JPH0253433B2 - - Google Patents

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JPH0253433B2
JPH0253433B2 JP58209099A JP20909983A JPH0253433B2 JP H0253433 B2 JPH0253433 B2 JP H0253433B2 JP 58209099 A JP58209099 A JP 58209099A JP 20909983 A JP20909983 A JP 20909983A JP H0253433 B2 JPH0253433 B2 JP H0253433B2
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JP
Japan
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triazadecane
group
tert
seryl
dibenzyloxycarbonyl
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JP58209099A
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JPS60104099A (ja
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Masao Yoshida
Tsugio Tomyoshi
Masao Takei
Tetsuyuki Saino
Rinzo Nishizawa
Teruya Nakamura
Hamao Umezawa
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Takara Shuzo Co Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Takara Shuzo Co Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、スパガリン(Spergualin)関連化合
物の新規製造法およびそのための新規中間体に関
するものである。より詳しくは、一般式 〔式中R′1はグリシンあるいはセリンのアミノ基
から水素原子1個およびカルボキシル基からヒド
ロキシル基を除いた残基(セリン残基におけるヒ
ドロキシル基は保護されていてもよい。)を示し、
隣接するカルボニル基およびアミノ基と酸アミド
結合しており、R2はアミノ基の保護基を示し、
mは6から8の整数である。〕 で表わされる10−〔N−(ω−アミノアシル)−ア
ミノアシル〕−1,5−ジ保護1,5,10−トリ
アザデカンをO−低級アルキルイソウレア、S−
低級アルキルイソウレアまたは1−グアニル−
3,5−ジメチルピラゾールより選ばれるグアニ
ジノ試薬でグアニジノ化し、次いで保護基を脱離
することを特徴とする、一般式 〔式中R′1はグリシンあるいはセリンのアミノ基
から水素原子1個およびカルボキシル基からヒド
ロキシル基を除いた残基、mは前記に同じであ
る。〕 で表わされる10−〔N−(ω−グアニシノアシル)
−アミノアシル〕−1,5,10−トリアザデカン
またはその塩の製造法ならびに一般式〔〕で表
わされる1,5,10−トリアザデカン誘導体に関
するものである。 スパガリン(Spergualin)は、微生物の培養液
より単離された抗腫瘍作用を有する物質であり
(T.Takeuchi、etal.、J.Antibiotics、34、1619
(1981)参照)、下記の構造を有するが、ヘミアセ
タール構造を有するため水溶液中で極めて不安定
である。 そこで本発明者らは更に研究を重ね、上記スパ
ガリンの10位〜12位における
〔式中R3およびmは前記に同じ〕
で表わされるω−保護脂肪酸あるいはその反応性
誘導体と 一般式 〔式中R′1、R2は前記に同じ〕 で表わされる10−アミノアシル−1,5−ジ保護
−1,5,10−トリアザデカンとの縮合により合
成される。 アミノ基の保護基R3は、同じアミノ基の保護
基であるR2を残して除去できる保護基であれば
特に問題はなく、ペプチド化学で常用されるアミ
ノ基の保護基の中から先の条件をみたす組み合せ
を選べばよい。例を上げれば、 ベンジルオキシカルボニル基とtert−ブチルオ
キシカルボニル基 ベンジルオキシカルボニル基とホルミル基、 ベンジルオキシカルボニル基とトリフルオロア
セチル基、 ベンジルオキシカルボニル基とp−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル基、 tert−ブチルオキシカルボニル基とホルミル
基、 tert−ブチルオキシカルボニル基とトリフルオ
ロアセチル基、 tert−ブチルオキシカルボニル基とp−置換
(Cl、Br、NO2等)ベンジルオキシカルボニル
基、 トリフルオロアセチル基とp−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル基、 トリフルオロアセチル基とp−置換(Cl、Br、
NO2等)ベンジルオキシカルボニル基 p−メトキシベンジルオキシカルボニル基とp
−置換(Cl、Br、NO2等)ベンジルオキシカル
ボニル基。 これらはR2、R3いずれにも用いることができ
る。またR2としてフタリル基を用いR3としてベ
ンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル基、p−置換(Cl、Br、
NO2等)ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブ
チルオキシカルボニル基およびホルミル基等を用
いることもできる。しかしかならずしもここであ
げたものに限定されるものではない。 一般式〔〕のω−保護アミノ脂肪酸と一般式
〔〕の10−アミノアシル〕−1,5−ジ保護−
1,5,10−トリアザデカンとの縮合はペプチド
結合形成に使用される通常の方法が使用できる。
すなわち、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−
カルボジイミドなどを用いるカルボジイミド法、
ヒドラジドからのアジド法、クロル炭酸エチル、
クロル炭酸イソプチルなどを用いる混合酸無水物
法、シアノメチルエステル、ビニルエステル、チ
オフエニルエステル、ヒドロキシコハク酸イミド
エステルなどの活性エステル法、アセトキシム、
シクロヘキサノンオキシムなどを用いるO−アシ
ルヒドロキシルアミン誘導体法、カルボニルジイ
ミダゾールなどを用いるN−アシル化合物法など
があげられる。 また縮合に用いる溶媒としては通常のペプチド
結合形成応に用いられる溶媒を使用できる。たと
えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどのエーテル類、酢酸エチルなどのエ
ステル類、アセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類、塩化メチレン、クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニト
リルなどのニトリル類などが使用できる。縮合に
より得られる一般式〔〕の10−〔N−(ω−保護
アミノアシル)−アミノアシル〕−1,5−ジ保護
−1,5,10−トリアザデカンは水に不溶である
ので、その単離法としては水と混和しない有機溶
媒による抽出が簡便かつ効率的であり、酸および
塩基による通常の洗浄のみで充分高純度品を得る
ことができる。次いで得られた一般式〔〕の化
合物中のR3を公知の方法により除去することに
より一般式〔〕で表わされるトリアザデカン誘
導体を合成することができる。 一般式〔〕の化合物の具体的な例としては、
先述の保護基を有する化合物があげられるが、な
かでも 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)グリシ
ル〕−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−L−セ
リル〕−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−O−ベ
ンジル−L−セリル〕−1,5−ジベンジルオキ
シカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−O−
tert−ブチル−L−セリル〕−1,5−ジベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)グリシ
ル〕−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)−L−セ
リル〕−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)−O−ベ
ンジル−L−セリル〕−1,5−ジベンジルオキ
シカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)−O−
tert−ブチル−L−セリル〕−1,5−ジベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)グリシル〕
−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−L−セリ
ル〕−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−O−ベン
ジル−L−セリル〕−1,5−ジベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−O−tert
−ブチル−L−セリル〕−1,5−ジベンジルオ
キシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイルグリシル)〕
−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−L−セ
リル〕−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)O−ベン
ジル−L−セリル〕−1,5−ジ−tert−ブチル
オキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−O−
tert−ブチル−L−セリル〕−1,5−ジ−tert−
ブチルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザ
デカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)グリシ
ル〕−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボニ
ル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)−L−セ
リル〕−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)−O−ベ
ンジル−L−セリル−ジ−tert−ブチルオキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)−O−
tert−ブチル−L−セリル〕−1,5−ジ−tert−
ブチルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザ
デカン 10−〔N−(9−アミノノナイル)グリシル〕−
1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−L−セリ
ル〕−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボニ
ル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−O−ベン
ジル−L−セリル〕−1,5−ジ−tert−ブチル
オキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−O−tert
−ブチル−L−セリル〕−1,5−ジ−tert−ブ
チルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデ
カン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)グリシ
ル〕−1,5−ジ−p−メトキシベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−L−セ
リル〕−1,5−ジ−p−メトキシベンジルオキ
シカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−O−ベ
ンジル−L−セリル〕−1,5−ジ−p−メトキ
シベンジルオキシカルボニル−1,5,10−トリ
アザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−O−
tert−ブチル−L−セリル〕−1,5−ジ−p−
メトキシベンジルオキシカルボニル−1,5,10
−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)グリシ
ル〕−1,5−ジ−p−メトキシベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)−L−セ
リル〕−1,5−ジ−p−メトキシベンジルオキ
シカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタイル)−O−ベン
ジル−L−セリル〕−1,5−ジ−p−メトキシ
ベンジルオキシカルボニル−1,5,10−トリア
ザデカン 10−〔N−(8−アミノオクタノイル)−O−ジ
−tert−ブチル−L−セリル〕−1,5−ジ−P
−メトキシベンジルオキシカルボニル−1,5,
10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)グリシル〕
−1,5−ジ−p−メトキシベンジルオキシカル
ボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−L−セリ
ル〕−1,5−ジ−p−メトキシベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−O−ベン
ジル−L−セリル〕−1,5−ジ−p−メトキシ
ベンジルオキシカルボニル−1,5,10−トリア
ザデカン 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−O−ジ−
p−メトキシベンジル−L−セリル〕−1,5−
ジ−p−メトキシベンジルオキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)グリシ
ル〕−1,5−ジ−p−クロロベンジルオキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン などが実用的である。 なお一般式〔〕の10−アミノアシル−1,5
−ジ保護−1,5,10−トリアザデカンは次のよ
うにして合成することができる。 すなわち、一般式 〔式中R3およびR4は前記に同じである。〕 で表わされる1,5−ジ保護−1,5,10−トリ
アザデカンに、一般式 R4−OH 〔〕 〔式中R4はR2とは異なる保護基でアミノ基が保
護されているグリシンまたはセリンのα−カルボ
キシル基からヒドロキシル基を除いた残基を示
す。〕 で表わされるN−保護α−またはω−アミノ酸を
縮合させて、一般式 〔式中R2およびR4は前記に同じである。〕 で表わされる10−(N−保護アミノアシル)−1,
5−ジ保護−1,5,10−トリアザデカンを得、
ついでこの化合物より、R4のアミノ酸残基中の
アミノ基の保護基を常法により除去して、 〔式中R′1およびR2は前記に同じである。〕 で表わされる10−アミノアシル−1,5−ジ保護
−1,5,10−トリアザデカンを得ることができ
る。 以下本発明を実施例において怏体的に説明する
が本発明は実施例に限定されるものではない。 なお実施例中に記載した薄層クロマトグラフイ
(TLC)のRf値はシリカケル(シリカゲル
60F254、厚さ0.25mmプレート:メルク社製)を用
い、実施例中に記載した展開溶媒で約8cm展開
し、原点から目的物のスポツトの中心までの距離
を原点から展開溶媒の先端までの距離で割つて算
出した。検出はUV(2537Å)、ニンヒドリンおよ
び坂口試薬を用いて行つた。NMRは日本電子
JNM−PMX60型、IRスペクトルは日本分光A
−202型、マススペクトルはVG社マイクロマス
ZAB−HF型により測定した。 実施例 1 10−〔N−(9−グアニジノノナノイル)グリシ
リ〕−1,5,10−トリアザデカン・3塩酸塩
の合成 (イ) 10−〔N−(9−ベンジルオキシカルボニルア
ミノノナノイル)グリシル〕−1,5−ジ−
tert−ブチルオキシカルボニル−1,5,10−
トリアザデカンの合成 9−ベンジルオキシカルボニルアミノノナン
酸0.687g(2.21mmol)をテトラヒヒドロフラ
ン15.0mlに溶解し、氷冷撹拌下ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド0.464g(2.21mmol)を加
え、30分後に10−グリシル−1,5−ジ−tert
−ブチルオキシカルボニル−1,5,10−トリ
アザデカン0.700g(1.73mmol)を加える。1
時間後室温にもどし一夜反応させる。析出した
結晶をろ別後、ろ液を減圧濃縮し残渣を酢酸エ
チル100mlに溶解し、5%リン酸水溶液、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順次洗浄
後有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧
濃縮にて溶媒を留去すると油状物、10−〔N−
(9−ベンジルオキシカルボニルアミノノナノ
イル)−グリシル〕−1,5−ジ−tert−ブチル
オキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン0.911g(収率76.0%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.00−1.90(b、18H)、1.45(s、
18H)、19.0−2.40(b、2H)、2.90−3.50(b、
10H)、3.87(d、2H、J=7.0Hz)、4.60−
5.40(b、1H)、5.05(s、2H)、6.30−7.10
(b、1H)、7.27(s、5H) IR(Neat) ν(cm-1)=3320、2980、2940、2860、
1690、1535、1250、1170 TLC(クロロホルム:アセトン=5:2v/
v) Rf=0.28 (ロ) 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−グリシ
ル〕−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン合成 (イ)で得られた10−〔N−(9−ベンジルオキシ
カルボニルアミノノナノイル)−グリシル〕−
1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン0.550g
(0.794mmol)をエタノール20mlに溶解し、パ
ラジウム黒30mgを添加し、室温で3時間接触還
元を行う。反応後触媒を別し、液を減圧濃
縮すると油状物として10−〔N−(9−アミノノ
ナノイル)グリシル〕−1,5−ジ−tert−ブ
チルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザ
デカン0.140g(収率92.4%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.00−2.00(b、20H)、1.47(s、
18H)、2.0−2.40(t、2H、J=6Hz)、2.60
−3.50(b、10H)、3.70−4.20(b、2H)、
4.70−6.00(b、1H)、7.00−7.80(b、2H) IR(Neat) ν(cm-1)=3300、2975、2930、2855、
1675、1530、1420、1365、1250、1170 TLC(クロロホルム:メタノール:17%アン
モニア水=6:2:0.5:v/v) Rf=0.66 (ハ) 10−〔N−(9−グアニジノノナノイル)グリ
シル〕−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカル
ボニル−1,5,10−トリアザデカンの合成 上記(ロ)で得られた10−〔N−(9−アミノノナ
ノイル)−グリシル〕−1,5−ジ−tert−ブチ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデ
カン0.250g(0.447mmol)をテトラヒドロフ
ラン5mlに溶解し、ジ−iso−プロピルエチル
アミン0.110g(0.850mmol)および1−グア
ニル−3,5−ジメチルピラゾール硝酸塩
0.135g(0.671mmol)を加え、60℃に保つて
一夜撹拌反応する。減圧濃縮にて得られる残渣
を50mlの酢酸エチルに溶かし、飽和食塩水で洗
浄する。次に酢酸エチル層を25mlの蒸留水で2
回洗浄し、水層をまとめて、ここに飽和になる
まで食塩を加え、酢酸エチル25mlで2回抽出す
る。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減
圧濃縮すると、油状物として10−〔N−(9−グ
アニジノノナノイル)−グリシル〕−1,5−ジ
−tert−ブチルオキシカルボニル−1,5,10
−トリアザデカンの硝酸塩185mg(収率62.4%)
が得られる。 IR(Neat) ν(cm-1)=3310、2930、1670、1535、
1415、1365、1250、1165 Mass m/Ζ;600(M+H)+(base peak)、601
(35.4%)、602(7.4%)、614(3.76%)、622
(7.76%)、623(2.80%) (ニ) 10−〔N−(9−グアニジノノナノイル)−グ
リシル〕−1,5,10−トリアザデカン・3塩
酸塩の合成 上記(ハ)で得られた10−〔N−(9−グアニジノ
ノナノイル)−グリシル〕−1,5−ジ−tert−
ブチルオキシカルボニル−1,5,10−トリア
ザデカン・硝酸塩0.133g(0.200mmol)に冷
却下トリフルオロ酢酸3.0mlを加え、溶解させ
る。室温で1時間撹拌した後、減圧濃縮にてト
リフルオル酢酸を完全に除去すると油状物が得
られる。この油状物を蒸留水に溶にかして
Dowex1×4(Cl-型)22mlの充填カラム(直径
1.2cm×長さ20cm)にパスさせ、目的物を含む
フラクシヨンをまとめて減圧濃縮する。得られ
た油状物を蒸留水2mlに溶かし、CM−セフア
デツクス C−25(Na+)20mlを充填したカラ
ムにかけ、蒸留水100mlとIM塩化ナトリウム水
溶液100mlとの間のグラジエント溶出法で溶出
し、目的物を含むフランクシヨンを集め、減圧
で乾固し、乾固物にメタノールを加えて不溶の
塩化ナトリウムを別する。残存する少量の塩
化ナトリウムを除去するために得られた油状物
をメタノール2mlに溶かし、セフアデツクス
LH−20、20mlを充填したカラムにかけ、メタ
ノールで溶出し、目的物を含むフラクシヨンを
集め、減圧で濃縮すると油状物98.5mgが得られ
る。この油状物を蒸留水1mlに溶かし、不溶物
を別後凍結乾燥すると、無定形な結晶として
10−〔N−(9−グアニジノノナノイル)−グリ
シル〕−1,5,10−トリアザデカン・3塩酸
塩95.0mg(収率93.3%)が得られる。 NMR(D2O、external TMS) δ=1.60−2.40(b、16H)、2.40−3.00(b、
4H)3.40−3.90(b、10H)、4.30(s、2H) IR(Neat) ν(cm-1)=3320、3180、2940、2860、
1650、1545、1465、1255 TLC(プロパノール:ピリジン:水:酢酸=
6:4:3:2v/v) Rf=0.46 実施例 2 10−〔N−(7−グアニジノヘプタノイル)−L
−セリル〕−1,5,10−トリアザデカン・3
塩酸塩の合成 (イ) 10−〔N−(7−tert−ブチルオキシカルボニ
ルアミノヘプタノイル)−O−ベンジル−L−
セリル〕−1,5−ジベンジルオキシカルボニ
ル−1,5,10−トリアザデカンの合成 tert−ブチルオキシカルボニルアミノヘプタ
ン酸1.72g(7.00mmol)をアセトニトリル28.0
mlに溶解し、氷冷撹拌下ジシクロヘキシルカル
ボジイミド1.59g(7.70mmol)を加えさらに
N−ハイドロキシスクシンイミド0.890g
(7.70mmol)を加える。添加後室温にもどし5
時間撹拌反応し、析出した結晶を別し、液
に氷冷撹拌下10−(O−ベンジル−L−セリル)
−−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン3.40g
(5.76mmol)を加える。次いでトリエチルアミ
ン1.08mlを添加し、室温にもどして、一夜反応
させる。N,N−ジエチル−1,3−ジアミノ
プロパン約3mlを添加し、1時間室温撹拌した
後、反応液を減圧濃縮する。得られた残渣を酢
酸エチル400mlに溶解し、10%炭酸ナトリウム
水溶液、5%リン酸水溶液及び蒸留水で順次洗
浄する。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧濃縮にて溶媒を留去すると油状
物、10−〔N−(7−tert−ブチルオキシカルボ
ニルアミノヘプタノイル)−O−ベンジル−セ
リル〕−1,5−ジベンジルオキシカルボニル
−1,5,10−トリアザデカン4.10g(収率
87.0%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.00−1.90(b、14H)、1.42(s、
9H)、1.90−2.40(m、2H)、2.80−4.00(b、
12H)、4.25−4.80(b、2H)、4.47(s、2H)、
5.03(s、4H)、5.10−6.00(b、1H)、6.20−
6.80(b、2H)、7.22(s、5H)、7.27(s、
10H) IR(Neat) ν(cm-1)=3320、2935、2860、1690、
1530、1450、1365、1250、1215、1170、750、
700 TLC(クロロホルム:アセトン=5:2v/
v) Rf=0.47 (ロ) 10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−O−
ベンジル−L−セリル〕−1,5−ジベンジル
オキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ンの合成 上記(イ)で得られた10−〔N−(7−tert−ブチ
ルオキシカルボニルアミノヘプタノイル)−O
−ベンジル−L−セリル〕−1,5−ジベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデ
カン2.58g(3.15mmol)を氷水冷却下、トリ
フルオロ酢酸10mlを加えてとかし、室温で1時
間撹拌反応させる。反応液を減圧濃縮し、得ら
れた油状物を酢酸エチル200mlに溶解し、酢酸
エチル層を10%炭酸ナトリウム水溶液、及び蒸
留水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧濃縮して溶媒を留去すると、油状物と
して10−〔N−(7−アミノヘプタノイル)−O
−ベンジル−L−セリル〕−1,5−ジベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデ
カン2.09g(収率92.3%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.00−2.00(b、16H)、2.00−2.35(m、
2H)、2.35−2.90(b、2H)、2.90−3.50(b、
8H)、3.50−3.90(m、2H)、4.30−4.80(b、
1H)、4.47(s、2H)、5.05(s、4H)、5.10−
6.30(b、1H)、6.30−7.03(b、2H)7.23
(s、5H)、7.30(s、10H) IR(Neat) ν(cm-1)=3300、2930、2865、1690、
1650、1540、1475、1455、1425、1255、
1215、1145、740、700 TLC(クロロホルム:アセトン=5:2v/v) Rf=0.1 (ハ) 10−〔N−(7−グアニジノヘプタノイル)−
O−ベンジル−L−セリル〕−1,5−ジベン
ジルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザ
デカンの合成 上記(ロ)で得られた10−〔N−(7−アミノヘプ
タノイル)−O−ベンジル−L−セリル〕−1,
5−ジベンジルオキシカルボニル−1,5,10
−トリアザデカン0.500g(0.696mmol)をテ
トラヒドロフラン5.0mlに溶解し、N,N−ジ
イソプロピルエチルアミン0.171g
(1.32mmol)と1−グアニル−3,5−ジメチ
ルピラゾール・硝酸塩0.210g(1.40mmol)を
加え、12時間加熱還流する。反応液を減圧濃縮
し、残渣を50mlの酢酸エチルに溶解し、10%炭
酸ナトリウム水溶液、N塩酸および食塩水で順
次洗浄し、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧濃縮にて有機溶媒を留去すると
油状物として10−〔N−(7−グアニジノヘプタ
ノイル)−O−ベンジル−L−セリル〕−1,5
−ジベンジルオキシカルボニル−1,5,10−
トリアザデカン塩酸塩0.38g(収率68.6%)が
得られる。 NMR(DMSO−d6) δ=1.0−2.0(b、14H)、2.0−2.4(b、
2H)、2.7−3.5(b、10H)、3.58(d、2H、J
=5Hz)、4.2−4.8(b、1H)、4.47(s、
2H)、5.01(s、2H)、5.04(s、2H)、6.8−
8.3(b、8H)、7.27(s、5H)7.30(s、10H) TLC(クロロホルム:メタノール:酢酸=9
:1:0.3v/v) Rf=0.2 (ニ) 10−〔N−(7−グアニジノヘプタノイル)−
L−セリル〕−1,5,10−トリアザデカン3
塩酸塩 上記(ハ)で得られた油状の10−〔N−(7−グア
ニジノヘプタノイル)−O−ベンジル−L−セ
リル〕−1,5−ジベンジルオキシカルボニル
−1,5,10−トリアザデカン塩酸塩2.50g
(0.314mmol)をメタノール10mlおよび酢酸1
mlの混液に溶かし、パラジウム黒0.05gを加え
て50℃に加温し、常圧で5時間接触還元を行
う。反応後触媒を別し、液を減圧で濃縮す
ると油状物0.17gが得られる。この油状物を蒸
留水6mlに溶かし、CM−セフアデツクス C
−25(Na+)30mlを充填したカラムにかけ、蒸
留水200mlと1.5M塩化ナトリウム水溶液200ml
との間のグラジユエント溶出法で溶出し、目的
物を含むフラクシヨンを集め、減圧で乾固し、
乾固物にメタノールを加えて不溶の塩化ナトリ
ウムを別する。この操作を2回繰り返す。残
存する少量の塩化ナトリウムを除去するために
得られた油状物をメタノール5mlに溶かしセフ
アデツクス LH−20 20mlを充填したカラム
にかけ、メタノールで溶出し、目的物を含むフ
ラクシヨンを集め、減圧で濃縮する。得られた
油状物を蒸留水5mlに溶かし、不溶物を別後
凍結乾燥すると目的物70mg(収率43.6%)が得
られる。 NMR(DMSO−d6) δ=0.8−1.8(b、12H)、1.8−2.4(b、
4H)、2.5−3.4(b、10H)、3.57(d、2H、J
=5Hz)、4.18(m、1H)、5.5−6.5(b、
1H)、6.7−9.5(b、12H) IR(KBr) ν(cm-1)=3350、2940、1640、1535、
1465、1375、1160、1060、965 TLC(n−プロパノール:ピリジン:水:酢
酸=6:4:3:2v/v) Rf=0.3 〔α〕27 D−15.2゜(c=1.0、H2O) MS(FD) m/Ζ402(M+1) 実施例 3 実施例1の(ロ)で得られた10−〔N−(9−グアニ
ジノノナノイル)−グリシル〕−1,5−ジ−
tert−ブチルオキシカルボニル−1,5,10−
トリアザデカンの合成 10−〔N−(9−アミノノナノイル)−グリシル〕
−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン0.188g
(0.336mmol)とO−メチルイソウレア・1/2
硫酸塩0.0828g(0.673mmol)を50%メタノール
水4mlに溶かす。水酸化ナトリウム10%水溶液を
加え、PH10に調整した後、60℃に保ち48時間撹拌
反応を行う。 反応液をINHClでPH8.0に調整し、減圧濃縮す
る。得られた残渣を20mlの酢酸エチルに溶かし、
飽和食塩水で洗浄する。次に酢酸エチル層を10ml
の蒸留水で2回洗浄し、水層をまとめ、ここに飽
和になるまで食塩を加え、酢酸エチル20mlで2回
抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮すると、油状物として10−〔N−(9
−グアニジノノナノイル)−グリシル〕−1,5−
ジ−tert−ブチルオキシカルボニル−1,5,10
−トリアザデカンの塩酸塩0.894g(収率41.8%)
が得られた。このものは実施例1の(ハ)で得られた
標品とTLC、NMR、Massが一致した。 参考例 1 (1) 10−(N,N−フタリルグリシル)−1,5−
ジベンジルオキシカルボニル−1,5,10−ト
リアザデカン 1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン12.4g(30.0mmol)
をテトラヒドロフラン200mlに溶かし、氷冷下
トリエチルアミン4.90ml(35.0mmol)を加え、
さらにフタリルグリシンとN−ヒドロキシコハ
ク酸イミドとのエステル10.6g(35.0mmol)
を加え、室温で一夜反応させる。 反応液を減圧乾固し、残渣を酢酸エチル1200
mlに溶かし、酢酸エチル溶液を5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液、0.5N塩酸、飽和食塩水で順
次洗浄する。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後乾燥剤を別し、液を減圧濃縮す
る。残渣に酢酸エチルとエチルエーテルを加え
て結晶させ、結晶を取、乾燥すると目的物
14.6g(収率81.0%)が得られる。 MP.102−104℃ NMR(DMSO−d6) δ=1.0−2.2(b、6H)、2.7−3.6(b、
8H)、4.20(.20(s、2H)、5.01(s、2H)、
50.3(s、2H)、6.8−8.4(b、2H)、7.30(s、
10H)、7.84(s、4H) TLC(クロロホルム:メタノール:酢酸=95
:5:3v/v) Rf=0.4 なお原料の1,5−ジベンジルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカンは次のよう
にして合成される。 1−(4−アミノプチル)ヘキサヒドロピリ
ミジン55.0g(350mmol)とエトキシカルボニ
ルフタルイミド92.0g(420mmol)をジメチル
スルホキシド580mlに溶解し、ここに氷酢酸
42.0g(700mmol)を添加して室温にて一夜撹
拌反応させる。この反応液を真空ポンプを用い
て減圧濃縮する。得られた残渣を蒸留水200ml
に溶解し濃塩酸でPH1.0に調整した後再び減圧
濃縮する。残渣をエタノールから再結晶するこ
とにより淡黄色の10−フタリル−1,5,10−
トリアザデカン2塩酸塩46.9g(収率38.5%)
が得られる。 MP.244−246℃ NMR(D2O) δ=1.5−2.0(b、4H)、2.0−2.5(m、
2H)、2.9−3.5(b、6H)、3.5−3.9(b、
2H)、7.76(s、4H) 得られた10−フタリル−1,5,10−トリア
ザデカン2塩酸塩27.9g(80.0mmol)をクロ
ロホルム30mlに溶解し、ベンジルS−4,6−
ジメチルピリミジン−2−イル−チオ−ルカル
ポネート43.9g(160mmol)及びトリエチルア
ミン17.8g(17.6mmol)を添加し、室温にて
6時間撹拌反応させる。反応液をN塩酸次いで
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮すると淡黄色の油状物とし
て、10−フタリル−1,5−ジベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン43.1
g(定量的)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.3−2.1(b、6H)、1.9−3.9(m、
8H)、5.10(s、4H)、7.30、7.33(s、s、
10H)、7.73(m、4H) 10−フタリル−1,5−ジベンジルオキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン31.3g
(57.6mmol)をエタノール600mlに溶解し、80
%抱水ヒドラジン18.2g(291mmol)を添加
し、一夜加熱還流させる。析出した結晶をろ別
し、ろ液を減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル
300mlに溶かし、希塩酸で目的物を抽出しこの
水層を酢酸エチルで洗浄後、炭酸ナトリウムを
加えPH10に調整する。分離した油状物を酢酸エ
チル500mlで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧濃縮することにより1,5−ジベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデ
カン20.1g(収率84.8%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.0−2.3(b、8H)、2.3−2.9(b、
2H)、2.9−3.5(m、6H)、5.05(s、2H)、
50.7(s、2H)、5.1−6.1(b、1H)、7.30(s、
10H) (2) 10−グリシル−1,5−ジベンジルオキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−(N,N−フタリルグリシル)−1,5−
ジベンジルオキシカルボニル−1,5,10−ト
リアザデカン14.4g(24.0mmol)にエタノー
ル370mlおよびヒドラジンヒドラート6.00g
(120mmol)を加え、2時間還流させる。反応
後不溶物を別し、液を減圧濃縮する。 得られた油状物を酢酸エチル300mlに溶かし、
5%炭酸水素ナトリウム水溶液、蒸留水で順次
洗浄し、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥する。乾燥剤を別後液を減圧濃縮する
と、油状の目的物12.5g(収率定量的)が得ら
れる。 NMR(CDCl3) δ=0.8−2.1(b、6H)、2.8−3.5(b、
10H)、5.0−6.1(b、2H)、5.06(s、2H)、
5.10(s、2H)7.33(s、10H) TLC(クロロホルム:メタノール:酢酸=95
:5:3v/v) Rf=0.1 参考例 2 (1) 10−(N−tert−ブトキシカルボニル−O−
ベンジル−L−セリル)−1,5−ジベンジル
オキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 1.5−ジベンジルオキシカルボニル−1,5,
10−トリアザデカン4.76g(11.5mmol)を酢
酸エチル50mlに溶かし、氷冷下トリエチルアミ
ン1.04g(10.3mmol)を加え、さらにN−tert
−ブトキシカルボニル−O−ベンジル−L−セ
リンとN−ヒドロキシコハク酸イミドとのエス
テル5.87g(約15mmol)を加え、室温で一夜
反応させる。反応液に酢酸エチル50mlを加え、
酢酸エチル溶液を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、0.1N塩酸、飽和食塩水で順次洗浄する。
酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後乾
燥剤を別し、液を減圧濃縮すると目的物
8.34g(収率定量的)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=0.8−2.2(b、6H)、1.46(s、9H)、
2.7−3.5(b、8H)、3.66(m、2H)、3.9−4.4
(b、1H)、4.50(s、2H)、5.11(s、4H)、
5.1−5.4(b、2H)、6.1−6.8(b、1H)、7.33
(s、15H) TLC(クロロホルム:メタノール=9:1v/
v) Rf=0.8 (2) 10−(O−ベンジル−L−セリル)−1,5−
ジベンジルオキシカルボニル−−1,5,10−
トリアザデカン 10−(N−tert−ブトキシカルボニル−O−
ベンジル−L−セリル)−1,5−ジベンジル
オキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン8.00g(11.5mmol)にトリフルオロ酢酸8.0
mlを加えて溶かし、室温で3時間反応させる。
反応液を減圧で濃縮し、得られた油状物を酢酸
エチル200mlに溶かし、5%炭酸水素ナトリウ
ム溶液、蒸留水で順次洗浄し、酢酸エチル層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤を別
後液を減圧濃縮すると、油状の目的物6.82g
(収率定量的)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.2−2.0(b、6H)、1.74(s、2H)、
2.8−3.5(b、8H)、3.64(m、3H)、4.51(s、
2H)、5.12(s、4H)、4.6−6.0(b、2H)、
7.33(s、15H) TLC(クロロホルム:メタノール=9:1v/
v) Rf=0.5

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中R′1はグリシンあるいはセリンのアミノ基
    から水素原子1個およびカルボキシル基からヒド
    ロキシル基を除いた残基(セリン残基におけるヒ
    ドロキシル基は保護されていてもよい。)を示し、
    隣接するカルボニル基およびアミノ基と酸アミド
    結合しており、R2はアミノ基の保護基を示し、
    mは6から8の整数である。〕 で表される10−〔N−(ω−アミノアシル)−アミ
    ノアシル〕−1,5−ジ保護1,5,10−トリア
    ザデカンをO−低級アルキルイソウレア、S−低
    級アルキルイソウレアまたは1−グアニル−3,
    5−ジメチルピラゾールより選ばれるグアニジノ
    試薬でグアニジノ化し、保護基を脱離することを
    特徴とする。一般式 〔式中R1はグリシンあるいはセリンのアミノ基
    から水素原子1個およびカルボキシル基からヒド
    ロキシル基を除いた残基を示し、mは前記に同じ
    である。〕 で表される10−〔N−(ω−グアニジノアシル)−
    アミノアシル〕1,−5,10−トリアザデカン誘
    導体またはその塩の製造法。
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