JPH0270246A - 回転子巻線端部の支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は回転電機、特に可変速揚水発電機等の大形回転
電機の回転子巻線端部の支持装置に関する。

（従来の技術） 通常の水車発電機では究極形回転子が採用されるため、
回転子巻線は構造物を兼ねた突極界ｖ７１＠に巻回され
ており、運転時に作用する遠心力に対して該回転巻線は
該界磁極に設けられた鍔によって拘束される。

一方、交流可変速揚水発電機では、円筒形回転子に収め
た三相分布巻線を交流励磁する方式が採用されるので、
運転時に作用する遠心力に対して該回転子巻線を拘束す
るには通常の水車発電機とは異なる方法に依る必要があ
った。このことから、従来の可変速揚水発電機の回転子
巻線では、回転子内に収められる部分はスロット楔によ
り固定し、また回転子端部から外に突出した部分は第５
図のように、その外周面を非ｒａｍ、ｙ＊るいは熱硬化
性樹脂を含浸したガラス繊維等のバインドコード（１）
を、張力を加えながら巻回して支持固定していた。

（発明が解決しようとする課題） このような巻線の支持固定方法では特に、回転子巻線（
２）の端部外周にバインドコード（１）を巻回するため
、発電機回転子を回転させる転勤装置と、バインドコー
ド（１）の送り出し装置、およびバインドコード（１）
に一定の張力を与える定張力装置等が必要である。しか
し、直径が５ｍを超えるような大形可変速揚水発電機の
回転子では、輸送上の制約から現地組み立てが行われる
ことが多くなり、この場合には上記、転勤装置、コード
送り出し装置、定張力装置等を使用することが困難であ
る。

上記のような諸装置を使用することなく、現地で回転子
巻線（２）の端部を支持固定する方法として第６図のよ
うなものがある。第６図において、回転子巻線（２）の
端部はその長手方向数箇所について、熱硬化性樹脂を含
浸したガラス繊維からなるコード（５）によって、回転
子鉄心（３）の端部に結合固定された支えリング（６）
と相互にバインドされている。運転時回転子巻線（２）
の端部に作用する遠心力は含浸樹脂を加熱硬化したコー
ド（５）を介して支えリング（６）に伝達されるため、
支えリング（６）の剛性゛が十分大きければ該巻線端部
の外径方向への変形は極めて小さく抑えられる。

しかし、ここで問題なのは巻き付けたコード（５）の緩
みである。この緩みは運転時、回転子巻線（２）の端部
が回転子外径方向へ変形することを許し、その変形量は
緩みが大きいほど大きくなる。

コード（５）は緩みを生じぬよう注意しながら巻回され
るが、手作業であるため、必ずしも緩みがないとは言え
なかった。回転子巻線（２）の端部変形が大きくなると
、回転子巻線（２）に施された絶縁の弾性変形限度を超
えるようになり、回転芋鉄心（３）の端部付近の絶縁層
にクラックを生じ、絶縁性能が著しく低下する。

本発明は以上のような点に鑑みなされたものであり、そ
の目的とするところは、運転時における回転子巻線端部
の変形が極めて小さくなるよう、バインドの緩みを最小
にすることが可能な、現地組み立てに適した回転子巻線
端部の支持装置を提供することである。

（発明の構成） （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明の回転子巻線端部の支持
装置は、鉄心端部に固定された支えリングと、この支え
リングの外周に移動可能に取り付けられた複数のテンシ
ョンボルトと、このテンションボルトと回転子巻線端部
とを結合する熱硬化性樹脂が含浸されたコードとを備え
、前記テンションボルトの調整により前記コードに張力
を与え、加熱硬化して構成する。

（作　用） 本発明の回転子巻線端部の支持装置は以上のように構成
されているので、コードの緩みはテンションボルトによ
って最小とすることができ、かかる後コードに含浸した
熱硬化性樹脂゛を加熱硬化すれば全ての巻線の端部が緩
みなく強固に支えリングに固定される。

（実施例） 以下、本発明の一実施例について、第１図および第２図
を参照して説明する。

回転子鉄心（３）に設けられた回転子スロット内服めら
れた回転子巻線（２）は、その鉄心部においてはスロッ
ト喫（８）で支持固定されている。また回転子鉄心（３
）の端部から突出した回転子巻線（２）の内径側には回
転子鉄心（３）の端部にステー（７）を介して支えリン
グ（６）が取り付けられている。この支えリング（６）
の周囲には複数個のテンションボルト（９）が支えリン
グ（６）に設けられた貫通孔（１０）に通され内側から
ナツト（１１）にて支持されている。テンションボルト
（９）の端部はリング形状をなしておりこのリング部と
回転子巻線（２）の端部間を熱硬化性樹脂を含浸したガ
ラス繊維からなるコード（５）にて結合する。かかる後
前記ナツト（１１）を調整しコード（５）に張力を与え
て緩みを無くし含浸樹脂を加熱硬化し回転子巻線端部を
支持する。

以上のように本実施例によれば、回転子巻線（２）の端
部をコード（５）でバインドした後、コード（５）に残
った緩みはテンションボルト（９）にねじ込まれたナツ
ト（１１）を締めることによって無くすことができ、か
つ各コード（５）間の張力も均一化できるので、運転時
における回転子巻線端部の変形を抑えることができ、巻
線端部絶縁にクラック等を発生することがない信頼性の
高い回転巻線を得ることができる。

（変形例］） 第３図のようにテンションボルト（１２）の頭部Ｔ形と
することにより、コード（５）を巻回する際、上記実施
例のテンションボルト（９）のようにその孔にコード（
５）を通す必要がなくなり、巻回作業が簡略化される。

（変形例２） 変形例１のテンションボルト（１２）の頭部をフック状
とし、コード（５）をあらかじめループ状にして第４図
のようにテンションボルト（１３）と結合することによ
って、コード（５）の巻回作業はさらに簡略化される。

（発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、運転時における回
転子巻線端部の遠心力による変形を極めて小さく抑え、
巻線端部絶縁にクラックを発生させることがなく、現地
組み立てに適した大形可変速揚水発電機の回転子巻線端
部の支持装置を得ることができる

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る回転子巻線端部の支持
装置を備えた回転子端部の構成図、第２図は第１図の縦
断面図、第３図および第４図は本発明の他の実施例に係
る回転子巻線端部の支持装置の支持部品を示す外観図、
第５図は従来の可変速揚水発電機の回転子巻線端部の構
造を示す断面図である。 １・・・バインドコード ３・・・回転子鉄心 ５・・・コード ７・・・ステー ９、　１２．１３・・・テンショ １０・・・貫通孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鉄心端部に固定された支えリングと、この支えリングの
   外周に移動可能に取り付けられた複数のテンションボル
   トと、このテンションボルトと回転子巻線端部とを結合
   する熱硬化性樹脂が含浸されたコードとを備え、前記テ
   ンションボルトの調整により前記コードに張力を与え、
   加熱硬化したことを特徴とする回転子巻線端部の支持装
   置。