JPH025616Y2 - - Google Patents

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JPH025616Y2
JPH025616Y2 JP16465583U JP16465583U JPH025616Y2 JP H025616 Y2 JPH025616 Y2 JP H025616Y2 JP 16465583 U JP16465583 U JP 16465583U JP 16465583 U JP16465583 U JP 16465583U JP H025616 Y2 JPH025616 Y2 JP H025616Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は列車の複軌条式軌道回路の左右両軌条
に流れる電車電流の差である不平衡電流が一定値
よりも大きくまた一定時間よりも長い場合に警報
を発するようにして不平衡電流に起因する軌道回
路の障害の発生を未然に防止するための不平衡電
流検出装置に関するものである。
〔考案の技術的背景と問題点〕
複軌条式軌道回路は第1図に示すごとく軌条絶
縁A1,A2によつて区切られる閉そく区間2Tに
おいて、送電端の軌道変圧器TT2、限流抵抗r2
およびインピーダンスボンドZB3と、軌条R1およ
びR2と、受電端のインピーダンスボンドZB2と、
軌道リレーTRにより構成され、軌道リレーTR2
が動作することによつて列車TN無し、軌道リレ
ーTR2が復旧することによつて列車TN有りを検
知している。一方電車電流は閉そく区間1Tの軌
条R1,R2からインピーダンスボンドZB1で合流
し、インピーダンスボンドZB2で分流して閉そく
区間2Tの軌条R1,R2にそれぞれI1,I2として流
れインピーダンスボンドZB3で合流し、インピー
ダンスボンドZB4で分流して閉そく区間3Tの軌
条R1,R2に流れている。そして閉そく区間2T
に注目してみると軌条R1とR2に流れる電車電流
I1,I2は信号電流i2と重畳して流れることになる。
このように軌条R1とR2には信号電流、電車電流
が重畳して流れているが、さらに図示してないな
い踏切が閉そく区間2Tの近辺に有る場合に流れ
る踏切電流等、他の電流も重畳して流れる場合も
ある。
第2図は閉そく区間2Tの軌条R1,R2に流れ
る電車電流I1,I2の例を示す図で、Iは電流、A
は単位アンペア、Tは時間、Sは単位秒を表わ
す。第2図に示すごとく電車電流I1,I2は列車の
起動電流等の影響で常に変動し、電車電流I1,I2
を送出する変電所が1か所以上の場合は方向が反
転して流れることもある。電車電流I1,I2は軌条
R1,R2を流れる信号電流i2等、他の電流よりもは
るかに大きく、電車電流I1,I2の両軌条の差は不
平衡電流と呼ばれ、不平衡の度合が大きくなる
と、インピーダンスボンドのコイルの鉄心の磁束
が飽和に近づいて、インピーダンスボンドのイン
ピーダンスが低下し、軌道リレーTR2にかかる電
圧が低くなり、軌道リレーTR2が復旧して列車が
いないのに信号機を赤にする軌道回路障害を発生
させることになる。従来不平衡電流の測定は2台
の貫通形変流器を用いた測定器で左右両軌条に接
続されているインピーダンスボンドのリード線に
流れる電流を同時に測定記録して、同時間の測定
電流値を対比する等測定器で電流を測定する方法
で行つていたが、この方法では保守担当者によつ
て定期的に測定をする必要があり、また測定時だ
けのデータであるので障害の発生を防げない場合
が多かつた。不平衡電流の発生原因はレール破断
やレールの対地定数の不平衡等によるものである
が、不平衡電流に起因する障害が発生した場合に
は障害発生の原因を調査して復旧するまでに列車
は運転中止となり、乗客に迷惑をかけるばかりで
なく、保守担当者においても相当な時間と人手を
必要とし、経済的な損失を招く問題点があつた。
〔考案の目的〕
本考案は以上の問題点に鑑み、このような問題
点を解決すべく成されたもので、インピーダンス
ボンドの許容の不平衡電流値はインピーダンスの
容量によつて決定されており、例えば500A形の
定格値は100A、1000A形の定格値は200Aであり、
不平衡電流値が急激に障害発生のレベルに達する
ことはまれであり、通常序々に増大していくもの
であるから、障害のレベルに達する前の一定のレ
ベルに達したことを検出して障害の発生を防止す
るための軌道回路不平衡電流検出装置を提供する
ものである。
〔考案の構成〕
以下、本考案の軌道回路不平衡電流検出装置の
構成を図示する実施例に従つて具体的に説明す
る。
第3図は本考案軌道回路不平衡電流検出装置の
構成を図示する一実施例である。第3図におい
て、Bは本考案軌道回路不平衡電流検出装置の検
知部、Cは警報部、1および5は軌条R1および
R2の一定区間長lにかかる電圧を軌条R1,R2
相互で逆極性になるように入力とする低域フイル
タ部、2および6は増幅部、3および7は平衡変
調部、4および8は増幅部、9は一定周波数の高
周波を発生する発振部、10は増幅部、11およ
び12は位相補正部、13は加算部、14は検波
部、15は増幅部、16は感度調整部、17は遅
延部、18は検知リレー、19は警報ランプ、2
0は警報レベル、T1乃至T5は変圧器、t1は変圧
器T5の1次側、t2は変圧器T5の2次側、t3は変圧
器T5の3次側を示す。
次にこのように構成された本考案軌道回路不平
衡電流検出装置の動作について説明する。両軌条
の一定区間長lを5mとすると、電車電流による
軌条電流が1000Aのときは150mV程度の電圧が
一定区間長lの両端にかかり、800Aのときには
120mV程度の電圧が一定区間長lの両端にかか
つているので、両軌条の一定区間長lにかかる電
圧の差が30mVのときに200Aの不平衡電流が発
生していることになり、このときに警報を出力す
れば、不平衡電流200Aのときに警報を出力する
ことになる。両軌条の一定区間長lにかかる電圧
は軌条近辺に設置されている機具箱に収納されて
いる検知部Bの低減フイルタ部1および5にそれ
ぞれ入力され高周波成分は除去され電車電流成分
による電圧が通過してそれぞれ増幅部2および6
により増幅されて平衡変調部3および7に入力さ
れる。第4図は動作説明の波形図で、第4図aお
よびbはそれぞれ増幅部2および6の出力電圧波
形で、軌条R2の一定区間長lにかかる電圧が軌
条R1の一定区間長lにかかる電圧よりも大きい
例であり、両軌条の一定区間長lの両端から低減
フイルタ部1および5への接続が逆になつている
のでaおよびbの電圧の極性は逆となる。第4図
においてVは電圧、Tは時間を表わす。平衡変調
部3および7は発振部9および増幅部10および
変圧器T5を介して与えられる搬送波をそれぞれ
平衡変調して出力する。第4図cおよびdはそれ
ぞれ平衡変調部3および7の出力電圧波形であ
る。平衡変調は変調信号aおよびbの正負によつ
て変調波の位相が反転するためcおよびdの出力
波形は位相が反転した波形となる。平衡変調部3
および7の出力はそれぞれ増幅部4および8によ
り増幅され出力トランスT1およびT2から出力さ
れる。出力トランスT1およびT2の出力は入力ト
ランスT3およびT4を介してそれぞれ位相補正部
11および12に出力される。位相補正部11お
よび12は増幅部や変圧器等の特性のばらつきに
よる位相のずれがあつた場合に平衡変調部3およ
び7の出力と同様の位相となるように位相の補正
をして加算部13に出力する。加算部13では位
相補正部11および12の出力を加算する。第4
図eは加算部13の出力波形であり、波形cとd
を加算した波形となる。加算部13の出力は検波
部14により整流されfの波形となりさらに平滑
されてgの出力波形となる。検波部14の出力は
増幅部15により増幅され感度調整部16に与え
られる。感度調整部16は入力である検波増幅さ
れた波形が一定値以上あつた場合に出力をするシ
ユミツトであり、検波増幅された電圧値と軌条
R2およびR5に流れる電車電流の差の値との関係
にもとづいて設定されるものである。感度調整部
16の出力は遅延部17に与えられ遅延部17は
感度調整部17の出力が一定時間以上継続した場
合に出力を生じて検知リレー18に与えられ検知
リレー18を動作させる。検知リレー18の接点
の条件は信号機器室等集中監視可能な場所に設置
されている警報部Cに接続されており、警報ラン
プ19および警報ベル20を動作させる。このよ
うに検知リレー18は感度調整部16に設定され
た一定値以上の電圧が遅延部17に設定された一
定時間以上継続した場合に動作して不平衡電流値
の検出を行う。以上のように本考案の軌道回路不
平衡電流検出装置によれば軌道回路の両軌条の一
定区間長の電車電流成分による電圧降下をまつた
く別系で取り出して、一定周波数の高周波を発振
する発振部の出力を変圧器を介して搬送波として
平衡変調し、平衡変調した波形をそれぞれが逆極
性になるように入力として加算することによつて
軌条の電圧差を取り出しているので、本考案の軌
道回路不平衡電流検出装置を軌条に接続すること
によつて軌条間の短絡がなく、また平衡変調波の
位相を補正して特性のばらつき等による両系の時
間的なずれをなくしているので軌道回路の不平衡
電流を正確に検出できる。そして警報ランプおよ
び警報ベルを信号機器室等に設置することにより
集中監視が可能となる。
〔考案の効果〕
本考案の軌道回路不平衡電流検出装置は上述の
ごとく複軌条式軌道回路の不平衡電流を検出して
警報を発するので、不平衡電流に起因する障害の
発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は複軌条式軌道回路を示す図、第2図は
軌条の電車電流の例を示す図、第3図は本考案軌
道回路不平衡電流検出装置の実施例を示す図、第
4図は本考案軌道回路不平衡電流検出装置の動作
説明図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複軌条式軌道回路の両軌条の所定の位置でそれ
    ぞれの軌条の一定区間長にかかる電圧を入力とす
    る2つの低域フイルタ部と、一定周波数の高周波
    信号を発振する発振部の出力を1次側の入力とす
    る変圧器の2次側および3次側からの出力を搬送
    波として前記低域フイルタ部の出力でそれぞれ平
    衡変調する2つの平衡変調部と、前記2つの平衡
    変調部の出力をそれぞれ変圧器を介して入力とす
    る2つの位相補正部と、前記2つの位相補正部の
    出力を相互に逆極性で入力とする加算部と、前記
    加算部の出力を検波する検波部と、前記検波部の
    出力が一定値以上で一定時間続いたとき出力する
    出力部とを具備して成る軌道回路不平衡電流検出
    装置。
JP16465583U 1983-10-26 1983-10-26 軌道回路不平衡電流検出装置 Granted JPS6073328U (ja)

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JPS6073328U JPS6073328U (ja) 1985-05-23
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