JPH026744Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、歩行型の縦軸回転式草刈機に係り、
各部の配置バランスを良くして安定をはかり、軽
量小型で取扱い易く、作業疲労の少ない歩行型草
刈機を提供することを目的とする。

即ち図面に示すように、機枠１の略中央部にエ
ンジン２を搭載し、エンジンの前方において機枠
に取付けた歯車箱３から垂下した縦軸４の下端に
回転刃５を取付け、エンジン２の後方においてエ
ンジンの動力取出軸６から走行車輪７の軸８に至
る伝動系中にドラムクラツチ９，１０を車輪軸８
を中心に揺動させるように機枠上方に設け、機枠
１の後部にハンドル１１を機枠の前部に安定輪１
２の支持腕１３を取付けた縦軸回転式草刈機であ
る。

図面に示す実施例について具体的に説明する
と、回転刃５への動力はエンジン２の動力取出軸
６からベルト１４、中間軸１５、歯車箱３内の傘
歯車１６，１７を経て縦軸４に伝達される。その
ベルト１４にテンシヨンローラを設け、ハンドル
１１に取付けたレバーにより作動させる公知のベ
ルトクラツチを設けるものであるが図に省略し
た。

走行車輪軸８への動力は、動力取出軸６からチ
エーン１８・機枠１上に横架された中間軸９、リ
ム１０ａを持つたドラム１０、その軸２０、チエ
ーン２１を経て伝動する。ドラム軸２０は車輪軸
８に回動自由に取付けた揺動支持体２２に軸受け
される。２２ａは支持体２２に取付けたチエーン
ケースである。

機枠１と上記の支持体２２との間に張設したコ
イルばね２３により支持体２２、これに支持され
るドラム１０を、第１，３図において左方に引き
寄せて、ドラム１０のリム１０ａを中間軸９と離
して常時動力を断つ。ハンドル１１に取付けたク
ラツチレバー２４を握ることによつてワイヤ２
５、緩衝ばね２６を介して支持体２２をばね２３
に抗して第３図で右方に引き、ドラム１０を鎖線
１０′のように移動させ、リム１０ａを中間軸９
に接触させて伝動する。このドラムクラツチ構成
をその中間軸９、ドラム１０に代表させて、本書
ではドラムクラツチ９，１０と略称する。またベ
ルト１４・チエーン１８，２１用のプーリ、チエ
ーンホイールは周知のものが図示のように用いら
れる。

縦軸４は歯車箱３に軸受けされ、円板または腕
の刃物台５が、草巻付き防止用の筒状カバー２７
と共に着脱可能に上記縦軸４の下端部にフランジ
金具２８により取付けられる。ナイフ刃５ａは略
へ字形で刃面は刃物台５の下面より下方に位置す
る。そして第４図のように刃５ａの厚さより長い
筒軸２９ａを形成したブツシユ２９を介してボル
ト・ナツト３０，３１で取付けて、ナイフ刃５ａ
を回転自由にして、衝撃に対して容易に逃げる構
成とする。

３２は回転刃カバーで、歯車箱３の下面のフラ
ンジ座にボルト３３で取付け、また後部をブラケ
ツト３４で機体１に支持させる。この回転刃カバ
ー３２の中央部３２ａを下向きに逆円錐状の円形
に凹ませ、その外周面に前記の筒状カバー２７の
上端を嵌め合せる。

第６図は伝動系カバー３５を表わすもので、歯
車箱３の方を覆う略コ字形部３５ａとエンジンの
一側で動力取出軸６の前後に懸回されたベルト１
４、チエーン１８の方を覆う断面Ｌ形部３５ｂと
を平面略Ｌ形に形成し、回転刃カバー３２に固定
の金具３６に着脱自在にねじ止めして取付ける。
第１，２図の３７はエンジン上部の燃料タンク、
第３図中１０ｂはドラムリム１０ａに形成したゴ
ム層、第５図の３２ｂは補強用突起面である。

本考案は、ドラムクラツチを車輪軸の上方に前
記のように構成したから、従来のエンジン下部に
ミツシヨン機構を有するものに比べて軽量であ
る。前部の回転刃駆動歯車箱をエンジンに近接さ
せて後部のドラムクラツチ部とバランスのとれた
配列構成が得られ、機枠の短い全体として小形と
なり、安価にして取扱い易い芝刈機が得られる。
刃物台の上面に取付けた円筒カバーを、回転刃カ
バーの中央部の円形凹部の外周面に嵌め合わせた
から、草巻付き防止機構が簡単に構成される。前
部の歯車箱部およびエンジンの一側部のエンジン
の動力取出軸から該歯車箱に至るベルト、ドラム
クラツチに至るチエーン等の伝動系部を平面Ｌ形
のカバーで覆つたので、衣服等が巻込まれること
がなく安全で外観もよい等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案草刈機の一部切断側面図、第２
図は平面図、第３図はドラムクラツチの正面図、
第４図はナイフ刃の取付部の拡大切断面図、第５
図は回転刃カバーの斜視図、第６図は伝動系カバ
ーの斜視図。 １は機枠、２はエンジン、３は歯車箱、４は縦
軸、５は刃物台、６は動力取出軸、７は走行車
輪、８は車輪軸、９，１０はドラムクラツチ、１
１はハンドル、１２は安定輪、１３は支持腕。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 機枠１の略中央部にエンジン２を搭載し、その
   前方に回転刃駆動系の歯車箱３を機枠１に取付
   け、エンジン２の後方に走行駆動系の中間軸９を
   機枠１に横架して配置し、車輪軸８を支点軸とし
   て揺動する支持体２２に軸架したドラム１０のリ
   ム１０ａを前記の中間軸９に対向させてドラムク
   ラツチを構成し、 クラツチ断ばね２３を機枠１と揺動支持体２２
   との間に張設し、ハンドル１１に取付けたクラツ
   チレバー２４をワイヤ２５・緩衝ばね２６を介し
   て揺動支持体２２に連結し、 歯車箱３の下部に回転刃カバー３２を取付け、
   その中央部に円形凹部３２ａを形成し、歯車箱３
   から垂下した縦軸４に取付けた刃物台５と一体的
   な草巻付き防止用の筒状カバー２７の上端を上記
   の凹部３２ａの外周面に嵌め合わせ、 エンジン２の動力取出軸６から前方の歯車箱３
   に懸回したベルト１４、その軸６から後方の中間
   軸９に懸回したチエーン１８等の伝動系、および
   歯車箱３を覆う平面形状略Ｌ形の伝動系カバー３
   ５を回転刃カバー３２に取付けた草刈機。