JPH026196B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 底壁、二つの側面壁、及び一つの後壁から成
る二つのほぼ矩形の同一の半体カバーと、 底壁のふちに前記後壁に向かい合つて配設され
たコネクタ保持リツプと、 側壁を貫通し側壁の中心に前記コネクタ保持リ
ツプに向かい合つている穴と、 残りの側壁を貫通して前記側壁のふちにそれら
の後壁との交差部近くに配設されたもので、中に
内壁に沿つて凹凸がある穴と、前記穴の少なくと
も一つの中に凹凸でラチエツトする凹凸を表面に
もつている少なくとも一つの表面を含むプランジ
ヤとを組合わせた電気導体ケーシングとして用い
るカバーであつて、 電気導体またはケーブルが前記穴の一つを通つ
て前記コネクターケーシングに入り、前記導体の
内部領域を通つて前記コネクタ保持リツプに至
り、 さらに前記プランジヤが前記穴に挿入されると
前記導体またはケーブルに接して前記導体または
前記プランジヤとの間の接点でケーブルの軸に垂
直な力を伝えるようになつているコネクタカバ
ー。

２ 前記半体のカバーが前記側壁の内側で前記側
壁の長さに沿つた場所に取付けられた少なくとも
一つの一体ラツチクリツプをさらに含み、第２の
カバーに配設されたアンカーに前記クリツプを接
続できるようになつている請求の範囲第１項のコ
ネクタカバー。

３ 前記底壁が前記アンカーと一線になつた点で
かつアンカーが配設されている側壁と底壁との交
差部にあるアクセス穴をさらに含む請求の範囲第
２項のコネクターカバー。

４ 前記ケーブルまたは導体が三つの前記出口の
一つに入つて、二つの前記プランジヤが残りの二
つのケーブル出口にケーブルまたは導体に接する
まで挿入される請求の範囲第２項及び第３項のコ
ネクタカバー。

５ 多ピン電気コネクタが取付けられている電気
ケーブルに各カバーピースを同一にして構成した
２ピースカバーを用いた一体ひずみ除去機構付き
カバーであつて、 ケーブル用の前記カバーからの少なくとも二つ
の出口と、 歯状表面の凹凸をもつた前記出口に挿入するた
めのプランジヤと、 前記プランジヤの対応する壁にある表面凹凸と
相互作用する前記ケーブル出口歯状表面凹凸とを
備え、 前記プランジヤがケーブルの入つていないケー
ブル出口に挿入されてプランジヤがその出口に入
つてその中のケーブルに交差し、 さらに前記相互作用する表面凹凸が前記プラン
ジヤの挿入を許すが前記プランジヤがその交差部
から逆方向に動くことができないように配設され
ているカバー。

発明の背景 本発明は、一般的には電気ケーブルコネクタ用
ひずみ除去機構に関する。詳しくいえば、開示発
明は、計算機の周辺機器の相互接続に普通に用い
られる多ピンコネクタを保持し、入ケーブルを固
着するひずみ除去機構がケーブルをコネクタの他
の内部構成部分にしつかり押しつけるようにケー
ブルに圧力を加えることによつて入ケーブルにか
かるひずみを除去するインサートを用いるように
したカバーを提供する。

従来、多心ケーブル用、特に計算機構成要素と
周辺機器とを相互接続するのに用いる電気コネク
タは、最終的には機器構成要素の相互接続用の受
けコネクタに挿入されるウエーハ状多ピンコネク
タのまわりに組立てられるプラスチツクのコネク
タハウジングを用いている。現在使用されている
カバーの組立てには、組立て用のスナツプ接続ク
リツプと共にねじやボルトなどのハードウエアを
用いることが必要になることが多い。もつと重要
なのは、ケーブルをコネクタカバーに固着すると
きのひずみ除去作用が摩擦手段を用い、それによ
つてコネクタの中へケーブルを入れるとコネクタ
の開口にピツタリはまることでケーブルにかかる
ひずみを除去することが多い。別の方法として
は、ハードウエアに関連したゴムグロメツトまた
はＵクランプを用いて入多心ケーブルをコネクタ
にしつかり固着し、ひずみを除去してケーブルに
作用するどんな力も実際のコネクタにある個々の
ピンに伝わらないようにする。このような構成は
いくつかの部品を製作するのに費用が増すだけで
なく、現在用いられているコネクタを関連のハー
ドウエアなどで組立てるに必要な追加の時間に関
連して工賃が増加する。

さらに、コネクタは、現在コネクタのまわりに
用いるためのカバーを一般的に備えるように二つ
の別個の構成部品を作ることを必要とするような
鏡像半体を用いている。本発明においては、従来
の固定用ハードウエアを用いないので、図示のコ
ネクタの各半体は、他方の半体と同一であつて、
一つの部品を製作しさえすればよく、どの二つを
とつても一つのコネクタカバー全体を作るように
結合する。

発明の概要 本発明によれば、ケーブル固定コネクタカバー
組立体が互いに同一である二つの成形プラスチツ
ク部品から成つている。さらに、各カバー半体に
は、内側に一体に成形されたプラスチツククリツ
プがあつて、そのクリツプは、同一のカバー半体
と組立てられるとき、対応するクリツプロツクと
結合し、それによつて追加のハードウエアを必要
としないようにしている。

さらに詳しくいえば、このケーブルコネクタカ
バーは、組立てられたとき、大体矩形の箱から成
つており、その矩形の箱の一端には、少なくとも
二つのケーブル出口があり、反対の端には、コネ
クタ保持リツプがある。普通に用いられるウエー
ハ状多ピンコネクタは、二つの半体を矩形の箱を
構成するように組立てるとき、コネクタ保持リツ
プの間に挿入される。多心ケーブルを前記出口の
一つに挿入するとケーブルがコネクタカバーを通
り抜けてコネクタに至り、ケーブル自身をコネク
タに取付けできるようになつている。残りの一つ
または二つのケーブル出口にプランジヤひずみ除
去機構を挿入して入ケーブルと接触させ、摩擦は
めあいを生じさせる。チヤネルプランジヤの少な
くとも一つの表面が歯状凹凸を備え、その凹凸
は、ケーブル出口内の対応する壁にはまつて、前
記壁の間にラチエツトはめ合いを生じさせるよう
になつている。このようにして、プランジヤは、
ケーブル出口の一つにそれが入ケーブルと接触す
るまで迅速に挿入されるので、ケーブルをしつか
り固着させる。プランジヤを放すと、凹凸のラチ
エツト作用がプランジヤをケーブルから反対方向
に押し出されないようにする。次にプランジヤ
は、コネクタを再使用するために開けるまで、挿
入されたままの位置に残る。

プランジヤひずみ除去機構は、コネクタの残部
の内側に恒久的に取付けられていないので、二つ
のコネクタ半体を再び開くとき、そのように挿入
されたプランジヤをはずせるので再使用できる。
このようにして、開示した本発明は、改良された
ひずみ除去機構、再使用できるコネクタケーブル
カバー及び全コネクタ機構を時間と労力を著しく
節約して組立てる手段を提供する。

本発明の好ましい実施例においては、互いに同
一の二つのコネクタ本体は、一体ププラスチツク
クリツプを用いてコネクタの周りに組立てられ、
一つの半体は、二つの半体を結合して一つの矩形
の箱にするように他方のコネクタ半体とはまり合
う。三つのケーブル出口がコネクタの３面に配置
されて、それらはコネクタ保持リツプに向かい合
つている。多心ケーブルは、望む方向に従つて三
つのケーブル出口のいずれか一つから出ることが
でき、残りの二つのケーブル出口は、プランジヤ
ひずみ除去機構を挿入するのに用いられ、ひずみ
除去機構が多心ケーブルをカバーの本体にしつか
り固着してひずみが入ケーブルを通つてコネクタ
ピン自体に伝わらないようにする。

本発明の目的は、多ピン電気コネクタと共に用
いるハウジングとカバーと一体にした改良ひずみ
除去機構を提供することである。

本発明の目的は、また組立てを容易にし、組立
て時間を速くする多ピン計算機コネクタハウジン
グと一体になつた改良ひずみ除去機構を提供する
ことである。

本発明のさらに別の目的は、ひずみ除去機構、
ハウジング取付け組立て機構及び一体分解機構を
一体にしてコネクタカバーとひずみ除去機構の迅
速な組立て、分解及び再使用をできるようにした
改良形計算機周辺機器コネクタハウジングの設計
を提供することである。

本発明を好ましい実施例に関連して説明する
が、それは本発明をその実施例に限定するつもり
がないことを理解されたい。反対に、添付請求の
範囲によつて定められる発明の精神と範囲内に含
まれるすべての代替形、変更形及び等価なものを
包含することを意図している。

【図面の簡単な説明】

本発明のその他の目的及び利点が以下の詳細な
説明及び同様の数字が同様の部品に付いている図
面を参照すると明らかになり、その図面におい
て、 第１図は、コネクタカバー全体の側面図で、ケ
ーブルがカバーに入つて多ピンコネクタが実際に
使用する場所に置かれている使用状態のカバーを
示している。

第２図は、内部構成要素、プランジヤひずみ除
去機構と共に用いる凹凸を付けたラチエツト面及
びカバー本体に一体に作られた内部成形されたカ
バーラツチクリツプを詳細に示すコネクタカバー
の図である。

第３図は、ケーブルが所定の場所にない組立て
られたカバーの上方斜視図である。

第４図は、プランジヤひずみ除去機構の斜視図
である。

第５図は、プランジヤとコネクタの凹凸面の間
の界面の詳細な平面図である。

好ましい実施例の説明 本発明は、多くの異なる形で実施できるが、好
ましい実施例とその動作は図面と以下に続く詳細
な説明に示される。この開示は、本発明の原理の
例示として考えられるべきであつて、本発明を例
示した実施例に限ることを意図してないことが当
業者にわかるであろう。反対に、本発明及びその
開示は、本発明の範囲と精神に入る詳細な変形を
包含することが意図されている。

図面の第１図は、ケーブル４２がケーブル出口
３０の一つに入つてコネクタの本体に入り、最終
的にコネクタ４０に取付けられているコネクタカ
バー１０を示している。コネクタ４０は、２本な
いし40本以上の接続ピンの導体接続部を有する
種々の電子構成要素の相互接続に普通に用いられ
る多ピン・ウエーハ状電気コネクタとして当業者
に周知である。コネクタ１０の物理的寸法及び長
さは、特定の形のコネクタ４０に関しては所望の
用途いかんで変更できることがわかるであろう。

第２図は、コネクタカバー全体の図を示す。第
２図を見ると、コネクタカバー１０が二つの主構
成要素、すなわち上部コネクタ半体１６と下部コ
ネクタ半体１８から一般的にどのように作られる
かが分るであろう。調べると、コネクタ半体１６
及び１８が実際にはどの寸法も互いに同じである
ことに気付くであろう。製作過程においては、開
示した設計については、互いにはまり合う鏡像コ
ネクタ半体を製作する必要がない。各半体ユニツ
トはどの他のユニツトとも同一なので、明瞭にす
るために上の半体と下の半体を本明細書の種々の
図において個別に番号を付けたけれども、上の半
体と下の半体の区別を付ける必要はない。第３図
でわかるように、上のコネクタ半体１６と下のコ
ネクタ半体１８は、組立ての間互いに単に押付け
られてコネクタ保持リツプ１４に明瞭にするため
に第２図に示していないコネクタウエーハ４０を
しつかりつかませるようになつている。そうする
と、内部に成形されたカバーラツチクリツプ３４
が対応するカバーラツチアンカー３６と結合して
コネクタ半体を組立て後一つのユニツトとしてし
つかり保持するようにする。カバーラツチクリツ
プ３４をコネクタカバー１０の実際の製造中にお
ける成形工程の一部分として上部コネクタ半体及
び下部コネクタ半体１８の一部分として成形でき
ることがわかるであろう。第２図から合計で四つ
のカバーラツチクリツプ３４がどのように組立て
中二つのコネクタカバー半体にしつかりとめ合わ
されるかを知ることができ、図示のようなカバー
ラツチアンカー３６は合計で四つである。クリツ
プ３４とアンカー３６がコネクタ半体１６及び１
８の一体部分であるように各コネクタ半体１６及
び１８は、プラスチツク成形プロセスを用いて作
れることが当業者には明らかであろう。

コネクタ半体１６及び１８の内部にカバーラツ
チクリツプ３４を成形することによつて外部に露
出したラツチのないコネクタカバー組立体がで
き、外部にラツチがあるとコネクタ４０と共にカ
バーを用いて操作する間に傷つけたりうつかりし
て取外されたりするおそれのあるのをなくす。カ
バーラツチクリツプ３４及びアンカー３６を用い
ることによつてねじまたはボルトのような追加の
ハードウエアが組立てを完了するのに必要でない
ことがわかる。図面の第３図でさらに明瞭に示さ
れているように、コネクタ半体１６及び１８の壁
には、ラツチはずしアクセス穴３８がある。アク
セス穴３８を通してねじ回しのような小さな器具
を中に挿入してクリツプ３４を外し、二つの半体
１６及び１８を外してコネクタカバーを再び二つ
の半体に分離できるようにし、それによつてカバ
ーを再使用できたりまたはケーブル４２とコネク
タ４０の間の接続部の修理をできるようにする。

第２図に戻つて、次に独特なひずみ除去機構を
説明する。当業者ならわかるように、電気ケーブ
ルとコネクタカバーまたはコネクタ機構との間の
インターフエースは、通常、導体にかかつたひず
みが導体のコネクタ構成要素そのものに結合する
実際のインターフエースへ伝わらないようにする
ひずみ除去装置を備えている。そのようなことは
通常コネクタカバーに付けられた周辺の構成要素
の機能である。普通には、導体の出入口を与える
コネクタカバーの領域にゴムグロメツトまたはＵ
形圧縮クランプを用いる。一般的にいえば、この
クランプまたはグロメツトは、コネクタカバーに
出てゆく点をしつかり固定するようにケーブルの
ジヤケツトの周りに圧縮力を与える。

本発明においては、出ケーブル４２のひずみ除
去はプランジヤ１２とコネクタカバー１０との間
に垂直な力を加えることによつてできる。第４図
は、この説明の目的のために一般的に歯状凹凸か
ら成る少なくとも一つの表面２０を含む立方体の
構成要素から成つているプランジヤ１２の詳細図
を示す。本発明の動作に変更を行うことなく、プ
ランジヤ１２を図示の立方体形状の代りとして円
筒形に設計してもよいことがわかるであろう。そ
のとき円筒形に設計したプランジヤ１２は、円筒
形のケーブル出口３０と結合する。プランジヤ１
２の幾何学的形または寸法は、各変形を用いて同
じ結果を得られるので、本願に示した形または寸
法に制限されない。プランジヤ１２及び出口３０
の設計に関する唯一の制約は、はまり合う凹凸表
面２０及び２２が以下に説明するように機能しあ
うように設計されることである。好ましい実施例
において、プランジヤ１２にはプランジヤ１２の
両側に二つの表面があつて、以下に説明するよう
にラチエツテイング作用をよりしつかりかつより
確実にするようにしている。さらにプランジヤ１
２にはあとで説明するように導体４２と接触する
プランジヤ１２の表面である凹面２４がある。凹
面２４の目的は、本発明で用いるように考えられ
ている大体円筒形の設計の殆んどの電気導体にプ
ランジヤ１２から力を一様に伝えるようにするこ
とである。

図面の第５図に移つて、ケーブル出口３０及び
３２に入つたプランジヤ２０のラチエツテイング
作用を説明する。当業者にはわかるように、プラ
ンジヤの歯２０を形成するプランジヤ１２に表面
の凹凸を形成するのは、プランジヤ２０の製作中
に行うことができる。好ましい実施例で考えてい
るのは、プランジヤ２０がコネクタカバー１０の
全体のようなプラスチツクデザインであり、プラ
ンジヤ１２に付いている歯２０は、チヤネルの歯
２２が歯２０の通路の中に伸びていても出口３０
及び３２に挿入できるに十分なだけのわずかな量
の塑性変形でへこむようになつている。のこぎり
歯状設計を用いることによつて、歯２０はプラン
ジヤ１２がケーブル出口３０または３２の一方に
第５図で示したような方向２８に挿入されると
き、歯２２に接触するとわずかに変形する。方向
２８は、コネクタ１０の内部に向かう方向で、コ
ネクタ１０の組立て中に挿入する方向である。

プランジヤ１２をケーブル４２にするように挿
入してしまうと、プランジヤ１２とケーブル４２
との間に発生する垂直力は、通常プランジヤ１２
を第５図の２９で示ししている反対方向に押しや
る。しかし、歯２０と歯２２との間に生ずるラチ
エツテイング効果のために前記表面は、逆の方向
には容易に変形しないで、プランジヤ１２を一番
奥の挿入場所に固定させる。上述のようにして挿
入したのちにプランジヤ１２を取除くことは、表
面２２及び２０の特性が一方向性なので不可能で
ある。

チヤネルの歯２２とプランジヤの歯２０の詳細
と設計思想は、当業者には周知であり、そのよう
な表面のそのようなラチエツテイング的作用は、
一方向性ケーブルストラツプ及び他のストラツプ
バツクル操作で用いられたものであり、それらは
やはり当業者に周知である。上述のアクセス穴３
８に挿入される道具を用いることによつてカバー
ラツチクリツプ３４を外すと、コネクタ半体１６
及び１８は互いに離れて、それによつてプランジ
ヤ１２をその入つたときの方向に直角な方向に動
かしてプランジヤ１２を取除くことができること
がわかるであろう。この方向の運動は、プランジ
ヤ１２の歯２０がチヤネル壁にある対応する歯２
２に平行な方向に動くとき与えられる。この動作
において、コネクタ１０全体をＵクランプやクリ
ツプコネクタのようなもつと普通のひずみ除去機
構で通常示される耐久性に付け加えて、ねじやナ
ツトなどの普通の固定ハードウエアに関連した不
可欠な組立て及び分解なしに無限回数利用し再使
用できることがわかる。

本発明のプロセスを特定の実施例に関して説明
したが、当業者は添付請求の範囲によつて限定さ
れる本発明の原理の精神と範囲に入る他の変更形
及び実施態様を作れることを理解すべきである。