JPH0251757B2 - - Google Patents

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JPH0251757B2
JPH0251757B2 JP56083570A JP8357081A JPH0251757B2 JP H0251757 B2 JPH0251757 B2 JP H0251757B2 JP 56083570 A JP56083570 A JP 56083570A JP 8357081 A JP8357081 A JP 8357081A JP H0251757 B2 JPH0251757 B2 JP H0251757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
length
potassium titanate
writing
titanate single
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP56083570A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57197197A (en
Inventor
Yoshihiro Wada
Masamitsu Nagahama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP56083570A priority Critical patent/JPS57197197A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐摩耗性及び熱やインキ等に対する膨
脹・膨潤性の改良されたインキ誘導部材に関する
ものである。
従来、滑らかな書き味、あるいは成形容易性等
ゆえに、ペン先、ボールペンチツプ、もしくはそ
のボール受座部材、パイプ式ボールペンのパイプ
内細杆体、中継芯といつたように筆記具の各種イ
ンキ誘導部材を合成樹脂にて成形することは一般
的であるが、筆記面と接触するペン先にあつては
筆記時の摩耗、また、パイプ式ボールペンのパイ
プ内細杆体や中継芯等長さに規制を受けるものに
あつては熱やインキ等に対する膨脹・膨潤性の大
きなことが問題となつていた。
その為、ボロンフアイバー、ガラス繊維等の繊
維状物、あるいは、二硫化モリブデン、二酸化チ
タン等の微粒子を樹脂中に混入存在せしめること
により、前記問題の防止を図つたものはあるが、
未だ十分な効果を生ずることができず、また、逆
に、書き味の悪化等を招く原因ともなつている。
本発明は、上述した点に鑑みなされたもので、
径が0.1〜1μm、長さが1〜50μmのチタン酸カリ
ウム単結晶繊維を、0.5〜30%の重量割合で分散
混入せしめた合成樹脂製インキ誘導部材を要旨と
する。
ここで、本発明に使用されるチタン酸カリウム
単結晶繊維は、径が0.1〜1μm、長さが1〜50μm
のものであるが、実際には径にしても長さにして
も分布があるので、それぞれ平均径、平均長とし
て考えればよい。また、径に対する長さの割合が
大きなものが概して好ましい。また、合成樹脂と
しては、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリカーボネート樹脂等の一種もしくは二種以上
の混合物が例示できる。また、合成樹脂に対する
チタン酸カリウム単結晶繊維の分散混入量は、重
量割合で、0.5〜30%とする。これは、あまりに
混入量が少ないと効果そのものを期待できない
し、あまりに混入量が多くても成形が困難となる
だけで効果は増加しないことによる。ちなみに、
押出成形の場合であれば、通常、3%以下で十分
であるし、射出成形の場合であれば、通常、10〜
20%で十分である。尚、本発明のチタン酸カリウ
ム単結晶繊維とともに他の分散物を併用してもよ
いし、チタン酸カリウム単結晶繊維を、例えば、
チタン系、シラン系、エポキシ系のカツプリング
剤等により予め処理しておいてもよい。
以下、実施例により詳細に説明する。
第1図、第2図は本発明の第1実施例を示す
が、ボール1をその先端小径部にて抱持するパイ
プ2内に挿入される、先端をボール受座とする細
杆体3の例である。この細杆体3は、ジユラコン
U10−01(ポリプラスチツクス(株)製ポリアセター
ル樹脂)3aを基材とし、これに、テイスモ
D101(大塚化学薬品(株)製チタン酸カリウム単結晶
繊維、平均径0.2μm、平均長20μm、シランカツ
プリング処理されたもの)3bを1%混入し、ペ
レツト形成後、30mm押出機より0.4mm径に押出成
形して作つた場合、テイスモD101を未混入のも
のに比較し、インキ(出願人製造の3cps水性イン
キ)に対する膨潤度(インキに湿潤する前後にお
ける長さ変化の度合、即ち、インキに湿潤する前
の長さをLとし、湿潤後の長さを(L+ΔL)と
すると、膨潤度=ΔL÷L×100(単位:%))が
1.8%/2.3%(前者の値がテイスモD101混入のも
のの場合で、後者の値が同未混入のものの場合;
以下、同様に表示する)、即ち、4/5以下に、ま
た、−5゜〜50℃の冷熱サイクルに対する膨脹度
(冷熱サイクル実施前後における長さ変化の度合、
即ち、冷熱サイクル実施前の長さをLとし、同じ
く実施後の長さを(L+ΔL′)とすると、膨脹度
=ΔL′÷L×100(単位:%))が0.006%/0.014
%、即ち、1/2以下となり、また、ボール1の回
転に併う摩耗量(ボール1のパイプ2内への沈み
量で比較)も0.014mm/0.018mm(0.4mmφのボール
を使用し、200g重で500m垂直筆記試験後)と7/
9となつた。即ち、耐摩耗性は1.3倍近く向上し
た。
次に、第3図、第4図は本発明の第2実施例を
示すが、中心部で1つおきに連結される、周壁よ
りの3個の放射状リブ4aと、該放射状リブ4a
間に存在し、先端に肥大部4cを有する3個の独
立した放射状リブ4bにより、軸方向に連通する
流通路4dを形成した半球状先端を有するペン先
4の例である。このペン先4は、テナツク3010
(旭化成工業(株)製ポリアセタール樹脂)41aを
基材とし、これに、テイスモD101(前述)41b
を5%混入し、ペレツト形成後、30mm押出機より
0.8mm径に押出成形して作つた場合、テイスモ
D101を未混入のものに比較し、摩耗量が0.10
mm/0.14mm(200g重60゜筆記試験で、筆記直後の
筆跡幅(前者の値)と500m筆記後における筆跡
幅(後者の値)を比較)と5/7となり、即ち、耐
摩耗性は1.4倍向上し、また、書き味の滑らかさ
についても全く遜色を感ずるものではなかつた。
以上説明した如く、本発明によると、書き味を
損うことなく、耐摩耗性を向上し、また、熱やイ
ンキ等に対する膨脹・膨潤性の問題を低減するこ
とが可能となるが、これら効果が奏せられる理由
について、本発明者の推察は以下の通りである。
チタン酸カリウム単結晶繊維は前述した如きの
径及び長さを有するが、これは全体としての大き
さを従来の分散物に比し極めて小さくするもので
ある。一般に、分散物を混入することにより書き
味が損われる(ペン先の場合)のは、筆記によつ
て先端に突出した分散物が紙面等に対する引掛か
りの原因となる為であるが、チタン酸カリウム単
結晶繊維にあつては、その引掛かりを感じさせな
いほどに小さい。あるいは、引掛かりを生ずる程
突出して先端に存在する前にペン先から脱離した
り、もしくは、ペン先内方へ移行したりする。そ
れゆえ、書き味を損わない。また、耐摩耗性の向
上は、チタン酸カリウム単結晶繊維という樹脂よ
り耐摩耗性の大なる物質が混入されたゆえの当然
の結果ではあるが、チタン酸カリウム単結晶繊維
の樹脂に対する分散性、結着性の良好さも寄与す
る。更に、熱やインキ等に対する膨脹・膨潤性が
低減するのは、上記樹脂に対するチタン酸カリウ
ム単結晶繊維の結着力の良さを示す一例でもあろ
うが、チタン酸カリウム単結晶繊維を混入して押
出成形したものは、従来の分散物を混入して押出
成形したものに必然的に見られた樹脂と分散物と
の押出方向の間〓の発生が極めて少なく、この間
〓の小ささがチタン酸カリウム単結晶繊維の膨
脹・膨潤性の小ささと相俟つて、全体としての膨
脹・膨潤性の低減に寄与することによる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第
1図は、第1実施例を示す要部縦断面図、第2図
は第1図の−線横断面図、第3図は、第2実
施例を示す要部縦断面図、第4図は第3図の−
線横断面図である。 1……ボール、2……パイプ、3……細杆体、
3a,41a……樹脂、3b,41b……チタン
酸カリウム単結晶繊維、4……ペン先、4a,4
b……放射状リブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 径が0.1〜1μm、長さが1〜50μmのチタン酸
    カリウム単結晶繊維を、0.5〜30%の重量割合で
    分散混入せしめた合成樹脂製インキ誘導部材。
JP56083570A 1981-05-30 1981-05-30 Inducing member for ink Granted JPS57197197A (en)

Priority Applications (1)

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JP56083570A JPS57197197A (en) 1981-05-30 1981-05-30 Inducing member for ink

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JPS57197197A JPS57197197A (en) 1982-12-03
JPH0251757B2 true JPH0251757B2 (ja) 1990-11-08

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ID=13806166

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60179297A (ja) * 1984-02-27 1985-09-13 ぺんてる株式会社 セラミツク製ペン先
GB2169562B (en) * 1984-09-27 1988-10-26 Pentel Kk A nib for a writing instrument

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54130647A (en) * 1978-03-31 1979-10-11 Kuraray Co Ltd Molding resin composition

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JPS54130647A (en) * 1978-03-31 1979-10-11 Kuraray Co Ltd Molding resin composition

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