JPH026086A - 貴金属クラッドチタン線材の製造方法 - Google Patents
貴金属クラッドチタン線材の製造方法Info
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- JPH026086A JPH026086A JP15749788A JP15749788A JPH026086A JP H026086 A JPH026086 A JP H026086A JP 15749788 A JP15749788 A JP 15749788A JP 15749788 A JP15749788 A JP 15749788A JP H026086 A JPH026086 A JP H026086A
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Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はチタン(Ti)又はチタン(Ti)基金金製の
芯材を金又は銀等の貴金属で被覆してなる貴金属クラッ
ドチタン線材の製造方法に関するものである。
芯材を金又は銀等の貴金属で被覆してなる貴金属クラッ
ドチタン線材の製造方法に関するものである。
金、銀、又はこれらの合金等の貴金属は、装飾品、或い
は美術工芸品等の材料、又は被覆材料として用いられて
いる。ここで金、又は銀を被覆材料として使用する場合
には、比較的安価な金属材料(芯材)の表面に貴金属を
被覆した複合材として供給されている。このような複合
材において用いられる芯材としては、貴金属が剥離した
場合に、美観が損なわれないように、例えばステンレス
鋼、洋白、Ni−Cr合金等が用いられてきた。
は美術工芸品等の材料、又は被覆材料として用いられて
いる。ここで金、又は銀を被覆材料として使用する場合
には、比較的安価な金属材料(芯材)の表面に貴金属を
被覆した複合材として供給されている。このような複合
材において用いられる芯材としては、貴金属が剥離した
場合に、美観が損なわれないように、例えばステンレス
鋼、洋白、Ni−Cr合金等が用いられてきた。
しかしながら、このような複合材は、永年使用している
うちに点食を生じるという欠点があり、これを解決する
為に、Ti又はTi5i金(以下、Tiという)の表面
に貴金属メツキを施したり、10〜20umの貴金属箔
を被覆する方法(特開昭55−71547号)が提案さ
れた。ところが、この方法では、Ti表面と貴金属との
接合強度が十分でな(、そこで、貴金属メツキ性に優れ
たNl、C11%又はこれらの合金にて被覆した複合線
材を用いて貴金属メツキする方法もあるが、やはり、永
年使用によって貴金属のメツキが剥離するという問題が
あり、依然、貴金属との接合強度という点では十分では
なかった。
うちに点食を生じるという欠点があり、これを解決する
為に、Ti又はTi5i金(以下、Tiという)の表面
に貴金属メツキを施したり、10〜20umの貴金属箔
を被覆する方法(特開昭55−71547号)が提案さ
れた。ところが、この方法では、Ti表面と貴金属との
接合強度が十分でな(、そこで、貴金属メツキ性に優れ
たNl、C11%又はこれらの合金にて被覆した複合線
材を用いて貴金属メツキする方法もあるが、やはり、永
年使用によって貴金属のメツキが剥離するという問題が
あり、依然、貴金属との接合強度という点では十分では
なかった。
上述の如く貴金属を被覆する複合材においては、貴金属
と芯材との接合強度を改善する必要があり、その為の提
案が特開昭61−43717号及び特開昭62−212
138号等になされている。前者は、芯材がTi、外層
材が貴金属から成るビレットを製作した後、熱間静水圧
押出しにて芯材と外層材とを拡IFI接合させ、ダイス
伸線、メガネ部品への塑性加工を行うものであり、後者
は、中間層にNbを用いるものである。
と芯材との接合強度を改善する必要があり、その為の提
案が特開昭61−43717号及び特開昭62−212
138号等になされている。前者は、芯材がTi、外層
材が貴金属から成るビレットを製作した後、熱間静水圧
押出しにて芯材と外層材とを拡IFI接合させ、ダイス
伸線、メガネ部品への塑性加工を行うものであり、後者
は、中間層にNbを用いるものである。
ところで、上記の従来例においては、接合界面の接合強
度という点では、優れた方法であるが、熱間静水圧押出
しを行うことによって貴金属層の厚みが円周方向及び長
さ方向に不均一となり、また、熱間押出し時に用いる潤
滑剤により最外層の貴金属層に欠陥が発生する。貴金属
は高価である為、このような問題が発生するによって製
造コストが非常に高くなっていた。これを解決する方法
として、上記貴金属を更に炭素鋼、又は銅合金で被覆し
たビレットを製作して、熱間静水圧押出しを行うものが
提案されている(特開昭62−33079号)。
度という点では、優れた方法であるが、熱間静水圧押出
しを行うことによって貴金属層の厚みが円周方向及び長
さ方向に不均一となり、また、熱間押出し時に用いる潤
滑剤により最外層の貴金属層に欠陥が発生する。貴金属
は高価である為、このような問題が発生するによって製
造コストが非常に高くなっていた。これを解決する方法
として、上記貴金属を更に炭素鋼、又は銅合金で被覆し
たビレットを製作して、熱間静水圧押出しを行うものが
提案されている(特開昭62−33079号)。
これは貴金属層を保護できるという利点はあるが、やは
り熱間静水圧押出しを行うので、貴金属層の厚みを均一
化するのは困難であり、また、ダイス伸線等の加工時に
は、外層材が剥離する等の不良がしばしば発生する。更
にこの方法では、複合ビレットを製作する場合に、貴金
属の管を用いることになるが、通常の金属材料と異なり
、貴金属管ではある程度寸法が限定されており、所望の
寸法の管を得るには専用の製造機が必要となる等、寸法
上の制約があり、それが複合ビレットの製作にも制約を
与えていた。
り熱間静水圧押出しを行うので、貴金属層の厚みを均一
化するのは困難であり、また、ダイス伸線等の加工時に
は、外層材が剥離する等の不良がしばしば発生する。更
にこの方法では、複合ビレットを製作する場合に、貴金
属の管を用いることになるが、通常の金属材料と異なり
、貴金属管ではある程度寸法が限定されており、所望の
寸法の管を得るには専用の製造機が必要となる等、寸法
上の制約があり、それが複合ビレットの製作にも制約を
与えていた。
本発明は斯かる事情に鑑みなされたものであって、本発
明者が既に提案している傾斜圧延によってクラッドチタ
ン線材を製造する方法(特願昭62160491号)を
更に進めることによって貴金属層の厚みの均一化を図り
、全長に亘って接合強度に優れた良好な接合界面を有す
る高品質の貴金属タラソドチタン線材を、低コストに製
造する方法を提供することを目的とする。
明者が既に提案している傾斜圧延によってクラッドチタ
ン線材を製造する方法(特願昭62160491号)を
更に進めることによって貴金属層の厚みの均一化を図り
、全長に亘って接合強度に優れた良好な接合界面を有す
る高品質の貴金属タラソドチタン線材を、低コストに製
造する方法を提供することを目的とする。
本発明に係る貴金属タラソドチタン線材の製造方法は、
Ti又はTi基会合金製芯材を貴金属の外層材にて被覆
してなる貴金属クラッドチタン線材の製造方法において
、前記芯材の周面に貴金属の口板を巻装したものをNr
−Fe合金管に挿入し、冷間抽伸してクラッド素材を形
成する工程と、該クラッド素材を加熱し、3個以上のコ
ーン型ロールを有する傾斜圧延機にて芯材、貴金属層及
びNi−Fe合金層を拡散接合させて複合材を形成する
工程と、該複合材を、冷間加工にて縮径して複合線材を
形成する工程と、該複合線材のNi−Fe合金層を溶解
除去する工程とを含むことを特徴とする。
Ti又はTi基会合金製芯材を貴金属の外層材にて被覆
してなる貴金属クラッドチタン線材の製造方法において
、前記芯材の周面に貴金属の口板を巻装したものをNr
−Fe合金管に挿入し、冷間抽伸してクラッド素材を形
成する工程と、該クラッド素材を加熱し、3個以上のコ
ーン型ロールを有する傾斜圧延機にて芯材、貴金属層及
びNi−Fe合金層を拡散接合させて複合材を形成する
工程と、該複合材を、冷間加工にて縮径して複合線材を
形成する工程と、該複合線材のNi−Fe合金層を溶解
除去する工程とを含むことを特徴とする。
Ti又はTi基会合金製芯材は、これに貴金属の薄板が
巻装され、Ni−Fe合金管に挿入されて冷間抽伸され
、クラッド素材が形成される。クラッド素材は、傾斜圧
延されて芯材、貴金属層及びNi−Pe合金層が拡散接
合され、複合材が形成される。複合材は冷間加工にて縮
径されて複合線材が形成され、これのNi−Fe合金層
が溶解除去されることによって貴金属クラッドチタン線
材が形成される。
巻装され、Ni−Fe合金管に挿入されて冷間抽伸され
、クラッド素材が形成される。クラッド素材は、傾斜圧
延されて芯材、貴金属層及びNi−Pe合金層が拡散接
合され、複合材が形成される。複合材は冷間加工にて縮
径されて複合線材が形成され、これのNi−Fe合金層
が溶解除去されることによって貴金属クラッドチタン線
材が形成される。
〔実施例〕
以下本発明を図面に基づき具体的に説明する。
第1図は本発明方法による主要な製造工程を示すブロッ
ク図であり、まず、Ti又はTi基会合金製芯材に貴金
属の薄板を巻装し、これをNi−Fe合金製の管に挿入
して冷間合せ引き抽伸してクラッド素材を形成する工程
と、形成したクラッド素材を所定温度に加熱する工程と
、加熱したクラッド素材を3〜4個のコーン型ロールを
有する傾斜圧延機にて熱間延伸圧延して複合材を形成す
る工程と、形成した複合材の外径を冷間加工にて縮径す
る工程と、その最外層のNi−Fe合金層を溶解除去す
る工程とを含む。
ク図であり、まず、Ti又はTi基会合金製芯材に貴金
属の薄板を巻装し、これをNi−Fe合金製の管に挿入
して冷間合せ引き抽伸してクラッド素材を形成する工程
と、形成したクラッド素材を所定温度に加熱する工程と
、加熱したクラッド素材を3〜4個のコーン型ロールを
有する傾斜圧延機にて熱間延伸圧延して複合材を形成す
る工程と、形成した複合材の外径を冷間加工にて縮径す
る工程と、その最外層のNi−Fe合金層を溶解除去す
る工程とを含む。
以下各工程について説明する。
1)冷間合せ引き抽伸工程
第2図は、冷間合せ引き抽伸の状態を示す模式図であり
、Ti又はTi基合金製の芯材11に金等の貴金属12
を巻装したものをN+Je合金製の管13に挿入し、こ
れを冷間合廿引き抽伸してクラッド素材14を得る。こ
こでまず、貴金属に薄板を用いるのは1、薄板が貴金属
において製造し易いサイズ(厚さ0.2max幅100
〜200 mW) ごあり、その後の工程において拡
散接合する為5、管状のものでなくとも、継目の無い貴
金属層を形成できるからである。
、Ti又はTi基合金製の芯材11に金等の貴金属12
を巻装したものをN+Je合金製の管13に挿入し、こ
れを冷間合廿引き抽伸してクラッド素材14を得る。こ
こでまず、貴金属に薄板を用いるのは1、薄板が貴金属
において製造し易いサイズ(厚さ0.2max幅100
〜200 mW) ごあり、その後の工程において拡
散接合する為5、管状のものでなくとも、継目の無い貴
金属層を形成できるからである。
そして、また巻装することによって種々のサイズの芯材
に適用できるようになると共に、薄板を多重に巻装する
回数を調節することによって容易に最終の貴金属層の厚
みを制御できるという利点もあり、更に螺旋状に巻装し
た場合には、クラッド素材を長尺化することも可能とな
るのである。
に適用できるようになると共に、薄板を多重に巻装する
回数を調節することによって容易に最終の貴金属層の厚
みを制御できるという利点もあり、更に螺旋状に巻装し
た場合には、クラッド素材を長尺化することも可能とな
るのである。
次にNi−Fe合金管を用いる理由は、Ni−Fe合金
が比較的安価に入手でき、Ni含有量を30〜47%と
した場合に線膨張率をTiよりも小さくできる為であり
、これを用いることによって、その後の熱間延伸圧延す
る為の加熱工程において、芯材であるTiと、Ni−F
e合金管との間に隙間が発生ずるのを防止できるのであ
る。また、コベール合金と呼ばれる、29%Ni−16
%Co −Fe合金を使用しても良く、組成的には、上
記比率にSilMn、AI、Ti+Zr+B等の微量元
素を含めて合計で1%以下、含有しても良い。
が比較的安価に入手でき、Ni含有量を30〜47%と
した場合に線膨張率をTiよりも小さくできる為であり
、これを用いることによって、その後の熱間延伸圧延す
る為の加熱工程において、芯材であるTiと、Ni−F
e合金管との間に隙間が発生ずるのを防止できるのであ
る。また、コベール合金と呼ばれる、29%Ni−16
%Co −Fe合金を使用しても良く、組成的には、上
記比率にSilMn、AI、Ti+Zr+B等の微量元
素を含めて合計で1%以下、含有しても良い。
なお、Ti又はTi基合金にはTi単体又はこれを主成
分とし、TiとA11V、 Mn、、FeXCu、 M
oXCr。
分とし、TiとA11V、 Mn、、FeXCu、 M
oXCr。
W等の成分の1種又は2種以上との合金を含むものであ
り、合金中のTi含有量は90%(重遣%、以下断らな
い限り同様とする)以上であることが好ましい。90%
未満では比重が増加して軽金属としての特徴が損なわれ
るからである。
り、合金中のTi含有量は90%(重遣%、以下断らな
い限り同様とする)以上であることが好ましい。90%
未満では比重が増加して軽金属としての特徴が損なわれ
るからである。
2)クラッド素材の熱間延伸圧延工程
冷間合せ引き抽伸工程にて得られたクラッド素材14は
、これを所定温度に加熱した後、第3,45図に示す如
き3個以上のコーン型ロールを有する傾斜圧延機を用い
て延伸圧延を行う。これは軸対称加工法であるので極力
外層材の肉厚変動を抑制できると共に接合界面の接合強
度を飛躍的に向上できる為であり、2個のロールを有す
る傾斜圧延機では、所謂マンネスマン破壊現象が生じ、
圧延材中心部に割れが発生するからである。更に前工程
の合せ引き抽伸から引き続いて熱間加工するには、熱間
圧延を採用する方が効率的である。つまり、従来例の熱
間静水圧押出しを行うと、クランド素材の両端部を蓋に
よって密閉する等の工程が必要となり、これによって製
造コストも上昇するのである。なお、傾斜圧延機として
は交叉型の傾斜圧延機を用いるのが望ましい。
、これを所定温度に加熱した後、第3,45図に示す如
き3個以上のコーン型ロールを有する傾斜圧延機を用い
て延伸圧延を行う。これは軸対称加工法であるので極力
外層材の肉厚変動を抑制できると共に接合界面の接合強
度を飛躍的に向上できる為であり、2個のロールを有す
る傾斜圧延機では、所謂マンネスマン破壊現象が生じ、
圧延材中心部に割れが発生するからである。更に前工程
の合せ引き抽伸から引き続いて熱間加工するには、熱間
圧延を採用する方が効率的である。つまり、従来例の熱
間静水圧押出しを行うと、クランド素材の両端部を蓋に
よって密閉する等の工程が必要となり、これによって製
造コストも上昇するのである。なお、傾斜圧延機として
は交叉型の傾斜圧延機を用いるのが望ましい。
第3図は本発明に使用する傾斜圧延機4による圧延状態
を示す正面図、第4図は第3図のIV−IV線による断
面図、第5図は第3図のV−V線方向からみた側面図で
ある。傾斜圧延機4はパスライン周りに臨んで3個のコ
ーン型ロール1,2.3を有し、3個のロール1.2.
3はクラッド素材14の出側端寄りの位置にゴージ部1
a、2a、3aを備え、ゴージ部1a、2a、3aを境
にしてクラッド素材14の入側は軸端に向けて漸次直径
を縮小され、また出側は拡大されて円錐台形をなす入口
面1b、2b、3b及び出口面1c、 2c、 3cを
備えており、出口面1c、 2c、 3cはパスライン
との距離をゴージ部1a+2a、3aとパスラインX−
Xとの距離に一致させである。
を示す正面図、第4図は第3図のIV−IV線による断
面図、第5図は第3図のV−V線方向からみた側面図で
ある。傾斜圧延機4はパスライン周りに臨んで3個のコ
ーン型ロール1,2.3を有し、3個のロール1.2.
3はクラッド素材14の出側端寄りの位置にゴージ部1
a、2a、3aを備え、ゴージ部1a、2a、3aを境
にしてクラッド素材14の入側は軸端に向けて漸次直径
を縮小され、また出側は拡大されて円錐台形をなす入口
面1b、2b、3b及び出口面1c、 2c、 3cを
備えており、出口面1c、 2c、 3cはパスライン
との距離をゴージ部1a+2a、3aとパスラインX−
Xとの距離に一致させである。
このようなコーン型のロールL、2.3はいずれもその
入口面1b、2b、3bをクラッド素材14の移動方向
上流側に位置させた状態とし、また軸心線YYと、ゴー
ジ部1a、2a、3aを含む平面との交点O(以下ロー
ル設定中心という)を、クラッド素材14のパスライン
x−Xと直交する同一平面上にてバスラインX−X周り
に略等間隔に位置せしめて配設されている。そして各ロ
ール1. 2. 3の軸心%’J Y −Yはロール設
定中心0回りに、クラッド素材14のパスラインX−X
との関係において第3゜4図に示すように前方の軸端が
パスラインX−Xに向けて接近するよう交叉角Tだけ交
叉(傾斜)せしめられ、且つ第4図、第5図に示すよう
に前方の軸端がクラッド素材14の周方向の同じ側に向
けて傾斜角βだけ傾斜せしめられている。
入口面1b、2b、3bをクラッド素材14の移動方向
上流側に位置させた状態とし、また軸心線YYと、ゴー
ジ部1a、2a、3aを含む平面との交点O(以下ロー
ル設定中心という)を、クラッド素材14のパスライン
x−Xと直交する同一平面上にてバスラインX−X周り
に略等間隔に位置せしめて配設されている。そして各ロ
ール1. 2. 3の軸心%’J Y −Yはロール設
定中心0回りに、クラッド素材14のパスラインX−X
との関係において第3゜4図に示すように前方の軸端が
パスラインX−Xに向けて接近するよう交叉角Tだけ交
叉(傾斜)せしめられ、且つ第4図、第5図に示すよう
に前方の軸端がクラッド素材14の周方向の同じ側に向
けて傾斜角βだけ傾斜せしめられている。
交叉角T及び傾斜角βは0°くγ<15°、36〈β〈
20°及び56〈γ+β<30°を満足するように設定
する。
20°及び56〈γ+β<30°を満足するように設定
する。
各ロール1,2.3は図示しない駆動源に連繋されてお
り、第4図に矢符で示す如く同方向に回転駆動され、こ
れらのロール間に噛み込まれた熱間のクラッド素材14
はその軸心線周りに回転駆動されつつ軸長方向に移動さ
れる、所謂螺進移動せしめられつつ延伸圧延される。
り、第4図に矢符で示す如く同方向に回転駆動され、こ
れらのロール間に噛み込まれた熱間のクラッド素材14
はその軸心線周りに回転駆動されつつ軸長方向に移動さ
れる、所謂螺進移動せしめられつつ延伸圧延される。
クラッド素材14はロール間を螺進移動せしめられる間
に、第4図に示す如くロールバイト部Aにて外径を絞ら
れて、例えば最大減面率が80〜90%の高圧下を受け
、クラッド素材14の圧下面Bが円錐台形状に成形され
た後、ゴージ部1a、2a、3a、出口面1c、 2c
、 3cにて所定外径の断面円形の複合材15に加工さ
れる。
に、第4図に示す如くロールバイト部Aにて外径を絞ら
れて、例えば最大減面率が80〜90%の高圧下を受け
、クラッド素材14の圧下面Bが円錐台形状に成形され
た後、ゴージ部1a、2a、3a、出口面1c、 2c
、 3cにて所定外径の断面円形の複合材15に加工さ
れる。
3)冷間外径絞り工程
前工程の熱間傾斜延伸圧延においては、外径の絞り径に
制限(10mm)があり、これ以下に縮径するには圧延
速度が急激に低下してしまう為、冷間加工にて外径を絞
るようにしである。冷間にて行うのは、金属間化合物層
の成長を抑制する為である。
制限(10mm)があり、これ以下に縮径するには圧延
速度が急激に低下してしまう為、冷間加工にて外径を絞
るようにしである。冷間にて行うのは、金属間化合物層
の成長を抑制する為である。
第6図はダイスを用いた冷間伸線状態を示す模式図であ
り、熱間延伸圧延工程にて得られた複合材15を冷間伸
線することによって複合線材16を得る。ここでダイス
伸線は、軸対称加工法であるので、加工中の各層の厚み
の変動を極力抑えることが可能であり、また複合材I5
はNi−Fc合金層によって貴金属層が保護されている
ので、冷間加工中に貴金属が破損するのを防止できるの
である。
り、熱間延伸圧延工程にて得られた複合材15を冷間伸
線することによって複合線材16を得る。ここでダイス
伸線は、軸対称加工法であるので、加工中の各層の厚み
の変動を極力抑えることが可能であり、また複合材I5
はNi−Fc合金層によって貴金属層が保護されている
ので、冷間加工中に貴金属が破損するのを防止できるの
である。
4)Ni−Fe合金除去工程
前工程にて得られた複合線材16を酸洗し、最外層のN
i−Fe合金層を溶解除去することによって貴金属層を
露出させ、貴金属クラッドチタン線材を得る。これは、
貴金属層が非常に薄い為、機械加工によってNi−Fe
合金層を除去しようとすると、貴金属層まで除去してし
まう虞があり、また、貴金属は耐酸性に優れている為、
Ni−Fe合金層だけを容易に除去できるからである。
i−Fe合金層を溶解除去することによって貴金属層を
露出させ、貴金属クラッドチタン線材を得る。これは、
貴金属層が非常に薄い為、機械加工によってNi−Fe
合金層を除去しようとすると、貴金属層まで除去してし
まう虞があり、また、貴金属は耐酸性に優れている為、
Ni−Fe合金層だけを容易に除去できるからである。
以上の如く、貴金属クラッドチタン線材が得られるので
あるが、貴金属と芯材のTiとの間には、Nilを介在
させても何ら問題はない。即ち、Tiの芯材に代えてN
iクラッドTi材を用いてもよく、また、TiにNi箔
を巻装した後、貴金属を巻装しても良い。
あるが、貴金属と芯材のTiとの間には、Nilを介在
させても何ら問題はない。即ち、Tiの芯材に代えてN
iクラッドTi材を用いてもよく、また、TiにNi箔
を巻装した後、貴金属を巻装しても良い。
〔数値例1〕
次に、本発明方法によって貴金属クラッドチタン線材を
得る過程につき具体的な数値例を掲げて説明する。まず
、芯材は、直径40n、長さ300 **の純Ti材を
用い、これの周面を脱脂・洗浄した後、ここに同じ(脱
脂・洗浄した厚さ0.2 m、幅1501臘、長さ25
2龍の18に薄板を2重に巻装する。そしてこれを、脱
脂・洗浄した外径52重重、内径42龍、長さ4001
■の42%Ni−Fe合金管に挿入し、孔径48龍のダ
イスにて合せ引き抽伸を行い、クラッド素材を製作した
。純Ti材及び42%Ni−Fe合会合材成分組成を第
1表に示す。
得る過程につき具体的な数値例を掲げて説明する。まず
、芯材は、直径40n、長さ300 **の純Ti材を
用い、これの周面を脱脂・洗浄した後、ここに同じ(脱
脂・洗浄した厚さ0.2 m、幅1501臘、長さ25
2龍の18に薄板を2重に巻装する。そしてこれを、脱
脂・洗浄した外径52重重、内径42龍、長さ4001
■の42%Ni−Fe合金管に挿入し、孔径48龍のダ
イスにて合せ引き抽伸を行い、クラッド素材を製作した
。純Ti材及び42%Ni−Fe合会合材成分組成を第
1表に示す。
第1表
次に上記クラッド素材を700°Cに加熱した後、3個
のコーン型ロールを有する交叉型の(頃斜圧延機を用い
、次に示す圧延条件にて傾斜圧延を行った。
のコーン型ロールを有する交叉型の(頃斜圧延機を用い
、次に示す圧延条件にて傾斜圧延を行った。
交叉角γ: 3゜
(頃斜角β:11゜
ロールゴージ部直径:117φ議
ロール材質zSCと440
ロール回転数: 80rpm
減面率480.9%(481φ−211+1φ)(頃斜
圧延して得られたクラツド材を冷間にて1ダイス毎の平
均減面率を15%として直径5mmまでダイス伸線を行
った。次いで硝フッ酸く20%硝酸と2%フッ酸との混
合)によって42%Ni−Fe合金材を酸洗して溶解除
去し、直径4.5鰭の18にクラッドチタン線材を得た
。この後、更にダイスにて直径2.5鰭まで伸線を行っ
たが、18にの貴金属層は剥離することなく、伸線状態
は良好であった。
圧延して得られたクラツド材を冷間にて1ダイス毎の平
均減面率を15%として直径5mmまでダイス伸線を行
った。次いで硝フッ酸く20%硝酸と2%フッ酸との混
合)によって42%Ni−Fe合金材を酸洗して溶解除
去し、直径4.5鰭の18にクラッドチタン線材を得た
。この後、更にダイスにて直径2.5鰭まで伸線を行っ
たが、18にの貴金属層は剥離することなく、伸線状態
は良好であった。
〔数値例2〕
次に純Ti材に代えてNiクラッドTi材を芯材に用い
て製作した。NiクラッドTi材はTiの直径37mm
、Niの厚さ1.5鶴の外径4011■、長さ3001
のものを使用し、Tiの材質は数値例1と同様の純Ti
を用い、Niには純Niを用いた。他の条件は全く同じ
であり、熱間傾斜圧延によって直径を21m1とし、冷
間ダイス伸線にて直径5龍とした。更に硝フッ酸にて4
2%Ni−Fe合金材を溶解除去した後、ダイス伸線に
て直径を2.5mmとしたiこの場合においても18に
の貴金属層は剥離することなく、良好な伸線状態の下で
18にクラッドチタン線材が得られた。
て製作した。NiクラッドTi材はTiの直径37mm
、Niの厚さ1.5鶴の外径4011■、長さ3001
のものを使用し、Tiの材質は数値例1と同様の純Ti
を用い、Niには純Niを用いた。他の条件は全く同じ
であり、熱間傾斜圧延によって直径を21m1とし、冷
間ダイス伸線にて直径5龍とした。更に硝フッ酸にて4
2%Ni−Fe合金材を溶解除去した後、ダイス伸線に
て直径を2.5mmとしたiこの場合においても18に
の貴金属層は剥離することなく、良好な伸線状態の下で
18にクラッドチタン線材が得られた。
以上の如く本発明方法にあっては、貴金属の薄板をTi
芯材に巻装したものをNi−Fe合金管内に挿入して冷
間合せ引き抽伸し、その後、熱間傾斜圧延することによ
って芯材、貴金属層及びNi−Fe合金層を拡散接合さ
せる。そして冷間にて外径を絞り、Ni−Fe合金層を
溶解除去して貴金属クラッドチタン線材を得ることとし
ている。これにより製造工程が簡略化でき、貴金属層の
厚みも均一となり、全長に亘って良好な接合強度が得ら
れ、製造コストの大幅な低減を図れる等、本発明は優れ
た効果を奏するものである。
芯材に巻装したものをNi−Fe合金管内に挿入して冷
間合せ引き抽伸し、その後、熱間傾斜圧延することによ
って芯材、貴金属層及びNi−Fe合金層を拡散接合さ
せる。そして冷間にて外径を絞り、Ni−Fe合金層を
溶解除去して貴金属クラッドチタン線材を得ることとし
ている。これにより製造工程が簡略化でき、貴金属層の
厚みも均一となり、全長に亘って良好な接合強度が得ら
れ、製造コストの大幅な低減を図れる等、本発明は優れ
た効果を奏するものである。
第1図は本発明方法における主要な製造工程を示すブロ
ック図、第2図は本発明方法における冷聞合せ引き工程
を示す模式図、第3図は本発明方法における傾斜圧延機
による熱間延伸圧延工程を示す正面図、第4図は第3図
のIV−IV線による断面図、第5図は第3図のV−V
線による側面図、第6図は本発明方法における冷間外径
絞り工程を示す模式図である。 1.2.3・・・圧延ロール la、2a、3a・・・
ゴージ部lb、2b、3b・・・人口面 1c、2c、
3cm出口面 11 ・・・芯材 12・・・貴金属層
13・・・Ni−Fe合金管 14・・・クラッド素
材 15・・・複合材 16・・・複合線材時 許 出
願人
ック図、第2図は本発明方法における冷聞合せ引き工程
を示す模式図、第3図は本発明方法における傾斜圧延機
による熱間延伸圧延工程を示す正面図、第4図は第3図
のIV−IV線による断面図、第5図は第3図のV−V
線による側面図、第6図は本発明方法における冷間外径
絞り工程を示す模式図である。 1.2.3・・・圧延ロール la、2a、3a・・・
ゴージ部lb、2b、3b・・・人口面 1c、2c、
3cm出口面 11 ・・・芯材 12・・・貴金属層
13・・・Ni−Fe合金管 14・・・クラッド素
材 15・・・複合材 16・・・複合線材時 許 出
願人
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、Ti又はTi基合金製の芯材を貴金属の外層材にて
被覆してなる貴金属クラッドチタン線材の製造方法にお
いて、 前記芯材の周面に貴金属の薄板を巻装した ものをNi−Fe合金管に挿入し、冷間抽伸してクラッ
ド素材を形成する工程と、 該クラッド素材を加熱し、3個以上のコー ン型ロールを有する傾斜圧延機にて芯材、貴金属層及び
Ni−Fe合金層を拡散接合させて複合材を形成する工
程と、 該複合材を、冷間加工にて縮径して複合線 材を形成する工程と、 該複合線材のNi−Fe合金層を溶解除去する工程と を含むことを特徴とする貴金属クラッドチタン線材の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15749788A JPH026086A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 貴金属クラッドチタン線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15749788A JPH026086A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 貴金属クラッドチタン線材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH026086A true JPH026086A (ja) | 1990-01-10 |
Family
ID=15650977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15749788A Pending JPH026086A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 貴金属クラッドチタン線材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH026086A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102389900A (zh) * | 2011-09-17 | 2012-03-28 | 西部钛业有限责任公司 | 一种ta18航空钛管的高精度加工方法 |
-
1988
- 1988-06-24 JP JP15749788A patent/JPH026086A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102389900A (zh) * | 2011-09-17 | 2012-03-28 | 西部钛业有限责任公司 | 一种ta18航空钛管的高精度加工方法 |
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