JPH0251862B2 - - Google Patents

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JPH0251862B2
JPH0251862B2 JP57228573A JP22857382A JPH0251862B2 JP H0251862 B2 JPH0251862 B2 JP H0251862B2 JP 57228573 A JP57228573 A JP 57228573A JP 22857382 A JP22857382 A JP 22857382A JP H0251862 B2 JPH0251862 B2 JP H0251862B2
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JP
Japan
Prior art keywords
bricks
brick
fireproof
thermal conductivity
insulating
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57228573A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59121147A (ja
Inventor
Shigeru Kuwabara
Akira Terasawa
Yoshitaka Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HINOMARU YOGYO KK
Original Assignee
HINOMARU YOGYO KK
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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は耐火断熱レンガの製造方法、特に耐
火性、断熱性という基本的特性に加えて他の特性
の付与された耐火断熱レンガの製造方法に関す
る。 従来の耐火断熱レンガとしては種々のものが開
発され且つ実施化されているけれども、いずれも
同一材質の粉末を用いて製造されておりレンガの
どこの部位を採つても同一材質である。例外的
に、気孔材としてアルミナ中空粒を用いたアルミ
ナ質耐火断熱レンガが知られているが、このレン
ガはアルミナ中空粒とボンド部という異なる材質
を有するものの焼成時アルミナの純度(99%)の
関係でボンド部の材質が悪くなるもので、耐火
性、断熱性以外の特性をレンガに付与するための
ものではなく、従来の耐火断熱レンガは殆どのも
のが均質である。 ところで、耐火断熱レンガの最大の用途先であ
る炉に於いて近時熱経済の向上が不可欠の要請と
なつて来ており、これに伴ない耐火断熱レンガを
直接炉の内壁面に使用することが多くなつてい
る。そして、耐火性や断熱性以外の他の特性を当
然の如くにこれら耐火断熱レンガに要求されるに
至つている。他の特性としては、例えば、炉壁の
昇温冷却速度が早いという特性〔高熱伝導特性〕
やスポーリングに強い特性〔耐スポーリング特
性〕、同じカサ比重で断熱性を一割以上向上させ
るような特性〔高断熱特性〕であり、いわば基本
的な耐火性、断熱性に加えてこれらの特性を具備
する耐火断熱レンガの製造方法の開発が望まれて
いるものであるが、本発明者達の知り得る範囲内
では上記の要求を満足させる耐火断熱レンガの製
造方法は不知である。 そこで本発明者達は上記諸特性のうち高熱伝導
特性、即ち昇温冷却速度に注目し、灯油焚パネル
試験炉を利用して種々試験を行なつたところ、昇
温・冷却の速度の早い耐火断熱レンガは熱伝導率
が大きく蓄熱量の小さいもの、換言すればカサ比
重が軽くて温度伝導率の大きなものであることが
判明した。この温度伝導率は非定常状態の伝熱計
算に用いられる値であり次式で表わされる。 K=λ/cρ〔m2/hr〕 但し、λ=熱伝導率、 c=比熱 ρ=カサ比重 上記から温度伝導率のよい耐火断熱レンガを得
るには、熱伝導率が大きくカサ比重と比熱の小さ
い材質を使用すればよいことになるが、実際には
熱伝導率の大きい材質は小さいものに比べ真比重
が大きく、同一気孔率の場合、カサ比重も大きい
ことが判明した。更に比熱の小さい材質のものは
一般に真比重が大でありこの傾向の外にあるもの
として珪酸質、シヤモツト質(SiO2−Al2O3)が
あるが逆に熱伝導率は小さいので、結局同一材質
では温度伝導率を大きくするには限界のあること
がその後の研究により判明した。 以上の知見に基づき本発明者達は、耐火断熱レ
ンガ全体を均質材料で形成するのではなく異質な
材料を添加混合することに依り温度伝導率の大き
な耐火断熱レンガの製造方法を開発するに至つた
ものである。 即ち、この発明は、従来均質の耐火断熱レンガ
に意図する高熱伝導特性も加えるべく、レンガの
基本材料中に基本材料とは異質の材料を均一に添
加混合した耐火断熱レンガを提供せんとするもの
であり、より具体的には粒度を0.2〜3.0mmに調整
した金属アルミニウムからなる粒状添加物を、レ
ンガ重量に対して1〜30%の割合で基本材料へ添
加混合し、また気孔付与材を基本材料へ加えそし
て成形、乾燥した後、前記粒状添加物の表面に酸
化アルミニウム被膜を形成するように焼成するも
のである。この添加物としての金属アルミニウム
は焼成時反応して低温融解生成物は作らず、しか
も非常に高い熱伝導特性を有するものであり、そ
の「粒」は、粉末だと酸化された際全部がアルミ
ナに成つてしまうのに比べ、表面が高耐火性のア
ルミナに成るものの内部はアルミニウムのままで
あつて熱伝導率に大きく寄与できるからである。
この金属アルミニウム粒に例をとつて添加物の条
件を詳述すると、先ず粒度を0.2〜3.0mmとしたの
は、0.2mm以下では金属アルミニウムの酸化によ
りアルミナ(Al2O3)の生成割合が大となり過ぎ
3.0mm以上ではレンガの気孔径に近くなりレンガ
の外観が粗と成るからであつて外観をよくするた
めに調整するとレンガのカサ比重が重くなつてし
まうからである。そして3.0mm以上の気孔径以上
の大粒では、添加物としての添加量が少なくなり
過ぎ分布がまばらで好ましくないものである。次
に、添加割合を1〜30%としたのは、金属アルミ
ニウム粒の場合、添加量1%未満では熱伝導率の
上昇率が5%以下で小さく、逆に添加量30%以上
では熱伝導率の上昇率が50%以上で問題ないがレ
ンガの外観がバサついてカサ比重が重くなるのみ
ならず添加量が極端に多い時は焼成途上でレンガ
が変形を起こし製造上好ましくないこととなる。 特に、基本材料としてコーデイライトを採用す
れば耐スポーリング特性を有する耐火断熱レンガ
を得ることができる。耐スポーリング特性、即ち
耐火物の急熱急冷による亀裂発生抵抗係数Rは一
般に次式で示されています。 R=S(1−μ)/Eα S:耐火物の引張り強度(Kg/cm2) μ:ポアソン比 E:ヤング率(Kg/cm2) α:熱間線膨張率(%) このコーデイライトはα(熱間線膨張率)の非
常に小さいもので、よつてこのコーデイライトを
採用することで上式により高い亀裂発生抵抗係数
R、即ち耐スポーリング特性を得ることができる
のです。 更に、従来の断熱性よりも更に優れた高断熱特
性を有する耐火断熱レンガを得るために、熱伝導
率の小さいアノーサイト又はダイカルシウムシリ
ケート又はそれらの混合物のいずれかからなる粒
状添加物を混合添加することもできる。このアノ
ーサイトやダイカルシウムシリケートも焼成時反
応して低温融解生成物は作らないし、これらから
なる粒状添加物を混合添加することにより従来の
耐火断熱レンガの熱伝導率を約1割以上下げるこ
とが可能である。 次に実施例を示す。 (昇温冷却の応答性のよい耐火断熱レンガ) 重量比で耐火粘土粉末30%、コーデイライトシ
ヤモツト粉末40%、アルミナ原料粉末20%、マグ
ネシア原料粉末7%より成る基本材料に対して、
添加物としての金属アルミニウム粒(粒度0.2〜
0.5mm)を3%均一に添加混合し、次いで所定の
気孔付与材(球形のポリスチロール発泡体)1.8
%と水適量を加えて均一に混練したのち、所定の
型枠内に流込み成形した。そして脱型後乾燥炉で
40℃〜105℃の温度雰囲気で3日間乾燥したのち、
トンネルキルンで1320℃の温度の下にて焼成し
た。更に焼成後、所定の形状に仕上げ加工した。
得られた本発明品としての耐火断熱レンガの品質
は次に示す表1の通りであり、温度伝導率が1.62
m2/hrであつた。これは同じく表1に示したスポ
ーリング抵抗性のよい従来品、品種A12(符号C)
の温度伝導率1.25m2/hrに比べると約3割向上し
たことになる。尚、この従来品は本発明品の耐火
断熱レンガより金属アルミニウム粒の添加を除い
たものと略同じものであり、金属アルミニウムの
添加の有無で温度伝導率に大きな差の生じること
が判る。
【表】 次に、この発明により製造した耐火断熱レンガ
の使用例を挙げてその作用、効果につき更に説明
する。 (イ) 薄板鋼連続無酸化焼鈍炉では耐火断熱レンガ
が炉内壁に使用されている。通常「ストリツ
プ」と称しているこの薄板は、操炉停止又は停
電等の不都合が生じた場合直ちに炉内及び炉壁
を急冷しないこと、焼き切れを起こすので炉内
へ大量のN2ガスを吹込み急冷するようにして
いるところがこのような場合に、炉壁レンガの
冷却に対する応答性が悪いと炉内急冷後レンガ
内部に残つている熱の移動により炉壁の表面温
度が再上昇して炉内で停止しているストリツプ
に悪影響を与え場合によつては「ストリツプ」
を駄目にしてしまうのみならず、取替等操業時
間の大きな損害になる。急冷時間は僅か3分で
あり、この間の炉壁レンガの温度差が重要であ
る。 そして実施例で示す如く、本発明に係る耐火
断熱レンガは炉壁の急熱急冷に対する応答性が
すこぶる良好で、従来用いられている従来品品
種A12(符号C)に対しても更に他の従来品品
種USP13(符号A)及び同品種LE13(符号B)
に対しても、表1並びに第1図で示す試験結果
から判明するように格段に秀れた特性を備えて
いる。従つて従来品に代え本発明に係る耐火断
熱レンガを上記連続無酸化焼鈍炉の炉壁に使用
すれば、炉壁の急熱急冷に対する応答性の秀れ
ていることから従来懸念されていた上記の不都
合を解決できるという大きな効果がある。 ちなみに、第1図に於いて、本発明品は「冷
風クエンチ」の段階で1300℃(時間42分の時)
より僅か3分で600℃(時間45分の時)迄レン
ガ温度を下げ最終的には時間87分の時に175℃
に迄下げており、次いで「バーナ燃焼」の段階
で再び1300℃に迄レンガ温度を上げている。こ
のように「急冷」でも「急熱」でも極めて秀れ
た応答性を示している。尚本発明品の温度差
(最高値−最低値)は1125℃で、従来品Aは
1070℃、同Bは870℃そして同Cは850℃を示し
ている。 (ロ) 上記(イ)にて判るように温度伝導率が大きくそ
れでいてカサ比重の小さい耐火断熱レンガは同
一昇温時間で最高の壁温に達するので本発明に
係る耐火断熱レンガを各種の工業炉の内壁面に
使用すれば最高の省エネ効果が期待できるもの
である。 (ハ) 更に炉壁構造を、内壁面は温度伝導率の大な
る本発明品を出来るだけ薄くして用い、その背
面に熱伝導を更に小さくするため熱伝導率の低
い材料を添加した他のレンガを組合せ使用すれ
ば前者の内壁面のレンガより早く逃げる熱を後
者のレンガでストツプしてやることができ省エ
ネ効果の一層の改善が行なえるものである。 以上説明してきたように、この発明に係る製造
方法による耐火断熱レンガは耐火性、断熱性とい
つたいわば基本的特性に加えて、炉壁の急熱急冷
に対する迅速な応答性を具備することができて、
従来の耐火断熱レンガに比べ汎用性が増し、焼鈍
炉に用いれば従来の不都合を解消でき、しかも使
用した場合の省エネ効果も格段に秀れたものであ
つて、得られる効果は多大なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は急熱急冷試験に於ける本発明品及び従
来品A,B,C、の応答性を示すレンガ温度の特
性線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粒度を0.2〜3.0mmに調整した金属アルミニウ
    ムからなる粒状添加物を、レンガ重量に対して1
    〜30%の割合で基本材料へ添加混合し、また気孔
    付与材を基本材料へ加え、そして成形、乾燥した
    後、前記粒状添加物の表面に酸化アルミニウム被
    膜を形成するように焼成することを特徴とする耐
    火断熱レンガの製造方法。
JP57228573A 1982-12-28 1982-12-28 耐火断熱レンガ Granted JPS59121147A (ja)

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JP57228573A JPS59121147A (ja) 1982-12-28 1982-12-28 耐火断熱レンガ

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JPH0251862B2 true JPH0251862B2 (ja) 1990-11-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3024051U (ja) * 1995-10-24 1996-05-17 迪來企業有限公司 通用型掃除機用集塵袋

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