JPH025105B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はナイフとさやとを意図せずに抜けるこ
とのないよう固定する装置と、ハンドルと刃が清
掃や交換のために分離することのできるナイフと
に関する。

ナイフを保持するよう意図されたさやのほとん
どはそれらからナイフがす早く抜き出せることを
意図されている。しかしいくつかの例では、ナイ
フのさやはナイフを所定置に保持する帯体を有し
ている。主として水面下で使うことを意図された
ナイフとさやの組合せでは、さやはハンドルを所
定置に固定するため該ハンドルをとり巻く可撓性
で伸縮性があるゴム様の輪を有することが多い。

これらナイフをさやに固定する手段はほとんど
の目的に対しては適しているが、ナイフが通常以
外の条件でけい帯されている場合例えばダイバー
によりけい帯されている場合などでは特に限界が
ある。ダイバーは通常の運動時にはナイフがさや
内に確実に残りかつ必要時にはナイフがさやから
す早く容易に抜き出せまた戻せるようなナイフと
さやの組合せを必要とする。ダイバーに使われて
きたこれまでのさやの構造は、ダイバーの通常の
運動時にはナイフを確実にさや内に保持するもの
であつたが通常は容易に抜出すことを可能にしな
い。普通に使われるゴムのリングはダイバーによ
つて伸ばす必要があり、そしてダイバーは水中で
多くの場合暗い中で作業をするため、ナイフをゴ
ムのリングから外し次いでそれをさやから抜くの
は常に容易に行えるわけではない。さらにそのよ
うな条件下でナイフを戻し輪をさや上にかけるこ
ともダイバーにとつて常に容易に行えることでは
ない。

これまで入手できたナイフとさやの組合せにお
ける前述の使用限界が本発明において解決せんと
するものである。本発明においては、特にダイバ
ーの使用に適したナイフとさやの組せが提供され
る。このさやとナイフの組合せは通常水面下で出
合う種々の悪条件に耐えるように考えられてい
る。さらに、本発明によるナイフとさやの組合せ
は、目で見ることなくナイフをさやから片手で抜
くことが可能でかつ片手の操作でやはり目で見る
ことなくナイフを１段回の操作でさやに戻すこと
を可能にする簡単な構造のナイフとさやの組合せ
とすることを意図されている。本発明のナイフと
さやの組合せは必要時にす早く片手でナイフをさ
やから抜出すことを可能とする簡単な構造のナイ
フとさやの組合とすることも意図されている。本
発明の他の目的は、通常の使用におけるあらゆる
条件下においてナイフがさやに確実に保持され意
図しない抜けが生じないようにする確実な係止装
置を提供することである。本発明の他の目的はハ
ンドルが容易に刃から取外せこれらの一方又は他
方を交換することができる簡単な構造のナイフを
提供することである。この構造はまた戸外での皮
はぎ及びナイフの手入れを可能にする。

本発明においては、係止装置により結合された
ハンドルと刃を有したナイフが提供される。こゝ
で係止装置はばね負荷を受けた係止部材を有し、
これはナイフがさやに挿入されたときさやの延長
部と干渉し合う係合をするようにハンドルから突
出する。この構成においては、ばねに抗し係止部
材に加えられる力は係止部材をさやの延長部との
係合から外し、ナイフのさやからのす早く容易な
抜出しを可能とする。

第１図より第４図にはさや２に固定されるよう
になつたナイフ１が示されている。ナイフ１は刃
３とハンドル４と係止装置５を有する。

刃３は１つ又は複数の切断エツジ６を形成され
ておりまた一体に形成された舌部７を有する。刃
３は一般的な任意の形状又は寸法でよく、また例
えばフツク８を有するようにしてもよい。舌部７
はハンドル支持体となり、望ましくは第３図に示
すように長細いものである。舌部７の厚さは第２
に示すように概略的に見て刃３の厚さより厚くな
いようにする。

ハンドル４はプラスチツクやゴム等の広範囲の
材質から作ることができ、一般的には型成形や他
の適宜な手段により一般的外形を有する形態に成
形できる。ハンドル４は舌部７を受けるよう長手
方向に延びた孔９を形成されている。必要に応
じ、孔９はハンドル４の全長にわたり延びるよう
にし切断エツジ６から離れた方の舌部の端が符号
１０で示すようにハンドル４を抜け突出すように
してもよい。ハンドルには握り部１１及び摩擦面
１２等の一般的成分を形成することができる。舌
部７の先端はケーブル等の取付のための輪を形成
するためハンドル４を通つて少くとも部分的に突
出する開口１０Ａを形成されている。

第４図に示した係止装置５は円筒形の係止部材
即ちボタン１４を有する。このボタンの側壁１５
はハンドルの平坦な壁１６を通して突出する。係
止部材は環状のフランジ１７を形成されており、
これは壁１６の内面を干渉面１８に係合させボタ
ンの外方への運動を制限する。つる巻きばね１９
はボタン１４を第２図で示した位置に向け外方に
弾性的に押す。つる巻ばね１９はハンドルの逆側
の壁２２にねじ係合するねじ付壁２１を有した保
持カツプ２０により所定値に保持される。つる巻
ばねの端部２４，２５はボタン１４の望ましくは
磨かれた端部２６と保持カツプ２０の端部２７と
にそれぞれ係合する。端部２７はドライバ用溝２
８を有してもよい。

さや２は刃包囲端３４を形成され、さやをベル
ト等に支持するため輪２９，３０のような適宜な
手段を有している。さやの開放端はハンガ３１を
有していてこれは反対側の部分３３から離れて広
がりナイフの刃の挿入を容易にする広い口を形成
している。ハンガ３１はナイフの刃がさやに納め
られたときボタン１４を受入れる寸法及び形状の
開口３２を形成されている。

ナイフの刃３をさや２に挿入するとき、ハンド
ル４はハンガ３１とその反対側の部分３３との間
に形成される口を通る。ハンガの広がつた端部３
４はボタン１４に係合しナイフが挿入されるにつ
れボタンを下方に押込める。ボタン１４がハンガ
３１内の円筒形の開口３２に整合するようになる
と、ばねによる力を受けたボタン１４は開口に嵌
入するように飛出しこれによりナイフをさやに係
止する。

抜き出す時は、ボタンをばねの力に逆つて押し
ハンガ３１から離れるまで押込みナイフが抜ける
ようにする。ハンドル４を握むと同時に１つの親
指でボタンを押圧できるため、抜出しは積極的な
動作を必要とするにもかゝわらず一方の手の運動
でなし得る。

第５図には本発明の変形例が示されており、
こゝではナイフ５０は刃５１と一体に作られた舌
部５２を有する。舌部５２は前に述べた例のハン
ドルと同じ材質で作られたハンドル５３内に延び
る。この例では全体を５４で示された係止装置は
刃をハンドルに固定する作用もなす。しかしこの
例では舌部５２はハンドルの全長にわたつて延び
ておらずハンドルの大体半分の地点５５で終端と
なつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の具体内のナイフとさやの組合
せの正面図；第２図はナイフとさやの組合せの側
面図；第３図は第２図の３−３線に沿つたナイフ
の断面図；第４図は第１図のＡ−Ａ線に沿つた係
止装置の詳細を示す断面図；第５図は本発明の他
の具体例のナイフの断面図である。 １，５０……ナイフ、２……さや、３，５１…
…刃、４，５３……ハンドル、５，５４……係止
装置、７，５２……舌部、１４……係止部材、１
９……ばね、２０……カツプ、３１……ハンガ、
３２……開口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハンドルと刃とを有したナイフと、ナイフを
   包囲する部分とそこから延びるハンガとを有した
   さやとの組合わせにおいて、 前記ナイフを前記さやに固定する装置が設けら
   れ、該装置は係止装置と、該係止装置を前記ハン
   ドル内に支持する装置と、係止装置にばね負荷を
   与え係止装置の一部が前記ハンドルから突出する
   ようになす装置と、ハンガ内に設けられナイフが
   さやの中に入れられたとき前記係止装置が突入す
   る開口とを有し、これにより、ナイフがさやから
   引張られている間に前記係止装置をばねの力に抗
   して押しそれをハンガから離脱させない限りナイ
   フがさやから抜けることが防止されるように構成
   されたナイフとさやの組合せ。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の組合せにおい
   て、前記係止装置は円筒形の係止部材を有し、前
   記ハンガはこの円筒形の係止部材を受入れる形状
   及び寸法の開口を有しているナイフとさやの組合
   せ。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載の組合せにおい
   て、前記係止装置を支持する装置はハンドルと該
   ハンドル内に延びる刃の延長部とに解除可能に係
   合し前記支持する装置の解除により前記刃とハン
   ドルとが分離できるようになつているナイフとさ
   やの組合せ。 ４ 特許請求の範囲第２項に記載の組合せにおい
   て、前記ばね負荷を与える装置は、前記係止部材
   と整合しかつ前記ハンドル内に収容されたつる巻
   ばねを含むナイフとさやの組合せ。 ５ 特許請求の範囲第４項に記載の組合せにおい
   て、前記係止装置は前記ハンドルの１つの面から
   突出する円筒状の壁を有した係止部材を含みまた
   該係止部材の外方への運動を制限する装置を有
   し、前記ばねは前記係止部装置に配置され一端が
   係止部材の内面に係合し他端がカツプに係合する
   つる巻ばねであり、前記カツプはハンドルにねじ
   込まれそこに固定されるナイフとさやの組合せ。 ６ 特許請求の範囲第５項に記載の組合せにおい
   て、前記カツプは前記ハンドル及び該ハンドル内
   に延びる前記刃の一体の延長部とねじ係合しこれ
   によつてカツプを解除することにより刃とハンド
   ルとの分離が可能となつたナイフとさやの組合
   せ。 ７ 特許請求の範囲第３項に記載の組合せにおい
   て、前記さやは刃を包囲する部分と、該部分から
   延びさやの反対側の部分から離れる方向に広がり
   前記ナイフを受けるようになつた口を形成する端
   部を有したハンガとを有しているナイフとさやの
   組合せ。 ８ ハンドルと刃を有するナイフと、ナイフを包
   囲する部分と該部分から延びるハンガとを有した
   さやとより成るナイフとさやの組合せにおいて、 前記ナイフを前記さやに固定しまた前記刃を前
   記ハンドル内に固定する係止装置が設けられ該装
   置は、前記刃と一体の舌部と；該舌部を受けるた
   めの前記ハンドルに設けた長手方向の孔と；円筒
   形の係止部材、該係止部材と一体の環状のフラン
   ジ、前記ハンドルとねじ係合する保持カツプ、及
   び該カツプと前記係止部材との間に保持されたつ
   る巻ばねを含み前記カツプが前記係止部材を摺動
   可能に収容している係止装置と；前記舌部内に設
   けられ前記長手方向の孔が前記舌部を受けるとき
   前記カツプを受けるように位置決めされた開口
   と；前記ハンドルに設けられ前記舌部の開口に対
   向し前記係止部材と摺動接触する円形の開口と；
   前記さやと一体のハンガと；さやと一体で前記ハ
   ンガとは逆側の部分と；を有し、前記ハンガと前
   記逆側の部分とは先が広いた刃受け入れ用口を前
   記刃を包囲する部分のために形成しており、さら
   に前記ハンガに係止部材を受入れる開口が形成さ
   れ、前記刃を、前記刃を包囲する部分に挿入する
   と、前記係止部材と前記逆側の部分とが接し係止
   部材を前記ばねに抗して押しそれを係止部材と係
   止部材受入れ用開口が整合するまではハンドル内
   に押込み、係止部材が前記開口に入ると係止部材
   が押圧されるまでは前記ナイフを前記さやに保持
   し、また前記刃は前記カツプを前記舌部及びハン
   ドルから取外した後にハンドルから取出せるよう
   になつたナイフとさやの組合せ。