JPH0268054A - 多目的椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、椅子の姿勢を種々に変更することにより、
健康器具や腰に負担を掛けない膝着き椅子として使用で
きるようにした多用途、多目的椅子に関する。

（ロ）従来の技術 腰と下腿を同時に支持して椎間板への体重負担を軽減す
るようにした、いわゆる膝着き椅子は、例えば実開昭６
３−３１８５３号公報等で公知である。また、この種の
膝着き椅子において、それを揺り椅子や腰掛けとして使
用できるようにしたものが特公昭６１−１１６０５号公
報で開示されている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 上記復者の膝着き椅子は、座席を傾動させ、あるいはフ
レーム自体が床面上で揺動することによリ、椅子の姿勢
を変更し異なる用途に適用できるようにしている。その
ため、椅子を特定の使用姿勢で固定することができず、
使用者は椅子の姿勢を維持するため、絶えず重心位置に
注意を払う必要がある。

このように、従来の多目的椅子は、特定の使用目的に沿
って設計された専用の椅子に比べると、その主たる用途
では問題がなくても、他の副次的な用途で使用するとき
使い勝手が悪く、機能的にも劣る欠点があった。

この発明は上記に鑑み提案されたものであって、椅子を
用途に応じた好適な使用姿勢に変更できるようにして、
通常の椅子と、膝着き椅子と、背筋を伸ばすための健康
器具に使用でき、各使用姿勢において専用の椅子等と同
等の機能を確実に発揮することのできる多目的椅子を得
ることを目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段 従来の多目的椅子は、主たる用途に応じて椅子の基本構
造を設定し、その一部を変位操作し、あるいは使用者が
姿勢を変更して多用途に適用できるようにしており、こ
れが副次的な用途において充分な機能を発揮できない要
因になっている。そこで、この発明では、各用途に応じ
て２個のクッション座の上下位置および前復方向への傾
き角度、あるいは全体の上下高さを自由に変更できるよ
うにして、椅子を各用途に応じて好適な使用姿勢に変更
し充分な機能を発揮できるように構成することとした。

具体的には、第１図に示すように、高さ調節手段１５を
有し、支持高さが変更自在な脚体２と、半円状に湾曲す
るシートフレーム３の両端にクッション座４．４を前後
傾動可能に支持したシート体１とを基本的な構造体とし
て椅子を構成する。

そして、前記シートフレーム３を脚体２の上部に設けた
ガイド手段１６でその湾曲線に沿って移動自在に支持し
、ガイド手段１６ないしは脚体２とシートフレーム３と
の間に、シートフレーム３の移動を阻止するロック手段
３４を設ける。

好ましくは、Ｘ字形に組まれた一対の脚フレーム１３．
１４で脚体２を形成し、各脚フレーム１３．１４の上部
に軸支した２個のガイド手段１６で、シートフレーム３
を移動可能に支持する。

（ホ）作用 シートフレーム３をその湾曲線に沿って移動させること
により、フレーム両端に設けた２個のクッション座４．
４の上下の位置関係を変更することができ、しかも、各
変更位置において、各クッション座４．４を必要姿勢に
前後傾動させることができる。さらに、脚体２を高さ調
節手段１５で調節して、その支持高さを変更することが
できる。

従って、椅子として使用するときは、一方のクッション
座４を背もたれにし、他方のクッション座４を座席にし
て使用し、膝着き椅子として使用するときは、第７図に
示すように一方のクッション座４を座席にし、他方のク
ッション座４を下腿用塵にして使用できる。ざらに、両
りツション座４．４をほぼ同じ高さにし、それぞれが上
向きになるよう傾動させると、第８図に示すように、背
筋を伸ばすのに適した健康器具として使用できる。

なお、脚体２の支持高さは各使用姿勢に応じて、おるい
は使用者の身長等に応じて適宜変更する。

（へ）実施例 第１図ないし第８図はこの発明の実施例を示し、多目的
椅子を通常の椅子として使用する場合についてその構造
を説明する。

第１図および第２図において、椅子はシート体１と、こ
れを支持する脚体２を基本的な構造体として構成されて
いる。シート体１は、一定曲率で湾曲するシートフレー
ム３と、このフレーム３の両端に前後傾動自在に支持さ
れている２個の楕円形のクッション座４．４と、各クッ
ション座４を任意の傾動姿勢で固定するための固定手段
５とで構成されている。

シートフレーム３は偏平な角形パイプを湾曲して形成し
てあり、前記固定手段５を介して各クッション座４．４
を支持している。第３図において、固定手段５は、シー
トフレーム３の端部両側を挟み保持する大小一対のブラ
ケット６．７を有し、両ブラケット６．７を挿通する軸
８でシートフレーム３と接続される。大径のブラケット
６の板面には円弧状のガイド溝９が連設してあり、この
溝９に挿通した固定ねじ１０をシートフレーム３に固定
したナツト１１に捩込むと、クッション座４を任意の傾
動位置で固定することができる。また、固定ねじ１０を
緩めると、第１図に想像線で示すように、各クッション
座４は軸８の回りに前後傾動可能となる。なお、固定手
段５はクッション座４の背面にビス止めされている。

脚体２はＸ字状に組まれた一対の脚フレーム１３．１４
と、両フレーム１３．１４間に設けられる高さ調節手段
１５と、各フレーム１３．１４の上端にそれぞれ設けら
れたガイド手段１６などで形成しである。

第２図および第４図において、脚フレーム１３．１４は
、床面に支持される基枠１７と、この枠１７の中央２箇
所に溶接固定される左右一対の脚棒１８と、ガイド手段
１６を支持するために各脚棒１８の上端に固定された支
持腕１９などで形成するが、とくに前側の脚フレーム１
３の脚棒１８の対向幅を大きく形成する。そして両脚フ
レーム１３．１４を後側の脚フレーム１４が内側で交差
するようＸ字形に組み、交差部分において両フレーム１
３．１４の脚棒１８を中心軸２０で連結する。

２１は補強板である。

高さ調節手段１５は、前後それぞれの脚棒１８間に揺動
可能に支持される軸受２３および雌ねじ体２４と、これ
ら両部材２３．２４を前後に挿通するねじ軸２５と、ね
じ軸２５の前端に固定される操作ノブ２６とで構成しで
ある。ねじ軸２５は軸受２３に対して、回動は自在であ
るが軸芯方向への移動が阻止されるよう支持されており
、雌ねじ体２４に対してはその先端のねじ部２５ａが螺
合している。従って、操作ノブ２６を操作してねじ軸２
５を回転させると、両脚フレーム１３．１４の挟み角が
大小に変化して、脚体２の上下高さを変更できる。

第５図および第６図において、ガイド手段１６は、三角
形状の一対の側壁２７ａとこれら側壁２７ａの底辺部ど
うしを接続する底壁２７ｂとを一連に形成してなるガイ
ド枠２７と、前記側壁２７ａ間に配置され、ボルト２８
で回転自在に支持された３個のガイドパイプ２９とで構
成する。３個のガイドパイプ２９は側壁２７ａの頂部近
傍に位置して三角形状に配置しており、これらガイドパ
イプ２９の上下間にシートフレーム３を挿通することに
より、シートフレーム３をその湾曲線に沿って移動でき
るよう支持している。これにより、シート体１は脚体２
に対して円弧面に沿って自由にスライド変位できる。

脚体２の上下高さが変化するとき、前後のガイド手段１
６の隣接間隔が変化する。このｒ４隔変更に追随してガ
イド手段１６を前１麦傾動させるために、ガイド枠２７
の両側壁２７にねじ軸３０を外向き突出姿勢で固定し、
ねじ軸３０をデイスタンスカラー３１を介して支持腕１
９に挿通してナツト３２で固定する。つまり、ガイド手
段１６は左右一対の支持腕１９でねじ軸３０を介して傾
動可能に軸支されている。これにより、ガイド枠１６の
側壁２７ａはシートフレーム３の湾曲中心を常に指向す
ることができる。

シートフレーム３を任意のスライド位置で固定するため
に、後側に位置するガイド手段１６とシートフレーム３
との間にロック手段３４を設けている。ロック手段３４
は、ガイド枠２７の底壁２７ｂに固定されたナツト３５
とこのナツト３５に振込まれるねじ軸３６と、ねじ軸３
６を回転操作するロックノブ３７と、シートフレーム３
の円弧外周壁に数センチ間隔おきに多数連設されたロッ
ク穴３８とからなり、第５図に示すようにねじ軸３６の
先端の軸部３６ａがロック穴３８と係合することによっ
て、シートフレーム３のスライド移動を防止する。

第１図において、シートフレーム３の中央からやや上端
寄りの位置には、シートフレーム３のスライド限界位置
を規定するストッパ３９が固定しである。このストッパ
３９は、椅子を第８図に示す健康器として使用するとき
の、シートフレーム３の位置決めのために設けてある。

以下、多目的椅子の使用態様を用途別に説明する。

（ト）通常の椅子として使用するとき 第１図に示すように、シートフレーム３を脚体２に対し
て反時計方向にスライドさせ、スライド限界位置におい
てロック手段３４でシート・フレーム３を固定する。次
いでシートフレーム３の上端のクッション座４を、シー
ト面がほぼ垂直になるよう傾動させて固定ねじ１０で固
定して、これを背もたれとする。また、シートフレーム
３の前端のクッション座４をほぼ水平姿勢に傾動して固
定ねじ１０で固定し、これを座席とする。場合によって
は、背もたれ側のクッション座４は、固定ねじ１０を緩
めておいてもよい。また、使用者の下腿長に合わせて、
脚体２の上下高さを高さ調節手段１５で変更調節する。

より寛いだ姿勢で使用したい場合は、座席側のクッショ
ン座４を後下がり姿勢にし、同様に背もたれ側のクッシ
ョン座４も後傾姿勢にする。

（チ）膝着き椅子として使用するとき この場合は、高位置のクッション座４に腰掛は下腿を下
側のクッション座４で受止める。従って、脚体２の支持
高さを下限付近にまで下げ、座位が高くならないように
する。そのうえで、第７図に示すように、椅子として使
用する場合よりも上下のクッション座４．４の上下間隔
が小さくなるよう、シートフレーム３を時計回転方向に
移動させ、ロック手段３４で固定する。次いで、上側の
クッション座４を前下がり姿勢に傾動させ、下側のクッ
ション座４は後下がり姿勢に傾動させる。両りツション
座４．４とも傾動調節後に固定ねじで固定する。必要に
応じてシートフレーム３をスライド調整すると、身長や
上腿長の大小に適合して、クッション座４．４の上下間
隔および前後間隔を変更調整できる。

（す）健康器具として使用するとき 第８図に示すように、シートフレーム３の周方向のほぼ
中央部を脚体２で支持し、２個のクッション座４．４を
同じ高さにする。そして、各クッション座４．４を凸字
形に傾動させて固定する。

使用者は仰臥姿勢になって、一方のクッション座４に尻
を乗せ、他方のクッション座４に上背を乗せて脱力し、
一定時間その状態を維持して背筋を伸ばす。この場合、
上背を支持する側のクッション座４をより高く位置させ
ると、身体に加わる刺激の度合を緩かにすることができ
る。

以上説明したように、この発明の多目的椅子は、シート
フレーム３をスライド変位するとともに、２個のクッシ
ョン座４．４の傾動姿勢を変更し、ざらに脚体２の支持
高さを変更することにより、用途に応じて好適な使用姿
勢に椅子の形態を変更できる。

（ヌ）変形例 この発明は上記の実施例の一部を以下のように変更して
実施することもできる。

シートフレーム３は一定曲率で湾曲している必要はなく
、複数の曲率で湾曲形成してあってもよい。

脚体２は高さ調節手段１５を備えていることを要件とす
る以外は、その構造を自由に設定できる。

とくに１個の脚柱でシート体１を支持するよう構成する
こともでき、この場合は、１個のガイド手段１６でシー
トフレーム３を支持するよう構成してあってもよい。

とくにシートフレーム３が一定曲率で湾曲構成しである
場合は、ガイド手段１６をスリーブ状に形成することも
でき、必ずしも案内要素として転動体を用いる必要はな
い。また、ガイドパイプ２９をロック手段３４として利
用することもできる。

例えば、シートフレーム３にガイドパイプ２９が落込み
係合する溝を一定間隔おきに形成しておき、必要位置で
ガイドパイプ２９を移動操作して溝と係合させるのであ
る。

（ル）発明の詳細 な説明したようにこの発明では、湾曲するシートフレー
ム３の両端にクッション座４．４を設け、シートフレー
ム３を脚体２に設けたガイド手段１６で湾曲線に沿って
スライド移動可能に支持するので、シートフレーム３の
スライド移動によって、２個のクッション座４．４の上
下間隔および前後間隔を自由に変更できる。また、各ク
ッション座４．４の前後方向の傾動角を自由に変更可能
とし、脚体２の支持高さも変更自在とした。従って、こ
の発明の多目的椅子によれば、通常の椅子として使用す
る場合はもちろん、膝着き椅子および背筋を伸ばすため
の健康器具として使用する場合のいずれでも、椅子をそ
れぞれの用途に適合した使用姿勢に変更することができ
、各使用姿勢においてそれ専用に設計された椅子や健康
器具と同等の機能を確実に発揮することができ、その実
用性を向上できる。

２個のクッション座４．４の上下および前後距離を、湾
曲するシートフレーム３のスライド変位によって行うよ
うにしたので、クッション座４．４の変位構造を簡素化
でき、多目的椅子を低コストで製造できる点で有利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第８図はこの発明の実施例を示し、第１図
は多目的椅子の側面図、第２図は外観斜視図、第３図な
いし第５図は、それぞれ第１図におけるＡ−Ａ線、Ｂ−
Ｂ線、Ｃ−Ｃ線に沿う断面図、第６図は第５図における
Ｄ−Ｄ線断面図、第７図は膝着き椅子にした状態の側面
図、第８図は健康器具にした状態の側面図である。 １・・・・・・・・・シート体、２・・・・・・・・・
脚体、３・・・・・・・・・シートフレーム、４・・・
・・・・・・クッション座、１３・・・・・団・脚フレ
ーム、１４・・・・・・・・・脚フレーム、１５・・・
・旧・・高さ調節手段、１６・・・・・・・・・ガイド
手段、３４・・・・・・・・・ロック手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）高さ調節手段１５を有し、支持高さが変更自在な
   脚体２と、湾曲するシートフレーム３の両端にクツシヨ
   ン座４、４を前後傾動可能に支持したシート体１とから
   なり、 前記シートフレーム３を脚体２の上部に設けたガイド手
   段１６でその湾曲線に沿って移動自在に支持し、 ガイド手段１６ないしは脚体２とシートフレーム３との
   間に、シートフレーム３の移動を阻止するロック手段３
   ４が設けてある多目的椅子。
2. （２）脚体２がＸ字形に組まれた一対の脚フレーム１３
   、１４で構成してあり、各脚フレーム１３、１４の上部
   に軸支した２個のガイド手段１６でシートフレーム３を
   移動可能に支持した特許請求の範囲第（１）項に記載の
   多目的椅子。