JPH026401A - ホルムアルデヒドによる燻蒸法及び塊状晒粉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はホルムアルデヒドによる燻蒸法であり、それに
用いる晒粉に関するものである。

〔従来の技術〕

従来からホルムアルデヒドは、病室、畜舎、鶏舎、蚕室
、農園芸用温室あるいは被覆、毛布、羽毛、皮革、器具
等の消毒に、加熱してホルムアルデヒドガスとして燻蒸
使用されている。

ホルムアルデヒドガスを発生させるために過マンガン酸
カリとホルムアルデヒド水溶液を接触させ、酸化反応に
よる発熱による方法が古くから知られているが、使用後
に有害なマンガンの処理に問題がある。

又、過マンガン酸カリに代えて、晒わ）を使用すること
も古くから知られているが、晒粉とホルムアルデヒド水
溶液とを接触させると直ちに激しくホルムアルデヒドが
発生し、燻蒸を行う作業者がホルムアルデヒドを吸入す
る危険がある。

本出願人は先に斯かる欠点を解決するために、晒粉を塊
状として使用することにより、ホルムアルデヒドの発生
を数分間遅らせる発明を成し出願したく昭和６１年特許
願第３１５０１６号）〔発明が解決しようとする問題点
〕 しかしながら、晒粉を使用した場合は副反応により、少
量の塩素ガスが発生し水分と反応して塩化水素となり、
金属類を激しく腐食する欠点がある。よって、塩素ガス
の発生を防止或いは減少させることが望ましい。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属
の水酸化物を５％以上含有し有効塩素を６０％以上含有
する１個が５グルムないし５００グラムの塊状の晒粉と
ホルムアルデヒド水溶液とを接触させることを特徴とす
るホルムアルデヒドによる燻蒸方法であり、該方法に使
用する塊状の晒わ）である。

本発明で使用されるアルカリ金属の水酸化物としてはカ
セイソーダ、カセイカリがあり、又アルカリ土金属の水
酸化物とて水酸化物力ルシュウム或いは水酸化マグネシ
ェウムがある。アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土
金属の水酸化物は単独或いは混合して使用しても差支え
ない。

アルカリ土金属の水酸化物に代えてアルカリ土金属の酸
化物を使用しホルムアルデヒド水溶液中で水酸化物とし
て同様に使用することもできるが、水分があると長期保
存中に塊状物が崩壊するので望ましくない、アルカリ金
属或いはアルカリ土金属の炭酸塩の使用も考えられるが
同様に長期保存性に問題がある。

本発明に使用されるホルムアルデヒド水溶液としては、
特に限定されないが高濃度のものが便利であり、通称ホ
ルマリンとして市販されている３５〜３８％のホルムア
ルデヒド水溶液を使用でき、重合防止剤として１０〜１
５％のアルコールを含有していても差支えない。

塊状の晒粉は、通常の６５〜７５％の有効塩素を含有す
る市販されている次亜塩素酸カルシウムを有効成分とす
る高度晒粉或いはトリクロロイソシアヌール酸或いはジ
クロロイソシアヌール酸を主成分にする存機晒粉を使用
して、５％以上の含有量になる様に所定量にアルカリ金
属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物を混合して
、塊状に成形して製造することができる０例えば、予め
約３％の水酸化カルシウムを含み存効塩素約７２％を含
む高度晒粉９５部に対し、５部の水酸化カルシウムを添
加混合して、約６８％の有効塩素を含み約８％の水酸化
カルシウムを含む塊状物を製造することができる。有効
塩素が６５％以上の場合に塩素ガスの発生が多くなるの
で、アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸
化物の添加の効果は有効塩素が６５％以上の晒粉に特に
有効がある。有効塩素が６０％以下であると元々塩素ガ
スの発生が少なく従って添加の効果も少ない。

塊状とは、１個が５ｇ乃至５００ｇ好ましくは１５ｇ乃
至２００ｇのものであり、錠剤、棒状、ドウナツツ状、
球状等様々な形状のものが使用でき形状に特に限定はな
いが、取扱中に容易に形状が壊れないように強固に成形
されたものが望ましい、塊状化によりホルムアルデヒド
水溶液との反応の開始が２〜８分遅れるのである。

ホルムアルデヒド水溶液と塊状物の使用比率はホルムア
ルデヒド水溶液１リツトル当たり塊状物３００〜７００
ｇ好ましくは４００〜６００ｇであり、塊状物が少ない
とホルムアルデヒドが、又、多いと晒粉が残留する傾向
がある。

本発明を実施するにあたっては、従来の晒粉或いは過マ
ンガン酸カリを使用する燻蒸法に準じて行うことが出来
、被消毒室或いは被消毒物の存在する空間に容器を置き
、通常は晒ｔ５）を所定貴人れその後所定間のホルムア
ルデヒド水溶液を容器に注入する。注入後２〜８分間は
ホルムアルデヒド水溶液からのホルムアルデヒドガスの
発生は実質的にない。使用する塊の大きさが大きくなる
とガス発生までの時間が長くなり又ガス発生の継続時間
が長くなる。ガスの発生ずる時間は通常１０〜４０分程
度である。

本発明においては、晒粉がゆっくり反応しホルムアルデ
ヒド水溶液の温度は最高１３０℃まで上昇する場合もあ
るが通常１１５℃までであり、ホルムアルデヒドの分解
或いは重合が防止され、ホルムアルデヒドガスの発生効
率が向上しガス濃度が上昇する。

又、発生する塩素ガスの量は１７１０以下に減少させる
ことができる。

次に本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれ
らに限定されない。

〔実施例１〜６〕 晒粉及びアルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の
水酸化物を下記の分量で混合し打錠機で錠剤状（直径３
０ｍｍ厚さ１６ｍｍ重さ約２０ｇ）に成形した。

第１表　　　塊状物の組成　（部） ＊濃度９５χ　　　　　＊＊対比例 〔実施例６〜１２） 内容積１３ｉのビニール被覆された鉄板の箱の中に底が
直径１６ａｉ高さ２５．：ｕの約５１！の鉄製缶を置き
実施例１〜６で得られた錠剤２６０ｇを入れ、３７％の
濃度のホルムアルデヒド水溶液５２０ｍ１を入れ下記を
２１１１定した。結果を第２表に記載する。

塩素ガス濃度：塩素ガスの眉間到達濃度開始時間　　：
ホルムアルデヒドガスの発生が肉眼で観察されるまでの
時間 ＩＩ　ＣＩＩ　Ｏガス？２度：ホルムアルデヒドガスの
最高到達濃度 継続時間　　：ホルムアルデヒドガス発生ｍ続時間 温度　　　　：鉄製缶内のホルムアルデヒド水溶液の最
高温度

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水
   酸化物を５％以上含有し有効塩素を６０％以上含有する
   １個が５グルムないし５００グラムの塊状の晒粉とホル
   ムアルデヒド水溶液とを接触させることを特徴とするホ
   ルムアルデヒドによる燻蒸方法。
2. （２）アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水
   酸化物を５％以上含有し有効塩素を６０％以上含有する
   １個が５グルムないし５００グラムの塊状のホルムアル
   デヒドによる燻蒸用晒粉。
3. （３）有効塩素を６５％以上含有する晒粉にアルカリ金
   属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物をその含有
   量が５％以上となるように添加し１個が５グルムないし
   ５００グラムの塊状に成形することを特徴とするホルム
   アルデヒドによる燻蒸用晒粉。