JPH0270330A - 弾性物体を介在させた微小ロッド集合型ダイによる成形加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は１個々に位置調整可能で隣接して配設された複
数の微小ロッドからなる微小ロッド集合型汎用プレスダ
イを用いて、主として金属材料の被成形材、例えば、航
空機の翼、ボデー等を成形するのに好適な成形加工方法
に関する。

従来技術及びその課題 従来、プレス成形法にには、雄、雌型を用いて大量生産
に向いているマツチドダイ法、雄型を用いて中、少量生
産に向いているストレッチラップ法及びラバーパッド法
等がある。

これらの成形法は、何れも、被成形物の特定の形状毎に
プレス型（ダイ）を製作しなければならないため、航空
機部品のように多品種少量生産の場合にはコストに占め
る型の費用の割合が高くなり、そのため製品のコスト高
を招いている。

このようなことから、最近は、第６図に示すように、微
小ロッド集合型ダイ１０が案出され、その実用化がはか
られつつある。

このダイ（型）１０は、複数の微小ロッド１）の各先端
を成形する形に応じて配列し任意の曲面に創成したもの
を雄型とし、これを張り渡した被成形材Ａに押し当てて
被成形材Ａを所望の形状に成形するものであり、汎用性
を備えたものである。

ところが、このような微小ロッド集合型ダイ１０は、第
７図に示すように、各ロッド１）の先端を被成形材Ａに
押し当てた時、ロッド先端と被成形物が点接触となるた
め、先端１）ａの跡Ａａが被成形材Ａに残って、表面が
いわゆるディンプル状（凹凸状）になり、平滑な表面が
得られないという問題点を有している。

特に、被成形材Ａが、薄材あるいは、軽金属の場合は、
この問題点が顕著に現われる。

課題を解決するための手段 本発明は、微小ロッド集合型ダイと被成形材との間に弾
性を有する物体を介在させて成形する方法により前記課
題を解決したものである。

作　　　　　　　用 本発明では、成形する形状に応じて配置した微小ロッド
の先端を１弾性を有する物体を介在させて被成形材に押
し当て、被成形材を所望の形状に成形する。

このとき、微小ロッドによって加圧された弾性を有する
物体が流動しダイの凹部を埋めるため、押圧力が微小ロ
ッドの先端に集中的に作用せず、均等に被成形材に作用
する。すなわち、弾性を有する物体は、微小ロッド集合
型ダイと被成形物との間の接触面積を増大させるような
作用をなし、これにより被成形物に平滑な加工面を得る
ことができる。

実　　　施　　　例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、微小ロッドとして先端が略々半球面をなし、
丸くなっているロッドを用いた汎用性微小ロッド集合型
ダイ２０を用いた成形装置の全体図で、フレーム２１に
は、薄板の被成形材Ａを張り渡し、且つ、傾動可能の一
対のチャック２２゜２２と、リフター２３により昇降す
るダイテーブル２４とが具えられている。

ダイテーブル２４の上面２４ａには取外し自在のロッド
固定手段２５が設置されている。

ロッド固定手段２５には、立設した複数のねじ＃１２６
に個々に螺合している微小ロッド＃２７が、その各ロッ
ドが互いに隣接するように具えられている。各微小ロッ
ドは、回転させると垂直方向（第１図の上下方向）に位
置調節が出来るようになっている。

次に、成形の順序を説明する。

先ず、第２図に示すように、マニュアルに従って、又は
図示しないコンピュータ支援装置により微小ロッド＃２
７の各微小ロッドを回転させて、その各先＠２７ａによ
り形成される配列（曲面）が目的とする成形形状（例え
ば、碗を伏せたような形状）と一致するように位置調節
する。そして。

図示しない締め付は装置により微小ロッドｇ２７を周囲
から締め付けて、ロッド固定手段２５と微小ロッド＃２
７とを一体化する。

次に、ロッド固定手段２５をダイテーブル２４に設置し
、微小ロッド群２７の先端を覆うようにシー゛ト状の弾
性を有する物体２Ｂを微小ロッド群２７の上に置き１次
いでリフター２３により上昇させる。なお、この弾性物
体２８は、天然ゴムのシート、又は、弾性を有する合成
樹脂製のシートが好適である。

すると、一対のチャック２２．２２により張り渡された
被成形材Ａに弾性物体２８が微小ロッド群２７によって
圧接される。

なおも、リフター２３が上昇し、第３図に示すように、
各微小ロッドの先端２７ａで弾性物体２８を被成形材Ａ
に強力に圧接すると、チャック２２．２２は傾動し、被
成形材Ａが上方に湾曲し、所望の形状に成形される。

このとき、各微小ロッドの先端２７ａは弾性物体２８を
介して間接的に被成形材Ａを押圧するので、弾性物体２
８が各微小ロッドの先＠２７ａの配列による凹部２７ｂ
を埋めるように入り込む。

従って、弾性物体２８の全面が被成形材Ａに圧接され、
従来のように、押圧力が各微小ロッドの先端に集中して
局部的に作用することなく均等に被成形材Ａに作用し、
被成形材Ａの表面に凹凸の生じることがない。

成形後の被成形材Ａはリフター２３を下降させ、チャッ
ク２２．２２から取り外す。

なお５弾性物体２８は、より安定した圧接状態が得られ
るように、第４図に示す弾性物体３８のように、微小ロ
ッド群２７の先端２７ａの配列の凹凸に合おせて下面に
ディンプル（凹凸部）３８ａを形成したものであっても
よい、このようなシートは、平滑な加工面を得るのに有
効である。

また１弾性物体は必ずしもシート状である必要はなく、
第５図に示すように、各微小ロッドの先端２７ａに取付
けた弾性物体４８であってもよい。

この取付けは、接着によってもよいし、交換を容易にす
るように嵌合によってもよい、このようにすれば、−々
弾性物体をダイの上にかぶせる必要が無くなり１作業性
が向上する。なお、この場合、弾性物体４８の先端は、
通常のロッドの先端と同じく略々半球面にしておくと、
平滑な加工面を得ることに効果的である。

発　　明　　の　　効　　果 以上のように、本発明によると、成形する形状に応じて
配置した微小ロッドの先端を、弾性物体を介して被成形
材に押し当てるので、被成形材とダイの間の接触面積が
増大して、押圧力が均等に加わり、被成形物に通常の金
型を用いた場合と同様な円滑な加工面を得ることができ
る。

なお、微小ロッドの集合からなる汎用性のあるダイを用
いるから、製造部品毎に型（ダイ）を製作する必要が無
く、コスト節減となるとともに、型の保管場所の節減と
もなる。

【図面の簡単な説明】

２Ｉ！１図乃至第５図は本発明の実施例で、このうち、 第１図は全体正面図、 第２図はロッド固定手段に微小ロッド群が具えられてい
る状態の正面図、 第３図は動作説明図、 第４図、第５図は弾性物体の他の実施例の図である。 第６図、第７図は従来例で、このうち、第６図は成形動
作中の概略図。 第７図は成形後の概略図である。 第１図 Ａ・・・被成形材 ２０・・・微小ロッド集合型ダイ ２７・・・微小ロッド群 ２７ａ・・・、ロッドの先端 ２８．３８．４８・・・弾性物体 ３８ａ・・・ディンプル 第２図 第３図 第５図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）微小ロッド集合型ダイと被成形材との間に弾性を
   有する物体を介在させて成形することを特徴とする、成
   形加工方法。
2. （２）前記弾性を有する物体が天然ゴムシートである、
   請求項１の成形加工方法。
3. （３）前記弾性を有する物体が合成樹脂製シートである
   、請求項１の成形加工方法。
4. （４）前記弾性を有する物体がディンプル付きシートで
   ある、請求項１の成形加工方法。
5. （５）前記弾性を有する物体が前記微小ロッドの先端部
   に取付けられている、請求項１の成形加工方法。
6. （６）前記弾性を有する物体の先端が略々半球面をなす
   、請求項５の成形加工方法。