JPH0262997B2 - - Google Patents

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JPH0262997B2
JPH0262997B2 JP56043085A JP4308581A JPH0262997B2 JP H0262997 B2 JPH0262997 B2 JP H0262997B2 JP 56043085 A JP56043085 A JP 56043085A JP 4308581 A JP4308581 A JP 4308581A JP H0262997 B2 JPH0262997 B2 JP H0262997B2
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JP
Japan
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signal
dropout
color
television signal
color television
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Wai Kamasu Bantoaru
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Ampex Corp
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Publication date
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Publication of JPH0262997B2 publication Critical patent/JPH0262997B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/79Processing of colour television signals in connection with recording
    • H04N9/87Regeneration of colour television signals
    • H04N9/88Signal drop-out compensation
    • H04N9/882Signal drop-out compensation the signal being a composite colour television signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N9/87Regeneration of colour television signals
    • H04N9/88Signal drop-out compensation
    • H04N9/888Signal drop-out compensation for signals recorded by pulse code modulation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はドロツプアウト補償信号を形成する輝
度成分および色成分が1水平走査線期間とは異な
つた時間の間継続した水平走査線期間色副搬送波
即ちカラーサブキヤリア成分の1サイクル以下の
量だけ遅延し、アナログおよびデイジタルの両信
号方式に利用できるカラーテレビジヨン信号のド
ロツプアウト補償方法および装置に関するもので
ある。当業者に周知のように、テレビジヨン信号
ドロツプアウト補償装置はシステムの予測できな
い瞬間的な障害に起因して「ドロツプアウト」が
生じた情報信号の失なわれたあるいは劣化した部
分を埋めるために利用された。たとえばテレビジ
ヨン信号を記録してのちに記録媒体から再生する
場合、記録媒体の小さな欠陥のためにドロツプア
ウトが生ずることがある。テレビジヨン信号にそ
のようなドロツプアウトが生ずると、画面に目に
見える乱れが生ずることになる。したがつてドロ
ツプアウト補償装置を利用して見る者に対するド
ロツプアウトの影響をなくす。
従来技術のテレビジヨンドロツプアウト補償装
置の基礎的な研究は、本出願人に譲渡され1979年
10月26日に出願されたB.イエツシユウオントカ
マス(B.Yeshwant Kamath)による「デイジタ
ルフイルタおよびそのフイルタを有しデイジタル
合成信号を処理するシステム」(A Digital
Filter and Syshem for Processing Digital
Composite Signal Incorporating the Filter)
と題する係属中の米国特許出願第88719号(米国
特許第4251831号)に記載されており、これには
デイジタルカラーテレビジヨン記号ドロツプアウ
ト補償装置が記載されている。一般に従来技術の
ドロツプアウト補償装置はRF包絡線レベル検出
器を使用し、これは修正されたテレビジヨン信号
搬送波波形の振幅レベルをモニタしてテレビジヨ
ン信号のドロツプアウトを検出する。遅延線を用
いて連続的に入力テレビジヨン信号を遅延させ
る。元の信号のドロツプアウトを検出すると、遅
延した信号がドロツプアウト補償信号として印加
され、テレビジヨン信号情報の失なわれた部分を
埋める。より具体的にはカラーテレビジヨン信号
経路にあるスイツチを制御してドロツプアウト検
出器からの制御信号に応じてそれぞれ入力カラー
テレビジヨン信号または遅延したドロツプアウト
補償信号を印加する。このカラーテレビジヨン信
号は1水平走査線期間だけ遅延し、色成分を調整
して一連の即ち継続したテレビジヨン走査線にわ
たつてその位相を反転させる。たとえばドロツプ
アウト補償信号の分離した色成分の位相の調整
は、色成分を2テレビジヨン走査線期間だけ遅ら
せることによつて行ない、または、当業者に周知
のように特定のカラーテレビジヨン信号方式に応
じて分離した色成分の位相を一連のテレビジヨン
走査線にわたつて反転する。
しかし、以下に述べるように上に述べた従来技
術のドロツプアウト補償方式は重大な欠点があ
る。元のカラーテレビジヨン信号は輝度成分およ
び色成分に分離され、各成分はそれぞれ別な信号
経路で遅延して処理される。次に別々に処理され
た信号成分をドロツプアウト補償信号として使用
するため再び結合する。ドロツプアウトが1水平
走査線期間より長いと、前に処理し再び結合した
合成信号を再び分離して処理し、前に述べたよう
にすべての一連のドロツプアウト補償についてこ
れを繰り返す。この再分離および再処理はドロツ
プアウトを含む継続した走査線のそれぞれの1つ
に対して反覆される。この再分離および再処理に
より、ドロツプアウト補償信号は走査線ごとに歪
み、だんだん劣化する。このように上に述べた従
来技術のドロツプアウト補償方法を用いると、カ
ラーテレビジヨン信号の数本の一連の走査線がド
ロツプアウトを含む時には、得られたドロツプア
ウト補償信号は許容できないほどになる。
したがつて本発明の目的は、前述の欠点がない
合成カラーテレビジヨン信号のドロツプアウト補
償方法および装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ドロツプアウト補償信号
の一連の即ち継続した走査線をドロツプアウト直
前のドロツプアウトがない元のカラーテレビジヨ
ン情報信号の同じ部分から抽出するカラーテレビ
ジヨン信号ドロツプアウト補償方法および装置を
提供することである。
本発明の他の目的は、元の合成カラーテレビジ
ヨン信号の同じ部分を記憶装置に蓄積即ち記憶
し、これからドロツプアウト補償信号の信号部分
の一連の走査線を取り出し、ドロツプアウト補償
を行なつている間蓄積された元の信号を変えない
でおくドロツプアウト補償方法および装置を提供
することである。
本発明のさらに他の目的は、元の信号の輝度成
分および色成分の両方を1テレビジヨン走査線期
間とは異なつた時間の間継続した水平走査線期間
時に色副搬送波成分の1サイクル以下の量だけ遅
延させるカラーテレビジヨン信号ドロツプアウト
補償方法および装置を提供することである。
本発明の他の目的は、アナログおよびデイジタ
ルの両カラーテレビジヨン信号方式に使用するの
に適したカラーテレビジヨン信号ドロツプアウト
補償方法および装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、たとえばNTSC、
PAL、PAL−Mなどの公知のテレビジヨン信号
方式で利用するのに適した合成カラーテレビジヨ
ン信号のドロツプアウト補償方法および装置を提
供することにある。
本発明のさらに他の目的は、色副搬送波信号周
波数の2より大きい整数倍に等しい周波数で合成
カラーテレビジヨン信号をサンプルする装置に使
用するのに適した合成カラーテレビジヨン信号の
ドロツプアウト補償方法および装置を提供するこ
とにある。
これらおよび他の目的は本発明のつぎのような
方法によつて達成される。
すなわち、合成カラーテレビジヨン信号の色成
分および輝度成分をほぼ1水平走査線期間に等し
い時間だけ蓄積即ち記憶し、蓄積即ち記憶された
情報をドロツプアウト信号に応じて循環させる。
色成分の実際の遅延の長さはドロツプアウトを補
償すべきテレビジヨン信号のカラーバーストの位
相によつて制御し、遅延した色成分を発生する、
これは一連の水平走査線期間にわたつて補償され
るべき入来複合即ち合成カラーテレビジヨン信号
に含まれるカラーバースト成分と位相が同期して
いる。輝度成分の実際の遅延の長さを制御して一
連の水平走査線期間にわたつて合成カラーテレビ
ジヨン信号の水平走査線同期成分と同期している
輝度成分を発生する。
それぞれ遅延した色成分および輝度成分を結合
して合成ドロツプアウト補償信号を形成し、これ
はつぎにドロツプアウトが検出されたとき元の合
成カラーテレビジヨン信号と結合されドロツプア
ウトと置換するのに利用される。
本発明のカラーテレビジヨン信号ドロツプアウ
ト補償装置は、ドロツプアウト補償信号を形成す
るのに使用されるように入来カラーテレビジヨン
信号の輝度成分および色成分を共に遅延させる循
環蓄積手段を有する。カラーバースト成分に応動
する第1の制御手段を用いて色成分の実際の遅延
を制御し、位相が一連の水平走査線期間にわたつ
てカラーバースト成分(入来する複合カラーテレ
ビジヨン信号に含まれる)と一致している遅延し
た色成分を発生する。入来する複合カラーテレビ
ジヨン信号に含まれる水平走査線同期成分に応動
する第2の制御手段を用いて輝度成分の実際の遅
延を制御し、入来する複合カラーテレビシヨン信
号に含まれる水平走査線同期成分と同期する遅延
する輝度成分を発生する。継続した水平走査線期
間時の記憶された輝度及び色成分の遅延はカラー
テレビジヨン信号の色副搬送波成分の1サイクル
より小さい量だけ1水平走査線期間とは異なつて
いる。信号結合手段を用いてそれぞれ遅延した輝
度成分および色成分を組み合わせ、合成ドロツプ
アウト補償信号を発生する。ドロツプアウト制御
信号に応動するスイツチ手段が選択的に入力カラ
ーテレビジヨン信号または合成ドロツプアウト補
償信号をドロツプアウト補償装置の出力に印加す
る。
本発明の他の目的、利点および特徴は添付図面
に参照した以下の詳細な説明によつてさらに明ら
かとなろう。
第1a図および第1b図を参照して本発明の好
ましいドロツプアウト補償方法の例をつぎに説明
する。
第1a図において、当業者に周知のように、合
成カラーテレビジヨン信号の色成分に含まれる色
副搬送波信号を表わす正弦波W1が示されてい
る。波形W1は等間隔のサンプリング周期でとつ
た一連のサンプル1A,2A,3Aなどからな
り、これらは当業者に周知のように元のカラーテ
レビジヨン信号をサンプリングすることによつて
得られる。この特定の例では、上述のサンプルは
色副搬送波信号周波数の3倍に等しい周波数、す
なわち3×3.58MHz10.7MHzでNTSC合成カラ
ーテレビジヨン信号をサンプリングすることによ
つて上述のサンプルが得られる。この得られたサ
ンプルはアナログ・デイジタル符号器によつてデ
イジタル形式に符号化し、これはたとえばパルス
符号変調(PCM)を利用しており、個々の符号
すなわちサンプルはそれぞれ当業者に周知のよう
に特定のサンプリング時刻における元のアナログ
信号の特定の振幅値に対応している。たとえば、
副搬送波波形W1は特定のテレビジヨン走査線期
間A1の間に生ずるように示されている。NTSC
テレビジヨン信号方式のよく知られている特徴
は、つぎに続くテレビジヨン走査線期間B1の副
搬送波波形W2は第1a図に示すようにW1に対
して位相が反対である。したがつてたとえば元の
テレビジヨン走査線A1を受信してドロツプアウ
ト補償信号としてのちに利用するために1走査線
分の期間だけ遅延させて「ドロツプアウトした」
走査線B1を置き換えると、遅延した走査線A1
はB1に対して180゜位相がシフトした状態であり
これは好ましくない。したがつて遅延したW1信
号のサンプル1A,2A,3Aは1 1/2サンプル
期間だけずらさなければならず、これより第1a
図に示すように波形W2の対応するサンプル2
B,3Bなどと同じ位相が得られる。したがつて
たとえばサンプル1Aを対応するサンプル2Bに
対して、また同様にサンプル2Aをサンプル3B
に対してそれぞれ1 1/2サンプリング期間だけず
らせ、以下これを繰り返さなければならない。つ
まり、第1a図から明らかなように、副搬送波信
号波形W2のサンプル2B,3B……は1水平走
査線期間を1 1/2サンプル期間に相当する時間間
隔増加した分(第1の時間)だけ波形W1のサン
プル1A,2A……を遅らせることによつて得ら
れる。
本発明の好ましい方法によれば、上述のように
一連の走査線上の色副搬送波信号を位相シフトさ
せることは、1 1/2サンプル周期に相当する遅延
時間分だけテレビジヨン信号の1本の水平走査線
の遅延時間を交互に増減することによつて得られ
る。この後者の特徴を第1a図に示し、これは直
前の元のテレビジヨン走査線A1のサンプル2A
を1走査線周期だけ遅らせることによつて得られ
るような走査線B1のサンプル3Bを示す。対応
するサンプル3Bおよび2Aをつなぐ点線CH1
はこの特徴を示す。第1b図は走査線B1の副搬
送波波形W2を示し、その後につぎの続く走査線
A2の波形W3が続く。第1b図は走査線B1が
最後に受信した元のテレビジヨン信号走査線であ
り、走査線A2が最初のドロツプアウト補償走査
線である例を示す。第1b図からわかるように、
副搬送波信号波形W3のサンプル1Aは1つの水
平走査線期間を1 1/2サンプル周期に相当する時
間間隔だけ減らした分(第2の時間)だけ波形W
2のサンプル2Bを遅らせることによつて得られ
る。点線CH2は対応するサンプル1Aおよび2
Bをつないでいるが、後者の特徴を示している。
しかし上述のドロツプアウト補償方法を利用す
る場合、ドロツプアウト補償信号の色成分および
輝度成分は走行する元のカラーテレビジヨン信号
走査線に対して±1 1/2サンプル周期だけずれて
いる。当業者に周知のように、色成分のこのよう
な位相のずれは問題とはならない。これはドロツ
プアウト補償の高品質の色信号を得るためには色
成分サンプルの走査線間位相をできるだけ必要な
位相に近く保つことが必要であるためである。一
方、上述のずれは輝度成分にとつてはまつたく好
ましくない。テレビジヨン画面における元の信号
に対するサンプルの水平方向の走査線間のずれを
できるだけ小さく維持することが必要であるため
である。
なお説明の簡略化のために以下の説明では「ド
ロツプアウト補償」を「DOC」と、また「ドロ
ツプアウト」は「DO」と省略して記載する。
上述の欠点をなくすために、本発明の好ましい
ドロツプアウト補償方法はつぎのようにして輝度
成分のずれを走査線間で調整する。
元のテレビジヨン信号の1水平走査線遅延時間
が1 1/2サンプル期間だけドロツプアウト補償の
ために増大すると、第1a図について説明したよ
うに、輝度成分遅延が1サンプル期間分だけ減少
する。先行する元のテレビジヨン信号走査線の対
応するサンプルに対する輝度成分サンプルの水平
方向のずれは1 1/2サンプル周期から1/2サンプ
ル周期に減少する。このようなことは第1a図に
対応するサンプル3Bおよび3Aをつなぐ点線L
1で示す。同様に輝度成分のずれを上のように減
らすためには、第1b図についてすでに説明した
ように、元のテレビジヨン信号の1水平走査線遅
延が1 1/2サンプル周期だけ減少すると、輝度成
分遅延が1サンプル期間だけ増大する。後者の場
合を第1b図では対応するサンプル1Aおよび1
Bをつなぐ点線L2で示す。第1a図からわかる
ようにドロツプアウト補償走査線B1のサンプル
3Bの輝度成分は走査線A1のサンプル3Aを線
L1で示すように1水平走査期間を僅か1/2サン
プル期間だけ増大させた分(第3の時間)だけ遅
らせることによつて得られる。同様に第1b図の
線L2はサンプル1Aの輝度成分が1水平走査線
期間を僅か1/2サンプル期間だけ減らした分(第
4の時間)だけ線B1のサンプル1B1H分即ち
1水平走査線(ライン)期間分を遅延させること
によつて得られる。しかし、両方の場合とも各色
成分の遅延は変化しない、すなわち1 1/2サンプ
ル周期だけずれており、これは前に述べたように
望ましい。
より具体的には、本発明の好ましい方法の上述
の特徴はつぎのようにして得られる。元の合成カ
ラーテレビジヨン信号の1本の水平走査線を記憶
装置に連続的に蓄積する。この記憶装置は受けた
水平走査線にドロツプアウトがなければ入来テレ
ビジヨン信号の新たな水平走査線で更新される。
この蓄積された合成信号の遅延の長さは元のカラ
ーテレビジヨン信号のカラーバースト成分の走査
線間の位相に応じて制御する。その結果である遅
延した合成信号はその輝度成分と色成分に分けら
れ、輝度成分の逐延の長さは色成分のものに対し
て異なつた量水平走査線の遅延の長さに関して調
節される。第1a図および第1b図に示す前述の
特定の例について、合成カラーテレビジヨン信号
は1水平走査線期間だけ遅延し、この遅延は一連
の即ち継続した走査線で±1 1/2サンプル周期だ
け修正されている。また、記憶された輝度成分の
遅延の長さは記憶した色成分と同じ方向で±1/2
サンプル周期だけ走査線間で修正され、走査線間
の輝度成分のずれを減少させている。
これを説明するために本発明の装置の好ましい
実施例を図面の第2図の機能ブロツク図を参照し
て説明する。入力端子12で合成カラーテレビジ
ヨン信号を受信し、これを第1の両方向スイツチ
1の第1の入力20に印加する。この特定の例で
は、第1a図および第1b図についてすでに説明
したように、たとえばカラーテレビジヨン信号を
周知のNRZ符号に符号化することによつて得ら
れるデイジタル形式で受信する。ドロツプアウト
の存在を表わす制御信号をたとえば通常のドロツ
プアウト検出器(図示せず)から制御端子23に
よつて受信する。
これに適したドロツプアウト検出器は、修正し
たテレビジヨン信号ドロツプアウトのRF包絡線
が所定のレベル以下であると制御信号を発生する
通常の搬送波モニタ型であつてもよく、これはた
とえば1977年11月アンペツクスコーポレーシヨン
発行のAVR−2ビデオテープレコーダ、セオリ
オブオペレーシヨン、カタログ第1809179−01号、
第5−31頁ないし第5−33頁に記載されている。
制御端子23は第1のスイツチ1の制御入力24
に結合され、また第2のスイツチ2の制御入力2
9にも結合されている。スイツチ1の出力25は
スイツチ2の第1の入力26だけでなくドロツプ
アウト補償回路の出力端子13にも結合されてい
る。スイツチ2の出力27は被制御遅延線3およ
び補償固定遅延線4を通してスイツチ2の第2の
入力28に結合されている。。要素2,3および
4はともに循環記憶回路44を形成し、これにつ
いてはのちにさらに詳細に説明する。制御端子3
0は被制御遅延線3の制御入力31に結合されて
いる。遅延線3の出力32はフイルタ5の入力3
3に結合され、補償固定遅延線6を通して差回路
7の第1の入力35に接続されている。補償遅延
線4および6をそれぞれ利用してカラーテレビジ
ヨン信号経路に生ずる回路遅延を補償するがこれ
についてはのちにさらに詳細に説明する。フイル
タ5の出力34を差回路7の第2の入力36と、
第3の両方向スイツチ10の第1の入力37に結
合し、これはまた固定遅延線9を通してスイツチ
10の第2の入力38にも結合されている。制御
信号HS/2を受信する制御端子43は第3のスイ
ツチ10の制御入力44に結合されている。スイ
ツチ10の出力39は信号結合回路11の第1の
入力40に結合されている。回路11の第2の入
力41には信号差回路7の出力45が固定遅延線
8を通して結合されている。信号結合回路11の
出力42は第1の両方向スイツチ1の第2の入力
21に結合されている。
上に述べた第2図の好ましい実施例のみならず
のちに説明する第5図および第7図の各実施例も
すべて高速デイジタルデータを処理する本発明に
よる各デイジタルドロツプアウト補償装置を示す
ことがわかる。したがつてこれらの各機能ブロツ
ク図に示すさまざまな要素は、高速データを色副
搬送波信号周波数の3倍に等しいサンプリング周
波数、すなわち3×3.5810.74MHzで正確にク
ロツク同期している従来のデイジタル回路であつ
てよく、このクロツク信号は周波数および位相が
サンプルされたテレビジヨン信号の色副搬送波成
分にロツクしている。したがつて以下の説明にお
いてサンプリング周波数とクロツク周波数はどち
らでも入れ換え可能である。しかし説明を簡単に
するために上に述べた図面にはクロツク信号経路
を示してなく、第7図のブロツク図に相当する第
8a図ないし第8h図の詳細な電気回路図では図
示されており、この詳細な点についてはのちに説
明する。
さて第2図のブロツク図に示す本発明の好まし
い実施例の動作を説明する。一連のサンプルを表
わす離散的なデータの形式をとるデイジタル
NTSCカラーテレビジヨン信号は入力端子12で
続けて即ち直列的に受信され、スイツチ1の第1
の入力20へ供給される。本システムが通常動作
にあると、すなわち入力信号にドロツプアウトが
検出されないと、スイツチ1は図に示す第1の位
置にあり20で入力信号を受信し、これを出力2
5を通してドロツプアウト補償装置の出力端子1
3へ印加し、その結果これはスイツチ2の入力2
6および出力27を通して被制御遅延線3にも供
給される。遅延線3はのちに説明するようにカラ
ーテレビジヨン信号経路における回路遅延を1水
平走査線期間に等しい遅延の長さを有する。
遅延線3からの遅延した合成信号はフイルタ5
に供給され、これはたとえば前述の米国特許第
4251831号に記載の方式のものであつてよく、ま
たは周知のデイジタル櫛型フイルタなどであつて
もよい。フイルタ5は当業者によく知られた方法
で合成カラーテレビジヨン信号から輝度成分を分
離する。フイルタ5の出力34に得られる分離さ
れた輝度成分は差回路7の入力36に印加され
る。回路7の他方の入力35には遅延線3の出力
32から合成カラーテレビジヨン信号が補償固定
遅延線6を通して印加される。差回路7はその出
力45にその各入力で受信した2つの信号の差の
信号を発生する。この出力の差の信号はカラーテ
レビジヨン信号の分離した色成分を表わす。遅延
線6は当業者に周知のようにフイルタ5で生じた
回路遅延を補償してのちに差回路7で処理される
信号の各信号経路における好ましくない相対的な
位相シフトを除去する。本発明のこの特定の実施
例において、3×227.5=682.5クロツク周波数に
等しい非整数サンプル数が1水平走査線間隔内で
得られ、カラーサブキヤリア即ち色副搬送波周波
数はNTSCカラーテレビジヨン信号の水平走査線
周期の227.5倍に等しい。被制御遅延線3は682.5
クロツクサイクルで表わされた1水平走査線期間
に等しい一定の長さの遅延を有するものと考えら
れる。これらのサンプルを遅延線3にそれぞれロ
ードしたりアンロードしたりすることは端子30
で受信した制御信号CBによつて制御され、この
信号は各水平走査線ごとにカラーテレビジヨン信
号のカラーバースト成分と同期している。後者の
制御信号は遅延線3の制御入力31に加えられ、
これは当業者に周知の方法で入力テレビジヨン信
号のカラーバースト同期成分から抽出される。前
に述べたようにこの特定の実施例ではカラーバー
ストの1サイクルが3クロツクサイクルに等しい
3つのサンプリング周期に相当する。したがつて
カラーバースト成分の相対的な走査線間位相シフ
トが180゜であることはプラスまたはマイナス1
1/2サンプル周期の遅延を表わし、これはすなわ
ちプラスまたはマイナス1 1/2クロツクサイクル
である。したがつて被制御遅延線3は一連の走査
線において合成カラーテレビジヨン信号の682 1/
2+1 1/2=684クロツクサイクルおよび682 1/2
−1 1/2=681クロツクサイクルに等しい交互の
遅延を発生する。後者の動作は、一連のテレビジ
ヨン走査線周期中に遅延線3に蓄積された合成カ
ラーテレビジヨン信号の一定の長さの遅延をカラ
ーバースト成分の位相によつて修正するものとし
て説明したもよい。いくつかの一連の走査線にわ
たる平均信号遅延は682 1/2クロツクサイクルに
近づき、これはもとの1水平走査線期間に等し
い。
上の説明からわかることは、第2図の遅延線3
はカラーバースト成分と同期している制御信号
CBによつて制御され、この信号は端子30で受
信され遅延した合成カラーテレビジヨン信号を発
生することである。その色副搬送波成分は第1a
図および第1b図について詳細に前に説明したよ
うに各一連の走査線ごとにカラーバースト成分と
位相が同期している。
第1a図および第1b図について前に述べたよ
うに、本発明のドロツプアウト補償信号の輝度成
分サンプルを処理してテレビジヨンスクリーンの
一連の走査線におけるそれぞれのサンプル位置の
水平方向のずれを最小にすることが望ましい。さ
て、前述のことを達成するために第2図の装置で
行なわれる輝度成分遅延の走査線間の調整につい
て説明する。上に述べたようにこの好ましい実施
例では輝度成分がフイルタ5において修正された
遅延を有する合成信号から分離される。この遅延
分離された輝度成分の遅延の長さはさらに合成カ
ラーテレビジヨン信号遅延の前述の修正に対して
反対方向に±1クロツクサイクルだけ修正され
る。このため、差回路7の出力45における遅延
分離された色成分は固定遅延線8で生ずる1クロ
ツクサイクルだけさらに遅延する。同時にフイル
タ5の出力34における遅延分離された輝度成分
はつぎのように交互のテレビジヨン走査線周期の
間固定遅延線9によつて生ずる2クロツクサイク
ルだけさらに遅延する。フイルタ5からの遅延分
離された輝度成分は直接両方向スイツチ10の第
1の入力37に印加され、これは別な遅延線9を
通してスイツチ10の第2の入力38にも印加さ
れる。スイツチ10は端子43で受信された制御
信号HS/2で制御され、これは1/2水平走査線周
波数に等しい周波数を有する。信号HS/2は入
力端子12で受信した入力カラーテレビジヨン信
号の水平走査線同期成分から抽出される。ここで
説明する本発明のそれぞれの好ましい実施例にお
いては、各制御信号HS/2は周波数と位相が入
力カラーテレビジヨン信号の水平走査線同期成分
にロツクしており、またカラーバースト成分の位
相にもロツクしている。ドロツプアウト補償中合
成テレビジヨン信号を受信しない場合は、各制御
信号CB,HSまたはHS/2が失なわれたテレビ
ジヨン信号の各同期成分と同期して発生し、これ
は当業者に周知のようにフライホイール信号発生
器(図示せず)周波数を利用し、位相がカラーテ
レビジヨン信号に同期している。前述の説明から
わかることは、輝度成分の結果としての遅延が色
成分遅延に対して±1クロツクサイクル遅延だけ
修正されていることである。この後者の特徴によ
つてドロツプアウト補償信号の輝度成分の遅延の
長さは一連の水平走査線において水平走査線同期
成分に応じて調整され、ドロツプアウト補償中サ
ンプルの走査線間の水平のずれを最小にする。
それぞれ遅延した輝度成分および色成分を加算
器11において結合し、加算器11の出力42に
おける結合された信号は第1のスイツチ1の入力
21に印加される合成ドロツプアウト補償信号を
表わす。後者の信号は連続して得られ、前に説明
したように制御端子23で受信したドロツプアウ
ト補制制御信号DOに応じてドロツプアウト補償
のために利用される。
23で制御信号DOを受信すると、これはドロ
ツプアウトが12における入力テレビジヨン信号
で生じたことを示すが、スイツチ1は入力20か
ら21で切り替わり、スイツチ2は26から28
に切り替わるように制御される。その結果スイツ
チは出力端子13にその入力21で受信したドロ
ツプアウト補償信号を印加し、これは前に述べた
ように第2図の回路によつて行なわれる。一方ス
イツチ2は循環記憶回路44を閉じ、そこでドロ
ツプアウトの直前のテレビジヨン信号情報の最後
に受信した走査線の循環が行なわれ、この信号は
遅延線3および4に蓄積されていたものである。
したがつて上に示した元のカラーテレビジヨン信
号走査線はドロツプアウトがなくなり23におけ
る制御信号DOが切れるまで循環記憶装置44の
中を循環する。ドロツプアウト補償中は、循環記
憶装置44からの32における出力信号を入力カ
ラーテレビジヨン信号の代りに前に述べた方法で
第2図のドロツプアウト補償回路によつて処理す
る。
上に述べたように、被制御遅延線3の遅延の長
さは前に考察した1水平走査線期間から減少して
処理済みの合成信号の経路における回路遅延を補
償する。したがつて、それぞれ分離した輝度信号
の経路におけるフイルタ5による遅延をΔとし、
分離した輝度信号および色信号の経路における付
加的な1クロツクサイクル遅延をδとすると、第
2図のブロツク図からつぎのことがわかる。すな
わち、合成DOC信号の1水平走査線期間に等し
い全体の遅延の長さを得るには各制御信号による
前述の遅延の修正を考えないと、遅延線3はその
遅延がΔ+δだけ減少するはずである。同様にこ
の説明からつぎのことがわかる。すなわち、遅延
の長さが正確に1水平走査線期間に等しい循環記
憶装置44を設けるには、遅延線3の出力32と
出力27の間に示すように固定遅延線4の形で組
合せ遅延Δ+δを再挿入する必要がある。
このような説明から明らかなように、本発明の
重要な利点は、ドロツプアウト補償信号の一連の
走査線をそのドロツプアウトの直前の元のカラー
テレビジヨン信号の同じ部分から抽出することで
ある。
さらに重要な利点は、合成信号を循環記憶装置
にその元の形で蓄積し、ドロツプアウト補償中信
号成分を走査線間にわたつて処理することによつ
て変化させないでおくことである。したがつてそ
の結果であるドロツプアウト補償信号は公知の従
来技術のドロツプアウト補償装置で生じたような
劣化は発生しない。同時にドロツプアウト信号の
色成分の各サンプルを処理して元のテレビジヨン
信号の対応するサンプルと同じ位相をもたせるよ
うにし、この信号からドロツプアウト信号が形成
され、またドロツプアウト信号輝度成分を処理し
て一連の走査線のサンプルの水平方向のずれを最
小にする。第2図のブロツク図の動作について上
で説明した例においては、色副搬送波信号周波数
の3倍のサンプリング周波数を考えているので、
色成分については1 1/2サンプル周期に等しく輝
度成分については丁度1/2サンプル周期に等しい
ドロツプアウト補償信号サンプルの走査線間のず
れがある。これらの説明からわかることは、上に
述べた各走査線間のサンプルのずれによつて前に
説明した高品質ドロツプアウト補償信号に対する
目的が達成されることである。
第2図の装置の前述の動作は第4図に示されて
おり、輝度成分および色成分のサンプルの走査線
間のずれはそれぞれDOCテレビジヨン信号の一
連の走査線に示されている。最後に受信した元の
テレビジヨン信号走査線A1はドロツプアウトの
直前のものであるが、一連のサンプル2A,3
A,4A,5Aなどを有する。第4図からわかる
ように、第1のDOC走査線B1のサンプル2B,
3B,4Bなどは以下に続くすべての奇数の
DOC走査線B2,B3などと同様に第1a図に
関して前に説明し示した方法で元の走査線A1か
ら得られる。よく比較できるように、第1a図お
よび第4図における対応するサンプルは同じ参照
符号で示されている。しかし、第4図からわかる
ように、第2のDOC走査線A2およびすべての
それ以降の偶数のDOC走査線A3,A4などの
DOC色成分サンプルは元の走査線A1の色成分
サンプルを正確に1水平走査線期間偶数倍だけ遅
延させることによつて得られる。したがつて偶数
のDOC走査線A2,A3などのサンプル3A,
4Aなどのそれぞれの色成分は元の走査線A1の
それらと位相が一致しているが、直前の偶数の
DOC走査線については1 1/2サンプル周期だけ
ずれている。一方、偶数のDOC走査線A2,A
3などの輝度成分サンプルは元の走査線A1に対
して1サンプル周期だけずれており、直前の偶数
のDOC走査線に対しては僅か1/2サンプル周期だ
けずれている。第4図に示し上に述べたドロツプ
アウト補償方法の結果として、サンプル成分の走
査線間のずれのパターンが形成され、隣接する
DOC走査線の対応する色成分および輝度成分の
サンプルをつなぐ走査線CH2,L2;CH3,
L3;CH4,L4などは互いに交差する。この
パターンによつて所望のそれぞれの走査線間の垂
直のずれが色成分の±1 1/2サンプル周期および
輝度成分の±1/2サンプル周期となる。
一連のテレビジヨン走査線における合成ドロツ
プアウト補償信号の遅延した輝度成分を与えるこ
とに対する本発明の前述の好ましい方法は第3a
図および第3b図に示されている。第3a図にお
いて、波形M1は第2図のドロツプアウト補償回
路によるドロツプアウト直前の端子12で受信し
た元のカラーテレビジヨン信号走査線A1の輝度
成分の一部を表わす。波形M1のサンプル1A,
2A,3Aなどはカラーテレビジヨン信号を前述
のように色副搬送波信号周波数の3倍に等しい周
波数でサンプリングすることによつて得られる第
2図の装置によるドロツプアウト補償信号輝度成
分を与えることに関する前に説明した方法を考え
ると、第1のドロツプアウト補償信号走査線B1
の輝度成分はテレビジヨン画面の元の走査線A1
に続くが、これは第3a図においてM2で示され
ている。波形M2は、M2のサンプル1B,2
B,3Bなどがある方向、たとえば波形M1のサ
ンプル1A,2A,3Aなどに対して右の方へ1/
2サンプル周期だけずれている点を除いては元の
波形M1の写しであることがわかる。しかし、元
の波形M1の写しであるつぎに続く走査線A2の
波形M3は走査線B1のM2から1/2サンプル周
期だけずれており、走査線1Aの元の波形M1か
らは1サンプル周期だけずれている。これはそれ
ぞれ前の走査線B1およびA1のサンプルに対す
るM3のサンプル2A,3A,4Aなどの位置か
らわかる。後者の影響は見る者にとつては問題と
ならないが、これは一連の走査線における各サン
プルの間では僅かに水平方向に1/2サンプル周期
だけのずれしか見られないためである。前述の方
法によつて、合成ドロツプアウト補償信号の色成
分サンプルがある方向に水平にずれ、その輝度成
分サンプルがスクリーン上の前のカラーテレビジ
ヨン信号走査線に対して反対の方向に水平にずれ
た合成ドロツプアウト補償信号を形成することが
できる。このパターンは一連のドロツプアウト補
償走査線において上に述べた方向を変えることに
よつて交互に行ない、第4図について前に説明し
たように見る者に対して全体の補償効果を与え
る。
したがつてドロツプアウト補償(DOC)走査
線A2のあとにDOC走査線B2が続き、これは
元の走査線A1の輝度成分サンプルを走査線B1
と同じ方向に1/2サンプル周期だけずらせること
によつて形成され、したがつて位相はこれと同じ
である。したがつて上に述べた方法をすべての
「奇数の」DOC走査線B1,B2,…BNについ
て繰り返し、これらのサンプルは元の走査線A1
に対してある方向に1/2サンプル周期だけ水平に
ずれており、または上述の方法をすべての「偶数
の」DOC走査線A2,A3,…ANに対して繰り
返し、これらのサンプルは第3a図に示すように
同じ方向に元の走査線A2に対して1サンプル周
期だけ水平にずれている。見る者に対するDOC
信号輝度成分の走査査線間の水平方向のずれの全
体の効果は±1/2サンプル周期であることがわか
る。したがつて本発明の上に述べた方法によれ
ば、DOC信号輝度成分の水平方向のずれの影響
を最小にすることができる。
第3b図はドロツプアウト直前の元のカラーテ
レビジヨン走査線B1の輝度成分を示す。サンプ
ル1B,2B,3Bなどを含む波形N1は第3a
図の走査線A1に関連する波形M1とそのサンプ
ル1B,2Bなどが波形M1に対して1/2サンプ
ル周期だけずれている点を除いては同一である。
第3b図からわかるように、N2は元の走査線B
1に続く「奇数の」DOC走査線A2,A3,…
…ANのそれぞれの波形を示す。同様に、N3は
元の走査線B1に続く偶数のDOC走査線B2,
B3,…BNをすべて表わしている。第3a図お
よび第3b図に示すように一連のテレビジヨン走
査線のDOC輝度成分を形成する場合には、「奇数
の」走査線のサンプルが元の走査線に対して1/2
サンプルだけずれ、「偶数の」走査線のサンプル
が元の走査線に対してそれぞれ反対の方向に完全
に1サンプルだけずれている点で違いがある。
このような説明によれば、カラーバーストの位
相と同期して色成分および輝度成分の遅延を走査
線間にわたつて修正するこの方法、および水平走
査線同期成分と同期して輝度成分の遅延を走査線
間にわたつて修正しその走査線間の遅延を減少さ
せるこの方法は、カラーバースト成分に関係する
色信号および水平走査線同期成分に関係する制御
信号をそれぞれ各遅延線に印加することによつて
比較的簡単に行なうことができることがわかる。
制御信号CBおよびHS/2は周波数および位相が
入力テレビジヨン信号に同期しているだけでなく
互いにも同期しており、そのため上述の方法はサ
ンプルのずれの方向、すなわち位相をテレビジヨ
ンスクリーン上で見れば元の信号に対して右また
は左に各ドロツプアウト補償走査線ごとに任意に
割り当てることによつて達成することができる。
この方向すなわち位相を割り当てると、周波数が
水平走査線周波数の1/2に等してHS/2信号に応
じて1つおきのDCC走査線上で同じに維持する
ことができる。このHS/S信号は前に述べたよ
うに輝度信号の遅延を修正するためにも利用され
る。上述の方法の結果第4図に示すようなドロツ
プアウト補償パターンが得られる。
本発明によるドロツプアウト補償装置の他の好
ましい実施例は第5図に示され、つぎにこれを説
明する。第5図では、第2図についてすでに説明
したのと同様の回路要素は同じ参照符号で示され
ている。第5図についてのこれらの要素の説明は
煩雑な繰り返しを避けるために省略する。第5図
はドロツプアウト補償回路において、フイルタ5
は合成カラーテレビジヨン信号から輝度成分を分
離するものであるが、第1の両方向スイツチ1の
出力25に結合されている。フイルタ5の出力3
4における分離した輝度成分は差回路7の入力3
6に供給され、その他方の入力35にはスイツチ
1の出力25からカラーテレビジヨン信号が補償
固定遅延線6を通して供給される。差回路7の出
力45におけるその結果である分離された色成分
は第2の両方向スイツチ14の第1の入力47に
結合されている。スイツチ14の出力50は第1
の被制御色遅延線16を通して結合され、その出
力はスイツチ14の第2の入力49に結合されて
いる。遅延線16およびスイツチ14はしたがつ
て分離された色成分に対しては第1の循環記憶回
路81を表わす。遅延線16は制御端子30で受
信されCBとして示されている前に説明した制御
信号によつて制御される。フイルタ5の出力34
における分離した輝度成分はさらに第3の両方向
スイツチ15の第1の入力46に結合され、これ
はスイツチ15の出力51から第2の被制御輝度
遅延線17を通してスイツチ15の第2の入力4
8に供給される。遅延線17およびスイツチ15
は分離した輝度成分に対する第2の循環記憶回路
82を形成することがわかる。遅延線17は制御
端子47で受信したHSとして示されている制御
信号によつて制御される。制御端子23で受信し
たドロツプアウト制御信号DOはそれぞれスイツ
チ1,15および14の各制御入力24,85お
よび86に結合されている。
動作を説明すると、ドロツプアウト制御信号
DOは12で受信した入力合成カラーテレビジヨ
ン信号にドロツプアウトが存在することを示す
が、それぞれ3個のスイツチ1,14および15
のすべてを駆動する。したがつて第1のスイツチ
1の出力25にはその入力21からのドロツプア
ウト補償信号が供給され、この信号は第5図の回
路によつて与えられる。上に述べたドロツプアウ
ト補償信号はつぎのようにして形成される。通常
の回路動作ではドロツプアウトが示されないとフ
イルタ5は12においてデイジタルカラーテレビ
ジヨン信号を受信しその周波数は色副搬送波信号
周波数の3倍に等しい。フイルタ5の出力34に
おける分離した輝度成分はスイツチ15を通して
輝度遅延線17に供給される。遅延線17は遅延
の長さが1水平走査線期間に等しい。したがつて
通常の回路動作の任意の時点において遅延線17
では、端子12で受信したカラーテレビジヨン信
号の直前の走査線部分から得られた分離された輝
度成分を蓄積する。遅延線17に蓄積された信号
のロードおよびアンロードは端子43で受信した
制御信号HSによつて制御される。信号HSは受信
したカラーテレビジヨン信号の水平同期成分から
抽出し、これと同期している。上に述べた特徴に
ついては、1水平走査線期間だけ遅延し、同時に
一連のテレビジヨン走査線にわたつて水平走査線
同期成分と位相が一致している分離された輝度成
分が得られる。
同様に、色遅延線16はその長さが1水平走査
線期間に等しいが、差回路7からスイツチ14を
通して分離した色成分を連続的に受信する。した
がつて通常の回路動作の任意の時点において分離
した色成分の1水平走査線は色遅延線16に蓄積
され、色成分のその部分は輝度遅延線17に同時
に蓄積され、色成分のその部分は輝度遅延線17
に同時に蓄積された分離された輝度成分のそれに
対応する。遅延線16に蓄積された色成分のロー
ドおよびアンロードは端子30で受信した制御信
号CBによつて制御され、この信号は端子12で
受信したカラーテレビジヨン信号のカラーバース
ト同期成分から抽出される。色遅延線16を制御
信号CBによつて制御することによつて、1水平
走査線期間だけ遅延し、同時に一連のテレビジヨ
ン走査線にわたつてカラーバースト成分と位相が
同期している分離された色成分が得られる。
第5図に示すように、それぞれ遅延した分離輝
度成分および色成分は信号結合回路11で結合さ
れ、回路11の出力42における結合された信号
は第1のスイツチ1の第2の入力21に供給さ
れ、これは前に説明した。21における信号はド
ロツプアウト補償信号を表わし、これはドロツプ
アウト制御信号DOを受信すると第5図の回路に
よつて利用される。
ドロツプアウトが示されると、信号DOによつ
て制御されたスイツチ14および15はそれぞれ
循環記憶回路81,82を閉じる。したがつて分
離された輝度成分および色成分は両方それぞれの
循環記憶回路のなかで同期して循環し、前に説明
したクロツク信号によつて色副搬送波信号周波数
の3倍に等しい周波数で制御される。
上述の説明からわかるように、第5図の好まし
い実施例の回路は第2図の回路に対してつぎの点
で有利である。すなわち、遅延分離した色成分に
対して遅延分離した輝度成分をさらに修正して輝
度成分サンプルの走査線間にわたる水平のずれを
減らす必要がないことである。その代り第5図の
実施例では、2つの分離した循環遅延線が設けら
れ、一方の遅延線は分離した輝度成分に対するも
のであり、他方のものは分離した色成分に対する
ものである。各遅延線16,17はそれぞれ別な
制御信号CBまたはHSによつて制御されこれと同
期して信号成分を発生する。
上述の説明をわかるやすくするために、第5図
の実施例の動作を第6図に示す。そこでは一連の
ドロツプアウト補償走査線における輝度成分およ
び色成分のサンプル間のそれぞれの水平方向のず
れが示されている。第2図の回路について第4図
の前に説明した図との比較を容易にするために、
ドロツプアウトの前の最後に受信した元のカラー
テレビジヨン信号走査線、一連のドロツプアウト
補償(DOC)走査線、およびこれらの各走査線
の一連のサンプルは第4図および第6図の両方の
図において同じ参照符号で示されている。第6図
のチヤートからわかるように、奇数DOC走査線
B1,B2などの各DOCサンプル2B,3B,
4Bなどの輝度成分は元の走査線A1の対応する
サンプル2A,3A,4Aなどの輝度成分を1水
平走査線期間を1/2サンプル期間だけ増加させた
分だけを遅延させることによつて得られる同時に
奇数DOC走査線における前述のそれぞれのDOC
サンプル3B,4Bなどの色成分は元の走査線A
1の対応するサンプル2A,3Aの色成分を1水
平走査線期間を1 1/2サンプル期間だけ増加した
分だけ遅延させることによつて得られる。一方、
偶数DOC走査線A2,1Cなどの各DOCサンプ
ル3A,4Aなどの輝度成分は元のカラーテレビ
ジヨン信号の対応するサンプル3A,4Aなどの
色成分ならびに輝度成分の両方を1水平走査線期
間だけ遅延させることによつて得られる。したが
つて第5図の本発明の好ましい実施例の動作にお
いては、DOC信号サンプルの走査線間にわたる
相対的な垂直方向のずれは、輝度成分に対しては
±1/2サンプル周期であり、色成分に対しては±
1 1/2サンプルである。しかし第4図の方法と比
較して第6図に示された本発明の好ましい方法の
利点は、1つおきのDOC走査線が輝度成分およ
び色成分の両方に対して元のテレビジヨン信号走
査線と位相が一致しており、サンプルの水平方向
のずれが輝度成分および色成分の両方についてこ
れらの走査線上で発生しないことである。
第5図の説明からわかるように、本発明のこの
特定の実施例では、第2図の実施例でもそうであ
つたように、カラーテレビジヨン信号を色副搬送
波信号周波数の整数倍に等しい周波数でサンプル
する必要がないことである。第5図の実施例では
副搬送波周波数の任意の倍数に等しいサンプリン
グ周波数を使用してもよい。
本発明の装置および方法をさらに完全に説明す
るために、本発明の他の実施例を第7図のブロツ
ク図に示す。対応する詳細な電気回路図は一連の
第8a図ないし第8h図に示されている。第7図
および第8h図の実施例は元のカラーテレビジヨ
ン信号の2水平走査線遅延を必要とする特定の
DOC装置として設計されている。まず、第7図
のブロツク図について説明し、つぎに対応する詳
細な回路図について説明する。第7図の実施例に
おいて、カラーテレビジヨン信号を入力端子90
で受信し、これは前に述べたように色副搬送波信
号周波数の3倍に等しい周波数で一連のデイジタ
ルサンプルの形をとつている。受信した信号は2
方向スイツチ52の入力91に印加され、その出
力93を通つて第1の被制御遅延線54に印加さ
れ、ξとして示される回路遅延より少ない1水平
走査線遅延を与える。遅延線54の出力115か
らのこの遅延されたカラーテレビジヨン信号Vは
ξに等しい遅延を与える第2の補償固定遅延線5
6を通つてスイツチ52の第2の入力92へ与え
られる。したがつて循環記憶回路94はそれぞれ
第2図および第5図の実施例についですでに説明
したのと同様に要素52,54および56によつ
て構成されている。遅延線54の制御入力125
には制御信号CBが加えられ、これは制御端子1
24で受信される。後者の信号はそれぞれ第2図
および第5図についてすでに説明したものと同様
である。遅延線54からのカラーテレビジヨン信
号Vはまたτとして示される遅延を有する第3の
補償固定遅延線113を通して遅延信号V′とし
て示される信号差回路64の第1の入力101に
加えられる。遅延線54の出力からの信号Vはま
たデイジタルフイルタ60の入力104にも加え
られる。フイルタ60は前述の米国特許第
4251831号に記載されたデイジタル櫛型フイルタ
として示されている。フイルタ60はこの上記米
国特許に記載の方法でカラーテレビジヨン信号か
ら輝度成分を分離する。分離された輝度成分L′は
フイルタ60の出力105に得られるが、これは
第2の両方向スイツチ62の第1の入力107に
印加され、固定の2クロツクサイクル遅延線67
を通してスイツチ62の第2の入力108にも加
えられる。スイツチ62の出力109は信号結合
回路66の第1の入力98に接続されている。し
たがつてスイツチ62を通して遅延分離した輝度
成分Lがフイルタ60から信号結合回路66へ直
接またはさらに2δとして示される2クロツクサイ
クルだけ遅延させて印加される。スイツチ62は
その制御入力112において制御端子111で受
信したHS/2として示される制御信号によつて
制御される。フイルタ60の反転出力106で得
られた反転分離した輝度信号成分′が信号差回路
64の第2の入力102へ印加される。回路64
は出力103で差信号C′を発生し、これはそれぞ
れその第1および第2の入力に印加される遅延し
た合成カラーテレビジヨン信号V′と遅延分離し
た輝度成分との差として得られる分離した色成分
を示す。この好ましい実施例において差回路64
は信号加算器として実現され、分離した色成分
C′は遅延した合成信号V′と反転分離した輝度成
分′とを加算することによつて得られる。
差回路64の出力103から分離した色成分
C′は1クロツクサイクル遅延線68を通して信号
加算器66の一方の入力99へ印加される。すで
に述べたように信号加算器66の他方の入力98
には第2のスイツチ64から分離された輝度成分
Lが印加される。信号加算器66は受信した色成
分および輝度成分を組み合わせてその出力100
における合成カラーテレビジヨン信号とし、この
信号はカラーテレビジヨンドロツプアウト補償信
号を表わす。後者の信号は第3の両方向スイツチ
58の第1の入力95に加えられる。スイツチ5
8の第2の入力96には入力端子90で受信した
合成カラーテレビジヨン信号が第1のスイツチ5
2、第1の被制御遅延線54および第2の補償遅
延線56を通して印加される。スイツチ58の制
御入力97にはドロツプアウト補償制御信号DO
が遅延線53を通して印加され、1水平走査線遅
延を与える。後者の制御信号は端子90の入力カ
ラーテレビジヨン信号にたとえばすでに述べたよ
うに従来のドロツプアウト検出器(図示せず)に
よつてドロツプアウトが検出されると入力端子1
10で受信される。110のドロツプアウト制御
信号はまた第1のスイツチ52の制御入力114
にも印加される。スイツチ58の出力127は別
な被制御遅延線126を通して第7図のドロツプ
アウト補償回路の出力端子70に結合される。遅
延線126は1水平走査線遅延を与え、被制御遅
延線54についてすでに説明したのと同じ方法で
これと同時にその制御入力128に与えられる信
号CBによつて制御される。
さて第7図のドロツプアウト補償回路の動作を
説明する。合成カラーテレビジヨン信号のドロツ
プアウトをたとえば通常のドロツプアウト検出器
(図示せず)によつて検出すると、端子110で
受信したドロツプアウト制御信号DOはスイツチ
52に印加され、1水平走査線遅延を与える遅延
線53を通してスイツチ58に印加される。スイ
ツチ52は循環記憶回路94を閉じ、したがつて
遅延線54および56に蓄積されていたドロツプ
アウト直前のカラーテレビジヨン信号はスイツチ
52の入力92および出力93を通して3×
3.58MHz10.74MHzに等しいクロツク信号周波
数で循環する。第7図の各回路要素をクロツク同
期するのに利用されるクロツク信号は説明を簡単
にするためこのブロツク図には示されてないが、
のちに説明する第8a図ないし第8h図の対応す
る詳細なブロツク図には示されている。フイルタ
60は循環記憶装置94から1水平走査線期間か
ら回路遅延補償分を差し引いた期間だけ遅延した
合成信号Vを受信し、これから輝度成分L′を分離
する。この分離した輝度成分はスイツチ62を通
して信号結合回路66に印加され、これはこの好
ましい実施例では信号加算器として実現されてい
る。スイツチ62は制御信号HS/2に応じて択
一的に分離した輝度成分L′をスイツチ62を通し
て信号結合回路66へ直接または遅延線67の付
加的な2クロツクサイクルだけ遅延させて印加す
る。制御信号HS/2は水平走査線周波数の1/2の
周波数を有する。これは端子90で受信したカラ
ーテレビジヨン信号の水平同期成分から抽出され
る。信号HS/2の位相は端子124で受信した
信号CBによつて制御され、これら2つの制御信
号の位相関係は全動作中同じに保たれる。したが
つてスイツチ62は信号HS/2によつて制御さ
れ一連の水平走査線にわたつて加算器66の入力
98にそれぞれ遅延しないままかまたは2クロツ
クサイクル2δだけ遅延した形で択一的に印加され
る。一方すでに説明したように、信号加算器64
は遅延した合成信号V′および反転した輝度成分
L′の両方を受信し、その出力103において分離
した色成分C′を発生する。フイルタ60で分離し
た輝度成分を処理することによつて生ずる回路遅
延τを補償するために、信号V′は第3の固定補
償遅延線113でτだけ遅延される。分離した色
成分C′は遅延線68で1クロツクサイクルδだけ
遅延し、遅延した色成分Cは信号加算器66で前
述の輝度成分Lと組み合わされる。
前の説明からいえることは交互の水平走査線期
間にわたつて遅延されないかあるいは2クロツク
サイクルだけ遅延した分離された輝度成分L′、お
よび一連の水平走査線期間にわたつて1クロツク
サイクルだけ遅延した分離した色成分が加算器6
6で互いに組み合わされると、これらは合成ドロ
ツプアウト補償信号を表わし、その輝度成分遅延
は一連の水平走査線期間にわたつて色成分遅延に
対して±1クロツクサイクルだけ修正されること
である。したがつてその結果であるドロツプ補償
信号の色成分遅延に対して輝度成分遅延が減少さ
せることに関する本発明の前述の特徴は第7図の
好ましい実施例において前に述べた回路要素を組
み合わせることによつて達成される。
第7図のブロツク図の上述の説明から明らかな
ように、遅延τはフイルタ回路60における遅延
を補償し、遅延ξは結合された遅延τおよび遅延
線68で生ずる遅延δを補償し、したがつて回路
66および66に回路遅延がないとすればξ=τ
+δとなる。
第7図についてやはりわかることは、この特定
の好ましい実施例では被制御遅延線54が主合成
カラーテレビジヨン信号経路に結合されているこ
とである。したがつてドロツプアウト補償が生じ
ないと、90で受信した入力合成信号は遅延線5
4および56で1テレビジヨン走査線期間だけ連
続して遅延し、この遅延はカラーバースト成分に
よつて同時に制御される。したがつてスイツチ5
8の出力127における元の合成信号は交互の走
査線において好ましくない±180゜の位相シフトを
呈する。この影響を補償するために、1水平走査
線遅延を生ずる付加的な遅延線126は主カラー
テレビジヨン信号経路に結合されている。遅延線
126のロードおよびアンロードは制御端子12
4で受信され遅延線126の制御入力128に印
加された前述の制御信号CBによつて制御される。
遅延線126で受信したカラーテレビジヨン信号
はこれまで遅延線54および56において1水平
走査線期間だけ遅延しており、それぞれ両遅延線
54および126は同じ信号CBによつて制御さ
れているので、これらの被制御遅延線54および
126の各出力信号にはそれぞれ反対方向の±
180゜の位相シフトが生ずる。したがつて、これら
の反対の位相シフトは相殺され、第7図のドロツ
プアウト補償回路の出力70における出力信号に
は位相シフトが存在しない。
上の説明からわかるように、第7図のブロツク
図では出力端子70におけるドロツプアウト補償
信号は3つの水平走査線期間だけ遅延しているこ
とが明かである。最初の1水平走査線分(1H)
の遅延は補償されているドロツプアウトが検出さ
れる前に最初に端子90での信号が記憶回路94
を通過することによつて与えられ、次の1Hは、
ドロツプアウトが検出された後、スイツチ58が
1H遅延した制御信号DOを端子110から1H遅
延線53を介して受ける前に上記信号が記憶回路
94を再度循環することによつて与えられ、最後
の1Hの遅延は遅延線126によつて与えられる。
しかし前の説明からわかるように、スイツチ58
の出力127で得られた実際のドロツプアウト補
償信号は、第2図および第5図について前に説明
したのと実質的に同じ方法でやはり入力127で
最後に受信した元のテレビジヨン信号走査線から
形成される。
しかし、前に説明した第2図および第5図の各
実施例は主合成カラーテレビジヨン経路に各被制
御遅延線が接続されていないので、ドロツプアウ
ト補償が生じない場合に通常のシステム動作にお
いて第7図の実施例で生ずるような好ましくない
位相シフトを呈することがないことがわかる。
一連の第8a図ないし第8h図に示された詳細
な回路図は基本的には第7図の前に説明した簡単
なブロツク図に対応する。比較を容易にするため
にこのブロツク図の要素に対応する詳細なブロツ
ク図の個々の回路は点線で表示され、同じ参照符
号が示されている。同様に、詳細なブロツク図の
各回路を接続する線は第7図の対応するブロツク
の入出力を表わす線と同じ参照符号によつて示さ
れている。説明を完壁にするために第8a図ない
し第8h図の好ましい実施例に示されている集積
回路要素は製造業者で共通に使用されている各部
品番号によつて表示されている。
具体的には、フイルタ回路60は輝度成分を合
成カラーテレビジヨン信号から分離するのに用い
られ、これは一連の第8d図および第8e図に示
されているが、前述の米国特許第4251831号に記
載のものと同様である。しかし、この代りに周知
のデイジタル櫛型フイルタを用いてもよいことは
明らかである。第8a図ないし第8h図の詳細な
回路図からわかるように、すべての信号処理が標
準のTTL(トランジスタ・トランジスタ論理)回
路を用いてリアルタイムで行なわれていることは
本発明のデイジタルドロツプアウト補償回路の利
点である。前述の各図面の回路は、テレビジヨン
信号の色副搬送波周波数信号の3倍に等しい周波
数、すなわちFsample=3×3.58MHz10.74MHz
でサンプリングすることによつてNTSCカラーテ
レビジヨン信号がデイジタル形式に符号化される
カラーテレビジヨン信号録画再生方式のドロツプ
アウト補償用として設計されている。このサンプ
リング信号の位相は当業者に周知のように副搬送
波信号のカラーバースト成分とロツクしている。
サンプリング周波数は第2図の説明についてすで
に述べたようにクロツク周波数に等しい。
一般に本発明のドロツプアウト補償装置を動作
させるためには、合成アナログ信号、たとえばカ
ラーテレビジヨン信号を符号化するのに用いられ
るサンプリング周波数はドロツプアウト補償回路
のさまざまな構成要素を同期させるのに用いるク
ロツク信号周波数と同一である必要はない。後者
の場合各サイクルをたとえばサンプリング周波数
で受信して蓄積し、クロツク周波数でのちに復元
してもよく、後者の周波数は回路の同期を利用す
る。
第8a図ないし第8h図の詳細な回路図に示し
た本発明の好ましい実施例をつぎに説明する。第
8a図において、デイジタルカラーテレビジヨン
信号の一連のサンプルS1,S2,S3などはド
ロツプアウト補償装置の入力90において8ビツ
ト並列データとして両方向スイツチ52の2つの
データセレクタ/マルチプレクサA24およびA
34の第1の組の入力91によつて受信される。
これらのマルチプレクサは第2の入力92におい
て第8c図に示すように遅延線56の出力116
からもデータを受信する。前に述べたように入力
110においてマルチプレクサはフリツプフロツ
プA16を通して通常のRF包絡線レベルドロツ
プアウト検出回路(図示せず)からドロツプアウ
ト制御信号DOを受信する。フリツプフロツプA
16は当業者に知られているようにドロツプアウ
ト制御信号DOを正確に同期するために利用され
る。通常の動作においてマルチプレクサは入力デ
ータ90をフリツプフロツプA23を通して出力
93に与える。一般に、A23に類似のフリツプ
フロツプは回路全体を通じて処理されたデータを
1クロツクサイクルだけ遅延させて正確なデータ
のクロツク動作を確実に行なうために使用され
る。110でDO制御信号を受信すると、マルチ
プレクサは入力91から入力92へ切り替わる。
93からのデータはドロツプアウト補償回路の出
力70へ以下の説明から明らかになるように、第
8b図の第1の被制御遅延線54、第8c図の第
2の補償遅延線56、第8g図のスイツチ58、
および第8g図の別な被制御遅延線126を通し
て供給される。
第8b図の遅延線54は8個の同じ4×256ビ
ツトランダムアクセスメモリを有し、そのうちの
B1,B11,B31,B51,B61およびB
81と示した6個のメモリが図示されている。2
群のそれぞれ4個のメモリはそれぞれ高次のビツ
トおよび低次のビツトを受信するのに使用する。
被制御遅延線54は遅延されたカラーテレビジヨ
ン信号経路に結合された第8c図の固定遅延線5
6によつて生ずる補償遅延ξより短いカラーテレ
ビジヨン信号の1水平走査線期間に等しい遅延の
長さを有する。遅延線56は8個のシフトレジス
タによつて構成され、そのうち4個のレジスタA
51,A61,A52およびA82が示されてい
る。遅延線54の出力にあるフリツプフロツプB
51を使用して出力データが適切なタイミングで
前述の遅延を確実に達成するようにする。出力1
15における遅延した合成信号は固定補償遅延線
56を通して第8g図のスイツチ58の入力96
に印加されている。
第8d図に示すように、遅延線54の出力11
5からのデータS1,S2,S3などは信号Vを
表わすが、これもフイルタ60の1組の入力10
4に印加される。前述の米国特許に記載のよう
に、フイルタ60は3つの一連のサンプルS1,
S2,S3の平均値を連続的に発生する。第8c
図に示すように、サンプルS1は遅延線56の一
部を経由して与えられるが、その出力117に得
られ、これは1クロツク信号周期だけ遅延して1
クロツク信号分遅れて受信したサンプルS2と適
切なタイミングで確実に加算されるようにする。
後者の遅延したサンプルをフイルタ60の第2の
組の入力104に加える。サンプルS1およびS
2は第8d図の2つの4ビツト2進加算器で加算
され、その和S1+S2はフリツプフロツプA53
で1クロツク信号分遅延し、のちに54の出力1
15から受信するサンプルS3と加算される準備
をする。後の方の加算は2つの4ビツト2進加算
器A54,A44によつて行なわれ、その出力信
号は和S=S1+S2+S3を表わす。信号Sはフリ
ツプフロツプA55を通して供給され、つぎの処
理に対して適切なタイミングを得るようにする。
本発明のこの特定の実施例においては、信号Sを
3で割算することによつて平均サンプル値が得ら
れる。3による割算は0.13%の精度でつぎの近似
式によつて行なわれる。
S/3S/4+S/16+S/256 ここで説明している好ましい実施例において各
サンプルを具体的に平均化する場合、この近似式
をつぎの2つのステツプで実現する。
PS=S/4+S/16 S/3PS+PS/16 これら2つのステツプはつぎに述べるように第
8e図に示すフイルタ60の回路図の残りの部分
で行なう。
第8e図の2つの4ビツト2進加算器A64,
A65は2組の入力で信号Sを受信し、当業者に
知られているように信号Sをシフトしてこれらの
入力の組のうちの1つでS/4とし、(S+S/4)な る和を発生する。後者の加算器の出力信号はさら
にシフトして当業者に知られているように(S+
S/4)/2に相当する出力信号を得る。後者の出 力信号は上で定義した部分和PSの2倍を表わす。
信号2PSをフリツプフロツプA75に印加し、こ
れは2つの4ビツト2進加算器A66およびA7
6の2組の入力に信号2PSを与える。後者の加算
器は信号2PSをシフトして1組の入力に2PS/16を 得、当業者に知られているように(2PS+
2PS/16)/2に相当する出力信号を発生する。こ の出力信号は前に示した近似式のS/3を表わす。
ここで得られた信号S/3は前述の米国特許の明細 書によればフイルタ60で発生する平均値出力信
号に相当する。したがつて加算器A66,A76
の出力信号は無色カラーテレビジヨン信号、すな
わち分離された輝度成分を表わし、これは前述の
明細書において第7図について説明されている。
信号S/3をフリツプフロツプA67およびA77 に印加し、これは出力105にL′として示される
出力S/3を第8f図のスイツチ62の入力107 に、また出力106に′として示され第8f図の
加算器64の第1の組の入力102に印加される
反転出力信号(−S/3)を発生する。加算器64 は2つの4ビツト2進加算器A36,A46で構
成されている。
この特定の実施例では第7図のブロツク図に示
され遅延τを発生する補償固定遅延線113は第
8c図に示されるようにその出力130における
固定補償遅延線56の一部で構成されている。遅
延線56の出力130からのこのように遅延した
合成カラーテレビジヨン信号はV′として示され
ているが、第8f図の加算器64の2つの4ビツ
ト2進加算器A36,A46の第2の組の入力1
01に加えられる。加算器64は出力103に
C′で示される出力信号を発生し、これは前に第7
図について説明したような分離した色成分を表わ
す。信号C′は補償固定遅延線68を表わすフリツ
プフロツプA56およびA5を通して第8g図の
加算器66の2つの4ビツト2進加算器A84,
A85の第1の組の入力99に印加される。これ
らの加算器の他方の組の入力98に対して分離遅
延した輝度成分LがマルチプレクサA87,A8
6の出力109から印加され、これは第8f図の
スイツチ62を表わす。前述のようにマルチプレ
クサA87,A86の1組の入力107に対して
分離した輝度成分L′が第8e図のフイルタ60の
出力105から加えられる。第8f図のスイツチ
62を表わすこれらのマルチプレクサの他方の組
の入力108に対して輝度成分L′が与えられ、こ
れは第8f図に示されるフリツプフロツプA6
8,A78で構成される遅延線67によつて遅延
したものである。第8f図のマルチプレクサA8
7,A86は入力112において111で受信し
た7.8KHzの制御信号HS/2によつて制御され
る。この信号については第7図についてすでに説
明した。第7図のブロツク図についてすでに説明
したように、スイツチ62は信号加算器66の入
力98に分離した輝度成分Lを制御信号HS/2
に応じて一連の水平走査線に対してフイルタ60
の出力105から直接かまたは2クロツクサイク
ル遅延線67を通して択一的に印加する。第8g
図の加算器66はそれぞれその入力98,99で
受信した各輝度成分および色成分を結合して合成
カラーテレビジヨン信号とし、これはドロツプア
ウト補償信号を表わす。後者の信号は第8g図の
スイツチ58の第1の組の入力95にフリツプフ
ロツプA89を通して加えられ、データの適切な
タイミングを得るために使用する。このスイツチ
はマルチプレクサA73,A74で構成されてい
る。マルチプレクサA73,A74の他方の組の
入力95には第8c図の遅延線56から出力信号
が受信される。127におけるスイツチ58から
の出力信号はブロツクとして示されている遅延線
126に印加される。後者の遅延線を使用して第
8a図ないし第8h図の特定の実施例では第7図
について前に説明したように好ましくない180゜の
位相シフトを除去する。遅延線126は1水平走
査線遅延を発生し、これは被制御遅延線54と同
時に同じ方法で制御信号CBによつて制御される。
遅延線126は第8b図の遅延線54のものと同
じランダムアクセスメモリを用いるように設計し
てもよい。したがつて遅延線126の出力信号は
出力端子70に生ずる第8a図ないし第8h図の
前に説明したドロツプアウト補償回路の出力信号
を表わす。
第8g図のスイツチ58は第8a図の入力端子
110で受信され第8a図の遅延線53の出力1
12および出力55を通してスイツチ58の制御
入力97に印加されたドロツプアウト制御信号
DOによつて制御される。
第8h図は記憶アドレス発生回路150を示
し、これは記憶アドレス線AOないしA7に出力
信号を発生し、これは記憶バスラインABを通し
てそれぞれ第8a図および第8b図に示す各遅延
線53,54によつてデータ流を制御するように
接続されている。第8h図ではカウンタA2,A
12,A22,B2,B12およびB22を利用
してこれらの遅延線で生ずる実際の遅延に相当す
る各クロツクサイクルを計数する。第8h図の回
路図は記憶アドレス発生回路150を詳細に示
し、したがつてさらに説明する必要はない。詳細
な回路を完全に説明するためには、さまざまな回
路要素を駆動するのに使用するそれぞれ10.7MHz
として示されたクロツク信号および10.7Hzとし
て示された反転クロツク信号が第8a図ないし第
8h図の詳細な回路図に示されている。このサン
プリング信号はよく知られているように、またた
とえば前述の米国特許に記載のように、このクロ
ツク信号周波数で抽出される。
これまでの説明では、色副搬送波信号周波数の
3倍に等しい周波数、Fsample=3×3.58MHz
10.74MHzでNTSC合成カラーテレビジヨン信号
をサンプルするデイジタルドロツプアウト補償回
路について本発明の好ましい実施例を説明してき
た。当業者に明らかなように、第2図、第5図お
よび第7図の各ブロツク図はたとえばNTSC、
PAL、PAL−Mなどの他のデイジタルやアナロ
グのカラーテレビジヨン信号方式にも利用でき
る。たとえば、本発明のドロツプアウト補償装置
をアナログカラーテレビジヨン方式に利用すれ
ば、たとえば第2図の遅延線3などの被制御遅延
線を従来の電荷結合デバイス(CCD)によつて
実現することが好ましい。当業者に周知のよう
に、後者のデバイスはアナログ形式の信号を遅延
させる遅延線として利用でき、前述の実施例につ
いて説明したように同じように制御信号に応じて
遅延線の内外で遅延すべき情報をクロツク同期さ
せる。同時に第2図の8および9などの遅延線は
従来のアナログ遅延線で構成してもよい。後者の
場合、遅延線8は色副搬送波信号の走査線間のオ
フセツトに実質的に対応する所望の量のアナログ
信号を発生し、遅延線9はその遅延の量の実質的
に2倍を発生して前に説明したように色成分遅延
に対する所望の輝度成分遅延の修正を行なう。
一般に第2図についての発明は、サンプリング
周波数が色副搬送波信号周波数の整数倍に等しい
どんなデイジタルカラーテレビジヨン信号方式に
も利用できる。たとえば、NTSCカラーテレビジ
ヨン信号を副搬送波信号周波数の4倍に等しい周
波数でサンプリングすれば、たとえば第2図の実
施例による色成分の適当な走査線間の位相を有す
る所望のドロツプアウト補償信号を得るには一連
のテレビジヨン走査線にわたつてプラスまたはマ
イナス2サンプリング周期だけ元の信号の色成分
サンプルをずらさなければならない。したがつて
一連の走査線における輝度成分のずれを減らすに
は、第2図の遅延線9は4クロツクサイクル遅延
4δを発生しなければならず、遅延線8は2クロツ
クサイクル遅延2δを発生しなければならない。
上に説明した本発明はPALまたはPAL−M信
号方式にも適用できるが、これはそれぞれ第2
図、第5図または第7図における信号CB,HSお
よびHS/2などの各制御信号の周波数および位
相が入力カラーテレビジヨン信号にロツクしてい
るためである。当業者に明らかなように、一連の
テレビジヨン走査線にわたつてPAL副搬送波成
分で生ずる90゜の位相シフトに対応するいわゆる
1/4サイクルオフセツトは、本発明のドロツプア
ウト補償装置では上述の制御信号を前に述べた実
施例の各被制御遅延線に加えることによつて補償
することができ、これは一連の走査線について使
用する特定の信号方式の制御信号と同期してロー
ドおよびアンロードを行なう。
当業者に明らかなように、第8a図ないし第8
g図の詳細に記載された回路図と同様の他の実施
例およびこれらの実施例における他の回路要素も
本発明の方法によるドロツプアウト補償装置の前
述の動作を得るのに利用することができる。した
がつて差回路64は当業者に知られているように
同じ極性の各信号L′,V′を印加する引算回路と
して実現してもよい。同様に加算回路66に他の
回路要素を用いて色成分および輝度成分の組合せ
を得ることもできる。別な例として、ランダムア
クセスメモリの代りにたとえばシフトレジスタな
どの遅延線54における遅延を得る別な手段を用
いてもよい。同様にフイルタ回路60のサンプル
を3で割るには、リードオンメモリを前述の近似
式を行なう回路要素の代りに用いてもよい。
本発明の上に述べたすべての実施例の個々の回
路要素は従来の通常の集積回路素子で構成でき
る。
本発明をその好ましい実施例および変形実施例
についてとくに説明してきたが、特許請求の範囲
に記載した本発明の精神および範囲を逸脱するこ
となくその形式および細部における変更修正を行
なうことができることは明らかである。
本発明を要約すると、合成カラーテレビジヨン
信号のドロツプアウト補償を行なう方法および装
置が記載され、ドロツプアウト補償信号の輝度成
分および色成分をドロツプアウト直前の元のカラ
ーテレビジヨン情報信号の同じ部分から抽出す
る。カラーテレビジヨン信号の1本の水平走査線
は記憶装置に連続して蓄積される。ドロツプアウ
トが生ずると、最後に受信した元のテレビジヨン
信号走査線が記憶装置の中で循環する。蓄積され
た色成分の遅延の長さはカラーバースト同期成分
の位相に応じて走査線ごとに制御される。蓄積さ
れた輝度成分の遅延の長さは一連の走査線につい
て水平走査線同期成分に応じて制御される。それ
ぞれ遅延した色成分および輝度成分を結合してド
ロツプアウトを検出したときに印加される合成ド
ロツプアウト補償信号とする。
【図面の簡単な説明】
第1a図および第1b図は本発明によるドロツ
プアウト補償信号を発生する好ましい方法を示す
図、第2図は本発明の好ましい実施例の機能ブロ
ツク図、第3a図および第3b図は本発明の他の
好ましい方法を示す図、第4図は第2図の装置の
動作を示す図、第5図は本発明の他の好ましい実
施例の機能ブロツク図、第6図は第5図の装置の
動作を示す図、第7図は本発明のさらに好ましい
実施例の機能ブロツク図、第8a図ないし第8h
図は第7図のブロツク図に対応する詳細な電気回
路図の一連の部分を示す図である。 1……両方向スイツチ、2……スイツチ、3…
…被制御遅延線、4……被制御遅延線、5……フ
イルタ、6……補償固定遅延線、7……差回路、
8……固定遅延線、9……固定遅延線、10……
スイツチ、11……信号結合回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水平走査線を形成する輝度成分及び色成分を
    含む入力カラーテレビジヨン信号から抽出したド
    ロツプアウト補償信号で入力カラーテレビジヨン
    信号に生じたドロツプアウト期間を置き換えるド
    ロツプアウト補償方法において、 (イ) ドロツプアウトのない入力カラーテレビジヨ
    ン信号の各水平走査線期間の情報を更新して記
    憶するステツプと、 (ロ) ドロツプアウトが生じると、記憶されている
    水平走査線期間の情報を保持するように、上記
    記憶するステツプを停止するステツプと、 (ハ) 記憶された水平走査線期間のカラーテレビジ
    ヨン信号の輝度成分及び色成分を分離するステ
    ツプと、 (ニ) 記憶された水平走査線期間の色成分と入力カ
    ラーテレビジヨン信号に含まれる色成分とを位
    相同期するように、上記の記憶された水平走査
    線期間の色成分の記憶時間を1本の水平走査線
    に対応する時間より大きな第1の時間とそれよ
    り小さな第2の時間との間で切り替えるステツ
    プと、 (ホ) 記憶された水平走査線期間の輝度成分と入力
    カラーテレビジヨン信号に含まれる輝度成分と
    の間の位相差を減少するように、上記の記憶さ
    れた水平走査線期間の輝度成分の記憶時間を1
    本の水平走査線に対応する時間より大きな第3
    の時間とそれより小さな第4の時間の間で切り
    替えるステツプと、 (ヘ) 切り替えられた色成分及び輝度成分を組み合
    わせて、ドロツプアウト補償信号を形成するス
    テツプと、 (ト) ドロツプアウトが上記入力カラーテレビジヨ
    ン信号に生じると、入力カラーテレビジヨン信
    号の代わりに上記ドロツプアウト補償信号を挿
    入するステツプと、 を含んだことを特徴とするカラーテレビジヨン信
    号のドロツプアウト補償方法。 2 入力カラーテレビジヨン信号にドロツプアウ
    トが生じると、カラーテレビジヨン信号の前の部
    分でそのドロツプアウトの期間を置換することを
    制御するためのドロツプアウト検出信号を発生す
    るような、カラーテレビジヨン信号の継続した水
    平走査線を定める輝度成分及び色成分を含むカラ
    ーテレビジヨン信号のドロツプアウト補償装置に
    おいて、 (イ) 上記カラーテレビジヨン信号を受けるための
    入力を有し、カラーテレビジヨン信号の少なく
    とも1本の水平走査線を記憶するのに十分な記
    憶容量を有する記憶手段と、 (ロ) 上記記憶手段の上記入力で受けたカラーテレ
    ビジヨン信号の各水平走査線期間の情報を上記
    記憶手段に更新して記憶させるための記憶制御
    手段と、 (ハ) 記憶された水平走査線期間のカラーテレビジ
    ヨン信号の輝度成分及び色成分を分離する手段
    と、 (ニ) 継続した水平走査線期間の記憶された色成分
    の記憶時間を切り替え、その色成分の記憶時間
    が1本の水平走査線に対応する時間よりも大き
    な第1の時間とこれよりも小さな第2の時間と
    の間で切り替え可能となるようにして、記憶さ
    れた色成分の位相を入力カラーテレビジヨン信
    号に含まれる対応する成分の位相と同期させる
    手段と、 (ホ) 継続した水平走査線期間の記憶された輝度成
    分の記憶時間を切り替え、その輝度成分の記憶
    時間が1本の水平走査線に対応する時間よりも
    大きな第3の時間とこれよりも小さな第4の時
    間との間で切り替え可能となるようにして、記
    憶された輝度成分と入力カラーテレビジヨン信
    号に含まれる対応する成分の位相差を減少させ
    る手段と、 (ヘ) 切り替えられた色成分及び輝度成分を結合し
    て合成カラーテレビジヨンドロツプアウト補償
    信号を形成する手段と、 (ト) 入力カラーテレビジヨン信号及びドロツプア
    ウト補償信号を出力に選択的に結合し、上記ド
    ロツプアウト検出信号に応じて、上記ドロツプ
    アウト補償信号を上記出力に結合し、ドロツプ
    アウト検出信号がないときには入力カラーテレ
    ビジヨン信号を上記出力に結合する手段と、 を含むことを特徴とするカラーテレビジヨン信号
    のドロツプアウト補償装置。
JP4308581A 1980-03-24 1981-03-24 One scanning line drop-out compensating method and device for color television signal Granted JPS56149190A (en)

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DE3111334A1 (de) 1982-01-14
JPS56149190A (en) 1981-11-18
IT1144484B (it) 1986-10-29
FR2478924A1 (fr) 1981-09-25
GB2072457A (en) 1981-09-30
CA1171521A (en) 1984-07-24
IT8148079A0 (it) 1981-03-23
FR2478924B1 (fr) 1985-01-18
GB2072457B (en) 1984-02-08
DE3111334C2 (de) 1984-08-16
HK26686A (en) 1986-04-18

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