JPH025799A - 軸流フアン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、毛髪乾燥用のドライヤー等に好適な動翼の軸
方向に風を送る軸流ファンに関する。

［従来の技術］ 近年、ＯＡ機器や家電製品の小型化が進み、送風機にお
いても小型で高効率、しかも大風贋かつ低騒音のものが
要求されている。

一般的な送風機としては、シロッコ型や斜流型ファンが
存在する。これらは、＋！ｊＪ′ｇ１と送風機の吐き出
し日間にモータや回路部品あるいはヒータ等、風の流れ
の抵抗となる部材が介在しないか、介在したとしても所
要の圧力Ｐ−風ＩＱ特性は得られるが、電流消費が多く
て効率が低く、また小型化への対応も困難である。

また電流消費が少なくて効率が高く、小型化への対応が
容易なものとして勅麗の軸方向に風を送る軸流ファンが
存在する。しかしこのものにおいても、＠翼と送風機の
吐き出し日間に風の流れの抵抗となる部材が介在する形
式のものでは、風の流れが円滑であるとは言い難り、圧
力Ｐ−風ＩＱ特性が低下する。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の軸流ファンにおいては、上記したように風の流れ
が円滑であるとは言い難い。すなわち第１６図の如く、
筒状をなし一端側を吸い込み目地端側を吐き出し口とし
たケースＡ内の風の流れＷｌは、動翼Ｂと送風機の吐き
出し日間に介在する風の流れの抵抗となる部材により、
軸線との平行状態を維持できずに動翼８面上で失速が起
こる。

そしてＸで示す範囲において一部は逆向きの流れＷ２と
なり、Ｙで示す範囲において両方の流れＷｌ、Ｗ２が衝
突して渦Ｗ３が発生する。従ってこの衝突により騒音（
乱流騒音）が発生したり風圧あるいは風量が低下したり
するのである。

本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的と
するところは、風量が低下せずしかも騒音が低い軸流フ
ァンの提供にある。

［課題を解決するための手段］ かかる課題を解決するために、請求項（１）の軸流ファ
ンは、モータと、軸方向に風を送るためにモータの回転
軸に同軸的に取着された動翼と、筒状をなし一端側を吸
い込み目地端側を吐き出し口としてその間にモータ及び
動翼を含む部材を収容固定したケースとよりなり、吐き
出し口と動翼間に風の流れの抵抗となる部材が介在して
いる軸流ファンにおいて、吸い込み口と動翼間にケース
の内径より小さい外径を有する薄肉円筒体を配設してケ
ースと薄肉円筒体間に空間を形成しである。

請求項（２）の軸流ファンは、請求項ｆｌ）における薄
肉円筒体の吸い込み口側の端面がケースの一端面より内
側に位置させである。

請求項（３）の軸流ファンは、請求項（１）又は請求項
（２）の軸流ファンに、大径部がケースの一端に接合さ
れ直管状の小径部が薄肉円筒体の内方に入り込むベルマ
ウスを設け、薄肉円筒体と小径部間に空間を形成するよ
うにしている。

請求項（４）の軸流ファンは、ケースと薄肉円筒体間の
空間、又は薄肉円筒体とベルマウスの小径部間の空間の
少なくとも一方に、大略軸方向に伸びる複数のフィンが
設けである。

［作用］ 請求項（１）の軸流ファンは、薄肉円筒体を配設したこ
とにより、吐き出される本流とこれと反対の逆流とが分
離されて衝突することが抑制できる。

請求項（２）の軸流ファンは、上記の作用とともに、逆
流分が吸い込まれてきた本流の粘性によって引き寄せら
れ、再び本流に合流するようになる。

請求項（３）の軸流ファンは、上記の作用とともに、ベ
ルマウスにより逆流分の本流への回収がより確実に行わ
れ、さらに勅羅での騒音を特徴とする請求項（４）の軸
流ファンは、上記の逆流した旋回流をフィンにより整流
することができる。

［実施例］ 以下、本発明の軸流ファンをヘヤードライヤーに通用し
た第１実施例を、第１図乃至第３図に八づいて説明する
。

第１図は、ヘヤードライヤーを中心軸線で切断した側断
面図で、略対称的な軸線の片側のみを示している。

■は略円筒状をなすプラスチック製のケースで一端側を
吸い込み口１ａに他端側を吐き出し口（図示せず）とし
ている、吸い込み口１ａと吐き出し日間のケースｌの内
部には、例えば１６００Ｑ　ｒｐｍ程度の無刷子モータ
等のモータ２やモータ２の周囲に位置する案内翼３、そ
して回路部やヒータ等風の流れの抵抗となる部材４が収
容固定される。モータ２の回転軸は吸い込み口１ａ側に
突出し、これに軸方向に、すなわち吐き出し口側に風を
送る動翼５が同軸的に取着されている。この動翼５の外
径は、ケース１の内径より若干小さい程度であり、これ
らの間には間隙ｇが存在する。

従って吐き出し口と動翼５間に、風の流れの抵抗となる
部材４が介在することとなる。

６は薄肉円筒体で、ケースｌの内１条より、さらには動
翼５の外径より小さい外径とし、また軸方向長さは吸い
込み口１ａと動翼５間より短くするのが望ましい。薄肉
円筒体６の外径については、これとケースｌの内径間が
上記間隙ｇの１０倍以下とするのが望ましく、従ってケ
ースｌと薄肉円筒体６間には空間Ｓ１が形成される。ま
た薄肉円筒体６のケース１への固定のため、その外周に
ケース１の内周面にまで放射状に伸びる適宜数の薄肉リ
ブ６ａ、６ａ、・−を形成し、圧入あるいは接着等によ
りケース１に固定する。なお、ｔＪ肉内円筒体６、この
ようにケース１と別体に形成しておく方法のほか、ケー
ス１と一体的に型造してもよい。さらにまた、薄肉円筒
体６の吸い込み口ｌａ側の端面６ａが、ケース１の一端
面より内側に位置するのが望ましい。

７は吸い込み口１ａの前段に設けられる吸い込み部ネッ
トである。

かかる軸流ファンにあっては、第３図の如く、ケースｌ
内の風の流れＷｌは、動翼５と吐き出し日間に介在する
風の流れの抵抗となる部材４により、従来例のものと同
様に軸線との平行状態を維持できずに、動翼５の吸い込
み口１ａ側の先端部付近、すなわちＸで示す範囲におい
て一部は逆向きの流れ（逆流した旋回流）Ｗ２となる。

ところでこの流れ（逆流）Ｗ２は、ケース１と薄肉円筒
体６間に形成された空間Ｓ１を流れることとなり、流れ
（本流）Ｗｌと分離されて衝突することが抑制される。

その結果、渦の発生も抑制され、従って従来の乱流騒音
分、約１〜２ｄＢを低くすることができる。

また流れ（逆流）Ｗ２は、薄肉円筒体６の吸い込み口ｌ
ａ側端面近傍に至ったとき、吸い込まれてきた流れ（本
流）Ｗｌの粘性によって引き寄せられ、再びその多くが
流れ（本流）Ｗｌに合流する。その結果、従来はケース
１外に無駄に吐き出されていた分の多くを回収でき、動
翼５の回転数が同じである場合と比較して３〜５％の風
量アンプ、換言すれば抵抗となる部材４による風量の低
下が抑制できる。第４図は、圧力Ｐ−風風量時特性つい
て本案と従来例を対比させたもので、従来例では渦の発
生による風圧の落ち込みが相当太きく、本案ではそれが
軽減されている。

なお、風量が従来例のものと同等でよければ、モータ２
の回転数は１０００乃至１５００　ｒｐｍ程度（１０％
弱）下げられ、このことによって騒音はさらに約２ｄＢ
低くできる。

次に、本発明の軸流ファンをへヤードライヤーに通用し
た第２実施例を、第５図及び第６図に基づいて説明する
。

第５図は、ヘヤードライヤーを中心軸線で切断した側断
面図で、略対称的な軸線の片側のみを示している。

このものは、後述するベルマウスを第１実ｈ１６例に付
加したもので、その他の部材は第１実施例と実質的に同
様であり、従って同一部材には同一符号を付して詳細な
説明は省略する。

大略ラッパ型をなすベルマウス２８は、大径部２８ａが
ケース１と路間等の外径を有し、小径部２８ｂは薄肉円
筒体６の内径より小さい直管状に形成されている。この
直管状部分の外径は、これと薄肉円筒体６との間隙が、
ケース１と薄肉円筒体６との間隙に略等しくなる程度と
する。また直管状部分の長さは、少なくとも薄肉円筒体
６の軸方向長さの半分以上とする。

しかしてベルマウス２８は、その大径部２８ａケース１
の一端に挟着あるいは接着等により接合され、直管状の
小径部２８ｂが薄肉円筒体６の内方に入り込み、軸方向
において薄肉円筒体６と少なくとも半分はオーバーラツ
プする。従って薄肉円筒体６と小径部２８ｂ間に空間Ｓ
２が形成できる。

かかる軸流ファンにあっては、第１実施例と同様の作用
とともに、ベルマウス２８により流れ（逆流）Ｗ２分の
流れ（本流）Ｗｌへの回収がより確実に行われ、さらに
動翼５の騒音を遮蔽し、乱流騒音分と併せて約４〜６ｄ
Ｂの騒音を低減させられる。

第７図及び第８図は、第２実施例の変形例で、ベルマウ
ス２８の小径部２８ｂの長さを長くしである。

次に、本発明の軸流ファンをヘヤードライヤーに通用し
た第３実施例を第９図乃至第１）図に基づいて説明する
。

第９図は、ヘヤードライヤーを中心軸線で切断した要部
の側面断面図で、略対称的な軸線の片側のみを示してい
る。このものは、後述するフィンを第２実施例に付加し
たもので、その他の部材は第２実施例と同様であり、従
って同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。

このものの薄肉円筒体３６の外周面には、第１０図の如
く、軸線に対してやや湾曲させながら傾斜した、大略軸
方向に伸びる複数のフィン３９３９、−−が設けである
。すなわち複数のフィン３９は、ケース１と薄肉円筒体
３６間の空間Ｓ１に設けられるのである。

第１）図は、薄肉円筒体３６を展開してその一部を示し
たもので、やや湾曲したフィン３９は逆流した旋回流Ｗ
２をスムーズに迎え入れられるような曲率を有している
。本実施例では、フィン３９は薄肉体３６の軸方向の全
体にわたって７開設けであるが、軸方向長さはこれより
短くてもよく個数はｌＯ個程度が望ましい。

かかる軸流ファンにあっては、第１．第２実施例と同様
の作用とともに、フィン３９によって逆流した旋回流Ｗ
２を軸方向に整流することができ、さらに３〜４％の風
量アップが可能となる。

第１２図は、フィン３９がない場合の旋回流Ｗ２の流れ
状態を示している。

第１３図と第１４図は、第３実施例の変形例で、前者は
フィン３９ａ、３９ａ、−・−を軸方向に平行に設けて
あり、後者はケース１と薄肉円筒体３６間の空間Ｓ１だ
けでなく、薄肉円筒体３６とベルマウス２８の小径部２
８ｂ間の空間Ｓ２にもフィン３９ｂを軸方向に平行に設
けである。すなわち第３実施例は、ケースと薄肉円筒体
間の空間、又は薄肉円筒体とベルマウスの小径部間の空
間の少なくとも一方に、複数のフィンが設けられている
のである。これら変形例は、第９図乃至第１）図に示し
たものより若干風量アップの程度は少ないが、それでも
２〜３％の風量アップが可能となる。

第１５図は、第３実施例を通用したヘヤードライヤーの
断面図である。

［発明の効果］ 本発明の軸流ファンは、上記の如く構成したので、以下
のような効果を奏する。

請求項（１）の軸流ファンは、薄肉円筒体を配設したこ
とにより、吐き出される本流とこれと反対の逆流とが分
離されて衝突することが抑制でき、従って騒音を低くで
きる。

請求項（２）の軸流ファンは、上記の作用とともに、逆
流分が吸い込まれてきた本流の粘性によって引き寄せら
れ、再び本流に合流するようになり、従って風量低下が
抑制できる。

請求項（３）の軸流ファンは、上記の作用とともに、ベ
ルマウスにより逆流分の本流への回収がより確実に行わ
れ、さらに動翼での騒音を遮蔽するから、より風量低下
の抑制ができしかもより騒音を低くくすることができる
。

請求項（４）の軸流ファンは、上記の作用とともに、フ
ィンによって逆流した旋回流を軸方向に整流することが
できるので、さらに風量アップが可能となる

【図面の簡単な説明】

第１図は、第１実施例の側面断面図、 第２図は、その要部斜視図、 第３図は、その作用説明図、 第４図は、その風圧−風量特性図、 第５図は、第２実施例の側面断面図、 第６図は、その作用説明図、 第７図は、その変形例の要部断面図、 第８図は、別の変形例の要部断面図、 第９図は、第３実施例の側面断面図、 第１０図は、その要部斜視図、 第１）図は、その作用説明図、 第１２図は、比較のための作用説明図、第１３図は、そ
の変形例の要部斜視図、第１４図は、別の変形例の要部
斜視図、第１５図は、第３実施例を通用したヘヤードラ
イヤーの断面図、 第１６図は、従来例の側面断面図である。 ■−・ケース、１ａ−吸い込み口、２−モータ、３・・
−案内翼、４・−抵抗となる部材、５・−動翼、６．３
６−・薄肉円筒体、７・・−吸い込み部ネット、２Ｅｌ
−ベルマウス、２８　ａ−大径部、２８ｂ・−・小径部
、３９．３９ａ、３９ｂ−フィン、Ｗｌ−本流、Ｗ２−
逆流、ｇ・−間隙、ＳＬ、Ｓ２空間。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）モータと、軸方向に風を送るためにモータの回転
   軸に同軸的に取着された動翼と、筒状をなし一端側を吸
   い込み口他端側を吐き出し口としてその間にモータ及び
   動翼を含む部材を収容固定したケースとよりなり、吐き
   出し口と動翼間に風の流れの抵抗となる部材が介在して
   いる軸流ファンにおいて、吸い込み口と動翼間にケース
   の内径より小さい外径を有する薄肉円筒体を配設してケ
   ースと薄肉円筒体間に空間を形成した軸流ファン。
2. （２）薄肉円筒体の吸い込み口側の端面がケースの一端
   面より内側に位置している請求項（１）記載の軸流ファ
   ン。
3. （３）大径部がケースの一端に接合され直管状の小径部
   が薄肉円筒体の内方に入り込むベルマウスを設け、薄肉
   円筒体と小径部間に空間を形成した請求項（１）又は（
   ２）記載の軸流ファン。
4. （４）ケースと薄肉円筒体間の空間、又は薄肉円筒体と
   ベルマウスの小径部間の空間の少なくとも一方に、大略
   軸方向に伸びる複数のフィンを設けた請求項（１）乃至
   （３）記載の軸流ファン。