JPH0273966A - スパッタリングによる多成分系薄膜作成方法 - Google Patents

スパッタリングによる多成分系薄膜作成方法

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JPH0273966A
JPH0273966A JP22473288A JP22473288A JPH0273966A JP H0273966 A JPH0273966 A JP H0273966A JP 22473288 A JP22473288 A JP 22473288A JP 22473288 A JP22473288 A JP 22473288A JP H0273966 A JPH0273966 A JP H0273966A
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JP
Japan
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target
plasma
sputtering
substrate
sheet
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Pending
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JP22473288A
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English (en)
Inventor
Koichi Suzuki
巧一 鈴木
Hiroyasu Kojima
啓安 小島
Takuji Oyama
卓司 尾山
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はスパッタリングによる多成分系薄膜作成方法に
関するものである。
[従来の技術] 従来、多成分系薄膜作成方法として、複数個の蒸発源を
有し、それらの蒸発源からの蒸発速度を独立にコントロ
ールして、膜の組成をコントロールする多源蒸着法や、
複数個スパッタターゲットを用いて、それらのスパッタ
スピードを独立に制御して膜の組成をコントロールする
多源スパッタ法などが知られている。
[発明の解決しようとする課題] しかしながら、前者は熱的蒸発法を用いているために、
その蒸発速度のコントロールが難しく、水晶振動子型膜
厚モニターなどを用いてそれぞれの蒸発速度をモニター
、制御する必要があるという欠点と、点ソースであるた
め、人面積での均一コーティングが難しい欠点などを有
していた。これに対しスパッタ法は、そのスパッタスピ
ードはターゲットに投入する電圧電流によってコントロ
ールされ、またきわめて安定である利点と、面ソースで
擲るため、大面積コーティングに有利という利点を有し
ている。
しかしながら多成分系の薄膜を複数個のターゲットより
スパッタすることで形成する場合、そのスパッタ法とし
て、生産性を考慮して、直流マグネトロンスパッタ法や
、高周波マグネトロンスパッタ法が用いられるが、通常
、その放電圧力範囲が10−”Torr以上であり、よ
って粒子の平均自由行程が数cm程度と小さいために、
基板−ターゲット間距離としては、数cm〜十数c11
の範囲であった。複数個のターゲットから、大面積で均
一な組成の膜を得るには、基板−ターゲット間距離をも
っと大きくする必要があるが、この点で上記の方法は、
不利であった。またターゲット内部に磁石を内蔵してい
るために、蒸発源の形にも制約があった(例えば、極端
に細くすることなどは困難であった)。また、それぞれ
のターゲットに加えるパワーは、系全体のプラズマ密度
に影響するので、完全に独立にそれらのスパッタスピー
ドをコントロールすることは困難であった。
[課題を解決するための手段〕 本発明は上述の従来技術が有していた問題点を解消する
という課題を解決しようとするものであり、スパッタリ
ング法を用いた全く新しい多成分系薄膜作成方法、即ち
、アーク放電によるシート状プラズマと、該シート状プ
ラズマに近接して配置され電気的に独立して制御される
ようにした複数個のスパッタリング用ターゲットとを用
い、各ターゲットに加えろ直流電圧を独立に制御して各
ターゲットからの材料のスパッタリング速度を制御する
ことによって、ターゲットに対してシート状プラズマの
反対側に設けた基体上に複数の材料からなる膜をその組
成をコントロールして形成することを特徴とするスバッ
リングによる多成分系薄膜作成方法を提供するものであ
る。
この後、さらに発明の詳細を記す。
第1図に、その基本的な考え方を簡単に図示している。
1はアーク放電によるプラズマ発生源である。2はシー
ト状プラズマである。そのシート化の手段としては、磁
界圧縮方式やスリット方式があり、特に限定するもので
はないが、磁界圧縮方式が有効にシート状プラズマを引
き出せるという点で有利である。3は陽極(アノード)
である。プラズマはこのアノードと、プラズマ発生源の
間に形成される。4はターゲットであり、図においては
ターゲットが4個の場合を示している。つまり、4種類
の材料(A、B、C,D)を同時にスパッタできる。
5は基板であり、これは矢印8のように、シートプラズ
マに平行に、ターゲットを次々と横切っていく方向に移
動させながらコーティングとしてもよいし、静止してい
てもよい。
第2図は第1図をA方向からながめた場合である。4は
ターゲット、2はシートプラズマ、6は第1図には図示
していないが、所望によって配されるシールド板、5は
基板である。ターゲット(カソード)4はスパッタリン
グ電源7によって負の直流電圧が印加される。つまり+
側はアノードに接続され、アノードに対して、負にバイ
アスされる。これは、プラズマ電位がアノード電位に近
い値であり、アノードに対してカソードを負にバイアス
することではじめてスパッタが可能となる。
均一な組成の膜を形成するためには、ターゲットと基板
はだいたい5cm以上以上100以あるターゲットの組
成含有量が非常に多(なり、基板全体では均一な膜が得
られない。又遠すざると膜形成速度が遅くなってしまう
第3図は本発明の方法によってコーティングを行うにあ
たって用いる装置の一例を示したものである。
本発明においては、アーク放電によるプラズマ流を用い
る。かかるアーク放電プラズマ流は、アーク放電プラズ
マ流発生源31とアノード32の間で、プラズマ発生直
流電源34によってアーク放電を行うことで生成される
かかるアーク放電プラズマ流発生源31としては、複合
陰極型プラズマ発生装置、又は、圧力勾配型プラズマ発
生装置、又は両者を組み合わせたプラズマ発生装置が好
ましい。このようなプラズマ発生装置については、真空
第25巻第1O号(19g2年発行)に記載されている
複合陰極型プラズマ発生装置とは、熱容量の小さい補助
陰極と、LaBgからなる主陰極とを有し、該補助陰極
に初期放電を集中させ、それを利用して主陰極LaB5
を加熱し、主陰極LaBgが最終陰極としてアーク放電
を行うようにしたプラズマ発生装置である。補助陰極と
してはWからなるコイル又はTaからなるバイブ状のも
のが挙げられる。
このような複合陰極型プラズマ発生装置においては、熱
容量の小さな補助陰極を集中的に初期放電で加熱し、初
期陰極として動作させ、間接的にLaBaの主陰極を加
熱し、最終的にはLaBaの主陰極によるアーク放電へ
と移行させる方式であるので、補助陰極が2500℃以
上の高温になって寿命に影響する以前にLaBaの主陰
極が1500〜1800℃に加熱され、大電子流放出可
能になるので、補助陰極のそれ以上の温度上昇が避けら
れるという点が大きな利点である。
又、圧力勾配型プラズマ発生装置とは、陰極と陽極の間
に中間電極を介在させ、陰極領域をI Torr程度に
、そして陽極領域を10−” Torr程度に保って放
電を行うものであり、陽極領域からのイオン逆流による
陰極の損傷がない上に、中間電極のない放電形式のもの
と比較して、放電電子流をつくりだすためのキャリヤガ
スのガス効率が飛躍的に高く、大電流放電が可能である
という利点を有している。
複合陰極型プラズマ発生装置と、圧力勾配型プラズマ発
生装置とは、それぞれ、上記のような利点を有しており
、両者を組み合わせたプラズマ発生装置、即ち、陰極と
して複合陰極を用いると共に中間電極も配したプラズマ
発生装置は、上記利点を同時に得ることができるので本
発明のアーク放電でプラズマ流発生源31として大変好
ましい。
第3図にはアーク放電プラズマ発生源31として、複合
陰極51と、環状永久磁石を含む第1中間電極52、空
芯コイルを含む第2中間電極を有する第2中間電極53
を有するものを用いた場合を示した。
本発明においては、プラズマ発生源31とアノード32
をスパッタリング領域35を挟むように配置し、2個以
上の空芯コイル36によってプラズマ発生源31からア
ノード32方向に向かう磁場37を形成し、プラズマ発
生源31がら発生したアーク放電による高密度のプラズ
マ流を真空室33に引き出す。
さらに、引き出したプラズマをシート状にするために、
一対の永久磁石38をプラズマ発生源31とスパッタリ
ング領域35の間で、同極面を対向させてプラズマをタ
ーゲットと基板方向がら挟み(たとえば、N極とN極を
対向させる)、かつ、永久磁石のN極、あるいは、S極
面をターゲツト面、あるいは、被膜を形成する基板面3
9と平行になるように配置し、プラズマをターゲット4
0、あるいは、基板39と平行な方向に押しつぶし、シ
ート状の高密度プラズマ41を形成する。また、シート
プラズマ41を挟むようにターゲット40と基板39を
配置し、ターゲット4゜がシートプラズマ41に対して
負になるように、ターゲット40にスパッタリング電源
42によってスパッタリング電圧を印加する。
第1図において、永久磁石38によってシート状に変形
されたシートプラズマ41は紙面に垂直な方向に幅を有
している。
ガス導入口43からは、放電用ガスが導入される。又、
真空室33は排気手段によって10″″Torr程度又
はそれ以下に保たれることが望ましい。
ターゲット40は図面に垂直な方向に複数個配置される
。(第3図では複数個のうち1個の側面のみが見えてい
るところである。)基板39は静止していてもよいし、
紙面と垂直方向に搬送されてもよい。
[作 用] 本発明においてスパッタに使われる陽イオンの密度はシ
ートプラズマ中のイオンの密度であり、ターゲットに加
える電力とは、独立にコントロールされる。即ち、系全
体のプラズマ密度はシートプラズマ発生源への投入電力
によってコントロールされ、一方、スパッタスピードは
プラズマ密度とは独立にカソードへの直流電圧によって
コントロールできる。
また、シートプラズマのプラズマ密度は1013ion
s/cm”と大きくすることも可能なので通常のグロー
放電のそれ(〜10”1ons/Cm”)と比べてはる
かに太き(でき、よって生産性を考慮してもターゲット
はマグネトロン方式をとる必要はなく、単に、水冷した
陰極でかまわない。つまり、カソードの形状に制約がな
く、極端に細いカソードも用いることができる。これは
、カソードな狭い範囲内で近接して配置できるので、組
成の均一化には大変有利である。
また、放電圧力を10−’Torr台とすることも可能
なので、粒子の平均自由行程が長くなり(数十cm)、
ガスによる散乱効果を避けられるので、基板−ターゲッ
ト間距離を大きくすることができ、よって組成の均一化
に有利である利点もある。
[実施例] 実施例1 複合陰極型プラズマ発生装置31を有する第3図のよう
な装置において、第3図のような大直径のコイル36に
より発生せしめた平行磁界37により、真空室33内に
導いた円柱プラズマを、永久磁石38によりシート化さ
せた。この場合、プラズマ発生室に43から導入したガ
スはArであり、放電電流量は15[I Aであった。
このシートプラズマ41に平行に、巾1cmの水冷機構
を有するカソードを3本配置し、その上に、Ba、 C
u。
Yの金属ターゲットを密着させた。ジ−ドプラズマの巾
は約15cm、長さは50cm、厚さは肉眼で2cm程
度であった。上記ターゲットをシートプラズマの41中
心部から4cm離して配置し、それぞれのカソードに負
の直流バイアスを印加した。スパッタに際しては、酸素
ガスもチャンバー内に導入し5 X 10−’Torr
で反応性スパッタを実施した。カソードに加える電圧と
しては、100V〜800vの間を変化させ、それぞれ
の材料のスパッタスピードを任意にコントロールできる
ことを確認した。この方法を用いてBa。
Cu、 Yに加える電圧を適当に選択することによりB
a : Cu : Yの組成比を任意にコントロールで
き、かつ、それが膜の厚さ方向で均一であり、かつ、3
0cm角のガラス基板を移動させながらコーティングし
た場合面内での均一も優れていることが確認された。こ
の場合、基板とターゲットの距離は60cmであった。
[効 果] 本発明によれば多成分系薄膜を、その組成を任意にコン
トロールしながら、大面積基板に均一に形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的に考え方を示す説明図、第2図
は第1図を六方向から見た断面図、第3図は、本発明の
方法によってコーティングを行う場合に用いる装置の一
例を示す断面図である。 l・・・アーク放電によるプラズマ発生源2・・・シー
ト状プラズマ 3・・・陽極 4A、 4B、 4G、 4D・・・ターゲット5・・
・基板 6・・・シールド板 7A・・・ターゲット4Aに負電位を与える直流電源7
B・・・ターゲット4Bに負電位を与える直流電源7C
・・・ターゲット4cに負電位を与える直流電源7D・
・・ターゲット4Dに負電位を与える直流電源8・・・
基板の搬送方向 31・・・アーク放電プラズマ流発生源32・・・アノ
ード 33・・・真空室 34・・・プラズマ発生用直流電源 35・・・スパッタリング領域 36・・・空芯コイル 37・・・空芯コイルによって作られる磁場の方向38
・・・永久磁石 39・・・基体 40・・・ターゲット 41・・・シートプラズマ 42・・・スパッタリング電源 43・・・ガス導入口 51・・・複合陰極 52・・・環状永久磁石を内蔵した第1中間電極53・
・・空芯コイルを内蔵した第2中間電極手続補正書 平成1年12月ノ日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)アーク放電によるシート状プラズマと、該シート状
    プラズマに近接して配置され電気的に独立して制御され
    るようにした複数個のスパッタリング用ターゲットとを
    用い、各ターゲットに加える直流電圧を独立に制御して
    各ターゲットからの材料のスパッタリング速度を制御す
    ることによって、ターゲットに対してシート状プラズマ
    の反対側に設けた基体上に複数の材料からなる膜をその
    組成をコントロールして形成することを特徴とするスパ
    ッリングによる多成分系薄膜作成方法。 2)基体をシート状プラズマに平行に、かつ複数個のタ
    ーゲットを横切るように移動させながら、連続的に多成
    分系薄膜を作成することを特徴とする請求項1記載のス
    パッタリングによる多成分系薄膜作成方法。
JP22473288A 1988-09-09 1988-09-09 スパッタリングによる多成分系薄膜作成方法 Pending JPH0273966A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065251A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Shinmaywa Industries Ltd シートプラズマ成膜装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010065251A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Shinmaywa Industries Ltd シートプラズマ成膜装置

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