JPH0253947A - 開繊性及び可撓性に優れた繊維帯状物 - Google Patents
開繊性及び可撓性に優れた繊維帯状物Info
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- JPH0253947A JPH0253947A JP14340188A JP14340188A JPH0253947A JP H0253947 A JPH0253947 A JP H0253947A JP 14340188 A JP14340188 A JP 14340188A JP 14340188 A JP14340188 A JP 14340188A JP H0253947 A JPH0253947 A JP H0253947A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、高密度であって供給スペースが小さくでき、
開繊機にて容易に且つ均斉に開繊し得る、開繊性と可撓
性に優れた繊維帯状物に関するものである。
開繊機にて容易に且つ均斉に開繊し得る、開繊性と可撓
性に優れた繊維帯状物に関するものである。
(従来の技術)
従来、フィードローラー、デイツシュプレート及びガー
ネットワイヤを巻付けたテーカインローラ−からなる開
繊機を用いて繊維束を開繊し、所望の繊維ウェブを形成
する技術はナプキンや使い捨ておむつ等の衛生材料の内
部に配されるクツション繊維層の製造等に広く用いられ
ている。
ネットワイヤを巻付けたテーカインローラ−からなる開
繊機を用いて繊維束を開繊し、所望の繊維ウェブを形成
する技術はナプキンや使い捨ておむつ等の衛生材料の内
部に配されるクツション繊維層の製造等に広く用いられ
ている。
(発明が解決しようとする課題)
通常、繊維束としては繊維ウェブの均質性を向上させる
目的で、短繊維基材をカーデイングして得たスライバー
が用いられるが、せっかく上記開繊機を小型化し、設備
をコンパクトにしても、スライバーが嵩高であるために
繊維束の供給部分に大きなスペースを必要とし、また該
スライバーが形態的に不安定で伸張により容易に伸びて
斑を生じたり或は破断するので、供給速度を上げること
ができないとか、或は頻繁にスライバーを交換切替えな
ければならないという欠点があった。
目的で、短繊維基材をカーデイングして得たスライバー
が用いられるが、せっかく上記開繊機を小型化し、設備
をコンパクトにしても、スライバーが嵩高であるために
繊維束の供給部分に大きなスペースを必要とし、また該
スライバーが形態的に不安定で伸張により容易に伸びて
斑を生じたり或は破断するので、供給速度を上げること
ができないとか、或は頻繁にスライバーを交換切替えな
ければならないという欠点があった。
本発明はかかる従来の欠点を解消することを目的として
なされたものであり、小さなスペースに収納が可能で、
かつ形態安定性、特に伸長に対する安定性に優れ、同時
に開繊性にも優れた繊維帯状物を提供することにある。
なされたものであり、小さなスペースに収納が可能で、
かつ形態安定性、特に伸長に対する安定性に優れ、同時
に開繊性にも優れた繊維帯状物を提供することにある。
(課題を解決するための手段及び作用)この目的を達成
するため、本発明は例えばカーデイング等の手段により
短繊維を引揃え、次いで押込み捲縮を施して圧縮するこ
とにより形成される幅が3〜30cm、厚さが2〜50
鰭、密度が0.01〜0.50g/cJの帯状繊維構造
物であって、繊維帯長手方向に沿って微細な凹凸状の捲
縮を賦型せしめる繊維帯状物を構成要件とするものであ
る。
するため、本発明は例えばカーデイング等の手段により
短繊維を引揃え、次いで押込み捲縮を施して圧縮するこ
とにより形成される幅が3〜30cm、厚さが2〜50
鰭、密度が0.01〜0.50g/cJの帯状繊維構造
物であって、繊維帯長手方向に沿って微細な凹凸状の捲
縮を賦型せしめる繊維帯状物を構成要件とするものであ
る。
以下、本発明を作用と共に図に従って詳しく説明する。
本発明で用いる短繊維としては、その材料を特に限定す
るものではなく、例えばポリエステル繊維、ナイロン繊
維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維等の熱可塑性合
成繊維、アセテート繊維等の半合成繊維、レーヨン等の
再生繊維、綿等の天然繊維が挙げられ、これらの繊維を
単独で、或は混合して用いる。
るものではなく、例えばポリエステル繊維、ナイロン繊
維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維等の熱可塑性合
成繊維、アセテート繊維等の半合成繊維、レーヨン等の
再生繊維、綿等の天然繊維が挙げられ、これらの繊維を
単独で、或は混合して用いる。
本発明に係る繊維帯状物1は第1図に例示するようにカ
ード開繊機2を用いて短繊維3を開繊し引揃えて得たウ
ェブ4或はスライバー5を積層もくしは集束し、しかる
のち押込捲縮装置6により圧縮を施し、微細な凹凸状の
捲縮を賦型すれば容易に製造することができる。
ード開繊機2を用いて短繊維3を開繊し引揃えて得たウ
ェブ4或はスライバー5を積層もくしは集束し、しかる
のち押込捲縮装置6により圧縮を施し、微細な凹凸状の
捲縮を賦型すれば容易に製造することができる。
カート開繊機2により形成されたウェブ4或はスライバ
ー5は具体的には第2図及び第3図に例示するようにド
ツファ−ロール7に目張りをしてウェブ4を適当な幅に
なるよう分割して上下に積層するか(第2図)、或は適
当数のスライバー5に分割したあと、これらのスライバ
ー5を適当な幅になるよう横に並べて(第3図)、押込
捲縮装置6のタリンパーロール9.10に供給すると良
い。押込捲縮装置6を第4図に例示するが、タリンパー
ロール9.10によりニップされたウェブ4或はスライ
バー5はタリンパーボソクス11の中に押込まれ、圧縮
されて繊維帯状物1となって取り出される。
ー5は具体的には第2図及び第3図に例示するようにド
ツファ−ロール7に目張りをしてウェブ4を適当な幅に
なるよう分割して上下に積層するか(第2図)、或は適
当数のスライバー5に分割したあと、これらのスライバ
ー5を適当な幅になるよう横に並べて(第3図)、押込
捲縮装置6のタリンパーロール9.10に供給すると良
い。押込捲縮装置6を第4図に例示するが、タリンパー
ロール9.10によりニップされたウェブ4或はスライ
バー5はタリンパーボソクス11の中に押込まれ、圧縮
されて繊維帯状物1となって取り出される。
繊維帯状物1を第5図に例示するが、その形態は繊維が
集合した帯状をなし、繊維帯長手方向に沿って賦型され
た微細な凹凸状の捲縮を有しており、−旦カード開繊さ
れ、引揃えられしかるのち圧縮された短繊維3から構成
される。
集合した帯状をなし、繊維帯長手方向に沿って賦型され
た微細な凹凸状の捲縮を有しており、−旦カード開繊さ
れ、引揃えられしかるのち圧縮された短繊維3から構成
される。
第6図に例示する開繊機は、フィードローラー13、デ
イツシュプレート14及びガーネソI・ワイヤ15を巻
付けたテーカインローラ−16から構成され、上記繊維
帯状物1はフィードローラー13を経て開繊機に供給さ
れる。開繊された繊維17は連続走行する不織布19上
に吸引装置18によリウェブ状に吸引積層され、不織布
19と繊維ウェブ20とが一体化した繊維ウェブ構造体
21が形成される。
イツシュプレート14及びガーネソI・ワイヤ15を巻
付けたテーカインローラ−16から構成され、上記繊維
帯状物1はフィードローラー13を経て開繊機に供給さ
れる。開繊された繊維17は連続走行する不織布19上
に吸引装置18によリウェブ状に吸引積層され、不織布
19と繊維ウェブ20とが一体化した繊維ウェブ構造体
21が形成される。
押込み捲縮の直前にウェブ4或はスライバー5を熱処理
すると、押込みによる圧縮並びに微細な凹凸の賦型即ち
捲縮付与が効率的に行なわれ、高密度で形態安定性の良
い繊維帯状物1を得ることができる。
すると、押込みによる圧縮並びに微細な凹凸の賦型即ち
捲縮付与が効率的に行なわれ、高密度で形態安定性の良
い繊維帯状物1を得ることができる。
ウェブ4或はスライバー5を熱処理する装置を第7図に
例示する。走行するウェブ4或はスライバー5は熱処理
装置の上下内面に開孔する蒸気或は熱風の吹出し口22
を通して噴出する高温流体23により加熱され、引き続
いて押込捲縮装置6のクリンパ−ロール9.10に供給
される。
例示する。走行するウェブ4或はスライバー5は熱処理
装置の上下内面に開孔する蒸気或は熱風の吹出し口22
を通して噴出する高温流体23により加熱され、引き続
いて押込捲縮装置6のクリンパ−ロール9.10に供給
される。
本発明では、簡易で小型の開繊機を用いて開繊し、均質
性の良い繊維ウェブを得るためにまずその出発材料とし
て予めカード開繊機等の適当な手段を用いて均一に開繊
し引揃えた短繊維により繊維集束体を構成するのが良い
。単に短繊維を集束しただけの繊維帯状物、例えばラッ
プの場合或は所定の繊維長に切断した短繊維塊を並べた
だけの場合には、これらの短繊維を開繊機に供給すると
開繊が不充分かつ不均一となり、クラウドが多く目付変
動の大きな繊維ウェブしか得ることができない。
性の良い繊維ウェブを得るためにまずその出発材料とし
て予めカード開繊機等の適当な手段を用いて均一に開繊
し引揃えた短繊維により繊維集束体を構成するのが良い
。単に短繊維を集束しただけの繊維帯状物、例えばラッ
プの場合或は所定の繊維長に切断した短繊維塊を並べた
だけの場合には、これらの短繊維を開繊機に供給すると
開繊が不充分かつ不均一となり、クラウドが多く目付変
動の大きな繊維ウェブしか得ることができない。
また、本発明では上記の如くカード開繊等の適当手段に
よって得た嵩高のウェブ或ばスライバーを、押込捲縮装
置を用いて圧縮し帯状でかつ長平方向に沿って微細な凹
凸の捲縮を有する繊維帯状物を成形するのが良い。嵩高
のウエブ或はスライバーは1,200kg/cJを超え
る圧縮圧を施こすことによってはじめて本発明のような
密度の高い繊維帯状物にすることが可能となる。
よって得た嵩高のウェブ或ばスライバーを、押込捲縮装
置を用いて圧縮し帯状でかつ長平方向に沿って微細な凹
凸の捲縮を有する繊維帯状物を成形するのが良い。嵩高
のウエブ或はスライバーは1,200kg/cJを超え
る圧縮圧を施こすことによってはじめて本発明のような
密度の高い繊維帯状物にすることが可能となる。
本発明では構成繊維に前取っ°ζ捲縮を付与しておけば
押込捲縮装置によって構成繊維に再度の捲縮が施こされ
るので、その後開繊して得られる繊維ウェブに優れた嵩
高性及び圧縮弾性が付与され品質的にも好ましいものと
なる。
押込捲縮装置によって構成繊維に再度の捲縮が施こされ
るので、その後開繊して得られる繊維ウェブに優れた嵩
高性及び圧縮弾性が付与され品質的にも好ましいものと
なる。
本発明に係る繊維帯状物は幅が3〜30cm、厚さが2
〜5Qmmでなければならない。ナプキンや使い捨てお
むつ等の衛生材料に供される繊維ウェブは幅が3〜30
cmなので、この衛生材料の幅に対応して開繊機に供給
する繊維帯状物の幅を適宜決定する。繊維帯状物の厚さ
は、繊維帯状物の嵩密度、開繊機への供給速度及び繊維
ウェブの目付によって決まるが、繊維帯状物の厚さが2
龍未満では開繊機への供給速度を大きくする必要が生じ
、得られる繊維ウェブの均質性が低下する。繊維帯状物
の厚さが50龍を超えると、開繊機への供給が難しくな
る。また、繊維帯状物の密度は、小さなスペースに収納
可能で、形態安定性特に伸長に対する安定性が優れてい
ることが必要であるので、少なくとも0.旧g/ca以
上で、大きければ大きい程好ましいが、0、50g/
eraを超えると開繊が困難となる。
〜5Qmmでなければならない。ナプキンや使い捨てお
むつ等の衛生材料に供される繊維ウェブは幅が3〜30
cmなので、この衛生材料の幅に対応して開繊機に供給
する繊維帯状物の幅を適宜決定する。繊維帯状物の厚さ
は、繊維帯状物の嵩密度、開繊機への供給速度及び繊維
ウェブの目付によって決まるが、繊維帯状物の厚さが2
龍未満では開繊機への供給速度を大きくする必要が生じ
、得られる繊維ウェブの均質性が低下する。繊維帯状物
の厚さが50龍を超えると、開繊機への供給が難しくな
る。また、繊維帯状物の密度は、小さなスペースに収納
可能で、形態安定性特に伸長に対する安定性が優れてい
ることが必要であるので、少なくとも0.旧g/ca以
上で、大きければ大きい程好ましいが、0、50g/
eraを超えると開繊が困難となる。
本発明に係る繊維帯状物は長手方向に沿って1インチ当
り5〜25ケの微細な凹凸状の捲縮が付与されていなけ
ればならない。捲縮数が5ヶ未満の場合、繊維帯状物は
フワフワの嵩高となって集束性が悪く、長手方向に充分
な伸長強度を得ることができず、他方25ケを超えると
得られる繊維帯状物が硬くなり、可撓性が不足して繊維
帯状物を折り畳んでコンパクトに収納することができな
くなる。
り5〜25ケの微細な凹凸状の捲縮が付与されていなけ
ればならない。捲縮数が5ヶ未満の場合、繊維帯状物は
フワフワの嵩高となって集束性が悪く、長手方向に充分
な伸長強度を得ることができず、他方25ケを超えると
得られる繊維帯状物が硬くなり、可撓性が不足して繊維
帯状物を折り畳んでコンパクトに収納することができな
くなる。
繊維帯状物の伸張破断強度は20g/10’以上である
のが好ましい。ここで繊維帯状物の伸張破断強度は、試
料を約20万デニールの太さで長さ150鰭に裁断した
試験片をテンシロンを用いてチャック間距離100+n
+、速度100%/分で伸張したときの破断強度を測定
し、1万デニール当りの強度として求める。繊維帯状物
の伸張破断強度が20g/10’デニールに満たない場
合、繊維帯状物が走行中に伸ばされて斑を生じたり、或
は破断を生じたりする。
のが好ましい。ここで繊維帯状物の伸張破断強度は、試
料を約20万デニールの太さで長さ150鰭に裁断した
試験片をテンシロンを用いてチャック間距離100+n
+、速度100%/分で伸張したときの破断強度を測定
し、1万デニール当りの強度として求める。繊維帯状物
の伸張破断強度が20g/10’デニールに満たない場
合、繊維帯状物が走行中に伸ばされて斑を生じたり、或
は破断を生じたりする。
繊維帯状物を開繊して得られる繊維ウェブは、ナプキン
や使い捨ておむつ等の衛生材料その他のクツション繊維
層として用いられ、嵩高で高い圧縮弾性が要求される場
合には、繊維帯状物を構成する短繊維の少な(とも50
重量%以−ヒが湿潤下でもクツション性の低下しない繊
維であるのが好ましい。これが50重量%未満では特に
湿潤下におけるクツション性が低下する。
や使い捨ておむつ等の衛生材料その他のクツション繊維
層として用いられ、嵩高で高い圧縮弾性が要求される場
合には、繊維帯状物を構成する短繊維の少な(とも50
重量%以−ヒが湿潤下でもクツション性の低下しない繊
維であるのが好ましい。これが50重量%未満では特に
湿潤下におけるクツション性が低下する。
更に、使用繊維は繊度が1.5〜15デニール、繊維長
が25〜128鶴、捲縮数が5〜25ケ/インチ、捲縮
度が5〜25%であるのが好ましい。繊度が1.5デニ
ール、繊維長が25s讃、捲縮数が5ケ/インチ、捲縮
度が5%に各々満たない場合はクツション性が低下し、
例えば衛生材料として使用すると、その着用感を阻害す
るとともに吸収した体液及び/又は排泄物がクツション
繊維層の空隙のなかを通して厚さ方向及び表方向に拡散
するのを困難にし、特に吸収体に吸収された体液がウェ
ットバックしたり、或はクツション繊維層における軟便
等の排泄物の保持力が低下するなどの性能低下をもたら
す。
が25〜128鶴、捲縮数が5〜25ケ/インチ、捲縮
度が5〜25%であるのが好ましい。繊度が1.5デニ
ール、繊維長が25s讃、捲縮数が5ケ/インチ、捲縮
度が5%に各々満たない場合はクツション性が低下し、
例えば衛生材料として使用すると、その着用感を阻害す
るとともに吸収した体液及び/又は排泄物がクツション
繊維層の空隙のなかを通して厚さ方向及び表方向に拡散
するのを困難にし、特に吸収体に吸収された体液がウェ
ットバックしたり、或はクツション繊維層における軟便
等の排泄物の保持力が低下するなどの性能低下をもたら
す。
繊度が15デニール、繊維長が128鰭、捲縮数が25
ケ/インチ、捲縮度が25%を各々超・える場合は、ク
ツション層の剛性が増し、粗硬な感触となるとともに軟
便等の排泄物が容易には透過しなくなる。
ケ/インチ、捲縮度が25%を各々超・える場合は、ク
ツション層の剛性が増し、粗硬な感触となるとともに軟
便等の排泄物が容易には透過しなくなる。
疎水性繊維の場合は、その繊維表面に親水加工を施すと
、体液及び/又は排泄物に対する親水性、保持力が向上
するので本発明にとって好ましい。このような親水加工
剤としては、例えば転相粘度が少なくとも10.0OO
cpc以上のアニオン系ないしノニオン系界面活性剤及
び/又は熱可塑性合成繊維を構成する重合体のオリゴマ
ー或は低分子量共重合体にポリオキシアルキレン基がブ
ロック共重合した分子量が1 、000 〜10.00
0の処理剤が公知である。他の耐久性のあり る親水加工剤を用いることも勿論可能である。
、体液及び/又は排泄物に対する親水性、保持力が向上
するので本発明にとって好ましい。このような親水加工
剤としては、例えば転相粘度が少なくとも10.0OO
cpc以上のアニオン系ないしノニオン系界面活性剤及
び/又は熱可塑性合成繊維を構成する重合体のオリゴマ
ー或は低分子量共重合体にポリオキシアルキレン基がブ
ロック共重合した分子量が1 、000 〜10.00
0の処理剤が公知である。他の耐久性のあり る親水加工剤を用いることも勿論可能である。
圧縮弾性を更に向上させようとする場合は、繊維材料と
して例えば圧縮弾性の高いポリエステル繊維が好ましく
、また繊維構造としては更に中空構造であることが好ま
しい。このときの中空率は5%未満では効果が小さく、
35%を超えるとそれ以上圧縮弾性が向上しなくなる。
して例えば圧縮弾性の高いポリエステル繊維が好ましく
、また繊維構造としては更に中空構造であることが好ま
しい。このときの中空率は5%未満では効果が小さく、
35%を超えるとそれ以上圧縮弾性が向上しなくなる。
本発明ではカードウェブ或はスライバーを構成する繊維
として熱処理又は薬品処理による収縮率が2〜35%の
ものを用いるのが好ましい。
として熱処理又は薬品処理による収縮率が2〜35%の
ものを用いるのが好ましい。
収縮率が2%未満では集束効果が不充分なため、嵩高の
ウェブ或はスライバーをそのまま押込捲縮装置のタリン
パーローラに供給しても、クリンパ−ロールへのかみ込
みが不安定になる。収縮率が35%を超えると、収縮処
理による集束効果が強すぎて押込捲縮装置による圧縮が
加わりガチガチの繊維帯状物となってしまい開繊が難し
くなる。
ウェブ或はスライバーをそのまま押込捲縮装置のタリン
パーローラに供給しても、クリンパ−ロールへのかみ込
みが不安定になる。収縮率が35%を超えると、収縮処
理による集束効果が強すぎて押込捲縮装置による圧縮が
加わりガチガチの繊維帯状物となってしまい開繊が難し
くなる。
(実施例)
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1
繊度6デニール、繊維長5111、捲縮数14ケ/イン
チ、捲縮度16%で繊維表面を親水加工した湧水収縮率
13%、中空率が15%であるポリエステル中空繊維を
機台幅2mのローラカードを用いてカード開繊し、第7
図に示す如くドツファ−ロールから出たあとで6本のス
ライバーに一旦分割し、引続いて個々のスライバーを横
に一列に並ベスチームによる湿処理を施こし、しかるの
ちタリンバーロール及びタリンパーホソクスから構成さ
れる押込捲縮装置に供給し圧縮して幅13cm、厚さ5
im、密度0.25g/clの繊維帯状物を形成した。
チ、捲縮度16%で繊維表面を親水加工した湧水収縮率
13%、中空率が15%であるポリエステル中空繊維を
機台幅2mのローラカードを用いてカード開繊し、第7
図に示す如くドツファ−ロールから出たあとで6本のス
ライバーに一旦分割し、引続いて個々のスライバーを横
に一列に並ベスチームによる湿処理を施こし、しかるの
ちタリンバーロール及びタリンパーホソクスから構成さ
れる押込捲縮装置に供給し圧縮して幅13cm、厚さ5
im、密度0.25g/clの繊維帯状物を形成した。
この繊維帯状物の伸張破断強度を測定したところ82g
/10’デニールであった。この繊維帯状物を第6図に
示す簡易で小型の開繊機に供給し、目付19g/m’で
幅13cm、厚み3111、密度0.006g/cJで
ある繊維ウェブ20を230m/分の速度で連続走行す
る不織布19」二に積層した。不織布19は、繊度が1
.5デニールである疎水性のポリプロピレン繊維が互い
に交絡して形態を維持しており、かつ孔径1.5鰭、孔
間隔が1.5鰭の開孔部を多数有するシートであり、下
側から減圧吸引18シながら230m/分の速度で連続
走行させ、開繊したポリエステル短繊維を不織布上にウ
ェブ状に吸着積層して繊維ウェブ構造体21を得た。該
繊維ウェブ構造体2】を40cmごとに連続して125
個切断して秤量した結果を第8図に示した。
/10’デニールであった。この繊維帯状物を第6図に
示す簡易で小型の開繊機に供給し、目付19g/m’で
幅13cm、厚み3111、密度0.006g/cJで
ある繊維ウェブ20を230m/分の速度で連続走行す
る不織布19」二に積層した。不織布19は、繊度が1
.5デニールである疎水性のポリプロピレン繊維が互い
に交絡して形態を維持しており、かつ孔径1.5鰭、孔
間隔が1.5鰭の開孔部を多数有するシートであり、下
側から減圧吸引18シながら230m/分の速度で連続
走行させ、開繊したポリエステル短繊維を不織布上にウ
ェブ状に吸着積層して繊維ウェブ構造体21を得た。該
繊維ウェブ構造体2】を40cmごとに連続して125
個切断して秤量した結果を第8図に示した。
該繊維ウェブ構造体21は、目付のバラツキが小さく、
均質性に優れたものであった。この繊維ウェブ構造体2
1を用いて製造した使い捨ておむつはクツション性が良
(、装着窓に優れかつ体液及び/又は排泄物を効率よく
吸収保持し、表面に逆流させない優れた性能を示した。
均質性に優れたものであった。この繊維ウェブ構造体2
1を用いて製造した使い捨ておむつはクツション性が良
(、装着窓に優れかつ体液及び/又は排泄物を効率よく
吸収保持し、表面に逆流させない優れた性能を示した。
実施例2
繊度4デニール、繊維長32mm、捲縮数12ケ/イン
チ、捲縮度7%のレーヨン短繊維を機台幅1mのローラ
カードを用いてカード開繊し、第7図に示す如くドツフ
ァ−ロールから出たあとで4本のスライバーに一旦分割
し、引続いて個々のスライバーを横に=・列に並ベスチ
ームによる温熱処理を施こし、しかるのちクリンパ−ロ
ール及びクリンパ−ボックスから構成される押込捲縮装
置に供給し圧縮して幅5 cm、厚さ5龍、密度0.2
5g/cn!の繊維帯状物を形成した。この繊維帯状物
の伸張破断強度を測定したところ56g/10’デニー
ルであった。この繊維帯状物を第6図に示す簡易で小型
の開繊機に供給し、目付10g/mで幅5cm、厚み3
龍、密度0.003g/cJである繊維ウェブ20を2
30m/分の速度で連続走行する不織布19上に積層し
た。不織布19は、繊度が1.5デニールである疎水性
のポリプロピレン繊維が互いに交絡して形態を維持して
おり、かつ孔径1.5 mm、孔間隔が1.5鰭の開孔
部を多数有するシートであり、下側から減圧吸引]8し
ながら230m/分の速度で連続走行させ、開繊したレ
ーヨン短繊維を不織布上にウェブ状に吸着積層して繊維
ウェブ構造体21を得た。該繊維ウェブ構造体21を1
5cmごとに連続して100個切断して秤量した結果を
第10図に示した。
チ、捲縮度7%のレーヨン短繊維を機台幅1mのローラ
カードを用いてカード開繊し、第7図に示す如くドツフ
ァ−ロールから出たあとで4本のスライバーに一旦分割
し、引続いて個々のスライバーを横に=・列に並ベスチ
ームによる温熱処理を施こし、しかるのちクリンパ−ロ
ール及びクリンパ−ボックスから構成される押込捲縮装
置に供給し圧縮して幅5 cm、厚さ5龍、密度0.2
5g/cn!の繊維帯状物を形成した。この繊維帯状物
の伸張破断強度を測定したところ56g/10’デニー
ルであった。この繊維帯状物を第6図に示す簡易で小型
の開繊機に供給し、目付10g/mで幅5cm、厚み3
龍、密度0.003g/cJである繊維ウェブ20を2
30m/分の速度で連続走行する不織布19上に積層し
た。不織布19は、繊度が1.5デニールである疎水性
のポリプロピレン繊維が互いに交絡して形態を維持して
おり、かつ孔径1.5 mm、孔間隔が1.5鰭の開孔
部を多数有するシートであり、下側から減圧吸引]8し
ながら230m/分の速度で連続走行させ、開繊したレ
ーヨン短繊維を不織布上にウェブ状に吸着積層して繊維
ウェブ構造体21を得た。該繊維ウェブ構造体21を1
5cmごとに連続して100個切断して秤量した結果を
第10図に示した。
該繊維ウェブ構造体21は、目付のバラツキが小さ(、
均質性に優れたものであった。この繊維ウェブ構造体2
1を用いて製造したナプキンはクツション性が良く、装
着感に優れかつ体液及び/又は排泄物を効率よく吸収保
持し、表面に逆流させない優れた性能を示した。
均質性に優れたものであった。この繊維ウェブ構造体2
1を用いて製造したナプキンはクツション性が良く、装
着感に優れかつ体液及び/又は排泄物を効率よく吸収保
持し、表面に逆流させない優れた性能を示した。
比較例1
繊度6デニール、繊維長511.捲縮数14ケ/インチ
、捲縮度16%で繊維表面を親水加工し、かつ湧水収縮
率が13%、中空率が15%である上記実施例で用いた
ポリエステル中空繊維を、機台幅1mのローラカードを
用いてカード開繊し、ドツファ−ロールを出たウェブを
集束してトータル繊度15万デニール、密度0゜005
g/cJ、伸張破断強度15g/10’デニールのス
ライバーとし、コイラーでケンスに一旦収納した。該ケ
ンスを6個準備し、個々のケンスからスライバーを取り
出し横一列に並べたあと各スライバーの走行張力が同一
になるようガイドハーヲ用いてテンションコントロール
シタ。
、捲縮度16%で繊維表面を親水加工し、かつ湧水収縮
率が13%、中空率が15%である上記実施例で用いた
ポリエステル中空繊維を、機台幅1mのローラカードを
用いてカード開繊し、ドツファ−ロールを出たウェブを
集束してトータル繊度15万デニール、密度0゜005
g/cJ、伸張破断強度15g/10’デニールのス
ライバーとし、コイラーでケンスに一旦収納した。該ケ
ンスを6個準備し、個々のケンスからスライバーを取り
出し横一列に並べたあと各スライバーの走行張力が同一
になるようガイドハーヲ用いてテンションコントロール
シタ。
この6本のスライバーを上記実施例と同様に簡易で小型
の開繊機に供給し、開繊した短繊維を不織布に積層しよ
うとしたところ、上記スライバーが走行時の張力により
伸張を生す均質な繊維ウェブを得ることができなかった
。
の開繊機に供給し、開繊した短繊維を不織布に積層しよ
うとしたところ、上記スライバーが走行時の張力により
伸張を生す均質な繊維ウェブを得ることができなかった
。
比較例2
繊度6デニール、繊維長5]1Ri、捲縮数14ケ/イ
ンチ、捲縮度16%で繊維表面を親水加工し、かつ湧水
吸収率13%、中空率が15%である上記実施例で用い
たポリエステル中空繊維を、混打綿機を用いて粗く開繊
し、ラップとして巻取り、熱カレンダーロール(150
℃)で熱圧縮したあと幅13cmにスリットし、厚さ1
0龍、密度0.15g/cntの繊維帯状物を形成した
。
ンチ、捲縮度16%で繊維表面を親水加工し、かつ湧水
吸収率13%、中空率が15%である上記実施例で用い
たポリエステル中空繊維を、混打綿機を用いて粗く開繊
し、ラップとして巻取り、熱カレンダーロール(150
℃)で熱圧縮したあと幅13cmにスリットし、厚さ1
0龍、密度0.15g/cntの繊維帯状物を形成した
。
この繊維帯状物の伸張破断強度を測定したところ110
0g/ 25龍幅であった。
0g/ 25龍幅であった。
この繊維帯状物を上記実施例と同様に簡易で小型の開繊
機に供給し、目(”J’12g/mで幅13cm、厚み
3m1I、密度が0.004g/cdである繊維ウェブ
を230m/分の速度で連続走行する不織布上に積層し
て繊維ウェブ構造体を得た。
機に供給し、目(”J’12g/mで幅13cm、厚み
3m1I、密度が0.004g/cdである繊維ウェブ
を230m/分の速度で連続走行する不織布上に積層し
て繊維ウェブ構造体を得た。
該繊維ウェブ構造体を40cmごと連続して125個(
50m)切取って秤量した結果を第9図に示す。
50m)切取って秤量した結果を第9図に示す。
同図より明らかな如く繊維ウェブ構造体は目付のバラツ
キが大きくクラウドが多数認められた。
キが大きくクラウドが多数認められた。
(発明の効果)
上述の如く構成された本発明によれば、高密度で形態安
定性に優れ、簡易な小型の開繊機によって容易且つ均斉
に開繊することができ、それによって均質性、嵩高性及
び圧縮弾性に冨んだ衛生材料内部に配されるクツション
繊維層として最適な繊維ウェブを得ることができるとい
う格別の効果を奏する。
定性に優れ、簡易な小型の開繊機によって容易且つ均斉
に開繊することができ、それによって均質性、嵩高性及
び圧縮弾性に冨んだ衛生材料内部に配されるクツション
繊維層として最適な繊維ウェブを得ることができるとい
う格別の効果を奏する。
第1図は本発明の繊維帯状物を得るための装置の一例を
示す側面図、第2図及び第3図はウェブ又はスライバー
を集束して押込捲縮装置へ供給する状況を示す部分拡大
斜視図、第4図は押込捲縮装置部の拡大斜視図、第5図
は本発明にて得られた繊維帯状物の斜視図、第6図は開
繊機にて繊維帯状物を開繊し、不織布上にウェブを形成
する状態を示す側面図、第7図はカードウェブ又はスラ
イバーからなる集束帯の熱処理装置の斜視図、第8図は
本発明の第1実施例により得られた繊維ウェブの斑分布
図、第9図は比較例により得られた繊維ウェブの斑分布
図、第10図は本発明の第2実施例により得られた繊維
ウェブの斑分布図である。 図の主要部分の説明 1−繊維帯状物 2−カード開繊機 3−短繊維 4−ウェブ 5−・スライバー 6−押込捲縮装置 12−微細な凹凸状の捲縮 15−ガーネットワイヤ 16− テーカインローラ− 17−繊維基材 19−不織布 21−繊維ウニブ構造体 22−熱風吹出し口 特 許 出 願 人 三菱レイヨン株式会社
示す側面図、第2図及び第3図はウェブ又はスライバー
を集束して押込捲縮装置へ供給する状況を示す部分拡大
斜視図、第4図は押込捲縮装置部の拡大斜視図、第5図
は本発明にて得られた繊維帯状物の斜視図、第6図は開
繊機にて繊維帯状物を開繊し、不織布上にウェブを形成
する状態を示す側面図、第7図はカードウェブ又はスラ
イバーからなる集束帯の熱処理装置の斜視図、第8図は
本発明の第1実施例により得られた繊維ウェブの斑分布
図、第9図は比較例により得られた繊維ウェブの斑分布
図、第10図は本発明の第2実施例により得られた繊維
ウェブの斑分布図である。 図の主要部分の説明 1−繊維帯状物 2−カード開繊機 3−短繊維 4−ウェブ 5−・スライバー 6−押込捲縮装置 12−微細な凹凸状の捲縮 15−ガーネットワイヤ 16− テーカインローラ− 17−繊維基材 19−不織布 21−繊維ウニブ構造体 22−熱風吹出し口 特 許 出 願 人 三菱レイヨン株式会社
Claims (1)
- 短繊維を引揃えて集束した、幅が2〜30cm、厚さ
が2〜50mm、密度が0.01〜0.50g/cm^
3の帯状繊維構造物であって、繊維帯長手方向に沿って
賦型された微細な凹凸状の捲縮を有することを特徴とす
る開繊性及び可撓性に優れた繊維帯状物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14340188A JPH0253947A (ja) | 1988-05-09 | 1988-06-10 | 開繊性及び可撓性に優れた繊維帯状物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-111897 | 1988-05-09 | ||
JP11189788 | 1988-05-09 | ||
JP14340188A JPH0253947A (ja) | 1988-05-09 | 1988-06-10 | 開繊性及び可撓性に優れた繊維帯状物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0253947A true JPH0253947A (ja) | 1990-02-22 |
Family
ID=26451193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14340188A Pending JPH0253947A (ja) | 1988-05-09 | 1988-06-10 | 開繊性及び可撓性に優れた繊維帯状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0253947A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114746588A (zh) * | 2019-09-25 | 2022-07-12 | 巴斯特纤维技术股份有限公司 | 韧皮纤维、由其制成的织物和相关的制造方法 |
-
1988
- 1988-06-10 JP JP14340188A patent/JPH0253947A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114746588A (zh) * | 2019-09-25 | 2022-07-12 | 巴斯特纤维技术股份有限公司 | 韧皮纤维、由其制成的织物和相关的制造方法 |
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