JPH0259843B2 - - Google Patents

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JPH0259843B2
JPH0259843B2 JP61245397A JP24539786A JPH0259843B2 JP H0259843 B2 JPH0259843 B2 JP H0259843B2 JP 61245397 A JP61245397 A JP 61245397A JP 24539786 A JP24539786 A JP 24539786A JP H0259843 B2 JPH0259843 B2 JP H0259843B2
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JP
Japan
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zinc
temperature
nozzle
water
molten metal
Prior art date
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JP61245397A
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English (en)
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JPS63103006A (ja
Inventor
Takahiko Ookura
Eiji Nishimura
Tomoaki Takechi
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気亜鉛めつき液用の針状形態の亜
鉛の製造方法に関するものである。本発明により
0.6mmを超え且つ3mm以下の直径そして長さ3〜
7cm更にはもう少し長い長さの針金状の亜鉛が得
られる。こうした針状の亜鉛は、そのままで或い
は一定長に切断した状態で或いは束にした状態で
電気亜鉛めつき補給源に用いられる。
従来技術とその問題点 鉄鋼材料の防食目的で電気亜鉛めつきが、自動
車、家電製品、建築材料、プラント材料等の分野
において電気亜鉛めつき鋼板の製造のために普及
している。特に、自動車用途において厚亜鉛めつ
き材が大量に求められている。
電気亜鉛めつきにおいては、めつきの進行につ
れ電気亜鉛めつき槽に亜鉛を補給することが必要
とされる。
こうした場合、亜鉛材は、比表面積が大きく、
めつき液に速やかに溶解し、且つ取扱いが容易で
あることが不可欠である。
亜鉛末は、比表面積が大きいが取扱いが困難で
あり、爆発の危険を伴う。また、製品中への巻き
込みも多く、めつき製品の品質を悪化する。
こうした状況において、亜鉛シヨツトや亜鉛フ
レークが、取扱いが比較的容易でありそして比表
面積が比較的大きいことから多く使用されるよう
になつている。
しかしながら、亜鉛シヨツトや亜鉛フレークの
欠点は、非常に嵩ばるため、その運搬、取扱いが
必ずしも容易でなく、また固々の粒子の形状が不
規則なため、溶解速度が一様でなく、厳密なめつ
き液管理が難しい。
こうした中で、比較的一様な直径を有する針状
形態の亜鉛の使用が考慮しうる。針状形態の亜鉛
は細径であれば比表面積も比較的大きく、嵩ばる
こともなく、束に出来るため、取扱いも容易であ
る。フレーク等に較べて亜鉛めつき補給源として
の管理も容易である。
しかし、こうした針状形態の亜鉛の使用を実用
化するためには、そのコスト切り下げのため、亜
鉛溶湯から直接安価に製造する技術を確立せねば
ならない。しかし、一定長の針状形態の亜鉛を亜
鉛溶湯から直接製造することは、断線等が起こり
易いため容易ではない。
発明の目的 本発明の目的は、電気亜鉛めつき液用の一定長
の針状形態の亜鉛を亜鉛溶湯から直接安価に製造
する方法を確立することである。
発明の概要 本発明者等は、一番の低コストのプロセスとし
て、亜鉛溶湯をノズルを通して水中に流下するこ
とによる針状形態の亜鉛の製造を試みた。しか
し、これは思う程に容易ではない。自重により或
いは線状の流れが乱れることによりノズルの先端
で不規則に切断が生じる。更に、溶体が水中に入
つた場合、この近傍の水の温度分布が変わること
等が原因となつて、粒化しはじめた個所と線とが
不規則につながるケースも頻繁に発生した。
こうした中で、亜鉛溶体の温度を低めにし且つ
水温も低めにコントロールすることにより、針状
形態の亜鉛の溶湯からの直接量産に成功した。
斯くして、本発明は、480℃〜540℃未満の温度
に保持された亜鉛溶湯を収納する亜鉛溶湯受槽か
ら、該受槽底部に設けた0.6mmを超え且つ3mm以
下の直径のノズルを通して10℃〜30℃未満の温度
にある水中に亜鉛溶湯を流下することを特徴とす
る電気亜鉛めつき液用の針状形態の亜鉛の製造方
法を提供する。
発明の具体的説明 本方法は、底部に流下用放出ノズルを設けそし
て温度調節及び保温用ヒータを備える亜鉛溶湯受
槽を水槽上に設置した設備を使用して実施され
る。ノズル下端と水槽内水面との間隔は、水中流
下に際しての衝撃を最小限とするために水揆ねか
しがノズルにかからない程度で近接される。水槽
は水温調節手段を備えている。ノズルは、ノズル
口径を変更しうるよう受槽底部に脱着自在とされ
る。
本発明においては、ノズルから流下したある長
さの針状亜鉛をそのまま自然に水中凝固させるこ
とを基本とする。
亜鉛溶湯温度は480℃〜540℃未満に管理され
る。温度が高すぎると断線が起こりやすく他方温
度が低すぎると、ノズルの詰まりが生じやすく、
スムーズな流下をもたらしえない。ノズルでの溶
湯流れを阻害せず、スムーズな流下を行なえる範
囲で低めの温度の採用が好ましい。これは、もち
ろん、ノズル口径、溶湯組成、受槽内溶湯高さ
(ヘツド)に移存する。
ノズル口径は、0.6mmを超え且つ3mm以下の範
囲で製品としての要求に応じて選択される。産出
する線の径は使用ノズルとほぼ同じである。0.6
mmを超えた方が溶湯がスムーズに流れる。しか
し、3mmを超えるノズルを使用すると、溶湯の自
重が大きくなりすぎてまた水中への突入衝撃が大
きくなりすぎて一様な針状形態が得られ難くな
る。
水温は10℃〜30℃未満、好ましくは15〜25℃に
維持される。ノズルから流下した針状亜鉛をその
まま自然に速やかに水中凝固させるため低めの水
温が使用される。あまり低い水温は工業的に冷却
する場合コストがかかりすぎ、他方水温が高すぎ
ると凝固が遅くなつて粒化が生じやすくなる。
受槽内の溶湯深さは、ノズル口径に応じて、ヘ
ツド圧が高くなりすぎないよう溶湯のノズルを通
してのスムーズな流下を保証するものとされる。
例えば、ノズル径1.3mmφで60〜90mm深さが良好
な結果を与える。
ノズルは幾分長めの寸法のものを使用すること
も出来る。この場合、ノズル内に、ノズル長に相
当する線状亜鉛溶湯が存在していることになる。
短いノズルよりもノズル下端開口での断線の発生
が少ないが、反面ノズル全体を通しての亜鉛溶湯
のスムーズな流下を保証するため溶湯温度の厳密
な管理が必要である。
本発明における各制御因子のコントロールは非
常に微妙であり、先ずノズル口径が決定された後
で、亜鉛溶湯の組成に応じて保持温度、保持深さ
及び水温が最適に調整されねばならない。
こうして、0.6mmを超え且つ3mm以下の直径そ
して長さ3〜7cm更にはもう少し長い長さの針金
状の亜鉛が量産されうる。
亜鉛溶湯としては、99.99%以上の純度の電気
亜鉛、最純亜鉛等が用いられるが、50〜500ppm、
好ましくは60〜300ppmのFe、Ni、Sb、Cr、Co
及びMnから選択される少なくとも1種を含有す
る亜鉛溶湯を使用することも亜鉛めつき目的に好
ましい。80〜300ppmのFe及び/或いはNiの添加
が特に好ましい。
実施例及び比較例 最純亜鉛を使用して次の条件で針状亜鉛の製造
を試みた: 溶湯温度(℃):550、530、510、490、480 溶湯深さ(cm):9 ノズル径(mm):0.65 水温(℃):20、28、50 ノズル〜水面間隔(mm):10 得られた溶湯の形態を5種類の温度別に第1〜
5図に示す。
溶湯温度480℃の第1図を参照すると、水温20
℃において50〜70mmの針状亜鉛が得られた。水温
28℃にいても針状形態のものが得られた。しか
し、水温が30℃以上になると、オタマジヤクシ状
のものが混入し始めた。
溶湯温度490℃の第2図を参照すると、水温20
℃において50〜70mmの針状亜鉛が得られた。水温
28℃にいても同様の針状形態のものが得られた。
しかし、水温が30℃以上になると、針状が曲がる
傾向が生じまた一部オタマジヤクシ状のものが混
入し始めた。
溶湯温度510℃の第3図を参照すると、水温20
℃において50〜90mmの針状亜鉛が得られることが
わかる。水温28℃にいても針状形態のものが得ら
れた。しかし、水温が30℃以上になると、亜鉛が
曲がる傾向が生じそして50℃ではオタマジヤクシ
状となる。第4図に示す溶湯温度530℃でも同様
な傾向が見られる。
しかし、溶湯温度が540℃以上となると、第5
図(溶湯温度550℃)に見られるように、水温が
低くともオタマジヤクシ状であり、水温をもつと
上げる粒状でさえ混在するようになる。
次に、Fe7ppmを含有する亜鉛溶湯を530±2
℃の温度に維持した槽から1.5mmのノズルを通し
て20℃の水温の水槽内に流下せしめた。30〜70mm
の長さのほぼ真直な針状亜鉛が得られた。
これらを亜鉛めつき用介挿において溶解したと
ころ14g/m2・hrの溶解速度を示し、一般シヨツ
トあるいはフレーク品より高い溶解速度を示し
た。
発明の効果 水中流下法という低コストプロセスによりこれ
までにない3〜7cm長さの針状形態の亜鉛の量産
に成功した。針状形態の亜鉛は、取り扱い性及び
溶解性が良いという針状特性を生かして電気亜鉛
めつき用亜鉛補給源として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1a,1b及び1c図は溶湯温度480℃にお
いて水温をそれぞれ20℃、28℃及び50℃とした場
合の亜鉛の粒子構造を示す写真である。第2a,
2b及び2c図は溶湯温度490℃において水温を
それぞれ20℃、28℃及び50℃とした場合の亜鉛の
粒子構造を示す写真である。第3a,3b及び3
c図は溶湯温度510℃において水温をそれぞれ20
℃、28℃及び50℃とした場合の亜鉛の粒子構造を
示す写真である。第4a,4b及び4c図は溶湯
温度530℃において水温をそれぞれ20℃、28℃及
び50℃とした場合の亜鉛の粒子構造を示す写真で
ある。第5a,5b及び5c図は溶湯温度550℃
において水温をそれぞれ20℃、28℃及び50℃とし
た場合の亜鉛の粒子構造を示す写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 480℃〜540℃未満の温度に保持された亜鉛溶
    湯を収納する亜鉛溶湯受槽から、該受槽底部に設
    けた0.6mmを超え且つ3mm以下の直径のノズルを
    通して10℃〜30℃未満の温度にある水中に亜鉛溶
    湯を流下することを特徴とする電気亜鉛めつき液
    用の針状形態の亜鉛の製造方法。 2 亜鉛溶湯がFe、Ni、Sb、Cr、Co及びMnか
    ら選択される少なくとも1種を50〜500ppm含有
    する特許請求の範囲第1項記載の電気亜鉛めつき
    液用の針状形態の亜鉛の製造方法。
JP24539786A 1986-10-17 1986-10-17 電気亜鉛めっき液用の針状形態の亜鉛の製造方法 Granted JPS63103006A (ja)

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JPS63103006A JPS63103006A (ja) 1988-05-07
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JPS6014052A (ja) * 1983-07-06 1985-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 太陽熱温水器

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