JPH0256928B2 - - Google Patents

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JPH0256928B2
JPH0256928B2 JP23384986A JP23384986A JPH0256928B2 JP H0256928 B2 JPH0256928 B2 JP H0256928B2 JP 23384986 A JP23384986 A JP 23384986A JP 23384986 A JP23384986 A JP 23384986A JP H0256928 B2 JPH0256928 B2 JP H0256928B2
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JP
Japan
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cloth
overpressure
stock solution
frame
plate
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JP23384986A
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JPS6388010A (ja
Inventor
Tetsuya Kurita
Toshitami Shibasaki
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Kurita Machinery Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kurita Machinery Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH0256928B2 publication Critical patent/JPH0256928B2/ja
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、板と該板の前後に配置された一
対の布からなり、複数個隣接して配列されたの
ち締め付けられたとき、隣接する板間に挟み込
まれた一対の布間に形成された室内に原液を
供給して過を行うフイルタプレスの過体の構
造の改良に関する。
従来の技術 従来より、一般に、この種のフイルタプレスの
過体としては種々の構造のものが知られてい
る。代表的な例の1つとしては、四角形状枠体内
に過床を一体的に固定して板を構成し、該
板の前後に一対の布を配置するとともに、上記
各布及び過床に貫通した原液供給口を形成し
てなるものがある。このような過体は、例え
ば、前後スタンド間に多数配列し、最後部の過
体の後側に配置した可動板で前スタンド側に上記
全過体を締め付けたのち、原液を上記板の原
液供給口及び布の原液供給口から隣接板間に
挟み込れた一対の布間に形成された室内に供
給して過を行うようにしたものがある。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記構造のものでは、板の
過床及び各布を貫通する穴は1つの原液供給口
だけしかないため、上記各室において、上記
布の原液供給口の周囲部分において過圧が最も
高くなる一方、原液供給口より離れた過床の枠
体近傍部分では過圧が低くなつて、各室内で
の過圧が不均一になり、過効率が悪いといつ
た問題があつた。
そこで、本発明者は、原液供給口とは別に過
床及び各布に過圧調整口を形成して隣接する
室を互いに連通させれば、原液供給口から原液
が室内に供給されると、過圧調整口を通つて
原液が隣接する室との間で自由に出入りして、
室内の過圧を略均一化できることを見出だし
た。
しかしながら、原液の性状、過圧等の過条
件が異なれば各室における過圧の不均一の度
合が異なるため上記過圧調整口の位置及び個数
を変える必要がある。もし、上記のように従来の
上記板の過床に原液供給口とともに過圧調
整口を形成したとすれば、過条件が異なる毎に
布とともに板全体を前後スタンド間から取り
外す必要があり、取り外し作業が非常に煩雑にな
るといつた問題が生じる。
そこで、さらに本発明者は創作を重ねて、板
を枠体から構成して過床をなくすとともに、
布に原液供給口と過圧調整口を形成すれば、上
記いずれの問題をも効果的に解消できることを見
出だした。
従つて、本発明の目的は、上記種々の問題を解
決することにあつて、各室内で過圧を略均一
化することができるとともに、過条件によつて
過圧の調整を簡単に行うことができ、過効率
を向上させることができるフイルタプレスを提供
することにある。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、各板
を枠体のみから構成し、各布の各板の枠体で
囲まれた空間を対向するように原液供給口を形成
するとともに、各板の過部に対応する各布
の過部分に過圧調整口を形成するように構成
した。すなわち、過部を囲う枠体から構成され
た板と、該板の前後に配置されかつ上記過
部を挟む一対の布とからなり、複数個隣接して
配列されたのち締め付けられたとき、隣接する
板間に挟み込まれた一対の布間に、原液の過
を行う室を形成するようにしたフイルタプレス
の過体にして、上記各布の上記板の枠体で
囲まれた空間に対向した所定位置に貫通口円形成
し、かつ上記板を挟んで対向する一対の布の
両貫通口の周囲縁部を互いに止め着けて原液供給
口を形成するとともに、各布の上記板の枠体
内の過部に対応する過部分に上記原液供給口
よりも小径の貫通口を形成し、かつ上記板を挟
んで対向する一対の布の両貫通口の周囲縁部を
互いに止め着けて過圧調整口を形成するように
構成した。
発明の作用 上記構成においては、多数の板を隣接配置し
て互いに締め付けたのち、原液を布の原液供給
口から隣接する板間に挟み込んだ一対の布間
の室内に供給して、過を行う。各室では、
原液が過圧調整口を通じて隣接室との間で自
由に出入りして、各室内での過圧を略均一化
する。
実施例 以下に、本発明にかかる実施例を第1〜27図
に基づいて詳細に説明する。
第1実施例を第1〜3図に、第2実施例を第
4,5図に、第3実施例を第6〜8図に、第4実
施例を第9,10図に、第5実施例を第11〜1
3図に、第6実施例を第14〜16図に、第7実
施例を第17,18図に、第8実施例を第19,
20図に、第9実施例を第21〜23図に、第10
実施例を第24〜26図に、第11実施例を第27
図に、夫々示す。
第1実施例にかかる過体15は、第1,2,
3図に示すように、枠体2と、該枠体2内に揺動
可能に支持されたシート状液排出案内部材3
と、上記枠体2の厚み方向両側に配置され枠体2
内の空間2aを囲む一対の布4,4とからな
り、かつ上記各布4に原液供給口19とともに
3個の過圧調整口16,…,16を形成して大
略構成し、この過体15を複数個隣接して配列
したのち互いに締め付けたとき、隣接する板
1,1間に挟み込まれた一対の布4,4で形成
された室8内に各布4の原液供給口19を通
して原液を圧入し、、各過圧調整口16により
原液が隣接する室8,8間で自由に出入りして
各室内8の過圧を略均一化しつつ上記原液の
過を各室8で行い、布4,4間の室8内
にケーキを保持する一方、各布4を通して液
を各枠体2内の空間2a内に集め、集めた液を
上記液排出案内部材3を伝わせて枠体2の下方
まで流下させて回収するようにする。
上記枠体2は、その枠部分の水平断面及び垂直
断面が五角形状である部材であつて、内面には厚
み方向中央部より両側に夫々傾斜した傾斜面2
e,2eを有する。各枠体2の各側面の中央部付
近には把手2bを設け、フイルタプレスの前後ス
タンド10,11間の各側方に架設されたサイド
ビーム12に上記把手2bを夫々摺動可能に載置
して枠体2を吊り支持させ、各枠体2の前後動を
案内する。上記枠体2の側面の各下部には耳部2
fを形成し、該耳部2fに厚み方向に貫通した
液回収口2cを形成するとともに、枠体2の下部
の各角部には枠体2の内部に形成された過部と
しての空間2aと上記液回収口2cとを連通す
る連通孔2dを形成する。上記枠体2の上部中央
には逆U字状に湾曲した湾曲部2gを形成し、該
湾曲部2gの内部空間2hを上記枠体2の空間2
aに連通させる。
上記各布4は上記枠体2の厚み方向両側(フ
イルタプレス前後方向両側)に夫々取替可能に配
置して枠体2の内部に形成された空間2aを挟
む。各布4の取替可能な配置方法の例として
は、板1の枠体2にピンなどの引掛部材などで
吊り支持する方法、前後スタンド10,11間上
方に配置した吊り支持装置で吊り支持する方法、
1枚の大きな布体を板1に上方から被せて一
対の布4,4を板1の前後に配置する方法な
ど従来公知の種々の方法が適用できる。上記枠体
2の湾曲部2gの空間2hに相当する位置には円
形の貫通口4aを形成して、上記板1を介して
相対する一対の布4,4の貫通口4a,4aの
周囲縁部を互いに縫着して原液供給口19を形成
する。また、各布4の各板1の枠体2の過
部に応する部分には、逆三角形の頂点の位置を示
すように3個の過圧調整用貫通口4b,…,4
bを夫々形成する。
上記液排出案内部材3は枠体2内の空間2a
と大略同形状の四角形状の布地からなり、枠体2
内部の空間2a内に配置されて液排出案内部材
3の外周縁部と枠体2の内面2eとの間に一定間
隔の間隙を形成するとともに、その前後両面が
布4,4で夫々覆われる。この液排出案内部材
3には、布4の各過圧調整用貫通口4bに
夫々対応して3個の過圧調整用貫通口3a,
…,3aを形成する。上記液排出案内部材3は
ある程度のこしがあるものが好ましく、このよう
なものでは、貫通穴3aの周囲縁部を支持するだ
けでその上部を支持しなくとも、液排出案内部
材3を枠体2内で大略上下面沿いに位置させるこ
とができる。液排出案内部材3の材質として
は、天然素材、合成樹脂または金属等任意のもの
でよいが、厚手の布地で目が粗いものが好まし
く、また軽いものが好ましい。また、合成樹脂、
アルミニウム等の金属、木などで網状または格子
状に形成してもよい。この液排出案内部材3の
正面の形状は四角形状であるが、これに限らず円
形または三角形状等任意の形状でよい。また、上
記液排出案内部材3の厚さは任意でよく、厚け
ればその分だけ布4,4間の間隔が大きくなつ
て液排出性が良くなるとともに、また、その枚
数は一枚に限らず任意の枚数でよい。また、液
排出案内部材3を複数枚重ね合わせて複数層にす
れば、それだけ枠体2の空間2a内において対向
する布4,4間に間隙が生じやすくなり、液
の排出性をより向上させることができる。また、
液排出案内部材3を過体15において吊り支
持する方法としては布4の枠体側面より直接ま
たは当布などを介して間接的に吊り支持してもよ
い。また、液排出案内部材3を弾性体で形成す
れば、偏圧に対してそれ自身の変形によりこれを
吸収することもできる。また、液排出案内部材
3が剛体であつても布4または枠体2に対して
揺動可能に取り付ければ、万一、偏圧が上記液
排出案内部材3に作用しても該部材3が揺動する
ことによりこれを吸収することができる。また、
剛体の液排出案内部材3では布4に振動を与
えて布4に付着したケーキの除去を促進するこ
ともできる。また、上記液排出案内部材3は布
地等それ自身に液を通過させる孔があるものに
限らず、全く孔のないシート状のものでもよい。
上記過圧調整口16は、上記布4の各一対
の過圧調整用貫通口4b,4bの周縁部と液
排出案内部材3の各過圧調整用貫通口3aの周
縁部とを密着させたのち、ハトメ金具14を布
4に嵌め込んで一対の布4,4を挟み付けるよ
うにして形成された円形貫通口からなる。上記ハ
トメ金具14は、上記過圧調整口16において
両布4,4間に原液が入り込まないようにする
とともに、液排出案内部材3を布4に吊り支
持して布4とともに液排出案内部材3が揺動
可能とする。この過圧調整口16は、過圧を
調整するため必ず過部に形成する必要がある
が、その個数及び位置は原液の性状、原液供給
圧、枠体2の過面積等の過条件によつて決定
される。また、過圧調整口16は各布4の
過部分に対して必ずしも均等に配置する必要はな
いとともに、過体15を多数隣接して配列した
場合、配列方向沿いに過圧調整口16が原液供
給口19のように略一直接状に連通する必要もな
い。上記過圧調整口16の大きさは、例えば5
〜30mm程度でよく、過面積が小さくならないよ
うになるべく小さい方が好ましく、個数も2〜4
個ぐらいでよい。過圧調整口16の形状も円形
の他、六角形、四角形等任意の形状でよい。ま
た、液圧調整口16を形成する場合、ハトメ金
具14を使用すれば簡単に形成できるが、このハ
トメ金具14の代わりに一対の板状円環部材で両
布4,4を挟み付けてボルト等で両円環部材を
布4に着脱可能に固定するようにしてもよい。
なお、第3図中、10aは前スタンド10の上
部中央に形成した原液供給管、10bは前スタン
ド10の下部各側部に夫々形成した液回収管、
13aは可動板13の上部中央に形成した原液供
給管、3bは可動板13の下部各側部に夫々形成
した液回収管である。
上記構成によれば以下のように作用する。多数
の上記過体15,…,15を前後スタンド1
0,11間において隣接して配列し、各板1を
前後動自在に両スタンド10,11間の側方に架
設したサイドビーム12に吊り支持し、可動板1
3の前進により多数の板1,…,1を前スタン
ド側に締め付けたのち、原液を前スタンド10ま
たは可動板13の原液供給管10aまたは13a
から各板1の布4の原液供給口19に供給す
るとともに各原液供給口19から隣接板1,1
間の各一対の布4,4間に形成された室8内
に圧入する。各室8では、原液が各過圧調整
口16を通じて隣接した室8との間で自由に出
入りして、各室8内での過圧を略均一化す
る。上記室8に供給された原液は各布4で
過されてケーキと液とに分離する。ケーキは各
一対の布4,4間の室8内にそのまま保持さ
れる一方、液は各布4を通過して布4,4
間でかつ枠体2の内部空間2a内に入り、液排
出案内部材3の案内により下方に流れ落ち、枠体
2の下部において連通孔2dから液回収口2c
内に流入して液回収管10bまたは13bから
回収される。一回の過工程が終了すると、上記
可動板13を後退させて各板1を後退させて開
枠し、上記各一対の布4,4に保持されたケー
キを回収する。
上記実施例によれば、過圧調整口16が枠体
2の過部に個形成されているので、各過圧調
整口16を通つて原液及び原液から発生した気体
等が容易に出入りでき、原液供給と同時に室8
内に供給された原液の供給圧力すなわち過圧を
室全体で略均一化することができるとともに、
隣接した室8,8間でも過圧を略均一化する
ことができる。従つて、室数が増加しても原液
供給側の室8と原液供給側とは反対側の室8
との間の原液供給圧の差が小さくなり、各室8
に略一定の原液供給圧従つて過圧を作用させる
ことができて、過効率を向上させることができ
る。また、名板1を枠体2のみから構成し、
板1の枠体2の過部に対応する布4の過部
分に過圧調整口16を形成するとともに、各
布4を取替可能に配置したので、原液の性状及び
過圧等の過条件によつて過圧の調整具合を
変更する場合、板1を前後スタンド10,11
間に配列したまま液排出案内部材3が支持され
た布4のみを過圧調整口16の個数または位
置の異なる布4に交換すればよい。従つて、
過圧調整口16の個数及び位置を簡単に調整する
ことができるとともに、原液供給圧の低下を効果
的に防止することができて、過効率を向上させ
ることができる。また、板1の枠体2内に過
床を全く形成せず、単に液排出案内部材3とし
ての布地を布4に吊り支持しただけであるた
め、枠体2内に過床を形成していた従来のもの
よりも極めて軽いものとなる。また、布4と
布4との間の枠体2内に液排出案内部材3を支
持したので、布4から布4,4間でかつ枠体
2の内部空間2a内に通過してきた液を液排
出案内部材3により枠体2の下部に該液排出案
内部材3を伝わせて確実に流下させることがで
き、液を円滑に回収することができる。また、
上記液排出案内部材3を布4とともに揺動可
能に支持したので、万一、偏圧が液排出案内部
材3に作用しても該部材3が揺動することにより
これを吸収するこをができて該部材3が損傷する
ことがない。また、上記液排出案内部材3を弾
性を有する布地で形成したので、さらに上記偏圧
に対してはそれ自体の変形によつてもこれを吸収
することができる。
次に、第2実施例にかかる過体15を説明す
る。なお、以下の実施例では上記第1実施例で説
明した部材と同一部材については同一符号を付し
て説明を省略する。第4,5図に示す過体15
はいわゆるボトムフイード形式のものであつて、
板1の枠体2の下部中央部に湾曲部2gを形成
して、該湾曲部2gの空間2h内に布4の原液
供給口19を形成する。この布4の上部には、
過部を上下方向沿いの二等分線で略二等分した
各部分に1個の過圧調整口16を形成して、各
調整口16で過部の半分の部分の過圧調整を
夫々行うようにする。各過圧調整口16は、
板1を挟む一対の布4,4の両過圧調整用貫
通口4b,4bの周囲縁部を上記液排出案内部
材3の過圧調整用貫通口3aの周囲縁部に重ね
合わせて縫着して上記布4とともに液排出案
内部材3が揺動しうるようにする。液排出案内
部材3は、上記縫着により一方の布4に吊り支
持するとともに、該液排出案内部材3の上下縁
部を夫々吊紐17,…,17で枠体2に吊り支持
する。上記過圧調整口16はハトメ金具を使用
しないので錆ることがない。また、液排出案内
部材3を布4に直接縫い付けて吊り支持させる
とその縫着部分の布4の網目の大きさが他の部
分の網目と比べて不均一となり過効率が低下す
ることになるが、上記のように布4の原液供給
口19の周囲縁部と液回収部分3の貫通穴3a
の周囲縁部とを縫着するとともに、液排出案内
部材3の上縁部を枠体2に吊紐17,…,17で
吊り支持すれば、上記布4の網目の大きさに影
響がなく過効率の低下がない。
また、第3実施例を第6,7,8図に示す。こ
の過体15は、その板1の過部の中央部上
下に夫々過圧調整口16を布4に形成すると
ともに、該過圧調整口16を形成した部分を避
けるようにして2枚の長方形状の上記液排出案
内部材3,3を枠体2内に配置し、各液排出案
内部材3を一方の布4に対して当布18を介し
てその上縁を吊り支持して構成する。本第3実施
例では、枠体2内の過圧調整口16,16の周
囲部分と、該周囲部分を除く液排出案内部材
3,3を有する部分との過作用が略同等にな
り、全体的に略均一に過することができる。
また、第4実施例を第9,10図に示す。この
過体15においては、その枠体2を挟む一対の
布4,4間に過部よりも十分に小さい略正方
形状の上記液排出案内部材3を配置し、各布
4の過圧調整用貫通口4bと液排出案内部材
3の過圧調整用貫通口3aにハトメ金具14を
通して固定して上記過圧調整口16を形成して
なる。この過圧調整口16の周囲部分は原液供
給口周囲除く他の部分に比べて過圧が高くなり
やすく、過が行なわれやすいので、ケーキがこ
の部分の布4に付着しやすい。そこで、上記の
ように液排出案内部材3を配置すれば、一対の
布4間の液排出案内部材3により過されて
ケーキを分離された液の排出性を向上させるこ
とができるとともに、過圧調整口16付近の補
強をも行うことができる。
また、第5実施例を第11〜13図に示す。こ
の過体15はその板1′の枠体2′を略円形に
形成したものである。原液の供給方法は枠体上部
の湾曲部2g内に対応した各布4の上部に原液
供給口19を形成したいわゆるトツプフイード形
式である。上記液排出案内部材3は長方形状布
地からなり、その上縁部が吊紐17,…,17で
枠体2′に吊り支持される。上記過圧調整口1
6は上記布4,4の上記液排出案内部材3,
3の無い過部の両端部に夫々ハトメ金具14,
14を使用して上記と同様に形成される。
第6実施例を第14〜16図に示す。この過
体15は、その上記液排出案内部材3の上記貫
通穴3aの周囲の上部に間隙保持部材5を取り付
け、枠体2内で布4,4間に一定間隔の間隙を
保持して、液が布4から枠体2の内側に入り
込みやすくしたものである。この間隙保持部材5
は、第15図に詳しく示すように、一方の分割体
5aの凸部5bを液排出案内部材3の小穴3b
に貫通させて他方の分割体5cの穴部5d内に嵌
合して液排出案内部材3に取り付ける。この間
隙保持部材5は上記実施例のものに限らず、そろ
ばん珠状のものを二分割したもの、円筒体、角柱
または円環板状等任意の形状で、任意の個数、任
意の位置に配置してもよい。また、その材質は金
属、木、合成樹脂等など任意の材料でよい。ま
た、上記間隙保持部材5は布側に取り付けても
よい。なお、この第6実施例では上記一対の布
4,4の上部はボルト9,…,9により相互に止
め付けている。
第7〜11実施例は、布4,4間でかつ枠体2
内に上記液排出案内部材3を配置しないタイプ
の過体15を示す。
まず、第7実施例を第17,18図に示す。こ
の過体15は、上記いわゆるセンタフイード形
式のものである。この原液供給口19の周囲に均
等に上記ナトメ金具14を用いて夫々形成された
4個の上記過圧調整口16を配置する。
第8実施例を第19,20図に示す。この過
体15はいわゆるボトムフイード形式のものであ
つて、枠体2の過部に斜め方向に2個の上記
過圧調整口16,16を上記ハトメ金具14,1
4を夫々使用して形成したものである。
第9実施例を第21〜23図に示す。この過
体15はいわゆるボトムフイー形式のものであつ
て、枠体2の過部に長尺な略長方形状の上記
過圧調整口16′と該調整口16′よりも短尺な略
長方形状の上記過圧調整口16″とを夫々一対
ずつ配置して略H字状をなすようにしたものであ
る。各過圧調整口16′,16″は布4,4の
相対する過圧調整用貫通口4b,4bの周囲を
縫着して形成したものである。このようにすれば
以下の効果を奏しうる。すなわち、従来、沈降性
が大きい粒子を含む原液では、一般に室8の下
部に原液が溜まりやすく、下部に上記第9実施例
のように原液供給口19を1つ形成しただけでは
該原液供給口19がすぐに詰まることが多かつ
た。しかし、原液供給口19の近傍に上記過圧
調整口16′,16″を形成するとともに上部にも
複数の過圧調整口16′,16″を形成すれば、
上記のような原液であつても、下部においては
過圧調整口16′,16″により原液供給口19が
例え詰まつたとしても次の室8に対して過圧
調整口16′,16″を通して原液を供給すること
ができるとともに、上記室8ではその上部まで
原液を十分に充填することができる一方、上部に
おいては過圧調整口16′,16″により板1
の過部の原液供給圧すなわち過圧をほぼ均一
に調整することができる。
第10実施例を第24〜26図に示す。この過
体15はいわゆるセンタフイード形式のものであ
つて、円形枠体2″からなる板1″を有し、かつ
原液供給口19を囲むように上下対称にハ字状に
長尺な略長方形状の上記過圧調整口16′,1
6″を配置したものである。各過圧調整口1
6′は布4,4の相対する過圧調整用貫通口
4b,4bの周囲を縫着して形成したものであ
る。また、布4,4は一枚の大きな布体4′
を枠体2″の上方から被せて板1″の両面に配置
する。
第11実施例を第27図に示す。この過体15
は上記第21図の過体15の変形例であつて、
上記過圧調整口16′の代わりとして形成した
過圧調整口16は、布4に単に切り込みを
形成して該切り込みの周囲を縫着してなり、原液
の供給圧力により該切り込み部分の布4を開け
て過圧調整口の作用を行わせるようにしたもの
である。この調整口16によれば、単に切り込
みを布4に入るだけでよいので、布4から所
定形状の開口形成部を切り取る必要がなく、調整
口を形成しやすいとともに、過面積も開口とし
て調整口を形成する場合よりも大きくなる。な
お、この調整口16は原液の圧力により簡単に
布4の切り込み部分を開けられるようにしたの
で、原液の供給圧力に大きな圧力損失を及ぼすも
のではない。
上記いずれの実施例も本発明の所期の目的を十
分に達成しえるものである。
発明の効果 上記構成によれば、過圧調整口が枠体の過
部に形成されているので、各過圧調整口を通つ
て原液及び原液から発生した気体等が容易に出入
りでき、原液供給と同時に室内に供給された原
液の供給圧力すなわち過圧を室全体で略均一
化することができ、かつ隣接した室間でも過
圧を調整することができて隣接室間で過圧を
略均一化することができるとともに、原液を確実
に各室内に供給することができて原液の供給む
らがなくなる。従つて、室数が増加しても原液
供給側の室と原液供給側とは反対側の室との
間の原液供給圧の差が小さくなり、各室に略一
定の原液供給圧従つて過圧を作用させることが
できて、過効率を向上させることができる。ま
た、各板を枠体のみから構成し、板の枠体の
過部に対応する布の過部分に過圧調整口
を形成するとともに、各布を取替可能に配置し
たので、原液の性状及び過圧等の過条件によ
つて過圧の調整具合すなわち過圧調整口の位
置及び個数等を変更する場合、板をフイルタプ
レスの前後スタンド間に配列したまま液排出案
内部材が支持された布のみを過圧調整口の個
数または位置の異なる布に交換すればよい。従
つて、過圧調整口の個数及び位置を簡単に調整
することができるとともに、原液供給圧の低下を
効果的に防止することができて、過効率を向上
さるせることができる。また、各布において原
液供給口の周囲の過圧と他の部分の過圧との
差が小さくなり、原液供給口の周囲の部分に大き
な偏圧が作用しにくくなるので、該周囲部分の
布の損傷が少なくなり、布の寿命が長くなる。
また、板の枠体内に過床を全く形成しないの
で、枠体内に過床を形成していた従来のものよ
りも極めて軽いものとなるとともに、偏圧が作用
しても布が偏るだけで損傷することがない。す
なわち、従来の過床を有する板では、偏圧が
作用すると過床が剛体であるため過床が破損
することがあつたのである。従つて、本発明は所
期の目的を十分に達成しえるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例にかかる過体の
一部破断正面図、第2図は上記板を2枚配列し
た状態での第1図の―線断面側面図、第3図
は上記過体を使用するフイルタプレスの一部破
断側面図、第4図は第2実施例の過体の一部破
断正面図、第5図は第4図の―線断面図、第
6図は第3実施例にかかる過体の一部破断正面
図、第7,8図は夫々第6図の―線断面図及
び―線断面図、第9図は第4実施例にかかる
布と液排出案内部材の一部破断正面図、第1
0図は第9図の―線断面図、第11図は第5
実施例にかかる過体の一部破断正面図、第1
2,13図は夫々第11図のXII―XII線断面図及び
―線断面図、第14図は第6実施例にか
かる過体を2個配列した状態での断面側面図、
第15,16図は夫々間隙隙保持部材を有する
液排出案内部材の要部断面側面図及び正面図、第
17図は第7実施例の過体の正面図、第18図
は第17図の―線断面図、第19図は第
8実施例にかかる過体の正面図、第20図は第
19図の―線断面図、第21図は第9実
施例の過体の正面図、第22,23図は夫々第
21図のXII―XII線断面図及び―
線断面図、第24図は第10実施例にかかる過体
の正面図、第25,26図は夫々第24図の
―線断面図及び―線断面
図、第27図は第11実施例にかかる過体の正面
図である。 1,1′,1″…板、2,2′2″…枠体、2a
…空間、2b…把手、2c…液回収口、2d…
連通孔、2e…内面、3…液排出案内部材、3
a…過圧調整用貫通口、3b…小穴、4…
布、4′…布体、4a…貫通口、4b…過圧
調整用貫通口、4c…円環部、5…間隙保持部
材、5a,5b…分割体、8…室、9…ボル
ト、10,11…前後スタンド、10a,13a
…原液供給管、10b,13b…液回収管、1
2…サイドビーム、13…可動板、14…ハトメ
金具、15…過体、16,16′,16″,16
…過圧調整口、17…吊紐、18…当布、1
9…原液供給口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 過部を囲う枠体2から構成された板1
    と、該板1の前後に配置されかつ上記過部を
    挟む一対の布4,4とからなり、複数個隣接し
    て配列されたのち締め付けられたとき、隣接する
    板1,1間に挟み込まれた一対の布4,4間
    に、原液の過を行う室8を形成するようにし
    たフイルタプレスの過体にして、 上記各布4の上記板1の枠体2で囲まれた
    空間2a,2hに対向した所定位置に貫通口4a
    を形成し、かつ上記板1を挟んで対向する一対
    の布4,4の両貫通口4a,4aの周囲縁部を
    互いに止め着けて原液供給口19を形成するとと
    もに、各布4の上記板1の枠体2内の過部
    に対応する過部分に上記原液供給口4aよりも
    小径の貫通口4bを形成し、かつ上記板1を挟
    んで対向する一対の布4,4の両貫通口4b,
    4bの周囲縁部を互いに止め着けて過圧調整口
    16を形成するようにしたことを特徴とするフイ
    ルタプレスの過体。
JP23384986A 1986-09-30 1986-09-30 フイルタプレスの濾過体 Granted JPS6388010A (ja)

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