JPH0261371B2 - - Google Patents

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JPH0261371B2
JPH0261371B2 JP57011315A JP1131582A JPH0261371B2 JP H0261371 B2 JPH0261371 B2 JP H0261371B2 JP 57011315 A JP57011315 A JP 57011315A JP 1131582 A JP1131582 A JP 1131582A JP H0261371 B2 JPH0261371 B2 JP H0261371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
heating roll
shrinkage
heat
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57011315A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58140220A (ja
Inventor
Kotaro Hayashi
Ko Morihara
Koji Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP1131582A priority Critical patent/JPS58140220A/ja
Publication of JPS58140220A publication Critical patent/JPS58140220A/ja
Publication of JPH0261371B2 publication Critical patent/JPH0261371B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリプロピレン系二軸延伸フイルムの
熱処理方法に関するものである。 二軸延伸されたポリプロピレン系フイルムは、
加熱収縮性及び経時的な収縮性を有しており、延
伸後において収縮熱処理(この明細書において、
収縮を促う加熱処理をいい、単に熱処理というこ
ともある。)を施すことによつてこれらの物性を
短時間で改善できることは公知の通りであり、そ
の方法についていくつかの報告がなされている。 例えば一般的にテンター方式と呼ばれているフ
イルムの両端をクリツプで掴んだ状態で加熱風に
よつて処理する方法は、槽の長さを充分長くする
ことで実用されているが、これは延伸工程の機構
上有効であつて、装置が複雑な上価格も高いフイ
ルムの巾が狭い場合、及びチユーブラー方式によ
る延伸フイルムの熱処理方法としては不適格であ
る。又、クリツプの方法や、耳ロスが問題とな
る。クリツプ無しの熱風処理装置はフイルム巾が
著しく縮小し使用にたえない。チユーブラー二軸
延伸フイルム用熱処理方法として、ダブルバブル
方式があるが、装置の背が高くなる点、操作が困
難な点から好ましくなく、加熱ロールによる方法
の方が一般的である。 加熱ロールによる方法は、装置が簡単であり、
小型安価という点では極めて期待の持てる方法で
あるが、反面次の如き欠点を有している。即ち、
加熱ロールによつて二軸延伸フイルムの熱処理を
行う際、該フイルムが加熱ロールの表面に密着し
ていないと、該フイルムの平担性が極めて悪化す
る。従つて一般的には該フイルムの製造方向
(縦)の加熱収縮を制限することで加熱ロールに
密着するに必要な張力を得ている。一方該フイル
ムの巾方向(横)の加熱収縮度は、加熱ロール表
面との接触摩擦力によつてのみ制限されるため、
縦方向の収縮度に比べ大きくなる。これらの結果
得られた熱処理後の延伸フイルムは、縦方向と横
方向の物性に歪があるのみならず、縦方向に対し
ては充分な熱処理効果が得られていない。 本発明の目的は前記従来の収縮熱処理方法の欠
点を克服することである。 本発明は、未熱収縮処理のポリプロピレン系二
軸延伸フイルムを、加熱ロールに接触させなが
ら縦方向と横方向の収縮を伴なう熱処理をし、こ
の際該加熱ロール上での前記フイルムの横方向の
熱収縮を該フイルムと該加熱ロールとの接触摩擦
力によつて抑制し、縦方向の熱収縮を該加熱ロー
ルへの該フイルムの供給速度と引取速度との調節
により制限することによつて該フイルムを該加熱
ロールに密着させ、次いで主として縦方向の収
縮を伴なう熱風処理をすることを要旨とする。 前記加熱ロールにより加熱されたフイルムの最
高温度は50〜150℃程度を採用しうるが、80〜130
℃が好ましい。この温度が低過ぎると熱処理が不
充分となり、高過ぎると、フイルムの強度が低下
したり、粘着性になつてロールに巻き付き易くな
つたり、異常に収縮して使用不能になつたり、二
軸延伸フイルムとしての特性を失なつたりするの
で好ましくない。この加熱ロールで熱処理され該
ロールを離れる直前のフイルムは該ロールの表面
温度とほぼ等しくなつているので、該ロールの表
面温度は50〜150℃程度、より好ましくは80〜130
℃がよい。 前記熱風処理におけるフイルムの最高温度は50
〜150℃程度を採用しうるが、好ましくはこの範
囲内で80〜130℃がよい。このような加熱をする
ために熱風の温度は50〜170℃、好ましくは80〜
150℃を採用しうる。この熱風加熱処理における
フイルムの最高温度が50℃より低いと熱収縮処理
が不充分となり、150℃を越えるとフイルムが粘
着性となつてロールに巻き付き易くなり、また横
方向の収縮が大きくなり過ぎて好ましくない。他
方、熱風処理におけるフイルムの最高温度が、加
熱ロールで加熱されたフイルムの最高温度より低
過ぎると縦方向の収縮が不充分となり、高過ぎる
と縦方向の収縮だけでなく横方向の収縮も大きく
なつて好ましくない。このためこの工程における
フイルムの最高温度は、50〜150℃の範囲におい
て、加熱ロールで加熱されたフイルムの最高温度
より20℃低い温度ないし20℃高い温度が好まし
い。 以下図面によつて本発明を更に詳しく説明す
る。 ニツプロール2,4及び加熱ロール3は加熱ロ
ール方式の熱処理工程であり、未熱処理二軸延伸
フイルム1は加熱ロール3の表面に接することに
よつて該フイルムの走行方向(縦)、巾方向(横)
共に収縮応力が生じ、該フイルムの張力を緩和す
れば収縮を起こす。この工程で重要な点は、該フ
イルムが加熱ロール3に密着しない場合は、該フ
イルムの平担性が極めて悪くなり、良好な製品は
得られない。従つてニツプロール2,4間の該フ
イルムには張力が必要であり、ニツプロール2の
周速(加熱ロールへの送り出し速度)に対するニ
ツプロール4の周速(加熱ロールからの引取速
度)の減速度は該フイルムの自由収縮度より小さ
くなければならない。一方該フイルムの横方向の
収縮に対しては、該フイルムと加熱ロール3の接
触摩擦力によつて抑制を受けるが、収縮応力に対
する摩擦力は極めて小さく、該フイルムは充分に
収縮し得る。この結果ニツプロール4を経た段階
で得られる熱処理フイルムは、横方向に対しては
ほぼ充分な収縮を伴う熱処理がなされているが、
縦方向に対してはこれが充分でない。このことが
次工程において問題となる事は一般に知られてい
る。 本発明ではこれらの問題を解決するためにニツ
プロール4の直後に熱風加熱室5を設けている。
加熱ロール3によつて熱処理されたフイルムは、
熱風加熱室5によつて再加熱することによつて再
び収縮応力を生じるが、該フイルムの横方向に対
する収縮を伴なう熱処理はニツプロール4以前で
充分に行われているため再加熱による収縮応力の
発生は小さい。一方該フイルムの縦方向に対して
は前処理工程での効果が少なかつたため、当工程
において再び大きな収縮応力を生じ、ニツプロー
ル4に対するニツプロール6の周速を減速するこ
とによつて縦方向に対しての収縮処理ができる。
従つてニツプロール6を経て得られる熱処理後の
フイルム7は縦・横方向共に収縮を伴う熱処理が
なされており、その物性は満足のいくものとな
る。 加熱ロールの次の段階の加熱方法としては温度
が安定し、かつ遠赤外線方式が持つような高温部
を持たない熱風加熱方式が最も適しているのであ
る。熱風加熱室5の有効長さについては、本発明
の目的とする効果を得るために該フイルムの通過
時間を1秒以上とする長さとするのが好ましい。 この様に本発明によれば欠点のある加熱ロール
方式の熱処理装置の直後に簡単な熱風加熱域を設
けることによつて、全体として簡素で小型かつ操
作が容易な装置によつて優秀な熱処理効果が得ら
れる。 実施例 1,2 MFR1.0の結晶性ポリプロピレンを用いチユー
ブラー方式によつて6×6倍の二軸延伸フイルム
を作り、これを図面に示す2つの熱処理装置を用
いて第1表に示す条件の下で収縮熱処理した。得
られたフイルムの性質を同表に示す。これらのフ
イルムはこの表に示すように良好な性質を示して
おり、実用上の評価も優秀であつた。 比較例 1,2 実施例1,2と同じポリプロピレンを用い、同
様にして行つた二軸延伸フイルムを図面に示す加
熱ロールのみを用いて第2表に示す条件の下で収
縮熱処理した。得られたフイルムの性質を同表に
示す。比較例1のフイルムは明らかに縦・横に不
均衡な物性を示し、比較例2のフイルムは平担性
不良で実用に供しえないものであつた。
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
図面は本発明による二軸延伸フイルムの熱処理
工程の概略を示すフローシートである。この図に
おいて数字は次のものを示す。 1……未熱処理二軸延伸フイルム、2……ニツ
プロール、3……加熱ロール、4……ニツプロー
ル、5……熱風加熱域、6……ニツプロール、7
……処理フイルム(製品)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリプロピレン系二軸延伸フイルムを加熱
    ロールに接触させながら縦方向と横方向の収縮を
    伴なう熱処理をし、この際該加熱ロール上での前
    記フイルムの横方向の熱収縮を該フイルムと該加
    熱ロールとの接触摩擦力によつて抑制し、縦方向
    の熱収縮を該加熱ロールへの該フイルムの供給速
    度と引取速度との調節により制限することによつ
    て該フイルムを該加熱ロールに密着させ、次い
    で主として縦方向の収縮を伴なう熱風処理をする
    ことを特徴とするポリプロピレン系二軸延伸フイ
    ルムの製造方法。 2 第1項記載の方法において、前記加熱ロール
    の表面温度が被熱処理フイルムと接触する直前に
    おいて50〜150℃であることを特徴とする前記方
    法。 3 第1又は2項記載の方法において、前記熱風
    処理直後のフイルムの温度が50〜150℃であるこ
    とを特徴とする前記方法。 4 第3項記載の方法において、前記熱風処理直
    後のフイルムの温度が、前記加熱ロール処理直後
    の温度より20℃低い温度ないし20℃高い温度であ
    ることを特徴とする前記方法。
JP1131582A 1982-01-27 1982-01-27 熱処理されたポリプロピレン系二軸延伸フィルムの製造方法 Granted JPS58140220A (ja)

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JP1131582A JPS58140220A (ja) 1982-01-27 1982-01-27 熱処理されたポリプロピレン系二軸延伸フィルムの製造方法

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JPS58140220A JPS58140220A (ja) 1983-08-19
JPH0261371B2 true JPH0261371B2 (ja) 1990-12-19

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JP1131582A Granted JPS58140220A (ja) 1982-01-27 1982-01-27 熱処理されたポリプロピレン系二軸延伸フィルムの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995018004A1 (fr) * 1993-12-28 1995-07-06 Ipec Co., Ltd. Procede et appareil de fabrication d'une feuille thermoplastique

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JP2707973B2 (ja) * 1994-06-15 1998-02-04 日本電気株式会社 無線データ通信装置
CN102555242A (zh) * 2010-12-28 2012-07-11 苏州工业园区久禾工业炉有限公司 用于膜品加热的加热系统

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WO1995018004A1 (fr) * 1993-12-28 1995-07-06 Ipec Co., Ltd. Procede et appareil de fabrication d'une feuille thermoplastique

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JPS58140220A (ja) 1983-08-19

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