JPH026686Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば印刷機等において、所望の枚
数の印刷紙を設定した枚数毎に設定した回数だけ
仕分けできるようにしたプリセツトリピートカウ
ンターに関する。

〔従来の技術〕

従来より印刷機等には所望の印刷枚数を設定
し、該設定値と印刷機の印刷枚数の計数値とが一
致した時に出力信号を出すプリセツトリピートカ
ウンターが設けられている。

しかし、従来のプリセツトリピートカウンター
は所望の印刷枚数を設定できるのみで、これを所
定の枚数毎に仕分けする機能を有さないため、仕
分けする場合は作業者が印刷機の印刷枚数カウン
ターのカウント値を目視しつつ、一定の計数値毎
に仕分けしなければならず、仕分け作業が煩雑と
なり作業効率を向上できないのみならず、仕分け
枚数も誤り易い等の問題があつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

そこで本考案は上述従来の問題点に鑑みて検討
の結果、所望の印刷枚数を幾つかに仕分けする場
合の個々の仕分け枚数と仕分け回数とを夫々設定
可能に設定手段を設けると共に、印刷機の印刷枚
数の計数値が前記仕分け枚数の設定値と一致する
直前に報知信号を出力すべく構成することによ
り、作業者が仕分け作業直前に該作業タイミング
を確実に知り得るようにして仕分け作業を容易
に、かつ正確に行い得るようにし、作業効率の向
上を図るのが目的である。

〔問題点を解決するための手段〕

即ち本考案は、所望枚数の印刷物などを幾つか
に仕分けする場合の個々の仕分け枚数設定手段と
仕分け回数設定手段及び所定の定数Ｎの設定手段
を設け、前記仕分け枚数設定手段の設定値より定
数Ｎを減算する演算手段の演算値と本体制御部か
らのクロツク信号を計数する仕分け枚数計数手段
の３の計数値とを比較して一致時に報知手段へ信
号を出力する比較手段と、前記仕分け枚数設定手
段の設定値と仕分け枚数計数手段の計数値とを比
較して一致時に仕分け回数計数手段に信号を出力
すると共に前記仕分け枚数計数手段の計数値を初
期化する比較手段と、前記仕分け回数設定手段の
設定値と仕分け回数計数手段の計数値とを比較し
て一致時に本体制御部へ駆動停止信号を出力する
と共に前記仕分け回数計数手段の計数値を初期化
する比較手段とを具備するよう構成したのであ
る。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する
と、第１図は本考案に係るプリセツトリピートカ
ウンターの操作部を示すもので、所望の印刷枚数
を幾つかに仕分けする場合の個々の仕分け枚数を
設定する仕分け枚数設定手段１とその仕分け回数
を設定する仕分け回数設定部２と、後述する本体
制御部から送られてくるクロツク信号を計数する
仕分け枚数計数手段３と、前記仕分け枚数設定手
段１と仕分け枚数計数手段３の値が一致する都度
発信される信号を計数する仕分け回数計数手段
と、前記仕分け枚数計数手段３の計数値が仕分け
枚数設定手段１の設定値と一致する直前であるこ
とを作業者に知らせるための報知手段５が配設さ
れている。

ここで前記仕分け枚数設定手段１と仕分け回数
計数手段２は任意の桁数のデジタルスイツチ等に
より形成され、例えば10万枚の印刷を行い、その
印刷物を１万枚ずつ10個に仕分けしたい場合に
は、図示の如く仕分け枚数設定手段１の設定値を
１万に、仕分け回数設定手段２の設定値を10に設
定すれば良く、又5000枚ずつ20個に仕分けしたい
場合には夫々の設定手段１，２に「5000」と
「20」を設定する。

又、前記仕分け枚数計数手段３と仕分け回数計
数手段４は前記仕分け枚数設定手段１と仕分け回
数設定手段２とに対応した桁数の発光ダイオード
等にて形成されている。

そして前記仕分け枚数計数手段３は図示しない
印刷機の給紙装置等の作動に同期して本体制御部
１３等から送られてくるクロツク信号を計数表示
し、該計数値と仕分け枚数設定手段１の設定値と
を比較手段６２により比較し、該比較手段６２か
らの一致信号によりゼロを表示して初期化され、
しかる後も同様にクロツク信号を計数表示するよ
うに設けられている。

一方、前記仕分け回数計数手段４は上記仕分け
枚数設定手段１の設定値と前記仕分け枚数計数手
段３の計数値が一致する都度比較手段６２から送
られてくる前述の信号を計数表示し、該計数値と
仕分け回数設定手段２の設定値とを比較手段６３
により比較し、該比較手段６３からの一致信号に
よりゼロを表示して初期化されると共に前記本体
制御部１３へ印刷停止信号を出力し、これからの
クロツク信号を停止する。

又、前記報知手段５はブザー、ランプ等の任意
の報知手段にて形成されている。

そして該報知手段５は前記仕分け枚数設定手段
１の設定値から定数Ｎ設定手段１０への設定値を
減算した演算手段１２の演算値と前記仕分け枚数
計数手段３の計数値とを比較手段６１により比較
し、該比較手段６１からの一致信号により作業者
へ仕分け作業時期を報知するように設けられてい
る。

尚、定数Ｎ設定手段１０は、仕分け作業を行な
う仕分け枚数設定手段１の設定値と仕分け枚数計
数手段３の計数値とが一致する直前、例えば前述
実施例においては１万枚の10枚前の9990枚、又は
5000枚の10枚前4990枚時を検出して仕分け作業を
予告するための定数Ｎを設定するものであり、定
数Ｎは固有の数値で固定もできるし、図示しない
デジタルスイツチ等の入力手段を用いて作業条件
に応じた任意の数を入力設定することもできる。

次に本考案に係るプリセツトリピートカウンタ
ーの一実施例の作動を第３図に示すフローチヤー
トにより説明する。

本考案に係るプリセツトリピートカウンター
は、図示しない印刷機等のメインスイツチ等によ
り起動し、STARTの状態となる。

STEP１で本体制御部１３からのクロツク信号
が送られて来たか否かを判断し、入力されていな
い場合は信号待ちの状態となる。

図示しない給紙装置が作動する等印刷状態とな
り、クロツク信号が送られてくるとSTEP２にて
仕分け枚数計数手段３が「１」だけ加算され、
STEP３へ進む。

STEP３では演算手段１２の演算値、即ち「仕
分け枚数設定手段１の設定値−定数Ｎ」と仕分け
枚数計数手段３の計数値「１」とを比較手段６１
により比較判断し、両値が一致しない場合は
STEP５を介してSTEP１に戻り、次のクロツク
信号により仕分け枚数計数手段３が「１」加算さ
れ、以後同様にしてその計数値が順次加算され
る。

又、STEP３で両値が一致するとSTEP４に進
み、設定した定数Ｎ枚印刷すると仕分け作業があ
る旨の予告を作業者に報知してSTEP５に進む。

STEP５では仕分け枚数設定手段１の設定値と
仕分け枚数計数手段３の計数値を比較手段６２に
より比較判断し、両値が一致しない場合はSTEP
１へ戻り、両値が一致した場合はSTEP６へ進み
仕分け枚数計数手段４の計数値を初期化し、
STEP７で報知手段５を作動し、STEP８で仕分
け回数計数手段４の計数値を「１」だけ加算して
STEP９に進む。

尚、前記実施例の如くSTEP７で報知手段５を
作動するようにすれば、作業者は仕分け作業の直
前の予告のみならず、仕分け作業時をも仕分け枚
数計数手段３を目視することなく報知されるた
め、より容易且つ正確な仕分け作業をなし得る。

次にPTEP９では仕分け回数計数手段２の計数
値と仕分け回数設定手段４の設定値とを比較手段
６３により比較判断して、両値が一致しない場合
はSTEP１に戻り、両値が一致した場合は仕分け
回数計数手段４の計数値を初期化すると共に前記
本体制御部１３へ印刷停止信号を出力してSTEP
１へ戻る。

そして本体制御部１３からのクロツク信号は前
記印刷停止信号により停止されるためこの信号待
ちの状態となる。

〔考案の効果〕

本考案は以上の如く仕分け枚数設定手段１と仕
分け回数設定手段２とを別途に設け、両設定手段
１，２の乗算値により所望の印刷枚数を設定可能
とすると共に、仕分け枚数計数手段３の計数値が
仕分け枚数設定手段１への設定値と一致する仕分
け作業直前に作業者へその作業タイミングを報知
しうるよう構成したため、作業者はカウンターを
常時目視しつつ仕分け作業をすることなく、報知
時のみ速やかに仕分け作業に取り組めば良いため
作業を正確にかつ容易になしうるのみならず、仕
分け作業以外の時は他の機械等での作業に従事で
きるため、印刷作業等の能率を頗る向上しえ、又
従来の印刷機等にも大きな設計変更をすることな
く容易に組み込めるため、安価に実施できる等の
実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るプリセツトリピートカウ
ンターの操作部の一実施例を示した正面図、第２
図は同カウンターのブロツク図、第３図は同カウ
ンターの作動を説明するためのフローチヤートで
ある。 １……仕分け枚数設定手段、２……仕分け回数
設定手段、３……仕分け枚数計数手段、４……仕
分け回数計数手段、５……報知手段、６１〜６３
……比較手段、１０……定数Ｎ設定手段、１２…
…演算手段、１３……本体制御部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所望枚数の印刷物等を幾つかに仕分けする場合
   の個々の仕分け枚数設定手段１と仕分け回数設定
   手段２及び所定の定数Ｎの設定手段１０を設け、
   前記仕分け枚数設定手段の設定値より定数Ｎを減
   算する演算手段１２の演算値と本体制御部１３か
   らのクロツク信号を計数する仕分け枚数計数手段
   ３の計数値とを比較して一致時に報知手段５へ信
   号を出力する比較手段６１と、前記仕分け枚数設
   定手段の設定値と仕分け枚数計数手段の計数値と
   を比較して一致時に仕分け回数計数手段４に信号
   を出力すると共に前記仕分け枚数計数手段の計数
   値を初期化する比較手段６２と、前記仕分け回数
   設定手段の設定値と仕分け回数計数手段の計数値
   とを比較して一致時に前記本体制御部へ駆動停止
   信号を出力すると共に前記仕分け回数計数手段の
   計数値を初期化する比較手段６３とを具備してな
   ることを特徴とする仕分機能を持つたプリセツト
   リピートカウンター。