JPH0260679B2 - - Google Patents

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JPH0260679B2
JPH0260679B2 JP56072111A JP7211181A JPH0260679B2 JP H0260679 B2 JPH0260679 B2 JP H0260679B2 JP 56072111 A JP56072111 A JP 56072111A JP 7211181 A JP7211181 A JP 7211181A JP H0260679 B2 JPH0260679 B2 JP H0260679B2
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JP
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methyl
carboxylic acid
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beta
ethyl
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JP56072111A
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JPS579783A (en
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Ruisu Rozatei Robaato
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Pfizer Inc
Original Assignee
Pfizer Inc
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Publication date
Application filed by Pfizer Inc filed Critical Pfizer Inc
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Publication of JPH0260679B2 publication Critical patent/JPH0260679B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Cephalosporin Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はカルバペナム化合物およびカルバペン
−2−エム化合物およびこれらの化合物の製造方
法に関する。 多くのカルバペナム化合物およびカルバペン−
2−エム化合物が文献に記載されて来たがこの中
のあるものは抗菌剤としての有用性を有すると報
告されている。後者の中には種々に発酵によつて
たらされる生成物があり、この第一のもにはチエ
ナマイシン: K0726 〔アルバース(Albers)−シヨンベルク
(Schonberg)外、J.Am.Chem.Soc.100、6491
(1978)〕であつた。この族の発酵生成物に属する
他の化合物には、オリバン酸: K0727 K0728 〔ブラウン(Brown)外、J.Chem.Soc.Chem.
Commun.、523(1977);コルベツト(Corbett)
外、同、953(1977)〕、およびPS−5と呼ばれる
化合物: K0729 〔オカムラ(Okamura)外、J.Antibiotics.31、
480(1978)〕が含まれる。続いて、多くのチエナ
マイシンの誘導体が有用な抗菌活性を有するもの
として示されたが、この中にはカルバペン−2−
エムおよびカルバペナム誘導体:
【式】
【式】 (ベルギー特許第867227号)が包含される。ここ
で、Rbは水素、アセチル基およびベンジルオキ
シカルボニル基を含むものとして広く定義され、
そしてRcは、水素および、ベンズヒドリルおよ
び2−ナフチルメチル(水添分解によつて選択的
に除去される)、2,2,2−トリクロロエチル
(緩和な亜鉛還元によつて選択的に除去される)
および1−アルコキシカルボニルオキシアルキル
基(生理学的条件下で選択的に加水分解される)
のような一般的なカルボキシ基保護基を、を包含
するものとして広く定義される。 チエナマイシンまたは全合成〔ジヨンストン
(Johnston)外、J.Am.Chem.Soc.100313(1978)〕
によつても製造されたが、それはエステル前駆体
〔カメタニ(Kametani)外、Heterocycles12(9)、
1189(1979)〕および、カルバペナムそのもの〔ウ
オン(Wong)外、J.A.Chem.Soc.992823
(1977);ブソン(Busson)およびヴアンデルヘ
ーゲ〔Vanderhaeghe)、J.Org.Chem.43、4438
(1978)〕、p−ニトロベンジルおよび2,3−ジ
ヒドロ−3−オキソ−ベンゾ〔C〕フラン−1−
イル−6−カルボキシレート〔オノウエ
(Onoue)外、Tetrahedron Letters(40)、3867
(1979)〕、3−メチル−カルバペナム〔アイダ
(Aida)外、Tetrahedrom Letters(52)、4993
(1979)〕、2−メチルカルバペン−2−エム−3
−カルボン酸p−ニトロベンジル〔バクスタ−
(Baxter)外、J.Chem.Soc.Chem.Commun.236
(1979)〕、カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウムおよび6−(1−ヒドロキシエチル)
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウ
ム〔ケイマ(Cama)およびクリステンセン
(Christensen)、J.Am.Chem.Soc.100、8006
(1978)〕、2−オキソカルバペナム−3−カルボ
ン酸ベンジルおよび2−(4−メチルフエニルス
ルホニルオキシ)カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ベンジル〔ラトクリフ(Ratcliffe)外、
Tetrahedron Letters(21)、31(1980)〕を含む数
多くの他のカルバペナム化合物およびカルバペン
−2−エム化合物、を有する、文献中にはまた、
生体内、すなわち生理学的条件下で加水分解され
る、7−アシルアミノ−2−アルキルカルバセフ
−3−エム−4−カルボン酸エステルおよび7−
アシルアミノ−2−アシルオキシカルバセフ−3
−エム−4−カルボン酸エステルのようなカルバ
セフ−3−エム類も示されている(ベルギー特許
第875054号)。これらの化合物はいかなる場合に
も一般のベーターラクタム誘導体の転位によつて
は誘導されず、またこれらの化合物はすべて1−
位置で置換されていない。 最近では、構造 K0732 の化合物の製造が報告された、〔クリステンセン
(Christensen)外、米国特許第4208422号)これ
らの化合物においては、Rcは非置換、または置
換されたアルキル、アリールまたはアラルキル基
である。これらの化合物のアルフア、ベータ−不
飽和アルデヒド、すなわち、 K0733 からの多段階合成によつては、本発明の化合物は
合成されない。 簡単さ、半明さおよび便宜性のために、この中
で一般的に用いる命名法および環の番号系は、文
献の標準的な“ペン(pen)/セフ(ceph)”命
名法、例えば、
【式】
【式】
【式】
【式】 である。文献中にまた見出されるカルバペナムに
対するもう一つの名前は、1−アザビシクロ
〔3,2,0〕ヘプタン−7−オンである。 本発明は、式: K0738 K0739 の種々に置換された1−オキソ−、1−ヒドロキ
シ−および1−アセトキシカルバペナムおよびカ
ルバペン−2−エムカルボキシレート[式中、
R1は水素、2−フエノキシアセタアミド基、2
−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン−
1−カルボキサミド)−2−フエニルアセタミド
基、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−
フエニルアセタミド基、5−メチル−3−フエニ
ルイソキサゾール−4−カルボキサミド基、また
【式】(ここでR5は水素、アセチル) であり、R2は水素またはメトキシ基であるが、
但し、R2がメトキシ基であるときR1は2−フエ
ノキシアセタミド基である;AおよびBは、一緒
になるときは酸素であり、別々についているとき
はAは水素、Bはヒドロキシまたはアセトキシ基
であり; R3は水素またはエステル残基であり;そして R4は、メチル基またはアセトキシメチル基で
あるが、但し、R4がメチル基以外のものである
ときこの化合物は式()の化合物である]およ
びこの化合物がカルボン酸官能基を有するときは
その薬学的に許容し得る陽イオン性塩;に関す
る。 「エステル残基」という表現は、ペニシリン類
およびセフアロスポリン類中のカルボキシ基を保
護するために普通用いられる基を指すことを意図
しており、特定的には次のものが包含される: (1) 選択的に水添分解されて相当する酸を得る
基。好例となるものはベンジル、p−ニトロベ
ンジル、ベンズヒドリルおよび2−ナフチルメ
チルエステルである。これらの中で好適なの
は、ベンジル、ベンズヒドリルおよび2−ナフ
チルメチルである。なぜならこれらのものは容
易に水添分解されるが、しかし、p−ニトロベ
ンジルと違つて、本発明の亜鉛還元を複雑にす
る傾向を持たないからである。 (2) 緩和な亜鉛還元によつて選択的に除去される
基。例は2,2,2−トリクロロエチル基〔ジ
ヤスト(Just)およびグロツインゲル
(Grozinger)、Synthesis、457(1976)参照〕
である。 (3) 生理的条件下で選択的に加水分解され基。そ
のような基の例は、アセトキシメチル、ピバロ
イルオキシメチル、1−エトキシカルボニルオ
キシエチルおよび1,3−ジヒドロ−3−オキ
ソベンゾ〔C〕フラン−1−イル基である。そ
のようなエステル類は医薬前駆体であり、そし
て、本発明の化合物が全身的な抗菌剤として経
口使用されるとき経口吸収を改良すると同様
に、相当する酸(生理的条件下で遊離される)
のより安定な形として、特に適当である。 化合物が遊離のカルボン酸(例えばR3が水素
である)を含有するときは、薬学的に許容し得る
塩もまた本発明に包含される。 本発明の化合物は抗菌活性を有するか、または
そのような活性を有する化合物への中間体であ
る。これらの化合物の抗菌活性は、以下にもつと
詳しく述べる標準的なデイスク平板効力検定によ
つて容易に決定される。この方法は、臨床診療に
おいて新しく単離されたものを含む微生物の感受
性をチエツクするために常套的に適用される。測
定された抗菌活性は、敏感なバクテリアによる動
物および人間の感染の全身的または局所的治療に
おける使用、成長促進剤として動物の食餌におけ
る使用、または敏感なバクテリアによつて生物的
に分解される物質の保存における使用、を反映す
る。 2−ジアゾ−1−オキソセフ−3−エム−カル
ボキシレートの1−オキソカルバペン−2−エム
−3−カルボキシレートへの転位もまた本発明に
包含され、そして本発明の化合物製造のための鍵
である。この転位は、新規なカルバペン−2−エ
ム類およびカルバペナム類の合成に広く適用され
る。 本発明の化合物は容易に製造される。それらの
製造の鍵は、新しく発見された、光によつて触媒
された2−ジアゾ−1−オキソセフ−3−エム−
4−カルボキシレートの1−オキソカルバペン−
2−エム−3−カルボキシレートへの転位、すな
わち、 K0741 (式中、R8は先に定義した通常のカルボキシ基
保護基である)である。数多くの特定実施例がこ
の反応の広い範囲を明示する。これらの特定の実
施例は次の転移: K0742 K0743 によつて要約される。 式中一般式R2およびR8は先に定義した通りで
あり; R7は水素;2−フエノキシアセタミド; D−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペ
ラジン−−1−カルボキサミド)−2−フエニル
アセタミド;D−2−ベンジルオキシカルボニル
アミノ−2−フエニルアセタミド; 5−メチル−3−フエニルイソオキサゾール−
4−カルボキサミド;または
【式】(こ こでR5は先に定義した通りである);であり、そ
してR9は、メチルまたはアセトキシメチルであ
る。 この光による転位は、使用される温度で溶媒が
液体であるという条件で、広い温度範囲(例えば
−100℃から35℃)にわたつて標準的な実験室用
(パイレツクス)装置内の有機溶媒希釈剤中で都
合よく実施される。 広範囲にわたる適当な有機溶媒の例は、塩素化
炭化水素(例えば塩化メチレン)、低級アルカノ
ール(例えばメタノール)および芳香族炭化水素
(例えばトルエン)である。簡単な実験によつて、
他の溶媒(エーテル類、ケトン類など)の実用性
が決定されるであろう。好適な溶媒は、塩化メチ
レンであつて、このものは沸点が低く、そのため
単離の間に真空中での蒸発によつて容易に除去さ
れる。可能なベーターラクタム分解を最少にする
ために、光分解を比較的低温(例えば−45℃から
−85℃の範囲)、都合よくはドライアイス−アセ
トン浴(約−78℃)中で実施するのが好適であ
る。光源はすべての標準太陽灯の範囲内の波長の
光、すなわち紫外線から可視光線まで、を有する
ものである。光分解の過程は赤外分光分折(特徴
的なジアゾ帯の消失)によつてまたは、過マンガ
ン酸アルカリ噴霧によつて成分を検出する標準の
薄層クロマトグラフイーによつて、容易に追跡さ
れる。この薄層クロマトグラフイーの溶離剤は出
発物質と生成物とを分離するように選択され、本
発明の場合は、種々の割合の酢酸エチルとともに
塩化メチレンまたはクロロホルムを用いるのがし
ばしば非常に便利である。標準の濾光器を用いる
と、この光分解反応に対する最適波長が容易に決
定されるであろう。この反応の副生成物は窒素ガ
スと硫黄である。さらに純度の高いカルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート()が必要な
場合には、この反応混合物をラネーニツケルとと
もにかくかんして都合よく硫黄を除去することが
できる。ラネーニツケルはまた多少の生成物をも
吸収してそのために収率を下げ傾向があるので、
1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボキ
シレートが水添分解以外の手順によつてさらに加
工されるときは、単離におけるこの段階は好適に
は省かれる。本発明の他の化合物と比較して、1
−オキソルバペン−2−エム−3−カルボキシレ
ート類は比較的不安定な化合物である。そのた
め、この単離の間、温度は最小にされ(例えば<
25℃、好適には<5℃)、そしてそれらは普通、
使用の直前に製造されるか、またはフリーザー温
度で貯蔵される。 本発明の他の化合物を製造するために使用され
る典型的工程で(カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレートの変換)が図式およびに要約
される。 K0745 K0746 K0747 K0748 R8h=水添分解し得るカルボキシ基保護基 R8Zn=緩和な亜鉛で還元し得るカルボキシ基保
護基 R8phy=生理的に加水分解し得るカルボキシ基保
護基 X=脱離基 K0749 K0750 K0751 R8h=水添分解し得るカルボキシ基保護基 R8Zn=緩和な亜鉛で還元し得るカルボキシ基保
護基 R8phy=生理的に加水分解し得るカルボキシ基保
護基 X=脱離基 水添分解し得るカルボキシ基保護基(R8h)水
添分解によつて除去される、図式およびの水
添分解反応は、当技術分野では周知の方法、すな
わち、カルバペナムまたはカルバペナムの分解が
最小になるように、不活性溶媒中、任意に炭素、
炭酸カルシウム、またはアルミナのような担体上
のパラジウム、白金またはロジウムのような適当
な触媒上での水素化、によつて実施される。この
ように条件は好適には環境温度またはそれより低
い温度で、そして都合よくは低圧(例えば1ない
し7気圧)で、ほぼ中性である。「不活性溶媒」
は、出発物質、生成物または試薬(この場合は水
素および触媒)と有意に反応することなく出発物
質を有限に可溶性にするものを意味する。水添分
解に好適な溶媒または、揮発性であり、生成物も
またそれに可溶性であつて、触媒の回収後、ろ液
を真空中で単に蒸留(または適宜に凍結乾燥)す
ることによつて生成物が回収されることができる
ものである。水添分解のための好適な触媒は、炭
素上のパラジウムまたは炭酸カルシウム上のパラ
ジウムである。C−2またはC−6側鎖のアミノ
基、水酸化またはカルボキシ基についた水添分解
し得る基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、
p−ニトロベンジルオキシカルボニルまたはベン
ズヒドリル基)を含む本発明の化合物は同様に水
添分解される(すなわち、アミノ基、水酸基また
はカルボキシ基になる。)水添分解が本発明の化
合物への多段階の一つであり、そして任意のルー
トが利用できるときは、カルバペン−2−エムで
はなくカルバペナムについて水添分解を実施する
のが好適である。なぜなら後者は水添分解の条件
下でより安定であり、取扱いが容易であるからで
ある。同じく、1−アセトキシカルバペン−2−
エムの水添分解は、1−オキソ−または1−ヒド
ロキシカルバペン−エムの水添分解以上に好適で
あり、そして1−アセトキシ−または1−ヒドロ
キシカルバペナムの水添分解は1−オキソカルバ
ペナムの水添分解以上に好適である。本発明のす
べての与えられた化合物の水添分解のための最適
条件(例えば、時間、触媒の水準、触媒のバツ
チ)は、上述した方法を用いる薄層クロマトグラ
フイーで検査することによつて容易に決定され
る。 2,2,2−トリクロロエチル基のような保護
基(R8Zn)が除去される。図式およびの緩
和な亜鉛還元は普通、ジヤスト(Just)およびグ
ロジンガー(Grozinger)の方法〔Synthesis(7)、
457(1976)〕すなわち、好適には環境温度または
それ以下での、水性緩衝液(PH4.2−7.2)とテト
ラヒドロフランのような不活性で水との混和性の
有機溶媒との混合物中の商業的亜鉛粉末のスラリ
ーによる還元に従つて実施される。緩和な亜鉛還
元が、本発明の化合物への多段階の一つであり、
しかも任意のルートが利用できる時は、カルバペ
ネムよりむしろカルバペナムに関して緩和な亜鉛
還元を実施するのが好適である。同じく、1−オ
キソ−または1−ヒドロキシ−カルバペン−2−
エムよりむしろ1−アセトキシカルバペン−2−
エムについて緩和な亜鉛還元を実施するのが好適
である。緩和な亜鉛還元または、上に詳しく述べ
たような薄層クロマトグラフイーによつて都合よ
く検査される。 亜鉛/酸対による1−オキソカルバペン−2−
エム類の1−オキソカルバペナム−3−カルボキ
シレート類(カルボキシ基保護基がR8hまたは
R8phyであるとき)または1−オキソカルバペナ
ム−3−カルボン酸類(カルボキシ基保護基が
R8Znであるとき)への還元は、図式に要約さ
れる。この還元を穏やかな温度および時間条件下
できれいに行なうためには、特定的に活性化した
亜鉛を用いることが重要である。特によく合うの
は、リーケ(Rieke)およびウーム(Uhm)の方
法〔Synthesis(7)、452(1975)〕すなわち、不活性
雰囲気下、還流しているテトラヒドロフラン中で
のカリウムによる無水亜鉛塩の還元、によつて黒
色粉末として製造される高活性亜鉛である。これ
らの活性化された亜鉛還元に好適な酸は酢酸であ
る。それはこの反応を促進するに十分な酸強度を
有しているがしさしベータ−ラクタムに対しては
なはだしい害をひきおこすほど強くはない。酢酸
はまた同時に溶媒としても用いられる。この反応
には35℃のような高い温度を使用することができ
るけれども、−10゜ないし0℃の温度が好適であ
る。酢酸は約17℃で凍るので、不凍液として作用
する不活性希釈剤を加えることが必要である。テ
トラヒドロフラン(30%)がこの目的に適切であ
る。本発明の活性亜鉛還元は、上述の方法による
薄層クロマトグラフイーの使用によつて都合よく
検査され、最適化される。構造の1−オキソカ
ルバペン−2−エム類の活性亜鉛還元に関して
は、この反応はR4/R9がメチル基である場合に
おいてのみ有効に適用された。 図式およびに要約される水素化物還元(1
−オキソカルバペナム類の1−ヒドロキシカルバ
ペナム類への変換および1−オキソカルバペン−
2−エム類の1−ヒドロキシカルバペン−2−エ
ム類への変換)は、選択的な水素化物還元剤〔す
なわち、もし存在するならばエステル基、ベータ
ラクタムまたはアミド側鎖を攻撃する傾向がな
く、あるいは1−オキソカルバペン−2−エム類
の場合はカルボニル基よりむしろ二重結合を還元
する(水素化物の1,4−付加)傾向がないであ
ろう還元剤〕の使用によつて実施される。これら
の比較的反応性のベーターラクタム類の還元に
は、低温とアプロテイツク(aprotic)溶媒が好
適なので、塩化メチレンのような凝固点の低い不
活性で揮発性の溶媒中の水素化ホウ素テトラアル
キルアンモニウムが、これらの水素化物還元には
特に適する。溶媒としての塩化メチレンまたはこ
れに類似するものはまた、薄層クロマトグラフイ
ーに加えて、水素化物還元の赤外スペクトル分析
(特徴的なカルボニル帯の消失)をも容易にする。
これらの手段を合わせて使用すると、本発明の多
くの水素化物還元を最適条件下に行うのに特に有
効である。 図式およびに要約された1−ヒドロキシカ
ルバペナム類および1−ヒドロキシカルバペン−
2−エム類のアセチル化は、標準的な方法、都合
よくは、一緒に生成される酢酸または塩化水素と
同様に基質中のすべてのカルボキシ基に相当する
量の、十分な塩基(通常はピリジンまたはトリエ
チルアミンのような第三アミン)の存在において
無水酢酸または塩化アセチル(AcX)を用いる
こと、によつて実施される。この反応は一般に、
不活性溶媒(上に定義したもの)中、好適には付
加的な触媒(例えば10モルのp−ジメチルアミノ
ピリジン)を用いて実施される。温度は広い範囲
(例えば−100℃−35℃)にわたることができる
が、しかし好適には揮発性溶媒中で低温で実施さ
れる。この目的のためには塩化メチレンが特に適
する。それは出発物質および試薬に対する良好な
溶媒であり、凝固点が低い(−95℃)ので、その
ために反応はドライアイス−アセトン浴(約−78
℃)中で都合よく実施することができ、そして生
成物は真空中での溶媒の蒸発によつて容易に単離
される。塩化メチレンの使用または、上述の薄層
クロマトグラフイー法に加えて、赤外スペクトル
分析法によるこの反応の特にたやすい検査(特徴
的なエステルカルボニル帯の出現)をも可能にす
る。これらの分析技術の組み合わせは、アセチル
化反応を最適の条件下に行うのに特によく適合す
る。アセチル化されるべき1−ヒドロキシカルバ
ペナムまたは1−ヒドロキシカルバペン−2−エ
ムが側鎖中に遊離のアミノまたは水酸基を含有す
るとき、そのような基もまた同様の条件下で(事
実、側鎖が、アミンまたは、ヒドロキシメチル基
のような第一アルコールであるときは優先的に)
アセチル化される。そうした側鎖基をアセチル化
することも望まれるときは、適宜に追加の当量の
試薬が使用される。側鎖上に遊離のアミノ基また
は水酸基が望まれる場合は、適当な、側鎖がベン
ジルオキシカルボニル化された誘導体をアセチル
化し、最終段階として水添分解によつて保護基を
除去するのが好適である。 3−カルボン酸の相当する保護されたカルボン
酸(すなわちR8は上に定義したようなエステル
である)への変換もまた、標準的な方法によつて
達成される。標準的な二分子置換においては、カ
ルボン酸塩(少なくとも1当量の塩基を添加する
ことによつて前もつて形成されるかあるいは現場
で形成される)のようなカルボン酸を、適当なハ
ロゲン化物、メタンスルホン酸塩等(R8phyX)、
例えばピバル酸クロロメチル、酢酸ブロモメチ
ル、塩化1−エトキシカルボニルオキシエチル、
臭化1,3−ジヒドロ−3−オキソ−3−オキソ
ベンゾ〔C〕フラン−1−イル、塩化ベンジル、
臭化ベンジル、メタンスルホン酸ベンジル、2−
ブロモメチルナフタレン、塩化ベンズヒドリルな
ど、と反応させる。塩基は、第三アミンまたは重
炭酸塩の形であることができ、そしてカルボキシ
レートイオンの濃度を最大にし、それによつて速
度を増大させるために、過剰に使用されることが
できる。ヨウ化ナトリウムは触媒としても加えら
れることができる。この反応は、不活性溶媒(上
に定義したような)中で実施され、ジメチルホル
ムアミドのような極性、アプロチツク溶媒が好適
であるが、なぜなら、基質または生成物のベータ
ーラクタムを攻撃する傾向は全くなしに、迅速な
反応速度が得られるからである。この反応のため
の温度範囲は臨界的ではないが(例えば0゜−50
℃)、しかしベーターラクタムの分解を最小にす
るために好適には還境温度またはそれ以下に保た
れる。これらのエステル化反応は、上述したよう
な薄層クロマトグラフイーを用いて検査されそし
て最適の条件を決定する。これらのエステル化反
応中、本発明のベーターラクタムの分解を最小に
するために、最小の反応時間が望ましい。この理
由で、試薬として使用するには、臭化物よりもヨ
ウ化物が好適であり、この臭化物は塩化物よりも
好適である。臭化物または塩化物が使用されると
きは、ヨウ化物触媒が通常有利である。本発明の
特定の化合物の合成にこの型のエステルの形成が
必要とされ、合成順序が任意のルートを許すとき
は、転位段階に先だつてエステル基を導入するの
が好適である。 本発明のエステルはまた、適当なジアゾ化合物
の、カルボン酸との反応によつても製造される。
不活性の、アプロチツク溶媒が用いられる。特に
適するのは塩化メチレンである。なぜならそれは
揮発性が高く、そして真空中の濃縮によつて生成
物が容易に回収されるからである。温度は臨界的
ではなく(例えば−25゜ないし35℃)、環境気温ま
たはそれ以下が好適である。この型のエステル形
成の例は、相当するベンズヒドリルエステルを形
成するための、塩化メチレン中のジフエニルジア
ゾメタンと、本発明のカルボン酸との反応であ
る。この反応もまた、薄層クロマトグラフイーお
よび赤外スペクトル分析法を用いることによつて
検査され、最適条件下に行うことができる。適当
なジアゾ化合物が手に入るときはいつでも、通常
必要とされるより穏やかな条件のために、この製
法が、すぐ上の項の置換反応よりも好適である。 本発明のエステル類の合成のための第三法は、
適当なアルコール(2,2,2−トリクロロエタ
ノール、ベンズヒドロール、ベンジルアルコー
ル、2−ヒドロキシメチルナフトール等)と、ほ
ぼ1当量の本発明のカルボン酸との脱水カツプリ
ングによるものである。脱水カツプリングは、ペ
プチド合成に普通に使用される多くの試薬によつ
て達成される。代表的な試薬としては、N,N−
カルボニルジイミダゾール、N,N′−カルボニ
ル−ジ−S−トリアジン、エトキシアセチレン、
1,1−ジクロロジエチルエーテル、ジフエニル
ケテンp−トリルイミン、N−ヒドロキシフタル
イミド、N−ヒドロキシこはく酸イミド、N−ヒ
ドロキシピペリジン、エチレンクロロホスフアイ
ト、ジエチルエチレンピロホスフアイト、N−エ
チル−5−フエニルイソキサゾリウム−3′−スル
ホネート、フエニルホスホロジ−(1−イミダゾ
レート)および、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノ
メチル)カルボジイミド、N−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸
塩、1−エチル−3−(3′−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩およびジエチルジア
ナミドのようなカルボジイミド類が含まれる。一
般に1ないし1.2当量の脱水剤が、第三アミン触
媒(例えば、通常1ないし1.5当量のピリジン、
トリエチルアミン)の存在において使用される。
不活性、アプロチツク溶媒が使用される。温度は
臨界的ではなく(例えば−25゜から40℃)、好適に
は環境気温またはそれ以下である。溶媒としての
塩化メチレンおよび室温が、好都合の条件であ
る。水和された試薬はろ過によつて除去され、生
付物は真空中の単なる濃縮によつて回収される。
反応は薄層クロマトグラフイーおよび赤外分光分
析法によつて検査される。適当なアルコールが手
に入る場合には、より穏やかな条件のために、こ
のエステル化方法が、上述したハロゲン化物置換
方法よりも好適である。 上述した種々のエステル化条件下では、側鎖の
カルボキシ基もまたエステル化される傾向がある
であろうことは明らかである。もし、側鎖中の遊
離のカルボキシ基が望まれるならばそれは、複雑
な混合物のクロマトグラフイーによる分離を避け
て、保護基(例えば、もしC−3のピバロイルオ
キシメチルまたは2,2,2−トリクロロエチル
基が望ましいならば、選択的水添分解によつて除
去し得るベンジル、ベンズヒドリル、2−ナフチ
ルメチル基)によつてブロツクされるのが好適で
ある。 本発明のアミジンは、相当するアミンから、0
−50℃で、反応に不活性な水性または有機溶媒中
やや塩基性のPH(例えば8.5−10、5)で、この
アミンを低級アルキルホルムアミデート(例えば
エチルホルムアミデート)と反応させることによ
つて製造される。還境気温でジメチルホルムアミ
ド中、水性リン酸塩緩衝液(PH約9.5)が、この
反応のための条件例である。 本発明のある化合物は、代わりにメタンスルホ
ン酸塩から製造される。例えば、 K0752 K0753 この反応は実質的にモル当量の脂肪親和性第四
級塩(例えば塩化ベンジルトリメチルアンモニウ
ム)の存在において、塩基性二相系(例えば、
0.02N水酸化ナトリウム/塩化メチレン)中で行
なわれる。 上の議論から、本発明の化合物の大部分につい
て1以上のルートが得られること、およびより最
適のルートが一般にあらかじめ認められることが
できることは、当分野に熟達した人々には明らか
であるだろう。例えば、もし1−アセトキシ−6
−〔2−アミノ−2−(4−ヒドロキシフエニル)
アセトアミド〕−2−メチルカルバペナム−3−
カルボン酸ピバロイルオキシメチルを製造したい
ならば、好適な段階での必要なエステル化、アセ
チル化および水添分解を含む最も直接的なルート
は、7−〔2−ベンジルオキシカルボニルアミノ
−2−(4−ベンジルオキシカルボニルオキシフ
エニル)アセトアミド〕−2−ジアゾ−3−メチ
ル−1−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸
ピバロイルオキシメチルを転位させ、続いて順次
活性亜鉛還元、水素化物還元、アセチル化および
水添分解を行なうことであろうし;もし、1−ア
セトキシ−6−〔2−カルボキシ−(4−ヒドロキ
シフエニル)アセトアミド〕−2−メチルカルバ
ペン−2−エム−3−カルボキシレートを製造し
たいならば、好適段階でのエステル化、アセチル
化および水添分解を含む、典型的な最も直接的な
ルートは、7−〔2−ベンズヒドリルオキシカル
ボニル−2−(4−ベンジルオキシカルボニルオ
キシフエニル)アセトアミド〕−2−ジアゾ−3
−メチル−1−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンズヒドリルを転位させ、続いて順次水
素化物還元、アセチル化および水添分解を行なう
ものであり;もし、6−(1−アセトキシエチル)
−1−オキソ−2−メチルカルバペナム−3−カ
ルボン酸を製造したいならば、最も直接的なルー
トは、7−(1−アセトキシエチル)−2−ジアゾ
−3−メチル−1−オキソセフ−3−エム−4−
カルボン酸2,2,2−トリクロルエチルを転位
させ、続いて活性亜鉛還元を行なうものである;
などである。 本合成の出発物質として必要な2−ジアゾ−1
−オキソセフ−3−エム−4−カルボキシレート
類は、文献の方法、またはこの中で後に詳記する
製造方法によつて製造される。出発物質の合成に
おける最終段階は、普通2−ジアゾ基の挿入であ
る。2−ジアゾ−1−ベータ−オキソセフ−3−
エム類は、エビングハウス(Ebbinghaus)外の
方法〔J.Org.Chem.44(25)、4697(1979)〕に従つ
て、または、さらにカリウムtert−ブトキシドの
存在において、後の製法に詳記されるようにし
て、製造される。後者の方法(但し一般にはこれ
よりいくらか激しい時間および温度条件を使用す
るのであるが)はまた、相当する2−ジアゾ−1
−アルフア−オキソセフ−3−エム類の合成にも
適する。必要な1−オキソセフ−3−エム−4−
カルボキシレート類は、文献中で広く得られる。
〔ブリユインス(Bruyns)およびコニング
(Koning)、米国特許第4182870号参照〕。必要な
オキシド類は、終りから二番目の段階としてある
いは別の適当な先駆段階で、過酸(都合よくはm
−クロロ過安息香酸)または30%過酸化水素/蟻
酸酸化によつて容易に製造される。いくつかの場
合には、1−アルフアおよび1−ベータ−オキシ
ドの分離し得る混合物が結果として生じ;他の場
合には、純粋な1−ベータ−オキシドが生ずる。
どちらの場合にも、このオキシドは本発明をさら
に進めるのに適する。必要なカルボキシおよびア
ミノ、および所望ならば、水酸基保護基は、上に
詳述した方法を用いて、出発物質の合成中の適当
な段階で導入される。これらの先駆体のベータ−
ラクタム類は、一般に、本発明の化合物のベータ
−ラクタム類より安定なので、エステル化のため
に選択される特定の方法に関して一般に後者ほど
はつきりした採択はない。適当な先駆体のアセチ
ル化は、本発明の化合物のアセチル化に対して上
述したようにして実施される。適当な先駆体のベ
ンジルオキシカルボニル化は、アセチル化剤を当
量の塩化カルボベンゾキシで置き換えて、アセチ
ル化と同じ方法によつて実施される。1モル当量
のアセチル化剤を使用することによつて、アミノ
基が、水酸基よりも選択的にアシル化されること
ができる。 遊離のカルボン酸基を有する本発明の化合物の
薬学的に許容し得る陽イオン塩は、標準方法によ
つて容易に製造される。例えば、相当する陽イオ
ン水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩の当量は、有
機または水性溶媒中でカルボン酸と結合させられ
る。この塩は、濃縮および/または非溶媒の添加
によつて単離される。ある場合には、この塩は、
遊離酸の形で単離することなく、反応混合物から
直接単離される。薬学的に許容し得る陽イオン塩
には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、N,
N′−ジベンジルエチレンジアミン、N−メチル
グルカミンおよびジエタノールアミンを用いて形
成された塩が含まれるが、これらに限定されるも
のではない。 遊離のアミノまたはアミジノ基を有する本発明
の化合物の、薬学的に許容し得る酸付加塩もま
た、標準方法によつて容易に製造される。例え
ば、当量の酸が、有機または水性有機溶媒中で、
アミンまたはアミジンと結合させられる。この塩
は、濃縮および/または非溶媒の添加によつて単
離される。ある場合には、この塩は、遊離アミン
またはアミジンを単離することなく、直接反応混
合物から単離される。薬学的に許容し得る酸付加
塩には、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、クエン酸、
マレイン酸、こはく酸およびメタンスルホン酸が
含まれるが、これらに限定されない。 本発明の他の化合物への中間体としての種々の
化合物の有用性は、先の議論から明らかであろ
う。人間および動物における受けやすいバクテリ
ア感染の制御におけるそれらの有用性、成長促進
用の動物飼料添加剤としての有用性、または、敏
感な微生物によつて生物学的に分解される物質の
餅腐剤としての有用性を反映するこれらの化合物
の抗菌活性は、殺菌物質に対する微生物の感応性
を決定するために臨床検査室で日常的に使われる
標準デイスク平板法によつて最もよく測定され
る。感応性デイスクは、試験されるべき化合物の
揮発性溶媒(例えば塩化メチレン)中の溶液(濃
度1mg/ml)中に、標準の6.25mmの紙デイスクを
浸しそしてこのデイスクを乾燥させて、ほぼ25ミ
クログラムの化合物を含有するデイスクを生成す
ることによつて、製造される。先にペトリ皿中に
板状にのばした、試験微生物をまいた寒天生育培
地の表面上にこのデイスクを置く。このプレート
を35−37℃で一夜培養する。試験化合物の活性
は、試験デイスクのまわりのバクテリアの成長の
抑制領域によつて反映される。この領域の直径
は、抗菌物質の活性の定量的尺度を提供する。本
発明の種々の化合物の活性は第表にまとめられ
ている。比較のために、アムピシリンおよびペニ
シリンGの10ミクログラムデイスクを用いて得た
結果が、対照(ポジテイブ)として含まれてい
る。脳心臓ブロス中に、連続的に希釈された濃度
の試験化合物を加えたものを含有する試験管にお
いて微生物を生育させるという他のインビトロの
スクリーニング法は、試験培地中でこれらの化合
物が不安定であるため、本発明の化合物の抗菌活
性を正しく反映しない。例えば、デイスク平板法
において黄色ブドウ球菌(Staphylococcus
aureus)に対して試験された2−メチル−1−
オキソカルバペナム−3−カルボン酸ピバロイル
オキシメチルの25ミクログラムデイスクは、一連
の希釈試験管試験で同じ微生物に対して同じ化合
物が200ミクログラム/mlより小さな最小阻止濃
度を示したにもかかわらず、この化合物がこの特
定の微生物に対して良好な活性を有することを示
す。本発明の化合物の一連の希釈試験管試験の結
果は第表にまとめられている。
【表】
【表】
【表】
〔37mg、86%;Rf0.59(18:1クロロホルム:酢酸エチル);塩化メチレン/ヘキサンから再結晶させて融点132−133℃の生成物を得た。〕
X線結晶学的分析は、この生成物が次の構造お
よび相対立体化学を有することを示した: K0758 実施例 8 1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3
−カルボン酸ベンズヒドリル 実施例3の方法によつて、2−メチル−1−オ
キソカルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドリ
ル(塩化メチレン3ml中53mg、はじめに装入した
10mgの還元剤のみを用いる)を、精製された1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カル
ボン酸ベンズヒドリル〔53mg;Rf0.30(4:1ク
ロロホルム:酢酸エチル)〕に変えた。 実施例 9 1−アセトキシ−2−メチルカルバペナム−3
−カルボン酸ベンズヒドリル 新しく製造した1−ヒドロキシ−2−メチル−
カルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドリル
(53mg、0.15ミリモル)を塩化メチレン5ml中に
溶解させ、−10℃に冷却した。ピリジン(12mg、
0.15ミリモル)、無水酢酸(15.4mg、0.15ミリモ
ル)および4−ジメチルアミノピリジン(18.4
mg、0.15ミリモル)を加えて、混合物を−10℃で
1時間かくはんすると、そのときのtlc(4:1ク
ロロホルム:酢酸エチル)は酢酸エステルへの完
全な変換を示した。反応混合物をシリカゲル上で
クロマトグラフにかけ(9:1塩化メチレン:酢
酸エチル溶離剤)、精製された1−アセトキシ−
2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸ベンズ
ヒドリル(Rf0.65(4:1クロロホルム:酢酸エ
チル)〕を得た。 実施例 10 1−アセトキシ−2−メチルカルバペナム−3
−カルボン酸 1−アセトキシ−2−メチルカルバペナム−3
−カルボン酸ベンズヒドリル(26mg)を3mlの酢
酸エチルに溶解させた、水素化触媒(炭素上10%
のパラジウム、26mg)を加えて、反応混合物を室
温、大気圧で1時間水素化したがそのときtlc
(4:1クロロホルム:酢酸エチル)は出発物質
が残留しないことを示した。濾過によつて触媒を
回収し、濾液を真空中で蒸発させて、1−アセト
キシ−2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸
を得た。〔15mg:Rf0.0(4:1クロロホルム:酢
酸エチル);ir(CH2Cl2)1770、1730cm-1〕 生成物を塩化メチレン中に溶解させ、当量のト
リエチルアミンを加え、蒸発乾燥させて、そのト
リエチルアンモニウム塩を製造した。他の薬学的
に許容し得るアミン塩は、同様の方法で製造され
る。 この生成物のナトリウム塩は、重炭酸ナトリウ
ム1当量の作用によつて遊離酸を水に溶解させ、
これによつて得られる溶液を凍結乾燥させること
によつて製造される。 同じ方法によつて、2−メチル−1−オキソカ
ルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドリルおよ
び1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3
−カルボン酸ベンズヒドリルが各々、2−メチル
−1−オキソカルバペナム−3−カルボン酸ナト
リウムおよび1−ヒドロキシ−2−メチルカルバ
ペナム−3−カルボン酸ナトリウムに変えられ
る。 実施例 11 2−メチル−1−オキソカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチ
ル 反応をirスペクトル分析によつて検査し、実施
例1の工程に従つて、2−ジアゾ−3−メチル−
1−ベーターオキソセフ−3−エム−4−カルボ
ン酸2,2,2−トリクロロエチルを2−メチル
−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸2,2,2−トリクロロエチルに変えた。10
mgの規模では、反応を完了するのに15分を要し、
一方100mgの規模では、40分を要した。ラネーニ
ツケル処理することなく、真空中で反応混合物を
蒸発させることによつて、生成物を単離した。 実施例 12 1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−
エム−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロ
エチル 実施例11に従つて、100g(0.317ミリモル)の
前駆体オキシドから新しく製造した2−メチル−
1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン
酸2,2,2−トリクロロエチルを2mlの塩化メ
チレンに溶解させ、−78℃に冷却した。水素化ホ
ウ素テトラメチルアンモニウム(23mg、0.079ミ
リモル)を加えた。30分後、irスペクトル分析
(1775cm-1)は十分な還元を示した。酢酸(0.58
当量、10ミクロリツトル)で反応を止め、水性緩
衝液(PH7)で二度抽出し、無水硫酸マグネシウ
ム上で乾燥させ、濾過して、1−ヒドロキシ−2
−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
2,2,2−トリクロロエチルの溶液を得た。所
望ならば、この生成物はさらに、温度を下げて真
空中で蒸発乾燥させることによつて単離される。 同じ工程によつて、2−メチル−1−オキソカ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸ベンズヒド
リルが、1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペン
−2−エム−3−カルボン酸ベンズヒドリルに変
えられる。 実施例 13 1−アセトキシ−2−メチルカルバペン−2−
エム−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロ
エチル 実施例11および12によつて100mg(0.317ミリモ
ル)の1−ベータ−オキシドから新しく製造した
1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチ
ルの塩化メチレン溶液に、24ミクロリツトル
(0.317ミリモル)のピリジン、29ミクロリツトル
(0.317ミリモル)の無水酢酸および4mgの4−ジ
メチルアミノピリジンを加えた。赤外スペクトル
分析は、所望の酢酸エステルへの完全な変換を示
した。水洗および乾燥に続いて、蒸発乾燥させ
て、1−アセトキシ−2−メチルカルバペン−2
−エム−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロ
エチルを得た。〔ir(CH2Cl2)1780、1725、1700
cm-1;Rf0.7−0.75(4:1クロロホルム::酢酸
エチル)〕 同じ方法によつて、1−ヒドロキシ−2−メチ
ルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ベンズ
ヒドリルは、1−アセトキシ−2−メチルカルバ
ペン−2−エム−3−カルボン酸ベンズヒドリル
に変えられる。 実施例 14 1−アセトキシ−2−メチルカルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ナトリウム 方法A ジヤスト(Just)およびグロジンガー
(Grozinger)の方法〔Synthesis、457(1976)〕
に従つて、2,2,2−トリクロロエチルエステ
ルの選択的な緩和な裂開を行なつた。1−アセト
キシ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(46mg)
をテトラヒドロフラン0.812ml中に溶解させて、
0℃に冷却した。亜鉛末(85mg)を加え、続いて
水性リン酸塩緩衝液(0.162ml、PH5.5)を加え
た。反応混合物を0℃で30分間かくはんしたが、
この時tlc(4:1クロロホルム:酢酸エチル)は
有意量の還元を示さなかつた。混合物を室温まで
あたためた。tlcによつて、ゆつくりした反応が
示された。15分後、追加の亜鉛末(85mg)を加え
て、3時間かくはんを続けると、このときtlcは、
反応が事実上完了していることを示した。反応混
合物を濾過し、テトラヒドロフランを真空中で濾
液から除いた。水性残留物を、重炭酸ナトリウム
でPH7.0に調整し、凍結乾燥すると、1−アセト
キシ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ナトリウムが得られた(Rf0.0、(4:1
クロロホルム:酢酸エチル)〕。 方法B 実施例10の方法によつて、1−アセトキシ−2
−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ベンズヒドリルを水添分解すると、1−アセトキ
シ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸およびそのナトリウム塩が生成される。 実施例 15 2−アセトキシメチル−1−オキソカルバペン
−2−エム−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ル 2−ジアゾ−1−ベータ−オキソセフアロスポ
ラン酸ピバロイルオキシメチル(25mg)を25mlの
塩化メチレンに溶解させ、−78℃に冷却し、太陽
灯を照射した。反応を赤外スペクトル分析によつ
て検査し、ジアゾ帯の消失を追跡した。反応は1
時間後に事実上完了し、その結果、2−アセトキ
シメチル−1−オキソカルバペン−2−エム−3
−カルボン酸ピバロイルオキシメチルの塩化メチ
レン溶液が得られた。〔ir(CH2Cl2)1810、1740
cm-1〕生成物は、真空中の蒸発によつて油状物と
して単離された。低温に保持すると単離の間不都
合な分解が妨げられる。 実施例 16 2−メチル−1−オキソ−6−(2−フエノキ
シアセタミド)カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチル 実施例1の別法のどちらか一つに従つて、塩化
メチレン5ml中の2−ジアゾ−3−メチル−1−
ベータ−オキソ−7−(2−フエノキシアセタミ
ド)セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイル
オキシメチル(5mg)(照射時間30分)を、2−
メチル−1−オキソ−6−(2−フエノキシアセ
タミド)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチル〔ir(CH2Cl2)1805、
1740、1715、1680cm-1〕に変えた。 実施例 17 2−メチル−1−オキソ−6−(2−フエノキ
シアセタミド)カルバペナム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチル 200mgの2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ
−オキソ−7−(2−フエノキシアセタミド)セ
フ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチルから(単離段階に2gのラネーニツケル処
理を組み入れて)新しく製造した2−メチル−1
−オキソ−6−(2−フエノキシアセタミド)カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイル
オキシメチルを1mlのテトラヒドロフランに溶解
させ、0−5℃に保つた。30%のテトラヒドロフ
ランを含有する酢酸6ml中、2gの特に活性化し
た亜鉛末(実施例2)のかくはんしたスラリーに
加えた。この温度で1時間かくはんした後、反応
混合物をトルエンで希釈し、真空中で蒸発乾燥さ
せると、2−メチル−1−オキソ−6−(2−フ
エノキシアセタミド)カルバペナム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル〔Rf0.34(9:1ク
ロロホルム:酢酸エチル;ir(CH2Cl2)1790、
1750、1680cm-1〕が得られた。 実施例 18 1−ヒドロキシ−2−メチル−6−2−(フエ
ノキシアセタミド)カルバペナム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル 実施例3および6の工程によつて、塩化メチレ
ン3ml中の2−メチル−1−オキソ−6−(2−
フエノキシアセタミド)カルバペナム−3−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチル(102mg;0.23ミ
リモル)を、水素化ホウ素テトラブチルアンモニ
ウム(15mg、0.06ミリモル)の作用で還元し、単
離して、精製された1−ヒドロキシ−2−メチル
−6−(2−フエノキシアセタミド)カルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔68
mg;Rf0.26(4:1クロロホルム:酢酸エチル);
ir(CH2Cl2)1775、1750、1675cm-1〕を得た。 実施例 19 1−アセトキシ−2−メチル−6−(2−フエ
ノキシアセタミド)カルバペナム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル 実施例18の工程によつて、2−メチル−1−オ
キソ−6−(2−フエノキシアセタミド)カルバ
ペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(135mg、0.3ミリモル)を水素化ホウ素テトラブ
ルアンモニウムを用いて還元し、単離は、洗浄
し、乾燥させそしてろ過した、1−ヒドロキシ−
2−メチル−6−(2−フエノキシアセタミド)
カルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチルの塩化メチレン溶液が得られた段階で行な
われた。この溶液を−10℃に冷却した。ピリジン
(24mg、0.3ミリモル)、無水酢酸(31mg、0.3ミリ
モル)および4−ジメチルアミノピリジン(4
mg、0.3ミリモル)を順次加えた。 −10℃で1時間かくはんした後、tlc(4:1ク
ロロホルム:酢酸エチル)は、完全なアセチル化
を示した。反応混合物をトルエンで希釈し、トル
エンで何度か洗いながら真空中で溶媒を除去して
乾燥させた。シリカゲル上のクロマトグラフイー
(20:1塩化メチレン:酢酸エチル)によつて、
1−アセトキシ−2−メチル−6−(2−フエノ
キシアセタミド)カルバペナム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチル〔10mg;Rf0.36(4:1
クロロホルム:酢酸エチル);ir(CH2Cl2)1780、
1750、1685cm-1〕を得た。 実施例 20 2−メチル−1−オキソ−6−2−(フエノキ
シアセタミド)カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ベンズヒドリル パイレツクスガラスフラスコ内の、200mlの塩
化メチレン中の2−ジアゾ−3−メチル−1−ベ
ータ−オキソ−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリル
(200mg)を、−78℃で、30分間太陽灯照射した。
反応混合物を蒸発乾燥させて、2−メチル−1−
オキソ−6−(2−フエノキシアセタミド)カル
バペン−2−エム−3−カルボン酸ベンズヒドリ
ル〔ir(CH2Cl2)1810、1720、1690cm-1〕を得た。 同じ工程によつて、2−ジアゾ−1−ベータ−
オキソ−7−(2−フエノキシアセタミド)セフ
−3−エム−4−カルボン酸2,2,2−トリク
ロロエチル〔エビングハウス(Ebbinghaus)外、
J.Org.Chem.44、4697(1979)〕は2−メチル−1
−オキソ−6−(2−フエノキシアセタミド)カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸2,2,2
−トリクロロエチルに転位され、そして、2−ジ
アゾ−1−ベータ−オキソ−7−(2−フエノキ
シアセタミド)セフアロスポラン酸ベンズヒドリ
ル〔エビングハウス(Ebbinghaus)外、同一文
献同ページ〕は2−アセトキシメチル−1−オキ
ソ−6−(2−フエノキシアセタミド)カルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸ベンズヒドリルに
転位される。 実施例 21 2−メチル−1−オキソ−6−(2−フエノキ
シアセタミド)カルバペナム−3−カルボン酸
ベンズヒドリル 実施例20の工程に従つて、200mgの2−ジアゾ
−3−メチル−1−ベータ−オキソ−7−(2−
フエノキシアセタミド)セフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ベンズヒドリルから新しく製造された2
−メチル−1−オキソ−6−(2−フエノキシア
セタミド)カルバペン−2−エム−2−カルボン
酸ベンズヒドリルを必要最少量のテトラヒドロフ
ランに溶解させて、−10℃で、酢酸4mlとテトラ
ヒドロフラン2mlとの混合物中にスラリー化させ
た特に活性化させた亜鉛末(実施例2)2gの混
合物に加えた。反応混合物を−10℃で1時間かく
はんし、トルエンで希釈し、トルエンで何度か洗
いながら真空中で蒸発乾燥させ、トルエンに溶解
させ、亜鉛と亜鉛塩をろ過によつて除去し、再び
蒸発させて、2−メチル−1−オキソ−6−(2
−フエノキシアセタミド)カルバペナム−3−カ
ルボン酸ベンズヒドリル〔140mg;ir(CH2Cl2
1790、1745、1680cm-1〕を得た。 実施例34、方法Bの類似の亜鉛還元に従う単離
を伴なう。同じ工程によつて、2−メチル−1−
オキソ−6−(2−フエノキシアセタミド)カル
バペン−2−エム−3−カルボン酸2,2,2−
トリクロロエチルが、2−メチル−1−オキソ−
6−(2−フエノキシアセタミド)カルバペナム
−3−カルボン酸ナトリウムに変えられる。 実施例 22 1−ヒドロキシ−2−メチル−6−(2−フエ
ノキシアセタミド)−カルバペナム−3−カル
ボン酸ベンズヒドリル 実施例3に詳述した工程に従つて、塩化メチレ
ン15ml中の2−メチル−1−オキソ−6−(2−
フエノキシアセタミド)カルバペナム−3−カル
ボン酸ベンズヒドリル(138mg、0.28ミリモル)
を、水素化ホウ素テトラブチルアンモニウム(18
mg、0.07ミリモル)を用いて−78℃で還元し、検
査し、そして、洗浄し乾燥させた1−ヒドロキシ
−2−メチル−6−(2−フエノキシアセタミド)
カルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドリルの
塩化メチレン溶液〔Rf0.24(4:1クロロホル
ム:酢酸エチル)〕として単離した。所望ならば、
この生成物は真空中で蒸発乾燥させることによつ
て、さらに単離される。 実施例 23 1−アセトキシ−2−メチル−6−(2−フエ
ノキシアセタミド)カルバペナム−3−カルボ
ン酸ベンズヒドリル 実施例22に従つて新しく製造した。洗浄し、乾
燥させた、1−ヒドロキシ−2−メチル−6−
(2−フエノキシアセタミド)カルバペナム−3
−カルボン酸ベンズヒドリルの塩化メチレン溶液
を−10℃に冷却した、ピリジン(22mg、0.28ミリ
モル)、無水酢酸(29mg、0.28ミリモル)および
4−ジメチルアミノピリジン(3.4mg、0.028ミリ
モル)を順次加えた。−10℃で1時間かくはんし
た後、tlc(4:1クロロホルム:酢酸エチル)
は、アセチル化が完全であることを示した。反応
混合物を、トルエンで何度か洗いながら真空中で
蒸発乾燥させた。塩化メチレン−酢酸エチル勾配
(酢酸エチル0ないし7.5%)を用いるシリカゲル
上のクロマトグラフイーによつて、1−アセトキ
シ−2−メチル−6−(2−フエノキシアセタミ
ド)カルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドリ
ル〔18mg;Rf0.56(4:1クロロホルム:酢酸エ
チル);ir(CHCl3)1780、1730、1680cm-1〕を得
た。 実施例 24 1−アセトキシ−2−メチル−6−(2−フエ
ノキシアセタミド)カルバペナム−3−カルボ
ン酸 1−アセトキシ−2−メチル−6−(2−フエ
ノキシアセタミド)カルバペナム−3−カルボン
酸ベンズヒドリル(18mg)を3mlの酢酸エチルに
溶解させた。水素化触媒(炭素上の10%パラジウ
ム18mg)を加えて、混合物を、大気圧、室温で1
時間水素化した。tlc(4:1クロロホルム:酢酸
エチル)が何の変化も示さないときは、触媒の第
二アクリオート(18mg)を加えた。tlc検定に従
えば、次の1時間に多少の変化がおこり、そのと
き触媒の第三アクリオート(18mg)を加えた。さ
らに1時間の水素化の後、tlc検定は還元が完了
していることを示した。触媒は、酢酸エチル洗浄
をともなう濾過によつて回収した。合わせた濾液
と洗浄液を、真空中で蒸発乾燥させて、1−アセ
トキシ−2−メチル−6−(2−フエノキシアセ
タミド)カルバペナム−3−カルボン酸〔Rf0.77
(18:1アセトン:水);ir(CH2Cl2)1775、
1725、1675cm-1〕を得た。 実施例 25 6−メトキシ−2−メチル−1−オキソ−6−
(2−フエノキシアセタミド)カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ル 方法A 実施例1に従つて、15mlの塩化メチレン中の2
−ジアゾ−7−メトキシ−3−メチル−1−ベー
タ−オキソ−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチル(15mg)に、−78℃で10分間太陽灯銭照
射すると、そのとき、ir分析は、転位が完了して
いることを示した。ラネーニツケル(150mg)を
加えて、−78℃で30分間かくはんを続けた。ラネ
ーニツケルをろ過によつて除去し、ろ液を真空中
で蒸発させて、6−メトキシ−2−メチル−1−
オキソ−6−(2−フエノキシアセタミド)カル
バペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオ
キシメチル〔ir(CH2Cl2)1810、1750、1715、
1690cm-1〕を得た。 方法B 実施例1に従つて、50mlの塩化メチレン中の2
−ジアゾ−7−メトキシ−3−メチル−1−ベー
タ−オキソ−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロロイルオ
キシメチル(50mg)に、−78℃で15分間太陽灯照
射すると、そのときir分析は転位が完了している
ことを示した。真空中で反応混合物を蒸発させる
と、後の工程に適する6−メトキシ−2−メチル
−1−オキソ−6−(2−フエノキシアセタミド)
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチルが得られた。 実施例 26 6−メトキシ−2−メチル−1−オキソ−6−
(2−フエノキシアセタミド)カルバペナム−
3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 新しく製造された、実施例25、方法Bの6−メ
トキシ−2−メチル−1−オキソ−6−(2−フ
エノキシアセタミド)カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸ピバロイルオキシメチルを必要最少
量のテトラヒドロフランに溶解させ、0℃に保つ
た酢酸1mlおよびテトラヒドロフラン0.5mlの混
合物中の特に活性化された亜鉛末(実施例2;
500mg)スラリーに加えた。0℃で1時間かくは
んした後、反応混合物をトルエンで希釈し、真空
中で蒸発乾燥させ、トルエンで数回洗つた。残留
物を塩化メチレンに再び溶解させ、ろ過によつて
亜鉛を除去し、ろ液を真空中で再濃縮して乾燥さ
せた。残留物をエーテルに溶解させ、不溶性不純
物をろ過によつて除き、そして、ろ液を再び真空
中で蒸発乾燥させると、6−メトキシ−2−メチ
ル−1−オキソ−6−(2−フエノキシアセタミ
ド)カルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオ
キシメチル〔20mg;Rf0.70(4:1クロロホル
ム:酢酸エチル)〕が得られた。 実施例 27 1−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−
6−(2−フエノキシアセタミド)カルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 塩化メチレン10ml中の6−メトキシ−2−メチ
ル−1−オキソ−6−(2−フエノキシアセタミ
ド)カルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオ
キシメチル(79mg、0.17ミリモル)を、−78℃で、
水素化ホウ素テトラブチルアンモニウム(11mg、
0.04ミリモル)を用いて還元し、反応を検査し、
実施例3に従つて粗生成物を単離した。シリカゲ
ル上のクロマトグラフ(溶離剤3:1塩化メチレ
ン:酢酸エチル)にかけ、irによつて検査して、
1−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−6
−(2−フエノキシアセタミド)カルバペナム−
3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔9.8mg、
12%;Rf0.3(4:1クロロホルム:酢酸エチ
ル);ir(CH2Cll2)1770、1750、1670cm-1〕を得
た。 実施例 28 2−メチル−1−オキソ−6−〔2−フエニル
−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カル
バペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイル
オキシメチル 実施例1に従つて、2−ジアゾ−3−メチル−
1−ベータ−オキソ−7−〔2−フエニル−2−
(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1
−カルボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エム
−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル(10
mg)を10mlの塩化メチレンに溶解させ、−78℃に
冷却して、20分間太陽灯照射した。反応物を真空
中で蒸発乾燥させて、2−メチル−1−オキソ−
6−〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,3−
ジオキソピペラジン−1−カルボキサミド)アセ
タミド〕カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチル〔ir(CH2Cl2)1815、
1750、1700cm-1〕を得た。 実施例 29 2−メチル−1−オキソ−6−〔2−フエニル
−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カル
ババペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチル 方法A 2−メチル−1−オキソ−6−〔2−フエニル
−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジ
ン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチル〔実施例28に従つて、127mg(0.19ミリモ
ル)のセフ−3−エム前駆体から新しく製造し
た〕を、最少量のテトラヒドロフランに溶解さ
せ、0℃で、酢酸26mlとテトラヒドロフラン12ml
の混合物中の活性亜鉛末(1.27g)スラリーに加
えた。0℃でかくはんを1時間続けた。実施例2
に詳述した工程に従つて、生成物を単離し、続い
てエーテルで研和して、2−メチル−1−オキソ
−6−〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,3
−ジオキソピペラジン−1−カルボキサミド)ア
セタミド〕カルバペナム−3−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル〔30mg;Rf0.91(酢酸エチル)〕
を得た。エーテル研和液を蒸発乾燥させることに
よつて、純度の低い生成物をさらに13mg得た。 方法B 下の実施例69の方法Bによつて、2−メチル−
1−オキソ−6−〔2−フエニル−2−(4−エチ
ル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カルボキ
サミド)アセタミド〕カルバペナム−3−カルボ
ン酸ナトリウムをエステル化して、2−メチル−
1−オキソ−6−〔2−フエニル−2−(4−エチ
ル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カルボキ
サミド)アセタミド〕カルバペナム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチルを生成させる。 当量の酢酸ブロモメチル、臭化1,3−ジヒド
ロ−3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1−イルま
たは塩化1−エトキシカルボニルオキシエチルに
適宜置き換えて、同じ方法を用いて、相当する、
2−メチル−11−オキソ−6−〔2−フエニル−
2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン
−1−カルボキサミド)アセタミド〕カルバペナ
ム−3−カルボン酸のアセトキシメチル、1,3
−ジヒドロ−3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1
−イルおび1−エトキシカルボニルオキシエチル
エステルがが製造される。 実施例 30 1−ヒドロキシ−2−メチル−6−〔2−フエ
ニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピ
ペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕
カルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチル 方法A 塩化メチレン10ml中の2−メチル−1−オキソ
−6−〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,3
−ジオキソピペラジン−1−カルボキサミド)ア
セタミド〕カルバペナム−3−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル(103mg、0.16ミリモル)を、−
78℃で水素化ホウ素テトラブチルアンモニウム
(11mg、0.04ミリモル)と反応させた。15分後、
tlc(酢酸エチル)は還元が完了していることを示
した。クロマトグラフイーの力離剤として1:1
クロロホルム:酢酸エチルを用いることを除いて
実施例3に従う単離によつて、1−ヒドロキシ−
2−メチル−6−〔2−フエニル−2−(4−エチ
ル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カルボキ
サミド)アセタミド〕カルバペナム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル〔15mg、15%;ir
(CH2Cl2)1775、1760、1720、1690cm-1;Rf0.0
(酢酸エチル)〕を得た。 同じ方法によつて、実施例29の他のエステル
は、相当する1−ヒドロキシ−2−メチル−6−
〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,3−ジオ
キソピペラジン−1−カルボキサミド)アセタミ
ド〕カルバペナム−3−カルボン酸のアセトキシ
メチル、1,3−ジヒドロ−3−オキソベンゾ
〔C〕フラン−1−イルおよび1−エトキシカル
ボニルオキシエチルエステルに変えられる。 方法B 下の実施例39の方法Bによつて、1−ヒドロキ
シ−2−メチル−6−〔2−フエニル−2−(4−
エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カル
ボキサミド)アセタミド〕カルバペナム−3−カ
ルボン酸ナトリウムは、1−ヒドロキシ−2−メ
チル−6−〔2−フエニル−2−(4−エチル−
2,3−ジオキソピペラジン−1−カルボキサミ
ド)アセタミド〕カルバペナム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチルに変えられる。 当量の適当な酢酸ブロモメチル、臭化1,3−
ジヒドロ−3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1−
イルまたは塩化1−エトキシカルボニルオキシエ
チルに置き換えて、同じ方法によつて、相当する
1−ヒドロキシ−2−メチル−6−〔2−フエニ
ル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カルバ
ペナム−3−カルボン酸のアセトキシメチル、
1,3−ジヒドロ−3−オキソベンズ〔C〕フラ
ン−1−イルおよび1−エトキシカルボニルオキ
シエチルエステルが製造される。 実施例 31 2−メチル−4−オキソ−6−〔2−フエニル
−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カル
バペン−2−エム−3−カルボン酸2−ナフチ
ルメチル 実施例1(ラネーニツケル処理を行なわない)
の工程に従つて、2−ジアゾ−3−メチル−1−
ベータ−オキソ−7−〔2−フエニル−2−(4−
エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カル
ボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エム−4−
カルボン酸2−ナフチル(237mg)を、2−メチ
ル−1−オキソ−6−〔2−フエニル−2−(4−
エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カル
ボキサミド)アセタミド〕カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸2−ナフチルメチルに変えた。 同じ方法によつて、2−ジアゾ−3−メチル−
1−ベータ−オキソ−7−〔2−フエニル−2−
(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1
−カルボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エム
−4−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
は、2−メチル−1−オキソ−6−〔2−フエニ
ル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カルバ
ペン−2−エム−3−カルボン酸2,2,2−ト
リクロロエチルに変えられる。 実施例 32 2−メチル−1−オキソ−6−〔2−フエニル
−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カル
バペナム−3−カルボン酸2−ナフチルメチル 実施例31の2−メチル−1−オキソ−6−〔2
−フエニル−(4−エチル−2,3−ジオキソピ
ペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸2−ナフチ
ルメチルを最少量のテトラヒドロフランに溶解さ
せて、0℃で、5mlの酢酸−30%テトラヒドロフ
ラン中の活性亜鉛(2.37g)のスラリーに加え
た。0℃で1時間後、実施例2に詳述した工程に
従つて、生成物を単離した。得られる生成物をエ
ーテルに溶解させ、不溶物をろ過によつてろ過
し、ろ液を真空中で蒸発乾燥させて、2−メチル
−1−オキソ−6−〔2−フエニル−2−(4−エ
チル−2,3−オキソピペラジン−1−カルボキ
サミド)アセタミド〕カルバペナム−3−カルボ
ン酸2−ナフチルメチル〔36mg、16%;Rf0.48
(酢酸エチル)〕を得た。 実施例 33 1−ヒドロキシ−2−メチル−6−〔2−フエ
ニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピ
ペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕
カルバペナム−3−カルボン酸2−ナフチルメ
チル −78℃で、3.6mlの塩化メチレン中の2−メチ
ル−1−オキソ−6−〔2−フエニル−2−(4−
エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カル
ボキサミド)アセタミド〕カルバペナム−3−カ
ルボン酸2−ナフチルメチル(36mg、0.056ミリ
モル)を、水素化ホウ素テトラブチルアンモニウ
ム(3.6mg、0.014ミリモル)で還元した。−78℃
で1時間の反応時間後、tlc(酢酸エチル)は、変
換が完了したことを示した。実施例3(クロマト
グラフイーは行なわない)に従つて単離して、1
−ヒドロキシ−2−メチル−6−〔2−フエニル
−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジ
ン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カルバペ
ナム−3−カルボン酸2−ナフチルメチル〔36
mg;Rf0.13(酢酸エチル)〕を得た。 実施例 34 1−ヒドロキシ−2−メチル−6−〔2−フエ
ニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピ
ペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕
カルバペナム−3−カルボン酸ナトリウム 方法A 1−ヒドロキシ−2−メチル−6−〔2−フエ
ニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペ
ラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カル
バペナム−3−カルボン酸2−ナフチルメチル
(36mg、0.056ミリモル)を2mlのジオキサンに溶
解させた。水(1ml)、重炭酸ナトリウム(4.7
mg、0.056ミリモル)および水素化触媒(炭素上
10%パラジウム36mg)を加え、そして混合物を
50psingおよび室温で30分間水素化した。tlc
(9:1アセトン:水および90:10:2クロロホ
ルム:エタノール:酢酸)による検査は、水素化
が不完全であることを示した。追加の炭素上の10
%パラジウム36mgを加えて、同じ条件下で再び水
素化を30分間行なうと、その時tlc検査は反応が
完了していることを示した。ろ過によつて触媒を
回収し、ろ液を凍結乾燥させて、1−ヒドロキシ
−2−メチル−6−〔2−フエニル−2−(4−エ
チル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カルボ
キサミド)アセタミド〕カルバペナム−3−カル
ボン酸ナトリウム〔10mg、34%;Rf0.3(9:1ア
セトン:水);Rf0.3(90:10:2クロロホルム:
エタノール:酢酸);ir(スジヨール)1770、
1750、1710cm-1〕を得た。 同じ方法によつて、2−メチル−1−オキソカ
ルバペナム−3−カルボン酸2−ナフチルメチル
が2−メチル−1−オキソカルバペナム−3−カ
ルボン酸2−ナフチルメチルに変換される。 方法B 実施例2,7,17,21などの方法によつて、2
−メチル−1−オキソ−6−〔2−フエニル−2
−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン−
1−カルボキサミド)アセタミド〕カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸2,2,2−トリクロ
ロエチルが還元され(同時に脱エステル化され
る)て、2−メチル−1−オキソ−6−〔2−フ
エニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピ
ペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕カ
ルバペナム−3−カルボン酸が得られ、この反応
混合物のろ過、真空中の蒸発、ろ液の凍結乾燥、
PH7.0(重炭酸ナトリウムを用いる)での所望の生
成物の水への溶解、ろ過およびろ液の凍結乾燥に
よつてナトリウム塩として単離される。 同じ方法によつて、2−メチル−1−オキソカ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸2,2,2
−トリクロロエチルは2−メチル−1−オキソカ
ルバペナム−3−カルボン酸ナトリウムに変換さ
れる。 実施例 35 2−メチル−6−(5−メチル−3−フエニル
イソキサゾール−4−カルボキサミド)−1−
オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチル 実施例1に詳記した方法を用いて、2−ジアゾ
−3−メチル−7−(5−メチル−3−フエニル
イソキサゾール−4−カルボキサミド)−1−ベ
ータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル(222mg)を照射し、反応
を検査し、そして生成物を単離(ラネーニツケル
処理は行なわない)して、2メチル−6−(5−
メチル−3−フエニルイソキサゾール−4−カル
ボキサミド)−1−オキソカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔ir
(CH2Cl2)1810、1750、1710、1680cm-1〕を得
た。 実施例 36 2−メチル−6−(5−メチル−3−フエニル
イソキサゾール−4−カルボキサミド)−1−
オキソカルバペナム−3−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチル 実施例35の2−メチル−6−(5−メチル−3
−フエニルイソキサゾール−4−カルボキサミ
ド)−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチルを、5.3mlの酢
酸−30%テトラヒドロフラン中の亜鉛(2.22g)
を用いて実施例2に詳記した方法によつて還元
し、実施例2および32に詳記した方法に従つて単
離すると、2−メチル−6−(5−メチル−3−
フエニルイソキサゾール−4−カルボキサミド)
−1−オキソカルバペナム−3−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチル〔100mg、全部で50%;ir
(CH2Cl2)1790、1750、1670cm-1〕が得られた。 実施例 37 1−ヒドロキシ−2−メチル−6−(5−メチ
ル−3−フエニルイソキサゾール−4−カルボ
キサミド)−カルバペナム−3−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル 実施例33に詳記した方法によつて、−78℃で10
mlの塩化メチレン中の2−メチル−6−(5−メ
チル−3−フエニルイソキサゾール−4−カルボ
キサミド)−1−オキソカルバペナム−3−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチル(100mg、0.2ミリ
モル)を水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム
(13mg、0.05ミリモル)で還元し、反応を検査し、
生成物を単離した。シリカゲル上のクロマトグラ
フイー(3:1塩化メチレン;酢酸エチル)によ
つて最終的な精製を行なつて、1−ヒドロキシ−
2−メチル−6−(5−メチル−3−フエニルイ
ソキサゾール−4−カルボキサミド)カルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔18
mg、ir(CH2Cl2)1775、1750、1660cm-1〕を得た。 実施例 38 6−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−2−メチル−
1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル 実施例1、6、11、15、16などの方法によつ
て、7−D−(2−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−2−フエニルアセタミド)−2−ジアゾ−
3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム
−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルを転位
させると、6−D−(2−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−2−フエニルアセタミド)−2−メ
チル−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチルが生成される。 実施例 39 6−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−2−メチル−
1−オキソカルバペナム−3−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチル 実施例2、7、17、21等の方法によつて、6−
D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2
−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチルを還元して、6−D−(2−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニルア
セタミド)−2−メチル−1−オキソカルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルとす
る。 参考例 1 6−D−(2−アミノ−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−
3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 実施例10の方法によつて、6−D−(2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニルアセ
タミド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム
−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルを水添
分解して、6−D−(2−アミノ−2−フエニル
アセタミド−2−メチル−1−オキソカルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルとす
る。触媒はろ過によつて回収され、生成物は、ト
ルエンで洗いながらろ液を真空中で蒸発乾燥させ
ることによつて回収される。 実施例 40 6−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−1−ヒドロキ
シ−2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチル 実施例3、8、18、22等の方法によつて、6−
D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2
−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチルを還元して、6−D−(2−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−2−フエニルアセタミ
ド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム
−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルとす
る。 参考例 2 6−D−(2−アミノ−2−フエニルアセタミ
ド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 方法A 参考例1の方法によつて、6−D−(2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニルアセ
タミド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペ
ナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルを
水添分解して、6−D−(2−アミノ−2−フエ
ニルアセタミド)−1−ヒドロキシ−2−メチル
カルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチルを生成させる。 方法B 実施例3、8、18、22等の方法によつて、6−
D−(2−アミノ−2−フエニルアセタミド)−2
−メチル−1−オキソカルバペナム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチルを還元して、6−D
−(2−アミノ−2−フエニルアセタミド)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチルとする。 実施例 41 1−アセトキシ−6−D−(2−ベンジルオキ
シカルボニルアミノ−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチルカルバペナム−3−カルボン
酸ピバロイルオキシメチル 実施例9、19、23等の方法によつて、6−D−
(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フ
エニルアセタミド)−1−ヒドロキシ−2−メチ
ルカルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチルをアセチル化して、1−アセトキシ−6
−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
2−フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペ
ナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルを
生成させる。 参考例 3 1−アセトキシ−6−D−(2−アミノ−2−
フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキキシメチル 参考例1の方法によつて、1−アセトキシ−6
−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
2−フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペ
ナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルを
水添分解して、1−アセトキシ−6−D−(2−
アミノ−2−フエニルアセタミド)−2−メチル
カルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチルを得る。 実施例 42 6−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−2−メチル−
1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸ベンズヒドリル 実施例1、6、11、15等の方法によつて、7−
D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2
−フエニルアセタミド)−2−ジアゾ−3−メチ
ル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ベンズヒドリルを転位させ、6−D−
(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フ
エニルアセタミド)−2−メチル−1−オキソカ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸ベンズヒド
リルとした。 実施例 43 6−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−2−メチル−
1−オキソカルバペナム−3−カルボン酸ベン
ズヒドリル 実施例2、7、17、21等の方法によつて、6−
D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2
−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ベンズ
ヒドリルを還元して、6−D−(2−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−3
−カルボン酸ベンズヒドリルにする。 参考例 4 6−D−(2−アミノ−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−
3−カルボン酸 参考例1の方法によつて、6−D−(2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニルアセ
タミド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム
−3−カルボン酸ベンズヒドリルの両方のエステ
ル基を水添分解して、6−D−(2−アミノ−2
−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペナム−3−カルボン酸にする。 実施例 44 6−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−1−ヒドロキ
シ−2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸
ベンズヒドリル 実施例3、8、18、22等の方法によつて、6−
D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2
−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドリル
を還元して、6−D−(2−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−2−フエニルアセタミド)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カル
ボン酸ベンズヒドリルにする。 参考例 5 6−D−(2−アミノ−2−フエニルアセタミ
ド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸 参考例1の方法によつて、6−D−(2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニルアセ
タミド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペ
ナム−3−カルボン酸ベンズヒドリルを、6−D
−(2−アミノ−2−フエニルアセタミド)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カル
ボン酸に変える。 実施例 45 1−アセトキシ−6−D−(2−ベンジルオキ
シカルボニルアミノ−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチルカルバペナム−3−カルボン
酸ベンズヒドリル 実施例9、19、23等の方法によつて、6−D−
(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フ
エニルアセタミド)−1−ヒドロキシ−2−メチ
ルカルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドドリ
ルをアセチル化して、1−アセトキシ−6−D−
(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フ
エニルアセタミド)−2−メチルカルバペナム−
3−カルボン酸ベンズヒドリルを得る。 参考例 6 1−アセトキシ−6−D−(2−アミノ−2−
フエニルアセトアミド)−2−メチルカルバペ
ナム−3−カルボン酸 参考例1の方法によつて、1−アセトキシ−6
−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
2−フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペ
ナム−3−カルボン酸ベンズヒドリルは1−アセ
トキシ−6−D−(2−アミノ−2−フエニルア
セタミド)−2−メチルカルバペナム−3−カル
ボン酸に変えられる。 参考例 7 6−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−
オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチル 実施例1、6、11、15等の方法によつて、7−
(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フ
エニルアセタミド)−2−ジアゾ−3−メチル−
1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチルは転位して、6−
(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フ
エニルアセタミド)−2−メチル−1−オキソカ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイル
オキシメチルとなる。 同じ方法によつて、製造55の他のエステル類
は、相当する6−(2−ベンジルオキシカルボニ
ル−2−フエニルアセタミド)−2−メチル−1
−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチルおよび2−メチル−6−
〔2−(2−ナフチルメトキシカルボニル)−2−
フエニルアセタミド〕−1−オキソカルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ルに変えられる。 参考例 8 6−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−
オキソカルバペナム−3−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチル 実施例2、7、17、21等の方法によつて、6−
(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フ
エニルアセタミド)−2−メチル−1−オキソカ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイル
オキシメチルは還元されて、6−(2−ベンヒド
リルオキシカルボニル−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−3
−カルボン酸ピバロイルオキシメチルとなる。 同じ方法によつて、参考例7の他のカルバペン
−2−エムエステル類は還元されて、相当する6
−(2−ベンジルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−2−メチル−1−オキソカルバ
ペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
および2−メチル−6−〔2−(2−ナフチルメト
キシカルボニル)−2−フエニルアセタミド〕−1
−オキソカルバペナム−3−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチルとなる。 参考例 9 6−(2−カルボキシ−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−
3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 実施例34の方法によつて、6−(2−ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−3
−カルボン酸ピバロイルオキシメチルは水添分解
されて、6−(2−カルボキシ−2−フエニルア
セタミド)−2−メチル−1−オキソカルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルとな
り、ナトリウム塩として単離される。 同じ方法によつて、相当するベンジルおよび2
−ナフチルメチルエステルを水添分解して同一生
成物を得た。 参考例 10 6−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−1−ヒドロキシ−
2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチル 実施例3、8、18、22等の方法によつて、6−
(2−ベンジルオキシカルボニル−2−フエニル
アセタミド)−2−メチル−1−オキソカルバペ
ナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルは
還元されて、6−(2−ベンジルオキシカルボニ
ル−2−フエニルアセタミド)−1−ヒドロキシ
−2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチルとな。 同じ方法によつて、参考例8の他の4−オキソ
カルバペナムエステル類は、相当する6−(2−
ベンジルオキシカルボニル−2−フエニルアセタ
ミド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルおよ
び1−ヒドロキシ−2−メチル−6−〔2−(2−
ナフチルメトキシカルボニル)−2−フエニルア
セタミド〕カルバペナム−3−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチルに変えられる。 参考例 11 6−(2−カルボキシ−2−フエニルアセタミ
ド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 実施例34の方法によつて、6−(2−ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセタミ
ド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム
−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルは水添
分解されて、6−(2−カルボキシ−2−フエニ
ルアセタミド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカ
ルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チルとなる。 同じ方法によつて、相当する参考例10のベンジ
ルおよび2−ナフチルメチルエステル類が、同一
生成物に変えられた。 参考例 12 1−アセトキシ−6−(2−ベンズヒドリルオ
キシカルボニル−2−フエニルアセタミド)−
2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチル 実施例9、19、23等の方法によつて、6−(2
−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカ
ルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チルはアセチル化されて、1−アセトキシ−6−
(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フ
エニルアセタミド)−2−メチルカルバペナム−
3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルとなる。 同じ方法によつて、参考例11の他のヒドロキシ
エステル類は、相当する1−アセトキシ−6−
(2−ベンジルオキシカルボニル−2−フエニル
アセタミド)−2−メチルカルバペナム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチルおよび1−アセ
トキシ−2−メチル−6−〔2−(2−ナフチルメ
トキシカルボニル)−2−フエニルアセタミド〕
カルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチルに変えられる。 参考例 13 1−アセトキシ−6−(2−カルボキシ−2−
フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 実施例34の方法によつて、1−アセトキシ−6
−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−
フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペナム
−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルは水添
分解されて、1−アセトキシ−6−(2−カルボ
キシ−2−フエニルアセタミド)−2−メチルカ
ルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チルとなる。 同じ方法によつて、相当する参考例12のベンジ
ルおよび2−ナフチルメチルエステルが同一生成
物に変えられる。 参考例 14 6−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−
オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ベンズヒドリル 実施例1、6、11、15等の方法によつて、7−
(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フ
エニルアセタミド)−2−ジアゾ−3−メチル−
1−ベータオキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ベンズヒドリルは転位されて、6−(2−ベン
ズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセ
タミド)−2−メチル−1−オキソカルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ベンズヒドリルとな
る。 同じ方法によつて、製造58の他のジエスチル類
は、相当する、6−(2−ベンズヒドリルオキシ
カルボニル−2−フエニルアセタミド)−2−メ
チル−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸、6−(2−ベンジルオキシカルボニル
−2−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−
オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸お
よび2−メチル−6−〔2−(2−ナフチルメトキ
シカルボニル)−2−フエニルアセタミド〕−1−
オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
の、ベンズヒドリル、ベンジルおよび2−ナフチ
ルメチルエステルに変えられる。 参考例 15 6−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−
オキソカルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒ
ドリル 実施例2、7、17、21等の方法によつて、6−
(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フ
エニルアセタミド)−2−メチル−1−オキソカ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸ベンズヒド
リルは還元されて、6−(2−ベンズヒドリルオ
キシカルボニル−2−フエニルアセタミド)−2
−メチル−1−オキソカルバペナム−3−カルボ
ン酸ベンズヒドリルとなる。 同じ方法によつて、参考例14の他のカルバペン
−2−エムエステル類が、相当する6−(2−ベ
ンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニル)
−2−メチル−1−オキソカルバペナム−3−カ
ルボン酸、6−(2−ベンジルオキシカルボニル
−2−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−
オキソカルバペナム−3−カルボン酸および2−
メチル−6−〔2−(2−ナフチルメチル)−2−
フエニルアセタミド〕−1−オキソカルバペナム
−3−カルボン酸の、ベンズヒドリル、ベンジル
および2−ナフチルメチルエステルに変えられ
る。 参考例 16 6−(2−カルボキシ−2−フエニルアセタミ
ド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−
3−カルボン酸 実施例34の方法によつて、6−(2−ベンズヒ
ドリルオオキシカルボニル−2−フエニルアセタ
ミド)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−
3−カルボン酸ベンズヒドリルの両方のエステル
基が水添分解されて、6−(2−カルボキシ−2
−フエニルアセタミド)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペナム−3−カルボン酸が得られる。 同じ方法によつて、参考例15の他のベンズヒド
リル、ベンジルおよび2−ナフチルメチルジエス
テルが同じ生成物に変えられる。 参考例 17 6−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−1−ヒドロキシ−
2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸ベン
ズヒドリル 実施例3、8、18、22等の方法によつて、6−
(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フ
エニルアセタミド)−2−メチル−1−オキソカ
ルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドリルが還
元されて、6−(2−ベンズヒドリルオキシカル
ボニル−2−フエニルアセタミド)−1−ヒドロ
キシ−2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸
ベンズヒドリルとなる。 同じ方法によつて、参考例16、他のオキソカル
バペナム化合物が、相当する6−(2−ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセタミ
ド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム
−3−カルボン酸、6−(2−ベンジルオキシカ
ルボニル−2−フエニルアセタミド)−1−ヒド
ロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カルボン
酸および1−ヒドロキシ−2−メチル−6−〔2
−(2−ナフチルメトキシカルボニル)−2−フエ
ニルアセタミド〕カルバペナム−3−カルボン酸
の、ベンズヒドリル、ベンジルおよび2−ナフチ
ルメチルエステルに変えられる。 参考例 18 6−(2−カルボキシ−2−フエニルアセタミ
ド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸 実施例34の方法によつて、6−(2−ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセタミ
ド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム
−3−カルボン酸ベンズヒドリルは水添分解され
て、6−(2−カルボキシ−2−フエニルアセタ
ミド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸が得られる。 同じ方法によつて、参考例17の他のベンズヒド
リル、ベンジルおよび2−ナフチルメチルジエス
テルが同一生成物に変えられる。 参考例 19 1−アセトキシ−6−(2−ベンズヒドリルオ
キシカルボニル−2−フエニルアセタミド)−
2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸ベン
ズヒドリル 実施例9、19、23等の方法によつて、6−(2
−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−1−ヒドロキシ−2−メチルカ
ルバペナム−3−カルボン酸ベンズヒドリルがア
セチル化されて、1−アセトキシ−6−(2−ベ
ンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニルア
セタミド)−2−メチルカルバペナム−3−カル
ボン酸ベンズヒドリルが得られる。 同じ方法によつて、参考例17の他のヒドロキシ
カルバペナム化合物が、相当する1−アセトキシ
−6−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペ
ナム−3−カルボン酸、1−アセトキシ−6−
(2−ベンジルオキシカルボニル−2−フエニル
アセタミド)−2−メチルカルバペナム−3−カ
ルボン酸および1−アセトキシ−2−メチル−6
−〔2−(2−ナフチルメトキシカルボニル)−2
−フエニルアセタミド〕カルバペナム−3−カル
ボン酸の、ベンズヒドリル、ベンジルおよび2−
ナフチルメチルエステルに変えられる。 参考例 20 1−アセトキシ−6−(2−カルボキシ−2−
フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペナ
ム−3−カルボン酸 実施例34の方法によつて、1−アセトキシ−6
−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−
フエニルアセタミド)−2−メチルカルバペナム
−3−カルボン酸ベンズヒドリルのベンズヒドリ
ルエステル基を水添分解して、1−アセトキシ−
6−(2−カルボキシ−2−フエニルアセタミド)
−2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸を得
る。 同じ方法によつて、参考例19の他のベンズヒド
リル、ベンジルおよび2−ナフチルメチル遊導体
が同一生成物に変えられる。 実施例 46 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−メチル−
1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル 実施例1の工程によつて、7−アルフア−〔1
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ
−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチルを、塩化メチレン120ml中、−55
℃で41分間照射した。蒸発乾燥させると、6−ア
ルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシ)エチ
ル〕−2−メチル−1−オキソカルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルが
定量的収率で得られた。〔ir(CH2Cl2)1810cm-1〕。 同じ方法によつて、7−アルフア−(p−ニト
ロベンジルオキシカルボニルオキシメチル)−2
−ジアゾ−3−メチル−1−ベータオキソセフ−
3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ルが転位して、6−アルフア−(p−ニトロベン
ジルオキシカルボニルオキシメチル)−3−メチ
ル−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチルとなり; 7−アルフア−(1−アセトキシエチル)−2−
ジアゾ−3−メチル−1−ベータオキソセフ−3
−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
および7−アルフア−(1−アセトキシエチル)−
2−ジアゾ−3−メチル−1−アルフア−オキソ
セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチルが転位して、6−アルフア−(1−アセ
トキシエチル)−2−メチル−1−オキソカルバ
ペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチルとなり; 7−アルフア−(アセトキシメチル)−2−ジア
ゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−
エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルお
よび7−アルフア−(アセトキシメチル)−2−ジ
アゾ−1−アルフア−オキソセフ−3−エム−4
−カルボン酸ピバロイルオキシメチルが転位し
て、6−アルフア−(アセトキシメチル)−2−メ
チル−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチルとなり; 7−アルフア−(2−アセトキシ−2−プロピ
ル)−2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オ
キソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイル
オキシメチルが転位して、6−アルフア−(2−
アセトキシ−2−プロピル)−2−メチル−1−
オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチルとなり;そして 7−アルフア−(1−ベンジルオキシカルボニ
ルオキシエチル)−2−ジアゾ−3−メチル−1
−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ピバロイルオキシメチルが転位して、6−アル
フア−(1−ベンジルオキシカルボニルオキシエ
チル)−2−メチル−1−オキソカルバペン−2
−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
となる。 実施例 47 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−1−ヒドロキ
シ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチル 実施例4の工程によつて、新しく製造した先の
実施例の6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−2−メチ
ル−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチルを還元して、6−
アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニルオキシ)エチル〕−1−ヒドロキシ−2−
メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチルを得た。粗生成物を、溶離
剤として20:1クロロホルム:酢酸エチルを用
い、tlc検査を用いて、シリカゲル上のクロマト
グラフにかけて;収量:62.5mg;Rf0.25(4:1
クロロホルム:酢酸エチル);Rf0.75(酢酸エチ
ル) 同じ方法によつて、先の実施例の他の1−オキ
ソカルバペン−2−エム類は: 6−アルフア−(p−ニトロベンジルオキシカ
ルボニルオキシメチル)−1−ヒドロキシ−2−
メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル; 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム−
3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル; 6−アルフア−(アセトキシメチル)−1−ヒド
ロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−
カルボン酸ピバロイルオキシメチル; 6−アルフア−(1−ベンジルオキシカルボニ
ルオキシエチル)−1−ヒドロキシ−2−メチル
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチル; に変えられる。 実施例 48 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル) 実施例10の工程において、新しく製造した6−
アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニルオキシ)エチル〕−1−ヒドロキシ−2−
メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル(62.6g)を、30mgの5%
Pd/c上で水添分解すると、溶離剤として酢酸
エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフイー後
に、精製される6−アルフア−(1−ヒドロキシ
エチル)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチル〔21.1mg;Rf0.6(酢酸エチル);Rf0.0
(4:1クロロホルム:酢酸エチル)〕が得られ
た。 同じ方法によつて、6−アルフア−(1−ベン
ジルオキシカルボニルオキシエチル)−1−ヒド
ロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−
カルボン酸ピバロイルオキシメチルは、同じ生成
物に変えられ、6−アルフア−(p−ニトロベン
ジルオキシカルボニルオキシメチル)−1−ヒド
ロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−
カルボン酸ピバロイルオキシメチルは、6−アル
フア−(ヒドロキシメチル)−1−ヒドロキシ−2
−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ピバロイルオキシメチルに変えられ;そして6−
アルフア−〔1−p−ニトロベンジルオキシカル
ボニルオキシ)エチル〕−2−メチル−1−オキ
ソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチルは、6−アルフア−(1−ヒド
ロキシエチル)−2−メチル−1−オキソカルバ
ペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチルに変えられる。 実施例 49 6−(1−アセトキシエチル)−2−メチル−1
−オキソカルバペナム−3−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル 方法A 実施例2、7、17、21等の方法によつて、6−
(1−アセトキシエチル)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル(実施例46)を還元して、6−
(1−アセトキシエチル)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチルにする。 同じ方法によつて、実施例46の他のエステル類
は適宜; 6−アルフア−(1−ベンジルオキシカルボニ
ルオキシエチル)−2−メチル−1−オキソカル
バペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ル; 6−アルフア−(アセトキシメチル)−2−メチ
ル−1−オキソカルバペナム−3−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル;および 6−アルフア−(2−アセトキシ−2−プロピ
ル)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−3
−カルボン酸ピバロイルオキシメチル; に変えられる。 方法B 6−(1−アセトキシエチル)−2−メチル−1
−オキソカルバペナム−3−カルボン酸ナトリウ
ム(実施例60)を水に溶解させ、PHを約2.0に調
整して、遊離酸を塩化メチレン中に抽出する。製
造1、12、15、21等の方法に従つて、遊離酸をエ
ステル化して、6−(1−アセトキシエチル)−2
−メチル−1−オキソカルバペナム−3−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチルを形成させる。 適宜、当量の酢酸ブロモメチル、臭化1,3−
ジヒドロ−3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1−
イル、または塩化1−エトキシカルボニルオキシ
エチル、に置き換えて、同じ方法によつて、次の
エステルが製造される:6−(1−アセトキシエ
チル)−2−メチル−1−オキソカルバペナム−
3−カルボン酸のアセトキシメチル、1,3−ジ
ヒドロ−3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1−イ
ル、および1−エトキシカルボニルオキシエチル
エステル。 実施例 50 6−(1−アセトキシエチル)−1−ヒドロキシ
−2−メチルカルバペナム−3−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル 方法A 実施例3、8、18、22等の方法によつて、6−
(1−アセトキシエチル)−2−メチル−1−オキ
ソカルバペナム−3−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチルを還元して、6−(1−アセトキシエチ
ル)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム
−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルとす
る。 同じ方法によつて、実施例49の他のエステル
が、相当する。 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カル
ボン酸のアセトキシメチル、1,3−ジヒドロ−
3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1−イルおよび
1−エトキシカルボニルオキシエチルエステル;
および 6−アルフア−(1−ベンジルオキシカルボニ
ルオキシエチル)−1−ヒドロキシ−2−メチル
カルバペナム−3−カルボン酸、6−アルフア−
(アセトキシメチル)−1−ヒドロキシ−2−メチ
ルカルバペナム−3−カルボン酸および6−アル
フア−(2−アセトキシ−2−プロピル)−1−ヒ
ドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カルボ
ン酸、のピバロイルオキシメチルエステル、に変
えられる。 方法B 実施例49の方法Bによつて、6−(1−アセト
キシエチル)−1−ヒドロキシ−2−メチルカル
バペナム−3−カルボン酸ナトリウム(実施例
81)が、6−(1−アセトキシエチル)−1−ヒド
ロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カルボン
酸ピバロイルオキシメチルに変えられる。 実施例 51 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチル 実施例48の方法によつて、6−アルフア−(1
−ベンジルオキシカルボニルオキシエチル)−1
−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチルが水添分解され
る、6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)−1
−ヒドロキシ−2−メチルカルバペナム−3−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチルとなる。 実施例 52 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−メチル−
1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸ベンジル 照射時間31分を用い、ラネーニツケル処理を行
なわない実施例1の方法によつて、7−アルフア
−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオ
キシ)エチル〕−2−ジアゾ−3−メチル−1−
ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸
ベンジル(100mg)を、実質上定量的収量;ir
(CH2Cl2)1810cm-1、の6−アルフア−〔1−(p
−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕−2−メチル−1−オキソカルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ベンジルに変えた。 同じ方法で、6−アルフア−〔1−(p−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルオキシ)プロピル〕−
2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ベンジルは転位し
て、6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオ
キシカルボニルオキシ)−1−プロピル〕−2−メ
チル−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ベンジルとなる。 実施例 53 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−1−ヒドロキ
シ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ベンジル 新しく製造した先の実施例6−アルフア−〔1
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−2−メチル−1−オキソカルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ベンジルを、実施例4
の工程によつて還元して、6−アルフア−〔1−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸ベンジルとし、溶
離剤として20:1クロロホルム:酢酸エチルを用
いて5gのシリカゲル上のクロマトグラフにかけ
た;収量52.2mg、Rf0.5(3:1クロロホルム:酢
酸エチル)。 同じ工程によつて、6−アルフア−〔1−(p−
ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)−1−
プロピル〕−2−メチル−オキソカルバペン−2
−エム−3−カルボン酸ベンジルは還元されて、
6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニルオキシ)−1−プロピル〕−1−ヒドロ
キシ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ベンジルとなる。 実施例 54 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−1−アセトキ
シ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ベンジル 粗製6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジル
オキシカルボニルオキシ)エチル〕−1−ヒドロ
キシ−2−メチルカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ベンジルの乾燥塩化メチレン溶液が得ら
れる段階まで、先の二つの実施例をくり返した。
このものを−78℃まで冷却し、無水酢酸(18.7ミ
クロリツトル)、ピリジン(15.8ミクロリツトル)
および4−ジメチルアミノピリジン(4mg)を加
えた。−78℃で1時間かくはんした後、反応混合
物を水で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、ろ過し、蒸発乾燥させた。残留物を、溶離剤
として10:1ナトリウム:酢酸エチルを用いてシ
リカゲル上のクロマトグラフにかけた;収量32
mg、Rf0.7(3:1ナトリウム:酢酸エチル)。 同じ方法によつて、6−アルフア−〔1−ニト
ロベンジルオキシカルボニルオキシ)−1−プロ
ピル〕−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペン
−2−エム−3−カルボン酸ベンジルをウセチル
化して、6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニルオキシ)−1−プロピル〕−1
−アセトキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ベンジルを得る。 実施例 55 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム テトラヒドロフラン6mlおよび水6ml中の、6
−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル〕−1−ヒドロキシ−2
−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ベンジル(30mg)を、実施例34に従つて、5.1mg
の重炭酸ナトリウムの存在において、150mgの5
%Pd/c上で水添分解した。触媒の回収に続い
て、真空蒸発によつてテトラヒドロフランを除去
した。水性残留物を酢酸エチルで抽出し、凍結乾
燥させて、6−アルフア−(1−ヒドロキシエチ
ル)−1−ヒドロキシ−3−メチルカルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ナトリウム〔20mg;
Rf0.9(9:1アセトン:水);Rf0.0(4:1クロ
ロホルム:酢酸エチル)〕を得た。 同じ方法によつて、6−アルフア−〔1−(p−
ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)−1−
プロピル〕−2−メチル−1−オキソカルバペン
−2−エム−3−カルボン酸ベンジルは、6−ア
ルフア−(1−ヒドロキシ−1−プロピル)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム−
3−カルボン酸ナトリウムに変えられる。 実施例 56 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)−1−
アセトキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム 先の実施例の工程によつて、6−アルフア−
〔1−p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキ
シ)エチル−1−アセトキシ−2−メチルカルバ
ペン−2−エム−3−カルボン酸ベンジル(10
mg)を、6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)
−1−アセトキシ−2−メチルカルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ナトリウム〔12mg;Rf0.0
(4:1クロロホルム:酢酸エチル);Rf0.0(酢酸
エチル)〕に変えた。 同じ方法で、6−アルフア−〔1−(p−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルオキシ)−1−プロピ
ル〕−1−アセトキシ−2−メチルカルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ベンジルは水添分解さ
れて、6−アルフア−(1−ヒドロキシ−1−プ
ロピル)−1−アセトキシ−2−メチルカルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウムとな
る。 実施例 57 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−2−
メチル−1−オキソカルバペン−2−エム−3
−カルボン酸ベンジル 方法A 実施例1の方法によつて、7−アルフア−(1
−アセトキシエチル)−2−ジアゾ−3−メチル
−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンジル(40mg)を34時間照射した。ラネ
ーニツケル(0.4g)を加えて、混合物を−78℃
で30分間かくはんした。ラネーニツケルをろ過に
よつて回収した。母液を蒸発乾燥させて、6−ア
ルフア−(1−アセトキシエチル)−2−メチル−
1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ベンジルを得たが、このものは重量を測定せず
に次の段階に全部使用した〔ir(CH2Cl2)1805cm
-1〕。 方法B ラネーニツケル処理を省いて、90mgの出発物質
について方法Aをくり返した。同一生成物が、実
質上定量的収率で得られた〔ir(CH2Cl2)1805cm
-1〕。 同じ方法で、7−アルフア−(9−アセトキシ
−1−プロピル)−2−ジアゾ−3−メチル−1
−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ベンジルが、6−アルフア−(1−アセトキシ
−1−プロピル)−2−メチル−1−オキソカル
バペン−2−エム−3−カルボン酸ベンジルに変
えられる。 実施例 58 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ベンジル 先の実施例の方法Aの6−アルフア−(1−ア
セトキシエチル)−2−メチル−1−オキソカル
バペン−2−エム−3−カルボン酸ベンジルの全
バツチを10mlの塩化メチレンに溶解させ、−78℃
に冷却して、実施例4に従つて水素化ホウ素テト
ラブチルアンモニウムと反応させ、そして溶離剤
として1:1クロロホルム:酢酸エチルを用いて
シリカゲル上のクロマトグラフにかけて、精製さ
れた6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−1
−ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ベンジル〔21mg;pnmr/
CDCl3/デルタは1.5(d、3H、J=6)、2.0(s、
3H)および5.4ppm(s、2H)を含む〕を得た。 同じ方法によつて、相当する先の実施例のプロ
ピル同族体が還元されて、6−アルフア−(1−
アセトキシ−1−プロピル)−1−ヒドロキシ−
2−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ベンジルとなる。 実施例 59 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−1−
アセトキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ベンジル 実施例54の方法によつて、実施例57の方法Bお
よび実施例58をくり返して、粗製6−アルフア−
(1−アセトキシエチル)−1−ヒドロキシ−2−
メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ベ
ンジルの乾燥溶液をアセチル化して、6−アルフ
ア−(1−アセトキシエチル)−1−アセトキシ−
2−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ベンジルとし、溶離剤として4:1クロロホル
ム:酢酸エチルを用いるシリカゲル上のクロマト
グラフにかけた; 収量12.7mg;pnmr/CDCl3/デルタ3.5ppm
(q、1H)。 同じ方法で、先の実施例のプロピル同族体がア
セチル化されて、6−アルフア−(1−アセトキ
シ−1−プロピル)−1−アセトキシ−2−メチ
ルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ベンジ
ルとなる。 実施例 60 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−1−
ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム 実施例55の工程によつて、ジオキサン2mlおよ
び水1ml中の6−アルフア−(1−アセトキシエ
チル)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペン
−2−エム−3−カルボン酸ベンジルを、重炭酸
ナトリウム(1.24mg)の存在で5%Pd/c10.6mg
上で水素化した。6−アルフア−(1−アセトキ
シエチル)−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバ
ペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウムの収
量は実質上定量的であり、生成物は、第表に詳
記した抗菌性を示した。 同じ工程によつて、相当するプロピル同族体が
6−アルフア−(1−アセトキシ−1−プロピル)
−1−ヒドロキシ−2−メチルカルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ナトリウムに変えられる。 実施例 61 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−1−
アセトキシ−2−メチルカルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム 先の実施例と同様の工程によつて、6−アルフ
ア−(1−アセトキシエチル)−1−アセトキシ−
2−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ベンジル(4mg)を、実質上定量的収率で、第
表に詳記した抗菌性を有する6−アルフア−
(1−アセトキシエチル)−1−アセトキシ−2−
メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナ
トリウムに変えた。 同じ工程によつて、相当するプロピル同族体
が、6−アルフア−(1−アセトキシ−1−プロ
ピル)−1−アセトキシ−2−メチルカルバペン
−2−エム−3−カルボン酸ナトリウムに変えら
れる。 実施例 62 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−メチル−
1−オキソカルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸ベンジル 実施例1の方法によつて、塩化メチレン30ml中
の6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−3
−メトキシ−1−ベータ−オキソセフ−3−エム
−4−カルボン酸ベンジル(31mg)を、−50℃で
10分間照射した。真空中で蒸発乾燥させると、定
量的収量の6−アルフア−〔1−(p−ニトロベン
ジルオキシカルボニルオキシ)エチル−2−メト
キシ−1−オキソカルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ベンジルが得られた〔ir(CH2Cl2)1810
cm-1〕。 実施例 63 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−1−ヒドロキ
シ−2−メトキシカルバペン−2−エム−3−
カルボン酸ベンジル 新しく製造した、先の実施例の6−アルフア−
〔1−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキ
シ)エチル〕−2−メチル−1−オキソカルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸ベンジルを、実施
例4の方法によつて還元して、6−アルフア−
〔1−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキ
シ)エチル〕−1−ヒドロキシ−2−メトキシカ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸ベンジルと
し、溶離剤として100:1クロロホルム:酢酸エ
チルを用いてシリカゲル上のクロマトグラフにか
けた;収量5.8mg;ir(CH2Cl2)1780cm-1。 製造例 1 3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル 3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸
〔12.9g、65ミリモル;ケムプ(Kemp)外、
Tetrahedron Letters、3785(1979)〕を100mlの
ジメチルホルムアミドに溶解させた。トリエチル
アミン(6.6g、65ミリモル)を添加し(穏やか
な発熱が見られた)、混合物を室温で0.5時間かく
はんした。重炭酸カリウム(13g、130ミリモル)
を加えて、さらに1時間かくはんを続けた。最後
に、ピバル酸クロロメチル(10.8g、70ミリモ
ル)を加えて、反応混合物を約16時間かくはんす
ると、そのときtlc(シリカゲル;溶離剤4:1ク
ロロホルム:酢酸エチル;過マンガン酸アルカリ
噴霧による検出)は、反応が完了していることを
示した。反応混合物を1.5のエーテル中に注ぎ、
水で何度か洗浄し、次に1Nの塩酸、さらに水、
そして最後にブラインで洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥させ、そして真空中で塩化メチレンで
洗いながら蒸発乾燥させると、3−メチルセフ−
3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ル〔15.8g、79%;ir(CH2Cl2)1770、1750cm-1
が得られた。 適宜に、当量の酢酸ブロモメチル、臭化1,3
−ジヒドロ−3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1
−イルまたは塩化1−エトキシカルボニルオキシ
エチルで置き換えて、同じ方法を用いて、相当す
る3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸
の、アセトキシメチル、1,3−ジヒドロ−3−
オキソベンゾ〔C〕フラン−1−イルおよび1−
エトキシカルボニルオキシエチルエステルが製造
される。 製造例 2 3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 3−メチル−3−エム−4−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル(15.4g、49ミリモル)を1
の塩化メチレンに溶解させ、0℃に冷却した。こ
の温度に保ちながら、80%m−クロロ過安息香酸
(10.6g、49ミリモル)を等しい5つの部に分け
て1時間以上で加えた。添加完了後、tlc(製造1
の方法および溶離剤)が相当するアルフア−およ
びベータ−オキシドへの完全な変換が起つたこと
を示すまで(約0.5時間)、反応を続けた。反応混
合物を、水で数回、それから飽和重炭酸塩、再び
水、そして最後にブライン、で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させ、そして真空中で溶媒を除
去した。その結果生ずる生成物を、溶離剤として
酢酸エチル−10%メタノールを用いるシリカゲル
(20重量部)上のクロマトグラフにかけて、3−
メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4
−カルボン酸ピバロイルオキシメチル(4.0g;
tlc:溶離剤として4:1クロロホルム:酢酸エ
チルを用いてRf0.14)を得た。 相当するより極性の低い1−アルフア−オキシ
ドもまたカラムクロマトグラフイーから得られる
が、純粋でない形であつた。後者の化合物は、固
体の重量に対してより高い重量のシリカゲル(例
えば1:50)およびやや極性の低い溶離剤(例え
ば酢酸エチル−4%メタノール)を用いる再クロ
マトグラフイーによつて精製される。 同じ方法で、製法1の他のエステル類が、相当
する、3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3
−エム−4−カルボン酸および3−メチル−1−
アルフア−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸の、アセトキシメチル、1,3−ジヒドロ−3
−オキソベンゾ〔C〕フラン−1−イルおよび1
−エトキシカルボニルオキシエチルエステルに変
えられる。 製造例 3 2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ
セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオ
キシメチル 3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(674mg、2.05ミリモル)を、75mlの塩化メチレン
に溶解させ、0℃に冷却した。ジイソプロピルエ
チルアミン(397mg、3.08ミリモル)およびカリ
ウムtert−ブトキシド(345mg、3.08ミリモル)を
加え、続いて数分後にピクリルアジド〔1.04g、
4.1ミリモル;イー・シユレーダー(E.
Schrader)、Ber.50、777(1917)〕を加えた。30
分かくはんした後、irスペクトル分析は、強いジ
アゾ帯が存在することを示した。トリフルオロ酢
酸(2当量)を添加し、混合物を濾過し、そして
濾過の溶媒を除いてゴム状物とした。このゴム
を、溶離剤として3:1クロロホルム:酢酸エチ
ルを用いるシリカゲル上のクロマトグラフにかけ
て、2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオ
キシメチル〔384mg;ir(CH2Cl2)2080、1790、
1725cm-1〕を得た。 同じ方法によつて、製法2の他の1−ベータオ
キシドエステル類が、相当する、2−ジアゾ−3
−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸のアセトキシメチル、1,3−ジ
ヒドロ−3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1−イ
ルおよび1−エトキシカルボニルオキシエチルエ
ステルに変えられる。 少し激しい製法24の温度および時間条件を用い
ることを除き、同じ方法によつて、製法2の1−
アルフア−オキシドエステル類が、相当する2−
ジアゾ−3−メチル−1−アルフア−オキソセフ
−3−エム−4−カルボン酸のピバロイルオキシ
メチル、アセトキシメチル、1,3−ジヒドロ−
3−オキソベンゾ〔C〕フラン−1−イルおよび
1−エトキシカルボニルオキシエチルエステルに
変えられる。 製造例 4 3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸ベ
ンズヒドリル 3−メチル−3−エム−4−カルボン酸(7.56
g、38ミリモル)を100mlの塩化メチレンに溶解
させた。ジフエニルジアゾメタン(約16.6g、85
ミリモル)を、tlc(4:1クロロホルム:酢酸エ
チル)が反応が完了したことを示すまで、滴加し
た。反応物を蒸発乾燥させ、残留物を50%の酢酸
エチル水溶液に溶解させ、そしてPHを2.5に調整
した。酢酸エチル層を分離し、水で数回洗浄し、
等容積の水と混合し、PHを7.8に調整した。酢酸
エチル層を再び分離し、水で数回洗浄した後ブラ
インで洗浄し無水硫酸マグネシウム上で乾燥さ
せ、ろ過し、そして蒸発させて、3−メチルセフ
−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリル
〔11.4g、82%;tlc:溶離剤として4:1クロロ
ホルム:酢酸エチルを用いてRf0.75;ir(CH2Cl2
1775、1725cm-1〕を得た。 製造例 5 3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ベンズヒドリル 製造例2の工程に従つて、3−メチルセフ−3
−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリル(11.4
g、31ミリモル)を、85%m−クロロ過安息香酸
(7.0g、34ミリモル、反応を完全に行なわせるた
めに10%過剰量が用いられる)で酸化し、アルフ
ア−およびベータ−オキシドの混合物を単離し
た。粗生成物を酢酸エチルから再結晶させて、3
−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ベンズヒドリル〔2.63g、22%;
融点180−181℃(分解);tlc:Rf0.05(4:1ク
ロロホルム:酢酸エチル溶離剤)〕を得た。ろ液
を蒸発乾燥させ、シリカゲル上のクロマトグラフ
にかけると(同じ溶離剤)、3−メチル−1−ア
ルフア−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸
ベンズヒドリル〔2.7g、22%;融点163−165℃
(分解);tlc:Rf0.15(同一溶離剤)〕および追加
の1−ベータ−オキシド0.8g(7%)が得られ
た。 製造例 6 2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ
セフ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリ
ル 塩化メチレン160ml中の3−メチル−1−ベー
タ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベン
ズヒドリル(1.5g、4ミリモル)、ジイソプロピ
ルエチルアミン(568mg、4.4ミリモル)カリウム
tert−ブトキシド(493mg、4.4ミリモル)および
ピクリルアジド(2.03g、8ミリモル)を、製造
例3の方法に従つて反応させた。反応をtlc(18:
1クロロホルム:酢酸エチル)によつて検査し
た。0℃で1時間かくはん後、痕跡量の出発物質
が残つただけであつた。トリフルオロ酢酸(2当
量)を添加し、反応混合物をろ過し、ろ液から溶
媒を除いてゴム状物にした。残留物を、エーテル
で数回研和し、残留物を高真空下で10分間乾燥さ
せた。残留物を、3:1塩化メチレン:酢酸エチ
ルから結晶させて、2−ジアゾ−3−メチル−1
−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ベンズヒドリル〔1g、62%;Rf0.4(4:1ク
ロロホルム:酢酸エチル);ir(CH2Cl2)2080、
1805、1745、1680cm-1〕を得た。 生成物が結晶しない別の製法においては、粗生
成物をシリカゲル上のクロマトグラフにかけ(溶
離剤3:1塩化メチレン:酢酸エチル)、同じ収
量の生成物を生成させた。この生成物はまた、エ
ビングハウス(Ebbinghaus)外〔J.Org.
Chem.44、4697(1979)〕の類似方法によつても製
造される。 製造例 7 3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸
2,2,2−トリクロロエチル 3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸
(4g、20ミリモル)を、ピリジン(2.05g、26
ミリモル)を含む塩化メチレン200mlに溶解させ
た。2,2,2−トリクロロエタノール(3g、
20ミリモル)を加え、続いてジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(4.5g、22ミリモル)を加えた。
反応混合物を室温で約16時間かくはんした。沈で
んした固体をろ過によつて除去し、ろ液を真空で
蒸発乾燥させた。残留物を酢酸エチルに溶解させ
て再蒸発させ、残留物をヘキサンで研和し、ろ過
すると、2−メチルセフ−3−エム−4−カルボ
ン酸2,2,2−トリクロロエチル〔ir
(CH2Cl2)1775、1730cm-1〕が得られた。 製造例 8 3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸2,2,2−トリクロロエ
チル 製造例2に詳記した工程に従つて、塩化メチレ
ン300ml中の3−メチルセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(3.1g、
9ミリモル)を85%m−クロロ過安息香酸(1.9
g、9ミリモル)と反応させて、アルフア−およ
びベータ−オキシドの混合物を単離した。粗生成
物を再結晶させて、3−メチル−1−ベータ−オ
キソセフ−3−エム−4−カルボン酸2,2,2
−トリクロロエチル(539mg、融点166−170℃)
を得た。ろ液を蒸発乾燥させ、シリカゲル上のク
ロマトグラフ(9:1酢酸エチル:メタノール)
にかけると、追加の1−ベータ−オキシド〔482
mg;融点169−170℃;Rf0.10(4:1クロロホル
ム:酢酸エチル)〕が得られた。 製造例 9 2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ
セフ−3−エム−4−カルボン酸2,2,2−
トリクロロエチル 塩化メチレン75ml中の3−メチル−1−ベータ
−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸2,
2,2−トリクロロエチル(1.04g、3ミリモ
ル)を、製造例3の当量および工程を用いて、ジ
イソプロピルエチルアミン、カリウムtert−ブト
キシドおよびピクリルアジドと反応させた。同製
造と同等の方法によつて単離および精製を行なつ
て、2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸2,2,2,
−トリクロロエチル〔659mg、58%;Rf0.4(4:
1クロロホルム:酢酸エチル);ir(CH2Cl2
2080、1790、1730cm-1〕を得た。 製造例 10 7−ブロモセフアロスポラン酸 7−アミノセフアロスポラン酸(54.4g、0.20
ミリモル)を、水1およびメタノール0.25の
混合物に懸濁させて、0−5℃に冷却した。かく
はんし、この温度範囲を保持しながら臭化水素酸
(48%、338ml、0.20ミリモル)を滴加し、続いて
亜硝酸ナトリウム(20.7g、0.30ml)を数部に分
けて加えた。多量の気体の発生がみられた。0−
5℃でさらに60分かくはんした後、反応混合物か
ら真空でメタノールを除去し、生成物を、250ml
のクロロホルム8部で抽出した。クロロホルム抽
出物を合わせ、ブラインで逆洗し、無水硫酸ナト
リウム上で乾燥させ、ろ過し、そしてろ液を真空
で蒸発させて、7−ブロモセフアロスポラン酸
〔25.2g;淡黄色泡沫;pnmr(CDCl3/TMS/デ
ルタ〕:2.0(s、3H);3.0−4.0(m、2H)を含
む〕を得た。 製造例 11 セフアロスポラン酸 水素化触媒(炭酸カルシウム上の5%パラジウ
ム25.2g)をパール振盪機上、水25ml中で前もつ
て還元した。7−ブロモセフアロスポラン酸を、
テトラヒドロフラン50mlと水50mlの混合物に溶解
させ、触媒スラリーに加えた。PHを4.5に調整し、
混合物を、水素の消費が止まるまで水素化した。
珪藻土上のろ過によつて触媒を回収し、テトラヒ
ドロフランを真空でろ液から除去した。水性残留
物に等体積の酢酸エチルを加えてPHを1.5に調整
した。酢酸エチル層を分離し、水性層を追加の酢
酸エチル4部で抽出した。酢酸エチル抽出物を合
わせ、ブラインで逆洗し、無水硫酸ナトリウム上
で乾燥させ、ろ過し、真空で蒸発乾燥させて、セ
フアロスポラン酸〔13.2g;泡沫;pnmr
(CDCl3/TMS/デルタ):2.0(s、3H);2.5−
4.2(m、、4H)を含む〕を得た。 製造例 12 セフアロスポラン酸ピバロイルオキシメチル ジメチルホルムアミド50mlに溶解させたセフア
ロスポラン酸(5.0g、19.4ミリモル)を、製造
例1に詳記した工程に従つて、トリエチルアミン
(1.96g、19.4ミリモル)、重炭酸カリウム(3.89
g、38.9ミリモル)およびピバル酸クロロメチル
(3.21g、3.07ml、21.4ミリモル)と反応させた。
室温で約16時間かくはんした後、tlcは、反応が
不完全であることを示した。追加の炭酸カリウム
(1.95g)およびピバル酸クロロメチル(3.21g)
を加えて、反応をさらに6時間続けると、そのと
きは少量の出発物質が残留しているだけであつ
た。単離もまた製造1に従つて行なつて、セフア
ロスポラン酸ピバロイルオキシメチル〔5.31g;
油状物;ir(CH2Cl2)1775、1750cm-1;Rf0.7
(4:1クロロホルム:酢酸エチル)〕を得た。 製造例 13 1−ベータ−オキソセフアロスポラン酸ピバロ
イルオキシメチル クロロホルム50ml中のセフアロスポラン酸ピバ
ロイルオキシメチル(5.31g、14.3ミリモル)
を、0℃で1時間85%m−クロロ過安息香酸
(2.46g、12.2ミリモル)と反応させた。反応混
合物をろ過し、ろ液を順次、飽和重炭酸ナトリウ
ム、水およびブライン、で洗浄し、無硫酸ナトリ
ウム上で乾燥させ、ろ過し、ろ液を真空で蒸発さ
せて、生成物を油状物(4.97g)として得た。こ
の油状物を、集められた酢酸エチル溶離剤の12ml
分画を用いて、シリカゲル150g上のクロマトグ
ラフにかけた。分画38−64を合わせ、真空で蒸発
させ、1−アルフア−オキソセフアロスポラン酸
ピバロイルオキシメチル(625mg)を得た。分画
110−183を合わせ、真空で蒸発させて、1−ベー
タ−オキソセフアロスポラン酸ピバロイルオキシ
メチル〔984mg;ir(CH2Cl2)1709、1745cm-1〕を
得た。 製造例 14 2−ジアゾ−1−ベータ−オキソセフアロスポ
ラン酸ピバロイルオキシメチル 実質上エビングハウス(Ebbinghaus)外〔J.
Org.Chem.44、4697(1979)〕の工程に従つて、1
−ベータ−オキソ−2−ジアゾセフアロスポラン
酸ピバロイルオキシメチル(120mg、0.31ミリモ
ル)を塩化メチレン12mlに溶解させて、−10℃に
冷却した。ピクリルアジド(158mg、62ミリモル)
およびジイソプロピルエチルアミン(80mg、62ミ
リモル)を加え、混合物を−10℃で90分間かくは
んすると、その時tlc(4:1クロロホルム:酢酸
エチル)は、反応が完了していることを示した。
反応混合物から真空で溶媒を除去し、シリカゲル
上のクロマトグラフ(浴離剤として3:1塩化メ
チレン:酢酸エチル)にかけると、2−ジアゾ−
1−ベータ−オキソセフアロスポラン酸ピバロイ
ルオキシメチル〔89mg、61%;Rf0.2(4:1クロ
ロホルム:酢酸エチルム;ir(CH2Cl2)1795、
1750cm-1〕が得られた。 製造例 15 3−メチル−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオ
キシメチル 3−メチル−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸(69.6g、0.2
モル)を300mlのジメチルホルムアミドに溶解さ
せ、製造例1に詳記した工程に従つて順次トリエ
チルアミン(20.2g、0.2モル)、重炭酸カリウム
(40g、0.4モル)およびピバル酸クロロメチル
(33g、0.22モル)と反応させた。生成物を単離
するために、反応混合物をエーテル3で希釈
し、そして、製造例1に詳記したように、有機溶
液を洗浄し、乾燥させ、蒸発乾燥させて、3−メ
チル−7−(2−フエノキシアセタミド)セフ−
3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ル〔75.5g、82%;ir(CH2Cl2)1776、1750、
1685cm-1〕を得た。 製造例 16 3−メチル−1−ベータ−オキソ−7−(2−
フエノキシアセタミド)セフ−3−エム−4−
カルボン酸ピバロイルオキシメチル 85%のm−クロロ過安息香酸(32.5g、0.16モ
ル)を2部に分け、約1時間以上かけて加えるこ
とによつて、0−5℃に保つた、塩化メチレン2
中の3−メチル−7−(2−フエノキシアセタ
ミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチル(76.5g、0.16モル)を酸化し
た。反応をtlc(製造例1のような方法および溶離
剤)によつて検査した。一旦反応が完了したら、
製造例2に詳記した工程に従つて単離して、カラ
ムクロマトグラフイーが不必要な純度の3−メチ
ル−1−ベータオキソ−7−(2−フエノキシア
セタミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチル(41g、54%;融点138−140
℃)を得た。 製造例 17 2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ
−7−(2−フエノキシアセタミド)セフ−3
−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ル 塩化メチレン400ml中の3−メチル−1−ベー
タ−オキソ−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチル(4.78g、10ミリモル)を、製造例3に
詳記した工程に従つて、0℃で、ジイソプロピル
アミン(1.9g、15ミリモル)、カリウムtert−ブ
トキシド(1.7g、15ミリモル)およびピクリル
アジド(5.08g、20ミリモル)と反応させた。反
応をtlc(製造例1におけるような方法および溶離
剤)によつて検査した。アジドの参加後30分で、
tlcはすべての出発物質が消費されたことを示し
た。製造例3に従つて単離された粗生成物を、シ
リカゲル上のクロマトグラフ(溶離剤として4:
1塩化メチレン:酢酸エチル)にかけて、2−ジ
アゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ−7−
(2−フエノキシアセタミド)セフ−3−エム−
4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔1.5g、
29%;Rf0.33(4:1クロロホルム:酢酸エチ
ル;ir(CH2Cl2)2080、1800、1725、1720、1690
cm-1〕を得た。 製造例 18 3−メチル−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリ
ル 3−メチル−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸(17.75g、51
ミリモル)を100mlの塩化メチレンに溶解させた。
かくはんしながらジフエニルジアゾメタン(約75
ミリモル)を、反応混合物中に紫色が残存するま
で滴加した。室温でさらに30分間かくはんした
後、真空で塩化メチレンを蒸発させた。残留物を
水100mlの混合物に溶解させ、さらに製造4に従
つて工程を行なつて、3−メチル−7−(2−フ
エノキシアセタミド)セフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンズヒドリル〔5.03g;pnmr(CDCl3
TMS/デルタ):2.0(s、3H)3.2(m、2H)、4.5
(s、2H)、6.9−7.6(m、1H)を含む〕を得た。 製造例 19 3−メチル−1−ベータ−オキソ−7−(2−
フエノキシアセタミド)セフ−3−エム−4−
カルボン酸ベンズヒドリル 3−メチル−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリル
(18.0g、35ミリモル)を100mlのクロロホルムに
溶解させ、0−5℃に冷却し、85%m−クロロ過
安息香酸(7.1g、35ミリモル)を数部に分けて
加えた。混合物を温まであたためて1時間かくは
んすると、そのときtlcは不完全な反応であるこ
とを示した。追加の85%m−クロロ過安息香酸
(0.71g、3.5ミリモル)を加え、1.5時間かくはん
を続けると、その時、出発物質は存在しないこと
がtlcによつて示された。製造例3の工程に従つ
て単離して、3−メチル−1−ベータ−オキソ−
7−(2−フエノキシアセタミド)セフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ベンズヒドリル〔14.0g;
pnmr(CDCl3/TMS/デルタ):2.0(s、3H)、
3.3(m、2H)、6.1(dd、1H、J=5、12)を含
む〕を得た。 製造例 20 2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ
−7−(2−フエノキシアセタミド)セフ−3
−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリル 塩化メチレン250ml中の3−メチル−1−ベー
タ−オキソ−7−(2−フエノキシアセタミド)
セフ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリル
(5.3g、10ミリモル)を、製造例3に詳記したよ
うに、製造例17におけるような試薬および試薬量
で反応させた。アジドの添加後30分で、製造例3
に従つて粗生成物を単離した。製造例17に従うク
ロマトグラフイーによつて、2−ジアゾ−3−メ
チル−1−ベータ−オキソ−7−(2−フエノキ
シアセタミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸
ベンズヒドリル〔1.1ないし1.7g;ir(CH2Cl2
2080、1800、1700cm-1〕を得た。 製造例 21 7−メトキシ−3−メチル−7−(2−フエノ
キシアセタミド)セフ−3−エム−4−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル 方法A コツペル(Koppel)およびコエラー
(Koehler)の工程〔J.Am.Chem.Soc.95、2403
(1973)〕に類似した工程に従つて、0℃でフエニ
ルリチウム溶液(ベンゼン−エーテル中2.1Mを
4.76ml、10ミリモル)を乾燥テトラヒドロフラン
80mlに添加した。メタノール(8.5ml)を加え、
溶液を0℃で2分間かくはんしてから、−46℃に
冷却し、その時点で3−メチル−7−(2−フエ
ノキシアセタミド)セフ−3−エム−4−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル(924mg、2ミリモ
ル)を加え、続いて1分後に次亜鉛素酸tert−ブ
チル(0.286ml、2.4ミリモル)を加え、さらに2
分後に、酢酸8.5mlとテトラヒドロフラン8.5mlの
混合物を加えた。反応混合物を室温まであたた
め、トルエンで希釈し、真空中で蒸発させ乾燥さ
せた。残留物をトルエンに溶解させ、順次、10%
重亜硫酸ナトリウム水溶液、水性リン酸塩、緩衝
液(PH8)およびブラインで洗浄し、無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮
乾燥させた。その結果得られる粗生成物を、塩化
メチレン−酢酸エチル勾配(0−10%酢酸エチ
ル)を用いるシリカゲル上のクロマトグラフにか
けて、7−メトキシ−3−メチル−7−(2−フ
エノキシアセタミド)セフ−3−エム−4−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチル〔316mg;Rf0.67
(酢酸エチル);ir(CH2Cl2)1775、1740、1690cm
-1〕を得た。 方法B フエニルリチウムをn−ブチルリチウム(0.65
g、20ミリモル)に代えて、方法Aをくり返し
た。カラムからの収量は416mg(42%)であつた。 製造例 22 7−メトキシ−3−メチル−1−ベータ−オキ
ソ−7−(2−フエノキシアセタミド)セフ−
3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チル 製造例2の方法に従つて、0℃で、80%m−ク
ロロ過安息香酸(138mg、0.64ミリモル)を10等
量部に分けて1時間かけて加えることによつて、
塩化メチレン9ml中の7−メトキシ−3−メチル
−7−(2−フエノキシアセタミド)セフ−3−
エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(316g、0.64ミリモル)を酸化した。アルフア−
およびベータ−オキシドの混合物を製造例2に従
つて単離し、シリカゲル上のクロマトグラフ
(3:1塩化メチレン:酢酸エチル)にかけて、
7−メトキシ−3−イル−1−ベータ−オキソ−
7−(2−フエノキシアセタミド)セフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔52
−64mg、16−20%;Rf0.1(4:1クロロホルム:
酢酸エチル)〕および7−メトキシ−3−メチル
−1−アルフア−オキソ−7−(2−フエノキシ
アセタミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル〔65−67mg、20−21%;
Rf0.2(4:1クロロホルム:酢酸エチル)〕を得
た。 製造例 23 2−ジアゾ−7−メトキシ−3−メチル−1−
ベータ−オキソ−7−(2−フエノキシアセタ
ミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル 製造例3に詳記した方法に従つて、塩化メチレ
ン12ml中の7−メトキシ−3−メチル−1−ベー
タ−オキソ−(2−フエノキシアセタミド)セフ
−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チル(136mg、0.27ミリモル)を0℃で、ジイソ
プロピルエチルアミン(52mg、0.4ミリモル)、カ
リウムtert−ブトキシド(45mg、0.4ミリモル)お
よびピクリルアジド(136mg、0.54ミリモル)と
反応させた。反応を−10℃に保つと、赤外スペク
トル分析は、アジド添加後0.5時間ではアジドへ
の変換が不完全であるが、それから1時間後には
完全な変換がおこつていることを示した。製造例
3に従つて粗生成物を単離してクロマトグラフに
かけ、2−ジアゾ−7−メトキシ−3−メチル−
1−ベータ−オキソ−7−(2−フエノキシアセ
タミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル〔65mg、45%;ir(CH2Cl2
2080、1790、1725、1690cm-1〕を得た。 製造例 24 2−ジアゾ−7−メトキシ−3−メチル−1−
アルフア−オキソ−7−(2−フエノキシアセ
タミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチル 製造例23に詳記した工程に従つて、塩化メチレ
ン15ml中の7−メトキシ−3−メチル−1−アル
フア−オキソ−(2−フエノキシアセタミド)セ
フ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチル(178mg、0.35ミリモル)を−10℃で、ジ
イソプロピルエチルアミン(68mg、0.525ミリモ
ル)、カリウムtert−ブトキシド(59mg、0.525ミ
リモル)およびピクリルアジド(178mg、0.7ミリ
モル)と反応させた。−10℃で1時間後、irスペ
クトル分析はジアゾ化合物への多少の変化を示し
た。反応を室温まであたためると、その時irおよ
びtlc(4:1クロロホルム:酢酸エチル)は完全
な変化を示した。製造例3および23に従う単離お
よびクロマトグラフイーによつて、2−ジアゾ−
7−メトキシ−3−メチル−1−アルフア−オキ
ソ−7−(2−フエノキシアセタミド)セフ−3
−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
〔54mg、29%;ir(CH2Cl2)2075、1795、1750、
1700、1690cm-1〕を得た。 製造例 25 3−メチル−7−〔2−フエニル−2−(4−エ
チル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カル
ボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エム−4
−カルボン酸 炭酸カリウム(304mg、2.2ミリモル)の作用に
よつて、セフアレキシン(696mg、2ミリモル)
を5℃で10mlの水に溶解させた。酢酸エチル(5
ml)を加えた後、0−5℃で15分以上かけて塩化
4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1−
カルボニル(450mg、2.2モル)を加えた。添加完
了後、さらに30分間反応混合物をかくはんし、そ
の時酢酸エチル層を分離し、水性相を追加の酢酸
エチルで洗浄した。水性相を2.5に調整し、生成
物を新しい酢酸エチル数部中に抽出した。酸性酢
酸エチル抽出物を合わせて水で逆洗し、ブライン
で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、
真空中で蒸発乾燥させ、残留物を塩化メチレンか
ら結晶させると、3−メチル−7−〔2−フエニ
ル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕セフ−
3−エム−4−カルボン酸(568mg、融点199−
200℃)が得られた。 製造例 26 3−メチル−7−〔2−フエニル−2−(4−エ
チル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カル
ボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エム−4
−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 製造例1の工程に従つて、乾燥ジメチルホルム
アミド15ml中の3−メチル−7−〔2−フエニル
−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジ
ン−1−カルボキサミド〕セフ−3−エム−4−
カルボン酸(3.5g、6.8ミリモル)、トリエチル
アミン(0.69g、6.8ミリモル)、重炭酸カリウム
(1.36g、13.6ミリモル)およびピバル酸クロロ
メチルを反応させ、生成物を単離すると、その結
果、3−メチル−7−〔2−フエニル−2−(4−
エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カル
ボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エム−4−
カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔1.62g;
Rf0.48(酢酸エチル)〕が得られた。 製造例 27 3−メチル−1−ベータ−オキソ−7−〔2−
フエニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキ
ソピペラジン−1−カルボキサミド)アセタミ
ド〕セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチル 3−メチル−7−〔2−フエニル−2−(4−エ
チル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カルボ
キサミド)アセタミド〕セフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチルを60mlの塩化メ
チレンに溶解させて0℃に冷却した。温度を0℃
に保つて、m−クロロ過安息香酸(80%、720mg、
3.3ミリモル)を等量の7部に分けて1時間以上
かけて添加した。最後の添加後、tlc(酢酸エチ
ル)は、酸化が完全であることを示した。製造例
2に詳記したようにして単離(クロマトグラフイ
ーは不要)して、3−メチル−1−ベータ−オキ
ソ−7−〔2−フエニル−2−2−(4−エチル−
2,3−ジオキソピペラジン−1−カルボキサミ
ド)アセタミド〕セフ−3−エム−4−カルボン
酸ピバロイルオキシメチル〔1.5g、70%;
Rf0.19(酢酸エチル)〕を得た。 製造例 28 2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ
−7−〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,
3−ジオキソピペラジン−1−カルボキサミ
ド)アセタミド〕セフ−3−エム−4−カルボ
ン酸ピバロイルオキシメチル 製造例3に詳記した工程に従つて、塩化メチレ
ン130ml中の3−メチル−1−ベータ−オキソ−
7−〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,3−
ジオキソピペラジン−1−カルボキサミド)アセ
タミド〕セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル(1.3g、2ミリモル)を、ジ
イソプロピルエチルアミン(387mg、3ミリモ
ル)、カリウムtert−ブトキシド(336mg、3ミリ
モル)およびピクリルアジドと反応させた。粗生
成物の単離およびシリカゲル上のクロマトグラフ
イー(酢酸エチル溶離剤)によつて、2−ジアゾ
−3−メチル−1−ベータ−オキソ−7−〔2−
フエニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソ
ピペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕
セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチル〔750mg;Rf0.25(酢酸エチル)〕を得た。 製造例 29 3−メチル−7−〔2−フエニル−2−(4−エ
チル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カル
ボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エム−4
−カルボン酸2−ナフチルメチル 3−メチル−7−〔2−フエニル−2−(4−エ
チル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カルボ
キサミド)アセタミド〕セフ−3−エム−4−カ
ルボン酸(4.48g、8.7ミリモル)を30mlのジメ
チルホルムアミドに溶解させた。トリエチルアミ
ン(8.79mg、8.7ミリモル)を添加し、混合物を
30分間かくはんした。重炭酸カリウム(1.74g、
17.4ミリモル)を加えて1時間かくはんを続け
た。最後にヨウ化ナトリウム(1.3g、8.7ミリモ
ル)および2−(ブロモメチル)ナフタレン
(2.11g、9.6ミリモル)を加え(わずかな発熱が
見られた)、そして混合物を室温で16時間かくは
んした。続く8時間にわたる反応混合物のtlc
(9:1アセトン:水)検査によつて、エステル
への変換の完了に先だつて反応が終つたことを示
したので、10分の1量の重炭酸カリウム、ヨウ化
ナトリウムおよび2−(ブロモメチル)ナフタレ
ンを加えて、反応をさらに16時間進行させた。反
応混合物を1:1酢酸エチル:水で希釈し、有機
層を分離して水で数回逆洗した。新しい水で有機
相を層にし、PHを2.5に低下させ、そして有機層
を分離し、数部の水で洗浄し、ブラインで洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過
し、真空で蒸発させて、3−メチル−7−〔2−
フエニル−2−2−(4−エチル−2,3−ジオ
キソピペラジン−1−カルボキサミド)アセタミ
ド〕セフ−3−エム−4−カルボン酸2−ナフチ
ルメチル〔4.8g、84%;Rf0.39(酢酸エチル)〕
を得た。 製造例7の方法によつて、3−メチル−7−
〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,3−ジオ
キソピペラジン−1−カルボキサミド)アセタミ
ド〕セフ−3−エム−4−カルボン酸をエステル
化して、相当する2,2,2−トリクロロエチル
エステル;すなわち、3−メチル−7−〔2−フ
エニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピ
ペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕セ
フ−3−エム−4−カルボン酸2,2,2−トリ
クロロエチルを得る。 製造例 30 3−メチル−1−ベータ−オキソ−7−〔2−
フエニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソ
ピペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕
セフ−3−エム−4−カルボン酸2−ナフチルメ
チル 塩化メチレン480ml中の3−メチル−7−〔2−
フエニル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソ
ピペラジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕
セフ−3−エム−4−カルボン酸2−ナフチルメ
チル(4.8g、7.3ミリモル)を0℃で、80%m−
クロロ過安息香酸(1.6g、7.3ミリモル)を1時
間かけて5等量部に分けて加えて反応させた。
tlc(酢酸エチル)は、出発物質が消費されたこと
を示した。製造例27に従つて単離して、3−メチ
ル−1−ベータ−オキソ−7−〔2−フエニル−
2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン
−1−カルボキサミド)アセタミド〕セフ−3−
エム−4−カルボン酸2−ナフチルメチル〔3.3
g、67%;Rf0.13(酢酸エチル)〕を得た。 同じ方法で、3−メチル−7−〔2−フエニル
−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラジン−
1−カルボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エ
ム−4−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチ
ルは、3−メチル−1−ベータ−オキソ−7−
〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,3−ジオ
キソピペラジン−1−カルボキサミド)アセタミ
ド〕セフ−3−エム−4−カルボン酸2,2,2
−トリクロロエチルに変えられる。 製造例 31 2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ
−7−〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,
3−ジオキソピペラジン−1−カルボキサミ
ド)アセタミド〕セフ−3−エム−4−カルボ
ン酸2−ナフチルメチル −10℃で塩化メチレン38ml中の3−メチル−1
−ベータ−オキソ−7−〔2−フエニル−2−(4
−エチル−2,3−ジオキソピペラジン−1−カ
ルボキサミド)アセタミド〕セフ−3−エム−4
−カルボン酸2−ナフチルメチル(382mg、0.57
ミリモル)を、製造例3に詳記した工程に従つ
て、ジイソプロピルエチルアミン(110mg、0.86
ミリモル)、カリウムtert−ブトキシド(96mg、
0.86ミリモル)およびピクリルアジド(290mg、
1.14ミリモル)と反応させた。−10℃で0.5時間
後、irおよびtlc(酢酸エチル)分析は、変換が完
全であることを示した。製造例3に従つて、生成
物を単離してシリカゲル上のクロマトグラフ(酢
酸エチル溶離剤)にかけると、2−ジアゾ−3−
メチル−1−ベータ−オキソ−7−〔2−フエニ
ル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕セフ−
3−エム−4−カルボン酸2−ナフチルメチル
〔237mg、60%;ir(CH2Cl2)2080、1800、1760、
1740cm-1;Rf0.25(酢酸エチル)〕が得られた。 同じ方法で、3−メチル−1−ベータ−オキソ
−7−〔2−フエニル−2−(4−エチル−2,3
−ジオキソピペラジン−1−カルボキサミド)ア
セタミド〕セフ−3−エム−4−カルボン酸2,
2,2−トリクロロエチルは、2−ジアゾ−3−
メチル−1−ベータ−オキソ−7−〔2−フエニ
ル−2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
ジン−1−カルボキサミド)アセタミド〕セフ−
3−エム−4−カルボン酸2,2,2−トリクロ
ロエチルに変えられる。 製造例 32 3−メチル−7−(5−メチル−3−フエニル
イソキサゾール−4−カルボキサミド)セフ−
3−エム−4−カルボン酸 7−アミノデスアセトキシセフアロスポラン酸
(7−アミノ−3−メチルセフ−3−エム−4−
カルボン酸;21.4g、0.1ミリモル)を、重炭酸
ナトリウム(27.9g、0.33ミリモル)の作用によ
つて水800mlに溶解させた。この溶液を800mlのア
セトンで希釈して0℃に冷却した。塩化5−メチ
ル−3−フエニルイソキサゾール−4−カルボニ
ル(27.7g、0.33ミリモル)を加え、反応混合物
を0℃で2時間かくはんしてから、冷蔵庫温度で
約16時間保持した。真空中での蒸発によつてアセ
トンを除去し、水性残留物を酢酸エチルで数回抽
出した。酢酸エチルを用いて水性相を層にし、
2.0に下げて所望の生成物を沈でんさせた。ろ過
して酢酸エチルを洗浄すると、3−メチル−7−
(5−メチルフエニルイソキサゾール−4−カル
ボキサミド)セフ−3−エム−4−カルボン酸
〔27.5g、pnmr(TMS/DMSO−d6)デルタ:2.0
(s、3H);2.4(s、3H);3.4(m、2H);7.2−
7.8(m、5H)を含む〕が得られた。 製造例 33 3−メチル−7−(5−メチル−3−フエニル
イソキサゾール−4−カルボキサミド)セフ−
3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チル 3−メチル−7−(5−メチル−3−フエニル
イソキサゾール−4−カルボキサミド)セフ−3
−エム−4−カルボン酸(25.9g、65ミリモル)
を、無水ジメチルホルムアミド(150ml)に溶解
させた。トリエチルアミン(19.7g、195ミリモ
ル)、重炭酸カリウム(19.5g、195ミリモル)、
ヨウ化ナトリウム(29.3g、195ミリモル)およ
びピバル酸クロロメチル(29.3g、195ミリモル)
を加えた。発熱がみられ、温度は約35℃に上昇し
た。環境温度で6時間かくはんした後、tlc(4:
1クロロホルム:酢酸エチル)による検査は、か
なりの出発物質が残つていることを示した。追加
のピバル酸クロロメチル(8.4g、65ミリモル)
を加えて、環境温度でのかくはんを16時間続け
た。製造例1に詳記したように単離して、3−メ
チル−7−(5−メチル−3−フエニルイソキサ
ゾール−4−カルボキサミド)セフ−3−エム−
4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔25.3
g、76%;Rf0.8(4:1クロロホルム:酢酸エチ
ル);ir(CH2Cl2)1780、1750、1670cm-1〕を得
た。 製造例 34 3−メチル−7−(5−メチル−3−フエニル
イソキサゾール−4−カルボキサミド)−1−
ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ピバロイルオキシメチル 0℃で、1200mlの塩化メチレン中の3−メチル
−7−(5−メチル−3−フエニルイソキサゾー
ル−4−カルボキサミド)セフ−3−エム−4−
カルボン酸ピバロイルオキシメチル(24.6g、48
ミリモル)を、80%m−クロロ過安息香酸(10.4
g、4.8ミリモル)と反応させた。1時間後、製
造2に従つて単離(クロマトグラフイーは行なわ
ない)して、3−メチル−7−(5−メチル−3
−フエニルイソキサゾール−4−カルボキサミ
ド)−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−
カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔10.9g、43
%;Rf0.4(4:1クロロホルム:酢酸エチル)〕
を得た。 製造例 35 2−ジアゾ−3−メチル−7−(5−メチル−
3−フエニルイソキサゾール−4−カルボキサ
ミド)−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 製造例3に詳記した工程に従つて、−10℃で塩
化メチレン200ml中の3−メチル−7−(5−メチ
ル−3−フエニルイソキサゾール−4−カルボキ
サミド)−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル(2.1g、
4ミリモル)を、ジイソプロピルエチルアミン
(774mg、6ミリモル)、カリウムtert−ブトキシ
ド(672mg、6ミリモル)およびピクリルアジド
(2.0g、8ミリモル)と反応させ、反応を検査
し、そして生成物を単離(シリカゲルクロマトグ
ラフイーにおいて3:1塩化メチレン:酢酸エチ
ルが溶離剤として用いられることを除いて)する
と、2−ジアゾ−3−メチル−7−(5−メチル
−3−フエニルイソキサゾール−4−カルボキサ
ミド)−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4
−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔1.09g、
49%;ir(CH2Cl2)2080、1800、1750、1680cm-1
が得られた。 製造例 36 7−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−3−メチルセ
フ−3−エム−4−カルボン酸 ジイソプロピルエチルアミン(2.58g、20ミリ
モル)の作用によつて、セフアレキシン(3.47
g、10ミリモル)をジメチルホルムアミド250ml
に溶解させる。溶液を0℃に冷却し、4−ジメチ
ルアミノピリジン(0.24g、2ミリモル)を加え
る。温度を0−5℃に保ちながら、塩化カルボベ
ンゾキシ(1.78g、10.5ミリモル)を滴加する。
反応混合物を室温まであたため、30分間かくはん
する。反応混合物を真空中で蒸発乾燥させて、残
留物を塩化メチレン250mlに溶解させる。塩化メ
チレン溶液を、等容量の水で層にして、PHを2に
調整した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発乾
燥させて、7−(2−ベンジルオキシカルボニル
アミノ−2−フエニルアセタミド)−4−メチル
セフ−3−エム−4−カルボン酸を得る。 製造例 37 7−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−3−メチルセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチル 製造例1、12、15等の方法によつて、7−D−
(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フ
エニルアセタミド)−3−メチルセフ−3−エム
−4−カルボン酸はエステル化されて、7−D−
(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フ
エニルアセタミド)−3−メチルセフ−3−エム
−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルが生成
される。 製造例 38 7−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−3−メチル−
1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチル 製造例16の方法によつて、7−D−(2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニルアセ
タミド)−3−メチルセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチルを酸化して、7−
D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2
−フエニルアセタミド)−3−メチル−1−ベー
タ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチルとする。 製造例 39 7−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−2−ジアゾ−
3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 製造例3、6、9等の方法によつて、7−D−
(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フ
エニルアセタミド)−3−メチル−1−ベータ−
オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチルを7−D−(2−ベンジルオキシ
カルボニルアミノ−2−フエニルアセタミド)−
2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチルに変える。 製造例 40 7−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−3−メチルセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリル 製造例4、18等の方法によつて、7−D−(2
−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニ
ルアセタミド)−3−メチルセフ−3−エム−4
−カルボン酸をエステル化して、7−D−(2−
ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニル
アセタミド)−3−メチルセフ−3−エム−4−
カルボン酸ベンズヒドリルを得る。 製造例 41 7−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−3−メチル−
1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンズヒドリル 製造例16の方法によつて、7−D−(2−ベン
ジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニルアセ
タミド)−3−メチルセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンズヒドリルを酸化して、7−D−(2
−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フエニ
ルアセタミド)−3−メチル−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリ
ルにする。 製造例 42 7−D−(2−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−フエニルアセタミド)−2−ジアゾ−
3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ベンズヒドリル 製造例3、6、9等の方法によつて、7−D−
(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フ
エニルアセタミド)−3−メチル−1−ベータ−
オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒ
ドリルを、7−D−(2−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−2−フエニルアセタミド)−2−ジ
アゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3
−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリルに変え
る。 製造例 43 塩化2−フエニル−2−ベンズヒドリルオキシ
カルボニルアセチル ゴールドマン(Goldman)外の方法(米国特
許第3773757号)に従つて、フエニルマロン酸
(72g、0.40モル)、塩化チオニル(52.4g、0.44
モル)およびジメチルホルムアミド(0.070ml)
を、ジイソプロピルエーテル中で混合し、2時間
還流させる。その結果生ずるフエニルマロン酸−
半酸塩化物の溶液を冷却し、使用するまで不活性
雰囲気下で貯蔵する。ゴールドマン(Goldman)
外の方法に類似の方法に従つて、この半−酸塩化
物溶液にベンズヒドリルアルコール(73.6g、
0.40モル)を加え、混合物を再び2時間還流させ
る。体積を半分に減少させて、次の段階に直接使
用される塩化2−フエニル−2−ベンズヒドリル
オキシカルボニルアセチルのジイソプロピルエー
テル溶液を供給する。 ベンジルアルコールまたは2−ナフチルメタノ
ールで置き換えて、同じ工程によつて、相当する
塩化2−フエニル−2−ベンジルオキシカルボニ
ルアセチルおよび塩化2−(2−ナフチルメトキ
シカルボニル)−2−フエニルアセチルが製造さ
れる。 製造例 44 7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−3−メチルセフ−
3−エム−4−カルボン酸 ゴールドマン(Goldman)外の工程(同一文
献の同ページ)に類似した工程に従つて、水酸化
ナトリウム(4Nを約75ml)をゆつくり添加して
PHを7.5にすることによつて、7−アミノデスア
セトキシセフアロスポラン酸(7−アミノ−3−
メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸;74.9
g、0.35モル)を、よくかくはんした水(200ml)
に溶解させる。この溶液にアセチル200mlを加え
る。温度を10ないし15℃に保つて、強いかくはん
を続けながら30分以上かけて、上で製造した塩化
2−フエニル−2−ベンズヒドリルオキシカルボ
ニルアセチルのイソプロピルエーテル溶液を加え
る。4NのNaOH(約160ml)を添加することによ
つて、PHを6.5付近に保つ。真空での蒸発によつ
て有機溶媒を除去する。水性層を等容積の酢酸エ
チルで希釈し、PHを2に調整する。酢酸エチル層
を分離し、ブラインで洗浄し無水硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、ろ過し、真空で蒸発させて、7−
(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フ
エニルアセタミド)−3−メチルセフ−3−エム
−4−カルボン酸を得る。 製造例51の他の酸塩化物を、相当する7−(2
−ベンジルオキシカルボニル−2−フエニルアセ
タミド)−3−メチルセフ−3−エム−4−カル
ボン酸および3−メチル−7−〔2−(2−ナフチ
ルメトキシカルボニル)−2−フエニルアセタミ
ド〕セフ−3−エム−4−カルボン酸に変えるた
めに、同じ方法が用いられる。 製造例 45 7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−3−メチルセフ−
3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チル 製造例1、12、15等の方法によつて、7−(2
−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−3−メチルセフ−3−エム−4
−カルボン酸をエステル化して、7−(2−ベン
ズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセ
タミド)−3−メチルセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ピバロイルオキシを生成させる。 同じ方法で、製造例52の他の酸を、相当する7
−(2−ベンジルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−3−メチルセフ−3−エム−4
−カルボン酸ピバロイルオキシメチルおよび3−
メチル−7−〔2−(2−ナフチルメトキシカルボ
ニル)−2−フエニルアセタミド〕セフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルに変
えられる。 製造例 46 7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−3−メチル−1−
ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ピバロイルオキシメチル 製造例16の方法によつて、7−(2−ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセタミ
ド)−3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン
酸ピバロイルオキシメチルを酸化して、7−(2
−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−3−メチル−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオ
キシメチルとする。 同じ方法によつて、製造例53の他のエステルを
酸化して、相当する7−(2−ベンジルオキシカ
ルボニル−2−フエニルアセタミド)−3−メチ
ル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチルおよび3−メチ
ル−7−〔2−(2−ナフチルメトキシカルボニ
ル)−2−フエニルアセタミド〕−1−ベータ−オ
キソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイル
オキシメチルにする。 製造例 47 7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−2−ジアゾ−3−
メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 製造例3、6、9等の方法によつて、7−(2
−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−3−メチル−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオ
キシメチルを7−(2−ベンズヒドリルオキシカ
ルボニル−2−フエニルアセタミド)−2−ジア
ゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−
エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルに
変える。 同じ方法で、製造例46の他の1−ベータ−オキ
シドを、相当する7−(2−ベンジルオキシカル
ボニル−2−フエニルアセタミド)−2−ジアゾ
−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルおよ
び2−ジアゾ−3−メチル−7−〔2−(2−ナフ
チルメトキシカルボニル)−2−フエニルアセタ
ミド〕−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4
−カルボン酸ピバロイルオキシメチルに変える。 製造例 48 7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−3−メチルセフ−
3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリル 製造例4、18等の方法によつて、7−(2−ベ
ンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニルア
セタミド)−3−メチルセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸をエステル化して、7−(2−ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセタミ
ド)−3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン
酸ベンズヒドリルを得る。 同じ方法で、製造例44の他の酸を、相当する7
−(2−ベンジルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−3−メチルセフ−3−エム−4
−カルボン酸ベンズヒドリルおよび3−メチル−
7−〔2−(2−ナフチルメトキシカルボニル)−
2−フエニルアセタミド〕セフ−3−エム−4−
カルボン酸ベンズヒドリルに変える。 製造例29の方法によつて(ベンジルエステルが
必要な時は、2−ブロモメチルナフタレンを当量
の臭化ベンジルで置き換える)、製造例44の三つ
の酸は、相当する7−(2−ベンズヒドリルオキ
シカルボニル−2−フエニルアセタミド)−3−
メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸、7−
(2−ベンジルオキシカルボニル−2−フエニル
アセタミド)−3−メチルセフ−3−エム−4−
カルボン酸および3−メチル−7−〔2−(2−ナ
フチルメトキシカルボニル)−2−フエニルアセ
タミド〕セフ−3−エム−4−カルボン酸の、ベ
ンジルエステルおよび2−ナフチルメチルエステ
ルに変えられる。 製造例 49 7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−3−メチル−1−
ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ベンズヒドリル 製造例16の方法によつて、7−(2−ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセタミ
ド)−3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン
酸ベンズヒドリルを酸化して、7−(2−ベンズ
ヒドリルオキシカルボニル−2−フエニルアセタ
ミド)−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−
3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリルを製造
する。 同じ方法で、製造例48の他のエステルを、相当
する7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル
−2−フエニルアセタミド)−3−メチル−1−
ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸、7−(2−ベンジルオキシカルボニル−2−
フエニルアセタミド)−3−メチル−1−ベータ
−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸および
3−メチル−7−〔2−(2−ナフチルメトキシカ
ルボニル)−2−フエニルアセタミド〕−1−ベー
タ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸の、
ベンズヒドリル、ベンジルおよび2−ナフチルメ
チルエステルに変える。 製造例 50 7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−
2−フエニルアセタミド)−2−ジアゾ−3−
メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ベンズヒドリル 製造例3、6、9等の方法によつて、7−(2
−ベンズヒドリルオキシカルボニル−2−フエニ
ルアセタミド)−3−メチル−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンズヒドリ
ルを、7−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニ
ル−2−フエニルアセタミド)−2−ジアゾ−3
−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ベンズヒドリルに変える。 同じ工程によつて、製造例49の他のエステル
が、相当する7−(2−ベンズヒドリルオキシカ
ルボニル−2−フエニルアセタミド)−2−ジア
ゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−
エム−4−カルボン酸、7−(2−ベンジルオキ
シカルボニル−2−フエニルアセタミド)−2−
ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−
3−エム−4−カルボン酸および2−ジアゾ−3
−メチル−7−〔2−(2−ナフチルメトキシカル
ボニル)−2−フエニル〕−1−ベータ−オキソセ
フ−3−エム−4−カルボン酸のベンズヒドリ
ル、ベンジルおよび2−ナフチルメチルエステル
に変えられる。 製造例 51 6,6−ジブロモペニシラン酸ピバロイルオキ
シメチル ジメチルホルムアミド200ml中の6,6−ジブ
ロモペニシラン酸〔クレイトン(Clayton)、J.
Chem.Soc.C、2123(1969);10g、30ミリモル〕
を、トリエチルアミン(4.17ml、30ミリモル)、
重炭酸カリウム(3.0g、30ミリモル)およびピ
バル酸クロロメチル(4.3ml、30ミリモル)と反
応させた。室温で5時間かくはん後、tlc(18:1
アセトン:水)は多少の出発物質を示した。追加
部のピバル酸クロロメチル(4.3ml、30ミリモル)
および重炭酸カリウム(3.0g、30ミリモル)を
加えて、室温でさらに16時間反応を進行させた。
反応混合物を真空で蒸発乾燥させ、残留物を、溶
離剤として30:1塩化メチレン:酢酸エチルを用
いるシリカゲル上のクロマトグラフにかけ、tlc
およびir分析によつて検査した。その結果6,6
−ジブロモペニシラン酸ピバロイルオキシメチル
〔1.73g;Rf0.77(18:1アセトン:水);ir
(CH2Cl2)1790、1750cm-1〕が得られた。 製造例 52 6−アルフア−ブロモ−6−ベータ−(1−ヒ
ドロキシエチル)ペニシラン酸ピバロイルオキ
シメチル 窒素雰囲気下、炎で乾燥させた50mlの三ツ首フ
ラスコ中で、6,6−ジブロモペニシラン酸ピバ
ロイルオキシメチル(1.0g、2.33ミリモル)を、
乾燥した新しく蒸留したテトラヒドロフランに溶
解させ、−78℃に冷却した。塩化tert−ブチルマ
グネシウムのエーテル溶液(2.7Mを1.03ml、2.79
ミリモル)を、注射器で加え、反応混合物を−78
℃で1時間かくはんした。それから、アセトアル
デヒド(0.29ml、5.23ミリモル)を加え、反応を
−78℃でさらに1時間進行させた。反応混合物を
酢酸(0.22ml、3.9ミリモル)の添加によつて急
冷し、室温まで温ため、真空で蒸発乾燥させた。
残留物を等体積のクロロホルムと水の間に分配さ
せた。水性相を新しいクロロホルム2部で抽出し
た。クロロホルム相および洗浄剤を合わせて、水
で逆洗し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾燥させて、6−
アルフア−ブロモ−6−ベータ−(1−ヒドロキ
シエチル)ペニシラン酸ピバロイルオキシメチル
〔1.01g;油状物;ir(CH2Cl2)1775、1750cm-1
を得た。 同じ方法で、アセトアルデヒドを等量のホルム
アルデヒド(テトラヒドロフラン溶液として)で
置き換えて、6,6−ジブロモペニシラン酸ピバ
ロイルオキシメチルを相当する6−アルフア−ブ
ロモ−6−ベータ−(ヒドロキシメチル)ペニシ
ラン酸ピバロイルオキシメチルに変える。アセト
アルデヒドをアセトンに代えると、6−アルフア
−ブロモ−6−ベータ−(2−ヒドロキシ−2−
プロピル)ペニシラン酸エステルが得られる。 製造例 53 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)ペニ
シラン酸ピバロイルオキシメチル 水素化触媒(炭素上の10%パラジウム1.01g)
を水10ml中にスラリー化させ、10分間(50psig、
室温)予め水素化した。テトラヒドロフラン10ml
中の6−アルフア−ブロモ−6−ベータ−(1−
ヒドロキシエチル)ペニシラン酸ピバロイルオキ
シメチル(1.01g)を加え、1.5時間水素化を続
行した。水性テトラヒドロフラン洗浄剤を用いる
ろ過によつて触媒を回収した。合わせたろ液と洗
浄剤からテトラヒドロフランを真空で蒸発させ
た。生成物を、水性残留物から、4部の酢酸エチ
ル中に抽出し、酢酸エチル抽出物を合わせて、ブ
ラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、ろ過し、蒸発させると、6−アルフア−(1
−ヒドロキシエチル)ペニシラン酸ピバロイルオ
キシメチル(249mg)得られた。触媒ケーキを、
約100mlのテトラヒドロフラン中で再び懸濁させ、
触媒をろ過によつて回収し、ろ液を真空中で蒸発
させて、所望生成物〔ir(CH2Cl2)1770、1760cm
-1;Rf0.48(4:1クロロホルム:酢酸エチル)〕
をさらに278mg得た。 同じ方法で、6−アルフア−ブロモ−6−ベー
タ−(ヒドロキシメチル)ペニシラン酸ピバロイ
ルオキシメチルは、6−アルフア−(ヒドロキシ
メチル)ペニシラン酸ピバロイルオキシメチルに
変えられ、そして6−アルフア−ブロモ−6−ベ
ータ−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ペニシ
ラン酸ピバロイルオキシメチルは、6−アルフア
−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ペニシラン
酸ピバロイルオキシメチルに変えられる。 製造例 54 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)ペニ
シラン酸ピバロイルオキシメチル 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)ペニ
シラン酸ピバロイルオキシメチル(468mg、1.49
ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン
(0.30ml)を、50mlの塩化メチレンに溶解させた。
この溶液を0℃に冷却し、4−ジメチルアミノピ
リジン(18.7mg)および無水酢酸(0.17ml)を加
えて、反応混合物を室温で30分間かくはんする
と、そのときtlcによる検査は、アセチル化が完
全であることを示した。反応混合物を水性緩衝剤
(PH7.0)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、濾過し、蒸発させて、所望の生成物を得
た。クロマトグラフイー(30:1クロロホルム:
酢酸エチル)によつて、精製された6−アルフア
−(1−アセトキシエチル)ペニシラン酸ピバロ
イルオキシメチル〔120mg;ir(CH2Cl2)1770、
1750cm-1;Rf0.35(30:1クロロホルム:酢酸エ
チル);0.80(15:1塩化メチレン:酢酸エチル)〕
を得た。 同じ方法で、製造例53の他のヒドロキシエステ
ルをアセチル化すると、6−アルフア−(アセト
キシメチル)ペニシラン酸ピバロイルオキシメチ
ルおよび6−アルフア−(2−アセトキシ−2−
プロピル)ペニシラン酸ピバロイルオキシメチル
が形成される。 製造例 55 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−ベー
タ−オキソペニシラン酸ピバロイルオキシメチ
ル 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)ペニ
シラン酸ピバロイルオキシメチル(120mg、0.31
ミリモル)を10mlの塩化メチレンに溶解させて、
−78℃に冷却した。m−クロロ過安息香酸(85
%、62mg、0.31ミリモル)を3部に分けて1時間
以上かけて添加した。−78℃で2.5時間かくはんし
た後、tlc(15:1クロロホルム:酢酸エチル)に
よる検査は、酸化が完了していることを示した。
製造2に従つて単離(クロマトグラフイーは不
要)すると、6−アルフア−(1−アセトキシエ
チル)−1−ベータ−オキソペニシラン酸ピバロ
イルオキシメチル〔91mg;ir(CH2Cl2)1780、
1750cm-1;Rf0.22(15:1塩化メチレン:酢酸エ
チル)〕が得られた。 同じ方法で、製造例54の他のエステル生成物を
酸化して、6−アルフア−(アセトキシメチル)−
1−ベンタ−オキソペニシラン酸ピバロイルオキ
シメチルおよび6−アルフア−(2−アセトキシ
−2−プロピル)−1−ベータ−オキソペニシラ
ン酸ピバロイルオキシメチルとする。 製造例 56 7−アルフア−(1−アセトキシエチル)−3−
メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチル モリス(Morris)外の工程〔J.Am.Chem.
Soc.85、1896(1973)〕に類似した工程に従つて、
乾燥ジオキサン20mlに溶解させた6−アルフア−
(1−アセトキシエチル)−1−ベータ−オキソペ
ニシラン酸ピバロイルオキシメチル(90.5mg)
を、円筒濾紙中の4A分子篩および中性アルミナ
の50/50混合物とともに、窒素下でソツクスレツ
ト抽出器のフラスコに入れた。ピリジン(2滴)
と80%リン酸(1滴)を添加し、混合物を23時間
還流させた。反応混合物を真空で蒸発させて油状
物を得、このものを50/50の塩化メチレン/水に
溶解させた。PHは約2.5であつた。塩化メチレン
相を分離し、水で逆洗し、追加の水で希釈し、PH
を7−7.5に調整した。塩化メチレン相を再び分
離し、新しい水で洗浄した後ブラインで洗浄し、
無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、そし
て真空で蒸発させると、所望の生成物(61mg)が
得られた。分取薄層クロマトグラフイー(シリカ
ゲルの厚さ250ミクロン)を30:1塩化メチレ
ン:酢酸エチルで展開させ、主要帯をアセトンに
抽出し、蒸発乾燥させて、7−アルフア−(1−
アセトキシエチル)−3−メチルセフ−3−エム
−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル〔15.6
mg、ir(CH2Cl2)1770、1745cm-1〕を得た。 同じ方法で、製造例55の他のペニシラン酸エス
テルを転位させると、相当する7−アルフア−
(アセトキシメチル)−3−メチルセフ−3−エム
−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルおよび
7−アルフア−(2−アセトキシ−2−プロピル)
−3−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチルが得られる。 製造例 57 7−アルフア−(1−アセトキシエチル)−3−
メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 製造例55の方法によつて、7−(1−アセトキ
シメチル)−3−メチルセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチル(15.6mg、0.04
ミリモル)を酸化し、単離して、7−アルフア−
(1−アセトキシエチル)−3−メチル−1−ベー
タ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチルおよび7−アルフア−(1−
アセトキシエチル)−3−メチル−1−アルフア
−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチルの混合物〔16mg、ir(CH2Cl2
1780、1745cm-1〕を得た。これらの異性体は、実
施例54および56の方法を用いてクロマトグラフイ
ーによつて分離される。 同じ方法によつて、実施例56の他のセフ−3−
エム−4−カルボン酸エステルは酸化されて、相
当するアルフア−およびベータ−オキシド:7−
アルフア−(アセトキシメチル)−3−メチル−1
−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロ
イルオキシメチルおよび7−アルフア−(2−ア
セトキシ−2−プロピル)−3−メチル−1−オ
キソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイル
オキシメチルとなる。 製造例 58 7−(1−アセトキシエチル)−2−ジアゾ−3
−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム
−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 方法A 製造例57の7−アルフア−(1−アセトキシエ
チル)−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−
3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ルおよび7−アルフア−(1−アセトキシエチル)
−3−メチル−1−アルフア−オキソセフ−3−
エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルの
混合物(16mg、0.039ミリモル)を塩化メチレン
2mlに溶解させ、−10℃に冷却した。ジイソプロ
ピルエチルアミン(13ミクロリツトル、0.078ミ
リモル)および続いてピクリルアジド(19.9mg、
0.078ミリモル)を添加した。温度を0℃−10℃
の間に保ちながら、反応混合物を5時間かくはん
すると、その時ir分析は多量のジアゾ形成を示し
た。約16時間冷蔵庫温度に保つた後、反応混合物
を蒸発乾燥させて、7−(1−アセトキシエチル)
−2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソ
セフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチル〔ir(CH2Cl2)2080、1785、1750cm-1
および未反応の7−アルフア−(1−アセトキシ
エチル)−3−メチル−1−アルフア−オキソセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチルの混合物を得た。これらの化合物は、実施
例54および56の方法を用いるクロマトグラフイー
によつて分離される。 方法B 7−アルフア−(1−アセトキシメチル)−3−
メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4
−カルボン酸ピバロイルオキシメチル(相当する
アルフア−オキシドから分離した)を、すぐ上の
方法Aによつて、しかも好適には上述した製造
3、6、9等におけるようにカリウムtert−ブト
キシドをも用いる方法によつて、2−ジアゾ誘導
体に変える。後者の方法は、7−アルフア−(1
−アセトキシメチル)−3−メチル−1−アルフ
ア−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバ
ロイルオキシメチルを7−(1−アセトキシメチ
ル)−2−ジアゾ−3−メチル−1−アルフア−
オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイ
ルオキシメチルに変えるためにも、製造24よりや
や激しい条件を用いて適用される。 この実施例の方法AおよびBは、適宜、製造例
57の他の1−オキソセフ−3−エム−4−カルボ
ン酸エステルを、相当する2−ジアゾ誘導体:7
−アルフア−(1−アセトキシメチル)−3−メチ
ル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ピバロイルオキシメチル、7−アルフア
−(1−アセトキシメチル)−3−メチル−1−ア
ルフア−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸
ピバロイルオキシメチル、7−アルフア−(2−
アセトキシ−2−プロピル)−3−メチル−1−
ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸
ピバロイルオキシメチルおよび7−アルフア−
(2−アセトキシ−2−プロピル)−3−メチル−
1−アルフア−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチル、に変えるために
用いられる。 製造例 59 6−アルフア−〔1−p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕ペニシラン酸ピ
バロイルオキシメチル 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)ペニ
シラン酸ピバロイルオキシメチル(3.2g)を塩
化メチレン100mlに溶解させ、0℃に冷却した。
ジイソプロピルアミン(2.19ml)、4−ジメチル
アミノピリジン(1.28g)および2.5gの塩化p
−ニトロベンジルオキシカルボニル(塩化p−ニ
トロカルボベンゾキシ、2.72g)を加えた。反応
混合物を室温で16時間かくはんした。反応混合物
を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、ろ過し、蒸発させて粗生成物とした。粗生成
物を、溶離剤として15:1クロロホルム:酢酸エ
チルを用いるシリカゲル上のクロマトグラフにか
けて、精製された6−アルフア−〔1−(p−ニト
ロベンジルオキシカルボニルオキシ)エチル〕ペ
ニシラン酸アセトキシオキシメチル〔5g;
Rf0.75(4:1クロロホルム:酢酸エチル);
Rf0.7(エーテル);pnmr/CDCl3/デルタ1.0(s、
9H)、1.5(d、3H、J=7)、4.2ppm(s、1H)
を含む〕を得た。 同じ工程によつて、製造例53の他のアルコール
を、6−アルフア−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニルオキシメチル)ペニシラン酸ピバロイ
ルオキシメチルに変える。 塩化p−ニトロベンジルオキシカルボニルを、
当量の塩化ベンジルオキシカルボニルに代えて、
6−アルフア−(1−ベンジルオキシカルボニル
オキシエチル)ペニシラン酸ピバロイルオキシメ
チルを生成させる。 製造例 60 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−1−ベータ−
オキソペニシラン酸ピバロイルオキシメチル 製造例2の工程によつて、6−アルフア−〔1
−(p−ニトロベンジル)エチル〕ペニシラン酸
ピバロイルオキシメチル(5g)を、0℃で16時
間、塩化メチレン200ml中のm−クロロ過安息香
酸(2.2g)と反応させた。クロマトグラフイー
の溶離剤は4:1クロロホルム:酢酸エチルであ
つた。6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジル
オキシカルボニルオキシ)エチル〕−1−ベータ
−オキソペニシラン酸ピバロイルオキシメチルの
収量は、2.55g、Rf0.6(4:1クロロホルム:酢
酸エチル)であつた。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物は、6−
アルフア−(p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルオキシメチル)−1−ベータ−オキソペニシラ
ン酸ピバロイルオキシメチルおよび6−アルフア
−(1−ベンジルオキシカルボニルオキシエチル)
−1−ベータ−オキソペニシラン酸ピバロイルオ
キシメチル、に変えられる。 製造例 61 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メチルセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキ
シメチル ジオキサン400ml中の6−アルフア−〔1−(p
−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕−1−ベータ−オキソペニシラン酸ピバロイ
ルオキシメチル(2.5g)、80%リン酸22滴および
ピリジン66滴を、製造例56に従つて反応させた。
溶離剤として30:1クロロホルム:酢酸エチルを
用いるシリカゲルカラム上のクロマトグラフイー
およびtlc検査によつて清浄な生成物380mgを得
た。少量の汚染物を含有する分画(558mg)を厚
層(thicklayer)プレート上のクロマトグラフに
かけ、さらに190mgの精製された生成物を得た。
7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニルオキシ)エチル〕−3−メチルセフ−
3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチ
ルの全収量は、570mg、pnmr/CDCl3/デルタ、
1.5(d、3H、J=7)、2.0(s、3H)、4.8ppm
(d、1H、J=2)を含む、であつた。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物は、7−
アルフア−(p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルオキシメチル)−3−メチルセフ−3−エム−
4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルおよび7
−アルフア−(1−ベンジルオキシカルボニルオ
キシエチル)−3−メチルセフ−3−エム−4−
カルボン酸ピバロイルオキシメチル、に変えられ
る。 製造例 62 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メチル−
1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチル 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−セフ−3−エム
−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル(570
mg)を75mlの塩化メチレンに溶解させた。蟻酸
(0.30ml)および30%過酸化水素(0.22ml)を加
えそして混合物を室温で2日間かくはんした。反
応混合物を水で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で
乾燥させ、ろ過し、真空で蒸発させた。残留物
は、溶離剤として1:3クロロホルム:酢酸エチ
ルを用いてシリカゲル上のクロマトグラフにか
け、tlc検査を行なつた。7−アルフア−〔1−p
−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3
−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
の収量は224mg、Rfは0.1(4:1クロロホルム:
酢酸エチル);ir(CH2Cl2)1775cm-1であつた。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物が、7−
アルフア−(p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルオキシメチル)−3−メチル−1−ベータ−オ
キソセフ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイル
オキシメチルおよび7−アルフア−(1−ベンジ
ルオキシカルボニルオキシエチル)−3−メチル
−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ピバロイルオキシメチルに変えられる。 製造例 63 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−
3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル 製造例58の方法によつて、塩化メチレン15ml中
のジイソプロピルエチルアミン(28.8ミクロリツ
トル)の存在において、7−アルフア−〔1−(p
−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3
−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
を、−10ないし0℃で16時間、ピクリルアジド
(77.1mg)と反応させた。次の2日にわたつて追
加の試薬(アジド、35mgおよびアミン10.8ミクロ
リツトル)を加えた。全反応時間2、3日後に、
同じ実施例に従つて生成物を単離し、粗生成物
を、溶離剤として10:1クロロホルム:酢酸エチ
ルを用いるシリカゲル上のクロマトグラフにかけ
て、精製された7−アルフア−〔1−(p−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−2
−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ
−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チル〔120mg;ir(CH2Cl2)2080cm-1〕を得た。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物が、7−
アルフア−(p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルオキシメチル)−2−ジアゾ−3−メチル−1
−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ピバロイルオキシメチルおよび7−アルフア−
(1−ベンジルオキシカルボニルオキシメチル)−
2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ピバロイルオキシ
メチルに変えられる。 製造例 64 6,6−ジブロモペニシラン酸ベンジル ジブロモペニシラン酸(50mg、0.30モル)を
150mlのジメチルホルムアミドに溶解させた。こ
の溶液を0−5℃に冷却し、トリエチルアミン
(21.3ml、0.30モル)および続いて臭化ベンジル
(18.2ml、0.30モル)を加え、反応混合物を室温
で16時間かくはんした。反応混合物を氷と水中に
入れて急冷し、4部の酢酸エチルで抽出した。合
わせた有機層を、順次、0.1N塩酸、水およびブ
ラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、蒸発乾燥させた。エーテルから結晶させて、
6,6−ジブロモペニシラン酸ベンジル(61g)
を得た。 製造例 65 6−アルフア−ブロモ−6−ベータ−(1−ヒ
ドロキシエチル)ペニシラン酸ベンジル 製造例52の方法で、6,6−ジブロモペニシラ
ン酸ベンジル(30g)を、6−アルフア−ブロモ
−6−ベータ−(1−ヒドロキシエチル)ペニシ
ラン酸ベンジル〔31.4g;油状物;pnmr/
CDCl3/デルタ5.2(s、2H)、4.5(s、1H)を含
む〕に変えた。 同じ方法で、アセトアルデヒドを当量のプロピ
オンアルデヒドに代えて、6−アルフア−ブロモ
−6−ベータ−(1−ヒドロキシ−1−プロピル)
ペニシラン酸ベンジルが製造される。 製造例 66 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)ペニ
シラン酸ベンジル 製造例53の方法によつて、150mlの2:1テト
ラヒドロフラン:水中、5%Pd/CaCO315.7g
上で、6−アルフア−ブロモ−6−ベータ−(1
−ヒドロキシエチル)ペニシラン酸ベンジル
(31.4g)を水素化し、注意して、実質的に1モ
ル当量の水素が消費された時、区切り点で水素化
を停止させた。油状物として単離された粗生成物
(19.6g)を、溶離剤として3:2クロロホル
ム:酢酸エチルを用いて400mgのシリカゲル上の
クロマトグラフにかけた。最初の溶出液500mlの
後、12ml毎の分画を集めた。分画41−70を合わせ
て蒸発させ、精製された6−アルフア−(1−ヒ
ドロキシエチル)ペニシラン酸ベンジル〔7.72
g;pnmr/CDCl3/デルタ1.4(s、3H)、1.6
(s、3H)、4.5(s、1H)、5.1(s、1H)、5.8(s

1H)、7.3ppm(s、5H)〕を得た。 同じ方法で、先の製造例の他のブロモエステル
が、6−アルフア−(1−ヒドロキシ−1−プロ
ピル)ペニシラン酸ベンジルに変えられる。 製造例 67 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕ペニシラン酸ベ
ンジル 6−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)ペニ
シラン酸ベンジル(7.7g、0.023モル)を、125
mlの塩化メチレンに溶解させ、溶液を0℃に冷却
した。ジイソプロピルエチルアミン(4.8ml、
0.028モル)、ジメチルアミノピリジン(2.8g、
0.023モル)およびクロロ蟻酸p−ニトロベンジ
ル(6.0g、0.028モル)を順次加え、反応混合物
を室温で16時間かくはんした。反応混合物を、連
続して、1N塩酸100ml、水100ml、飽和重炭酸カ
リウム100ml、水100mlおよびブライン100mlで洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過
し、真空で蒸発させて、粗生成物を得た。15:1
クロロホルム:酢酸エチルを用いるシリカゲル上
のクロマトグラフイーによつて、精製された6−
アルフア−〔1−(p−プロピルベンジルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル〕ペニシラン酸ベンジル
〔11.1g;油状物;pnmr/CDCl3/デルタ4.5(s、
1H)、5.2ppm(s、2H)を含む〕を得た。 同じ方法で、先の製造例の他のアルコールが、
6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニルオキシ)−1−プロピル〕ペニシラン
酸ベンジルに変えられる。 製造例 68 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−1−ベータ−
オキソペニシラン酸ベンジル 最初の反応温度−78℃、続いて0℃で16時間、
製造2の工程によつて、6−アルフア−〔1−(p
−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕ペニシラン酸ベンジル(10.95g、0.022モ
ル)を、塩化メチレン400ml中のm−クロロ過安
息香酸と反応させた。粗生成物の収量は11.6gで
あつた。溶離剤として10:1クロロホルム:酢酸
エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフイーに
よつて、精製された6−アルフア−〔1−(p−ニ
トロベンジルオキシカルボニルオキシ)エチル〕
−1−ベータ−オキソペニシラン酸ベンジル
〔4.1g、ir(CH2Cl2)1770cm-1〕が得られた。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物が、6−
アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニルオキシ)−1−プロピル〕−1−ベータ−オ
キソペニシラン酸ベンジルに変えられる。 製造例 69 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メチルセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ベンジル 製造例56の工程に従つて、6−アルフア−〔1
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−1−ベータ−オキソペニシラン酸ベン
ジルを、7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル−3−メチル
セフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジルに変
え、30:1クロロホルム:酢酸エチルを溶離剤と
して用いるシリカゲルクロマトグラフイーによつ
て精製した。〔1.4g;pnmr/CDCl3/デルタ2.0
(s、3H)および4.5ppm(d、1H、J=2Hz)
を含む〕。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物は、7−
アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニルオキシ)−1−プロピル〕−3−メチルセフ
−3−エム−4−カルボン酸ベンジルに変えられ
る。 製造例 70 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メチル−
1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンジル 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メチルセフ
−3−エム−4−カルボン酸ベンジル(1.40g、
2.82ミリモル)を、塩化メチレン150mlに溶解さ
せた。蟻酸(0.42ml)と30%の過酸化水素(0.42
ml、3.1ミリモル)を加えて、反応混合物を2日
間かくはんした。反応混合物を水で抽出し、無水
硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して、蒸発さ
せると、アルフア−およびベータ−オキシドの混
合物が得られた。この混合物を、溶離剤として
1:3クロロホルム:酢酸エチルを用いるシリカ
ゲル上のクロマトグラフにかけた。極性の低いア
ルフア−オキシド〔Rf0.5(1:3クロロホルム:
酢酸エチル)〕が最初に溶出し、続いて極性の高
いベータ−オキシド(Rf0.3)が溶出した。両異
性体を含有する中間カツトの厚層(thicklayer)
クロマトグラフイーによつて、追加のベータ−オ
キシドが単離された。精製された7−アルフア−
〔1−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキ
シ)エチル〕−3−メチル−1−ベータ−オキセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ベンジルの全収量
は509mg〔ir(CH2Cl2)1780cm-1〕であつた。 同じ工程で、先の製造例の他の化合物が、7−
アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニルオキシ)−1−プロピル〕−3−メチル−1
−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン
酸ベンジルに変えられる。 製造例 71 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−
3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ベンジル 製造例14の工程によつて、7−アルフア−〔1
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ
−3−エム−4−カルボン酸ベンジル(509mg)
を、7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオ
キシカルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−
3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム
−4−カルボン酸ベンジルに変え、溶離剤として
10:1クロロホルム:酢酸エチルを用いるシリカ
ゲル上のクロマトグラフイーによつて精製した。
収量:318mg;Rf0.4(10:1クロロホルム:酢酸
エチル);ir(CH2Cl2)1780、2060cm-1。 同じ工程で、先の製造例の他の化合物が、7−
アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカル
ボニルオキシ)−1−プロピル〕−2−ジアゾ−3
−メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボボ酸ベンジルに変えられる。 製造例 72 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)ペニ
シラン酸ベンジル 製造例54の工程によつて、反応時間7時間で6
−アルフア−(1−ヒドロキシエチル)ペニシラ
ン酸ベンジル(4g)をアセチル化し、クロマト
グラフイーは行なわないで、6−アルフア−41−
アセトキシメチル)ペニシラン酸ベンジル〔3.72
g;pnmr/CDCl3/デルタ5.2(s、2H)および
77.4ppm(s、5H)を含む〕を得た。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物が、6−
アルフア−(1−アセトキシ−1−プロピル)ペ
ニシラン酸ベンジルに変えられる。 製造例 73 6−アルフア−(1−アセトキシエチル)−1−
ベータ−オキソペニシラン酸ベンジル 製造例56と同じ工程によつて、6−アルフア−
(1−アセトキシエチル)ペニシラン酸ベンジル
(3.72g)を酸化して、6−アルフア−(1−アセ
トキシエチル)−1−ベータ−オキソペニシラン
酸ベンジル〔3.7g;pnmr/CDCl3/デルタ
2.0ppm(s、3H)を含む〕を得た。 同じ工程によつて、先の製造例の他の化合物
が、6−アルフア−(1−アセトキシ−1−プロ
ピル)−1−ベータ−オキソペニシラン酸ベンジ
ルに変えられる。 製造例 74 7−アルフア−(1−アセトキシエチル)−3−
メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジ
ル 製造例56の工程によつて、6−アルフア−(1
−アセトキシエチル)−1−ベータ−オキソペニ
シラン酸ベンジル(3.7g)を、ジオキサン500ml
中でピリジン(2.5ml)およびリン酸(42滴、
0.84ml)と反応させ、粗生成物を、溶離剤として
10:1クロロホルム:酢酸エチルを用いるシリカ
ゲル上のカラムクロマトグラフにかけて、精製さ
れた7−アルフア−(1−アセトキシエチル)−3
−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジ
ル〔922mg;pnmr/CDCl3/デルタ1.4(s、3H、
J=6)、1.9(s、3H)、4.5ppm(d、1H、J=
1)を含む〕を得た。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物が、7−
アルフア−(1−アセトキシ−1−プロピル)−3
−メチルセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジ
ルに変えられる。 製造例 75 7−アルフア−(1−アセトキシエチル)−3−
メチル−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ベンジル 製造例55の工程によつて、7−アルフア−(1
−アセトキシエチル)−3−メチルセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ベンジル(922mg)を、塩化
メチレン中のm−クロロ過安息香酸を用いて、−
78℃で20時間酸化した。シリカゲル上のカラムク
ロマトグラフイーによつて、7−アルフア−(1
−アセトキシエチル)−3−メチル−1−ベータ
−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジ
ル〔331mg;pnmr/CDCl3/デルタは2.0(巾広、
s、6H)、5.2ppm(s、2H)を含む〕および、
別に、相当するアルフア−オキシド(265mg)を
得た。 同じ工程によつて、先の実施例の他の化合物
は、7−アルフア−(1−アセトキシ−1−プロ
ピル)−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ−
3−エム−4−カルボン酸ベンジル、に変えられ
る。 製造例 76 7−アルフア−(1−アセトキシエチル)−2−
ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ
−3−エム−4−カルボン酸ベンジル 製造例3の工程によつて、7−アルフア−(1
−アセトキシエチル)−3−メチル−1−ベータ
−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジ
ル(331mg)を、7−アルフア−(1−アセトキシ
エチル)−2−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ
−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジ
ルに変え、溶離剤として1:1塩化メチレン:酢
酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフイー
によつて精製した。〔130mg;ir(CH2Cl2)2080cm
-1〕。 同じ方法で、先の製造例の他の化合物は、7−
アルフア−(1−アセトキシ−1−プロピル)−2
−ジアゾ−3−メチル−1−ベータ−オキソセフ
−3−エム−4−カルボン酸ベンジルに変えられ
る。 製造例 77 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ〕−3−メチレン−1−ベ
ータ−オキソセフアム−4−カルボン酸ベンジ
ル 6−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−1−ベータ−オ
キソペニシラン酸ベンジル(1.0g)を、クロロ
ホルム200ml中のN−クロロこはく酸イミド(286
mg)と一緒にして、16時間還流させた。反応混合
物を0℃に冷却し、塩化第二スズ(SnCl4;0.24
ml)を加えた。8時間後、反応混合物を酢酸エチ
ルで希釈して、沈でんした固体を溶解させ、順
次、飽和重炭酸ナトリウム、水およびブラインで
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空
中で蒸発させた。残留物を、溶離剤として3:1
クロロホルム:酢酸エチルを用いてシリカゲル上
のクロマトグラフにかけ、tlc検査を行なつた。
清浄な生成物の分画を合わせ、蒸発させて、精製
された7−アルフア−1−(p−ニトロベンジル
オキシカルボニルオキシ)−3−メチレン−1−
ベータ−オキソセフアム−4−カルボン酸ベンジ
ル〔0.51g;pnmr/CDCl3/デルタは1.5〔d、
3H、J=6)、4.7(巾広、s、1H)、5.3(s、
1H)、5.7ppm(s、1H)を含む〕を得た。 製造例 78 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−ヒドロキ
シ−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−
カルボン酸ベンジル 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メチレン−
1−ベータ−オキソセフアム−4−カルボン酸ベ
ンジル(491mg)を塩化メチレン50mlに溶解させ、
この溶液を−78℃に冷却した。青い色が残存する
まで、オゾンをこの溶液中に数分間泡立たせた。
混合物を10分間窒素を清浄化し、その後、硫化ジ
メチル(0.2ml)を加えた。この混合物を0℃以
上にあたためて、水で洗浄した。水の相を塩化メ
チレンで逆洗し、2つの有機層を合わせて、ブラ
インで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、ろ過し、蒸発させて、7−アルフア−〔1−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−3−ヒドロキシ−1−ベータ−オキソ
セフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジルを得
た。 製造例 79 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メトキシ
−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ベンジル 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−ヒドロキシ
−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンジル(300mg)を塩化メチレン25mlに
溶解させ、0℃に冷却した。エーテル(30ml)中
のジアゾメタン(5当量)を滴加し、そして混合
物を0℃で1時間保持した。過剰のジアゾメタン
を分解するに十分な酢酸を添加し、混合物を水で
洗浄し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、ろ過し、真空で蒸発させた。残留
物を、溶離剤として10:1クロロホルム:酢酸エ
チルを用い、tlc検査を用いるシリカゲル上のク
ロマトグラフにかけて、精製された7−アルフア
−〔1−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオ
キシ)エチル〕−3−メトキシ−1−ベータ−オ
キソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジル
〔133mg;Rf0.2(4:1クロロホルム:酢酸エチ
ル);pnmr/CDCl3/デルタは1.4(d、3H、J=
6)、3.4(s、3H)、4.4ppm(d、1H、J=2)
を含む〕を得た。 製造例 80 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メトキシ
−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ベンジル 製造例17の工程によつて、7−アルフア−〔1
−p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−3−メトキシ−1−ベータ−オキソセ
フ−3−エム−4−カルボン酸ベンジル(134mg、
0.24ミリモル)を、7−アルフア−〔1−(p−ニ
トロベンジルオキシカルボニルオキシ)エチル〕
−2−ジアゾ−3−メトキシ−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジルに変
え、溶離剤として30:1クロロホルム:酢酸エチ
ルを用いるシリカゲル上のクロマトグラフイーに
よつて精製した。清浄な生成物分画を合わせて、
真空で蒸発させ、精製された生成物〔Rf0.5(酢酸
エチル)、ir(CH2Cl2)1800、2090cm-1〕28mgを得
た。より極性の高い不純物(19mg)で汚染された
分画のクロマトグラフイーをくり返して、精製さ
れた生成物をさらに3mg得た。 製造例 81 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−メシルオ
キシ−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4
−カルボン酸ベンジル 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−ヒドロキシ
−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンジル(439mg)を60mlの塩化メチレン
に溶解させ、この溶液を0℃に冷却した。ジイソ
プロピルエチルアミン(0.25ml)および塩化メシ
ル(0.15ml)を加えて、反応混合物を0℃で8時
間かくはんし、その後飽和重炭酸ナトリウムで洗
浄し、ブラインで洗浄し、そして蒸発乾燥させた
(0.56g)。粗製物を、溶離剤として10:1クロロ
ホルム:酢酸エチルを用いるシリカゲル上のクロ
マトグラフにかけて精製された7−アルフア−
〔1−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキ
シ)エチル〕−3−メシルオキシ−1−ベータ−
オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジル
〔0.27g;Rf0.42(1:1クロロホルム:酢酸エチ
ル);pnmr/CDCl3/デルタは3.1ppm(s、3H)
を含む〕を得た。 製造例 82 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−
3−メシルオキシ−1−ベータ−オキソセフ−
3−エム−4−カルボン酸ベンジル 製造例80の方法によつて、7−アルフア−〔1
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−3−メシルオキシ−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジルは、
7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−3−
メシルオキシ−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ベンジルに変えられる。 製造例 83 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−〔2−p−
ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)−エ
チルチオ〕−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ベンジル 2−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルア
ミノ)エチルメルカプタン(23.1mg、0.05ミリモ
ル)および塩化トリエチルベンジルアンモニウム
(11mg、0.04モル)を、0.1N水酸化ナトリウム
(0.5ml)、水(2ml)および塩化メチレン(2.5
ml)の混合物と一緒にした。7−アルフア−〔1
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−3−メシルオキシ−1−ベータ−オキ
ソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジル(25
mg、0.04ミリモル)を加え、室温で16時間かくは
んして反応させた。各層を分離し、水性層を新し
い塩化メチレンで洗浄した。有機層を合わせて、
水で逆洗し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、
ろ過し、蒸発させて、生成物(41mg)を得た。シ
リカゲル上のクロマトグラフイー(溶離剤、10:
1クロロホルム:酢酸エチル)によつて、精製さ
れた7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオ
キシカルボニルオキシ)エチル〕−3−〔2−(p
−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)エチ
ルチオ〕−1−オキソセフ−3−エム−4−カル
ボン酸ベンジル〔16mg;pnmr/CDCl3/デルタ
は2.9ppm(m、2H)を含む〕を得た。 同じ方法で、2−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニルアミノ)エチルメルカプタンを、適当
なアルコール/メルカプタンに代えると、次の化
合物が製造される: 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−エトキシ−
1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カルボ
ン酸ベンジル; 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−イソプロポ
キシ−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−
カルボン酸ベンジル; 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−(2−ベンジ
ルオキシカルボニルアミノエトキシ)−1−ベー
タ−オキソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベン
ジル; 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−プロピルチ
オ−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−カ
ルボン酸ベンジル;および 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−(2−アセタ
ミドエチルチオ)−1−ベータ−オキソセフ−3
−エム−4−カルボン酸ベンジル。 製造例 84 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−エチルチ
オ−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−4−
カルボン酸ベンジル 製造例81のメシルオキシオキシド(25mg)を、
0℃で、塩化メチレン3ml、0.1N水酸化ナトリ
ウム1mlおよび水2.5mlの二相混合物中の、エチ
ルメルカプタン5.5ミクロリツトルのかくはんし
た混合物に加え、室温で8時間かくはんした。さ
らに5.5ミクロリツトルのエチルメルカプタンを
加えて、混合物を−78℃で16時間貯蔵した。それ
からそこに5.5ミクロリツトルのエチルメルカプ
タン、0.5mlの水酸化ナトリウムおよび触媒とし
て11mgの塩化ベンジルトリエチルアンモニウムを
加えた。室温で1時間以内に反応は完了した。各
層を分離して、水性層を3部の塩化メチレンで洗
浄した。塩化メチレン層に合わせて、水、続いて
ブラインで逆洗し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、ろ過し、蒸発乾燥させた。残留物を、溶離
剤としての10:1クロロホルム:酢酸エチルおよ
びtlc検査を用いて、シリカゲル上のクロマトグ
ラフにかけた。表題生成物の収量は10.6mg、
Rf0.5(酢酸エチル)であつた。 製造例 85 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−〔2−(ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ〕−
2−ジアゾ−1−ベータ−オキソセフ−3−エ
ム−4−カルボン酸ベンジル 製造例80の方法によつて、7−アルフア−〔1
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ)
エチル〕−3−〔2−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニルアミノ)エトキシ〕−1−ベータ−オ
キソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジル
は、7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオ
キシカルボニルオキシ)エチル〕−3−〔2−(ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ〕−2
−ジアゾ−1−ベータ−オキソセフ−3−エム−
4−カルボン酸ベンジルに変えられる。 同じ方法で、製造例83の他のオキシ化合物は: 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−3
−エトキシ−1−ベータ−オキソセフ−3−エム
−4−カルボン酸ベンジル;および 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−3
−イソプロポキシ−1−ベータ−オキソセフ−3
−エム−4−カルボン酸ベンジル、 に変えられる。 製造例 86 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−エチルチ
オ−2−ジアゾ−1−ベータ−オキソセフ−3
−エム−4−カルボン酸ベンジル 製造例84の表題エチルチオ化合物(37.5mg)
を、水10mlおよび塩化メチレン10ml中でかくはん
し、5℃に冷却した。マクロサイクリツクエーテ
ル18クラウン6(17.2mg)、塩化ベンジルトリエチ
ルアンモニウム(15.2mg)、水酸化カリウム(3.7
mg)およびピクリルアジド(33.7mg)を加えた。
反応混合物を5℃で8時間かくはんした。塩化メ
チレン層を氷水で洗浄し、続いて冷ブラインで洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過
し、蒸発乾燥させた。残留物を、溶離剤として
4:1クロロホルム:酢酸エチルを用いるシリカ
ゲル上のクロマトグラフにかけた。irによつて強
いジアゾ帯(2080cm-1)を示す表題生成物の収量
は10mgであつた。 同じ方法によつて、製造例83の種々のチオ化合
物が: 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−〔2−(p−
ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル
チオ〕−2−ジアゾ−1−ベータ−オキソセフ−
3−エム−4−カルボン酸ベンジル; 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−2−ジアゾ−3
−プロピルチオ−1−ベータ−オキソセフ−3−
エム−4−カルボン酸ベンジル;および 7−アルフア−〔1−(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニルオキシ)エチル〕−3−(2−アセタ
ミドエチルチオ)−2−ジアゾ−1−ベータ−オ
キソセフ−3−エム−4−カルボン酸ベンジル; に変えられる。 製造例 87 エチルホルムアミデート塩酸塩 ホルムアミド(4.5g、4.0ml、0.10モル)およ
びエタノール(4.6g、5.8ml、0.10モル)の混合
物を、10℃で、エーテル70ml中の塩化ベンゾイル
(14.1g、11.7ml、0.10モル)の溶液に滴加した。
かくはんすると、反応混合物はスラリーになつ
た。30分かくはんした後、生成物を、ろ過によつ
て回収し、P2O5上で乾燥させた。白色固体とし
て得られるエチルホルムアミデート塩酸塩の収量
は2.46gであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 K0720 または K0721 [式中、R1は水素、2−フエノキシアセタアミ
    ド基、2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペ
    ラジン−1−カルボキサミド)−2−フエニルア
    セタミド基、2−ベンジルオキシカルボニルアミ
    ノ−2−フエニルアセタミド基、5−メチル−3
    −フエニルイソキサゾール−4−カルボキサミド
    基、または【式】(ここでR5は水素、ア セチル)であり、R2は水素またはメトキシ基で
    あるが、但し、R2がメトキシ基であるときR1
    2−フエノキシアセタミド基である; AおよびBは、一緒になるときは酸素であり、
    別々についているときはAは水素、Bはヒドロキ
    シまたはアセトキシ基であり; R3は水素またはエステル残基であり;そして R4は、メチル基またはアセトキシメチル基で
    あるが、但し、R4がメチル基以外のものである
    ときこの化合物は式()の化合物である] の化合物、この化合物がカルボン酸官能基を有す
    るとき薬学的に許容し得る陽イオン塩。 2 R3がベンジル、ベンズヒドリルまたは2−
    ナフチルメチル基である、特許請求の範囲第1項
    に記載の化合物。 3 R3が2,2,2−トリクロルエチル基であ
    る、特許請求の範囲第1項に記載の化合物。 4 R3がピバロイルオキシメチル、1,3−ジ
    ヒドロ−3−オキソベンゾ[C]フラン−1−イ
    ルまたは1−エトキシカルボニルオキシエチル基
    である、特許請求の範囲第1項に記載の化合物。 5 反応不活性溶媒中、温度範囲−100℃ないし
    35℃で、 式【式】の化合物に光照射して なる 式【式】の化合物を製造す る方法。 [式中、R7は水素、2−フエノキシアセタミド
    基、2−(4−エチル−2,3−ジオキソピペラ
    ジン−1−カルボキサミド)−2−フエニルアセ
    タミド基、2−ベンジルオキシカルボニルアミノ
    −2−フエニルアセタミド基、5−メチル−3−
    フエニルイソキサゾール−4−カルボキサミド
    基;または【式】(ここでR5は水素、ア セチル)であり、R2は水素またはメトキシ基で
    あるが、但しR2がメトキシ基であるときR7は2
    −フエノキシアセタミド基である; R8はエステル残基であり;そして R9はメチル基またはアセトキシメチル基であ
    る。] 6 R8がベンジル、ベンズヒドリルまたは2−
    ナフチルメチル基である、特許請求の範囲第5項
    に記載の方法。 7 R8がピバロイルオキシメチル、アセトキシ
    メチル、1,3−ジヒドロ−3−オキソベンゾ
    [C]フラン−1−イルまたは1−エトキシカル
    ボニルオキシエチル基である、特許請求の範囲第
    5項に記載の方法。
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