のシート層及び一対のシールド電極層を挟んで
    両側に設けてある誘電体又は絶縁体からなる一対の保護
    層と を具備し、シールド電極層が前記回路基板等に設けたア
    ースと非接続状態となるよう構成してあることを特徴と
    するインダクター。
  2. (2)回路基板等に設置される、インダクターを含む複
    合部品において、 誘電体層を挟んで両側にコイルパターンを含む電極を形
    成してなる複合部品本体と、 この複合部品本体を挟んで両側に設けてある誘電体から
    なる一対のシート層と、 複合部品本体及び前記一対のシート層を挟んで両側に設
    けてある一対のシールド電極層と、複合部品本体,一対
    のシート層及び一対のシールド電極層を挟んで両側に設
    けてある誘電体又は絶縁体からなる一対の保護層と、 を具備し、シールド電極層が前記回路基板等に設けたア
    ースと非接続状態となるよう構成してあることを特徴と
    するインダクターを含む複合部品。
  3. (3)前記複合部品本体がバンドパスフィルタ本体であ
    ることを特徴とする請求項2記載のインダクターを含む
    複合部品。
  4. (4)インダクターを製造する方法において、誘電体層
    を挟んでその両側に形成されているコイルパターン電極
    を前記誘電体層に穿設した貫通孔を通じて電気的に接続
    した構成のインダクター本体を形成する工程と、 誘電体又は絶縁体からなる保護層,シールド電極層,誘
    電体からなるシート層,前記インダクター本体,誘電体
    からなるシート層,シールド層および、誘電体若しくは
    絶縁体からなる保護層をこの順に積層してなる積層体を
    形成する工程と、前記積層体を焼成する工程と を含むことを特徴とするインダクターの製造方法。
  5. (5)インダクターを含む複合部品を製造する方法にお
    いて、 誘電体層を挟んで両側にコイルパターンを含む電極膜を
    形成してなる複合部品本体を作製する工程と、 誘電体又は絶縁体からなる保護層,シールド電極層,誘
    電体からなるシート層,前記複合部品本体,誘電体から
    なるシート層,シールド層および、誘電体若しくは絶縁
    体からなる保護層をこの順に積層してなる積層体を形成
    する工程と、 前記積層体を焼成する工程と を含むことを特徴とするインダクターを含む複合部品の
    製造方法。
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