JPH0255731A - 架橋された重合体成形物 - Google Patents

架橋された重合体成形物

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JPH0255731A
JPH0255731A JP63207297A JP20729788A JPH0255731A JP H0255731 A JPH0255731 A JP H0255731A JP 63207297 A JP63207297 A JP 63207297A JP 20729788 A JP20729788 A JP 20729788A JP H0255731 A JPH0255731 A JP H0255731A
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JP
Japan
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polymer
formula
crosslinking
molding
group
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Application number
JP63207297A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Kobayashi
英一 小林
Mitsutaka Miyabayashi
宮林 光孝
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、形状記憶8g能を有する新規な架橋された重
合体成形物に関する。
〈従来の技術〉 一度、形状を記憶させた後は、何度変形しても、加熱に
より記憶した形状に戻すことができる形状記憶機能を有
する新しい成形素材の開発に対する要請が強い。
こうした形状記憶機能を有する新しい素材としてNi−
Ti合金、Cu−A1−Ni合金、Cu−AN −Zn
合金などの形状記憶合金が知られており、バイブ継手、
電気コネクター、半導体パッケージのシール部などの工
業分野、医療分野などで実用化の研究が行なわれている
しかし、こうした形状記憶合金に比べ、軽くて加工しや
すい合成樹脂の成形体で、かかる形状記憶機能を有する
成形体の開発が望まれる。
従来、形状記憶機能を有するポリマーとして、ポリノル
ボルネンが知られているが、これは溶融粘度が極めて高
く加工性が悪く、通常の合成ゴムやプラスチックと同様
な加工を行なうことが難しいものである。
〈発明が解決しようとする課題〉 このような現状に鑑み、本発明者らは、軽くて加工しや
すく、かつすぐれた形状記憶機能を有する新しい樹脂成
形体の開発に鋭意努力してきた。
〈課題を解決するための手段〉 その結果、本発明を達成するに至った。
すなわち本発明は、下記(11式で表わされる構造単位
と、下記(2)式で表わされる構造単位とが、任意に配
列して連なり結合した構造を有する重合体を、成形状態
にて架橋することにより得られる、形状記憶8g能を有
する架橋された重合体成形物である。
(式中、R1−11,R1’−4°は、水素又はアルキ
ル基、アルコキシ基、ハロゲン基、アミノ基、ヒドロキ
シル基、シアノ基、ニトロ基から選ばれた置換基を表わ
す。) さらには、上記(1)式で表わされる構造単位と、上記
(2)式で表わされる構造単位とが、任意に配列して連
なり結合した構造を有する重合体を、シランカフプリン
グ剤をグラフトさせてシラン変性してなる重合体を、成
形した後、該重合体を水架橋して得られる成形物である
本発明に用いる重合体は、上記(1)式で表わされる構
造単位と、上記(2)式で表わされる構造単位とが、任
意に配列して連なり結合した構造を有する重合体である
上記(1)式、(2)弐においてR’ + R” + 
R’ + R’ + R’ + Rh+ R’ +R1
1,R+I 、 R2’ 、 R3’ 、 R4’は、
水素又はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン基、アミ
ノ基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基から選ばれ
た置換基を表わす。水素又はアルキル基が好ましく、水
素又はメチル基がさらに好ましく、特に水素が好ましい
又、上記(11式で表わされる構造単位として、で表わ
される構造が好ましい。
さらに、 ゝS− (式中、R+、R5は水素又はメチル基)で表わされる
構造が好ましく、上記IA’、 IB’。
IC’、 10’ において、I?I=l?S=水素で
あること力く特に好ましい。
又、上記(2)式で表わされる構造単位として、で表わ
される構造が好ましい。
さらに、 ゝS− (式中、Hl、R5は水素又はメチル基)で、表わされ
る構造が好ましく、特に上記(2A’) 。
(2B’)、 (2D’)において、R1’=R5=水
素である構造が好ましい。
本発明で用いる重合体は、上述の(1)式で表わされる
構造単位と、(2)式で表わされる構造単位とが、任意
に配列して連なり結合した構造を有するが、(1)式の
構造単位として2種以上の構造単位を含むもの、(2)
式の構造単位として2種以上の構造単位を含むものであ
ってもよい。
例えば、上記(1)式で表わされる構造単位として、I
Aを0.1〜0.8の単位数割合、 ICを0.9〜0
.2の単位数割合で含むものが、低融点の重合体を得る
という口約で好ましく、さらにIAを0.2〜0.7の
単位数割合、 ICを0.8〜0.3の単位数割合で含
むものがさらに好ましく、IAを0.3〜0.6.IC
を0.7〜0.4の単位数割合で含むものが特に好まし
い。
本発明に用いられる重合体は、上述の(11式で表わさ
れる構造単位と、(2)式で表わされる構造単位とが任
意に配列して結合した構造を有する。上記(1)式で表
わされる構造単位と上記(2)式で表わされる構造単位
とがブロックで、あるいは交互に、あるいはランダムに
配列して結合した構造を有する。
通常はランダムに配列して結合した構造を有する。
重合体中におけ名−上記(1)式で表わされる構造単位
の割合は、重合体中の 上記(1)式の構造単位数+上記(2)式の構造単位数
は、好ましくは0.3〜0.99、さらに好ましくは0
.5〜0.95 、特に好ましくは0.6〜0.90、
最も好ましくは0.70〜0.85である。従って、重
合体中の 上記(2)式の構造単位数 上記(1)式の構造単位数+上記(2)式の構造単位数
は、好ましくは0.01−0.7、さらに好ましくは0
、05〜0.5、特に好ましくは0.10〜0.40゜
最も好ましくは0.15〜0.30である。
重合体中に他の構造単位が受側合金まれていてもよい。
他の構造単位の重合体中における割合は、が、好ましく
は0.3未満、さらに好ましくは0.1未満、特に好ま
しくは0.05未満である。
本発明の架橋前の重合体の数平均分子量は、1.000
以上であることが好ましく 、2.000〜1.000
,000であることがさらに好ましく 、3.000〜
500,000であることが特に好ましい。
本発明の重合体は、下記(3)式で表わされる化合物と
、下記(4)式で表わされる化合物と、下記(5)式で
表わされる化合物を付加重合させることにより合成され
る。
の傳遣1iL位数士慣の慣迫早恒数 式中、R1−4,R1’ −4’ 、 R5−@は、水
素又はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン基、アミノ
基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基から選ばれた
置換基を表わす、水素又はアルキル基が好ましく、水素
又はメチル基がさらに好ましく、特に水素が好ましい。
上記(3)式で表わされる化合物としては、(R’ は
水素又はメチル基) がさらに好ましく、 が好ましく、 が特に好ましい。
上記(4)式で表わされる化合物としては、が好ましく
、 が特に好ましい。
上記(5)式で表わされる化合物として番よ、(R’“
は水素又はメチル基)がさらGこ好ま;7く、が好まし
く・ い (R’は水素又はメチル基) がさらに好ましく、 が特に好ましい。
合成法は、構造式(3)で示される化合物と構造式(4
)で示される化合物と構造式(5)で示される化合物を
混合して付加重合を起させる。
反応混合物は溶媒を用いて均一溶液とすることができる
。溶媒としては構造式(3)、 (41で示される化合
物と構造式(5)で示される化合物を溶かす任意の溶媒
を用いることができるが、例えばベンゼン。
トルエン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、クロロホルム。
塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素などがある。
付加重合は上述の反応混合物にベンゾイルパーオキサイ
ドなどのラジカル発生剤を加えることで行なわせること
もできるし、活性光線を照射して行なわせることもでき
る。活性光線とは、可視光線、紫外線、γ線、X線等の
電磁波、電子線、中性子線等をいう。
付加重合させる温度は一70℃〜200℃が好ましいが
、特に−40℃〜100℃が好ましい。
構造式(3)で示される化合物、構造式(4)で示され
る化合物、構造式(5)で示される化合物の仕込み比は
、通常は、化合物(3)と化合物(4)の合計仕込みモ
ル量に対し化合物(5)の仕込みモル量をほぼ等しく設
定する。
化合物(3)と化合物(4)の合計量より化合物(5)
を多めに仕込むことで末端がチオール基の付加重合体が
得られる。
又、化合物(3)と化合物(4)の仕込み比は、任意の
仕込み比が選定されるが、架橋密度を高めるという観点
からは化合物(4)の割合が多い方がよいが、得られる
ポリマーの融点を低くするという観点からは化合物(3
)の割合が多い方がよい。
通常、化合物(4)の化合物(3)に対する仕込みモル
比は2以下、好ましくは0.01〜1、さらに好ましく
は0.1〜0.6、特に好ましくは0.2〜0.4であ
る。
本発明の架橋された重合体成形物は、下記の4つの方法
により製造される。
第1の方法は、上述の重合体と架橋剤を、架橋剤の分解
温度以下で混合及び成形した後、架橋剤の分解温度以上
に加温して重合体を架橋させる方法である。
この場合、架橋剤の分解温度が、重合体の融点以上にな
るように両者を選定する。
架橋剤としては、通常有機過酸化物を用いる。
有機過酸化物としては、ヒドロペルオキシド、ジアシル
ペルオキシド、ベルオキシジカルボナート。
ベルオキシエ・ステル、ペルオキシモノカルボナート、
ジアルキルペルオキシド、ケトンペルオキシド、ベルオ
キシケクールがある。
具体例としては、2.4−ジクロロベンゾイルペルオキ
シド、ベンゾイルペルオキシド、1.1−ジ<1−ブチ
ルペルオキシ)3,3.5− トリメチルシクロヘキサ
ン、n−ブチル−4,4−ジ(t−ブチルペルオキシ)
バレレート、ジクミルペルオキシド、α、αビス(t−
ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン
、t−ブチルペルオキシクメン、ジ−t−ブチルペルオ
キシド、2.5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペ
ルオキシ)ヘキシン−3などである。
架橋剤の分解温度としては、混合、成形、架橋の各プロ
セスの時間に対応した半減期温度を意味する。
架橋剤の添加量は、架橋剤の種類1重合体の種類によっ
て異なるが、重合体100gに対し有効な−00−基0
.001モル以上0.10モル以下を添加するのが好ま
しく、0.005モル以上0.05モル以下を添加する
のが特に好ましい。
さらに架橋助剤を添加することができる。架橋助剤とし
ては、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート、トリアリルイソシアヌレート、
トリアリルシアヌレートなどの多官能性モノマー、又は
ビニルトルエン、エチルビニルベンゼンなどの1 官n
 性モノマキノンジオキシム、ベンゾキノンジオキシム
P−ニトロソフェノールなどのオキシム、ニトロソ化合
物、N、N−m−フェニレンビスマレイミドなどのマレ
イミド化合物、又液状1.2−ポリブタジエン。
シンジオタクチック1.2−ポリブタジェンなどの多官
能基を有するオリゴマー、ポリマーなどを用いることが
できる。中でもジビニルベンゼン、液状1.2−ポリブ
タジェンなどが好ましい。
架橋助剤の添加量としては、重合体に対して0.1〜3
0重量%が好ましく、0.5〜20重量%がさらに好ま
しく、1〜10重量%が特に好ましい。
重合体と架橋剤などは、機械的方法等により混合するこ
とができる。
混合時間の半減期温度以下、通常は架橋剤の1時間半減
期温度以下、好ましくは3時間半減期温度以下、さらに
好ましくは5時間半減期温度以下、特に好ましくは10
時間半減期温度以下で混合する。
重合体と架橋剤を混合した後、重合体の融点(ないしは
ガラス転移温度)以上、かつ架橋剤の成形時間に対応し
た半減期温度以下、通常上記時間における半減期温度以
下で成形する。
成形は、圧縮成形、射出成形、押出成形等の成形方法を
用いることができる。
か(して任意の形状に成形した重合体と架橋剤などの混
合物は、架橋剤の分解温度以上に昇温されて、成形状態
を保持したままで架橋される。
この時架橋剤の分解温度とは、架橋時間に対する半減期
温度を意味するが、通常10時間半減期温度以上、好ま
しくは5時間半減期温度以上、さらに好ましくは3時間
半減期温度以上、特に好ましくは1時間半減期温度以上
の温度で架橋する。
第2の方法は、上述の重合体と架橋剤を、第1の方法と
同様にして混合した後、架橋剤の分解温度以上、重合体
の融点(ないしガラス転移温度)以上に加温して成形し
つつ架橋を行なうことにより架橋された成形物を得る。
第1の方法と同様に架橋助剤を添加することが望ましい
架橋剤の分解温度は、成形、架橋する時間に対する半減
期温度を意味するが、通常10時間半減期温度以上、好
ましくは5時間半減期温度以上、さらに好ましくは3時
間半減期温度以上、特に好ましくは1時間半減期温度以
上の温度で成形と同時に架橋する。
成形は第1の方法と同様な成形法を用いる。
成形、架橋の工程で部分架橋を行なった後、さらに架橋
剤の分解温度以上に昇温しで架橋剤の反応率を上げるこ
とができる。
第3の方法は、上述の重合体をシランカップリング剤で
変性し、さらに変性重合体の融点(ないしガラス転移温
度)以上で成形した後、水架橋する方法である。
シランカップリング剤による変性方法としては、例えば
ビニル基とアルコキシ基を有するビニルアルコキシシラ
ン化合物をラジカル開始剤を用いて上述の重合体にグラ
フトさせる方法がある。
グラフトは、有機溶剤に重合体、ビニルアルコキシシラ
ン化合物、ラジカル開始剤を溶かしてラジカル開始剤の
分解温度以上に加温、溶液状態にてグラフト反応を行な
わせることもできるし、重合体、ビニルアルコキシシラ
ン化合物、ラジカル開始剤を混合、重合体の溶融状態に
てグラフト反応を行なわせることもできる。
又、有機溶剤にビニルアルコキシシラン化合物、ラジカ
ル開始剤を溶かしてから、この溶液を上述の重合体に含
浸させた後、ラジカル開始剤の分解温度以上に加温して
(固相ないし水中にて)グラフト反応を行なわせること
もできる。
ビニルアルコキシシラン化合物としては、CH2=CH
I  (CH2)−Si  OR”0f(z=ctl 
 (C1l□)n  Si  OR”R3 OR’ CH2=CH(CH2)−Si  OR”OR’ (式中、n=0.t〜5の整数、好ましくは0.1〜2
の整数、さらに好ましくは0,1 、R’、R”、R3
は。
H又は炭素数1〜5のアルキル基、好ましくはH又はメ
チル基、エチル基であり、さらに好ましくはメチル基、
エチル基である。)の構造式で表わされる化合物が用い
られる。
特にビニルトリアルコキシシランのように3官能性のア
ルコキシ基を有するものが架橋効率の観点から好ましい
ビニルアルコキシシラン化合物は、上述の重合体に好ま
しくは0.01〜20モル/重合体100構造単位1.
さらに好ましくは0.1〜10モル/重合体100構造
単位、特に好ましくは0.5〜5モル/重合体構造単位
グラフトさせる。
さらにビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、
ビニルトリアセチルシラン、T−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシランなどをグラフトさせることもでき
る。
グラフト反応に用いるラジカル開始剤としては、有機過
酸化物が使用される。前述の架橋剤として用いる有機過
酸化物を同様にグラフト反応に用いることができる。
又、シランカップリング剤による変性方法として、チオ
ールとアルコキシ基を有するシラン化合物を上述の重合
体中の二重結合に付加させて変性する方法がある。
メルカプトアルコキシシラン化合物としては、R5(C
Hz)−Si  OR” R3 OR’ R3(CHz)−Si  OR” 【 OR” (式中、n=0.1〜10の整数、好ましくは1〜7の
整数、さらに好ましくは2〜5の整数、R1,Rg。
R3は、水素又は炭素数1〜5のアルキル基、好ましく
は水素又はメチル基、エチル基であり、さらに好ましく
はメチル基、エチル基である。)の構造式で表わされる
化合物が用いられる。
メルカプトアルコキシシラン化合物は上述の重合体に好
ましくは0.01〜20モル/重合体1o。
構造単位、さらに好ましくは0.1〜10モル/重合体
100構造単位、特に好ましくは0.5〜5モル/重合
体構造単位付加させる。
」 上述のメルカプト(−5R)基を−S i−Hに置き代
えたシラン化合物も同様にして付加反応を行なわせるこ
とができる。このとき塩化白金、酸を触媒として用いる
ことができる。
いづれにしても、前述の重合体の100構造単忙中に5
i−OR基、5i−0(C)It)、lOR又は5i−
0−OR(R=水素、アルキル基、好ましくはR=メチ
ル基、エチル基)を好ましくは0.01〜20モル、さ
らに好ましくは0.1〜10モル、特に好ましくは0.
5〜5モル付加させてなるシラン変性重合体を用いる。
このようなシラン変性重合体を、成形した後水架橋させ
る。
成形はシラン変性重合体の融点(ないしはガラス転移温
度)以上において賦形する。成形法は圧縮成形、射出成
形、押し出し成形の方法を用いることができる。
かくして成形したシラン変性重合体を水架橋する。
水架橋は成形体を空気中ないしは湿気を含む雰囲気中に
放置して行なわせることができる。空気中ないし雰囲気
中の水分により のような反応により一5t−0−5t−架橋を行なう。
このときジブチル錫ジラウレートやアルキルチタネート
などの有機金属化合物を触媒として用いるため、これら
を成形する前にあらかじめシラン変性重合体に対し好ま
しくは0.01〜5重量%、さらに好ましくは0.05
〜0.5重量%添加しておく。
このようにしてシラン変性された重合体は成形状態で架
橋されるのである。
又、第4の方法として、前述の重合体を融点(ないしガ
ラス転移温度)以上において賦形したまま冷却固化させ
、その後、電子線、γ線、紫外線等の活性光線を照射し
て架橋を行なわせる。
このとき、成形する前にあらかじめ第1の方法で用いた
架橋助剤を、同様にして前述の重合体に添加することが
好ましい。
く作 用〉 本発明の架橋された重合体成形物は、架橋により溶媒に
対する溶解性、溶融状態における流動性が、架橋前の重
合体に比し低下する。
例えば、通常前述の重合体はN−メチル−2−ピロリド
ン(60℃)ないし熱(沸点)N−メチル−2=ピロリ
ドンに溶解するが、架橋された重合体は、N−メチル−
2−ピロリドン(60℃)不溶分が1重量%以上、好ま
しくは10重量%以上、さらに好ましくは30重量%以
上、特に好ましくは50重量%以上、最も好ましくは9
0重重量以上である。
又、熱N−メチル−2−ピロリドン不溶分が1重量%以
上、好ましくは10重重量以上、さらに好ましくは30
重量%以上、特に好ましくは50重量%以上、最も好ま
しくは80重量%以上である。
又、溶融状態における流動性は、例えば高化式フローテ
スターを下記条件にて測定した流動性(オリフィスから
流出する毎秒当たりの樹脂量(cc 7秒Xl0−3)
)が、好ましくは1000以下であり、さらに好ましく
は500以下、特に好ましくは100以下、最も好まし
くは10以下である。
シリンダー径   10日φ オリフィス径    1鶴φ オリフィス高さ   2f11 荷重   30kg 樹脂温度     前述の重合体の融点(ないしガラス
転移温度)+ 40℃ 本発明の架橋された重合体成形物は、再び融点以上の加
温状態で別な形状に賦形したままで冷却固化させること
により、別な形に賦形される。
しかし、この別な形に賦形された成形物を再び融点以上
に加温することで、初期の成形状態にて架橋されたとき
の形状に復帰する。
すなわち、本発明の架橋された重合体成形物はすぐれた
形状記憶特性を有している。
特に本発明の重合体は、融点が低く、かつ常温での剛性
が高いため、ハードな成形品を提供しうる上に、比較的
低い温度で適当な形状に変形し、又、同様に比較的低い
温度で元の形状に復帰させることができる点で非常にす
ぐれた形状記憶ポリマーといえる。
〈実施例〉 次に、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらに制約されるものではない。
実施例1 p−ジビニルベンゼンをトルエン溶媒中に0.45モル
/lの濃度で、p−ジェチニルベンゼンを0.05モ/
L//lの?1度で、p−ベンゼンジチオールを0.2
5モル/lの濃度で、トベンゼンジチオールを0.25
モル/1の濃度で供給した。
系を75℃に昇温し、窒素流下に紫外線を照射して5時
間重合させた。
得られた重合体は、S含1i21.6重量%、融点77
℃、数平均分子量11 、000のの構造単位を0.9
0、 の構造単位を0.10の割合で含む重合体であった。
の割合で存在する。
上述の重合体90重量部に対し架橋助剤として、液状1
.2−ポリブタジェン(日本曹達社製 Nrss。
PB−13−3000)を10重量部、架橋剤としてジ
クミルペルオキシド2.0重量部を、常温で混合した後
、90℃に加温、シート状に圧縮成形して、冷却、固化
させた。
このシートを150℃の恒温槽にてN2雰囲気下1時間
放置して架橋処理を行なった。
架橋処理後のシート成形体500■を80メツシニのス
テンレス製金網に包み、ソックスレー式抽出器に入れ熱
N−メチルピロリドンを30分間に1回程度の頻度で還
流させつつ、10時間にわたり抽出した後、抽出されず
に残った部分の仕込み試料に対する重量割合は85%で
あった。
又、高化式フローテスターを用いて120℃で測定した
流動性は25であった。
この架橋されたシート状成形物を90℃に加温してコの
字形に折り曲げたまま冷却、固化した。
このコの字形の成形物を再び90℃の渦中に浸漬すると
、再び元のシート状成形物に復帰した。
このように形状記憶機能を有する成形物が得られた。
実施例2 実施例1と同様にして重合した重合体93重量部に対し
架橋助剤としてジビニルベンゼンを7重量部添加し、9
0℃にて溶融、混練した。
この溶融混線物を粉砕し粉末化した後、これに架橋剤と
してジクミルペルオキシド2.0重量部を添加して、常
温で機械的に混合した。
この混合物を130℃の温度でシート状に圧縮成形した
まま30分保持した。
その後冷却固化して架橋されたシート状成形物を得た。
この架橋されたシート状成形物の熱N−メチルピロリド
ン不溶物は90%であった。
又、このシート状成形物を細かく砕断して高化式フロー
テスターを用いて120℃で測定した流動性は10であ
った。
この架橋されたシート状成形物を90℃に加温してコの
字形に折り曲げたまま冷却、固化した。
このコの字形の成形物を再び90℃の湯中に浸漬すると
、再び元のシート状成形物に復帰した。
実施例3 実施例1と同様の重合体を用い、これにビニルトリメト
キシシランを0.20モル/重合体1モルの結合単位の
割合で添加し、さらにベンゾイルペルオキシドを0.1
0モル/重合体1モルの結合単位、ジブチル錫ラウレー
トを0.01モル/重合体の1モル結合単位添加して1
00℃で熔融混練し、重合体にビニルメトキシシランを
グラフト重合により付加させた。
このシラン変性重合体を100℃に加温し、圧縮成形に
よりシート状に成形した。
このシート状成形物を、空気中(20℃)に1力月間放
置して架橋した。
この架橋されたシート状成形物の熱N−メチルピロリド
ン不溶物は95%であった。
又、このシート状成形物を細かく砕断して高化式フロー
テスターを用いて120℃で測定した流動性は7であっ
た。
この架橋されたシート状成形物を90℃に加温してコの
字形に折り曲げたまま冷却、固化した。
このコの字形の成形物を90℃の湯中に浸漬すると、再
び元のシート状成形体に復帰した。
実施例4 実施例1と同様にして合成した重合体90重量部に架橋
助剤としてp−ジビニルベンゼン10重量部を添加し、
これを90℃にて溶融混練した。
この溶融混練物を120℃の温度に加温してシート状に
圧縮成形した。
このシート状成形物に電子線を照射して、架橋されたシ
ート状成形物を得た。
熱N−メチルピロリドン不溶物は95重重量であった。
この架橋されたシート状成形物を90℃に加温してコの
字形に折り曲げたまま冷却、固化した。
このコの字形の成形物を90℃の湯中に漬けると再び元
のシート状成形物に復帰した。
〈発明の効果〉 本発明は、形状記憶機能を有する新規な架橋された重合
体成形物を提供するもので、なお、該重合体をシラン変
性したものは、空気中ないし湿気を含む雰囲気中に放置
するだけで架橋することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)下記(1)式で表わされる構造単位と、下記(2)
    式で表わされる構造単位とが、任意に配列して連なり結
    合した構造を有する重合体を、成形状態にて架橋するこ
    とにより得られる、形状記憶機能を有する架橋された重
    合体成形物。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (式中、R^1^−^6、R^1^’^−^4^’は、
    水素又はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン基、アミ
    ノ基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基から選ばれ
    た置換基を表わす。) 2)(1)式で表わされる構造単位と、(2)式で表わ
    される構造単位とが、任意に配列して連なり結合した構
    造を有する重合体に、シランカップリング剤をグラフト
    させてシラン変性してなる重合体を、成形した後、該重
    合体を水架橋して得られる特許請求の範囲第1)項記載
    の成形物。
JP63207297A 1988-08-23 1988-08-23 架橋された重合体成形物 Pending JPH0255731A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536255A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 ピーピージー インダストリーズ オハイオ インコーポレーテツド チオエーテル官能性ポリチオールオリゴマーから調製される組成物および物品
JP2016512278A (ja) * 2013-03-13 2016-04-25 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー アルキン系結合を有する放射線硬化性ポリチオエーテル

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