JPH0262833A - ホルムアルデヒドの抑制方法 - Google Patents

ホルムアルデヒドの抑制方法

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JPH0262833A
JPH0262833A JP21454888A JP21454888A JPH0262833A JP H0262833 A JPH0262833 A JP H0262833A JP 21454888 A JP21454888 A JP 21454888A JP 21454888 A JP21454888 A JP 21454888A JP H0262833 A JPH0262833 A JP H0262833A
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JP
Japan
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formaldehyde
donor
preservative
elution
containing compound
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JP21454888A
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Kazuo Matsuda
松田 和夫
Takeshi Ishikawa
武 石川
Hiroaki Imai
今井 博明
Yoshio Okaya
岡谷 吉雄
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Pola Orbis Holdings Inc
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、化粧品、トイレタリー製品などの香粧品にお
いて防腐剤として含有されるホルムアルデヒド供与体(
Formaldehyde Donors )よりのホ
ルムアルデヒドの溶出を抑制し、これにより防腐力と安
全性とを兼ね備えた製品を提供する方法に関する。
(従来の技術) 従来、香粧品は液状物、乳化物、オイルゲル、固型物、
粉末状物など多くの形態で製造販売されてあり、通常は
多種多様な混合物である。これらの原料の中には微生物
により汚染され易いものもあり、又、手、指で容器より
取出して使用する際に微生物汚染が発生することもあり
、現在では殆んどの香粧品には防腐、殺菌剤が添加され
ている。これは、香粧品の如き製造から販売、消費者が
商品を開封してから使用し終えるまでが比較的長期間を
要するものについては、必然的なことであった。このよ
うな防腐、殺菌剤としてはパラベン類や塩化ベンザルコ
ニウムなど多くのものが使用されているが、中でもその
防腐力の強さ及び抗菌特性の幅広さの点から洋の東西を
問わず汎用されているものとして例えばイミダゾリルウ
レア(商品名:ジャーマル115)やクォーターニウム
15(商品名:ダウシル200 )などの−群の防腐剤
が挙げられる。
ところが、周知の如く我が国においては薬事法により香
粧品例えば化粧品や医薬部外品に対してホルムアルデヒ
ドの配合は禁止され、またその他の配合成分由来のホル
ムアルデヒドの溶出に対しても厳しい規制が設けられて
いる。すなわち、例えば厚生省令によりつけまつげの接
着剤からの溶出許容量75ppm以下に規制されている
等である。
これらの点からみると、上記−群の防腐剤は確かに防腐
力の点では優れた特性を有するものの、反面これを水系
製品に適用した場合、自己分解作用によりホルムアルデ
ヒドを溶出し易いという大きな欠陥を有していた。
(発明の解決しようとする課題) すなわち、本発明は上記防腐剤の如きホルムアルデヒド
を供与する物質に作用し、ホルムアルデヒドの溶出を抑
制することによって幅広い製品に使用し得る方法を提供
することを課題とする。
(課題を解決するための手段) そこで、本発明者は上記課題を解決するため鋭意研究を
行なったところ、水系中において上記ホルムアルデヒド
を供与する物質とともに、ある種の物質を一定範囲下で
共存せしめると、防腐剤にあってはその防腐力を低下せ
しめることなく、且つ効果的にホルムアルデヒドの溶出
を押さえることができることを見出した。本発明はかか
る知見に基づくものである。
すなわち、本発明は、水系中に含有するホルムアルデヒ
ド供与体(Formaldehyde Donors 
)に対し、アミノ基含有化合物を0.1倍量以上の比率
下で添加することを特徴とするホルムアルデヒドの抑制
方法に関するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の方法に適用されるホルムアルデヒド供与体とは
、水系中において自己分解作用によりホルムアルデヒド
を溶出する物質であれば全て使用可能であるが、本発明
の方法の実際上の有用性を考慮した場合、前記の如き香
粧品に用いられる防腐剤、殺菌剤が好ましい これらの
具体的な例としては、5−ブロモ−5−二トロ1.3−
ジオキサン、2−ブロモ−2−二トロプロパン−1,3
−ジオール(別名: Bronopol )、ジアゾリ
ジニルウレア、イミダゾリジニルウレア、ジメチロール
ジメチルヒダントイン(別名二〇HDH1−1ydan
toin)  モノメチロールジメチルヒダントイン(
別名: MDHHydantoin ) 、クォーター
ニウム15、ヒダントイン(別名: qlycolyu
rea) 、などが挙げられ、中でもジアゾリジニルウ
レア、イミダゾリジニルウレア、クォータニウム15が
好ましい 上記これらの防腐、殺菌剤は、通常の香粧品などでは0
.01〜0.5%の配合範囲下で使用され、例えばダラ
ム陰性菌、ダラム陽性菌、酵母などの幅広い細菌に対す
る抗菌作用を有するが、反面特に水系においては自己分
解作用を示し、多量のホルムアルデヒドを溶出するので
、香粧品としては決して好ましいもの°とは言い難い次
に、同様に本発明の方法に適用されるアミン基含有化合
物としては、具体的にはコラーゲン、エラスチン、ゼラ
チン、カゼイン、パパイン等の動植物性の蛋白質、動植
物性の蛋白質を化学処理又は酵素処理等によって得られ
るペプチド類、更にはシスチン、グリシン、アラニン等
のアミノ酸のほか、アミノ糖、糖ペプチド、糖蛋白、蛋
白糖などが挙げられるが、基本的には、その化合物の分
子構造中にアミノ基が存在していれば必ずしもこれらに
限定されるものではない。
本発明の方法において、前記ホルムアルデヒド供与体と
アミノ基含有化合物が水系中において共存する場合にホ
ルムアルデヒドの溶出が抑制される点については、その
作用機序が未だ学問的に解明された訳ではないが、アミ
ン基含有化合物がホルムアルデヒド供与体の分子構造に
おける不安定部位に化学的もしくは物理的吸着力によっ
て配位し、その安定化を図ることによって、結果として
ホルムアルデヒドの溶出を抑制しているものと考察され
る。
本発明の方法では、アミノ基含有化合物はホルムアルデ
ヒド供与体に対して0.1倍量以上、好ましくは1倍量
以上の範囲下で添加される。
0.1倍量より少ない添加量では、ホルムアルデヒドの
抑制は殆んど期待できない。添加量の上限については特
に制約はないが、10倍量を越える量を用いてもホルム
アルデヒドの抑制に対する増量効果は見られず、余り意
味がない次に、本発明の方法においてホルムアルデヒド
の供与体の一種である防腐剤に対してアミノ基含有化合
物を添加した場合にあっても、その防腐力の点では何ら
問題のないことを実証するために行なった試験結果を示
す。
〈殺菌作用力試験〉 ○供試菌 (1)エシェリヒア コリ(細菌) (2)シェードモナス エルギノーザ(細菌)(3)キ
ャンディダ アルビカンス(酵母)(4)アスペルギル
ス ニガー(糸状菌)O方  法 生理的食塩水10m1にイミダゾリジニルウレア(0,
03g>とコラーゲン加水分解物(0,15(] >を
加えたもの(本発明品A)、またはクォータニウム15
 (0,03CI >とコラーゲン加水分解物(0,1
5g>を加えたもの(本発明品B)を調製した。それぞ
れに、上記(1)〜(4)の供試菌を加え、30分間放
置後、混釈法にて生菌数を測定した。
また、対照としては、上記本発明品A及びBよりコラー
ゲン加水分解物を除去したもの(比較量A及びB)と生
理食塩水のみのもの(コントロール)とを用い、同様の
操作を行なった。
尚、培地は(1)及び(2)の供試菌ではトリプトソイ
寒天培地を、また(3)及び(4)の供与筒ではサブロ
ー寒天培地を用いた。その結果を第1表に示す。
第  1  表 第1表の結果に示された如く、本発明品と比較量との間
では有意な差は認められなかった。
(実施例) 以下、本発明の実施例及び比較例を示す。尚、添加量は
重量部である。
実施例1及び比較例1 ホルムアルデヒド供与体としてイミダゾリジニルウレア
(0,4部)を用いたベース処方クリームに対して、一
方にはコラーゲン加水分解物を0.7部を添加(実施例
1)し、他方には水を0.7部増量(比較例1)した。
くベース処方クリーム〉 流動パラフィン        10.0部鯨ロウ  
          i、。
ステアリン酸          2,0ミツロウ  
          2.0グリセリンモノステアレー
ト   2.0水酸化カリウム         0.
2グリセリン          15.Oポリエチレ
ングリコール(25EO)  1.5モノステアレート イミダゾリジニルウレア     0.4精製水   
         65・2実施例2及び比較例2 ホルムアルデヒド供与体としてジアゾリシールウレア(
0,15部)を用いたベース処方口−ションに対して、
一方にはエラスチン加水分解物を0.4部を添加(実施
例2)し、他方には水を0.4部増量(比較例2)した
くベース処方ローション〉 グリセリン           5.0プロピレング
リコール       4゜Oオレイルアルコール  
      0.1ポリオキシエチレン(20)ソルビ
タン1.5モノラウレート ポリオキシエチレン(20)      0.5ラウリ
ルエーテル エタノール           10.0ジアゾリジ
ニルウレア       0.15精製水      
       78.35実施例3及び比較例3 ホルムアルデヒド供与体としてクォーターニウム15(
0,2部)を用いたベース処方シャンプーに対して、一
方にはカゼイン加水分解物を1.0部を添加(実施例3
〉し、他方には水を1.0部増量(比較例3)した。
くベース処方シャンプー〉 アルキルエーテル硫酸ナトリウム 16.Oラウリン酸
ジェタノールアミド  4.0プロピレングリコール 
     2.0クオーターニウム         
0.2精製水             76.8上記
の如くして得られた実施例1〜3及び比較例1〜3の各
試料を室温下で5日間放置したのち、これを検体として
アセチルアセトン法により、溶出ホルムアルデヒド量の
定量を行なった・。その結果を第2表に示す。
第2表の結果に示された如く、アミノ基含有化合物を添
加した系においてはホルムアルデヒド供与体よりのホル
ムアルデヒドの溶出を有意に抑制していることは明らか
で必り、本発明の方法の有用性が実証された。
更に、実施例1〜3及び比較例1〜3における防腐力を
測定するため下記の方法に従って実験を行なった。
○供試図 殺菌作用力試験に用いた(1)〜(4)を使用し○方 
 法 実施例1〜3及び比較例1〜3の各試料30qに、上記
供試図(1)〜(4)の分散液(約107a/m+>を
それぞれ0.1ml接種し、定期的に菌数測定を行なっ
た。菌数測定は試料の一部を採り、平板塗抹法により行
なった。尚、培地は、殺菌作用力試験の場合と同様とし
た。結果を第3表にボす。
第  3  表 第3表の結果に示された如く、実施例と比較例との間で
は有意差はなく、防腐力に対して影響は認められなかっ
た。
(発明の効果) 本発明の方法は、ホルムアルデヒド供与体が水系中に含
有される場合でおっても、そのホルムアルデヒドの溶出
を抑制することができ、結果として安全性の向上を図る
ことができるため、幅広い用途に適用でき、特には安全
性面の重視される香粧品において格段の利益をもたらす
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)水系中に含有するホルムアルデヒド供与体(For
    maldehyde Donors)に対し、アミノ基
    含有化合物を0.1倍量以上の比率下で添加することを
    特徴とするホルムアルデヒドの抑制方法。 2)ホルムアルデヒド供与体が、5−ブロモ−5−ニト
    ロ−1,3−ジオキサン、2−ブロモ−2−ニトロプロ
    パン−1,3−ジオール (BronoPol)、ジアゾリジニルウレア、イミダ
    ゾリジニルウレア、ジメチロールジメチルヒダントイン
    、モノメチロールジメチルヒダントイン、クオーターニ
    ウム15、ヒダントインより選択される1種又は2種以
    上である請求項1)記載のホルムアルデヒドの抑制方法
    。 3)アミノ基含有化合物が蛋白質、ペプチド類、アミノ
    酸類より選択される1種又は2種以上である請求項1)
    及び2)記載のホルムアルデヒドの抑制方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5980904A (en) * 1998-11-18 1999-11-09 Amway Corporation Skin whitening composition containing bearberry extract and a reducing agent
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EP1579763A2 (en) 2004-03-24 2005-09-28 Air Liquide Santé (International) Low-emission formaldehyde depot composition

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