JPH026087A - 貴金属クラッドチタン線材の製造方法 - Google Patents

貴金属クラッドチタン線材の製造方法

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JPH026087A
JPH026087A JP15749888A JP15749888A JPH026087A JP H026087 A JPH026087 A JP H026087A JP 15749888 A JP15749888 A JP 15749888A JP 15749888 A JP15749888 A JP 15749888A JP H026087 A JPH026087 A JP H026087A
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Kazuyuki Nakasuji
中筋 和行
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はチタン(Ti)又はチタン(ri) 基金金製
の芯材を金又は銀等の貴金属で被覆してなる貴金属クラ
ッドチタン線材の製造方法に関するものである。
〔従来技術〕
金、銀、又はこれらの合金等の貴金属は、装飾品、或い
は美術工芸品等の材料、又は被覆材料として用いられて
いる。ここで金、又は恨を被覆)オ料として使用する場
合には、比較的安価な金属材料(芯材)の表面に貴金属
を被覆した複合材として供給されている。このような複
合材において用いられる芯材としては、貴金属が剥離し
た場合に、美観が損なわれないように、例えばステンレ
ス釦1、洋白、Ni−Cr合金等が用いられてきた。
しかしながら、このような複合材は、永年使用している
うちに点食を生じるという欠点があり、これを解決する
為に、Ti又はTi基合金(以下、Tiという)の表面
に貴金属メツキを施したり、10〜20μmの貴金属箔
を被覆する方法(特開昭55−71547号)が提案さ
れた。ところが、この方法では、Ti表面と貴金属との
接合強度が十分でなく、そこで、貴金属メツキ性に擾れ
たNi、Cu、又はこれらの合金にて被覆した複合線材
を用いて貴金属メツキする方法もあるが、やはり、永年
使用によって貴金属のメツキが剥離するという問題があ
り、依然、貴金属との接合強度という点では十分ではな
かった。
lx述の如く貴金属を被覆する複合材においては、貴金
属と芯)オとの接合強度を改善する必要力・あ2つ、そ
の為の提案が特開昭61−43717号及び特開昭62
21213f1号等になされている。前者は、芯材がT
i、外層4,4が貴金属から成るビレットを製作した後
、熱間静水圧押出しにて芯材と外層材とを拡散桜島させ
、ダイス伸線、メガネ部品への塑性加工を行うものであ
り、後者は、更に接合強度と耐蝕性とを改1りするもの
である。
(発明が解決しようとする課題〕 ところで、上記の従来例においては、接合界面の接合強
度という点では、優れた方法であるが、熱間静水圧押出
しを行っことによって貴金属層の厚みが円R1方向及び
長さ方向に不均一となり、また、熱間押出し時に用いる
潤滑剤により最外層の貴金属層に欠陥が発生する。貴金
属は高価である為、このような問題が発生することによ
って製造コストが非常に高くなっていた。これを解決す
る方法として、上記貴金属を更に炭素鋼、又は銅合金で
被覆したビレソI・を製作1.で、熱間静水圧押出しを
行うものが提案されているが(特開昭6233079号
)、製造途中において炭素鋼、又は銅合金を酸等で除去
する必要があり、製造コストが高・:なる。また、熱間
静水圧押出し工程では、必然的に先端部及び後端部にお
いて接合不良部が発生するので、ビし・ソト組立時に用
いた貴金属を100″!6部品にすることが不可能であ
り、これによる製a:、Iストの上昇を避けることがで
きない。更に、ダイス伸線等の加工時には、外層材が剥
離する等の不良が発生する。
本発明は斯かる事情に鑑みなされたものであって、本発
明者が既に提案している傾斜圧延によってTiとNi又
はNi基合金とを拡散接合してクラッドチタン線材を製
造する方法(特願昭62−160491号)を利用し、
全長に亘って接合強度に優れた良好な接合界面を有する
貴金属クラッドチタン線材を、低コストに製造する方法
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る貴金属クラッドチタン線材の製造方法は、
Ti又はTi基合金製の芯材を貴金属の外層材にて被覆
してなる貴金属クラッドチタン線材の製造方法において
、3個以上のコーン型ロールを有する傾斜圧延機にて前
記芯材の周面に、Ni又はNi基合金を熱間傾斜圧延し
て拡散接合させ、2層複合材とする工程と、該2層複合
材を、貴金属製の管に挿入し、冷間抽伸して3層複合材
を形成する工程と、該3層複合材を加熱した後、熱間に
てダイス抽伸する工程と、ダイス抽伸した3層複合材を
冷間にてダイス伸線する工程とを含むことを特徴とする
〔作用〕
貴金属とNi又はNiii金とは、比較的容易に拡散接
合できる金属同士であり、またNi又はNi基合金とT
i又はTi基合金とは拡散接合できることにより、まず
、Ti又はTi基合金は、Ni又はNi基合金と拡散接
合されて2層の複合材が形成され、この外層のNi又は
Ni基合金と貴金属とが拡散接合され、3層の貴金属ク
ラッドチタン線材が形成される。
〔実施例〕
以下本発明を図面に基づき具体的に説明する。
第1図は本発明方法による主要な製造工程を示すブロッ
ク図であり、芯材のTiと、外層材のNiとから成る2
層クラッド素材を組立てる工程と、組立てた2層クラッ
ド素材を所定温度に加熱する工程と、加熱した2層クラ
ッド素材を3〜4個のコーン型ロールを有する傾斜圧延
機にて熱間延伸圧延する工程と、熱間延伸圧延した2層
クラツド材を外削する工程と、外削した2層クラツド材
と、貴金属管とを脱脂・洗浄する工程と、貴金属管に2
層クラツド材を挿入した後、冷間にて合せ引き抽伸して
3層クラッド素材を形成する工程と、該3層クラッド素
材を所定温度に加熱した後、熱間抽伸する一L程と、熱
間抽伸した3吋クラツド材をダイスを用いて冷間伸’f
l 、1JIJ E−する工程とを含む。
以下各工程に勺い゛(説明する。
1)2層クラット素材の組立工程 第2図は本発明Gこ使用するクラッド素材の製作過程を
一部断面で示す説明閏である。
Ti又はTi基合金製の芯材11とNi又はNi基合金
製の筒状をなす外層材12を重窓し、これら両材料をア
セトン等で脱脂、清浄後、芯材11を外層材12に挿入
し、I X 10” ’Torr以Fの真空度に保持(
7、)、二室内で外層材120両端に蓋材1゛スを、例
えば電子1;−・ム溶接等の手段乙こて気密状すぶに溶
接密閉t2、外層(第12の内部を1χIQ−17,・
rr、を以下の良′二q変とご保持し7た2層クラ・ト
)目;t 1041’+る。
真空度を1. X H)”” Torr、l;λ下とし
たのはこね、を超えると後工程の傾斜圧延において芯材
11と外層材12との接合強度が極端に低下することに
よる。
なおここにTi又はTi1i金にはTi華体又はこれを
主成分とし、TiとIf、V、Mns Fes C11
% MO%Cr、 W等の成分の1種又は2種以上との
合金を△・むものであり、合金中のTi含有量は90%
(重量%、以下断らない限り同様とする)以上であるこ
とが好ましい、90%未満では比重が増加して軽金属と
しての特徴が114なわれるから′である。
またNi又はNi基合金にはNi単体又はこれを主成分
とし、NiとCrlCLI% Fe−、八g、 Si、
、S、、Pb、 I’t。
Δu1希土類元素、Ti、 Nb、  Aff、MO%
 5n−= CO等の成分の1種又は2種以J二との合
金を田舎すイ、ものである。
2)2層クラ ド素材の加p冒り程 得られた2層りラッド素+A’IOを850℃以下の温
度に加熱する。クラッド素材10の加熱温度を850°
C以下とするのは次の理由によろ。
通常チタンとニソテルとの金属間化合物は955’c 
T:溶融し始めるが次工程の熱間延伸圧延工程で施され
る傾斜圧延は加工度(減面率)を大きくすると加工熱が
発生して100℃程度材料温度が上昇するから、金属間
化合物が溶融しないよう安全を見込んで850″C以下
としである。加熱温度の下型は熱間圧延(もしくは温間
圧延)が可能な瞑り、特に制限はないが、望ましくは4
00℃以上である。
これを下回る加熱温度では傾斜圧延機の必要能力が非常
に大きくなることによる。
3)2層クラッド素材の熱間延伸圧延工程熱間延伸圧延
には第3.4.5図に示す如き3個以上のコーン型ロー
ルを有する傾斜圧延機を用いて延伸圧延を行う。2個の
ロールを有する傾斜圧延機では、所謂マンネスマン破壊
現象が生じ、圧延材中心部に割れが発生するからである
。傾斜圧延機としては交叉型の傾斜圧延機を用いるのが
望ましい。
第3図は本発明に使用する傾斜圧延機4による圧延状態
を示す正面図、第4図は第3図のTV−TV線による断
面図、第5図は第3図のV−V線方向からみた側面図で
ある。傾斜圧延m4はパスライン周りに臨んで3個のコ
ーン型ロール1,2.3を有し、3個のロール1,2.
3は2層クランド素材10の出側端寄りの位置にゴージ
部1a、2a、3aを備え、ゴージ部1a、2a、3a
を境にして2層クラッド素材10の入側は軸端に向けて
漸次直径を縮小され、また出側は拡大されて円錐台形を
なす入口面1b。
2b、3b及び出口面1c、2c、3cを備えており、
出口面lc、2c、3cはパスラインとの距離をゴージ
部1a、2a。
3aとパスラインX−Xとの距離に一致させである。
このようなコーン型のロール1.2.3はいずれもその
入口面1b、2b、3bを2層クラッド素材10の移動
方向上流側に位置させた状態とし、また軸心線Y−Yと
、ゴージ部1a、2a、3aを含む平面との交点0(以
下ロール設定中心という)を、2層クラッド素材10の
パスラインX−Xと直交する同一平面上にてバスライン
X−X周りに略等間隔に位置せしめて配設されている。
そして各ロール1,2゜3の軸心線Y−Yはロール設定
中心0回りに、2層クラッド素材10のパスラインX−
Xとの関係において第3.4図に示すように前方の軸端
がパスラインX−Xに向けて接近するよう交叉角Tだけ
交叉(傾斜)せしめられ、且つ第4図、第5図に示すよ
うに前方の軸端が2層クラッド素材10の周方向の同じ
側に向けて傾斜角βだけ傾斜せしめられている。
交叉角γ及び傾斜角βは0’<r<15° 3 eくβ
〈20°及び5°くγ+β〈306を満足するように設
定する。
各ロールl、2.3は図示しない駆動源に連繋されてお
り、第4図に矢符で示す如く同方向に回転駆動され、こ
れらのロール間に噛み込まれた熱間の2層クラッド素材
10はその軸心線周りに回転駆動されつつ軸長方向に移
動される、所謂螺進移動せしめられつつ延伸圧延される
2層クラッド素材10はロール間を螺進移動せしめられ
る間に、第4図に示す如くロールハイド部へにて外径を
絞られて、例えば最大減面率が80〜90%の高圧下を
受け、2層クラッド素材10の圧下面L3が円錐台形状
に成形された後、ゴージ部1a+2a、3a 、出口面
1c、 2c、 3cにて所定外径の断面円形の2層ク
ラツド材14に加工される。
4)冷間合せ引き抽伸工程 第6図はダイスを用いた冷間合せ引き抽伸状態を示す模
式図であり、熱間延伸圧延工程にて得られた2層りラソ
i・材14をセンターレスグラインダ等によって外削し
、表面のスケール、疵等を除去した後、脱脂・洗浄し、
同しく内周面を脱脂・洗浄した貴金属管15に挿入して
、冷間合せ引き抽伸を行い、3層クラッド素材16を得
る。
冷間合せ引き抽伸は、次工程で貴金属とNiとの拡散接
合が良好に行われる為に必要であり、この合せ引きでは
、NiクラッドTi材よりも変形抵抗が小さい貴金属の
方がより延伸する。そして次の熱間抽伸での拡散接合を
考慮すると、貴金属管の減面率が50%以上となるよう
に冷間合せ引きを施すことが必要であり、これ以下であ
ると、熱間抽伸での拡散接合は不完全なものとなる。
5)熱間抽伸工程 第7図は同じくダイスを用いた熱間抽伸状態を示す模式
図であり、前工程にて得られた3層クラッド素材16を
加熱して、熱間ダイス抽伸を行い、3層クラツド材17
を得る。
ここで、3層クラッド素材16は、730℃以下の温度
に加熱する。これは第8図のグラフに示す、2層クラツ
ド材14を用いて、550°C〜800℃の各温度で3
0分保持し、空冷するという熱処理を施した場合の接合
界面の剪断強度を求めた結果に基づいて決めたものであ
り、加熱温度が730 ’Cを越えると急激に剪断強さ
が低下する為である。剪断強さが急激に低下するのは、
外層材(Ni)と芯材(Ti)とが剥離する為であると
いうことが、電子顕微鏡観察によって判明した。3層ク
ラツド材の場合、中間層と芯材とが剥離してしまうと、
最外層と中間層とで接合しても良品でないのは明らかで
ある。従って熱間抽伸工程では、730℃以下に加熱す
る必要がある。また、加熱温度の下限は望ましくは40
0°C以上である。これ以下では、最外層と中間層とで
十分拡散接合が行われない為である。
このように3層クラッド素材16は、上述の如き範囲の
加熱温度で加熱されて熱間ダイス抽伸が行われるが、1
パスの減面率(減面率/ダイス)及び全減面率を次に示
す範囲に設定する。まず減面率/ダイスは5〜15%と
する。上限を15%とじているのは、15%を越えると
最外層の減面率が過渡になり、ダイス入側に最外層が留
り、抽伸できなくなる為である。また下限を5%とした
のは、これ以下では最外層と中間層とで拡散接合が十分
に行われない為である。また全減面率は30%以上とし
、これ以下では同様に最外層と中間層との拡散接合が不
十分になるのである。
6)冷間ダイス伸線工程 熱間抽伸工程にて最外層と、中間層とが拡散接合して貴
金属クラッドチタン線材が形成されるが、表面は熱間の
ままなので、平滑でなく、光沢がない。そこで表面平滑
化の為に冷間加工を施す。この加工は表面が平滑化され
るだけで十分なので、減面率は10%程度あれば良い。
〔数値例〕
まず、第1表に示す如き成分組成を有する純Ni材、純
Ti材を用いて、外層材に純旧材を、また芯材に純Ti
材を用いた2層クラツド材(NiクラッドTi)を得る
過程につき具体的に数値を掲げて説明する。
第1表 外周を研だ仕上げした外径54.61W、長さ800m
mの挿Ti製の芯材と、同様に内面を研磨した外径60
.31、厚さ2,811、長さ806龍の純N+製の外
層材とを用意し、双方の接触する面を脱脂、清浄した後
、芯材にクト層材を被せ、3 X 1OITorrの真
空rヤンハー内において外層材の両端面をNi板にて電
rビーム溶接を行い密閉した。
このようにして得た2層クラッド素材を130Fcに加
熱した後、3個のコーン型ロールを有する交叉型のj頃
斜圧延機を用い、次に示す圧延条件にて傾斜圧延を行っ
た。
〔傾斜圧延条件〕
交叉角T: 3゜ (頃斜角β:13゜ ロールゴージ部直径:1171謙 ロール材質: SCM440 ロール回転数: 3Orpm 減面率:88.5%(60,3mmφ−20,5龍ψ)
傾斜圧延して得られた2層クラツド材を矯正後、センタ
・−レスグラインダにて0.5■−の外削を行−1゜た
。貴金属を最外層に被せる前に、超音波探傷にて接合部
における欠陥の有無を検査したと、二ろ、欠陥は認めら
れなかった。
次に上述の如くして得られた外径20龍の2層クラツド
材に対し7て、鈍角g、又は18K  (75A++−
22AgCu)の貴金属管を最外層として拡散接合させ
た。
ここで各貴金属管は、外径22 、5 ff1l、内径
20.5mm、厚さ1■とした。
まず、純Agの場合について説明する。第2表ば、冷間
合せ引き抽伸後の純Agの寸法値を示しており、純Ag
の減面率を46.4%、 51.9%、 62.7%の
3通りに設定して、夫々A、B、Cの3部材を得た。次
にこれらの3部材について3層クラッド線材を製造した
場合の検討結果について示す。
第2表 はじめにA、B、C材共、650℃に加熱して減面率/
ダイスが16%になるように抽伸したところ、抽伸途中
で純Agがダイス前に留って破断してしまった。
次に芯材を用いて、650℃に加熱し、減面率/ダイス
を夫々5%、10%、15%とし、熱間での全減面率が
約10〜40%となる範囲で熱間抽伸を行い、更に冷間
ダイス伸線で外径2.51の3層クラッド線材とし、6
00℃の温度で5分保持し、空冷するという熱処理を行
った。この3層クラッド線材の品質評価結果を第9図に
示す。ここで縦軸は熱間での全減面率、横軸は減面率/
ダイスを示す。図中X印は、最終の熱処理において最外
層の純Agが部分的に211離していたものを示し、O
印は、M!I′Rすることなく、良好な接合状態にある
ものを示す。
このグラフより、減面率/ダイスが5〜15%、全減面
率が30%以上の範囲で良好な3層クランド線材が得ら
れることが分かる。更に減面率/ダイスを4%とし、全
減面率が36%の場合についても行ったが、最終の熱処
理において純Agが部分的に剥離した。
次にA材及びC材を用いて、加熱′温度を650℃、減
面率/ダイスを10%、熱間での全減面率を34.7%
として最終外径2.51簡の3層クラッド線材を製造し
た。この場合、C材は良好であったが、A材は最終の熱
処理において最外層の純Agが部分的に剥離した。これ
より冷間合せ引き抽伸では、最外層の貴金属の減面率が
50%以上必要であるということが分かる。
さて、次は、18Kを最外層として3層クラッド線材を
製造した場合を示す。まず、冷間合せ引き抽伸で、外径
を20.7mmとし、熱間抽伸では加熱温度を650℃
、減面率/ダイスを10%、全減面率を41%とし、冷
間ダイス抽伸では減面率/ダイスを約15%として最終
外径2.5mmの3層クラッド線材を得た。そしてこれ
に600°Cの温度で5分保持し、空冷するという熱処
理を施した。
第10図は、EPMA (Electron Prob
e Micro Analy−sis )によるAus
 Nis Tjのライン分析結果を示す。
これにより各層は十分拡散接合しているのが確認できる
〔効果〕
以上の如く本発明方法にあっては、熱間静水圧押出しを
行うことなく、まず、NiクラッドTi材を製造し、こ
れの最外層に貴金属を拡散接合して3層クラッド線材を
得ることとしているので、貴金属層の厚みが均一となり
、全長に亘って良好な接合強度が得られ、更に製造コス
トの大幅な低減が図れるなど本発明は優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法における主要な製造工程を示すブロ
ック図、第2図は本発明方法における2層クラッド素材
の組立態様を示す説明図、第3図は本発明方法における
傾斜圧延機による熱間延伸圧延工程を示す正面図、第4
図は第3図のIV−IV線による断面図、第5図は第3
図のV−V線による側面図、第6図は本発明方法におけ
る冷間合せ引き工程を示す模式図、第7図は本発明方法
における熱間抽伸工程を示す模式図、第8図はNiクラ
ッドTi材の接合界面の剪断強さと加熱温度との関係を
示すグラフ、第9図は3層クラツド材における1ダイス
毎の減面率と熱間での全減面率との関係を示すグラフ、
第10図は本発明方法により得た金クラッドチタン線材
のEPMA分析結果を示す図である。 1.2.3・・・圧延ロール 13.2a、3a・・・
ゴージ部lb、2b、3b−・・入口面 1c、 2c
、 3cm出口面 10−2層クラッド素材 11・・
・芯材 12・・・外層材 13・・・蓋材 14・・
・2層クラツド材 15・・・貴金属 16・・・3層
クラッド素材 17・・・3層りラッド材特 許 出願
人  住友金属工業株式会社代理人 弁理士  河  
野  登  夫図 図 図 加熱1度 (℃) 図 、広 ci 卒/夕゛イス 〔γ・) 苑 圓 第 圀

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、Ti又はTi基合金製の芯材を貴金属の外層材にて
    被覆してなる貴金属クラッドチタン線材の製造方法にお
    いて、 3個以上のコーン型ロールを有する傾斜圧 延機にて前記芯材の周面に、Ni又はNi基合金を熱間
    傾斜圧延して拡散接合させ、2層複合材とする工程と、 該2層複合材を、貴金属製の管に挿入し、 冷間抽伸して3層複合材を形成する工程と、該3層複合
    材を加熱した後、熱間にてダイ ス抽伸する工程と、 ダイス抽伸した3層複合材を冷間にてダイ ス伸線する工程と を含むことを特徴とする貴金属クラッドチタン線材の製
    造方法。
JP15749888A 1988-06-24 1988-06-24 貴金属クラッドチタン線材の製造方法 Pending JPH026087A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6777110B2 (en) * 2001-01-31 2004-08-17 E. I. Du Pont De Nemours And Company Metallurgically bonded layered article having a curved surface
EP2028289A1 (en) * 2007-08-21 2009-02-25 Chubu Electric Power Co., Inc. Textured substrate for epitaxial film formation and surface improving method of textured substrate for epitaxial film formation

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